JP5804539B1 - 作業員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業員がクレーン通路を通ってスタッカクレーンに近づく際に、クレーン通路に落下する落下物から作業員を保護することができる作業員保護装置を提供する。【解決手段】作業員保護装置1は、クレーン通路上を移動する移動装置10と、作業員を含む作業員収容空間Sを囲むように設けられるケージ20とを備え、ケージ20は、作業員収容空間Sを囲むように立たせて設けられた支柱21と、作業員収容空間Sの上方に設けられたヘッドガード22とを備え、当該ケージ20は、移動装置10とともにクレーン通路上を移動し、移動装置10は、クレーン通路上を転動する車輪12を備え、当該移動装置10は、車輪12の転動によってスタッカクレーンに対して近づく方向および遠ざかる方向に移動可能である。【選択図】図2
Description
本発明は、スタッカクレーンのメンテナンスを行う作業員を保護する作業員保護装置に関するものである。
自動倉庫システムにおいて、外部からの指示に基づいて動作するスタッカクレーンは、荷物が載置されるラックに沿って設けられたクレーン通路上を走行する。スタッカクレーンは、通常、外部からの指示に基づいて動作するが、非常時に停止する(例えば特許文献1参照)。
特許文献1には、地震の発生を知らせる速報データを受信したとき、隣り合う2列のラックの間に自動的に停止するスタッカクレーンを備えた自動倉庫が開示されている。この自動倉庫によれば、地震時に物品が落下した場合でも、スタッカクレーンの受ける損傷が軽減されることが記載されている。
ところで、非常時に停止したスタッカクレーンをメンテナンスするとき、作業員がクレーン通路を通ってスタッカクレーンに近づかなければならないときがある。しかし、特許文献1では、作業員がクレーン通路を通る際に、クレーン通路に落下する落下物から作業員を保護することについては何ら考慮されていない。したがって、例えば作業員がクレーン通路を通っている時に余震が発生した場合には、落下物から作業員を保護することができないおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、作業員がクレーン通路を通ってスタッカクレーンに近づく際に、クレーン通路に落下する落下物から作業員を保護することができる作業員保護装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の作業員保護装置は、スタッカクレーンのメンテナンスを行う作業員がクレーン通路を通る際に、前記クレーン通路に落下する落下物から前記作業員を保護する作業員保護装置であって、前記クレーン通路上を移動する移動装置と、前記作業員を含む作業員収容空間を囲むように設けられるケージとを備え、前記ケージは、前記作業員収容空間を囲むように立たせて設けられた支柱と、前記作業員収容空間の上方に設けられたヘッドガードとを備え、当該ケージは、前記移動装置とともに前記クレーン通路上を移動し、前記移動装置は、前記クレーン通路上を転動する車輪を備え、当該移動装置は、前記車輪の転動によって前記スタッカクレーンに対して近づく方向および遠ざかる方向に移動可能であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の作業員保護装置は、請求項1に記載の作業員保護装置において、前記支柱は、前記クレーン通路に設けられた走行レールを跨ぐことが可能な右側支柱および左側支柱で構成され、前記ケージは、前記右側支柱と前記左側支柱とを接続する補強材を備え、前記補強材は、前記右側支柱の下端および前記左側支柱の下端から離れた所定の高さに配置されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の作業員保護装置は、請求項2に記載の作業員保護装置において、前記右側支柱および前記左側支柱の間には、前記走行レールの側面に対して当接可能な走行レール当接部が設けられており、前記走行レール当接部は、前記走行レールの側面に当接することによって当該側面に対して垂直な方向における前記移動装置の移動を制限することを特徴とする。
