JP5037960B2 - 光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は光学系及びそれを有する撮像装置に関し、特にレンズ全長が短く、コンパクトでありながらバックフォーカスが比較的長い、例えばビデオカメラやデジタルカメラ等に好適なものである。
近年、撮像素子を用いた小型のビデオカメラやデジタルカメラ等の撮像装置(光学機器)が種々と開発されている。このビデオカメラやデジタルカメラ等に搭載される光学系(レンズ系)として、物体側(被写体側)から像側へ順に負、正、負、正レンズの4枚構成の光学系が知られている(特許文献1〜6参照)。
特許文献1の光学系は物体側が凸面でメニスカス形状の負の屈折力の第1レンズと、両レンズ面が凸面の正の屈折力の第2レンズと、両レンズ面が凹面の第3レンズと、像側の面が非球面形状の正の屈折力の第4レンズの4枚のレンズより成っている。
特許文献2の光学系は物体側から像側に順に、像側が凹面で負の屈折力の第1レンズと、絞りと、物体側が凸面で正の屈折力の第2レンズと、物体側が凹面で負の屈折力の第3レンズとを備えている。さらに像側が、近軸領域(中心領域)において像側に凸で、かつ、レンズ周辺に行くほど正の屈折力が弱くなるような非球面形状の第4レンズより成っている。
特許文献3のレンズ系は被写体側より像側に順に、被写体側が凸面でメニスカス形状の負の屈折力の第1レンズと、物体側が凸面の正の屈折力の第2レンズと、物体側が凹面の負の屈折力の第3レンズと、像側が凸面の正の屈折力の第4レンズより成っている。
特許文献4の撮影レンズは物体側より像側に順に、像側が凹面の負の屈折力の第1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力の第2レンズと、両レンズ面が凹面の負の屈折力の第3レンズと、像側が凸面の正の屈折力の第4レンズより成っている。
特許文献1〜4に開示されている光学系は、いずれも画角が64度以下である。
特許文献5では画角70度以上の内視鏡の広画角の対物レンズを開示している。
特許文献5では第1レンズと第2レンズとの間に光路折り曲げ用の反射部材を設けている。
特許文献6では第1レンズと第2レンズとの間に光路折り曲げ用の反射部材を設けた画角が68度の比較的広画角な撮影レンズを開示している。
特開2003−195163号公報 特開2003−307671号公報 特開2004−53813号公報 特開2004−240123号公報 特開平10−301023号公報 特開2003−161878号公報
前述した物体側から像側へ順に、負、正、負、正の第1〜第4レンズの4つのレンズより成る光学系は撮影画角の広画角化が容易である。しかしながら、全系の小型化を図りつつ、バックフォーカスが長く広画角(例えば画角70度以上)で画面全体にわたり高い光学性能を得るには、4つのレンズ構成をバランス良く適切に設定することが重要になってくる。
例えば各レンズのレンズ形状や第3レンズのパワー(屈折力=焦点距離の逆数)や第4レンズのパワー等を適切に設定しないと、全系が小型で画面全体にわたり高い光学性能を有した撮影光学系を得るのが難しくなってくる。
特許文献1の実施例では全系の焦点距離に比べて両レンズ面が凸面の第2レンズの厚みが大きく、レンズ系全体が大型化する傾向がある。
特許文献2の実施例1−1、1−2では全系の焦点距離に比べて、第1レンズと第2レンズの間隔が大きくレンズ全長が長くなり、さらに第1レンズの外径も大きくなるため、レンズ系全体の小型化が難しい。
また実施例2−1、2−2ではレンズ全長を短くする為に全系の焦点距離に比べ、第1レンズと第2レンズの間隔を近づけすぎている為、諸収差の補正が困難になり、諸収差を補正するために非球面を3面使用している。このため製造に対する敏感度が高くなっている。
特許文献3の実施例では諸収差を補正するために、非球面を5〜8面使用しており、製造に対する敏感度が高くなるため、製造が難しい。
特許文献4の実施例では最終レンズの両面を非球面形状にしている。このため製造に対する敏感度が高くなる場合がある。
特許文献5の光学系は、内視鏡用途であるため、歪曲が10%以上であり、像面湾曲・非点収差も大きい。
特許文献6は、第2レンズの焦点距離が全系の焦点距離に比べて小さく、光学系全体が大型化しやすく、また非点収差が増大する傾向がある。
本発明はバックフォーカスが比較的長く、全系が小型で画面中心から画面周辺に至るまで収差が良好に補正された光学系及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。
