JP5807728B1 - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写体から記録媒体に転写された画像のトナーに含まれる扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを抑制する。【解決手段】画像形成装置は、扁平顔料を含むトナーで形成された画像を記録媒体に転写する転写体と、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に、第1値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着し、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に、前記第1値の定着エネルギーよりも高い第2値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着する定着部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、扁平顔料を含むトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合に、扁平顔料を含まないトナーによって記録媒体に形成された画像を定着する場合と比して、定着部が画像に付与する熱量を大きくする構成が開示されている。
特開2014−235346号公報
ここで、中間転写ベルト等の転写体に形成された画像を記録媒体に転写する際に、画像形成装置の画像形成動作等により、転写体にあらゆる方向における振動が伝わる場合がある。例えば、記録媒体の幅方向への振動が発生すると、転写体に対して記録媒体がその幅方向の一方及び他方に交互に相対移動する。記録媒体に転写される画像が、扁平状の顔料(以下、扁平顔料という)を含むトナーで形成されている場合には、記録媒体の厚み方向に対して扁平顔料が傾斜する角度(姿勢)が振動周期に従って変化する。この扁平顔料の周期的な姿勢の変化によって、記録媒体上の画像において、扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが生じる。
本発明は、予め定められた画像密度以上の画像が記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に用いられる定着エネルギーが、予め定められた画像密度以上の画像が記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に用いられる定着エネルギーと同じである場合に比べ、転写体から記録媒体に転写された画像のトナーに含まれる扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを抑制することを目的とする。
請求項1の発明は、扁平顔料を含むトナーで形成された画像を記録媒体に転写する転写体と、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に、第1値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着し、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に、前記第1値の定着エネルギーよりも高い第2値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着する定着部と、を備える。
請求項2の発明は、扁平顔料を含むトナーで前記画像としての前記第1画像を形成する第1形成部と、扁平顔料を含まないトナーで第2画像を画像情報に基づき形成する第2形成部であって、前記定着部が前記第2値の定着エネルギーで前記第1画像を前記記録媒体に定着する場合において、前記画像情報の画像密度よりも低い画像密度にて前記第2画像を形成する第2形成部と、前記第1画像及び前記第2画像が転写される前記転写体と、を備える。
請求項3の発明では、前記定着部は、画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%未満を占める場合に、第1値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着し、画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%以上を占める場合に、前記第1値の定着エネルギーよりも高い第2値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着する。
請求項4の発明は、画像が記録媒体に転写される転写体と、前記画像を前記記録媒体に定着する定着部と、前記転写体から前記記録媒体へ転写される画像を、扁平顔料を含むトナーで形成する形成部であって、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に、前記画像を構成する単位面積当たりのトナー質量を第1値にし、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に、前記トナー質量を第1値よりも低い第2値にする形成部と、を備える。
請求項5の発明では、前記形成部は、画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%未満を占める場合に、前記画像を構成する単位面積当たりのトナー質量を第1値にし、画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%以上を占める場合に、前記トナー質量を第1値よりも低い第2値にする。