また、請求項4に記載の作業員保護装置は、請求項3に記載の作業員保護装置において、前記走行レール当接部は、前記補強材から垂下するとともに前記走行レールの右側面に対向する右垂下部と、前記補強材から垂下するとともに前記走行レールの左側面に対向する左垂下部と、前記右垂下部において前記走行レールの右側面に対向する部位に設けられた右摺動材と、前記左垂下部において前記走行レールの左側面に対向する部位に設けられた左摺動材とで構成されることを特徴とする。
また、請求項5に記載の作業員保護装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業員保護装置において、作業員保護装置は、さらに、前記スタッカクレーンの一部に嵌め合わせられる嵌合部を備え、当該嵌合部には、前記スタッカクレーンと当接する緩衝材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の作業員保護装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業員保護装置において、前記ヘッドガードには、取り外し式の梯子を引っ掛けることが可能な水平な棒材を備えた梯子被取付部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、作業員がクレーン通路を通ってスタッカクレーンに近づく際に、作業員とともに移動するケージのヘッドガードによって、クレーン通路に落下する落下物から作業員を保護することができる作業員保護装置を提供することができる。
図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。なお、図面において、矢印Xで示す前後方向X、矢印Yで示す左右方向Y、および矢印Zで示す上下方向Zは、互いに直交する方向である。
図1を参照して、本発明に係る作業員保護装置1を備える自動倉庫システムAについて説明する。図1に示すように、自動倉庫システムAは、入庫ステーション2A、出庫ステーション2B、ラック3、走行レール4、ストッパ5、スタッカクレーン6、および侵入防止柵7等を備えている。
入庫ステーション2Aおよび出庫ステーション2Bは、ローラコンベア等の搬送装置である。入庫ステーション2Aは、ラック3に入庫する荷物を、スタッカクレーン6が荷受することが可能な位置に搬送する。出庫ステーション2Bは、スタッカクレーン6が払い出した荷物を搬送する。
ラック3は、走行レール4に沿って設けられた複数の支柱枠と、荷物が載置される複数の荷受材とを備えており、荷物を格納するための格納空間を有する。2列に並べられたラック3の間には、走行レール4が設けられている。
走行レール4は、クレーン通路Gに設けられており、矢印Eで示す延設方向Eに延びている。走行レール4の両端部には、スタッカクレーン6が走行レール4外に移動することを防ぐストッパ5が設けられている。また、クレーン通路Gには、走行レール4に沿って給電用の電力線(図示略)が設けられている。当該電力線は、ラック3の近傍に配置されており、走行レール4に対して間隔をあけて設けられている。
スタッカクレーン6は、荷物を搭載する荷台、荷台を昇降させる昇降装置、走行レール4に沿って走行する走行装置、および電力線から受電する集電装置等を備えている。スタッカクレーン6は、入庫ステーション2Aから搬送された荷物をラック3の格納空間に搬送する。また、スタッカクレーン6は、ラック3の格納空間に格納された荷物を出庫ステーション2Bに搬送する。図1中の二点鎖線は、入庫ステーション2Aから荷物を荷受する際、または出庫ステーション2Bに荷物を払い出す際のスタッカクレーン6を示している。
侵入防止柵7は、延設方向Eにおけるクレーン通路Gの一端部分を囲っており、当該クレーン通路Gの一方の端からクレーン通路Gへの人の侵入を防止する。したがって、スタッカクレーン6のメンテナンスを行う作業員は、クレーン通路Gの他方の端である入庫ステーション2Aと出庫ステーション2Bとの間からクレーン通路Gに進入する。
作業員保護装置1は、上方から落下してくる落下物が作業員に当たることを防ぐ。作業員保護装置1は、スタッカクレーン6が稼働しているときは、当該スタッカクレーン6の移動を妨げないように走行レール4外に配置されている。