本発明の光学系は、物体側より像側へ順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、負の屈折力の第3レンズ、正の屈折力の第4レンズより構成される光学系であって、前記第3レンズの焦点距離をf3、全系の焦点距離をf、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第1レンズと前記第2レンズの間隔をD2とするとき、
0.8<|f3/f|<1.2
0.70<|f3/f4|<0.86
1.1<D2/f<2.5
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば4枚のレンズ構成で全系が小型で撮影画角が広画角で画面中心から画面周辺に至るまで収差が良好に補正された光学系及びそれを有する撮像装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例と参考例を説明する。
本発明の光学系は、物体側より像側へ順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力の第1レンズG1、正の屈折力の第2レンズG2、開口絞り、負の屈折力の第3レンズG3、正の屈折力の第4レンズG4を有する光学系である。
そして第3レンズの焦点距離、更には第4レンズの焦点距離等を適切に設定している。
図1は本発明の実施例1のレンズ断面図、図2は本発明の実施例1の縦収差図である。図3は、本発明の参考例1のレンズ断面図、図4は本発明の参考例1の縦収差図である。図5は、本発明の参考例2のレンズ断面図、図6は本発明の参考例2の縦収差図である。図7は、本発明の参考例3のレンズ断面図、図8は本発明の参考例3の縦収差図である。図9は本発明の参考例4のレンズ断面図、図10は本発明の参考例4の縦収差図である。図11は本発明の実施例1、参考例1、2の光学系を用いた撮像装置の説明図である。図12は本発明の参考例3、4の光学系を用いた撮像装置の説明図である。
レンズ断面図において左方が物体側(被写体側)で、右方が像側である。
各レンズ断面図においてGBは光学系(レンズ系)である。実施例1と参考例1〜4の光学系GBは物体側から像側へ順に次の如く構成されている。物体側が凸面でメニスカス形状の負の屈折力の第1レンズG1、物体側が凸面の正の屈折力の第2レンズG2、開口絞りS、両レンズ面が凹面の負の屈折力の第3レンズG3、像側が凸面の正の屈折力の第4レンズG4より構成されている。
尚、実施例1と参考例1〜4の光学系は、光学系全系の焦点距離に大きく影響を与える程度の光学的パワー(屈折力)を持つレンズを4枚有する(4枚のみである)構成である。逆に言えば、第1レンズG1の物体側又は/及び第4レンズG4の像側に、光学的パワーのない又は光学的パワーの非常に小さな光学部材(焦点距離が、光学系全系の焦点距離の50倍以上であるような光学部材)を有していても構わない。
SはFナンバーを決定する絞り部材(開口絞り)であり、第2レンズG2と第3レンズG3の間に配置されている。
GLは光学フィルター、フェースプレート、水晶ローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当する光学ブロックである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する感光面が置かれる。
図7、図9においてPは光路折り曲げ用の反射面MRを含む反射部材である。
反射部材Pは、3角柱プリズムの光学ブロックより成り、第1レンズG1と第2レンズG2との間に配置され、光軸La上の光路を90度折り曲げている。参考例3、4においては3角柱プリズムとしたが、勿論ミラーであっても構わない。
Paは反射部材Pの入射面、Pbは反射部材の射出面であり、いずれも光軸Laに対し、垂直となっている。反射面MRの法線と光軸Laとのなす角は45度である。
尚、縦収差図においてFnoはFナンバー、yは像高、dはd線、gはg線、CはC線、FはF線の収差を示す。Mはメリディオナル断面、Sはサジタル断面の収差である。またS.A.は球面収差、ASは非点収差、DISTは歪曲収差である。
実施例1において、開口絞りSを第2レンズG2の像側に配置している。これにより、例えば第2レンズG2の物体側に配置した場合よりも、絞りユニットなどのメカ部材を入れるスペースを少なくすることができ、光軸方向の薄型化を図っている。また、その際に諸収差の補正および、レンズ系全体の小型化、撮像素子への軸外光束の入射角を低減させるために第3レンズG3の屈折力を次の如く設定している。
第3レンズG3の焦点距離をf3とする。
