JP5807828B1 - 換気ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 多種多様なシャッター部を備える機構本体に対応する嵌合部を取り換え可能とし、施工時における作業者の負担を軽減する換気ユニットを提供する。【解決手段】建物に設けられる換気用の貫通孔に設置される枠体の内部に収容される機構本体を備える換気ユニットであって、前記枠体は、前記貫通孔から露呈するフランジ部を有してなり、前記フランジ部に対して、押圧させることで第1固定手段により固定される第1嵌合部と、回動させることで第2固定手段により固定される第2嵌合部とを選択的に取り換え可能とすることを特徴とする換気ユニット。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物内の換気を行うための換気ユニットに関するものである。
従来より、風向調節機能を有さない換気ユニットに対して、シャッター部を取り換えることで風向調節機能を有するものに変更可能な換気ユニットが公知である。例えば、当該換気ユニットは、建物に設けられた貫通孔に嵌合される換気ユニット本体にシャッター部が取り付けられることで、換気ユニット本体の開口とシャッター部との間に生じる給気口の一部領域をシャッター部に設けられた風向調節板によって遮断するものである(特許文献1参照)。
特許第5263445号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、枠体における嵌合部の嵌合凹部にシャッター部が嵌合して収容されるため、取り換えられるシャッター部の外形は嵌合部における嵌合凹部の形状に起因するものである。これにより、ユーザはシャッター部の外形を選択する余地がなく、取り換えにおける自由度が制限されるものであった。
一方で、嵌合部における嵌合凹部の形状と相違する外形のシャッター部に取り換えようとする場合には、建物に設けられる貫通孔に設置される枠体自体を取り換える必要があり、作業が煩雑なうえ、コストの増大が懸念されるものであった。
また、シャッター部においては、特許文献1の構造のように、換気ユニット本体の前方に設置されるものに限られることなく、換気ユニット本体の内部に設置されるもの等、多種多様な換気ユニットが存在するため、枠体の構造に関して抜本的な対策が望まれるものである。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、多種多様なシャッター部を備える機構本体に対応する嵌合部を取り換え可能とし、施工時における作業者の負担を軽減する換気ユニットを提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載の換気ユニットは、建物に設けられる換気用の貫通孔に設置される枠体の内部に収容される機構本体を備える換気ユニットであって、前記枠体は、前記貫通孔から露呈するフランジ部を有してなり、前記フランジ部に対して、押圧させることで第1固定手段により固定される第1嵌合部と、回動させることで第2固定手段により固定される第2嵌合部とを選択的に取り換え可能とすることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の換気ユニットは、請求項1に記載の換気ユニットにおいて、前記第1固定手段は、前記フランジ部と前記第1嵌合部のいずれか一方に形成される第1係合段部と、他方に形成される第1係合片の第1突部とが前記フランジ部と前記第1嵌合部との前後方向の移動に伴い係合するものである。
また、本発明の請求項3に記載の換気ユニットは、請求項1に記載の換気ユニットにおいて、前記第2固定手段は、前記フランジ部に形成される第1掛止片と、前記第2嵌合部に形成される第2掛止片とが前記フランジ部と前記第2嵌合部との相対回動に伴い重合し、前記第1掛止片の後方側から前記第2掛止片が当接して前方側へ移動するのを規制するものである。
また、本発明の請求項4に記載の換気ユニットは、請求項3に記載の換気ユニットにおいて、前記第2固定手段は、前記フランジ部と前記第2嵌合部の基部のいずれか一方に形成される弾性片と、他方に形成される係合部とが前記相対回動に伴い嵌まり込むことでロック状態となるものである。