図2〜図5を参照して、作業員保護装置1について説明する。図2に示すように、作業員保護装置1は、移動装置10、ケージ20、走行レール当接部30A,30B、嵌合部40A,40B、梯子被取付部50、および取り外し式の梯子60等を備えている。
移動装置10は、動力源を備えておらず、人力によってクレーン通路G上を移動する。移動装置10は、ベースフレーム材11と車輪12とを備えている。ベースフレーム材11は、左右方向Yに間隔をあけて設けられた右ベースフレーム材11Aおよび左ベースフレーム材11Bで構成されている。各ベースフレーム材11A,11Bは、前方または後方から見てL字状に形成されている。車輪12は、右前輪12Aおよび右後輪12Bおよび左前輪12Cおよび左後輪12Dで構成されており、クレーン通路G上を転動する。右ベースフレーム材11Aの前端部には、右前輪12Aを備えるキャスター13Aが設けられており、右ベースフレーム材11Aの後端部には、右後輪12Bを備えるキャスター13Bが設けられている。左ベースフレーム材11Bの前端部には、左前輪12Cを備えるキャスター13Cが設けられており、左ベースフレーム材11Bの後端部には、左後輪12Dを備えるキャスター13Dが設けられている。ベースフレーム材11の前端部に設けられたキャスター13A,13Cは、車輪12A,12Cの向きを変化させることが可能な自在キャスターである。一方、ベースフレーム材11の後端部に設けられたキャスター13B,13Dは、車輪12B,12Dの向きが固定された固定キャスターである。キャスター13Dは、車輪12の回転を制動するロック機構を備えている。キャスター13A〜13Dは、ねじ等の固定用部品を用いてベースフレーム材11に対して取り付けられている。ベースフレーム材11上には、溶接によってケージ20が設けられている。移動装置10は、車輪12がクレーン通路G上を転動することによって、スタッカクレーン6に近づく方向およびスタッカクレーン6から遠ざかる方向(図1で示す延設方向E)に移動可能である。
ケージ20は、移動装置10とともにクレーン通路G上を移動する。作業員を含む作業員収容空間Sを囲むように設けられている。ケージ20は、支柱21とヘッドガード22と補強材23〜29とを備えている。支柱21は、作業員収容空間Sを囲むように立たせて設けられている。支柱21は、走行レール4を跨ぐ右側支柱および左側支柱で構成されている。具体的には、支柱21は、右前支柱21Aおよび右後支柱21Bおよび左前支柱21Cおよび左後支柱21Dで構成されている。各支柱21A〜21Dは、四角筒状に形成されている。右側支柱である右前支柱21Aおよび右後支柱21Bの下端は、右ベースフレーム材11Aに接続されている。一方、左側支柱である左前支柱21Cおよび左後支柱21Dの下端は、左ベースフレーム材11Bに接続されている。ヘッドガード22は、作業員収容空間Sの上方に設けられている。ヘッドガード22の詳細は、図3を用いて後述する。補強材23〜29は、ねじ等の固定用部品を用いて支柱21に取り付けられている。補強材23〜25は、水平に設けられ、支柱21を構成する右側支柱と左側支柱とを接続する。具体的には、補強材23は、右前支柱21Aの下端部と左前支柱21Cの下端部とを接続し、補強材24は、右後支柱21Bの下端部と左後支柱21Dの下端部とを接続する。補強材23は、右前支柱21Aの下端および左前支柱21Cの下端から離れた所定の高さに配置され、補強材24は、右後支柱21Bの下端および左後支柱21Dの下端から離れた所定の高さに配置されている。また、補強材25は、補強材24よりも上方に配置され、右後支柱21Bと左後支柱21Dとを接続する。補強材26〜29は、上下方向Zに対して斜めに設けられており、支柱21を構成する前側支柱と後側支柱とを接続する。具体的には、補強材26は、右前支柱21Aの上端部と右後支柱21Bの中央部とを接続し、補強材27は、右前支柱21Aの下端部と右後支柱21Bの中央部とを接続する。また、補強材28は、左前支柱21Cの上端部と左後支柱21Dの中央部とを接続し、補強材29は、左前支柱21Cの下端部と左後支柱21Dの中央部とを接続する。
走行レール当接部30A,30Bは、溶接によってケージ20の下端部に設けられるとともに、支柱21を構成する右側支柱および左側支柱の間に設けられている。走行レール当接部30A,30Bは、走行レール4の側面に対して当接可能な位置に配置されている。走行レール当接部30A,30Bの詳細は、図4を用いて後述する。
