JP5807162B2 - 電力制御装置およびそれを備えた機器 - Google Patents

電力制御装置およびそれを備えた機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5807162B2
JP5807162B2 JP2014091012A JP2014091012A JP5807162B2 JP 5807162 B2 JP5807162 B2 JP 5807162B2 JP 2014091012 A JP2014091012 A JP 2014091012A JP 2014091012 A JP2014091012 A JP 2014091012A JP 5807162 B2 JP5807162 B2 JP 5807162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
power
cpu
power supply
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014091012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014143917A (ja
Inventor
藤井 眞司
眞司 藤井
浅田 隆生
隆生 浅田
奥井 昇
昇 奥井
喬行 里井
喬行 里井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014091012A priority Critical patent/JP5807162B2/ja
Publication of JP2014143917A publication Critical patent/JP2014143917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5807162B2 publication Critical patent/JP5807162B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J9/00Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting
    • H02J9/005Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting using a power saving mode
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K13/00Seats or covers for all kinds of closets
    • A47K13/24Parts or details not covered in, or of interest apart from, groups A47K13/02 - A47K13/22, e.g. devices imparting a swinging or vibrating motion to the seats
    • A47K13/30Seats having provisions for heating, deodorising or the like, e.g. ventilating, noise-damping or cleaning devices
    • A47K13/305Seats with heating devices
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D9/00Sanitary or other accessories for lavatories ; Devices for cleaning or disinfecting the toilet room or the toilet bowl; Devices for eliminating smells
    • E03D9/08Devices in the bowl producing upwardly-directed sprays; Modifications of the bowl for use with such devices ; Bidets; Combinations of bowls with urinals or bidets; Hot-air or other devices mounted in or on the bowl, urinal or bidet for cleaning or disinfecting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J1/00Circuit arrangements for dc mains or dc distribution networks
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J9/00Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting
    • H02J9/04Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting in which the distribution system is disconnected from the normal source and connected to a standby source
    • H02J9/06Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting in which the distribution system is disconnected from the normal source and connected to a standby source with automatic change-over, e.g. UPS systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K13/00Seats or covers for all kinds of closets
    • A47K13/10Devices for raising and lowering, e.g. tilting or lifting mechanisms; Collapsible or rotating seats or covers