全系の焦点距離をfとする。このとき
0.8<|f3/f|<1.2 ‥‥‥(1)
なる条件を満足している。
条件式(1)の下限値を下回ると第3レンズG3の負のパワーが強まる。このため、レンズ系全体のバックフォーカスが伸びすぎて、撮影時のレンズ全長が伸び、レンズ系全体の小型化が難しくなる。また、更に歪曲収差の補正が困難になる。条件式(1)の上限値を上回ると第3レンズG3の負のパワーが弱くなりすぎるため、主に球面収差・コマ収差・像面湾曲・非点収差等の補正が困難になる。
さらに、バックフォーカスが短くなるため、撮像素子への軸外光束の入射角が大きくなり、色シェーディングが多く発生してくるという問題が生じる。
尚、更に望ましくは上述の条件式(1)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.82<|f3/f|<1.18 ‥‥‥(1a)
以上のように実施例1によれば、第3レンズG3のパワーを適切にすることにより4枚のレンズ構成で簡易に組立でき、沈胴長が短く、画面中心から画面周辺まで収差が良好に補正された小型で広画角の光学系を得ることができる。
さらに開口効率が高く、画面周辺の光量を十分に確保することができるため、画角70°を超える広画角で明るい光学系が得られる。
ここで、条件式(1)の下限の0.8のみを条件式(1a)の下限の0.82に入れ換えたり、条件式(1)の上限の1.2のみを条件式(1a)の下限の1.18に入れ換えたりしても良い。つまり、0.8<|f3/f|<1.18や、0.82<|f3/f|<1
.2と言う条件式も本実施例の応用範囲内である。
以上のような構成によって、本願発明の課題を解決することができるが、更に次の条件式(2)〜(7)のうち1以上を満足すると更に好ましい効果が得られる。但し、条件式(2)〜(7)は前述の課題を解決するという意味においては必須の構成ではない。
第1レンズG1、第2レンズG2、第4レンズG4の焦点距離を順にf1、f2、f4とする。
但し、第4レンズG4が第3レンズG3と接合されているときは空気中に配置したときの焦点距離である。
第1レンズG1と第2レンズG2の間隔をD2とする。
但し第1レンズG1と第2レンズG2との間に、図7や図9に示すような屈折力のない反射部材(プリズムP)があるときは該反射部材の長さは空気に換算した空気換算長である。即ち、反射部材Pの光軸方向の長さをL、反射部材Pの材料の屈折率をNとするとき、反射部材Pの空気換算長Lcは
Lc=L/N
である。
第1レンズG1の像側の面の曲率半径をG1R2、第2レンズの物体側の面の曲率半径をR2R1とする。このとき
0.9<f4/f<1.7 ‥‥‥(2)
1.1<D2/f<2.5 ‥‥‥(3)
0.8<f2/f<1.2 ‥‥‥(4)
1.4<|f1/f|<2.3 ‥‥‥(5)
0.70<|f3/f4|<0.86 ‥‥‥(6)
0.4<G1R2/G2R1<1.2 ‥‥‥(7)
なる条件のうち1以上を満足することがより好ましい。
次に上記の各条件式(2)〜(7)の技術的意味について説明する。
条件式(2)は、第4レンズG4の製造・組立の敏感度の低減および、歪曲収差・倍率色収差等の諸収差の補正、そして撮像素子への軸外光束の入射角を低減するためのものである。
条件式(2)の下限値を上回ると、第4レンズG4の正のパワーが弱まり、偏芯方向や傾き方向の精度に対する光学性能の劣化の敏感度が低くなり、製造および組立てが容易になる。条件式(2)の上限値を下回ると第4レンズG4の正のパワーが強まり、歪曲収差・倍率色収差等の低減(補正)を行い易くなる。また、撮像素子への軸外光束の入射角の低減が容易になり、色シェーディングの発生量を少なくすることができる。
条件式(3)は第1レンズG1と第2レンズG2の平行・傾き偏芯に対する敏感度の低減、およびレンズ系全体の小型化を図るためのものである。
条件式(3)の下限値を上回ると、第1レンズG1と第2レンズG2のレンズ間隔が広がり、主に像面湾曲、歪曲収差、倍率色収差などの補正が容易になる。このため、広角化した際に画面周辺に至るまで良好な性能を保ちやすくなる。また、偏芯方向や傾き方向の精度に対する光学性能の劣化の敏感度を低くすることができるため、製造・組立てが容易になる。
条件式(3)の上限値を下回ると、全系の焦点距離に対して第1レンズG1と第2レンズG2間が短くなり、全系を小型化しやすくなる。また、第1レンズG1を沈胴する場合、沈胴する際のストローク長が短くなるため、沈胴した際の平行・傾きのずれ量を小さくすることができるので、光学性能を良好に保ちやすくなる。
