JP5803151B2 - 内燃機関の排気ガス還流装置 - Google Patents

内燃機関の排気ガス還流装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5803151B2
JP5803151B2 JP2011046594A JP2011046594A JP5803151B2 JP 5803151 B2 JP5803151 B2 JP 5803151B2 JP 2011046594 A JP2011046594 A JP 2011046594A JP 2011046594 A JP2011046594 A JP 2011046594A JP 5803151 B2 JP5803151 B2 JP 5803151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
exhaust gas
pipe
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011046594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012184670A (ja
Inventor
英二 岩崎
英二 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2011046594A priority Critical patent/JP5803151B2/ja
Publication of JP2012184670A publication Critical patent/JP2012184670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5803151B2 publication Critical patent/JP5803151B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の排気ガス還流装置に関し、特に、排気浄化装置から排出される排気ガスの一部を、内燃機関の吸気管に還流する排気還流管を有する内燃機関の排気ガス還流装置に関する。
従来より、自動車等の車両の内燃機関にあっては、排気側から排気ガスの一部を抜き出して吸気側に戻し、この吸気側に戻された排気ガスで内燃機関内での燃料の燃焼を抑制させて燃焼温度を下げることにより、NOxの発生を低減するようにした、所謂、排気ガス還流(EGR:Exhaust Gas Recirculation)が行われている。
このEGRシステムとしては、高温の排気ガスの一部を吸気側に還流させるHPL(High Pressure Loop)−EGR方式に対して、ターボ過給機の排気タービンや排気浄化装置の排気浄化触媒を通過した排気ガスをターボ過給機のコンプレッサより上流側に還流させることで低温かつ大量の排気再循環を可能にしたLPL(Low Pressure Loop)−EGR方式の排気ガス還流装置が普及してきている。
LPL−EGR装置は、排気浄化装置より下流の排気管と過給機のコンプレッサより上流の吸気管にEGRクーラを備えた低圧EGR管が設けられており、排気浄化装置より下流の排気管から排気ガスの一部を低圧EGR管に導入し、この低圧EGR管に導入された排気ガスを低圧EGRクーラで冷却した後、コンプレッサより上流の吸気管に再循環させるようになっている。
この結果、低圧EGRクーラで強制的に冷却された大量の排気ガスをコンプレッサにより内燃機関に過給することができると共に、内燃機関に送られる空気量を低減させないようにすることができる。
ところで、このような従来の内燃機関の排気ガス還流装置にあっては、低圧EGR管に導入された排気ガスが低圧EGRクーラで冷却されてしまうため、EGRガス中に含まれる水分が凝縮し、燃料に微量に含まれる硫黄分を成分とする硫酸あるいは硝酸が凝縮水に含まれてしまう。
特に、内燃機関の吸気管や排気管のレイアウトによって、排気浄化装置に対して低圧EGRクーラが上方に位置している場合には、LPL−EGR装置を停止した後に低圧EGR管を通して排気管に排気ガスが還流されないので、排気ガスによって低圧EGR管内の凝縮水が押し上げられなくなる。
このため、低圧EGRクーラ内の凝縮水が自重によって低圧EGR管を通して排気浄化装置に逆流してしまい、この凝縮水が排気浄化装置内の高温状態の排気浄化触媒に接触することで排気浄化触媒が急冷されてしまうことがある。
このように排気浄化触媒が急冷されてしまうと、排気浄化触媒が劣化してしまう。すなわち、排気浄化触媒と凝縮水の温度差によって排気浄化触媒にクラックが発生したり、凝縮水自体が排気浄化触媒の付着物と反応したりしてしまう。
このように排気浄化触媒が劣化するのを抑制することができるものとして、低圧EGR管の壁面を伝わって逆流する凝縮水が排気浄化触媒を避けるようにしてケース部材に流れ込むように、排気浄化装置のケース部材の壁面に通路を形成した排気ガス還流装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−65162号公報