嵌合部40A,40Bは、支柱21を構成する右側支柱および左側支柱の間に設けられており、溶接によって走行レール当接部30Aに設けられている。嵌合部40A,40Bの詳細は、図5を用いて後述する。
梯子被取付部50は、溶接によってヘッドガード22に設けられており、梯子60を引っ掛けることが可能な水平な棒材51を備えている。梯子60の上端部には、鉤状に形成されたフック部61が設けられている。フック部61を棒材51に引っ掛けることによって、梯子60は梯子被取付部50から垂下する。
図3を参照して、ヘッドガード22について詳しく説明する。なお、図3において梯子60の図示は省略されている。図3に示すように、ヘッドガード22は、上部フレーム材22A〜22Dおよび格子材22E〜22Iで構成されている。
上部フレーム材22A〜22Dは、四角筒状に形成されている。上部フレーム22A〜22Dは、ねじ等の固定用部品を用いて支柱21に取り付けられている。上部フレーム材22Aは、右前支柱21Aの上端と左前支柱21Cの上端とを接続し、上部フレーム材22Bは、右後支柱21Bの上端と左後支柱21Dの上端とを接続する。また、上部フレーム材22Cは、右前支柱21Aの上端と右後支柱21Bの上端とを接続し、上部フレーム材22Dは、左前支柱21Cの上端と左後支柱21Dの上端とを接続する。上方から見て四角枠を形成する上部フレーム材22A〜22Dは、ケージ20の上部フレームを構成する。格子材22E,22Fは、四角筒状に形成されており、格子材22G〜22Iは、平板状に形成されている。格子材22E〜22Iは、溶接によって上部フレーム材22A〜22Dに設けられている。格子材22E,22Fは、前後方向Xに延びるとともに、左右方向Yに間隔をあけて設けられている。一方、格子材22G〜22Iは、左右方向Yに延びるとともに、前後方向Xに間隔をあけて設けられている。格子材22G〜22Iは、格子材22E,22F上に配置されており、格子材22G〜22Iのうち格子材22H,22Iは、棒材51に梯子60のフック部61を引っ掛けるための空間を確保するために、格子材22Gに比べて短く形成されている。
図4を参照して、走行レール当接部30A,30Bについて詳しく説明する。図4(A)に示すように、走行レール当接部30Aは、溶接によって補強材23に設けられている。一方、図4(B)に示すように、走行レール当接部30Bは、溶接によって補強材24に設けられている。走行レール当接部30A,30Bは、走行レール4の側面に当接することによって、当該側面に対して垂直な方向における移動装置10の移動を制限する。
各走行レール当接部30A,30Bは、右垂下部31Aと、左垂下部31Bと、右摺動材32Aと、左摺動材32Bとで構成されている。右垂下部31Aおよび左垂下部31Bは、左右方向Yにおいて間隔をあけて設けられており、右垂下部31Aは、走行レール4の右側面に対向し、左垂下部31Bは、走行レール4の左側面に対向する。走行レール当接部30Aの右垂下部31Aおよび左垂下部31Bは、補強材23から垂下している。一方、走行レール当接部30Bの右垂下部31Aおよび左垂下部31Bは、補強材24から垂下している。右摺動材32Aは、右垂下部31Aに比べて自己潤滑性および耐摩耗性に優れた材料により形成されており、ねじ33を用いて右垂下部31Aに取り付けられている。一方、左摺動材32Bは、左垂下部31Bに比べて自己潤滑性および耐摩耗性に優れた材料により形成されており、ねじ33を用いて左垂下部31Bに取り付けられている。右摺動材32Aは、右垂下部31Aにおいて走行レール4の右側面に対向する部位に設けられ、左摺動材32Bは、左垂下部31Bにおいて走行レール4の左側面に対向する部位に設けられている。右摺動材32Aおよび左摺動材32Bは、例えば超高分子量ポリエチレン(UHPE)からなる。
図5を参照して、嵌合部40A,40Bについて詳しく説明する。なお、図5は、図4のA−A部分の断面図であって、図5において支柱21の断面等は省略されている。図5に示すように、嵌合部40A,40Bは、溶接によって走行レール当接部30Aの前端に設けられている。嵌合部40A,40Bは、スタッカクレーン6の端部に嵌め合わせられる。
