JP2002311378A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2002311378A
JP2002311378A JP2001112198A JP2001112198A JP2002311378A JP 2002311378 A JP2002311378 A JP 2002311378A JP 2001112198 A JP2001112198 A JP 2001112198A JP 2001112198 A JP2001112198 A JP 2001112198A JP 2002311378 A JP2002311378 A JP 2002311378A
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eccentric
optical system
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JP2001112198A
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Koichi Takahashi
浩一 高橋
Tetsuo Nagata
哲生 永田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正レンズを偏心プリズムの射出瞳側に配置
し、色収差を回折光学素子により補正する、諸収差が良
好に補正された広画角の画像表示装置。 【解決手段】 画像表示素子3とその表示画像を観察者
眼球に投影する観察光学系とを備えた画像表示装置であ
って、観察光学系は、少なくとも3つの面を持ち、それ
らの面によって形成される空間は屈折率が1.3以上の
媒質で満たされており、少なくとも入射面13と、正パ
ワーの内部反射面12と、射出面11とで構成され、少
なくとも反射面が回転非対称面で構成された偏心プリズ
ム10を備えており、偏心プリズム10の射出面11と
観察光学系の射出瞳1の間に正パワーの光学素子20が
配置され、偏心プリズム10と画像表示素子3との間に
色収差を補正するための回折光学素子7を有する画像表
示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能
とする頭部又は顔面装着式画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、3つの光学面からなり、そ
の中の第3面から画像表示素子からの表示光を入射さ
せ、第1面で第3面から入射した表示光を全反射させ、
第2面でその反射光を裏面反射させ、その反射光を今度
は第1面で屈折させて射出する偏心プリズムを用いた画
像表示装置に関して多くの提案をしている。また、それ
以外の形態の偏心プリズムを用いた画像表示装置に関し
ても多くの提案をしている。
【0003】その中、特開平9−65246号において
は、そのような偏心プリズムの観察者の瞳側あるいは画
像表示素子側に回折光学素子(DOE)を配置して、色
収差を補正するものを提案している。
【0004】また、米国特許第6,147,807号に
おいては、上記の3つの光学面からなる偏心プリズムと
画像表示素子の間に収差補正用のレンズ系を配置し、偏
心プリズムのその収差補正用レンズ系に面する面に色収
差補正用の回折面を配置したものが提案されている。
【0005】一方、本出願人は、特開平10−2603
57号によって、上記のような偏心プリズムを観察光学
系として用いた画像表示装置において、画角拡大のため
に、偏心プリズムの観察者の瞳(射出瞳)側に正パワー
のレンズを配置したものを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】入射屈折面(入射面)
と1面以上の内部反射面と射出屈折面(射出面)とから
なる画像表示装置用の偏心プリズムにおいて、観察光学
系に必要な正パワーは反射面が担うため、色収差の発生
は少ない。特開平10−260357号のように、射出
瞳と偏心プリズムの間に正パワーのレンズを配置する
と、偏心プリズムで補正し切れなかった単色収差を補正
することができる。しかしながら、その正パワーのレン
ズは屈折光学系であるため、せっかく色収差の少ない偏
心プリズムを用いても画像表示装置の観察光学系全体と
しては、色収差の発生が無視できなくなる。
【0007】本発明は従来技術のこのような問題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、画角拡大のために
正パワーのレンズを偏心プリズムの射出瞳側に配置し、
それに伴って発生する色収差を偏心プリズムと画像表示
素子との間に配置した回折光学素子により補正すること
により、全体として単色収差、色収差共に良好に補正さ
れた広画角の画像表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像表示装置は、観察者が観察する画像を表示する
画像表示素子と、前記画像表示素子によって形成された
画像を観察者眼球に投影する観察光学系とを備えた画像
表示装置において、前記観察光学系は、少なくとも3つ
の面を持ち、前記少なくとも3つの面によって形成され
る空間は屈折率が1.3以上の媒質で満たされており、
少なくとも入射面と、正パワーの内部反射面と、射出面
とで構成され、少なくとも前記反射面が回転非対称面で
構成された偏心プリズムを備えており、前記偏心プリズ
ムの射出面と前記観察光学系の射出瞳の間に、少なくと
も2面以上の回転非対称面を有する正パワーの光学素子
が配置され、前記2面以上の回転非対称面はそれぞれ1
つ以下の対称面を有し、そのうち少なくとも1つの対称
面は、前記偏心プリズムを構成する少なくとも1つの回
転非対称面の唯一の対称面と同一な面であることを特徴
とするものである。
【0009】本発明のもう1つの画像表示装置は、観察
者が観察する画像を表示する画像表示素子と、前記画像
表示素子によって形成された画像を観察者眼球に投影す
る観察光学系とを備えた画像表示装置において、前記観
察光学系は、少なくとも3つの面を持ち、前記少なくと
も3つの面によって形成される空間は屈折率が1.3以
上の媒質で満たされており、少なくとも入射面と、正パ
ワーの内部反射面と、射出面とで構成され、少なくとも
前記反射面が回転非対称面で構成された偏心プリズムを
備えており、前記偏心プリズムの前記射出面と前記観察
光学系の射出瞳の間に、少なくとも1面の回転非対称面
を有する正パワーの光学素子が配置され、前記光学素子
の回転非対称面は2つ以下の対称面を有し、その中、少
なくとも1つの対称面は、前記偏心プリズムを構成する
少なくとも1つの回転非対称面の唯一の対称面と同一な
面であ、前記偏心プリズムと前記画像表示素子との間に
色収差を補正するための回折面を有する回折光学素子を
有することを特徴とするものである。
【0010】以下、本発明において上記構成をとった理
由と作用を説明する。
【0011】画像表示装置の観察光学系として、少なく
とも3つの面を持ち、その少なくとも3つの面によって
形成される空間は屈折率が1.3以上の媒質で満たされ
ており、少なくとも入射面と、正パワーの内部反射面
と、射出面とで構成され、少なくともその反射面が回転
非対称面で構成された偏心プリズムを用いることによ
り、偏心収差と色収差が良好に補正された小型の観察光
学系が可能になり、頭部装着式画像表示装置の観察光学
系として好適な光学系が得られる。
【0012】そして、このような偏心プリズムの射出面
と観察光学系の射出瞳の間に、少なくとも2面以上の回
転非対称面を有する正パワーの光学素子であって、その
2面以上の回転非対称面はそれぞれ1つ以下の対称面を
有し、そのうち少なくとも1つの対称面は、偏心プリズ
ムを構成する少なくとも1つの回転非対称面の唯一の対
称面と同一な面である光学素子を配置することにより、
偏心プリズムだけで観察光学系を構成する場合に比べ
て、偏心プリズムだけでは補正しきれなかった偏心収差
を良好に補正しながら、観察光学系の焦点距離をより短
くすることができるため、観察画角が大きくなり、広画
角で高精度の観察光学系が可能になる。
【0013】一方、偏心プリズムの射出面と観察光学系
の射出瞳の間に、少なくとも1面の回転非対称面を有す
る正パワーの光学素子であって、その回転非対称面が2
つ以下の対称面を有し、その中、少なくとも1つの対称
面は、偏心プリズムを構成する少なくとも1つの回転非
対称面の唯一の対称面と同一な面である光学素子を配置
することにより、偏心プリズムだけで観察光学系を構成
する場合に比べて、観察光学系の焦点距離をより短くす
ることができるため、観察画角が大きくなり、広画角の
観察光学系が可能になる。
【0014】しかしながら、後者の場合、その正パワー
の光学素子は通常屈折光学系であるため、せっかく色収
差の少ない偏心プリズムを用いても、観察光学系全体で
は許容できない色収差が発生することになる。
【0015】そこで、他の収差にほとんど影響を与えず
に色収差補正が可能な回折面を有する回折光学素子を偏
心プリズムと画像表示素子との間に設けることにより、
色収差、偏心収差を含めた諸収差を良好に補正して小型
で広画角の画像表示装置が可能になる。
【0016】ここで、回折光学素子の配置位置が逆光線
追跡で考えて像面に近い偏心プリズムと画像表示素子と
の間であるため、この位置はテレセントリック性を良く
することができる位置であり、回折面に略垂直に光が入
射するようにすることができるため、回折面での回折効
率の低下を防止することができ、フレアの発生を少なく
することができる利点がある。
【0017】ここで、回折光学素子の回折面としては、
例えばフレネルゾーンプレート、キノフォーム、バイナ
リオプティックス、ホログラム等が知られている。
【0018】回折面の具体的な形状としては、例えば図
19に断面を示すようなものがある。図19の(a)
は、透明部51と不透明部52が交互に配列され、不透
明部52の厚みは略0であるが、振幅変調型と呼ばれる
回折面である。図19の(b)は、屈折率の異なる高屈
折率部53と低屈折率部54を交互に配列して、屈折率
差による位相差にて回折作用を持たせたものである。図
19の(c)は、矩形状の凹凸を交互に配列して厚みの
差による位相差にて回折作用を持たせたものである。こ
れは、2レベルのバイナリー素子でもある。図19の
(d)は、表面を鋸歯形状にしたものであり、キノフォ
ームと呼ばれ、連続的な厚みの差による位相差にて回折
作用を持たせたものである。図19の(e)と(f)
は、キノフォームを4レベル及び8レベルで近似したバ
イナリー素子である。
【0019】ところで、本発明における正パワーの光学
素子としては、正の単レンズの限られず、全体のパワー
が正の接合レンズや、負レンズを含み全体として正のパ
ワーの正レンズ群も含むものとする。部品点数の削減に
着目し、小型、軽量、安価を目的とする場合は、正の単
レンズが望ましい。
【0020】また、収差性能の向上及び組立時の工数削
減や生産性向上の両面のバランスに着目すれば、接合レ
ンズが望ましい。
【0021】さらに、より高い収差性能を目的とする場
合は、複数のレンズからなり、全体として正パワーの正
レンズ群として構成することが望ましい。
【0022】ところで、観察光学系の偏心プリズムの少
なくとも1面の反射面は、偏心収差を補正するために回
転非対称面で構成する。
【0023】ここで、回転非対称面として、本発明で使
用する自由曲面とは以下の式で定義されるものである。
この定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0024】 ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面
項である。
【0025】球面項中、 c:頂点の曲率 k:コーニック定数(円錐定数) r=√(X2 +Y2 ) である。
【0026】自由曲面項は、 ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0027】上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、Xの奇数次項
を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面
が1つだけ存在する自由曲面となる。また、Yの奇数次
項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称
面が1つだけ存在する自由曲面となる。
【0028】また、上記の回転非対称な曲面形状の面で
ある自由曲面の他の定義式として、Zernike多項
式により定義できる。この面の形状は以下の式(b)に
より定義する。その定義式(b)のZ軸がZernik