Description

本発明は、機器を使用していないときの待機時消費電力を低減させた電力制御装置およびそれを備えた機器に関する。
近年のエネルギー事情および電力事情から、機器における省エネルギーの重要性が年々高くなっている。特に、機器を使用していないときの待機時消費電力(以下、「待機電力」と記す)を、限りなくゼロに近づけることが要望されている。
従来、この種の電力制御装置として、例えば機器であるトイレ装置を使用していないときの電源部で消費する電力を低減して、待機電力を削減する電力制御装置を備えたトイレ装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のトイレ装置の電力制御装置は、人体検出部と、機能部と、制御部と、第一電源部と、第二電源部と、電力制御素子と、を備えている。人体検出部は、トイレ内の人体の有無を検出する。機能部は、トイレ内の環境を整備する。制御部は、人体検出部と機能部を駆動する。第一電源部は、人体検出部と制御部に直流電源を供給する。第二電源部は、商用電源を直流電源に変換して機能部に直流電源を供給する。電力制御素子は、第二電源部の前段に位置し、商用電源から第二電源部への通電を制御する。
そして、トイレ装置の電力制御装置の制御部は、人体検出部の検知結果に応じて電力制御素子を駆動し、第二電源部への商用電源の供給を制御する。これにより、トイレ内に使用者が存在しない場合、トイレ装置は消費電力の小さい電源部のみ動作させて、トイレ装置が使用されていない状態での待機電力を小さくする。また、トイレ装置を使用する場合、使用者の操作意思によることなくトイレ内にトイレ使用者がいるだけで自動的に全ての機能を動作可能な状態にする。その結果、使い勝手の非常に良いトイレ装置を実現している。
つまり、従来のトイレ装置の電力制御装置の構成は、機器であるトイレ装置が使用されていない場合、制御部は電力制御素子をオフして、商用電源から第二電源部への通電をオフしている。これにより、商用電源から電源部自身が消費する電力を、第一電源部が消費する電力だけにしている。
しかしながら、第一電源部が消費する待機電力として、0.5W程度の消費が必ず必要である。
すなわち、従来のトイレ装置の電力制御装置の構成は、機器が使用されていない場合、大きな電力負荷である機能部などへ電力を供給する第二電源部(主電源)をオフする。そして、操作部の操作信号や人体検出部の検知信号および各種温度検出部の温度検出信号を処理する。つまり、各種ヒータやモータおよびLEDなどの各負荷の駆動を指示する小さな電力負荷のマイコンなどへ電力を供給する第一電源部(補助電源)だけ、オン状態とする構成である。これにより、待機状態時に、マイコンが通常動作より低い消費電力となる低速動作をさせて低消費電力モードを実現している。しかし、低消費電力モードで動作させても、第一電源部(補助電源)自体の動作に必要な、最小限の電力の消費が必要である。そのため、第一電源部(補助電源)を商用電源ではない電池などで構成しない限り、商用電源を消費する待機電力を限りなくゼロに近づけることができないという課題があった。
特開2002−146878号公報
上記従来の課題を解決するために、本発明の電力制御装置は、機器の使用を検知する使用検知部と、使用検知部の信号により待機電力モードと通常電力モードの切換指示を出力
するCPUと、少なくとも前記CPUに電力を供給する電源と、を備える。CPU(制御部)は、待機電力モードへの切換指示により、電源の2次側負荷を遮断するとともに、CPU自体が低速モードである待機電力モードに移行し、電源制御ICが電源の間欠駆動停止を繰り返すように制御する構成を有する。
この構成によれば、使用検知部の信号により、CPUが通常電力モードから待機電力モードへ移行させる条件になると、CPUは電源の2次側負荷を遮断するとともに、CPU自体が低速モードである待機電力モードに移行する。そして、電源制御ICが電源の間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードとなる。
つまり、待機電力モード時は、電源の2次側負荷が遮断され、さらに電源が間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードになる。これにより、機器を使用していないときの待機電力を限りなくゼロに近づけることができる。その結果、待機電力を大幅に低減できる電力制御装置およびそれを備えた機器を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態における電力制御装置およびそれを備えた機器である衛生洗浄装置の外観を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態における衛生洗浄装置の制御系のブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態におけるリモートコントローラの外観を示す斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態におけるリモートコントローラのフロントパネルを開放した状態を示す正面図である。 図5は、図3に示す5−5線断面図である。 図6は、本発明の実施の形態における電力制御装置を例示するブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態の本体受信部(赤外線受信部)を例示するブロック図である。 図8Aは、リモコン信号フォーマットを例示する説明図である。 図8Bは、図8Aのリーダ部の波形を示す説明図である。 図8Cは、図8Aのデータ部「0」の波形を示す説明図である。 図8Dは、図8Aのデータ部「1」の波形を示す説明図である。 図8Eは、図8Aのトレーラ部の波形を示す説明図である。 図9は、本発明の実施の形態のリモコン信号を例示する構成図である。 図10Aは、図9のダミーコードのデータコードと受信部の間欠駆動の動作を例示するタイミングチャート図である。 図10Bは、図9のダミーコードのデータコードと受信部の間欠駆動の動作を例示するタイミングチャート図である。 図11Aは、従来の衛生洗浄装置における便座・便蓋開閉角度検出回路を説明するブロック図である。 図11Bは、図11Aの改良案を例示するブロック図である。 図11Cは、本発明の実施の形態における衛生洗浄装置の別の構成の便座・便蓋開閉角度検出回路を例示するブロック図である。 図11Dは、図11Cの補足説明図である。 図11Eは、図11Cの補足説明図である。 図12Aは、従来の衛生洗浄装置における電力制御装置のCPUとサブCPUの通信回路を説明するブロック図である。 図12Bは、図12AのCPUとサブCPUの通信信号の構成を説明する図である。 図13Aは、本実施の形態の衛生洗浄装置におけるCPUとサブCPUの通信回路のブロック図である。 図13Bは、本実施の形態の衛生洗浄装置におけるCPUとサブCPUの通信回路のブロック図である。 図13Cは、本実施の形態の衛生洗浄装置におけるCPUとサブCPUの通信回路のブロック図である。 図14は、本発明の実施の形態における電力制御装置の制御動作を説明するフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態における電力制御装置およびそれを備えた機器について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
以下に、本実施の形態の電力制御装置およびそれを備えた機器について、トイレ装置などの衛生洗浄装置を例に、図を用いて説明する。
(トイレ装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態における電力制御装置およびそれを備えた機器である衛生洗浄装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態の衛生洗浄装置100は、少なくとも本体200と、便蓋210と、便座220と、リモートコントローラ400などから構成される。そして、本体200、便蓋210、便座220は、一体で構成され、便器110の上面に設置される。
なお、図1に示す衛生洗浄装置100においては、本体200の設置側を後方、便座220の設置側を前方とし、前方に向かって右側を右側、前方に向かって左側を左側として各構成要素の配置を説明する。
本体200は、便蓋210および便座220が、便座便蓋回動機構215を介して開閉可能に取り付けられている。便座便蓋回動機構215は、例えば直流モータと複数のギアなどで構成され、便蓋210と便座220を個別または同時に開閉する。そして、便蓋210を開放した場合、図1に示すように、便蓋210は、衛生洗浄装置100の最後部に位置するように起立する。一方、便蓋210を閉成すると便座220の上面を隠蔽する。
また、便座220は便座ヒータ221を内蔵し、便座ヒータ221は便座220の着座面が快適な温度になるように、例えば40度程度に加熱する。
また、本体200の内部には、洗浄水供給機構(図示せず)、熱交換器(図示せず)、洗浄ノズル231などで構成された人体の局部を洗浄する洗浄機構230と、洗浄後の局
部を乾燥する乾燥装置(図示せず)と、本体制御部240などが内蔵されている。洗浄ノズル231は、本体200の下部中央に設置されている。
洗浄機構230は、本体200の内部に設置された洗浄水供給機構(図示せず)と、洗浄水を加熱する熱交換器(図示せず)と、洗浄水の流量を調整する流量調節機構(図示せず)などから構成され、洗浄ノズル231に接続されている。そして、水道配管から供給される洗浄水を熱交換器で加熱し、加熱した温水を洗浄ノズル231に供給し、洗浄ノズル231から使用者の局部に向けて噴出する。これにより、使用者の局部を、温水で洗浄する。
洗浄ノズル231は、お尻を洗浄するお尻洗浄ノズル部と、女性の局部を洗浄するビデノズル部を備えている。さらに、洗浄ノズル231は、本体200内に収容した収納位置と本体200から突出して洗浄動作を行う洗浄位置との間を進退移動するノズル駆動機構(図示せず)を備えている。
また、本体200の前面コーナ部には、例えば反射型の赤外線センサなどからなる着座検知センサ250が設置されている。そして、着座検知センサ250が、赤外線を発光し、人体で反射された赤外線を受光することにより、便座220上に使用者が存在することを検出する。
また、本体200の右側には、本体200と一体に突出して形成された袖部260が設けられている。袖部260の上面には、本体操作部261と、リモートコントローラ400から送信される赤外線信号を受信する本体受信部である赤外線受信部262が配置されている。本体操作部261には、電源スイッチ261aと、使用頻度の高いお尻洗浄機能を操作するお尻洗浄スイッチ261bが配置されている。
また、図1に示すように、リモートコントローラ400は、本体200とは別体で構成されて、便座220上に着座した使用者が操作しやすい位置、例えばトイレルームの壁面などの場所に取り付けられる。リモートコントローラ400には、トイレルームに入出した使用者を検知する人体検知センサ300と、衛生洗浄装置100の各機能の操作と設定を行う複数のスイッチ機能と、表示機能などが配置されている。
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置100の動作について、簡単に説明する。
まず、トイレルームに使用者が存在しない場合、衛生洗浄装置100は、便座ヒータ221への通電を停止、もしくは20℃程度の待機温度になるように通電して便座220を保温している。
このとき、トイレルームに使用者が入室すると、人体検知センサ300からの人体検知信号を受け、便座ヒータ221に通電を行う。なお、便座ヒータは、800W程度の非常に高出力のヒータから構成されている。そこで、使用者がトイレルームに入室してから便座220に着座するまでの、例えば6秒から10秒程度の間に、便座220の着座面を、例えば40℃程度の設定温度まで昇温する。
そして、便座220が設定温度に達した後、便座ヒータ221への通電を50W程度の低ワットに下げて設定温度を保つ。
その後、使用者がトイレルーム内から出ると、便座ヒータ221への通電を停止、もしくは20℃程度の待機温度となるように通電する。これにより、トイレルームに使用者がいないときの、衛生洗浄装置100の消費電力を、大幅に削減している。