嵌合部40Aは、溶接によって右垂下部31Aに固定されており、右垂下部31Aにおいてスタッカクレーン6に対向する部位に設けられている。嵌合部40Bは、溶接によって左垂下部31Bに固定されており、左垂下部31Bにおいてスタッカクレーン6に対向する部位に設けられている。嵌合部40A,40Bは、例えば鉄等の金属からなる。各嵌合部40A,40Bは、走行レール当接部30Aに溶接で固定される基部41と、基部41からスタッカクレーン6に向けて突出する突出部42とを有する。嵌合部40Aの突出部42と嵌合部40Bの突出部42との間にスタッカクレーン6の端部が配置されることによって、嵌合部40A,40Bがスタッカクレーン6の端部に嵌め合わせられる。
また、嵌合部40A,40Bには、スタッカクレーン6と当接する緩衝材43が設けられている。緩衝材43は、例えばゴム等の弾性体からなる。緩衝材43は、嵌合部40A,40Bの基部42にスタッカクレーン6が当接することを防ぐ。なお、図4等においては、緩衝材43の図示は省略されている。
図6等を参照して、作業員保護装置1の使用態様の一例を説明する。なお、図6において梯子60の図示は省略されている。
スタッカクレーンのメンテナンスを行う作業員は、クレーン通路Gを通る前に、走行レール4外に配置されている作業員保護装置1(図1参照)の作業員収容空間Sに入る。次いで、作業員は、作業員保護装置1のケージ20を押すことによって、ケージ20とともに移動装置10を動かし、走行レール当接部30A,30Bの右垂下部31Aと左垂下部31Bとの間に走行レール4が位置するように(図4および図5参照)、ストッパ5を越えて走行レール4上に作業員保護装置1を移動させる。そして、作業員は、作業員保護装置1とともにクレーン通路G上を移動して、スタッカクレーン6に近づく。したがって、図6に示すように、スタッカクレーン6のメンテナンスを行う作業員がクレーン通路Gを通る際に、作業員保護装置1は、クレーン通路Gに落下する落下物から作業員をヘッドガード22で保護する。
スタッカクレーンのメンテナンスを行う作業員は、クレーン通路Gを通る前に、走行レール4外に配置されている作業員保護装置1(図1参照)の作業員収容空間Sに入る。次いで、作業員は、作業員保護装置1のケージ20を押すことによって、ケージ20とともに移動装置10を動かし、走行レール当接部30A,30Bの右垂下部31Aと左垂下部31Bとの間に走行レール4が位置するように(図4および図5参照)、ストッパ5を越えて走行レール4上に作業員保護装置1を移動させる。そして、作業員は、作業員保護装置1とともにクレーン通路G上を移動して、スタッカクレーン6に近づく。したがって、図6に示すように、スタッカクレーン6のメンテナンスを行う作業員がクレーン通路Gを通る際に、作業員保護装置1は、クレーン通路Gに落下する落下物から作業員をヘッドガード22で保護する。
本実施形態では以下の効果が得られる。
(1)作業員保護装置1は、移動装置10とケージ20とを備え、ケージ20は、支柱21とヘッドガード22とを備え、移動装置10とともにクレーン通路G上を移動する。また、移動装置10は、車輪12を備え、車輪12の転動によってスタッカクレーン6に対して近づく方向および遠ざかる方向に移動可能である。この構成によれば、ヘッドガード22の下方の空間である作業員収容空間Sに作業員が位置しているときは、ケージ20のヘッドガード22によって落下物から作業員を保護することができる。そして、作業員は、例えばケージ20の支柱21を手で押すことによって、ケージ20とともに移動装置10を移動させることができる。すなわち、作業員は、ヘッドガード22の下方の空間に位置する状態を維持しながら、ケージ20とともにスタッカクレーン6に近づくことができる。したがって、作業員がクレーン通路Gを通ってスタッカクレーン6に近づく際に、作業員とともに移動するケージ20のヘッドガード22によって、クレーン通路Gに落下する落下物から作業員を保護することができる。