e多項式の軸となる。回転非対称面の定義は、X−Y面
に対するZの軸の高さの極座標で定義され、RはX−Y
面内のZ軸からの距離、AはZ軸回りの方位角で、X軸
から測った回転角で表せられる。
【0029】 x=R×cos(A) y=R×sin(A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A) +D5 2 cos(2A)+D6 (R2 −1)+D7 2 sin(2A) +D8 3 cos(3A) +D9 (3R3 −2R)cos(A) +D10(3R3 −2R)sin(A)+D113 sin(3A) +D124cos(4A)+D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R)cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R)sin(A) +D21(5R5 −4R3 )sin(3A) +D225 sin(5A) +D236cos(6A)+D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 )sin(2A) +D28(6R6 −5R4 )sin(4A) +D296sin(6A)・・・・・ ・・・・(b) ただし、Dm (mは2以上の整数)は係数である。な
お、X軸方向に対称な光学系として設計するには、
4 ,D5 ,D6 、D10,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
【0030】上記定義式は、回転非対称面の例示のため
に示したものであり、他のいかなる定義式に対しても同
じ効果が得られることは言うまでもない。
【0031】このような回転非対称面を含む偏心プリズ
ムは、通常製作の容易さを求めるために、その回転非対
称面は、対称面が1つだけ存在する面で構成する。
【0032】そして、正パワーの光学素子は少なくとも
1つの回転非対称面を有し、その回転非対称面は2つ以
下の対称面を有し、その中の少なくとも1つの対称面
は、偏心プリズムを構成する少なくとも1つの回転非対
称面の唯一の対称面と同一な面とすることが望ましい。
【0033】また、正パワーの光学素子は単レンズの
み、あるいは、接合レンズで構成することができる。
【0034】また、回折光学素子については、回折面が
略平面形状の基板に形成されているものとするのが望ま
しい。
【0035】また、回折光学素子は、2つ以下の対称面
を有する回転非対称面と回折面とを有しているものとす
ることができる。
【0036】また、回折面が対称面を1つのみ有する回
転非対称面として作用するものとすることができる。
【0037】また、偏心プリズムとしては、少なくとも
2面以上の反射面を有するものとすることが望ましい。
【0038】また、偏心プリズムは少なくとも1面の全
反射面を有するものとすることができる。
【0039】最も代表的には、後記の実施例のように、
偏心プリズムは、観察者眼球から画像表示素子に到る逆
光線追跡の順に、屈折面でかつ内部反射面である第1
面、第1面に対向し、光軸に対して偏心するかあるいは
傾いて配置された正のパワーを有する反射面である第2
面、第1面で屈折され、第2面で内部反射され、第1面
で内部反射された光線を屈折する屈折面である第3面を
備えた偏心プリズムとすることができる。
【0040】さて、以下に、本発明の画像表示装置の光
学系の各種条件を検討するに当たり、まず、座標系を定
義する。逆光線追跡で観察光学系の射出瞳中心を通り画
像表示素子の表示中心に到る光線を軸上主光線とし、軸
上主光線が偏心プリズムで折り曲げられる平面をY−Z
面とし、射出瞳から正パワーの光学素子に向かう軸上主
光線の方向をZ軸方向、Z軸に直交し光学系の偏心方向
をY軸方向、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸
をX軸とする。
【0041】すなわち、X方向は光学系の偏心方向と垂
直な方向、Y方向は光学系の偏心方向と同一な方向と定
義する。
【0042】また、全光学系のX方向、Y方向の焦点距
離をfX 、fY 、そのパワーをΦX、ΦY とする。
【0043】さらに、正パワーの光学素子の焦点距離
(光学素子を複数で構成するときは、合成焦点距離) の
X方向、Y方向の焦点距離をfLX1 、fLY1 、そのパワ
ーをΦ LX1 、ΦLY1 とする。
【0044】また、光学系の偏心方向が観察者の水平方
向と垂直の場合に、正パワーの光学素子の水平方向、垂
直方向のパワー(光学素子を複数で構成するときは、合
成パワー) をΦH 、ΦV は、 ΦH =ΦLX2 ΦV =ΦLY2 であり、光学系の偏心方向が観察者の水平方向と同一の
場合には、 ΦH =ΦLY2 ΦV =ΦLX2 である。
【0045】また、偏心プリズムのX方向、Y方向の焦
点距離をfPX、fPY、そのパワーをΦPX、ΦPYとする。
【0046】また、回折面のX方向、Y方向の焦点距離
をfDOEX、fDOEY、そのパワーをΦ DOEX、ΦDOEYとす
る。ただし、回折面のみの焦点距離、パワーであり、基
板の焦点距離、パワーは除いて計算した値である。
【0047】また、光路長の定義は、光学系の偏心方向
における最大観察画角の正パワーの光学素子の光路長と
して、+方向の観察画角における光路長をOP(+) 、−方
向の観察画角における光路長をOP(-) とする。ただし、
+方向は画像表示素子に近い観察画角を、−方向は画像
表示素子から離れた観察画角を意味する。例えは、後記
の実施例1では、偏心方向、つまり、Y方向の垂直観察
画角が±10.95°で、その主光線の光路長を定義す
る。また、実施例8では、偏心方向が水平方向であり、
Y方向の水平観察画角±10°を用いてその主光線の光
路長を定義する。
【0048】また、正パワーの光学素子と偏心プリズム
との軸上主光線に沿った間隔をDとする。
【0049】まず、観察光学系の偏心方向と垂直な方向
をX方向、偏心方向と同一な方向をY方向とし、回折面
のX方向、Y方向のパワーをΦDOEX、ΦDOEYとし、正パ
ワーの光学素子のX方向、Y方向のパワーをΦLX1 、Φ
LY1 とするとき、 0.0<ΦDOEX/ΦLX1 <100.0 ・・・(1) 0.0<ΦDOEY/ΦLY1 <100.0 ・・・(2) の何れか若しくは両方を満足することが望ましい。
【0050】これらの条件式は、倍率色収差を非常に良
好に補正するための条件式で、回折面のパワーと正パワ
ーの光学素子のパワーとを規定したものである。
【0051】通常、反射面にパワーを持たせた光学系の
場合、色収差は発生しない。しかし、本発明のように広
画角の観察光学系とする場合、反射面にパワーを持たせ
た偏心プリズムの観察者側に正パワーの光学素子を配置
する必要がある。しかし、その正パワーの光学素子(レ
ンズ)においては、屈折作用を利用しているため、色収
差が非常に大きく発生してしまう。そのため、このレン
ズで発生した色収差、特に倍率色収差を補正しなけれ
ば、高性能の光学系を提供できない。
【0052】条件式(1)及び(2)の下限の0.0を
越えると、光学素子のパワーが負のパワーとなり広画角
が達成できない。また、回折面は光学ガラスのアッベ数
で置きかえると、−3.45という逆分散特性及び高分
散特性を有している。そのため、回折面を負のパワーに
してしまうと、同一方向の倍率色収差が発生してしま
い、高性能化が達成できない。
【0053】また、条件式(1)及び(2)の上限の1
00.0を越えると、回折面のパワーが非常に強くな
り、非常に高分散な特性のため、補正過剰になり、好ま
しくない。さらには、製造する際に、回折面のパワーが
非常に強いと、例えばブレーズ形状で製作した場合、各
輪帯の間隔が非常に細かくなりすぎて製作困難になって
しまう。
【0054】したがって、条件式(1)と(2)の範囲
内で、正パワーの光学素子と回折面のパワーを適切なパ
ワー配分にすることで、広画角で高性能の観察光学系を
提供することができる。
【0055】さらに、正パワーの光学素子は、シリンド
リカル面のように1方向のみにパワーを持たせても、広
画角が達成でき、回折面においても1方向のみ回折作用
を有するものを用いても、良好に倍率色収差を補正する
ことができる。
【0056】さらに好ましくは、 0.01<ΦDOEX/ΦLX1 <10.0 ・・・(1−1) 0.01<ΦDOEY/ΦLY1 <10.0 ・・・(2−1) を満たすことが望ましい。
【0057】さらに好ましくは、 0.02<ΦDOEX/ΦLX1 <3.0 ・・・(1−2) 0.02<ΦDOEY/ΦLY1 <3.0 ・・・(2−2) を満たすことがより望ましい。
【0058】また、正パワーの光学素子のX方向、Y方
向のパワーをΦLX1 、ΦLY1 とし、偏心プリズムのX方
向、Y方向のパワーをΦPX、ΦPYとするとき、 0.0<ΦLX1 /ΦPX<3.0 ・・・(3) 0.0<ΦLY1 /ΦPY<3.0 ・・・(4) の何れか若しくは両方を満足することが望ましい。
【0059】これらの条件式は、像面湾曲及び偏心収差
を良好に補正するための条件式で、正パワーの光学素子
のパワーと偏心プリズムのパワーを規定したものであ
る。
【0060】通常、正パワーの有する屈折面においては
負の像面湾曲が生じ、反射面においては正の像面湾曲が
生じる。そのため、正パワーの光学素子と偏心プリズム
を組み合わせることで、非常に像面湾曲の小さい光学系
を提供することができる。
【0061】また、逆光線追跡で考えると、広画角にし
た場合、瞳から観察光学系に入射する軸外主光線の光線
高が非常に高くなるため、軸外主光線の高い場所では非
常に軸外収差の発生量が大きくなる。特に偏心光学系に
おいては、非常に複雑な偏心収差が大きく発生してしま
い、良好な性能を達成できなくなる。そのため、正パワ
ーの光学素子のパワーを適切に配分することで、偏心プ
リズムに入射する軸外光線の光線高を低く抑えることが
でき、良好な性能を達成することが可能となる。
【0062】条件式(3)及び(4)の下限の0.0を
越えると、その光学素子のパワーが負のパワーとなり広
画角が達成できない。さらに、負レンズと偏心プリズム
ではお互いの像面湾曲をキャンセルすることができず、
高性能化が達成できない。また、偏心プリズムに入射す
る軸外光線の光線高を低く抑えることができず、プリズ
ム内で発生する偏心収差が大きくなってしまう。条件式
(3)及び(4)の上限の3.0を越えると、正パワー
の光学素子のパワーが非常に強くなり、良好に像面湾曲
が補正できず、さらには、画像表示素子と光学系の間の
バックスペースを十分に取ることができなくなり、例え
ば反射型液晶表示素子(LCD)を使用する場合に、照
明光学系を挿入することができず、好ましくない。
【0063】したがって、条件式(3)及び(4)の範
囲内で、正パワーの光学素子のパワーと偏心プリズムの
パワーを適切なパワー配分にすることで、像面湾曲が非
常に小さく、さらに、偏心収差を良好に補正した広画角
で高性能の観察光学系を提供できる。
【0064】また、正パワーの光学素子は、水平観察画
角に平行な面のみにパワーを持たせたシリンドリレンズ
を使用し、画角の広い水平方向のみ像面湾曲を補正する
ようにしても十分効果がある。
【0065】さらに好ましくは、 0.01<ΦLX1 /ΦPX<2.0 ・・・(3−1) 0.01<ΦLY1 /ΦPY<2.0 ・・・(4−1) を満たすことが望ましい。
【0066】さらに好ましくは、 0.08<ΦLX1 /ΦPX<1.5 ・・・(3−2) 0.05<ΦLY1 /ΦPY<1.5 ・・・(4−2) を満たすことがより望ましい。
【0067】ところで、偏心プリズムの入射面のX方向
の周辺部のパワーが少なくとも負のパワーを有すること
が望ましい。
【0068】X方向は対称な方向であり、逆光線追跡で
画角を広くして周辺光線を像面(画像表示素子)に入射
させるとき、像面に主光線が集光する状態で入射しがち
になる。その傾向を補正して像面にテレセントリック性
良く入射するようにするには、X方向の周辺部のパワー
を負とするようにすることが望ましい。
【0069】また、観察光学系の偏心方向の画像表示素
子に近い側の最大観察画角における正パワーの光学素子
の光路長をOP(+) 、画像表示素子から離れた側の最大観
察画角における正パワーの光学素子の光路長をOP(-)
するとき、 0.8<OP(-) /OP(+) ≦8.0 ・・・(5) を満足することが望ましい。
【0070】条件式(5)は、逆光線追跡で像面である
画像表示素子の倒れを制限するための条件式で、上記光
学素子の偏心方向における最大主光線(±)の光路長比
を規定したものである。
【0071】OP(+) の軸外光線を+光線、OP(-) の軸外
光線を−光線と定義すると、条件式(5)の下限の0.