本発明の換気ユニットでは、押圧により取り付けを行う第1固定手段と、回動により取り付けを行う第2固定手段とを備えるので、第1嵌合部と第2嵌合部とを選択的に取り換え可能とし、多種多様なシャッター部を備える機構本体に対応することができる。これにより、枠体自体を取り換えることなく、嵌合部を取り換えることができるので、ユーザの選択の自由度が広がり、設置時における意匠性を向上させることができる。
また、第1嵌合部又は第2嵌合部の取り付けにおいては、押圧又は回動によって、容易に取り付けが可能となるので、施工時における作業者の負担を軽減することができるとともに、枠体を共通部品として使用することができるので、コストの削減にもつながる。
本発明の実施例における換気ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体の斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体の正面図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体と第1嵌合部の断面図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体と第1嵌合部の一部拡大断面図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体と第2嵌合部の前方斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体と第2嵌合部の後方斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体と第2嵌合部の断面図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体に第2嵌合部を(a)固定する前の後方一部拡大図、(b)固定した後の後方一部拡大図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体に第2嵌合部を固定した後の前方一部拡大断面図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体と第2嵌合部の一部拡大断面図である。 本発明の実施例における換気ユニットの枠体と機構本体の斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットに別仕様の機構本体を採用した分解斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットに更に別仕様の機構本体を採用した分解斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットに更に別仕様の機構本体を採用した分解斜視図である。 本発明の実施例における換気ユニットの図15のA−A線拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態における換気ユニットを図面に基づいて説明する。当該換気ユニットは、建物の壁面に設けられる貫通孔に設置されるものであって、換気ユニット本体の内部に収容される機構本体に取り付けられるシャッター部によって、換気ユニット本体の開口とシャッター部との間に生じる給気口の開口領域を調整することができるものである。
以下の実施例においては、換気ユニット本体に対して外側にシャッター部が取り付けられる換気ユニットについて説明する。当該換気ユニットにおいて、室内側に露呈するシャッター部側を当該換気ユニットの前方とし、建物の壁面側を当該換気ユニットの後方とする。
本発明の実施例に係る換気ユニットは、図1に示すように、主に、建物に設けられる換気用の貫通孔(図示しない)に設置される換気ユニット本体10と、換気ユニット本体10の内部に着脱可能に固定されて収容される機構本体11と、機構本体11の伸縮機構12に取り付けられるシャッター部13とから構成される。
換気ユニット本体10は、図1から図3に示すように、建物に設けられる換気用の貫通孔に嵌合される枠体20と、枠体20の端部に設けられ、貫通孔から室内側に露呈するフランジ部22に着脱可能に固定される嵌合部40とを備えてなる。また、枠体20と嵌合部40は、固定手段によって着脱可能に固定される。