しかしながら、このような従来の排気ガス還流装置にあっては、排気浄化装置のケース部材の壁面に低圧EGR管の壁面を伝って逆流する凝縮水が流れ込む通路を形成しているだけである。
このため、低圧EGR管の壁面を伝わらずに逆流する凝縮水が排気浄化触媒に接触するのを防止することができず、凝縮水によって排気浄化触媒が劣化するのを抑制することができないという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、排気還流管から逆流する凝縮水が排気浄化装置の排気浄化触媒に接触するのを抑制して、排気浄化触媒が劣化するのを抑制することができる内燃機関の排気ガス還流装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置は、上記目的を達成するため、(1)内燃機関の排気管の途中に設けられ、排気ガスを浄化する排気浄化触媒を有する排気浄化装置と、前記排気浄化装置から排出される排気ガスの一部を、前記内燃機関の吸気管に還流する排気還流管と、前記排気還流管に設けられ、前記排気還流管に還流される排気ガスを冷却する冷却部材とを備えた内燃機関の排気ガス還流装置であって、前記排気浄化装置は、前記排気管の途中に配置されたケース部材および該ケース部材内に収納され、排気ガスを浄化する前記排気浄化触媒を有し、前記排気浄化触媒の下流側と前記排気還流管の上流側との間に、前記排気浄化触媒から前記排気還流管の開口方向に隙間を介して対向する少なくとも2枚以上のフィルタ部材が設けられ、前記フィルタ部材は、複数の開口を有し、前記排気浄化触媒の下流に位置するように前記ケース部材内に設けられ、前記開口は、前記開口方向に全面が重ならないように前記フィルタ部材の延在方向一端から他端に向かって互い違いに配列されるものから構成されている。
この内燃機関の排気ガス還流装置は、排気浄化触媒と排気還流管との間に、複数の開口を有する少なくとも2枚以上のフィルタ部材が排気浄化触媒から排気還流管の開口方向に隙間を介して対向して設けられ、排気浄化触媒から排気還流管の開口方向に開口の全面が重ならないように開口がフィルタ部材の延在方向一端から他端に向かって互い違いに配列されるので、冷却部材が排気浄化装置よりも上方に設置される場合には、LPL−EGR装置を停止した後に、冷却部材から逆流する凝縮水が排気ガスの排気方向の最下流に位置するフィルタ部材に衝突して捕捉される。
また、最下流に位置するフィルタ部材の開口から上流に位置するフィルタ部材に流れこんだ凝縮水は、最下流に位置するフィルタ部材よりも上流に位置するフィルタ部材に衝突して捕捉される。
すなわち、この内燃機関の排気ガス還流装置は、フィルタ部材が排気浄化触媒の下流に位置するようにケース部材内に設けられるので、冷却装置から排気還流管を通して逆流する凝縮水をケース部材に設けられたフィルタ部材によって捕捉することができ、凝縮水が排気浄化触媒に接触するのを抑制することができる。
このため、凝縮水が高温状態の排気浄化触媒に接触するのを抑制することができ、排気浄化触媒が凝縮水によって急冷されてしまうのを防止することができる。
このため、排気浄化触媒と凝縮水の温度差によって排気浄化触媒にクラックが発生したり、凝縮水自体が排気浄化触媒の付着物と反応したりしてしまうのを防止することができ、排気浄化触媒が劣化するのを防止することができる。
また、内燃機関から排気されて排気浄化装置によって浄化された排気ガスは、隙間を介して対向するフィルタ部材の開口を通して排出されるので、LPL−EGR装置の作動時に排気還流管に導入される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関の排気性能が低下するのを防止することができる。
上記(1)に記載の内燃機関の排気ガス還流装置において、(2)前記冷却部材が、前記排気浄化装置に対して上方に位置するものから構成されている。
この内燃機関の排気ガス還流装置は、冷却部材が排気浄化装置に対して上方に位置するので、LPL−EGR装置を停止した後に、排気ガスによって排気還流管内の凝縮水が押し上げられなくなる。
このため、排気還流管内の凝縮水が自重によって排気還流管を通して排気浄化装置に逆流してしまうが、排気浄化装置の下流側に設けられたフィルタ部材によって凝縮水を捕捉することにより、凝縮水が排気浄化装置の排気浄化触媒に接触するのを抑制することができる。
上記(1)または(2)に記載の内燃機関の排気ガス還流装置において、(3)前記排気還流管の上流開口端が、前記ケース部材の一側面に接続され、前記ケース部材に対して排気ガスの排気方向の下流側の前記排気管の開口端が、前記一側面を除いた前記ケース部材の側面に接続され、前記フィルタ部材が、前記排気管の前記開口端よりも前記排気還流管の前記上流開口端に近接して前記上流開口端に対向するように前記ケース部材内に設置されるものから構成されている。