8を越えると、+光線の光路長が長くなり、像面がプリ
ズムの射出面に対して非常に大きな角度で配置しなけれ
ばならなくなり、光学系全体が偏心方向に非常に大きく
なってしまう。また、正パワーの光学素子を瞳と偏心プ
リズムの間に挿入するためには、観察者側の視軸方向に
も大きくなってしまい、偏心プリズムの特徴である薄型
の観察光学系を達成できなくなってしまう。
【0072】条件式(5)の上限の8.0を越えると、
−光線の光路長が長くなり、像面の倒れは補正できる
が、頂角の大きい3角形状のレンズになってしまい、小
型軽量化を達成できなくなってしまう。
【0073】したがって、条件式(5)の範囲内で光路
長比を適切に配分することで、光学系を大きくせずに像
面の倒れを補正でき、小型、広画角で高性能の観察光学
系を提供できる。
【0074】さらに好ましくは、 1.00<OP(-) /OP(+) <5.0 ・・・(5−1) を満たすことが望ましい。
【0075】さらに好ましくは、 1.05<OP(-) /OP(+) <3.0 ・・・(5−2) を満たすことがより望ましい。
【0076】また、偏心プリズムのX方向、Y方向のパ
ワーをΦPX、ΦPYとし、全光学系のX方向、Y方向のパ
ワーをΦX 、ΦY とするとき、 0.1<ΦPX/ΦX <0.99 ・・・(6) 0.1<ΦPY/ΦY <0.99 ・・・(7) の何れか若しくは両方を満足することが望ましい。
【0077】これらの条件式(6)、(7)は光学系全
体の偏心収差を良好に補正するための条件式で、偏心プ
リズムのパワーを規定したものである。
【0078】通常、偏心光学系は光軸の偏心量が大きけ
れば大きい程、また、パワーが強ければ強い程、偏心収
差の発生量が大きい。条件式(6)及び(7)の下限の
0.1を越えると、偏心プリズムのパワーが非常に弱
く、プリズムで発生する偏心収差は小さく抑えることは
できるが、その分他の光学素子にパワー配分をさせなけ
れば広画角化が達成できなくなり、偏心プリズム光学系
のメリットを活かすことができない。
【0079】条件式(6)及び(7)の上限の0.99
を越えると、偏心プリズムで発生する偏心収差量が大き
くなり、高性能化、広画角化を達成することができな
い。
【0080】したがって、これらの条件式の範囲内で偏
心プリズムを適切なパワー配分にすることで、偏心収差
を極力小さくでき、広画角で高性能の観察光学系を提供
することができる。
【0081】さらに好ましくは、 0.2<ΦPX/ΦX <0.95 ・・・(6−1) 0.2<ΦPY/ΦY <0.95 ・・・(7−1) を満たすことが望ましい。
【0082】さらに好ましくは、 0.3<ΦPX/ΦX <0.90 ・・・(6−2) 0.3<ΦPY/ΦY <0.90 ・・・(7−2) を満たすことがより望ましい。
【0083】また、正パワーの光学素子の水平方向、垂
直方向のパワーをΦH 、ΦV とするとき、 0.0≦ΦV /ΦH ≦1.0 ・・・(8) を満足することが望ましい。
【0084】条件式(8)は、高性能で広画角の観察光
学系を提供するための条件式で、正パワーの光学素子の
水平方向と垂直方向のパワー比を規定したものである。
【0085】通常、観察する静止画や動画等の映像は、
4:3や16:9等のアスペクト比を有した横長のもの
が一般的である。そのため、観察画角においても垂直方
向より水平方向のほうが広い画角が要求される。その場
合、上述したように、垂直方向の軸外主光線よりも水平
方向の軸外主光線の方が非常に大きな光線高となる。そ
のため、偏心プリズム内に入射させるときには、極力水
平方向の軸外光線の光線高を小さくことで偏心プリズム
内で発生する偏心収差を極力小さくすることが可能とな
る。
【0086】条件式(8)の下限の0.0を越えると、
片側方向が負のパワーとなり、結果的にその方向におい
て偏心プリズムに入射する軸外光線の光線高を小さくす
ることができず、好ましくない。
【0087】条件式(8)の上限の1.0を越えると、
水平方向より垂直方向のパワーが強くなり、正パワーの
光学素子で発生する垂直方向の収差が悪化し、また、偏
心プリズムで発生する水平方向の偏心収差の発生量が大
きくなってしまう。
【0088】したがって、条件式(8)の範囲内で正パ
ワーの光学素子の水平及び垂直方向のパワーを適切に配
分することで、広画角で高性能の観察光学系を提供する
ことができる。
【0089】さらに好ましくは、 0.0≦ΦV /ΦH <0.95 ・・・(8−1) を満たすことが望ましい。
【0090】さらに好ましくは、 0.2<ΦV /ΦH <0.90 ・・・(8−2) を満たすことがより望ましい。
【0091】また、回折面のX方向、Y方向のパワーを
ΦDOEX、ΦDOEYとし、全光学系のX方向、Y方向のパワ
ーをΦX 、ΦY とするとき、 0.03<ΦDOEX/ΦX <0.50 ・・・(9) 0.03<ΦDOEY/ΦY <0.50 ・・・(10) の何れか若しくは両方を満足することが望ましい。
【0092】これらの条件式は、正パワーの光学素子及
び偏心プリズムで発生する倍率色収差を非常に良好に補
正するための条件式で、回折面のパワーを全系のパワー
で規格化したものである。
【0093】正パワーの光学素子で発生する倍率色収差
と偏心プリズムの入射面及び射出面で発生する色収差を
回折面で補正するために必要なパワーである。
【0094】条件式(9)及び(10)の下限の0.0
1を越えると、回折面のパワーが非常に弱くなり、全系
で発生する倍率色収差を補正できなくなり、高性能化を
達成できない。条件式(9)及び(10)の上限の0.