(1)作業員保護装置1は、移動装置10とケージ20とを備え、ケージ20は、支柱21とヘッドガード22とを備え、移動装置10とともにクレーン通路G上を移動する。また、移動装置10は、車輪12を備え、車輪12の転動によってスタッカクレーン6に対して近づく方向および遠ざかる方向に移動可能である。この構成によれば、ヘッドガード22の下方の空間である作業員収容空間Sに作業員が位置しているときは、ケージ20のヘッドガード22によって落下物から作業員を保護することができる。そして、作業員は、例えばケージ20の支柱21を手で押すことによって、ケージ20とともに移動装置10を移動させることができる。すなわち、作業員は、ヘッドガード22の下方の空間に位置する状態を維持しながら、ケージ20とともにスタッカクレーン6に近づくことができる。したがって、作業員がクレーン通路Gを通ってスタッカクレーン6に近づく際に、作業員とともに移動するケージ20のヘッドガード22によって、クレーン通路Gに落下する落下物から作業員を保護することができる。
(2)支柱21は、右側支柱(右前支柱21Aおよび右後支柱21B)および左側支柱(左前支柱21Cおよび左後支柱21D)で構成され、ケージ20は、右側支柱と左側支柱とを接続する補強材23,24を備え、補強材23,24は、右側支柱の下端および左側支柱の下端から離れた所定の高さに配置されている。この構成によれば、補強材23,24によってケージの剛性を高めることができる。また、補強材23,24が、走行レール4およびストッパ5に接触しないようにすることができる。したがって、走行レール4が延びる延設方向Eにおけるケージ20の移動がストッパ5によって妨げられないようにすることができ、走行レール4から作業員保護装置1を退けることを容易に行うことができる。
(3)右側支柱(右前支柱21Aおよび右後支柱21B)および左側支柱(左前支柱21Cおよび左後支柱21D)の間には、走行レール4の側面に対して当接可能な走行レール当接部30A,30Bが設けられており、走行レール当接部30Aは、走行レール4の側面に当接することによって当該側面に対して垂直な方向における移動装置10の移動を制限する。この構成によれば、移動装置10がクレーン通路G上を移動する際、走行レール当接部30A,30Bによって、走行レール4の側面に対して垂直な方向における移動装置10の移動が制限されるため、移動装置10が走行レール4に沿って移動し、移動装置10またはケージ20が、走行レール4の側方に設けられたラック3や給電用の電力線に接触することを防止することができる。
(4)走行レール当接部30A,30Bは、右垂下部31Aと、左垂下部31Bと、右摺動材32Aと、左摺動材32Bとで構成される。この構成によれば、右摺動材32Aが走行レール4の右側面と接触することによって、移動装置10が走行レール4に対して左方に移動することを制限することができ、左摺動材32Bが走行レール4の左側面と接触することによって、移動装置10が走行レール4に対して右方に移動することを制限することができる。また、右摺動材32Aおよび左摺動材32Bを自己潤滑性の高い材料で構成することによって、走行レール当接部30A,30Bが走行レール4に当接するときも、走行レール4に沿って移動装置10を容易に移動させることができる。
(5)作業員保護装置1は、スタッカクレーン6の一部(端部)に嵌め合わせられる嵌合部40A,40Bを備え、嵌合部40A,40Bには、スタッカクレーン6と当接する緩衝材43が設けられている。この構成によれば、嵌合部40A,40Bがスタッカクレーン6の一部に嵌め合わされた状態においてスタッカクレーン6で作業員保護装置1を押すときに、スタッカクレーン6に対して作業員保護装置1が左右方向Yに移動することが規制されるため、作業員保護装置1が走行レール4に接触して移動することを防ぐことができる。また、嵌合部40A,40Bには緩衝材43が設けられているため、作業員保護装置1がスタッカクレーン6に接触する際に生じる衝撃を緩和することができる。
(6)ヘッドガード22には、取り外し式の梯子60を引っ掛けることが可能な水平な棒材51を備えた梯子被取付部50が設けられている。この構成によれば、作業員は、スタッカクレーン6のメンテナンス等に利用する梯子60を梯子被取付部50の棒材51に引っ掛けることによって、梯子60を手で持たずにスタッカクレーン6に近づくことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態の構成を適宜変更することもできる。例えば、以下のように変更して実施することもでき、以下の変更を組み合わせることもできる。