この内燃機関の排気ガス還流装置は、フィルタ部材が、排気管の開口端よりも排気還流管の上流開口端に近接してこの上流開口端に対向するようにケース部材内に設置されるので、フィルタ部材を排気管の開口端と排気浄化触媒の間の排気ガスの通路上に設置させないようにすることができる。
このため、排気浄化装置によって浄化された排気ガスを、フィルタ部材を通過させずに排気管の開口端に排出することができる。
したがって、排気管から大気に排出される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関の排気性能を向上させることができる。
上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の内燃機関の排気ガス還流装置において、(4)前記排気還流管の前記上流開口端が前記排気浄化装置の下流に位置する前記排気管に接続され、前記フィルタ部材が、前記排気還流管の前記上流開口端に対向して前記排気浄化装置の下流に位置する前記排気管に取付けられるものから構成されている。
この内燃機関の排気ガス還流装置は、フィルタ部材が排気還流管の上流開口端に対向して排気管に取付けられるので、フィルタ部材を排気管の開口端と排気浄化触媒の間の排気ガスの通路上に設置させないようにすることができる。
このため、排気浄化装置によって浄化された排気ガスを、フィルタ部材を通過させずに排気管の開口端に排出することができる。したがって、排気管から大気に排出される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関の排気性能を向上させることができる。
上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の内燃機関の排気ガス還流装置において、(5)前記フィルタ部材は、複数の前記開口が形成された板状部材から構成されている。
この内燃機関の排気ガス還流装置は、フィルタ部材が複数の開口が形成された板状部材から構成されるので、簡素な構成のフィルタ部材を用いて排気浄化触媒が劣化してしまうのを抑制することができるとともに、排気還流管に導入される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止して、内燃機関の排気性能が低下するのを防止することができる。
本発明によれば、排気還流管から逆流する凝縮水が排気浄化装置の排気浄化触媒に接触するのを抑制して、排気浄化触媒が劣化するのを抑制することができる内燃機関の排気ガス還流装置を提供することができる。
本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第1の実施の形態を示す図であり、排気ガス還流装置を備えた内燃機関システムの構成図である。 本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第1の実施の形態を示す図であり、排気ガス還流装置の要部断面図である。 本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第1の実施の形態を示す図であり、板状部材の斜視図である。 本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第1の実施の形態を示す図であり、板状部材の正面図である。 本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第1の実施の形態を示す図であり、板状部材に凝縮水が捕捉される状態を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第1の実施の形態を示す図であり、LPL−EGR装置を停止後の排気ガスの流れと低圧EGR管を逆流する凝縮水とを示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第2の実施の形態を示す図であり、LPL−EGR装置を停止後の排気ガスの流れと低圧EGR管を逆流する凝縮水とを示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第3の実施の形態を示す図であり、LPL−EGR装置を停止後の排気ガスの流れと低圧EGR管を逆流する凝縮水とを示す図である。
以下、本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図6は、本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス還流装置を適用した内燃機関システムの構成を説明する。
この内燃機関システムが備える内燃機関1は、4つの気筒2を有する圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)を構成しており、内燃機関1には、図示しないサプライポンプから送られてきた高圧燃料を貯留するコモンレール3と、コモンレール3内の高圧燃料を各気筒2内に噴射するための4つのインジェクタ4とが取付けられている。なお、内燃機関1の気筒数は、特に4気筒に限定されるものではない。