30を越えると、回折面のパワーが非常に強くなり、非
常に高分散な特性のため、補正過剰になり好ましくな
い。さらには、製造する際に回折面のパワーが非常に強
いと、例えばブレーズ形状で製作した場合、各輪帯の間
隔が非常に細かくなりすぎて製作困難になってしまう。
また、軸上色収差も過剰補正になってしまい、各色の視
度ずれが大きくなりすぎて好ましくない。
【0095】しがって、これらの条件式の範囲内で、回
折面のパワーを適切なパワー配分にすることで、広画角
で高性能の観察光学系を提供できる。
【0096】さらに好ましくは、 0.05<ΦDOEX/ΦX <0.40 ・・・(9−1) 0.05<ΦDOEY/ΦY <0.40 ・・・(10−1) を満たすことが望ましい。
【0097】さらに好ましくは、 0.06<ΦDOEX/ΦX <0.35 ・・・(9−2) 0.06<ΦDOEY/ΦY <0.35 ・・・(10−2) を満たすことがより望ましい。
【0098】また、正パワーの光学素子と偏心プリズム
との軸上主光線に沿った間隔をDとするとき、 0.02<D<5.0 〔mm〕 ・・・(11) を満足することが望ましい。
【0099】条件式(11)は、正パワーの光学素子と
偏心プリズムとの軸上主光線の間隔を規定したものであ
る。
【0100】条件式(11)の下限の0.02を越える
と、正パワーの光学素子と偏心プリズムの間隔が非常に
短くなり、各光学素子を押さえる機械構造が複雑にな
る。条件式(11)の上限の5.0を越えると、画像表
示装置全体が大きくなり、小型・軽量化を達成できなく
なり好ましくない。
【0101】したがって、条件式(11)の範囲内で正
パワーの光学素子と偏心プリズムとの間隔を適切に確保
することで、小型・軽量の観察光学系を提供できる。
【0102】さらに好ましくは、 0.03<D<4.0 〔mm〕 ・・・(11−1) を満たすことが望ましい。
【0103】さらに好ましくは、 0.03<D<3.0 〔mm〕 ・・・(11−2) を満たすことがより望ましい。
【0104】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像表示装置を図
面を参照しながら実施例に基づいて説明する。
【0105】図1〜図9は、それぞれ実施例1〜9の画
像表示装置の光学系の構成を示すY−Z断面図である。
逆光線追跡で、何れの実施例も、観察者の瞳が位置すべ
き射出瞳1と、正レンズ20と、偏心プリズム10と、
画像表示素子3とからなり、さらに、実施例1〜8で
は、偏心プリズム10と画像表示素子3の間に、色収差
を補正するための回折面4を有し、偏心プリズム10側
の面(第1面)71と画像表示素子3側の面(第2面)
72とを持つ回折光学素子7が配置されている。この正
レンズ20は、射出瞳1側の面(第1面)21と偏心プ
リズム10側の面(第2面)22とを持ち、正レンズ2
0が接合レンズの場合の接合面は符号23で示し、偏心
プリズム10は、第1面11から第3面13で構成され
た屈折率が1.3より大きい透明媒質からなり、その第
1面11は正レンズ20を経た射出瞳1側からの光束を
プリズム10内に入射させると共に第2面12で反射さ
れた光束をプリズム内で反射し、第2面12は第1面1
1から入射した光束をプリズム内で反射し、第3面13
は第1面11で反射された光束をプリズム外へ射出する
ように構成されており、第1面11は透過作用と反射作
用を併せ持つ同一の光学作用面となっている。その偏心
プリズム10の第3面13に面して像面が位置し、その
像面に画像表示素子3が配置されている。
【0106】これら実施例1〜9の構成パラメータは後
記するが、各実施例の構成パラメータにおいては、図1
に示すように、逆光線追跡で、軸上主光線2を、射出瞳
1の中心を垂直に通り、画像表示素子3中心に至る光線
で定義する。そして、逆光線追跡において、瞳1の中心
を偏心光学系の偏心光学面の原点として、軸上主光線2
に沿う方向をZ軸方向とし、瞳1から正レンズ20に向
かう方向をZ軸正方向とし、偏心プリズム10内で光軸
が折り曲げられる平面をY−Z平面とし、原点を通りY
−Z平面に直交する方向をX軸方向とし、図1の紙面の
表から裏へ向かう方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と
右手直交座標系を構成する軸をY軸とする。
【0107】偏心面については、光学系の原点の中心か
らその面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z
軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸(自
由曲面については、前記の(a)式のZ軸、非球面につ
いては、後記の(c)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸そ
れぞれを中心とする傾き角(それぞれα,β,γ
(°))とが与えられている。その場合、αとβの正は
それぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正は
Z軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の
中心軸のα,β,γの回転のさせ方は、面の中心軸とそ
のXYZ直交座標系を、まずX軸の回りで反時計回りに
α回転させ、次に、その回転した面の中心軸を新たな座
標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転させると共に1
度回転した座標系もY軸の回りで反時計回りにβ回転さ
せ、次いで、その2度回転した面の中心軸を新たな座標
系の新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させ
るものである。
【0108】また、各実施例の光学系を構成する光学作
用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成
する場合には面間隔が与えられており、その他、媒質の
屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
【0109】また、本発明で用いられる自由曲面の面の
形状は、前記の(a)式により定義される自由曲面であ
り、その定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0110】また、非球面は、以下の定義式で与えられ
る回転対称非球面である。
【0111】 Z=(y2 /R)/[1+{1−(1+K)y2 /R2 1 /2] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10+Ey12+Fy14+…… ・・・(c) ただし、Zを光の進行方向を正とした光軸(軸上主光
線)とし、yを光軸と垂直な方向にとる。ここで、Rは
近軸曲率半径、Kは円錐定数、A、B、C、D、E、F
…はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次、14
次の非球面係数である。この定義式のZ軸が回転対称非
球面の軸となる。
【0112】また、回折面(回折光学素子)に関して
は、実施例1、3〜6、8では、例えば「光学系デザイ
ナーのための小型光学エレメント」第6、7章(オプト
ロニクス社刊)や「SPIE」第126巻、p.46〜
53(1977)等に記載されており、可視域でのアッ
べ数ν=−3.453、部分分散比θg,F =0.03で
あり、その回折格子の間隔を自由に変えることが可能な
ため、非球面レンズ面と等価に扱う設計方法を用いてお
り、以下では、「SPIE」第126巻、p.46〜5
3(1977)に記載されている「ultra−hig
h indexmethod」を用いている。具体的に
は、厚みが0で、波長587.56nmのときの仮想屈
折率を1001で表現している。したがって、後述する
数値データにおいても、(c)式のような通常の非球面
式にて表現される。なお、実施例3では、回転非対称の
回折特性を持つ回折光学素子を想定しており、上記非球
面式の代わりに、前記(a)式の自由曲面を用いて設計
している。なお、回折面と厚みが0で接する面は回折光
学素子の基板形状である。そして、実際の製造において
は、回折面の非球面係数と基板形状との差及び屈折率か
ら位相変化を求め、この位相変化をグレーティングのピ
ッチに換算して基板表面上にグレーティングを形成す
る。
【0113】また本実施例2、7に関しては、上述して
いるウルトラハイインデックス法ではなく、位相差関数
法を用いて、回折面を定義している。その場合、回折光
学素子の設計においては、その回折面に光路差関数を付
加して表すことができ(例えば、(社)応用物理学会
日本光学会 光設計研究グループ監修「回折光学素子入
門」pp.18〜29 ((株)オプトロニクス社、平成
9年5月20日発行))、その光路長の付加量は、光軸
からの高さh、n次(偶数次)の光路差関数係数Pn
波長λを用いて、 φ(h)=(P2 2 +P4 4 +P6 6 +…) ・・・(d) により定義される光路差関数φ(h)により表すことが
できる。P2 、P4 、P 6 、…はそれぞれ2次、4次、
6次、…の係数である。
【0114】光路差関数φ(h)は、回折面上での光軸
からの高さhの点において、回折光学素子構造により回
折されなかった場合の仮想的な光線と、回折光学素子構
造により回折された光線との光路差を示すものである。
【0115】なお、後記の表中でデータの記載されてい
ない自由曲面、非球面に関する項は0である。屈折率に
ついては、d線(波長587.56nm)に対するもの
を表記してある。長さの単位はmmである。
【0116】実施例1は、図1にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21は回転非対称な自
由曲面、第2面22は回転対称非球面からなる。また、
偏心プリズム10の第1面11は回転対称非球面、第2
面12、第3面13は回転非対称な自由曲面からなる。
回折光学素子7の第1面71、第2面72は平面からな
り、その平面の第2面72を基板として回転対称非球面
の作用をする回折面4が設けられている。
【0117】この実施例1は、観察光学系とした場合
に、水平画角38.0°、垂直画角21.9°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは15.49×8.7
2mm、アスペクト比16:9である。
【0118】実施例2は、図2にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21は回転非対称な自
由曲面、第2面22は回転対称非球面からなる。また、
偏心プリズム10の第1面11は回転対称非球面、第2
面12は回転非対称な自由曲面、第3面13は平面から
なる。回折光学素子7の第1面71は回転非対称な自由
曲面、第2面72は平面からなり、その平面の第2面7
2を基板として回転対称非球面の作用をする回折面4が
設けられている。
【0119】この実施例2は、観察光学系とした場合
に、水平画角38.0°、垂直画角21.9°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは15.49×8.7
2mm、アスペクト比16:9である。
【0120】実施例3は、図3にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21は回転非対称な自
由曲面、第2面22は回転対称非球面からなる。また、
偏心プリズム10の第1面11は回転対称非球面、第2
面12、第3面13は回転非対称な自由曲面からなる。
回折光学素子7の第1面71、第2面72は平面からな
り、その平面の第2面72を基板として回転非対称な自
由曲面の作用をする回折面4が設けられている。
【0121】この実施例3は、観察光学系とした場合
に、水平画角38.0°、垂直画角21.9°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは15.49×8.7
2mm、アスペクト比16:9である。
【0122】実施例4は、図4にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21は回転非対称な自
由曲面、接合面23は球面、第2面22は回転非対称な
自由曲面からなる。また、偏心プリズム10の第1面1
1は回転対称非球面、第2面12、第3面13は回転非
対称な自由曲面からなる。回折光学素子7の第1面7
1、第2面72は平面からなり、その平面の第2面72
を基板として回転対称非球面の作用をする回折面4が設
けられている。
【0123】この実施例4は、観察光学系とした場合
に、水平画角38.0°、垂直画角21.9°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは15.49×8.7
2mm、アスペクト比16:9である。
【0124】実施例5は、図5にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21、第2面22は回
転非対称な自由曲面からなる。また、偏心プリズム10
の第1面11、第2面12、第3面13は回転非対称な
自由曲面からなる。回折光学素子7の第1面71、第2
面72は平面からなり、その平面の第2面72を基板と
して球面の作用をする回折面4が設けられている。
【0125】この実施例5は、観察光学系とした場合
に、水平画角33.0°、垂直画角25.1°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは11.18×8.3
8mm、アスペクト比4:3である。
【0126】実施例6は、図6にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21、第2面22は回
転非対称な自由曲面からなる。また、偏心プリズム10
の第1面11は回転対称非球面、第2面12、第3面1
3は回転非対称な自由曲面からなる。回折光学素子7の
第1面71、第2面72は平面からなり、その平面の第
2面72を基板として球面の作用をする回折面4が設け
られている。
【0127】この実施例6は、観察光学系とした場合
に、水平画角33.0°、垂直画角25.1°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは11.18×8.3
8mm、アスペクト比4:3である。
【0128】実施例7は、図7にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21は回転非対称な自
由曲面、第2面22は回転対称非球面からなる。また、
偏心プリズム10の第1面11は回転対称非球面、第2
面12、第3面13は回転非対称な自由曲面からなる。
回折光学素子7の第1面71は回転非対称な自由曲面、
第2面72は平面からなり、その平面の第2面72を基
板として回転対称非球面の作用をする回折面4が設けら
れている。
【0129】この実施例7は、観察光学系とした場合
に、水平画角50.0°、垂直画角29.4°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは22.14×12.