嵌合部40は、第1嵌合部41又は第2嵌合部42から構成され、枠体20に対して選択的にいずれか一方を取り付けるものとし、相互が取り換え可能なものである。また、固定手段は、枠体20に対して第1嵌合部41を押圧させることで両者を固定する第1固定手段、又は枠体20に対して第2嵌合部42を回動させることで両者を固定する第2固定手段から構成される。
枠体20は、建物の壁面に設けられる貫通孔に嵌合されるものである。当該枠体20は、図1から図3に示すように、外筒部21と、フランジ部22と、案内レール23とを備えており、例えば合成樹脂等で成形される。
外筒部21は、例えば略円筒状に形成されており、当該軸方向に貫通孔24を有してなる。そして、開口における一端部には、嵌合部40を着脱可能とするフランジ部22が外筒部21の外周部から外径方向に設けられる。当該フランジ部22には、第1固定手段を構成する第1係合段部25と、第2固定手段を構成する第1掛止片26とが複数個組み合わされて形成される。
具体的には、第1係合段部25は、図4及び図5に示すように、フランジ部22における後方側の縁部から貫通孔24側に向けて段差27を介することで形成される。当該第1係合段部25の段差27は、第1嵌合部41における第1係合片48との係合を円滑にするために、フランジ部22の縁部から貫通孔24側の後方に向けて傾斜状に形成することが望ましい。また、フランジ部22における前方側の縁部においては、第1係合片48の誘導を円滑にするために、フランジ部22の前方側から後方側にかけて、貫通孔24の外径方向に傾斜する誘導部28を形成することが望ましい。
また、第1掛止片26は、図1、図2及び図7に示すように、フランジ部22の前方側から後方側にかけて凹状又は貫通して形成される挿通部29の一端部にて、周方向に突出するようにして形成される。当該第1掛止片26は、第2嵌合部42における第2掛止片49との掛止を円滑にするために、第1掛止片26の後方側を傾斜状に形成することが望ましい。
また、フランジ部22には、第2嵌合部42を回動させて第2固定手段にて枠体20に固定させる際、第2嵌合部42の弾性片52を係合させるための係合部30が凹状又は貫通して形成される。
本実施例においては、第1係合段部25は、フランジ部22における上下左右の外周4箇所に等間隔に設けられる直線部31に形成される。より詳細には、第1係合段部25は、直線部31の縁部から第1切欠部32を形成するとともに、当該第1切欠部32の縁部から貫通孔24側に向けて段差27を介することで形成される。また、当該第1係合段部25の段差27は、第1切欠部32における後方側の縁部から貫通孔24側の後方に向けて傾斜状に形成される。更に、第1切欠部25における前方側の縁部においては、フランジ部22の前方側から後方側にかけて、貫通孔24の外径方向に傾斜する誘導部28が形成される。
また、第1掛止片26は、フランジ部22における外周4箇所に等間隔に設けられ、直線部31相互を連結する円弧部33に形成される。より詳細には、第1掛止片26は、円弧部33の縁部から挿通部29となる第2切欠部が切り欠かれるとともに、当該第2切欠部の縁部から周方向に向けて、第2切欠部における長手方向の略半分程度まで突出することで形成される。これにより、挿通部29となる第2切欠部は、断面視略L字状となる挿通空間が形成される。また、第1掛止片26の後方側においては、挿通部29の略中央に位置する第1掛止片26の先端部から基部にかけて、後述する第2嵌合部42の回動する方向に傾斜する傾斜部が形成される。
更に、フランジ部22には、第2嵌合部42を回動させて第2固定手段にて枠体20に固定させる際、第2嵌合部42の弾性片52を係合させるための凹状の係合部30が形成される。そして、弾性片52が係合部30に嵌まり込むことで、第2固定手段のロック状態とすることができる。
一方、外筒部21の内周面には、機構本体11を掛止するための掛止手段となる複数の案内レール23が内径方向に突出して形成される。当該案内レール23は、図2及び図4に示すように、傾斜レール部35及び平坦レール部36からなるレール部34、第1突起部37及び第2突起部38からなる突起部とから構成される。