条件式(4)の下限値を上回ると第2レンズG2のパワーを抑えることができ、主に非点収差の補正を行い易くなる。また第2レンズG2の敏感度を低くすることができるため、製造および組立が容易になる。
条件式(4)の上限値を下回ると、第2レンズG2のパワーを強くすることができ、レンズの厚みを抑えることができるため、全系の小型化が容易になる。
条件式(5)は主に第4レンズG4から射出する光束の射出角および、第1レンズG1の平行・傾きに関する敏感度を低減するためのものである。
条件式(5)の下限値を上回ると、全系の焦点距離に比べて第1レンズG1のパワーを抑えることができ、主に第1レンズG1の平行・傾きに対する光学性能の劣化の敏感度が低くなり、組立が容易になる。
また、第1レンズG1の有効径に対して第1レンズG1の像側の面の曲率が小さくなり過ぎないため、製造する際の開角を小さくすることができ、製造が容易になる。
また、負の歪曲収差を小さく抑えることができ、この補正が容易になる。
条件式(5)の上限値を下回ると、全系の焦点距離に比べて第1レンズG1のパワーをある程度強くなり、バックフォーカスが長くなり、撮像素子への軸外光束の入射角が小さくなるため、色むらや輝度シェーディングを小さくすることができる。
条件式(6)は第3レンズG3と第4レンズG4の相対敏感度および、第3レンズG3と第4レンズG4レンズで倍率色収差を打ち消しあうためのものである。
第3レンズG3と第4レンズG4の焦点距離の比を条件式(6)の範囲内にすることで倍率色収差を効果的に打ち消しあうことができる。条件式(6)の下限値を上回ると第3レンズG3の平行・傾きに対する敏感度が低くなる。又、上限値を下回ると第4レンズG4の敏感度が低くなり、いずれも製造・組立が容易になる。
条件式(7)の下限値を上回ると第1レンズG1のパワーが弱まり、平行・傾きに対する敏感度が低くなり、製造および組立てが容易になる。さらに第1レンズG1を沈胴とした場合、平行・傾きのずれによる画面周辺の光学性能の劣化を小さくすることができる。
また像面湾曲、非点収差も小さく抑えることができる。
また、第1レンズG1の像側の面の曲率半径が小さくなり過ぎるのを回避することができ、製造を容易にすることができる。
さらに第1レンズG1またはレンズ全体でフォーカスをする際に、至近物体にフォーカスしたときの光学性能の劣化を抑えることができる。
条件式(7)の上限値を下回るとレンズ全長と前玉有効径を小さくすることができ、レンズ径を小さくすることができる。また、画面周辺の光量が少なくなり過ぎるのを避けることができる。
尚、更に望ましくは上述の条件式(2)〜(5)、(7)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.95<f4/f<1.65 ‥‥‥(2a)
1.1<D2/f<2.3 ‥‥‥(3a)
0.90<f2/f<1.17 ‥‥‥(4a)
1.43<|f1/f|<2.20 ‥‥‥(5a
0.50<G1R2/G2R1<1.18‥‥‥(7a)
これらの条件式(2a)〜(5a)、(7a)の上限値を、条件式(2)〜(5)、(7)の上限値としても良く、また条件式(2a)〜(5a)、(7a)の下限値を、条件式(2)〜(5)、(7)の下限値としても良い。
第1レンズG1の像側の面は、レンズ中心からレンズ周辺にいくに従って負の屈折力が弱くなる非球面形状とするのが良い。
これによれば、第2レンズG2に入射する光線の角度を緩和し、コマ収差:歪曲などの諸収差を良好に補正することができる。又、第1レンズG1より像側に配置されたレンズの有効径を小さくすることができる。更に第1レンズG1の像側の面の曲率半径が小さくなり、開角が緩和され、製造が容易となる。又、第1レンズG1と第2レンズG2の平行偏芯や傾き偏芯に対する光学性能の劣化を少なくすることができる。
次に実施例1と参考例1〜4に対応する数値実施例1〜5の具体的なレンズ構成について説明する。
図1の数値実施例1の光学系GBは、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の第1レンズのG1、物体側に凸面を向けた正の第2レンズG2、開口絞りS、両レンズ面が凹形状の負の第3レンズG3、両レンズ面が凸形状の第4レンズG4で構成されている。
第1レンズG1の像側の面と第4レンズG4の物体側と像側の面を非球面形状にすることにより、主に歪曲収差を良好に補正すると共に、軸外光束の撮像素子への入射角の低減を行っている。
また、第3レンズG3と第4レンズG4をマージナルコンタクトとすることにより、鏡筒の簡略化、および第3レンズG3と第4レンズG4間の間隔ずれ・傾き偏芯による光学性能の劣化を防止して、組立やすくしている。