45mm、アスペクト比16:9である。
【0130】実施例8は、図8にY−Z断面図を示す構
成であり、正レンズ20の第1面21は回転非対称な自
由曲面、第2面22は回転対称非球面からなる。また、
偏心プリズム10の第1面11は回転対称非球面、第2
面12、第3面13は回転非対称な自由曲面からなる。
回折光学素子7の第1面71は回転非対称な自由曲面、
第2面72は平面からなり、その平面の第2面72を基
板として回転対称非球面の作用をする回折面4が設けら
れている。
【0131】この実施例8は、観察光学系とした場合
に、水平画角20.0°、垂直画角15.1°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは7.11×5.33
mm、アスペクト比4:3である。
【0132】実施例9は、図9にY−Z断面図を示す構
成であり、偏心プリズム10と画像表示素子3の間に、
回折光学素子7が配置されていない例であ、正レンズ2
0の第1面21、第2面22は回転非対称な自由曲面か
らなる。また、偏心プリズム10の第1面11は回転対
称非球面、第2面12、第3面13は回転非対称な自由
曲面からなる。
【0133】この実施例9は、観察光学系とした場合
に、水平画角38.0°、垂直画角21.9°、瞳径4
mmで、画像表示素子3の大きさは15.49×8.7
2mm、アスペクト比16:9である。
【0134】以下に各実施例の数値データを示すが、以
下の表中の“FFS”は自由曲面、“ASS”は非球面
(球面を含む。)、“RE”は反射面、“DOE”は回
折光学面をそれぞれ示す。
【0135】 実施例1 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5254 56.2 3 ASS 偏心(2) 4 ASS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 ASS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 FFS 偏心(5) 8 ∞ 偏心(6) 1.5254 56.2 9 ∞ 偏心(7) 1001.0 -3.45 10 ASS(DOE) 偏心(7) 像 面 ∞ 偏心(8) ASS R -80.50 K 0.0000 A -8.1573×10-7 B -2.2194×10-8 C 6.8843×10-11 D -6.7970×10-14 ASS R -129.14 K 0.0000 A 6.8339×10-8 B 7.2009×10-10 ASS R -67042.53230 K -1.0000 A 2.9375×10-8 B -1.3045×10-9 C 1.8241×10-11 D -7.6112×10-14 FFS C4 1.4724×10-26 1.0659×10-28 -2.8653×10-510 2.3373×10-411 -2.3136×10-613 -1.0474×10-515 -3.2010×10-6 FFS C4 -6.7530×10-36 -7.5699×10-38 -1.1706×10-510 7.7134×10-513 -2.2304×10-615 -9.6309×10-717 -3.0391×10-819 -5.4970×10-821 6.0715×10-8 FFS C4 1.7868×10-36 -1.3996×10-28 2.2372×10-410 -3.0418×10-411 5.8598×10-513 1.7393×10-415 7.8951×10-5 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 27.50 α 2.39 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.11 Z 35.27 α 5.25 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 7.07 Z 35.59 α 5.21 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.06 Z 42.22 α -23.42 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 14.61 Z 40.48 α 63.06 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 15.99 Z 41.49 α 53.81 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 17.20 Z 42.38 α 53.81 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 19.73 Z 44.23 α 53.81 β 0.00 γ 0.00 。
【0136】 実施例2 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5254 56.2 3 ASS 偏心(2) 4 ASS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 ASS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 ∞ 偏心(5) 8 FFS 偏心(6) 1.5254 56.2 9 DOE 偏心(7) 像 面 ∞ 偏心(8) ASS R -114.15 K 0.0000 A 6.1922×10-6 B -4.7072×10-9 C -4.5286×10-12 D 4.0686×10-15 ASS R -134.26 K 0.0000 A 8.2892×10-7 B -1.6820×10-10 FFS C4 1.6183×10-26 1.2810×10-28 4.4496×10-510 1.1999×10-411 4.1914×10-613 3.6951×10-615 4.3266×10-6 FFS C4 -6.6333×10-36 -7.3630×10-38 -6.9307×10-710 4.3449×10-513 -1.1026×10-615 -8.7541×10-717 -1.1000×10-819 -2.2311×10-921 1.7075×10-8 FFS C4 9.0731×10-36 2.2866×10-28 8.9202×10-510 3.8153×10-411 -1.3847×10-413 -3.3106×10-415 -1.6060×10-4 DOE 基板形状 R ∞ 光路差関数 P2 -5.7472×10-34 -4.1699×10-56 5.6270×10-78 -2.6843×10-9 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 27.50 α 5.45 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.26 Z 35.28 α 7.32 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 7.28 Z 36.22 α 4.84 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.23 Z 42.82 α -23.44 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 14.35 Z 40.89 α 63.06 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 15.64 Z 41.85 α 53.11 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 16.84 Z 42.75 α 53.11 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 19.42 Z 44.69 α 53.11 β 0.00 γ 0.00 。
【0137】 実施例3 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5254 56.2 3 ASS 偏心(2) 4 ASS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 ASS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 FFS 偏心(5) 8 ∞ 偏心(6) 1.5254 56.2 9 ∞ 偏心(7) 1001.0 -3.45 10 FFS(DOE) 偏心(7) 像 面 ∞ 偏心(8) ASS R -137.63 K 0.0000 A 1.1210×10-7 B -1.5054×10-8 C 4.4316×10-11 D -4.4606×10-14 ASS R -112.71 K 0.0000 A 2.9167×10-7 B 5.2233×10-10 FFS C4 1.5059×10-26 9.5955×10-38 6.5464×10-510 3.0996×10-4 FFS C4 -7.4594×10-36 -8.8479×10-38 5.2319×10-610 7.9491×10-513 -3.5280×10-715 1.3885×10-817 -1.6810×10-819 3.4983×10-821 1.4949×10-7 FFS C4 -2.2455×10-36 -1.0946×10-28 4.3868×10-410 2.9134×10-511 1.0866×10-413 1.6619×10-415 -9.5900×10-6 FFS k -1.0000 C4 -2.6807×10-66 3.9178×10-68 -5.3302×10-710 2.7599×10-711 -9.2993×10-813 -1.2557×10-715 -2.5977×10-717 4.3525×10-919 -4.3656×10-10 21 -1.1851×10-822 5.6202×10-10 24 1.4040×10-926 5.1839×10-10 28 1.4364×10-9 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 27.50 α 0.90 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.04 Z 35.54 α 8.22 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 6.85 Z 36.15 α 7.20 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -0.19 Z 43.28 α -22.93 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 14.37 Z 40.67 α 63.58 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 15.53 Z 41.44 α 56.55 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 16.78 Z 42.27 α 56.55 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 19.29 Z 43.92 α 56.55 β 0.00 γ 0.00 。
【0138】 実施例4 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5842 30.5 3 52.02 偏心(2) 1.5254 56.2 4 FFS 偏心(3) 5 ASS 偏心(4) 1.5254 56.2 6 FFS(RE) 偏心(5) 1.5254 56.2 7 ASS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 8 FFS 偏心(6) 9 ∞ 偏心(7) 1.5254 56.2 10 ∞ 偏心(8) 1001.0 -3.45 11 ASS(DOE) 偏心(8) 像 面 ∞ 偏心(9) ASS R -174.91 K 0.0000 A 5.7341×10-7 B 2.4354×10-10 ASS R -79386.61189 K -1.0000 A 3.9172×10-8 B -5.0356×10-10 C 3.4024×10-12 D -9.3370×10-15 FFS C4 1.2473×10-26 9.9450×10-38 1.0023×10-410 1.7638×10-4 FFS C4 -4.4102×10-36 -3.6916×10-38 1.9133×10-410 8.3371×10-511 2.0160×10-713 1.6319×10-615 -6.9955×10-7 FFS C4 -6.1279×10-36 -6.9706×10-38 -6.9562×10-610 6.2103×10-513 -9.6326×10-715 -2.1486×10-717 -2.8600×10-819 -7.2718×10-821 -9.6357×10-9 FFS C4 -5.0706×10-36 -1.7870×10-28 1.3714×10-410 -1.6269×10-411 3.0155×10-513 1.2496×10-415 7.0643×10-5 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 26.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.00 Z 27.28 α -1.77 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.01 Z 33.14 α 11.47 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 5.89 Z 32.44 α 12.37 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y -0.08 Z 40.00 α -19.30 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 15.16 Z 37.16 α 68.89 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 15.91 Z 37.59 α 59.95 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 17.21 Z 38.34 α 59.95 β 0.00 γ 0.00 偏心(9) X 0.00 Y 21.24 Z 40.68 α 59.95 β 0.00 γ 0.00 。