本発明の請求項1の構成によれば、予め定められた画像密度以上の画像が記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に用いられる定着エネルギーが、予め定められた画像密度以上の画像が記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に用いられる定着エネルギーと同じである場合に比べ、転写体から記録媒体に転写された画像のトナーに含まれる扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、画像情報の画像密度に対応した画像密度で第2画像を形成する場合に比べ、定着部の定着エネルギーが高くなることで生じる第2画像の画質への影響(例えば、光沢感(グロス)の上昇)を抑制できる。
本発明の請求項3の構成によれば、画像密度95%以上の画像が記録媒体の幅の50%以上を占める場合に用いられる定着エネルギーが、画像密度95%以上の画像が記録媒体の幅の50%未満を占める場合に用いられる定着エネルギーと同じである場合に比べ、転写体から記録媒体に転写された画像のトナーに含まれる扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを抑制できる。
本発明の請求項4の構成によれば、予め定められた画像密度以上の画像が記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に用いられる単位面積当たりのトナー質量が、予め定められた画像密度以上の画像が記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に用いられる単位面積当たりのトナー質量と同じである場合に比べ、転写体から記録媒体に転写された画像のトナーに含まれる扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを抑制できる。
本発明の請求項5の構成によれば、画像密度95%以上の画像が記録媒体の幅の50%以上を占める場合に用いられる単位面積当たりのトナー質量が、画像密度95%以上の画像が記録媒体の幅の50%未満を占める場合に用いられる単位面積当たりのトナー質量と同じである場合に比べ、転写体から記録媒体に転写された画像のトナーに含まれる扁平顔料の扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを抑制できる。
本実施形態に係る画像形成装置を示す概略図である。 本実施形態に係るトナー形成部を示す概略図である。 本実施形態に係る扁平顔料の平面図及び側面図である。 モード選択の条件(画像密度及び、記録媒体の幅に対して画像が占める比率における条件)を示すグラフである。 記録媒体に形成された画像における扁平顔料の配向ムラ(金属光沢感のムラ)を示す図である。 (A)は、図5の矢視Aにおける断面図であり、(B)は、図5の矢視Bにおける断面図である。 第1実施形態において、(A)定着前、(B)第1定着温度にて定着した場合、(C)第1定着温度よりも高い第2定着温度にて定着した場合、における扁平顔料を含むトナーの状態を示す概略図である。 第1実施形態における評価結果を示す表である。 第2実施形態において、(A)定着前、(B)第1定着温度にて定着した場合、(C)第1定着温度よりも高い第2定着温度にて定着した場合、における扁平顔料を含むトナーの状態を示す概略図である。 第2実施形態における評価結果を示す表である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。なお、各図に示す矢印Hは鉛直方向を示し、矢印Wは水平方向であって装置幅方向を示す。
≪第1実施形態≫
<画像形成装置10の構成>
図1は、画像形成装置10を正面側から見た構成を示す概略図である。この図に示されるように、画像形成装置10は、電子写真方式により用紙等の記録媒体Pに画像を形成する画像形成部12と、記録媒体Pを搬送する搬送装置50と、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部70と、を有している。
(搬送装置50)
図1に示されるように、搬送装置50は、記録媒体Pが収容される収容器51と、収容器51から二次転写位置NTへ記録媒体Pを搬送する複数の搬送ロール52と、を有している。さらに、搬送装置50は、二次転写位置NTから定着装置40へ記録媒体Pを搬送する複数の搬送ベルト58と、定着装置40から記録媒体Pの排出部(図示省略)へ向けて記録媒体Pを搬送する搬送ベルト54を有している。
(画像形成部12)
画像形成部12は、トナー画像を形成するトナー画像形成部20と、トナー画像形成部20で形成されたトナー画像を記録媒体Pに転写する転写装置30と、記録媒体Pに転写されたトナー画像を加熱及び加圧して記録媒体Pに定着する定着装置40(定着部の一例)と、を有している。
トナー画像形成部20は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。この実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、特別色(V)の計5色のトナー画像形成部20が設けられている。この各色のトナー画像形成部20は、特別色(V)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順で、後述の転写ベルト31の搬送方向の上流側から下流側に向けて配置されている。
画像形成部12では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー画像形成部20が標準装備されており、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)が標準色となっている。一方、特別色(V)のトナー画像形成部20は、例えば、オプションとして、追加装備が可能なトナー画像形成部20として構成されている。