・走行レール当接部30A,30Bの一方または双方を省略することもできる。また、嵌合部40A,40Bの一方または双方を省略することもできる。また、梯子被取付部50を省略することもできる。すなわち、落下物から作業員を保護することができるのであれば、走行レール当接部30A,30Bおよび嵌合部40A,40Bおよび梯子被取付部50に係る構成は適宜変更してもよい。
・支柱21を構成する右側支柱または左側支柱の本数や配置等を変更することもできる。また、格子材22E〜22Iに代えて板状の天板材によりヘッドガード22を構成することもできる。すなわち、移動装置10とともにクレーン通路G上を移動することができ、かつ、落下物から作業員を保護することができるのであれば、ケージ20に係る構成は適宜変更してもよい。
・キャスター13A〜13Dの全てを自在キャスターで構成することもできる。また、ベースフレーム材11を省略して、支柱21の下端にキャスターを設けることもできる。すなわち、スタッカクレーン6に対して近づく方向および遠ざかる方向に移動することができるのであれば、移動装置10に係る構成は適宜変更してもよい。
1 作業員保護装置
2A 入庫ステーション
2B 出庫ステーション
3 ラック
4 走行レール
5 ストッパ
6 スタッカクレーン
7 侵入防止柵
10 移動装置
11 ベースフレーム材
11A 右ベースフレーム材
11B 左ベースフレーム材
12 車輪
12A 右前輪
12B 右後輪
12C 左前輪
12D 左後輪
13A〜13D キャスター
20 ケージ
21 支柱
21A 右前支柱(右側支柱)
21B 右後支柱(右側支柱)
21C 左前支柱(左側支柱)
21D 左後支柱(左側支柱)
22 ヘッドガード
22A〜22D 上部フレーム材
22E〜22I 格子材
23〜29 補強材
30A,30B 走行レール当接部
31A 右垂下部
31B 左垂下部
32A 右摺動材
32B 左摺動材
33 ねじ
40A,40B 嵌合部
41 基部
42 突出部
43 緩衝材
50 梯子被取付部
51 棒材
60 梯子
61 フック部
E 延設方向
G クレーン通路
S 作業員収容空間
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向
2A 入庫ステーション
2B 出庫ステーション
3 ラック
4 走行レール
5 ストッパ
6 スタッカクレーン
7 侵入防止柵
10 移動装置
11 ベースフレーム材
11A 右ベースフレーム材
11B 左ベースフレーム材
12 車輪
12A 右前輪
12B 右後輪
12C 左前輪
12D 左後輪
13A〜13D キャスター
20 ケージ
21 支柱
21A 右前支柱(右側支柱)
21B 右後支柱(右側支柱)
21C 左前支柱(左側支柱)
21D 左後支柱(左側支柱)
22 ヘッドガード
22A〜22D 上部フレーム材
22E〜22I 格子材
23〜29 補強材
30A,30B 走行レール当接部
31A 右垂下部
31B 左垂下部
32A 右摺動材
32B 左摺動材
33 ねじ
40A,40B 嵌合部
41 基部
42 突出部
43 緩衝材
50 梯子被取付部
51 棒材
60 梯子
61 フック部
E 延設方向
G クレーン通路
S 作業員収容空間
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向
Claims (6)
- スタッカクレーンのメンテナンスを行う作業員がクレーン通路を通る際に、前記クレーン通路に落下する落下物から前記作業員を保護する作業員保護装置であって、
前記クレーン通路上を移動する移動装置と、前記作業員を含む作業員収容空間を囲むように設けられるケージとを備え、
前記ケージは、前記作業員収容空間を囲むように立たせて設けられた支柱と、前記作業員収容空間の上方に設けられたヘッドガードとを備え、当該ケージは、前記移動装置とともに前記クレーン通路上を移動し、
前記移動装置は、前記クレーン通路上を転動する車輪を備え、当該移動装置は、前記車輪の転動によって前記スタッカクレーンに対して近づく方向および遠ざかる方向に移動可能である
ことを特徴とする作業員保護装置。 - 前記支柱は、前記クレーン通路に設けられた走行レールを跨ぐことが可能な右側支柱および左側支柱で構成され、
前記ケージは、前記右側支柱と前記左側支柱とを接続する補強材を備え、