【0139】 実施例5 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5090 56.0 3 FFS 偏心(2) 4 FFS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 FFS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 FFS 偏心(5) 8 ∞ 偏心(6) 1.5254 56.2 9 ∞ 偏心(7) 1001.0 -3.45 10 ASS(DOE) 偏心(7) 像 面 ∞ 偏心(8) ASS R -84184.67547 K 0.0000 FFS C4 1.8181×10-26 1.4128×10-28 3.5612×10-410 3.5965×10-411 7.3462×10-613 1.3468×10-515 9.9755×10-6 FFS C4 3.0390×10-36 -6.4479×10-48 -3.1817×10-610 7.2954×10-511 -1.3192×10-613 -1.2850×10-615 3.5003×10-6 FFS C4 -5.9521×10-36 -2.8883×10-38 -3.1517×10-510 6.2127×10-511 9.1741×10-613 3.0090×10-615 -6.3435×10-717 4.6681×10-719 -7.6797×10-821 -8.3266×10-8 FFS C4 -9.6710×10-36 -8.0030×10-38 3.0657×10-510 7.9419×10-511 5.2697×10-613 2.9161×10-615 -3.4292×10-617 1.6710×10-719 1.2473×10-721 1.2459×10-7 FFS C4 -1.3634×10-26 -1.6103×10-28 8.7595×10-410 4.9782×10-511 3.3006×10-513 -1.1063×10-415 -1.6917×10-517 -1.0176×10-519 -1.2427×10-5 偏心(1) X 0.00 Y -3.32 Z 23.92 α 15.98 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y -6.97 Z 27.74 α 12.51 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.17 Z 28.77 α 2.63 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -3.47 Z 33.77 α -26.02 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 17.38 Z 24.72 α 77.83 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 14.31 Z 33.71 α 51.52 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 15.10 Z 34.34 α 51.52 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 17.47 Z 36.22 α 49.24 β 0.00 γ 0.00 。
【0140】 実施例6 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5090 56.0 3 FFS 偏心(2) 4 ASS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 ASS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 FFS 偏心(5) 8 ∞ 偏心(6) 1.5254 56.2 9 ∞ 偏心(7) 1001.0 -3.45 10 ASS(DOE) 偏心(7) 像 面 ∞ 偏心(8) ASS R -163.75 K 0.0000 A 2.1988×10-7 B 6.0017×10-10 C -3.4457×10-13 ASS R-106434.3702 K 0.0000 FFS C4 1.4210×10-26 9.0199×10-38 2.6148×10-510 4.2041×10-411 6.9247×10-613 1.9488×10-615 6.7444×10-6 FFS C4 -7.7170×10-36 -4.8215×10-38 -1.4223×10-410 -5.2094×10-511 1.5845×10-513 1.4608×10-515 1.2296×10-5 FFS C4 -6.6047×10-36 -8.0645×10-38 1.1317×10-510 8.5204×10-511 -2.0921×10-713 -2.5099×10-715 -6.1400×10-717 3.1940×10-819 1.3557×10-721 1.2459×10-7 FFS C4 -1.0615×10-26 -1.8873×10-28 6.3670×10-410 6.3051×10-411 9.8341×10-613 1.2027×10-515 2.6284×10-517 -1.2280×10-619 -3.5451×10-6 偏心(1) X 0.00 Y -1.67 Z 23.20 α 7.86 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y -3.26 Z 26.42 α 10.07 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.07 Z 27.10 α 6.22 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -1.22 Z 33.11 α -21.30 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 15.32 Z 25.69 α 74.96 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 13.63 Z 31.18 α 54.91 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 14.45 Z 31.76 α 54.91 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 17.67 Z 34.02 α 53.34 β 0.00 γ 0.00 。
【0141】 実施例7 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5254 56.2 3 ASS 偏心(2) 4 ASS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 ASS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 FFS 偏心(5) 8 FFS 偏心(6) 1.5254 56.2 9 DOE 偏心(7) 像 面 ∞ 偏心(8) ASS R -2250.32 K 0.0000 A -6.6581×10-6 B -8.7682×10-9 C 1.3544×10-11 D -1.0149×10-14 ASS R -103.55 K 0.0000 A 4.7485×10-7 B 1.3922×10-10 FFS C4 8.9142×10-36 3.1741×10-38 -7.5764×10-510 9.6496×10-411 -5.3097×10-613 -6.2475×10-615 -2.1416×10-5 FFS C4 -8.3584×10-36 -9.2912×10-38 -1.2271×10-510 1.4119×10-413 1.4024×10-615 -1.9596×10-717 -2.3731×10-819 8.7191×10-821 1.4062×10-7 FFS C4 4.0533×10-36 -1.4790×10-28 -6.4677×10-510 -1.6214×10-411 2.9024×10-513 -4.8137×10-615 -1.9214×10-5 FFS C4 1.5246×10-26 6.9981×10-38 -7.6139×10-410 1.3616×10-311 -4.3277×10-513 -1.4377×10-415 -1.0099×10-4 DOE 基板形状 R ∞ 光路差関数 P2 -1.5062×10-34 -5.9472×10-56 4.2405×10-78 -9.7776×10-10 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 27.50 α 3.31 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.11 Z 33.23 α 2.79 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 8.45 Z 33.58 α 6.85 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.26 Z 42.79 α -20.32 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 17.77 Z 40.03 α 60.44 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 18.51 Z 40.57 α 52.59 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 20.09 Z 41.77 α 52.59 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 22.69 Z 43.76 α 49.85 β 0.00 γ 0.00 。
【0142】 実施例8 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5254 56.2 3 ASS 偏心(2) 4 ASS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 ASS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 FFS 偏心(5) 8 FFS 偏心(6) 1.5254 56.2 9 ∞ 偏心(7) 1001.0 -3.45 10 ASS(DOE) 偏心(7) 像 面 ∞ 偏心(8) ASS R -120.32 K 0.0000 A -1.4854×10-5 B 7.5153×10-9 C -6.5396×10-11 D 4.5786×10-13 ASS R -162.50 K 0.0000 A -3.1370×10-6 B 3.4108×10-9 ASS R -85308.37702 K -1.0000 A 2.8874×10-9 B 1.6893×10-9 C -4.8366×10-11 D 3.1111×10-13 FFS C4 1.5491×10-26 1.3034×10-28 4.3415×10-510 5.1636×10-411 -1.2137×10-513 -5.7414×10-515 -2.3921×10-5 FFS C4 -6.8927×10-36 -7.4116×10-38 1.7885×10-510 1.3989×10-413 -7.7253×10-615 -1.8664×10-617 2.2237×10-819 2.4903×10-721 3.0509×10-7 FFS C4 -8.4387×10-36 -2.6893×10-28 4.2068×10-410 1.1418×10-311 2.3049×10-513 -1.7969×10-515 -5.1120×10-5 FFS C4 -7.5235×10-46 -1.4617×10-28 2.5459×10-410 2.0232×10-311 3.1155×10-513 -2.7493×10-415 1.4191×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 27.50 α 5.88 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.13 Z 31.06 α 10.34 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 6.26 Z 30.86 α 10.26 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.22 Z 38.01 α -19.53 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 14.19 Z 35.30 α 66.77 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 14.82 Z 35.70 α 57.56 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 15.54 Z 36.16 α 57.56 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y 18.97 Z 38.34 α 57.35 β 0.00 γ 0.00 。