図1に示す(V)、(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色に対応する構成部分を示している。なお、本明細書の説明では、(V)、(Y)、(M)、(C)、(K)の括弧を省略して、V、Y、M、C、Kと記載する場合がある。特別色(V)には、例えば、銀色や金色等の色が用いられる。本実施形態では、後述するように、特別色(V)として、扁平状の顔料(以下、扁平顔料という)を含むトナーによる銀色を用いる例について説明する。なお、扁平顔料を含むトナーにおいては、扁平顔料以外の顔料を含んでいてもよい。
〔トナー画像形成部20〕
各色のトナー画像形成部20は、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されている。具体的には、各色のトナー画像形成部20は、図2に示されるように、図2における時計周り方向に回転する感光体ドラム21と、感光体ドラム21を帯電させる帯電器22と、を有している。さらに、各色のトナー画像形成部20は、帯電器22によって帯電された感光体ドラム21を露光して感光体ドラム21に静電潜像を形成する露光装置23と、露光装置23によって感光体ドラム21に形成された静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像装置24と、を有している。
具体的には、露光装置36は、制御部70が取得した画像データ(画像情報の一例)に応じて変調された露光光を感光体ドラム21に照射して、感光体ドラム21に静電潜像を形成するようになっている。この静電潜像が、現像装置24によって現像されることで、画像データに基づくトナー画像が形成される。制御部70が取得する画像データとしては、例えば、外部装置(図示省略)で生成され該外部装置から取得した画像データなどがある。
〔転写装置30〕
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー画像を、転写ベルト31(中間転写体)に重畳して一次転写し、該重畳されたトナー画像を二次転写位置NTで記録媒体Pに二次転写するようになっている。具体的には、転写装置30は、図1に示されるように、トナー画像が転写され該トナー画像を記録媒体Pに転写する転写体の一例としての転写ベルト31と、一次転写ロール33と、二次転写ロール34と、を備えている。
[転写ベルト31]
転写ベルト31は、図1に示されるように、無端状を成し、複数のロール32に巻き掛けられて姿勢が決められている。この実施形態では、転写ベルト31は、正面視で装置幅方向に長い逆鈍角三角形状の姿勢とされている。複数のロール32のうち、図1に示すロール32Dは、図示しないモータの動力により転写ベルト31を矢印A方向に周回させる駆動ロールとして機能する。転写ベルト31は、矢印A方向に周回することで、一次転写された各色のトナー画像を、各色の一次転写位置Tから二次転写位置NTへ搬送するようになっている。
また、複数のロール32のうち、図1に示すロール32Tは、転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして機能する。複数のロール32のうち、図1に示すロール32Bは、二次転写ロール34の対向ロール32Bとして機能する。対向ロール32Bには、前述の通り逆さ鈍角三角形状の姿勢とされた転写ベルト31の鈍角を成す下端側の頂部が巻き掛けられている。この転写ベルト31は、前述した姿勢で装置幅方向に延びる上辺部において、各色の感光体ドラム21に下方から接触している。
[一次転写ロール33]
転写部材としての一次転写ロール33は、各感光体ドラム21のトナー画像を転写ベルト31に転写するロールであり、転写ベルト31の内側に配置されている。各一次転写ロール33は、転写ベルト31を挟んで、対応する色の感光体ドラム21に対して対向配置されている。また、一次転写ロール33には、給電部37(図2参照)によって、トナー極性とは逆極性の一次転写電圧(一次転写電流)が印加されるようになっている。これにより、トナー画像形成部20の感光体ドラム21と一次転写ロール33との間に転写電界が形成されて、感光体ドラム21に形成されたトナー画像に対して静電力が作用し、当該トナー画像が一次転写位置Tで転写ベルト31に転写される。
[二次転写ロール34]
転写部材としての二次転写ロール34は、転写ベルト31に重畳されたトナー画像を記録媒体Pに転写するロールである。二次転写ロール34は、図1に示されるように、対向ロール32Bとの間に転写ベルト31を挟むように配置されており、二次転写ロール34と転写ベルト31とは予め定められた荷重にて接触している。このように接触している二次転写ロール34と転写ベルト31の間が二次転写位置NTとされる。この二次転写位置NTには、収容器51から適時に記録媒体Pが供給されるようになっている。二次転写ロール34は、図1における時計周り方向へ回転駆動される。
また、二次転写ロール34には、給電部80によって、対向ロール32Bに負極性の電圧が印加され、対向ロール32Bと二次転写ロール34との間に電位差が生じる。すなわち、対向ロール32Bに負極性の電圧が印加されることで、対向ロール32Bの対向電極をなす二次転写ロール34にトナー極性と逆極性の二次転写電圧(正極性の電圧)が間接的に印加される。これにより、対向ロール32Bと二次転写ロール34との間に転写電界が形成されて、転写ベルト31のトナー画像に対して静電力が作用し、二次転写位置NTを通過する記録媒体Pに、転写ベルト31からトナー画像が転写される。
〔定着装置〕
定着装置40(定着部の一例)は、複数のロール43に巻き掛けられた定着ベルト41と加圧ロール42とで形成される定着ニップNFにおいてトナー画像を加熱しつつ加圧することで、トナー画像を記録媒体Pに定着する構成とされている。