図3、図5の数値実施例2、3の光学系GBは次のとおりである。
物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の第1レンズG1、物体側に凸面を向けた正の第2レンズG2、開口絞りS、両レンズ面が凹形状の第3レンズG3と、両レンズ面が凸形状の第4レンズG4の接合レンズで構成されている。
第1レンズG1の像側の面と第4レンズG4の像側の面を非球面形状にすることにより、主に歪曲収差を良好に補正すると共に、軸外光束の撮像素子への入射角の低減を行っている。
また、第3レンズG3と第4レンズG4を接合レンズとすることにより、色収差の補正および、鏡筒の簡略化を図っている。更に第3レンズG3と第4レンズG4間の間隔ずれ・傾き偏芯による光学性能の劣化を防止して組立やすくしている。
図7、図9の数値実施例4、5の光学系GBは、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負の第1レンズG1、光路を屈曲させる反射面を持つ反射部材(プリズム)Pを有している。
更に物体側に凸面を向けた正の第2レンズG2、開口絞りS、両レンズ面が凹形状の第3レンズG3と両レンズ面が凸形状の第4レンズG4の接合レンズで構成されている。
反射部材Pによって光軸上の光路を折り曲げることにより、カメラの厚み方向の薄型化を図っている。第1レンズG1の像側の面と第4レンズG4の像側の面を非球面形状にすることにより、主に歪曲収差を良好に補正すると共に、軸外光束の撮像素子への入射角の低減を行っている。
また、第3レンズG3と第4レンズG4を接合レンズとすることにより、色収差の補正および、鏡筒の簡略化を図っている。
更に第3レンズG3と第4レンズG4間の間隔ずれ・傾き偏芯による光学性能の劣化を防止して、組立やすくしている。
尚、実施例1と参考例1〜4は第1レンズG1または全体を移動してフォーカスを行っている。
上述のように、実施例1、参考例1〜4によればレンズ面の曲率やパワー(屈折力)を適切に設定することにより、負、正、負、正レンズの4枚構成で、小型で収差の小さい光学系を得ることができる。
また、実施例1、参考例1〜4によれば、簡易に組立が可能で、かつ沈胴長が短く、また前玉レンズが小さく、さらに画面周辺まで収差が良好に補正された小型の光学系を得ることができる。更に、光学系の開口効率が上がり、レンズ系の周辺光量を十分に多く確保できるため、比較的広画角(例えば画角70度)な明るい光学系を得ることができる。
さらに参考例3、4では第1レンズG1と第2レンズG2の間に反射面を持ったプリズム部材より成る反射部材を配置して、光路を屈曲させている。これによれば、カメラの厚み方向(前後方向)のさらなる薄型化を図ることができる。
尚、実施例1、参考例1、2においても参考例3、4と同様に第1レンズG1と第2レンズG2との間に光路折り曲げ用の反射部材を配置しても良い。
次に本発明の実施例1、参考例1、2の光学系を撮影光学系として用いたデジタルカメラ(光学機器)の実施例を図11を用いて説明する。
図11において、20はカメラ本体、21は本発明の実施例1、参考例1、2の光学系によって構成された撮影光学系である。22はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系21によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光学変換素子)である。23は固体撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリである。24は液晶ディスプレイパネル等によって構成され、固体撮像素子22上に形成された被写体像を観察するためのファインダーである。
図12は本発明の参考例3、4の光学系を撮像光学系として用いたデジタルカメラの要部概略図である。
図12において、10はデジタルカメラ本体、11は本発明の参考例に係る光学系である。12はカメラ本体に内蔵されたストロボ、13は外部式ファインダー、14はシャッターボタンである。15は本発明の参考例3、4に係る光学系のカメラボディー内での概略な光学系配置関係を示す。
このように本発明の参考例3、4の光学系をデジタルカメラ等に適用することにより、特にカメラボディー形態を薄型化がなされるような、小型で高い光学性能を有する撮像装置を実現している。
またこの例では、光学系を横位置撮影時に反射部材で偏向された光軸が上下(垂直)方向になるように配置を行っているが、前記偏向された光軸が左右(水平)方向になるように配置しても良い。