【0143】 実施例9 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(瞳) 2 FFS 偏心(1) 1.5254 56.2 3 FFS 偏心(2) 4 ASS 偏心(3) 1.5254 56.2 5 FFS(RE) 偏心(4) 1.5254 56.2 6 ASS(RE) 偏心(3) 1.5254 56.2 7 FFS 偏心(5) 像 面 ∞ 偏心(7) ASS R -114.47 K 0.0000 A 1.7404×10-6 B -5.7412×10-10 FFS C4 9.4143×10-36 8.0958×10-38 1.1036×10-410 9.5675×10-411 -5.5425×10-713 -2.0427×10-515 3.7367×10-5 FFS C4 -6.1864×10-46 5.4247×10-38 -6.0682×10-510 7.2690×10-411 -3.9149×10-713 -3.1049×10-515 4.3409×10-5 FFS C4 -8.7044×10-36 -1.0218×10-28 1.0241×10-510 5.1153×10-513 6.8649×10-715 -1.7203×10-617 3.4731×10-819 -1.2634×10-721 2.0632×10-7 FFS C4 1.2333×10-26 -1.8792×10-28 -9.1053×10-510 7.5822×10-411 -3.9471×10-513 1.2769×10-415 -2.8008×10-5 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 27.50 α 8.53 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.28 Z 32.82 α 19.86 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 7.10 Z 34.04 α 13.87 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y -0.11 Z 43.04 α -19.65 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 17.32 Z 38.49 α 74.46 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 20.98 Z 40.42 α 62.20 β 0.00 γ 0.00 。
【0144】上記実施例5の横収差を図10に示す。こ
の横収差図において、括弧内に示された数字は(水平画
角,垂直画角)を表し、その画角における横収差を示
す。
【0145】次に、上記実施例1〜7の条件式(1)〜
(11)の値を下記の表に示す。 条件式 実施例 1 2 3 4 5 6 7 (1) 0.693 0.540 0.278 0.704 0.700 0.414 0.313 (2) 0.851 0.635 0.560 0.851 0.692 0.563 0.789 (3) 1.000 0.942 0.716 0.661 0.394 0.666 0.333 (4) 0.610 0.923 0.448 0.447 0.386 0.403 0.101 (5) 1.100 1.064 1.245 1.406 1.203 1.716 1.141 (6) 0.492 0.503 0.626 0.617 0.815 0.662 0.697 (7) 0.641 0.433 0.757 0.726 0.838 0.787 0.896 (8) 0.81 0.85 0.73 0.83 1.01 0.74 0.40 (9) 0.341 0.256 0.125 0.287 0.225 0.183 0.073 (10) 0.333 0.254 0.190 0.276 0.224 0.179 0.071 (11) 0.77 1.35 1.26 0.50 2.66 1.34 1.01 条件式 実施例 8 9 (1) 0.568 − (2) 0.629 − (3) 0.632 0.346 (4) 0.457 0.053 (5) 1.346 1.626 (6) 0.651 0.748 (7) 0.826 0.995 (8) 1.11 0.22 (9) 0.234 − (10) 0.237 − (11) 0.79 2.77 。
【0146】なお、以上の実施例では、偏心プリズム1
0として何れも、第1面11から第3面13で構成さ
れ、その第1面11は正レンズ20を経た射出瞳1側か
らの光束をプリズム10内に入射させると共に第2面1
2で反射された光束をプリズム内で反射し、第2面12
は第1面11から入射した光束をプリズム内で反射し、
第3面13は第1面11で反射された光束をプリズム外
へ射出するように構成されているものを用いているが、
本発明の画像表示装置は公知の他のタイプの偏心プリズ
ム10を用いてもよい。それらの例を図11〜図18に
示す。
【0147】図11の偏心プリズム10は4つの光学面
64〜67からなり、画像表示素子63に対向して配置
された透過面の第4面67を経てプリズム内に入射した
画像表示素子63からの表示光は、偏心配置の反射面の
第3面66に入射し、そこで反射された光は、射出瞳6
1と対向して偏心配置された反射面の第3面65に入射
して反射され、その反射光は、第3面66への入射光と
交差してから、第3面65と射出瞳61との間に配置さ
れた透過面の第1面64を経てプリズム外に射出し、射
出瞳61に入射して観察者の網膜上に結像するものであ
る。
【0148】図12の偏心プリズム10は3つの光学面
64〜66からなり、画像表示素子63に対向して配置
された透過面の第3面66を経てプリズム内に入射した
画像表示素子63からの表示光は、偏心配置の反射面の
第2面65に入射し、そこで反射された光は、第2面6
5と射出瞳61との間に配置された透過面の第1面64
を経てプリズム外に射出し、射出瞳61に入射して観察
者の網膜上に結像するものである。
【0149】図13の偏心プリズム10は4つの光学面
64〜67からなり、画像表示素子63に対向して配置
された透過面の第4面67を経てプリズム内に入射した
画像表示素子63からの表示光は、偏心配置の反射面の
第3面66に入射し、そこで反射された光は、射出瞳6
1と対向して偏心配置された反射面の第2面65に入射
して反射され、その反射光は、第2面65と射出瞳61
との間に配置された透過面の第1面64を経てプリズム
外に射出し、射出瞳61に入射して観察者の網膜上に結
像するものである。
【0150】図14の偏心プリズム10は4つの光学面
64〜67からなり、画像表示素子63に対向して配置
された透過面の第3面66を経てプリズム内に入射した
画像表示素子63からの表示光は、反射面の第4面67
に入射して反射され、その反射光は第3面66が兼ねる
反射面に入射し、そこで反射された光は、射出瞳61と
対向して偏心配置された反射面の第2面65に入射して
反射され、その反射光は第2面65と射出瞳61との間
に配置された透過面の第1面64を経てプリズム外に射
出し、射出瞳61に入射して観察者の網膜上に結像する
ものである。
【0151】図15の偏心プリズム10は4つの光学面
64〜67からなり、画像表示素子63に対向して配置
された透過面の第4面67を経てプリズム内に入射した
画像表示素子63からの表示光は、射出瞳61と対向し
て偏心配置された反射面の第2面65が兼ねる反射面に
入射して反射され、その反射光は、反射面の第3面66
に入射し、そこで反射された光は、射出瞳61と対向し
て偏心配置された反射面の第2面65に入射して反射さ
れ、その反射光は第2面65と射出瞳61との間に配置
された透過面の第1面64を経てプリズム外に射出し、
射出瞳61に入射して観察者の網膜上に結像するもので
ある。
【0152】図16の偏心プリズム10は4つの光学面
64〜67からなり、射出瞳61と対向して偏心配置さ
れた反射面の第2面65が兼ね、画像表示素子63に対
向して配置された透過面を経てプリズム内に入射した画
像表示素子63からの表示光は、反射面の第4面67に
入射して反射され、その反射光は、第2面65が兼ねる
反射面に入射して反射され、その反射光は、反射面の第
3面66に入射し、そこで反射された光は、射出瞳61
と対向して偏心配置された反射面の第2面65に入射し
て反射され、その反射光は第2面65と射出瞳61との
間に配置された透過面の第1面64を経てプリズム外に
射出し、射出瞳61に入射して観察者の網膜上に結像す
るものである。
【0153】図17の偏心プリズム10は3つの光学面
64〜66からなり、射出瞳61と対向して偏心配置さ
れた反射面の第2面65が兼ね、画像表示素子63に対
向して配置された透過面を経てプリズム内に入射した画
像表示素子63からの表示光は、第2面65と射出瞳6
1との間に配置された第1面64が兼ねる反射面に入射
し、そこで反射された光は、反射面の第3面66に入射
して反射され、その反射光は、射出瞳61と対向して偏
心配置された第2面65に入射して反射され、その反射
光は第1面64で反射された光と交差してから、第2面
65と射出瞳61との間に配置された透過面の第1面6
4を経てプリズム外に射出し、射出瞳61に入射して観
察者の網膜上に結像するものである。
【0154】図18の偏心プリズム10は3つの光学面
64〜66からなり、射出瞳61と対向して偏心配置さ
れた反射面の第2面65が兼ね、画像表示素子63に対
向して配置された透過面を経てプリズム内に入射した画
像表示素子63からの表示光は、反射面の第3面66に
入射して反射され、そこで反射された光は、射出瞳61
と対向して偏心配置された反射面の第2面65に入射し
て反射され、その反射光は第2面65と射出瞳61との
間に配置された透過面の第1面64を経てプリズム外に
射出し、射出瞳61に入射して観察者の網膜上に結像す
るものである。
【0155】さて、以上に説明したような画像表示装置
を1組用意し、片眼装着用に構成しても、また、そのよ
うな組を左右一対用意し、それらを眼輻距離だけ離して
支持することにより、両眼装着用に構成してもよい。そ
のようにして、片眼あるいは両眼で観察できる据え付け
型又はポータブル型の画像表示装置として構成すること
ができる。
【0156】片眼に装着する構成にした場合の様子を図
20に(この場合は、左眼に装着)、両眼に装着する構
成にした場合の様子を図21にそれぞれ示す。また、そ
の状態での断面図を図22に示す。図20〜図22中、
131は表示装置本体部を示し、図20の場合は観察者
の顔面の左眼の前方に、図21の場合は観察者の顔面の
両眼の前方に保持されるよう支持部材が頭部を介して固
定している。
【0157】これらの例においては、表示装置本体13
1の筐体40中には、図22に示すように、画像表示素
子30と回折光学素子7と偏心プリズム10と正レンズ
20とからなる本発明の画像表示装置が取り付けられて
おり、正レンズ20が画像表示装置の射出窓を兼ねてい
る。また、偏心プリズム10の第2面12(図1〜図
9)には半透過ミラーが設けられ、その半透過ミラーを
介してシースルー用補償プリズム50が貼り付けられ、
その前方に液晶シャッター60が配置されている。ここ
で、シースルー用補償プリズム50は液晶シャッター6
0を通った外界光に対して光学系のパワーが略ゼロにな
るように設定されているものである。したがって、液晶
シャッター60を閉じて画像表示素子30に映像を表示
することにより電子映像が、液晶シャッター60を開い
て画像表示素子30の表示を切るか継続することによ
り、外界像を選択的に又は画像表示素子30の映像と重
畳して観察できるようになっている。
【0158】さて、表示装置本体131の支持部材とし
ては、一端を表示装置本体部131に接合し、観察者の
こめかみから耳の上部にかけて延在する左右の前フレー
ム132と、前フレーム132の他端に接合され、観察
者の側頭部を渡るように延在する左右の後フレーム13
3とから(図20の場合)、あるいは、さらに、左右の
後フレーム133の他端に挟まれるように自らの両端を
一方づつ接合し、観察者の頭頂部を支持する頭頂フレー
ム134とから(図21の場合)構成されている。
【0159】また、前フレーム132における上記の後
フレーム133との接合近傍には、弾性体からなり例え
ば金属板バネ等で構成されたリヤプレート135が接合
されている。このリヤプレート135は、上記支持部材
の一翼を担うリヤカバー136が観察者の後頭部から首
のつけねにかかる部分で耳の後方に位置して支持可能と
なるように接合されている(図21の場合)。リヤプレ
ート135又はリヤカバー136内にの観察者の耳に対
応する位置にスピーカー139が取り付けられている。
【0160】映像・音声信号等を外部から送信するため
のケーブル141が表示装置本体部131から、頭頂フ
レーム134(図21の場合)、後フレーム133、前
フレーム132、リヤプレート135の内部を介してリ
ヤプレート135あるいはリヤカバー136の後端部よ
り外部に突出している。そして、このケーブル141は
ビデオ再生装置140に接続されている。なお、図中、
140aはビデオ再生装置140のスイッチやボリュウ
ム調整部である。
【0161】なお、ケーブル141は先端をジャックし
て、既存のビデオデッキ等に取り付け可能としてもよ
い。さらに、TV電波受信用チューナーに接続してTV
鑑賞用としてもよいし、コンピュータに接続してコンピ
ュータグラフィックスの映像や、コンピュータからのメ
ッセージ映像等を受信するようにしてもよい。また、邪
魔なコードを排斥するために、アンテナを接続して外部
からの信号を電波によって受信するようにしても構わな
い。
【0162】以上の本発明の画像表示装置は例えば次の
ように構成することができる。
【0163】〔1〕 観察者が観察する画像を表示する
画像表示素子と、前記画像表示素子によって形成された
画像を観察者眼球に投影する観察光学系とを備えた画像
表示装置において、前記観察光学系は、少なくとも3つ
の面を持ち、前記少なくとも3つの面によって形成され