なお、本実施の形態の衛生洗浄装置100において、上記で説明した洗浄ノズル231などからなる洗浄機構230と乾燥装置は必須の構成要素ではないので、これらの構成要素を備えていない衛生洗浄装置100の構成でもよい。
(衛生洗浄装置の動作および作用)
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置の動作および作用について、図1を参照しながら、図2を用いて説明する。
図2は、同実施の形態における衛生洗浄装置の制御系のブロック図である。
図1と図2に示すように、まず、リモートコントローラ400の人体検知センサ300が人体を検出すると、人体検知信号をリモートコントローラ400の赤外線送信部436から送信する。送信された人体検知信号は、本体200の本体受信部(赤外線受信部)262で受信された後、本体制御部240に送信(伝達)される。伝達された人体検知信号に基づいて、本体制御部240は、便座便蓋回動機構215を駆動して便蓋210を開放する。そして、便座220の着座面が10秒以内に40℃程度になるように、便座220の便座ヒータ221への通電を開始して昇温する。
つぎに、使用者が、便座220に着座すると、本体200の着座検知センサ250により使用者の着座を検出する。そして、本体制御部240が着座信号を受信すると、本体200のお尻洗浄スイッチ261bおよびリモートコントローラ400の洗浄機能の使用者の操作が可能となる。
つぎに、使用者が用便を終了すると、使用者が設定する、お尻洗浄スイッチ261bおよびリモートコントローラ400の洗浄条件に基づいて、洗浄機構230により局部の洗浄を行う。そして、洗浄が終了すると、使用者は便座220から立ち上がってトイレルームから退出する。これにより、リモートコントローラ400の人体検知センサ300からの人体検知信号の送信を停止する。
つぎに、人体検知が終了してから所定時間経過後(例えば、5分後)、本体制御部240は、便座便蓋回動機構215を駆動して便蓋210を自動的に閉塞する。そして、便座ヒータ221への通電を停止する。その後、再び使用者がトイレルームに入室して、トイレ装置を使用するまで、本体制御部240は待機電力を大幅に低下する待機電力モードに移行する。
(リモートコントローラの構成)
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置のリモートコントローラの構成について、図2を参照しながら、図3から図5を用いて説明する。
図3は、同実施の形態におけるリモートコントローラの外観を示す斜視図である。図4は、同実施の形態におけるリモートコントローラのフロントパネルを開放した状態を示す正面図である。図5は、図3に示す5−5線断面図である。
図3に示すように、リモートコントローラ400は、全体形状が薄い直方体で形成されている。そして、リモートコントローラ400は、例えば樹脂材料で成形された箱状のリモコン本体401と、リモコン本体401の前面を覆うフロントパネル402で構成されている。フロントパネル402は、リモコン本体401の前面下端部で開閉自在に枢支されている。具体的には、リモコン本体401の上端近傍の左右に設けた磁石401aと、フロントパネルの磁石401aに対応する位置に設けたステンレス製の受板402cによ
り、磁力を介して、フロントパネル402の閉塞状態を維持している。
なお、通常、リモートコントローラ400は、図3に示すようにフロントパネル402を閉塞した状態で使用される。しかし、リモートコントローラ400の設定および、通常あまり使用しない操作を行う場合は、図4に示すようにフロントパネル402を開放して使用される。
図2と図4に示すように、リモートコントローラ400を開放したリモコン本体401の前面の上部には、衛生洗浄装置100の使用時に多く使用する操作スイッチ410および人体検知センサ300が配置されている。一方、リモコン本体401の前面の下部には、衛生洗浄装置100の機能の設定を行う設定スイッチ420と、通常あまり使用しない操作スイッチ410が配置されている。また、リモコン本体401の前面の中央部には、非接触による操作で使用する2個の照度センサ440と非接触による操作と同様な操作が可能な操作スイッチ410が配設されている。なお、上記操作スイッチ410や設定スイッチ420は、スイッチの操作部に直接接触して操作する接触スイッチであるタクトスイッチにより構成されている。
また、図3に示すように、リモートコントローラ400のフロントパネル402を閉塞した状態で、通常、使用する操作スイッチ410として、フロントパネル402には、ビデ洗浄スイッチ411と、お尻洗浄スイッチ412と、乾燥スイッチ413と、停止スイッチ414と、便座開スイッチ415と、便座閉スイッチ416が配置されている。ビデ洗浄スイッチ411は、女性の局部洗浄を開始するスイッチである。お尻洗浄スイッチ412は、お尻の洗浄を開始するスイッチである。乾燥スイッチ413は、洗浄後の臀部の乾燥を開始するスイッチである。停止スイッチ414は、ビデ洗浄スイッチ411とお尻洗浄スイッチ412と乾燥スイッチ413で開始した動作を停止させるスイッチである。便座開スイッチ415は、便座220を起立させるスイッチである。便座閉スイッチ416は、便座220を倒置するスイッチである。なお、便座開スイッチ415と便座閉スイッチ416は同一垂線上に、所定の間隔をあけて配設されている。
また、図4に示すように、フロントパネル402を開放した状態でのみ使用可能な操作スイッチ410として、リモコン本体401には、例えばリズムスイッチ417と、ワイドスイッチ418、ムーブスイッチ419などが配置されている。リズムスイッチ417は、お尻洗浄の洗浄水を強弱に変化させるスイッチである。ワイドスイッチ418は、お尻洗浄時の洗浄水の噴出範囲を拡大、縮小するスイッチである。ムーブスイッチ419は、洗浄中の洗浄位置を前後に繰り返して移動させるスイッチである。
さらに、図4に示すように、リモコン本体401には、強度表示灯431と、温水温度表示灯432と、便座温度表示灯433と、電池表示灯434が配設されている。強度表示灯431は、強度スイッチ421の近傍に設けられ、洗浄水の強弱のレベルを表示する。温水温度表示灯432は、温水温度スイッチ423の近傍に設けられ、設定された温水温度のレベルを表示する。便座温度表示灯433は、便座温度スイッチ424の近傍に設けられ、設定された便座温度のレベルを表示する。電池表示灯434は、電池の消耗状態を表示する。
また、図4に示すように、リモコン本体401には、第一照度センサ441と、第二照度センサ442と、センサ検知表示灯435が配設されている。第一照度センサ441は、便座開スイッチ415の下方に近接して設けられている。第二照度センサ442は、便座閉スイッチ416の下方に近接して設けられている。
そして、センサ検知表示灯435は、便座開スイッチ415と便座閉スイッチ416の
略中間(中間を含む)の位置に配設されている。なお、センサ検知表示灯435は、トイレルームが暗すぎて、第一照度センサ441および第二照度センサ442が照度の変化を十分に検知できない場合に、点滅表示する。一方、センサ検知表示灯435は、ジェスチャ操作を検出したときに、点灯表示をする。なお、ジェスチャ操作とは、使用者が、例えば第一照度センサ441および第二照度センサ442からなる2個の照度センサ440に亘って近接して手を動かすジェスチャにより、所定の操作を行うことを意味する。
つまり、非接触スイッチから構成される第一照度センサ441と第二照度センサ442に近接して、使用者が手を移動させるジェスチャを行う。これにより、照度の変化を検出して、移動の方向を判定し、移動方向に対応して、例えば便座220を起倒するジェスチャ操作が行われる。具体的には、例えば使用者が下から上に手を移動させることにより、第二照度センサ442から第一照度センサ441の順に照度変化を検出した場合、便座220を起立させる。一方、例えば使用者が上から下に手を移動させることにより、第一照度センサ441から第二照度センサ442の順に照度変化を検出した場合、便座220を倒置させる。これにより、照度不足の場合でも、ジェスチャ操作を介して、非接触で便座220の開閉操作ができる。
また、図3と図4に示すように、リモコン本体401の上面コーナ部には、例えば発光素子として赤外線発光ダイオードを備える赤外線送信部436が配置されている。赤外線送信部436は、リモートコントローラ400の操作情報および設定情報を本体200の袖部260に設置された赤外線受信部262に送信する。
また、図2および図5に示すように、リモートコントローラ400のフロントパネル402は、略平板状(平板状を含む)の樹脂製のパネル枠402aと、裏蓋402bと、複数の操作ボタン403とから構成されている。操作ボタン403は、リモコン本体401に設置した操作スイッチ410をフロントパネル402の表面から操作するボタンである。つまり、操作ボタン403は、フロントパネル402を閉塞した状態で、ビデ洗浄スイッチ411と、お尻洗浄スイッチ412と、乾燥スイッチ413と、停止スイッチ414と、便座開スイッチ415と、便座閉スイッチ416を操作するために、それらの位置に対応して設置されている。
また、リモートコントローラ400のフロントパネル402には、第一照度センサ441と第二照度センサ442と強度表示灯431と電池表示灯434に対応する部分に透明な樹脂材料で形成された透過部404が配設されている。これにより、フロントパネル402の表面から強度表示灯431と電池表示灯434を視認できる。さらに、透過部404を介して、第一照度センサ441と第二照度センサ442は照度変化を検出できるため、フロントパネル402を閉塞した状態でジェスチャ操作が可能となる。
なお、本実施の形態では、ジェスチャ操作により、第一照度センサ441と第二照度センサ442の照度変化を検知して便蓋210や便座220の起倒動作を実施する。そのため、使用者が設定条件を変更する場合に、フロントパネル402の開閉動作の途中に発生する陰影による照度変化をジェスチャ操作として誤検知する可能性がある。そこで、図2に示すように、フロントパネル402の開閉状態を検知する開閉検知センサ437を設けている。これにより、フロントパネル402の開閉動作中は第一照度センサ441と第二照度センサ442の照度変化を検知しても便座220の起倒動作を実施しないようにしている。
(リモートコントローラの制御系の構成)
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置のリモートコントローラの制御系の構成について、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、リモートコントローラ400は、情報入力部として人体検知センサ300と、開閉検知センサ437と、操作スイッチ410と、設定スイッチ420と、照度センサ440を備えている。また、出力部として、本体200に制御情報を赤外線で送信する赤外線送信部436と、制御情報を表示する表示灯430を備えている。さらに、リモートコントローラ400の駆動源として電池450を備えている。
また、リモートコントローラ400のリモコン制御部500は、図示しないが、さらにセンサ検出部と、スイッチ操作検出部と、ジェスチャ検出部とを備えている。センサ検出部は、センサの検知信号を検出する。スイッチ操作検出部は、操作スイッチ410と設定スイッチ420のスイッチ操作を検出する。ジェスチャ検出部は、第一照度センサ441と第二照度センサ442で構成する照度センサ440からのジェスチャ操作信号をデジタル信号化して検出する。これにより、各種の操作情報を処理する。
なお、上述したように、ジェスチャ検出部は、照度センサ440の検出電圧をA/Dコンバータを介してデジタル信号化してデジタル処理を行う。しかし、ジェスチャ検出部は、消費電力が大きくリモートコントローラ400の電源である電池450の消耗に大きく影響する。そこで、本実施の形態においては、人体検知センサ300が人体を検知している間のみ、ジェスチャ検出部を駆動する構成としている。これにより、人体を検出していない間は、ジェスチャ検出部を休止させ、電池450の消耗を抑制している。
また、リモートコントローラ400は、ジェスチャ操作の検出を行うために、照度センサ440を駆動するセンサ駆動部と、照度センサ440の感度を調整する感度調整部と、をさらに備えている。感度調整部は、リモートコントローラ400が設置されている場所の明るさの変化に応じて、ジェスチャ操作を検出する基準となる基準電圧と、ジェスチャ操作を検出する検出閾値を調整する。このとき、リモートコントローラ400の設置場所が暗すぎて基準電圧の調整範囲を超える場合、図3や図4に示すセンサ検知表示灯435を点滅表示して、使用者にジェスチャ操作ができないことを報知する。