このように本発明の光学系をデジタルスチルカメラの撮影光学系に使用すれば、小型で高性能な撮像装置が実現できる。
次に本発明の実施例1、参考例1〜4に対応する数値実施例1〜5を示す。各数値実施例においてfは全系の焦点距離、fnoはFナンバー、si(i=1〜10)は物体側から数えた第i番目の面、Rは曲率半径、Dは空気間隔、Ndは各レンズのd線における材料の屈折率、νdは各レンズの材料のアッベ数である。
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直な方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、kをコーニック係数(円錐定数)、非球面係数をA、B、C、Dとしたとき次の式で表される。またE−xは10−xを示す。
また、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1に示す。

本発明の光学系の実施例1のレンズ断面図 本発明の実施例1に対応する数値実施例1の縦収差図 本発明の光学系の参考例1のレンズ断面図 本発明の参考例1に対応する数値実施例2の縦収差図 本発明の光学系の参考例2のレンズ断面図 本発明の参考例2に対応する数値実施例3の縦収差図 本発明の光学系の参考例3のレンズ断面図 本発明の参考例3に対応する数値実施例4の縦収差図 本発明の光学系の参考例4のレンズ断面図 本発明の参考例4に対応する数値実施例5の縦収差図 本発明の光学機器(撮像装置)の要部概略図 本発明の光学機器(撮像装置)の要部概略図
GB 光学系
G1 第1レンズ
G2 第2レンズ
G3 第3レンズ
G4 第4レンズ
S 絞り
GL 光学ブロック
IP 像面
S.A. 球面収差
AS 非点収差
DIST 歪曲収差
d d線
g g線
M メリディオナル像面
S サジタル像面
Y 撮像面の半対角長(像高)
Fno Fナンバー

Claims (9)

  1. 物体側より像側へ順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、負の屈折力の第3レンズ、正の屈折力の第4レンズより構成される光学系であって、前記第3レンズの焦点距離をf3、全系の焦点距離をf、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第1レンズと前記第2レンズの間隔をD2とするとき、
    0.8<|f3/f|<1.2
    0.70<|f3/f4|<0.86
    1.1<D2/f<2.5
    なる条件を満足することを特徴とする光学系。
  2. 0.9<f4/f<1.7
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記第2レンズの焦点距離をf2とするとき、
    0.8<f2/f<1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。
  4. 前記第1レンズの焦点距離をf1とするとき、
    1.4<|f1/f|<2.3
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系。
  5. 前記第1レンズの像側の面の曲率半径をG1R2、前記第2レンズの物体側の面の曲率半径をG2R1とするとき、
    0.4<G1R2/G2R1<1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項の光学系。
  6. 前記第1レンズの像側の面は、レンズ中心からレンズ周辺にいくに従って負の屈折力が弱くなる非球面形状であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項の光学系。
  7. 前記第1レンズと前記第2レンズとの間に光軸上の光路を折り曲げる反射部材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項の光学系。
  8. 前記第2レンズと前記第3レンズの間に開口絞りが配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項の光学系。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系と、該光学系によって形成される像を受光する固体撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
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