る空間は屈折率が1.3以上の媒質で満たされており、
少なくとも入射面と、正パワーの内部反射面と、射出面
とで構成され、少なくとも前記反射面が回転非対称面で
構成された偏心プリズムを備えており、前記偏心プリズ
ムの射出面と前記観察光学系の射出瞳の間に、少なくと
も2面以上の回転非対称面を有する正パワーの光学素子
が配置され、前記2面以上の回転非対称面はそれぞれ1
つ以下の対称面を有し、そのうち少なくとも1つの対称
面は、前記偏心プリズムを構成する少なくとも1つの回
転非対称面の唯一の対称面と同一な面であることを特徴
とする画像表示装置。
【0164】〔2〕 観察者が観察する画像を表示する
画像表示素子と、前記画像表示素子によって形成された
画像を観察者眼球に投影する観察光学系とを備えた画像
表示装置において、前記観察光学系は、少なくとも3つ
の面を持ち、前記少なくとも3つの面によって形成され
る空間は屈折率が1.3以上の媒質で満たされており、
少なくとも入射面と、正パワーの内部反射面と、射出面
とで構成され、少なくとも前記反射面が回転非対称面で
構成された偏心プリズムを備えており、前記偏心プリズ
ムの前記射出面と前記観察光学系の射出瞳の間に、少な
くとも1面の回転非対称面を有する正パワーの光学素子
が配置され、前記光学素子の回転非対称面は2つ以下の
対称面を有し、その中、少なくとも1つの対称面は、前
記偏心プリズムを構成する少なくとも1つの回転非対称
面の唯一の対称面と同一な面であり、前記偏心プリズム
と前記画像表示素子との間に色収差を補正するための回
折面を有する回折光学素子を有することを特徴とする画
像表示装置。
【0165】〔3〕 上記1において、前記偏心プリズ
ムと前記画像表示素子との間に色収差を補正するための
回折面を有する回折光学素子を有することを特徴とする
画像表示装置。
【0166】〔4〕 上記1から3の何れか1項におい
て、前記正パワーの光学素子は単レンズのみで構成され
ていることを特徴とする画像表示装置。
【0167】〔5〕 上記1から3の何れか1項におい
て、前記光学素子は接合レンズから構成されていること
を特徴とする画像表示装置。
【0168】〔6〕 上記1から5の何れか1項におい
て、前記回折面は略平面形状の基板に形成されているこ
とを特徴とする画像表示装置。
【0169】〔7〕 上記1から6の何れか1項におい
て、前記回折光学素子は2つ以下の対称面を有する回転
非対称面と回折面とを有していることを特徴とする画像
表示装置。
【0170】〔8〕 上記1から7の何れか1項におい
て、前記回折面が対称面を1つのみ有する回転非対称面
として作用するものであることを特徴とする画像表示装
置。
【0171】
〔9〕 上記1から8の何れか1項におい
て、前記偏心プリズムは少なくとも2面以上の反射面を
有することを特徴とする画像表示装置。
【0172】〔10〕 上記1から9の何れか1項にお
いて、前記偏心プリズムは少なくとも1面の全反射面を
有することを特徴とする画像表示装置。
【0173】〔11〕 上記1から10の何れか1項に
おいて、前記偏心プリズムは、前記観察者眼球から前記
画像表示素子に到る逆光線追跡の順に、屈折面でかつ内
部反射面である第1面、前記第1面に対向し、光軸に対
して偏心するかあるいは傾いて配置された正のパワーを
有する反射面である第2面、前記第1面で屈折され、前
記第2面で内部反射され、前記第1面で内部反射された
光線を屈折する屈折面である第3面を備えた偏心プリズ
ムであることを特徴とする画像表示装置。
【0174】〔12〕 上記1から11の何れか1項に
おいて、前記観察光学系の偏心方向と垂直な方向をX方
向、偏心方向と同一な方向をY方向とし、前記回折面の
X方向、Y方向のパワーをΦDOEX、ΦDOEYとし、全光学
系のX方向、Y方向のパワーをΦX 、ΦY とするとき、 0.03<ΦDOEX/ΦX <0.50 ・・・(9) 0.03<ΦDOEY/ΦY <0.50 ・・・(10) 〔13〕 上記1から12の何れか1項において、前記
観察光学系の偏心方向と垂直な方向をX方向、偏心方向
と同一な方向をY方向とし、前記回折面のX方向、Y方
向のパワーをΦDOEX、ΦDOEYとし、前記正パワーの光学
素子のX方向、Y方向のパワーをΦLX1 、ΦLY1 とする
とき、 0.0<ΦDOEX/ΦLX1 <100.0 ・・・(1) 0.0<ΦDOEY/ΦLY1 <100.0 ・・・(2) の何れか若しくは両方を満足することを特徴とする画像
表示装置。
【0175】〔14〕 上記1から13の何れか1項に
おいて、前記観察光学系の偏心方向と垂直な方向をX方
向、偏心方向と同一な方向をY方向とし、前記正パワー
の光学素子のX方向、Y方向のパワーをΦLX1 、ΦLY1
とし、前記偏心プリズムのX方向、Y方向のパワーをΦ
PX、ΦPYとするとき、 0.0<ΦLX1 /ΦPX<3.0 ・・・(3) 0.0<ΦLY1 /ΦPY<3.0 ・・・(4) の何れか若しくは両方を満足することを特徴とする画像
表示装置。
【0176】〔15〕 上記1から14の何れか1項に
おいて、前記観察光学系の偏心方向と垂直な方向をX方
向とするとき、前記偏心プリズムの前記入射面のX方向
の周辺部のパワーが少なくとも負のパワーを有すること
を特徴とする画像表示装置。
【0177】〔16〕 上記1から15の何れか1項に
おいて、前記観察光学系の偏心方向の前記画像表示素子
に近い側の最大観察画角における前記正パワーの光学素
子の光路長をOP(+) 、前記画像表示素子から離れた側の
最大観察画角における前記正パワーの光学素子の光路長
をOP(-) とするとき、 0.8<OP(-) /OP(+) ≦8.0 ・・・(5) を満足することを特徴とする画像表示装置。
【0178】〔17〕 上記1から16の何れか1項に
おいて、前記観察光学系の偏心方向と垂直な方向をX方
向、偏心方向と同一な方向をY方向とし、前記偏心プリ
ズムのX方向、Y方向のパワーをΦPX、ΦPYとし、全光
学系のX方向、Y方向のパワーをΦX 、ΦY とすると
き、 0.1<ΦPX/ΦX <0.99 ・・・(6) 0.1<ΦPY/ΦY <0.99 ・・・(7) の何れか若しくは両方を満足することを特徴とする画像
表示装置。
【0179】〔18〕 上記1から17の何れか1項に
おいて、前記正パワーの光学素子の水平方向、垂直方向
のパワーをΦH 、ΦV とするとき、 0.0≦ΦV /ΦH ≦1.0 ・・・(8) を満足することを特徴とする画像表示装置。
【0180】〔19〕 上記1から18の何れか1項に
おいて、前記正パワーの光学素子と前記偏心プリズムと
の軸上主光線に沿った間隔をDとするとき、 0.02<D<5.0 〔mm〕 ・・・(11) を満足することを特徴とする画像表示装置。
【0181】〔20〕 上記2、4から19の何れか1
項において、前記正パワーの光学素子の少なくとも1面
が唯一の対称面を有する回転非対称面からなることを特
徴とする画像表示装置。
【0182】〔21〕 上記2、4から19の何れか1
項において、前記正パワーの光学素子の少なくとも2面
が唯一の対称面を有する回転非対称面からなることを特
徴とする画像表示装置。
【0183】〔22〕 上記1から21の何れか1項に
おいて、前記偏心プリズムと前記正パワーの光学素子の
少なくとも3面以上が唯一の対称面を有する回転非対称
非球面で構成されていることを特徴とする画像表示装
置。
【0184】〔23〕 上記1から21の何れか1項に
おいて、前記偏心プリズムと前記正パワーの光学素子の
少なくとも4面以上が唯一の対称面を有する回転非対称
非球面で構成されていることを特徴とする画像表示装
置。
【0185】〔24〕 上記1から21の何れか1項に
おいて、前記偏心プリズムと前記正パワーの光学素子の
少なくとも5面以上が唯一の対称面を有する回転非対称
非球面で構成されていることを特徴とする画像表示装
置。
【0186】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、画角拡大のために正パワーのレンズを偏心プ
リズムの射出瞳側に配置し、それに伴って発生する色収
差を偏心プリズムと画像表示素子との間に配置した回折
光学素子により補正することにより、全体として単色収
差、色収差共に良好に補正された広画角の画像表示装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図2】本発明の実施例2の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図3】本発明の実施例3の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図4】本発明の実施例4の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図5】本発明の実施例5の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図6】本発明の実施例6の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図7】本発明の実施例7の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図8】本発明の実施例8の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図9】本発明の実施例9の画像表示装置の光学系の構
成を示すY−Z断面図である。
【図10】実施例5の横収差図である。
【図11】本発明において使用可能な偏心プリズムの1
例を示す図である。
【図12】本発明において使用可能な偏心プリズムの別
の例を示す図である。
【図13】本発明において使用可能な偏心プリズムの別
の例を示す図である。
【図14】本発明において使用可能な偏心プリズムの別
の例を示す図である。
【図15】本発明において使用可能な偏心プリズムの別
の例を示す図である。
【図16】本発明において使用可能な偏心プリズムの別
の例を示す図である。
【図17】本発明において使用可能な偏心プリズムの別
の例を示す図である。
【図18】本発明において使用可能な偏心プリズムの別
の例を示す図である。
【図19】回折光学面の具体的な形状を示す断面図であ
る。
【図20】本発明の画像表示装置を片眼装着用に構成し
た場合の様子を示す図である。
【図21】本発明の画像表示装置を両眼装着用に構成し
た場合の様子を示す図である。
【図22】図20、図21の状態での断面図である。
【符号の説明】
1…射出瞳 2…軸上主光線(光軸) 3…画像表示素子 4…回折面 7…回折光学素子 10…偏心プリズム 11…偏心プリズムの第1面 12…偏心プリズムの第2面 13…偏心プリズムの第3面 20…正レンズ 21…正レンズの第1面 22…正レンズの第2面 23…接合面 30…画像表示素子 40…筐体 50…シースルー用補償プリズム 51…透明部 52…不透明部 53…高屈折率部 54…低屈折率部 60…液晶シャッター 61…射出瞳 63…画像表示素子 64…第1面 65…第2面 66…第3面 67…第4面 71…回折光学素子の第1面 72…回折光学素子の第2面 131…表示装置本体 132…前フレーム 133…後フレーム 134…頭頂フレーム 135…リヤプレート 136…リヤカバー 139…スピーカー 141…ケーブル 140…ビデオ再生装置 140a…ビデオ再生装置のスイッチ、ボリュウム調整
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA14 LA11 TA01 TA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者が観察する画像を表示する画像表
    示素子と、前記画像表示素子によって形成された画像を
    観察者眼球に投影する観察光学系とを備えた画像表示装
    置において、 前記観察光学系は、少なくとも3つの面を持ち、前記少
    なくとも3つの面によって形成される空間は屈折率が
    1.3以上の媒質で満たされており、少なくとも入射面
    と、正パワーの内部反射面と、射出面とで構成され、少
    なくとも前記反射面が回転非対称面で構成された偏心プ
    リズムを備えており、 前記偏心プリズムの射出面と前記観察光学系の射出瞳の
    間に、少なくとも2面以上の回転非対称面を有する正パ
    ワーの光学素子が配置され、前記2面以上の回転非対称
    面はそれぞれ1つ以下の対称面を有し、そのうち少なく
    とも1つの対称面は、前記偏心プリズムを構成する少な
    くとも1つの回転非対称面の唯一の対称面と同一な面で
    あることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 観察者が観察する画像を表示する画像表
    示素子と、前記画像表示素子によって形成された画像を
    観察者眼球に投影する観察光学系とを備えた画像表示装
    置において、 前記観察光学系は、少なくとも3つの面を持ち、前記少
    なくとも3つの面によって形成される空間は屈折率が
    1.3以上の媒質で満たされており、少なくとも入射面
    と、正パワーの内部反射面と、射出面とで構成され、少
    なくとも前記反射面が回転非対称面で構成された偏心プ
    リズムを備えており、 前記偏心プリズムの前記射出面と前記観察光学系の射出
    瞳の間に、少なくとも1面の回転非対称面を有する正パ
    ワーの光学素子が配置され、 前記光学素子の回転非対称面は2つ以下の対称面を有
    し、その中、少なくとも1つの対称面は、前記偏心プリ
    ズムを構成する少なくとも1つの回転非対称面の唯一の
    対称面と同一な面であり、 前記偏心プリズムと前記画像表示素子との間に色収差を
    補正するための回折面を有する回折光学素子を有するこ
    とを特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記偏心プリズムと
    前記画像表示素子との間に色収差を補正するための回折
    面を有する回折光学素子を有することを特徴とする画像
    表示装置。
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