また、リモートコントローラ400のリモコン制御部500は、図示しない電池450の残量を検出する電池検査部と、制御情報を表示する表示灯430を駆動する表示灯駆動部と、計時情報を提供するタイマを備えている。さらに、リモコン制御部500の情報処理機能として、主にマイコンで構成される情報処理部を備えている。
以上により、本実施の形態の衛生洗浄装置のリモートコントローラの制御系が構成されている。
つまり、図2に示すように、上記構成を有するリモートコントローラ400は、操作部である操作スイッチ410と、設定スイッチ420と、第一照度センサ441と、第二照度センサ442から各種の操作情報が入力される。そして、入力された操作情報に基づいて、どのような操作がされたかを、リモコン制御部500の情報処理部で判定し、表示灯駆動部を介して所定の表示灯430を点灯させ、使用者に認識させる。
さらに、リモートコントローラ400のリモコン制御部500は、赤外線送信部436から本体200の赤外線受信部262に制御信号を送信する。これにより、本体制御部240は、送信された制御信号に基づいて、衛生洗浄装置100の各種機能の制御を行う。
(電力制御装置の構成)
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置の電力制御装置の構成について、図1から図5を参照しながら、図6を用いて説明する。
図6は、同実施の形態における電力制御装置を例示するブロック図である。
図6に示すように、本実施の形態の電力制御装置は、少なくとも主電源104と、補助電源109とから構成されている。主電源104は、主電源入力部102と、主電源制御素子を構成する、例えば主電源制御IC25を有する主電源出力部103とから構成されている。そして、主電源104は、衛生洗浄装置100の機能部である洗浄機構230や便座ヒータ221および熱交換器ヒータ、脱臭ファン、乾燥ファンなどの、本体制御部240によって制御される出力側負荷105に電力を供給する。
一方、補助電源109は、補助電源入力部106と、補助電源出力部107と、補助電源モード切換制御部108とから構成されている。そして、補助電源109は、制御部を構成する、例えばCPU22と、2次側負荷23に電力を供給する。CPU22は、使用検知部111からの信号に基づいて、待機電力モードと通常電力モードの切換指示を出力する。なお、2次側負荷23は、便座温度を検知する便座サーミスタや、熱交換器への入水温度を検知する入水サーミスタや、熱交換器からの出湯温度を検知する出湯サーミスタおよび便座220や熱交換器の温度過昇防止回路などである。さらに、CPU22は、リレー26を介して、商用電源と主電源104との接続および遮断を制御する。
なお、上述の(衛生洗浄装置の動作および作用)で説明したリモートコントローラ400および本体受信部(赤外線受信部)262が、図6に示す使用検知部111に相当し、使用検知部111からの使用検知信号がCPU22に送信される。
また、使用検知部111としては、使用者がリモートコントローラ400の操作スイッチ410を操作して、リモートコントローラ400から本体受信部(赤外線受信部)262に送信する構成も含まれる。
さらに、使用検知部111としては、使用者が手動で便蓋210や便座220を開いたときも、機器が使用される信号として便座便蓋回動機構215からの信号をCPU22へ送信する構成も含まれる。
さらにまた、本体操作部261のお尻洗浄スイッチ261bが操作された場合のように、本体操作部261から機器が使用される信号としてCPU22へ送信される構成も使用検知部111に含まれる。
また、図6に示すように、補助電源109は、補助電源入力部106に設けた1次巻線112と、補助電源出力部107に設けた2次巻線113と、補助電源制御素子を構成する、例えば補助電源制御IC21を備えた補助電源モード切換制御部108に設けた補助2次巻線114から構成されるトランス115を備えている。
以上により、本実施の形態の衛生洗浄装置100の電力制御装置が構成されている。
このとき、使用検知部111からの使用検知信号(機器を使用されていないことを示す信号)がCPU22に送信されると、CPU22は待機電力モードへの切換指示により主電源104への商用電力の供給を遮断する。同時に、CPU22自体が低速モードである待機電力モードに移行する。さらに、トランス115の2次巻線113の電流低下による補助2次巻線114の電流低下により、補助電源モード切換制御部108の補助電源制御IC21が補助電源109の間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードとなる。これにより、待機電力を限りなくゼロに近づけることができる。その結果、待機電力を大幅に低減できる電力制御装置およびそれを備えた機器を実現できる。
(電力制御装置の動作および作用)
以下に、本実施の形態の電力制御装置の動作および作用について、図6を参照しながら説明する。
まず、上述の(衛生洗浄装置の動作および作用)で待機電力モードを説明したように、使用検知部111からCPU22へ送信される信号が待機電力モードに移行させる条件になると、CPU22は、図6に示す2次側負荷遮断用素子24により、2次側負荷23を遮断する。同時に、CPU22自らも高速モードから低速モードに移行する。これにより、トランス115の2次巻線113側の電力負荷がさらに小さくなる。
つまり、使用検知部111からの機器を使用されていない使用検知信号をCPU22が受信すると、CPU22は2次側負荷遮断用素子24により、2次側負荷23を遮断する。同時に、CPU22自らも高速モードから低速モードに移行する。これにより、図6に示すように、トランス115の2次巻線113に流れる電流がIaからIbに減少し、待機電力が減少する。さらに、2次側負荷23に応じて、トランス115の補助2次巻線114に流れる電流もIcからIdに変化する。
例えば、図6において、補助電源制御IC21のFB端子にかかる電圧VFBの、通常動作時(トランス115の2次巻線113に流れる電流がIaの場合)における電圧VFB1は、VFB1=(R2+R3)×Ic/(R1+R2+R3)となる。
一方、CPU22が2次側負荷を遮断すると、トランス115の2次巻線113に流れる電流がIaからIbに減少する待機電力モード動作に移行する。このとき、待機電力モード動作時の補助電源制御IC21のFB端子にかかる電圧VFB2は、VFB2=(R2+R3)×Id/(R1+R2+R3)となる。
そして、補助電源制御IC21のFB端子にかかる電圧VFB2が、所定の電圧Vrefよりも低下すると、補助電源制御IC21自体が待機電力モードとなるように作用する。
すなわち、CPU22が2次側負荷23を遮断し、CPU22自体を低速モードとし、かつ補助電源モード切換制御部108により補助電源制御IC21自体が待機電力モードになると、補助電源制御IC21が間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードに移行する。なお、本実施の形態では、補助電源制御IC21は、待機電力モード時において、例えば1ms駆動、24ms停止の間欠駆動停止の動作を繰り返す状態になる。
なお、補助電源制御IC21のFB端子にかかる電圧VFB2が、所定の電圧Vrefよりも低下すると、補助電源制御IC21自体が待機電力モードとなるように、補助2次巻線114の出力電流Id、抵抗R1、R2、R3を適切に設定してあることはいうまでもない。
以上で説明したように、本実施の形態の電力制御装置は、使用検知部111からの信号により通常電力モードから待機電力モードへ移行させる条件になると、まず、CPU22は主電源104への商用電力供給を遮断するとともに、補助電源109の2次側負荷23を遮断する。
同時に、CPU22自体が低速モードである待機電力モードに移行する。そして、トランス115の2次巻線113の電流低下によるトランス115の補助2次巻線114の電流低下により、補助電源モード切換制御部108の補助電源制御IC21が、補助電源の
間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードとなる。
これにより、主電源104への商用電力の供給が遮断されて、待機電力モード時において、主電源104および主電源の出力側負荷105での電力消費がなくなる。
また、補助電源109の2次側負荷23が遮断され、補助電源109が間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードになることにより、機器(衛生洗浄装置)を使用していないときの待機電力は、約0.004ワット程度と限りなくゼロに近い値まで低減する。その結果、待機電力を大幅に低減できる電力制御装置およびそれを備えた機器(衛生洗浄装置)を実現できる。
なお、本実施の形態において、仮に補助電源モード切換制御部108がない構成の場合、電力制御装置は、以下のように動作する。
まず、電力制御装置は、使用検知部111からの信号により通常電力モードから待機電力モードへ移行させる条件になると、CPU22は主電源104への商用電力供給を遮断する。同時に、補助電源109の2次側負荷23を遮断する。そして、CPU22自体が低速モードである待機電力モードに移行する。これにより、待機電力を約0.7ワット程度に小さくできる。
しかし、補助電源モード切換制御部108がない構成の場合、本実施の形態の電力制御装置の待機電力に対して、約175倍の桁違いの待機電力となる。つまり、本実施の形態の電力制御装置のように、補助電源モード切換制御部108を備えることにより、待機電力を大幅に低減する効果が大きいことがわかる。
(リモートコントローラの送信信号)
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置のリモートコントローラの送信信号について、図6を参照しながら、図7から図10Bを用いて説明する。
まず、図6で示した使用検知部111の、特にリモートコントローラ400から本体受信部である赤外線受信部262に送信されるリモコン信号について説明する。
本実施の形態の衛生洗浄装置は、上述したように、トイレルームに出入りする人を検知する人体検知センサ300を搭載したリモートコントローラ400を備えている。そして、人を検知、もしくはリモートコントローラ400に配置されている操作スイッチ410を操作されると、赤外線送信部436から赤外線信号が送信される。送信された赤外線信号は、本体200の本体受信部(赤外線受信部)で受信され、さらに受信された信号が本体200内のCPU22に入力される。
このとき、電力制御装置が、待機電力を低減する待機電力モードになっている場合、人体検知センサ300が、人を検知、もしくは人によってリモートコントローラ400の操作スイッチ410が操作されたことを検出したとき、電力制御装置を待機電力モードから通常モードに切り替える必要がある。
以下に、電力制御装置を待機電力モードから通常モードに切り替える動作について、図7を用いて説明する。
図7は、本発明の実施の形態の本体受信部(赤外線受信部)を例示するブロック図である。
図7に示すように、本実施の形態の本体受信部(赤外線受信部)262は、リモコン信号を受信する受信部(受光ユニット)262aと補助電源109との間に、電源遮断素子262bを挿入して構成している。
そして、CPU22は、待機電力モード時において、電源遮断素子262bにより、リモコン信号を受信する受信部(受光ユニット)262aを、1msオン、24msオフする間欠駆動停止を繰り返すように制御する。
なお、従来の本体受信部(赤外線受信部)には、待機電力モード時にリモコン信号を受信する受信部(受光ユニット)を間欠駆動停止する電源遮断素子を備えてなかった。そのため、受信部(受光ユニット)に、常時通電されている。その結果、待機電力が大きく無駄に電力が消費されていた。
そこで、本実施の形態の本体受信部(赤外線受信部)262は、待機電力モード時において、リモコン信号を受信する受信部(受光ユニット)262aの間欠駆動停止を繰り返すように動作する電源遮断素子262bを設けている。これにより、待機電力をさらに低減する。