レール部34は、傾斜レール部35と平坦レール部36とから構成される。当該レール部34は、機構本体11を回動させた際、後述する機構本体11の膨出部55を当該周面上に沿って摺動させるものである。
傾斜レール部35は、内周面において前方側へ向かって緩やかに傾斜する周面から形成される。例えば、略直線状であってもよいし、曲線状であってもよいものである。そして、傾斜レール部35の終端部には、平坦レール部36が延設して形成される。平坦レール部36は、外筒部21における当該軸方向と直交する周面からなる。レール部34は、傾斜レール部35のみから形成することもできるし、傾斜レール部35と平坦レール部36とを適宜複数組み合わせることもできる。
突起部は、第1突起部37と第2突起部38とから構成される。突起部は、機構本体11を回動させた際、後述する膨出部55が当接することで、ユーザに機構本体11の回動停止位置を認識させるものである。また、突起部の配置位置により、機構本体11の回動停止位置を調整することができる。
第1突起部37は、平坦レール部36の端部であって、レール部34の終端となる位置に前方側へ向けて形成される。また、第2突起部38は、レール部34から後方側へ向けて形成される。また、平坦レール部36及び第1突起部37の後方側は、後述する膨出部55を収容する収容部39とされる。平坦レール部36及び第1突起部37における後方側の周面は、後述する膨出部55が当接する掛止面とされる。すなわち、第1突起部37と第2突起部38は、内周面上において、望ましくは後述する膨出部55の略外形分を離間した状態で設けられる。
嵌合部40は、貫通孔に設置される枠体20の室内側に露呈するフランジ部22に着脱可能に固定されるものである。当該嵌合部40は、第1固着手段の第1係合段部25に対応する第1係合片48を備える第1嵌合部41、又は第2固定手段の第1掛止片26に対応する第2掛止片49を備える第2嵌合部42から構成される。当該第1嵌合部41と第2嵌合部42は、夫々異なる固着手段を構成する片を備えるものであるが、略同等の基本構造を備えるものである。
両者嵌合部41、42の基本構造としては、図1、図4、図6及び図7に示すように、シャッター部13が嵌合する収容空間となる嵌合凹部43と、嵌合凹部43から外径方向に延設する鍔部44とを備えており、例えば合成樹脂等で成形される。
嵌合凹部43は、シャッター部13の外形に対応する形状であれば、特に制限されるものではないし、鍔部44においても、環状、多角形状等の適宜の形状とすることができる。また、嵌合部40は、略中央部に機構本体11を挿通するための挿通孔45を有してなる。
また、嵌合凹部43にはフランジ部22に対向するとともに、シャッター部13の弾性部材(図示しない)が当接する基部46が設けられる。当該基部46は、図1又は図6に示すように、嵌合凹部43の外形を形成する側壁面47に連設される。そして、第1嵌合部41の側壁面47には、第1固定手段の第1係合段部25に対応する第1係合片48が設けられ、第2嵌合部42の側壁面47には、第2固定手段の第1掛止片26に対応する第2掛止片49が設けられる。換言すると、第1嵌合部41及び第2嵌合部42において、夫々の基部46と、夫々の側壁面47によって嵌合凹部43が形成される。
当該第1係合片48は、図1に示すように、第1嵌合部41の側壁面47において、両端に切欠部50を有してなり、後方端部に挿通孔45の内径方向に突出し、第1係合段部25に係合する第1突部51が設けられる。すなわち、当該側壁面47は、第1係合片48が設けられるフランジ部22の外形部と略同等に形成される壁面を少なくとも有した状態で形成される。
また、第2掛止片49は、図6及び図7に示すように、第2嵌合部42の側壁面47において、基部46の後方側に位置し、フランジ部22の挿通部29に挿通して第1掛止片26に対応し得るよう、側壁面47の内径方向に突出して形成される。すなわち、当該側壁面47は、第1掛止片26が設けられるフランジ部22の外形部と略同等に形成される壁面を少なくとも有した状態で形成される。また、第2掛止片49は、第1掛止片26における傾斜状の後方側に対応するよう、第2掛止片49の前方側を傾斜状とすることが望ましい。