ロール43のうち、例えば、ロール43Hが駆動ロールとされており、ロール43Hが回転駆動することで、定着ベルト41が矢印R方向に周回するようになっている。
また、ロール43Hの内部には、ハロゲンランプ等の熱源44が設けられている。この熱源44によってロール43Hを介して定着ベルト41が加熱される。また、定着ベルト41の表面には温度センサ45が、例えば、接触して配置されている。
また、加圧ロール42は、図示せぬモータから伝達される駆動力により、定着ベルト41の周速度と同様の周速度で回転するようになっている。
<要部構成>
本実施形態では、トナー画像形成部20V(第1形成部の一例、形成部の一例)は、特別色(V)としての銀色のトナー(以下、銀色トナーという)でトナー画像(第1画像の一例)を形成する構成とされている。なお、以下、説明の便宜上、銀色トナーで形成されたトナー画像を「銀色画像」と称する。
トナー画像形成部20Vで用いられる銀色トナー112は、図7に示されるように、扁平顔料の一例としての顔料110とバインダー樹脂111とを含んで構成されている。顔料110は、アルミニウム等の金属で構成されている。そして、顔料110を平面に置いて側方から見ると、顔料110は、図3(B)に示されるように、図中左右方向の寸法が図中上下方向の寸法に対して長くなる形状とされている。顔料110は、左右方向の寸法と上下方向の寸法との寸法比が、後述のカラー色トナーの顔料における当該寸法比よりも大きくされている。また、銀色トナーは、粒径が後述のカラー色トナーよりも大きくなっている。具体的には、カラー色トナーの体積平均粒径が、例えば4〜6μm程度とされるのに対して、銀色トナーの体積平均粒径は、例えば10μm程度とされる。
また、図3(B)に示す顔料110を図中上方から見ると、顔料110は、図3(A)に示されるように、側方から見た形状に対して広がった形状とされ、顔料110は、顔料110を平面に置いた状態(図3(B)参照)で、上方及び下方を向く一対の反射面110Aを有している。このように、顔料110は、扁平形状とされている。
一方、トナー画像形成部20Y、20M、20C、20K(以下、20Y〜20Kと示す)で用いられるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナーは、扁平顔料を含まず、扁平顔料以外の顔料(例えば、有機顔料、無機顔料)とバインダー樹脂とを含んで構成されている。当該顔料は、顔料110に比して、球形状に近い形状をしている。なお、本明細書では、説明の便宜上、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)を「カラー色」と称し、カラー色のトナーを「カラー色トナー」と称し、カラー色トナーで形成されたトナー画像を「カラー色画像」と称する。
このように、本実施形態では、トナー画像形成部20Y〜20Kは、扁平顔料を含まないトナーで第2画像を画像情報に基づき形成する第2形成部の一例として機能するようになっている。
ここで、本実施形態では、制御部70は、外部装置(図示省略)から画像形成指令と共にジョブデータを受けるように構成されている。
ジョブデータには、各トナー画像形成部20V、20Y〜20Kに形成させるトナー画像の画像データ(画像情報の一例)と、画像データに付随する他のデータとが含まれる。他のデータには、画像が形成される記録媒体Pのサイズ(搬送方向と交差する方向における記録媒体Pの幅)等が含まれる。また、画像データには、画像を形成するため画像密度(%)のデータと、画像幅のデータとが含まれている。
画像形成指令としては、例えば、銀色画像の形成指令と、カラー色画像の形成指令と、混色画像の形成指令と、がある。銀色画像の形成指令は、カラー色画像を記録媒体Pに形成せずに銀色画像を記録媒体Pに形成する画像形成指令である。カラー色画像の形成指令は、銀色画像を記録媒体Pに形成せずにカラー色画像を記録媒体Pに形成する画像形成指令である。混色画像の形成指令は、銀色画像及びカラー色画像を記録媒体Pに形成する画像形成指令である。
そして、本実施形態では、画像形成装置10は、第1定着温度にて、銀色画像を含むトナー画像を記録媒体Pに定着する第1モードと、第1定着温度よりも高い第2定着温度にて、銀色画像を含むトナー画像を記録媒体Pに定着する第2モードと、を有している。第1定着温度は、例えば、155℃とされ、第2定着温度は、例えば、180℃とされる。
第1モードは、予め定められた画像密度(画像カバレッジ)以上の銀色画像が記録媒体Pの予め定められた幅未満を占める場合に、制御部70によって選択されて実行される。 第2モードは、予め定められた画像密度以上の銀色画像が記録媒体Pの予め定められた幅以上を占める場合に制御部70によって選択されて実行される。具体的には、以下のように、制御部70によってモード選択がなされて、各モードが実行される。
すなわち、制御部70は、銀色画像の形成指令又は混色画像の形成指令を受けた場合に、ジョブデータから画像密度95%以上の銀色画像が、記録媒体の幅の50%以上を占めるか否かを判断する。具体的には、制御部70は、ジョブデータに基づいて、実際に画像が形成される記録媒体Pの媒体幅に対して、画像密度95%以上の銀色画像が形成される画像幅の比率が、50%以上であるか否かで判断する。
画像密度とは、露光装置23が感光体ドラム21上に形成する露光ドットを1画素とした場合、単位面積当たりに含まれる総画素数に対して、現像装置24により現像されるトナー画像の画素数の百分率のことをいう。
また、画像幅は、銀色画像における記録媒体の幅方向に沿った幅のうち最大幅とされる。媒体幅は、実際に画像が形成される記録媒体Pの幅のうち最大幅とされる。