しかしながら、電源遮断素子262bを設けた本体受信部(赤外線受信部)262の構成の場合、リモコン信号が受信されない場合や、誤動作する場合がある。
つまり、一般的に、リモートコントローラは、本実施の形態の衛生洗浄装置だけでなく、例えばエアコン、テレビ、DVDプレーヤーなど、ほとんどの電化製品に用いられている。そのため、家庭内にある他のリモートコントローラから送信されるリモコン信号により、衛生洗浄装置の本体受信部(赤外線受信部)262で、正しいリモコン信号が受信されない場合や、誤動作する場合がある。
そこで、各機器から送信されるリモコン信号を識別するために、家電製品協会推奨の伝送信号フォーマットがある。
以下に、一般的な、家電製品協会推奨の伝送信号フォーマットについて、図8Aから図8Dを用いて説明する。
図8Aは、リモコン信号フォーマットを例示する説明図である。図8Bは、図8Aのリーダ部の波形を示す説明図である。図8Cは、図8Aのデータ部「0」の波形を示す説明図である。図8Dは、図8Aのデータ部「1」の波形を示す説明図である。図8Eは、図8Aのトレーラ部の波形を示す説明図である。
図8Aから図8Eに示すように、伝送信号は、「H」と「L」で構成され、リーダ部、データ部、トレーラ部から構成されている。伝送信号の構成は、家電製品協会によって定められ、各メーカーのリモコン信号による誤動作を防いでいる。
そして、伝送信号を構成するリーダ部は信号の先頭部分を示し、データ部はメーカーを識別するためのメーカーコード、機器の識別を行うためのカスタムコード(機器コード)および機器の制御を行うためのデータコードなどで構成され、トレーラ部は信号の終了を示している。
なお、図8Bから図8Eに示すTは、パルスの基本時間を示し、例えば436μsである。
以下に、本実施の形態の待機電力モード時において、人体検知またはリモートコントローラ400の操作スイッチ410が操作されたとき、確実にリモコン信号を受信して、通常モードと同等なリモコン受信機能を動作させるリモコン信号の構成、作用について、図9、図10Aおよび、図10Bを用いて説明する。
図9は、同実施の形態のリモコン信号を例示する構成図である。図10Aと図10Bは、図9のダミーコードのデータコードと受信部の間欠駆動の動作を例示するタイミングチャート図である。
図9から図10Bに示すように、本実施の形態のリモコン信号は、図8Aで説明したリーダ部、データ部、トレーラ部のリモコン信号の前段に、ダミーコードを備えて構成される。ダミーコードは、図8Aのリーダ部、データ部、トレーラ部およびデータコードから構成されている。データコードは、データをすべて同じ、例えば「0」のビットデータで構成している。さらに、データコードは、CPU22の待機電力モードにおける受信部(受光ユニット)262aの間欠駆動停止繰り返し周期の時間より長い時間となるように構成している。
そして、本実施の形態では、人体の検知、またはリモートコントローラ400の操作スイッチ410が操作された場合、リモートコントローラ400の赤外線送信部436から本体受信部(赤外線受信部)262の受信部(受光ユニット)262aに、ダミーコードを含むリモコン信号を送信する。
このとき、リモコン信号は、所定フォーマットの前段の送信データ構成のダミーコードにおいて、32bitのデータコードのデータをすべて「0」にしている。これにより、図10Aおよび図10Bに示すように、ダミーコードのデータコードの全体の長さが27.9ms(2T×32)になる。
一方、衛生洗浄装置の電力制御装置は、待機電力モードにおいて、受信部(受光ユニット)262aは、図10Aおよび図10Bのように、1msオン、24msオフで、間欠駆動停止が繰り返されている状態のリモコン信号を受信する。つまり、待機電力モードにおいて、電力制御装置の補助電源制御IC21は、間欠駆動周期25msで駆動されている。
そのため、図10Aのダミーコードのデータコードの先頭と受信部(受光ユニット)262aの間欠駆動の先頭が一致している場合、受信部262aは、1msのオンのときに、ダミーコードのデータコード「0」の信号レベルが「H」→「L」もしくは「L」→「H」となる信号変化を必ず検出できる。また、図10Bのダミーコードのデータコードの先頭と受信部(受光ユニット)262aの間欠駆動の先頭が一致していない場合、受信部262aは、1msのオンのときにダミーコードのデータコード「0」の信号レベルが「H」→「L」もしくは「L」→「H」となる信号変化を必ず検出できる。
これにより、電力制御装置が待機電力モード中で、受信部(受光ユニット)262aが間欠駆動中の場合でも、CPU22はダミーコードを含むリモコン信号が送信されてきたことを必ず認識できる。その結果、CPU22を待機電力モードから通常モードに移行できる。
つまり、本実施の形態は、待機電力モード時でも、人体の検知、またはリモートコントローラ400の操作スイッチ410が操作された場合、確実にリモコン信号を受信して通常モード時の動作と同等なリモコン受信機能を動作できる。
以下に、本実施の形態において、ダミーコードのデータコードを32bitで構成し、データコードのデータをすべて「0」にしている理由について、説明する。
上述したように、データコードの32bitをすべて「0」にすると、データコードの全体の長さが27.9msになり、受信部262aの間欠駆動停止の繰り返し周期25msの時間より長い時間となる。これにより、ダミーコードのデータコードの送信期間に、受信部262aの間欠駆動のオン/オフするタイミングを必ず重ねることができる。その結果、待機電力モードから通常電力モードに確実に移行できる。
また、ダミーコードのデータコードの「0」の「L」期間は0.436msで、受信部262aのオン時間1msより短い。そのため、「H」→「L」もしくは「L」→「H」となる信号変化を必ず検出することができる。しかし、図8Dで示すように、例えばデータ部の「1」の「L」期間は1.308ms(3T)で、受信部262aのオン時間1msより長い。そのため、ダミーコードのデータコードを「1」とすると、「H」→「L」もしくは「L」→「H」となる信号変化を必ずしも検出できない場合が発生する。そのため、データコードの32bitをすべて「0」としている。
なお、リモコン信号は、リーダ部、メーカーまたは機種に対応した所定のフォーマットの信号からなるデータ部、トレーラ部により構成される。トレーラ部の前段のデータコードは、CPU22の待機モードにおける受信部(受信ユニット)262aの間欠駆動停止の繰り返し周期の時間より長い時間に構成し、かつそのデータをすべて同じビットデータにしたダミーコードとしている。上記条件を満たせば、ダミーコードのデータコードの信号レベルが「H」→「L」もしくは「L」→「H」となる信号変化を必ず検出できる。つまり、受信部262aのオン時間を1msよりも長い時間にすることによって、上記条件を満たすことができる。
また、リモコン信号は、確実に受信部(受信ユニット)262aが確実に受信できるように、ダミーコードと所定フォーマットの送信データの組み合わせを、もう一組組み合わせて1つの信号としている。
しかし、ダミーコードのデータコードを「0」にすると、受信部262aのオン時間を最も短くして、上記条件を満たすことができる。その結果、待機電力を最も少なくできる。
以上のように、リモートコントローラ400から送信するリモコン信号を構成することにより、待機電力をより低減できる。つまり、間欠駆動停止する待機電力モード時の場合でも、人体の検知、またはリモートコントローラ400の操作スイッチ410が操作されたときに、確実にリモコン信号を受信して、通常モード時の動作と同等なリモコン受信機能で衛生洗浄装置を動作させることができる。
(便座・便蓋開閉検知回路の構成)
以下に、本実施の形態の電力制御装置を用いた衛生洗浄装置において、便蓋210および便座220が手動で開閉された場合に、待機電力モードから通常モードへ切り替える回路構成について、図2を参照しながら、図11Aから図11Dを用いて説明する。
図11Aは、従来の衛生洗浄装置における便座・便蓋開閉角度検出回路を説明するブロック図である。図11Bは、図11Aの改良案を例示するブロック図である。図11Cは、本発明の実施の形態における衛生洗浄装置の別の構成の便座・便蓋開閉角度検出回路を例示するブロック図である。図11Dは、図11Cの補足説明図である。図11Eは、図11Cの補足説明図である。
図2に示すように、自動で便座220および便蓋210を開閉する衛生洗浄装置の構成の場合、本体200には、便座便蓋回動機構215と、開閉角度検出用センサ215aを、さらに備えている。便座便蓋回動機構215は、便座220および便蓋210を開閉する操作スイッチ410によって、便座220および便蓋210を開閉させる。開閉角度検出用センサ215aは、便座220および便蓋210をスムーズに開閉させるために、便座220および便蓋210の開閉角度を検出する。
まず、従来の衛生洗浄装置の便座・便蓋開閉角度検出回路について、図11Aを用いて説明する。
図11Aに示すように、従来の便座・便蓋開閉角度検出回路の場合、待機電力モードの時、常時、開閉角度検出用センサ215aの抵抗に電流が流れる。そのため、待機電力モード時の消費電力が上がる。
そこで、図11Bに示す従来の便座・便蓋開閉角度検出回路の改良案ように、開閉角度検出用センサ215aへの通電を入/切できる電源切換素子215bを設け、CPU22によって電源切換素子215bの制御を行う。これにより、常時、開閉角度検出用センサ215aの抵抗に電流が流れることを防止して、消費電力の上昇を抑制している。
しかし、通常、便座220、便蓋210の開閉に応じて、CPU22にはA/D信号が入力される。そのため、仮に開閉角度検出用センサ215aを流れる電流を遮断しても、A/D信号でCPU22に入力すると、例えば処理時間などの関係で、CPU22の消費電力が大きくなる。つまり、消費電力を大幅に低減できない場合がある。
そこで、図11Cに示すように、本実施の形態の便座・便蓋開閉検知回路は、待機電力モードの時、A/D信号を、通常のH/L入力信号に切り換えて、CPU22自体も待機の状態にして電力を抑える構成としている。
つまり、図11Cの便座・便蓋開閉検知回路は、開閉角度検出用センサ215aのセンサ出力およびA/D入力から、ある一定の入力以上になると、「L」→「H」に切り替えるコンパレータ215cを備えている。
このとき、図11Dに示すように、コンパレータ215cは、便座220および便蓋210の開閉角度に応じた電圧Vinがコンパレータ215cの+端子側に入力される。一方、コンパレータ215cの−端子側には、抵抗R1および抵抗R2によって決まる基準電圧Vrefである、R1×V/(R1+R2)の電圧が入力される。そして、コンパレータ215cの+端子側に入力された電圧Vinが、基準電圧Vref以下になると、コンパレータ215cの出力Voutが「H」→「L」となる。また、コンパレータ215cの+端子側に入力された電圧Vinが、基準電圧Vref以上の電圧になると、コンパレータ215cの出力Voutが「L」→「H」となる。
なお、上記基準電圧Vrefは、便座220、便蓋210の開閉角度が中間の位置になったときに、コンパレータ215cの出力信号Voutが反転するように、抵抗R1および抵抗R2の値を決めることが好ましい。
以下に、本実施の形態の便座・便蓋開閉検知回路の具体的な動作について、説明する。
通常電力モードで衛生洗浄装置が動作している場合、図11Cに示すCPU22は、電源切換1および電源切換2から「H」を出力して、常時、開閉角度検出用センサ215a
の電源切換素子215bをON状態にする。そして、CPU22は、A/D入力1およびA/D入力2に切り換えて、角度位置の情報を検知できるようにする。
一方、CPU22が待機電力モードになった場合、まず、電源切換1および電源切換2の出力を、1msON、150msOFFの間欠通電に切り換える。同時に、CPU22のA/D入力1およびA/D入力2から、H/L入力1およびH/L入力2に切り換える。これにより、開閉角度検出用センサ215aの消費電流とCPU22自体の消費電流を抑える。
そして、待機電力モードの間において、開閉角度検出用センサ215aの電源切換素子215bがONの時に、開閉角度検出用センサ215aの電圧Vinがコンパレータ215cの−端子に入力される。
このとき、図11Eに示すように、便座220、便蓋210の開閉角度が中間より閉側(Vin<Vref)の場合、コンパレータ215cの出力が「L」のままで、待機電力モードを維持する。一方、便座220、便蓋210の開閉角度が中間より開側(Vin>Vref)の場合、コンパレータ215cの出力は「L」から「H」となる。これにより、CPU22は、待機電力モードから通常電力モードに切り換えて、通常電力モード時の動作を実行する。