また、第2嵌合部42の基部46には、第2嵌合部42を回動させて第2固定手段にて枠体20に固定させる際、フランジ部22の係合部30に係合させるための弾性片52が形成される。当該弾性片52における先端部の第2突部53が後方側に突出して形成されており、第2突部53が係合部30に嵌まり込むことで、ロック状態とすることができる。
本実施例においては、第1嵌合部41のシャッター部13が嵌合する嵌合凹部43が略四角形状に形成されるとともに、当該嵌合凹部43から外径方向に延設する鍔部44が略四角形状に形成されてなる。すなわち、側壁面47が略四角形状に形成され、側壁面47に連設される基部46には挿通孔45が形成される。また、側壁面47における各辺の夫々には、第1係合段部25に対応する第1係合片48が形成される。また、第1係合片48の先端部には、挿通孔45の内径方向に突出する第1突部51が形成される。
また、第2嵌合部42のシャッター部13が嵌合する嵌合凹部43が略環状に形成されるとともに、当該嵌合凹部43から外径方向に延設する鍔部44が略環状に形成されてなる。すなわち、側壁面47が略環状に形成され、側壁面47に連設される基部46には挿通孔45が形成される。また、側壁面47における基部46の後方側の周上には、第1掛止片26に対応する第2掛止片49が形成される。
また、第2嵌合部42の基部46には、フランジ部22の係合部30に係合する弾性片52が形成される。当該弾性片52は、基部46における内径側の縁部から切欠部を有して形成され、弾性片52の後方側には、後方側に突出する第2突部53が形成される。
機構本体11は、図1に示すように、枠体20に掛止させるための掛止手段となる複数の膨出部55が機構本体40の内筒部54から外径方向に突出して設けられるとともに、シャッター部13を開閉させる伸縮機構12が設置される。当該膨出部55は、案内レール23に対応するよう設けられており、フランジ部22に嵌合部40を固定させた換気ユニット本体10に機構本体11を挿通し回動させた状態において、膨出部55が案内レール23上を摺動して移動できるようになっている。
伸縮機構12は、図12に示すように、内筒部54の内部に設置されるとともに、前方側の一端が開口し、内筒部54の軸方向と同軸方向に配置した状態で支持部56によって平面視略中央部に支持される伸縮機構収容部57に収容される。当該伸縮機構12は、2つのスライダが付勢手段によって前後方向に進退可能となるよう構成されるものである。これにより、換気ユニット本体10に取り付けられたシャッター部13が開閉可能となるものである。
例えば、伸縮機構12は、前後方向にスライド可能に組み合わされる第1スライダ(図示しない)と第2スライダ58と、両スライダを離反する方向に付勢するバネ等の付勢手段(図示しない)を備えてなる。また、第1スライダには爪部を有する係止部材が取り付けられ、第2スライダ58には爪部を案内する案内路が設けられる。当該案内路は、前部から後部を経て再び前部に至るループ状のものとされる。このようにして構成される伸縮機構12は、第1スライダに設けられる取付片を介して伸縮機構収容部57に着脱可能な状態で固着される。
そして、付勢手段によって、第2スライダ58を第1スライダから離反させる方向へと付勢した状態とし、係止部材の爪部が案内路を進む過程において、適宜箇所と当接して係止されることで、第2スライダ58が段階的に停止した状態を維持できるようになっている。
シャッター部13は、図1に示すように、伸縮機構11によって、換気ユニット本体10の開口とシャッター部13との間に生じる給気口の開口領域を調整することができるものである。当該シャッター部13は、換気ユニット本体10の嵌合凹部43に対応する蓋体14に弾性部材(図示しない)が設置されており、蓋体14から突設される取付部(図示しない)を介して伸縮機構11に連結される。
そして、伸縮機構11の最短状態においては、シャッター部13は換気ユニット10に対して閉じた状態となり、換気ユニット本体10の開口とシャッター部130との間には給気口の開口領域がない状態となる。また、中段状態又は最長状態においては、シャッター部13は換気ユニット10に対して開いた状態となり、換気ユニット本体10の開口とシャッター部13との間に給気口の開口領域を有した状態となる。
このようにして構成される換気ユニットは、図12に示すように、枠体20の内側に機構本体11を挿通し、機構本体11を時計回りに回動させることによって、両者を一体化して掛止状態とすることができる。また、機構本体11を反時計回りに回動させることによって当該掛止状態を解除し、両者を分離することができる。