前述の判断の結果、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体の幅の50%未満を占める場合(図4において破線で囲まれた領域A参照)には、制御部70が第1モードを選択して実行する。第1モードでは、例えば、制御部70が、温度センサ45による温度計測値に基づいて、定着装置40の熱源44の出力を制御することで、第1定着温度に維持する。
また、前述の判断の結果、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体の幅の50%以上を占める場合(図4において破線で囲まれた領域B参照)には、制御部70が第2モードを選択して実行する。第2モードでは、例えば、制御部70が、温度センサ45による温度計測値に基づいて、定着装置40の熱源44の出力を制御することで、第2定着温度に維持する。
さらに、本実施形態では、銀色画像及びカラー色画像を記録媒体Pに形成する場合において(制御部70が混色画像の形成指令を受けた場合において)、第2モードが選択されたときは、制御部70が取得した画像データの画像密度よりも低い画像密度でカラー色画像を形成する指令をトナー画像形成部20Y〜20Kへ送る。これにより、トナー画像形成部20Y〜20Kが、画像データの画像密度から低下された画像密度にてカラー色画像を形成する。
なお、銀色画像及びカラー色画像を記録媒体Pに形成する場合において(制御部70が混色画像の形成指令を受けた場合において)、第1モードが選択されたときは、制御部70が取得した画像データの画像密度でカラー色画像を形成する指令をトナー画像形成部20Y〜20Kへ送る。これにより、トナー画像形成部20Y〜20Kが、画像データの画像密度に対応した画像密度で、カラー色画像を形成する。
また、銀色画像として画像密度95%未満の画像しか含まない場合(図4において破線で囲まれた領域C参照)や、銀色画像を記録媒体Pに形成しない場合(カラー色画像のみを記録媒体Pに形成する場合)は、制御部70は、第1モードを選択して実行する。
ここで、銀色画像を転写ベルト31から記録媒体Pに転写する際に、例えば、二次転写ロール34にその軸方向への振動等が発生すると、転写ベルト31に対して記録媒体Pが二次転写ロール34の軸方向の一方及び他方へ交互に相対移動しながら、銀色画像が記録媒体Pに転写される。これにより、転写された銀色画像における銀色トナーの顔料110の姿勢が振動周期に従って変化する。この顔料110の周期的な姿勢の変化によって、定着後の銀色画像において、顔料110の姿勢の周期的なばらつきが生じる。すなわち、定着後の銀色画像において、図5に示されるような顔料110の配向ムラが発生する。顔料110の配向ムラが発生すると、顔料110からの反射光によって視認される金属光沢感にムラが発生する。
図5に示す例では、記録媒体Pの搬送方向Dと交差する方向に帯状にされた暗部PAと明部PBとが、搬送方向Dに交互に並んだムラとなっている。このムラは、図5の矢印X方向から視認した場合に視認されるムラである。具体的には、暗部PAは、図6(A)に示されるように、顔料110が視認方向Xに沿った姿勢とされ、視認側への反射光が相対的に低い状態となっている。一方、明部PBは、図6(B)に示されるように、顔料110が視認方向Xに対面する姿勢とされ、視認側への反射光が相対的に高い状態となっている。なお、図6(A)は、図5の矢視Aにおける模式的な断面図であり、図6(B)は、図5の矢視Bにおける模式的な断面図である。
さらに、記録媒体Pに形成されるトナー画像の画像密度が高く、当該トナー画像の画像幅が広い場合に、転写ベルト31と記録媒体Pとの間の付着力が低下し、記録媒体Pが転写ベルト31に対して相対移動しやすい。このため、顔料110の姿勢の周期的なばらつきが生じやすい。また、記録媒体Pに形成されるトナー画像の画像密度が高く、当該トナー画像の画像幅が広い場合に、顔料110の姿勢が局所的に変化したときに、銀色トナーにおける顔料110の姿勢の周期的なばらつきが、金属光沢感のムラとして目視により視認されやすい。
発明者は、特に、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体Pの幅の50%以上を占める場合(図9において破線で囲まれた領域B参照)において、記録媒体Pが転写ベルト31に対して相対移動しやすく、銀色トナーにおける顔料110の姿勢の周期的なばらつきが、金属光沢感にムラとして視認されやすいとの知見を得た。
<要部構成の作用>
次に、要部構成の作用について説明する。ここでは、制御部70が混色画像の形成指令を受けた場合における作用について説明する。
制御部70は、混色画像の形成指令を受けると、トナー画像形成部20V及びトナー画像形成部20Y〜20Kを稼働させる(図1参照)。トナー画像形成部20Vの感光体ドラム21において銀色画像が形成され、トナー画像形成部20Y〜20Kの各感光体ドラム21においてカラー色画像が形成される。
銀色画像が、周回する転写ベルト31に最初に転写され、その後、カラー色画像が、転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、各色のトナー画像が重畳されたトナー画像が形成される。このトナー画像は、二次転写位置NTにて転写ベルト31から記録媒体Pに転写される。
トナー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト58によって二次転写位置NTから定着装置40の定着ニップNFに向けて搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過する記録媒体Pに対し、熱及び圧力を付与する。これにより、記録媒体Pに転写されたトナー画像が記録媒体Pに定着される。
ここで、本実施形態では、制御部70が、混色画像の形成指令を受けると、ジョブデータに基づいて、実際に画像が形成される記録媒体Pの媒体幅に対して、画像密度95%以上の銀色画像が形成される画像幅の比率が50%以上であるか否かで判断する。