以上のように、便座・便蓋開閉検知回路を構成することにより、便座220、便蓋210の開閉に応じて、CPU22は待機電力モードと通常電力モードに切り換える。これにより、待機電力モード時の待機電力を、より低減して省電力化を図ることができる。また、通常の連続通電時と同等にスムーズな便座、便蓋の開閉動作を実現できる。
(サブCPUとの通信)
以下に、本実施の形態の電力制御装置を用いた衛生洗浄装置において、本体操作部261のサブCPU27と、本体制御部240のCPU22との通信について、図12Aから図13Cを用いて説明する。
図12Aは、従来の衛生洗浄装置における電力制御装置のCPUとサブCPUの通信回路を説明するブロック図である。図12Bは、図12AのCPUとサブCPUの通信信号の構成を説明する図である。図13Aから図13Cは、本実施の形態の衛生洗浄装置におけるCPUとサブCPUの通信回路のブロック図である。
まず、従来の一般的なCPU(メイン)とその他の機能を果たす別のCPU(サブ)との通信回路の構成例を、図12Aと図12Bを用いて説明する。なお、CPU(メイン)とCPU(サブ)との通信信号は、図12Bに示すように、1bitを「0」もしくは「1」として、1つのコードが11bitで構成されている。
図12Aに示す従来のCPU(メイン)とCPU(サブ)との通信回路は、待機電力モード時において、メインのCPU22を低速モードにした場合、処理能力により通信できなくなる場合がある。そこで、通信できる速度モードにすると、消費電力が増えるといった課題があった。
そこで、図13Aに示すように、本実施の形態のCPU22とサブCPU27の通信回路は、CPU22とサブCPU27が、互いに信号の伝達を行う通信端子TXD1、RXD1、TXD2、RXD2を備えている。さらに、ウェイクアップ端子A、Bを備えて構成されている。
つまり、図13Aに示すCPU22とサブCPU27の通信回路は、通常電力モードの場合、メインのCPU22とサブCPU27は通信端子を使用して互いの信号の伝達を行う。
このとき、(電力制御装置の動作および作用)で説明したように、CPU22が、待機電力モードとなる条件になると、まず、CPU22の通信端子TXD1からサブCPU27の通信端子RXD2に信号が送信される。これにより、サブCPU27はSTOPモードとなる。そして、サブCPU27において、通信端子RXD2からウェイクアップ端子Bに切り換わる。
一方、同時に、CPU22も通信処理を停止する。そして、CPU22において、通信端子RXD1からウェイクアップ端子Aに切り換わる。
これにより、CPU22は待機電力モードとなり、サブCPU27はSTOPモードとなって、待機電力が低減されている状態となる。このとき、本体200の袖部260に設けられた本体操作部261が使用者によって操作されると、図13Bのように、サブCPU27の通信端子TXD2からCPU22のウェイクアップ端子Aに「L」→「H」の信号が送信される。
そして、CPU22は、ウェイクアップ端子Aに入力された「L」→「H」の信号によって、待機電力モードから通常電力モードへ切り換わる。これにより、CPU22の通信端子RXD1が使用可能な状態になる。
つぎに、CPU22を通常電力モードへ切り換え、サブCPU27を待機電力モードから通常電力モードにする場合、図13Cのように、CPU22の通信端子TXD1から「L」→「H」の信号を出力する。そして、CPU22の通信端子TXD1から出力された信号が、サブCPU27のウェイクアップ端子Bに入力され、サブCPU27は待機電力モードから通常電力モードへ切り換わる。これにより、CPU22とサブCPU27の通信回路は、通常の通信端子(TXD1、RXD1、TXD2、RXD2)に切り換わる。
以上のように、CPUとサブCPUとに設けたウェイクアップ端子に、「L」→「H」の信号を入力することにより、待機電力モードから通常電力モードに切り換える。これにより、待機電力モード時の省電力化を図るとともに、2つ以上のCPUの通信処理を行うことができる。また、通信端子とウェイクアップ端子を共用することにより、配線数を削減できる。
以下に、本実施の形態の電力制御装置の待機電力モードと通常電力モードを切り換える制御動作について、図14を用いて、簡単に説明する。
図14は、本発明の実施の形態における電力制御装置の制御動作を説明するフローチャート図である。
図14に示すように、衛生洗浄装置の電力制御装置が待機電力モードの場合(ステップF1)、待機電力モードから通常電力モードに切り換わったか否かを判断する(ステップF2)。切り換わっていない場合(ステップF2のNo)、待機する。
一方、待機電力モードから通常電力モードに切り換わった場合(ステップF2のYes)、CPU22を待機電力モードから通常電力モードに切り換える(ステップF3)。これにより、電力制御装置の補助電源109の2次側巻線を流れる電流がIbからIaに増加する(ステップF4)。
また、補助電源109と補助電源制御IC21が、待機電力モードから通常電力モードに切り換わる(ステップF5)。
そして、CPU22は、リレー26をONして、商用電源から主電源104に電力を供給して、主電源104を動作させる(ステップF6)。
つぎに、例えば5分間の間に、人体を検知する検知信号が入力されたか否かを、判断する(ステップF7)。人体を検知する検知信号が入力されている場合(ステップF7のNo)、電力制御装置を駆動して衛生洗浄装置の洗浄動作を継続する。
一方、人体を検知する検知信号が入力されず、5分間が経過した場合(ステップF7のYes)、CPU22は、リレー26をOFFして、商用電源から主電源104への電力の供給を停止して、主電源104の動作を停止する(ステップF8)。これにより、CPU22が通常電力モードから待機電力モードに切り換わる(ステップF9)。
そして、電力制御装置の補助電源109の2次側巻線を流れる電流がIaからIbに減少する(ステップF10)。
さらに、補助電源109と補助電源制御IC21が、通常電力モードから待機電力モードに切り換わる(ステップF11)。
上記のように、本実施の形態の電力制御装置は、待機電力モードと通常電力モードを切り換えて動作する。
以上で説明したように、本実施の形態の電力制御装置によれば、機器に電力を供給する主電源104と、機器の使用を検知する使用検知部111と、使用検知部111の信号により待機電力モードと通常電力モードの切換指示を出力するCPU22と、CPU22に電力を供給する補助電源109と、トランス115と、を備える。トランス115は、補助電源109の補助電源入力部106に設けた1次巻線112と、補助電源出力部107に設けた2次巻線と、補助電源制御ICを備えた補助電源モード切換制御部108に補助2次巻線114と、を有する。CPU22は、待機電力モードへの切換指示により、主電源104への商用電力供給を遮断するとともに、CPU22自体が低速モードである待機電力モードに移行し、2次巻線113の電流低下による補助2次巻線114の電流低下により補助電源制御IC21が補助電源109の間欠駆動停止を繰り返すように制御する。
この構成によれば、使用検知部111からの信号により、CPU22が通常電力モードから待機電力モードへ移行させる条件になると、図14のステップF7およびステップF8で示したように、CPU22は主電源104への商用電力供給を遮断するとともに、補助電源109の2次側負荷23を遮断する。
そして、図14のステップF9に示すように、CPU22自体が低速モードである待機電力モードに移行する。このとき、図14のステップF10に示すように、トランス115の2次巻線113の電流低下により、トランス115の補助2次巻線114の電流が低下する。そして、図14のステップF11に示すように、補助電源モード切換制御部108の補助電源制御IC21が、補助電源109の間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードとなる。
これにより、主電源104への商用電力の供給が遮断され、待機電力モード時において、主電源104および主電源104の出力側負荷105での電力消費がなくなる。
さらに、補助電源109の2次側負荷23が遮断されて、補助電源109が間欠駆動停止を繰り返す待機電力モードになる。これにより、機器を使用していないときの待機電力を限りなくゼロに近づけることができる。その結果、待機電力を大幅に低減できる電力制御装置およびそれを備えた機器、例えば衛生洗浄装置を実現できる。
また、本実施の形態の電力制御装置によれば、使用検知部111は、機器にリモコン信号を送出するリモートコントローラ400と、リモコン信号を受信する本体受信部262と、を備える。そして、リモコン信号は、リーダ部、データ部、トレーラ部で構成される送信データの前段に、リーダ部、データ部、トレーラ部およびデータコードからなるダミーコードをさらに備える。さらに、ダミーコードは、データコードをCPU22の待機電力モードにおける本体受信部262の間欠駆動停止繰り返し周期の時間より長い時間に構成するとともに、データコードのデータをすべて同じビットデータで構成してもよい。
これにより、待機電力モードにおいて、省電力化を図りながら、通常の動作と同等なリモコン受信機能を実現ができる。
また、本実施の形態の電力制御装置によれば、ダミーコードのデータコードを32bitで構成し、データコードのデータをすべて「0」のビットデータで構成してもよい。
これにより、機器の待機電力モードにおいて、機器が使用されていないときの待機電力の大幅な省電力化を図ることができる。さらに、通常の動作と同等なリモコン受信機能を実現できる。
また、本実施の形態の機器は、上記の電力制御装置を備えていてもよい。これにより、機器の待機電力を大幅に低減できる。
なお、本実施の形態では、電力制御装置を備えた機器として衛生洗浄装置を例に説明したが、これに限られない。例えば衛生洗浄装置に限らず、操作リモコンなどのリモートコントローラを備えたエアコンやテレビなどの機器でもよい。これにより、衛生洗浄装置と同様に、待機電力を大幅に低減する効果が得られる。
本発明は、機器を使用していないときの待機電力の大幅な低減が要望される電力制御装置を備える、人体検知センサやリモートコントローラが搭載された機器などの技術分野に適用できる。
21 補助電源制御IC
22 CPU
23 2次側負荷
24 2次側負荷遮断用素子
25 主電源制御IC
26 リレー
27 サブCPU
100 衛生洗浄装置
102 主電源入力部
103 主電源出力部
104 主電源
105 出力側負荷(機能部)
106 補助電源入力部
107 補助電源出力部
108 補助電源モード切換制御部
109 補助電源
110 便器
111 使用検知部
112 1次巻線
113 2次巻線
114 補助2次巻線
115 トランス
200 本体
210 便蓋
215 便座便蓋回動機構
215a 開閉角度検出用センサ(便座・便蓋位置検知センサ)
215b 電源切換素子
215c コンパレータ
220 便座
221 便座ヒータ
230 洗浄機構
231 洗浄ノズル
240 本体制御部
250 着座検知センサ
260 袖部
261 本体操作部
261a 電源スイッチ
261b お尻洗浄スイッチ
262 本体受信部(赤外線受信部)
262a 受信部(受光ユニット)
262b 電源遮断素子
300 人体検知センサ
400 リモートコントローラ(操作リモコン)
401 リモコン本体
401a 磁石
402 フロントパネル(外郭)
402a パネル枠
402b 裏蓋
402c 受板
403 操作ボタン
404 透過部
410 操作スイッチ
411 ビデ洗浄スイッチ
412 お尻洗浄スイッチ
413 乾燥スイッチ
414 停止スイッチ
415 便座開スイッチ
416 便座閉スイッチ
417 リズムスイッチ
418 ワイドスイッチ
419 ムーブスイッチ
420 設定スイッチ
421 強度スイッチ
423 温水温度スイッチ
424 便座温度スイッチ
430 表示灯
431 強度表示灯
432 温水温度表示灯
433 便座温度表示灯
434 電池表示灯
435 センサ検知表示灯
436 赤外線送信部
437 開閉検知センサ
440 照度センサ
441 第一照度センサ
442 第二照度センサ
450 電池
500 リモコン制御部