具体的には、掛止状態においては、案内レール23の収容部39に機構本体11の膨出部55が位置した状態となり、膨出部55が掛止面と当接することで機構本体11が前方側へ移動するのを規制している。また、掛止解除状態においては、機構本体11の回動により、案内レール23及び膨出部55の掛止が解除され、膨出部55が隣接する案内レール23の傾斜レール部35へと移動することで機構本体11が前方側へ移動し、更に膨出部55が平坦レール部36上を摺動し第1突起部37と当接することで当該状態の回動停止位置としている。
一方、換気ユニット本体10においては、第1固定手段によって枠体20に対して第1嵌合部41を押圧して両者を固定する、又は第2固定手段によって枠体20に対して第2嵌合部42を回動して両者を固定する。
第1固定手段において、より詳細には、図4及び図5に示すように、フランジ部22における夫々の第1係合段部25に第1嵌合部41における夫々の第1係合片48を係合させることで、第1嵌合部41をフランジ部22に取り付けることができる。具体的には、第1係合段部25の誘導部28に第1係合片48の第1突部51を摺動させて後方へ移動させ、段差27を介して第1突部51を係合させて固着する。
このとき、本実施例においては、フランジ部22における外形の外側から第1係合片48が係合することとなる。すなわち、フランジ部22の直線部31の外側に微小な間隙を有して、第1嵌合部41の側壁面47が配置される状態となる。また、フランジ部22と基部46とが当接した状態となり、第1嵌合部41を安定した状態で固定することができる。
また、第2固定手段において、より詳細には、図8から図11に示すように、フランジ部22における夫々の挿通部29に第2嵌合部42における夫々の第2掛止片49を挿通し、第2嵌合部42を回動することで、フランジ部22の第1掛止片26と第2掛止片49とを掛止させるとともに、第2嵌合部42の弾性片52をフランジ部22の係合部30に係合させる。これにより、第2嵌合部42の不用意な回動が防止されるとともに、第2掛止片49が第1掛止片26の後方に位置し当接することで、第2嵌合部42の前方側への移動が規制される。
このとき、本実施例においては、フランジ部22の挿通部29に第2掛止片49を挿通し、フランジ部22の円弧部33と第2嵌合部42の側壁面47の円弧を合わせた状態で回動させて掛止させる。すなわち、フランジ部22の円弧部33の外側に微小な間隙を有して、第2嵌合部42の側壁面47が配置される状態となる。また、フランジ部22と基部46とが当接した状態となり、第2嵌合部42を安定した状態で固定することができる。
以上、説明した本発明に係る換気ユニットによれば、枠体20のフランジ部22において、押圧により取り付けを行う第1固定手段と、回動により取り付けを行う第2固定手段とを備えるので、第1嵌合部41と第2嵌合部42とを取り換え可能とし、多種多様なシャッター部13を備える機構本体11に対応することができる。これにより、枠体20自体を取り換えることなく、嵌合部40を取り換えることができるので、ユーザの選択の自由度が広がり、設置時における意匠性を向上させることができる。
また、第1嵌合部41又は第2嵌合部42の取り付けにおいては、押圧又は回動によって、容易に取り付けが可能となるので、施工時における作業者の負担を軽減することができるとともに、枠体20を共通部品として使用することができるので、コストの削減にもつながる。
また、上述した実施例において、フランジ部22、嵌合部40、第1固定手段、第2固定手段の形状、寸法、材質等を適宜変更して実施することが可能である。例えば、第1固定手段においては、第1係合段部25を第1嵌合部41に設け、第1係合部48をフランジ部22に設けることもできる。また、第2固定手段のロック機構においては、係合部30を第2嵌合部42の基部46に設け、弾性片52をフランジ部22に設けることもできる。