前記補強材は、前記右側支柱の下端および前記左側支柱の下端から離れた所定の高さに配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の作業員保護装置。 - 前記右側支柱および前記左側支柱の間には、前記走行レールの側面に対して当接可能な走行レール当接部が設けられており、
前記走行レール当接部は、前記走行レールの側面に当接することによって当該側面に対して垂直な方向における前記移動装置の移動を制限する
ことを特徴とする請求項2に記載の作業員保護装置。 - 前記走行レール当接部は、前記補強材から垂下するとともに前記走行レールの右側面に対向する右垂下部と、前記補強材から垂下するとともに前記走行レールの左側面に対向する左垂下部と、前記右垂下部において前記走行レールの右側面に対向する部位に設けられた右摺動材と、前記左垂下部において前記走行レールの左側面に対向する部位に設けられた左摺動材とで構成される
ことを特徴とする請求項3に記載の作業員保護装置。 - 前記作業員保護装置は、さらに、前記スタッカクレーンの一部に嵌め合わせられる嵌合部を備え、当該嵌合部には、前記スタッカクレーンと当接する緩衝材が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業員保護装置。 - 前記ヘッドガードには、取り外し式の梯子を引っ掛けることが可能な水平な棒材を備えた梯子被取付部が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業員保護装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014141401A JP5804539B1 (ja) | 2014-07-09 | 2014-07-09 | 作業員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014141401A JP5804539B1 (ja) | 2014-07-09 | 2014-07-09 | 作業員保護装置 |
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JP5804539B1 true JP5804539B1 (ja) | 2015-11-04 |
JP2016016947A JP2016016947A (ja) | 2016-02-01 |
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ID=54544765
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JP2014141401A Active JP5804539B1 (ja) | 2014-07-09 | 2014-07-09 | 作業員保護装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020152555A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 住友重機械搬送システム株式会社 | 自動倉庫システム |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5974803A (ja) * | 1982-10-21 | 1984-04-27 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 立体倉庫 |
JPH0198506A (ja) * | 1987-10-09 | 1989-04-17 | Hitachi Ltd | 物品のピッキング方法及び立体倉庫 |
JPH0572816U (ja) * | 1992-03-03 | 1993-10-05 | 村田機械株式会社 | スタッカクレーン |
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-
2014
- 2014-07-09 JP JP2014141401A patent/JP5804539B1/ja active Active
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