Claims (3)

  1. 機器の使用を検知する使用検知部と、
    前記使用検知部の信号により待機電力モードと通常電力モードの切換指示を出力するCPUと、
    少なくとも前記CPUに電力を供給する電源と、を備え、
    前記CPUは、前記待機電力モードへの切換指示により、前記電源の2次側負荷を遮断するとともに、前記CPU自体を待機電力モードに移行し、電源制御ICが前記電源の間欠駆動停止を繰り返すように制御し、
    前記使用検知部は、前記機器にリモコン信号を送出するリモートコントローラと、
    前記リモコン信号を受信する本体受信部と、を備え、
    前記リモコン信号は、リーダ部、データ部、トレーラ部で構成される送信データ前段に、リーダ部、データ部、トレーラ部およびデータコードからなるダミーコードをさらに備え、
    前記ダミーコードは、前記データコードを前記CPUの待機電力モードにおける前記本体受信部の間欠駆動停止繰り返し周期の時間より長い時間に構成するとともに、前記データコードのデータをすべて同じビットデータで構成する電力制御装置。
  2. 前記ダミーコードのデータコードは、32bitで構成し、前記データコードのデータをすべて「0」のビットデータで構成した請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 請求項1に記載の電力制御装置を備えた機器。
JP2014091012A 2012-08-03 2014-04-25 電力制御装置およびそれを備えた機器 Active JP5807162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014091012A JP5807162B2 (ja) 2012-08-03 2014-04-25 電力制御装置およびそれを備えた機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012172635 2012-08-03
JP2012172635 2012-08-03
JP2014091012A JP5807162B2 (ja) 2012-08-03 2014-04-25 電力制御装置およびそれを備えた機器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014505428A Division JP5543046B1 (ja) 2012-08-03 2013-08-01 電力制御装置およびそれを備えた機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014143917A JP2014143917A (ja) 2014-08-07
JP5807162B2 true JP5807162B2 (ja) 2015-11-10