また、第1固定手段の第1係合段部25、第2固定手段の第1掛止片26においては、フランジ部22の縁部に設けられるものであったが、これに限られるものではない。夫々がフランジ部22に形成されるものであればよく、第1係合片48、第2掛止片49はこれらに対応するよう形成されていればよい趣旨である。換言すると、第1固定手段は、フランジ部22と第1嵌合部41との押圧により固定され、第2固定手段は、フランジ部22と第2嵌合部42との回動により固定されるものであればよい趣旨である。
また、換気ユニット本体10と機構本体11の掛止においては、上述した回動による掛止構造に限られることなく、押圧による掛止構造等、両者を掛止状態とするものであればよい趣旨である。
また、伸縮機構12は、上述した構成に限られるものではない。例えば、最短状態(シャッター部の閉状態)から後方側に遊び分(押し代分)だけスライダを押し込んだ解除状態にて、押し込む力を弱めると伸縮機構が最長状態となる、いわゆるプッシュ式の伸縮機構によって、換気ユニット本体10に取り付けられたシャッター部13を開閉可能とする構成であればよい趣旨である。
更に、機構本体11においては、上述したシャッター部13を換気ユニット本体10の前方側にて開閉可能とするものに限られない。例えば、図13に示すように、前方の操作部15を回動させることで、内部のシャッター部(図示しない)を前後方向に移動させて通気量の調節を行う機構本体11であってもよいし、図14及び図15に示すように、前方の操作部15を回動させることで、内部のシャッター部13を開閉させて通気量の調節を行う機構本体11であってもよい。
係る際において、図13に示す嵌合部40は第1嵌合部41とされ、上述した第1嵌合部41と略同等の構造を有するものであるが、シャッター部(図示しない)が本体内部に設置されるため、基部が形成されない点にて相違するものである。
また、図14に示す嵌合部40は第1嵌合部41とされ、換気ユニットのカバー部とされる。当該第1嵌合部41は、上述した第1嵌合部41と略同等の構造を有するものであるが、シャッター部13が本体内部に設置されるため、基部が形成されない点、カバー部としてフランジ部22を覆設するため、鍔部44の内側に中桟59が形成される点にて相違するものである。
また、図15及び図16に示す嵌合部40は第2嵌合部42とされ、上述した第2嵌合部42と略同等の構造を有するものであるが、別途の中桟59を有するカバー部60にて換気ユニット本体10を覆設するため、基部46より前方に位置する側壁面47、鍔部44が形成されない点にて相違するものである。また、基部46には、カバー部60を固着するための固定用孔61が設けられる。
更に、一部構成を省略することができるし、一部抽出した構成とすることができるのは勿論である。
10 換気ユニット本体
11 機構本体
12 伸縮機構
13 シャッター部
20 枠体
22 フランジ部
25 第1係合段部
26 第1掛止片
30 係合部
40 嵌合部
41 第1嵌合部
42 第2嵌合部
46 基部
48 第1係合片
49 第2掛止片
51 第1突部
52 弾性片

Claims (4)

  1. 建物に設けられる換気用の貫通孔に設置される枠体の内部に収容される機構本体を備える換気ユニットであって、
    前記枠体は、前記貫通孔から露呈するフランジ部を有してなり、
    前記フランジ部に対して、押圧させることで第1固定手段により固定される第1嵌合部と、回動させることで第2固定手段により固定される第2嵌合部とを選択的に取り換え可能とすることを特徴とする換気ユニット。
  2. 前記第1固定手段は、前記フランジ部と前記第1嵌合部のいずれか一方に形成される第1係合段部と、他方に形成される第1係合片の第1突部とが前記フランジ部と前記第1嵌合部との前後方向の移動に伴い係合する請求項1に記載の換気ユニット。
  3. 前記第2固定手段は、前記フランジ部に形成される第1掛止片と、前記第2嵌合部に形成される第2掛止片とが前記フランジ部と前記第2嵌合部との相対回動に伴い重合し、前記第1掛止片の後方側から前記第2掛止片が当接して前方側へ移動するのを規制する請求項1に記載の換気ユニット。
  4. 前記第2固定手段は、前記フランジ部と前記第2嵌合部の基部のいずれか一方に形成される弾性片と、他方に形成される係合部とが前記相対回動に伴い嵌まり込むことでロック状態となる請求項3に記載の換気ユニット。
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