この判断の結果、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体の幅の50%以上を占める場合には、制御部70が第2モードを選択する。第2モードが選択された場合には、定着装置40が、第1定着温度より高い第2定着温度(例えば、180℃)にて、銀色画像を含むトナー画像を定着する。
これにより、銀色トナー(主にバインダー樹脂111)は、溶融して、第1定着温度でトナー画像を定着する場合に比べ、粘弾性が低下する。このため、銀色トナーの流動性が向上し、定着ニップNFにて記録媒体Pが加圧された際に、顔料110は、記録媒体Pの紙面に沿った方向に並ぶ。
すなわち、定着前において、不規則な状態(ランダムな状態)となっていた顔料110の姿勢(図7(A)参照)が、第1定着温度での定着では、不規則な状態を維持するが(図7(B)参照)、第2定着温度での定着により規則的な姿勢で整列する(図7(C)参照)。
したがって、第2モードにおいて、第1定着温度が用いられる場合に比べ、転写ベルト31から記録媒体Pに転写された銀色画像の銀色トナーに含まれる顔料110の姿勢の周期的なばらつきが抑制される。これにより、記録媒体Pに形成された銀色画像において、金属光沢感のムラが発生することが抑制される。
さらに、第2モードが選択されたときは、制御部70が取得した画像データの画像密度よりも低い画像密度でカラー色画像を形成する指令をトナー画像形成部20Y〜20Kへ送る。そして、トナー画像形成部20Y〜20Kが、画像データの画像密度から低下された画像密度にてカラー色画像を形成する。低下された画像密度にてカラー色画像を形成することで、記録媒体Pの表面が露出し、その表面の凹凸により、トナー画像の光沢感(グロス)が抑えられる。
これにより、画像データの画像密度に対応した画像密度で、トナー画像形成部20Y〜20Kがカラー色画像を形成する場合に比べ、カラー色画像の光沢感(グロス)が過剰に高まることが抑制される。
一方、記録媒体Pの媒体幅に対する画像密度95%以上の銀色画像における画像幅の比率が50%以上であるか否かの判断の結果、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体の幅の50%未満を占める場合には、制御部70が第1モードを選択する。第1モードが選択された場合には、定着装置40が、第1定着温度(例えば、155℃)にて、銀色画像を含むトナー画像を定着する。
これにより、カラー色画像の光沢感(グロス)が、第2定着温度で定着する場合に比べ、過剰に上昇することが抑制される。また、第2定着温度で定着する場合に比べ、定着装置40で消費される電力が抑制される。
なお、第1モードが選択されたときは、トナー画像形成部20Y〜20Kは、画像データの画像密度に対応した画像密度でカラー色画像を形成する。
<評価>
前述した画像形成装置10の構成を有する実機(Color 1000 Press 改造機(富士ゼロックス株式会社製))を用い、定着温度を変えて銀色画像を定着した場合に、扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが発生するか否かを評価した。当該評価では、画像密度100%の銀色画像を記録媒体の全幅に形成した。また、当該評価では、定着された画像の金属光沢感を目視にて確認することで、扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを、以下の指標により評価した。
A:扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが発生していない
B:扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが若干発生したが、当該ばらつきが実用上許容される範囲である
C:扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが発生し、当該ばらつきが実用上問題となる範囲である
この結果、図8に示されるように、TMAを4.5g/mとした場合では、定着温度を155℃としたときに評価Cとなり、定着温度を180℃としたときに評価Aとなった。
また、TMAを5.0g/mとした場合では、定着温度を150℃としたときに評価Cとなり、定着温度を160℃としたときに評価Bとなり、定着温度を170℃及び180℃としたときに評価Aとなった。
また、TMA(Toner Mass per Area)とは、記録媒体Pに転写されたトナー画像におけるトナーの単位面積当たりの質量〔g/m〕であって、トナー画像が記録媒体Pに定着される前に、決められた大きさのパッチのトナーを吸引してその質量を測定することで得られる値である。
<第1実施形態の変形例>
本実施形態では、第1値の定着エネルギーにてトナー画像を定着する場合の一例として、第1定着温度でトナー画像を定着した。また、本実施形態では、第1値の定着エネルギーよりも高い第2値の定着エネルギーにてトナー画像を定着する場合の一例として、第1定着温度よりも高い第2定着温度でトナー画像を定着した。すなわち、本実施形態では定着温度を変える例を示したが、トナー画像に付与される定着エネルギーを変える方法は、これに限定されない。例えば、定着圧力、及び定着時間等を変えることで、トナー画像に付与される定着エネルギー(熱量)を変えてもよい。したがって、定着温度、定着圧力、及び定着時間の少なくとも一つを変えることで、定着の際のトナー画像に付与される定着エネルギーを変えるようにしてもよい。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
<構成>