Family

ID=50027616

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014505428A Active JP5543046B1 (ja) 2012-08-03 2013-08-01 電力制御装置およびそれを備えた機器
JP2014091012A Active JP5807162B2 (ja) 2012-08-03 2014-04-25 電力制御装置およびそれを備えた機器

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014505428A Active JP5543046B1 (ja) 2012-08-03 2013-08-01 電力制御装置およびそれを備えた機器

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2882058A4 (ja)
JP (2) JP5543046B1 (ja)
KR (1) KR101649836B1 (ja)
CN (2) CN104767273A (ja)
WO (1) WO2014020913A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111692379B (zh) * 2014-09-16 2022-06-10 夏立军 一种用于处理废料的系统
JP5900777B1 (ja) 2014-09-19 2016-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドアホン装置およびその無線通信方法
JP5900779B1 (ja) * 2014-09-24 2016-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドアホン装置およびその無線通信方法
JP6596651B2 (ja) * 2015-04-20 2019-10-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力制御装置およびそれを備えた機器
JP2016204902A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力制御装置およびそれを備えた機器
CN105587027B (zh) * 2015-09-25 2017-12-19 万军 多功能马桶装置
JP6410155B2 (ja) * 2016-02-23 2018-10-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドアホン装置
US10711442B2 (en) 2016-04-26 2020-07-14 Kohler Co. Composite faucet body and internal waterway
US11118338B2 (en) 2017-05-22 2021-09-14 Kohler Co. Plumbing fixtures with insert-molded components
EP3638087A1 (en) * 2017-06-15 2020-04-22 Jeff Henderson Toilet closure systems
CN108086433A (zh) * 2018-02-05 2018-05-29 李星 自清洗不堵无味便器
JP7111543B2 (ja) * 2018-07-23 2022-08-02 中央発條株式会社 加熱装置及び加熱方法
JP7314534B2 (ja) * 2019-03-08 2023-07-26 株式会社アイシン 便座装置
US11379264B2 (en) * 2019-04-15 2022-07-05 Intel Corporation Advanced cloud architectures for power outage mitigation and flexible resource use

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI113507B (fi) * 1989-03-07 2004-04-30 Rca Licensing Corp Purskemoodin lepotilatoiminnalla varustettu hakkuriteholähde
DE19652604A1 (de) * 1996-04-23 1997-10-30 Thomson Brandt Gmbh Netzteil für ein Gerät mit Standby-Betrieb
JP3196157B2 (ja) * 1997-04-30 2001-08-06 伸 中川 省電力電気機器またはその電源装置
JP2000116027A (ja) * 1998-03-10 2000-04-21 Fiderikkusu:Kk 電源装置
JP2002146878A (ja) 2000-11-15 2002-05-22 Toto Ltd トイレ装置
JP3422324B2 (ja) 2001-02-23 2003-06-30 松下電器産業株式会社 スイッチング電源装置
CN100487210C (zh) * 2006-10-25 2009-05-13 合肥荣事达佳优电子电器有限公司 电子洁身器
JPWO2011065024A1 (ja) * 2009-11-30 2013-04-11 パナソニック株式会社 電源装置およびその制御方法
JP2012039684A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Canon Inc 電源装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20150023836A (ko) 2015-03-05
JPWO2014020913A1 (ja) 2016-07-21
EP2882058A1 (en) 2015-06-10
CN103748754A (zh) 2014-04-23
CN104767273A (zh) 2015-07-08
JP2014143917A (ja) 2014-08-07
JP5543046B1 (ja) 2014-07-09
CN103748754B (zh) 2015-05-20
KR101649836B1 (ko) 2016-08-19
WO2014020913A1 (ja) 2014-02-06
EP2882058A4 (en) 2015-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5807162B2 (ja) 電力制御装置およびそれを備えた機器
KR101260133B1 (ko) 변좌 장치
ITTO20090385A1 (it) Dispositivo per il controllo dell'alimentazione di gas ad un bruciatore
KR101774178B1 (ko) 냉온수 공급 조절기
JP2012250037A (ja) ビデの便座温度制御装置及びその方法
TWI677780B (zh) 遙控裝置以及用水場所系統
JP2007007016A (ja) 便座装置
JP2002146878A (ja) トイレ装置
US10251216B2 (en) Cooking appliance and control method of the same
JP2016204902A (ja) 電力制御装置およびそれを備えた機器
JP6596651B2 (ja) 電力制御装置およびそれを備えた機器
JP5495170B2 (ja) 衛生洗浄装置システム
JP2006320608A (ja) 暖房装置と暖房便座およびそれを備えたトイレ装置
JP5857187B2 (ja) 便座装置
JP2013185388A (ja) 便座装置
KR101736480B1 (ko) 절전기능을 구비한 비데
JP6646807B2 (ja) 電力制御装置およびそれを備えた機器
JP2010185214A (ja) 衛生洗浄装置
JP4548277B2 (ja) トイレ装置
JP2017179831A (ja) 衛生洗浄装置
JP2007007017A (ja) 便座装置
JP2017085836A (ja) 電力制御装置およびそれを備えた機器
JP2005334551A (ja) 暖房便座
JP2009165684A (ja) 便座装置
JP5898922B2 (ja) 給湯器

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20141001

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141007

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20141020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150316

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5807162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151