本実施形態では、第1値のTMAにて、銀色画像を感光体ドラム21に形成する第1モードと、第1値よりも高い第2値のTMAにて、銀色画像を感光体ドラム21に形成する第2モードと、を有している。第1値は、例えば、4.0g/mとされ、第2値は、例えば、3.0g/mとされる。
なお、TMA(Toner Mass per Area)とは、前述したように、記録媒体Pに転写されたトナー画像におけるトナーの単位面積当たりの質量〔g/m〕であって、トナー画像が記録媒体Pに定着される前に、決められた大きさのパッチのトナーを吸引してその質量を測定することで得られる値である。
また、TMAは、例えば、帯電器22による帯電電位、現像装置24における現像電圧や、露光装置36の露光光の光量を制御して感光体ドラム21に供給されるトナー量を調整することによって、制御される。また、本実施形態では、TMAを変えても画像密度は変わらず、トナー層の厚み(高さ)が変わるようになっている。
第1モードは、予め定められた画像密度(画像カバレッジ)以上の銀色画像が記録媒体Pの予め定められた幅未満を占める場合に、制御部70によって選択されて実行される。具体的には、第1モードは、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体Pの幅の50%未満を占める場合(図4において破線で囲まれた領域A参照)、第1実施形態と同様に、制御部70によって選択されて実行される。
第2モードは、予め定められた画像密度以上の銀色画像が記録媒体Pの予め定められた幅以上を占める場合に制御部70によって選択されて実行される。具体的には、第2モードは、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体Pの幅の50%以上を占める場合(図4において破線で囲まれた領域B参照)、第1実施形態と同様に、制御部70によって選択されて実行される。
<作用>
次に、作用について説明する。ここでは、制御部70が混色画像の形成指令を受けた場合における作用について説明する。
制御部70は、混色画像の形成指令を受けると、トナー画像形成部20V及びトナー画像形成部20Y〜20Kを稼働させる(図1参照)。トナー画像形成部20Vの感光体ドラム21において銀色画像が形成され、トナー画像形成部20Y〜20Kの各感光体ドラム21においてカラー色画像が形成される。
銀色画像が、周回する転写ベルト31に最初に転写され、その後、カラー色画像が、転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、各色のトナー画像が重畳されたトナー画像が形成される。このトナー画像は、二次転写位置NTにて転写ベルト31から記録媒体Pに転写される。
トナー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト58によって二次転写位置NTから定着装置40の定着ニップNFに向けて搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過する記録媒体Pに対し、熱及び圧力を付与する。これにより、記録媒体Pに転写されたトナー画像が記録媒体Pに定着される。
ここで、本実施形態では、制御部70が、混色画像の形成指令を受けると、ジョブデータに基づいて、実際に画像が形成される記録媒体Pの媒体幅に対して、画像密度95%以上の銀色画像が形成される画像幅の比率が50%以上であるか否かで判断する。
この判断の結果、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体の幅の50%以上を占める場合には、制御部70が第2モードを選択する。第2モードが選択された場合には、トナー画像形成部20Vにおいて、現像装置24が、第1値よりも低い第2値(例えば、3.0g/m)のTMAの銀色画像を感光体ドラム21に形成する。
これにより、第1値のTMAの銀色画像が感光体ドラム21に形成される場合に比べ、銀色トナー(主にバインダー樹脂111)の熱容量が低下してトナーが溶融しやすく、粘弾性が低下する。このため、銀色トナーの流動性が向上し、定着ニップNFにて記録媒体Pが加圧された際に、顔料110は、記録媒体Pの紙面に沿った方向に並ぶ。
すなわち、定着前において、不規則な状態(ランダムな状態)となっていた顔料110の姿勢(図9(A)参照)が、第1値のTMAの銀色画像が形成される場合では、不規則な状態を維持するが(図9(B)参照)、第2値のTMAの銀色画像が形成されることにより規則的な姿勢で整列する(図9(C)参照)。
したがって、第2モードにおいて、第1値(例えば、4.0g/m)のTMAの銀色画像が形成される場合に比べ、転写ベルト31から記録媒体Pに転写された銀色画像の銀色トナーに含まれる顔料110の扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが抑制される。これにより、記録媒体Pに形成された銀色画像において、金属光沢感のムラが発生することが抑制される。
一方、記録媒体Pの媒体幅に対する画像密度95%以上の銀色画像における画像幅の比率が50%以上であるか否かの判断の結果、画像密度95%以上の銀色画像が記録媒体の幅の50%未満を占める場合には、制御部70が第1モードを選択する。第1モードが選択された場合には、トナー画像形成部20Vにおいて、現像装置24が、第1値(例えば、4.0g/m)のTMAの銀色画像を感光体ドラム21に形成する。
これにより、第2値のTMAの銀色画像が感光体ドラム21に形成される場合に比べ、トナーが溶融しにくく、カラー色画像の光沢感(グロス)が、過剰に高まることが抑制される。
<評価>
前述した画像形成装置10の構成を有する実機(Color 1000 Press 改造機(富士ゼロックス株式会社製))を用い、TMAの値を変えて銀色画像を形成した場合に、扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが発生するか否かを評価した。当該評価では、画像密度100%の銀色画像を記録媒体の全幅に形成した。また、当該評価では、定着された画像の金属光沢感を目視にて確認することで、扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきを、以下の指標により評価した。
A:扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが発生していない
B:扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが若干発生したが、当該ばらつきが実用上許容される範囲である
C:扁平顔料の姿勢の周期的なばらつきが発生し、当該ばらつきが実用上問題となる範囲である
この結果、図10に示されるように、定着温度を155℃とした場合では、TMAを5.0g/m、4.5g/m、4.0g/mとしたときに評価Cとなり、TMAを3.5g/mとしたときに評価Bとなり、TMAを3.0g/m、としたときに評価Aとなった。
≪第1実施形態及び第2実施形態の変形例≫
前述の実施形態では、転写体として転写ベルト31を用いたが、これに限られず、転写ベルト31(中間転写体)を介さずに感光体から記録媒体Pにトナー画像を転写する構成であってもよい。この場合では、転写体として感光体が用いられる。
また、前述の実施形態では、扁平顔料を含むトナーとして、銀色トナーを用いたが、これに限られず、金色などの金属色のトナーを用いてもよい。なお、金色のトナーは、例えば、アルミニウムなどで構成された扁平顔料と黄色の顔料と含んで構成される。すなわち、扁平顔料を含むトナーとしては、扁平顔料以外の顔料を含んでいてもよい。
前述の実施形態では、「予め定められた画像密度」として「画像密度95%」である場合について説明した、これに限られず、「予め定められた画像密度」としては、例えば、画像密度90%や画像密度100%であってもよい。
前述の実施形態では、「記録媒体Pの予め定められた幅」として「記録媒体Pの幅の50%」である場合について説明したが、これに限られず、「記録媒体Pの予め定められた幅」としては、例えば、記録媒体Pの幅の40%や60%であってもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
10 画像形成装置
20V トナー画像形成部(第1形成部の一例、形成部の一例)
20Y〜20Kトナー画像形成部(第2形成部の一例)
31 転写ベルト(転写体の一例)
40 定着装置(定着部の一例)

Claims (5)

  1. 扁平顔料を含むトナーで形成された画像を記録媒体に転写する転写体と、
    予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に、第1値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着し、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に、前記第1値の定着エネルギーよりも高い第2値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着する定着部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 扁平顔料を含むトナーで前記画像としての第1画像を形成する第1形成部と、
    扁平顔料を含まないトナーで第2画像を画像情報に基づき形成する第2形成部であって、前記定着部が前記第2値の定着エネルギーで前記第1画像を前記記録媒体に定着する場合において、前記画像情報の画像密度よりも低い画像密度にて前記第2画像を形成する第2形成部と、
    前記第1画像及び前記第2画像が転写される前記転写体と、
    を備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着部は、
    画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%未満を占める場合に、第1値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着し、画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%以上を占める場合に、前記第1値の定着エネルギーよりも高い第2値の定着エネルギーにて前記画像を前記記録媒体に定着する
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像が記録媒体に転写される転写体と、
    前記画像を前記記録媒体に定着する定着部と、
    前記転写体から前記記録媒体へ転写される画像を、扁平顔料を含むトナーで形成する形成部であって、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅未満を占める場合に、前記画像を構成する単位面積当たりのトナー質量を第1値にし、予め定められた画像密度以上の前記画像が前記記録媒体の予め定められた幅以上を占める場合に、前記トナー質量を第1値よりも低い第2値にする形成部と、
    を備える画像形成装置。
  5. 前記形成部は、
    画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%未満を占める場合に、前記画像を構成する単位面積当たりのトナー質量を第1値にし、画像密度95%以上の前記画像が前記記録媒体の幅の50%以上を占める場合に、前記トナー質量を第1値よりも低い第2値にする
    請求項4に記載の画像形成装置。
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