また、内燃機関1の各気筒2には、図示しない吸気弁および排気弁が取付けられており、内燃機関1には各気筒2の燃焼室に連通し、吸気弁および排気弁によって開閉される吸気ポートおよび排気ポートが形成されている。
また、内燃機関1の吸気ポートには吸気マニホールド5を介して吸気管7が接続されており、吸気管7から吸気ポートに導入される空気は、吸気ポートを介して各気筒2の燃焼室に導入される。
また、内燃機関1の排気ポートには排気マニホールド6を介して排気管8が接続されており、各気筒2の燃焼室から排気ポートに排出された排気ガスは、排気ポートから排気管8に排出されるようになっている。
吸気管7の途中には、過給機としてのターボチャージャ9の構成要素であるコンプレッサ10、コンプレッサ10からの圧縮空気を冷却するためのインタークーラ11が設けられている。
吸気管7のコンプレッサ10よりも上流の部分には吸気(新気)量を測定するためのエアフローメータ12が設けられており、吸気管7のコンプレッサ10よりも下流の部分には吸気管7内の吸気量を調整するためのスロットル弁14が設けられている。
排気管8の途中にはターボチャージャ9の構成要素であるタービン15が設けられており、排気管8のタービン15よりも下流の部分には、排気中のPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕捉(捕集)するための排気浄化装置16が設けられている。
この排気浄化装置16は、排気管8の途中に設けられたケース部材16aと、ケース部材16aに収納され、排気中のPMを捕捉する排気浄化触媒としてのDPF(Diesel Particulate Filter)16bとを備えている。
DPF16bは、例えば、多孔質セラミックのハニカム構造の担体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、隣接する通路同士において上流端と下流端とが交互に封止されたウォールフロータイプのフィルタである。
したがって、排気ガスは、上流端が開口し下流端が封止された通路から流入し、通路壁を通って、上流端が封止され下流端が開口する通路へ流出し、この際に、排気中のPMが通路壁に捕集される。
また、排気浄化装置16の上流側には酸化触媒コンバータ13が設けられており、この酸化触媒コンバータ13は、酸化触媒を有している。
酸化触媒は、例えば、多孔質セラミックのハニカム構造の担体に、白金(Pt)等の貴金属(酸化触媒)を担持させたもので、DPFの再生のため、排気中の還元成分を酸化して、酸化熱を発生させ、下流側のDPFを昇温させるようになっている。
なお、本実施の形態では、排気浄化装置16と酸化触媒コンバータ13とを別体に設けているが、ケース部材16aの内部において、DPF16bの上流側にDPF16bと直列に酸化触媒を設けるようにしてもよい。
また、上流とは、排気ガスの流れる方向に対して上流にあることをいい、下流とは、排気ガスの流れる方向に対して下流にあることをいう。
吸気マニホールド5と排気マニホールド6との間には、排気マニホールド6内を流れる排気の一部を高圧EGRガスとして吸気マニホールド5に戻すための高圧EGR管18が設けられており、この高圧EGR管18は、排気マニホールド6と吸気マニホールド5とを連通している。
また、高圧EGR管18には高圧EGR弁19が設けられており、この高圧EGR弁19は、高圧EGR管18を開放する開放状態と、高圧EGR管18の開放を制限する、例えば、高圧EGR管18を遮断する閉弁状態とに切換えられるようになっている。
本実施の形態では、高圧EGR管18および高圧EGR弁19が、HPL−EGR装置26を構成している。
一方、排気浄化装置16のケース部材16aと吸気管7との間には、排気浄化装置16により浄化された排気の一部を、吸気管7のコンプレッサ10よりも上流の部分に戻すための排気還流管として低圧EGR管20が設けられている。
すなわち、低圧EGR管20は、排気管8におけるタービン15および排気浄化装置16より下流側に上流開口端20aが接続されているとともに、吸気管7におけるコンプレッサ10よりも上流側に下流開口端20bが接続されており、内燃機関1からの排気ガスの一部を低圧のEGRガスとして吸気管7に還流するようになっている。
この低圧EGR管20には冷却部材としての低圧EGRクーラ21が設けられている。低圧EGRクーラ21は、例えば、水冷式のクーラで構成されており、低圧EGRクーラ21は、ケース部材21aと、ケース部材21a内を通るEGRガスに接触するとともに冷却用流体通路を形成する冷却水管部21bとを有している。
冷却水管部21b内に導入される冷却用流体(例えば、内燃機関の冷却水)は、ケース部材21a内を通るEGRガスとの間における熱交換によって、低圧側のEGRガスを冷却できるようになっている。
低圧EGR管20には低圧EGR弁22が設けられており、この低圧EGR弁22は、低圧EGR管20を開放する開放状態と、低圧EGR管20の開放を制限する、例えば、低圧EGR管20を遮断する閉弁状態とに切換えられるようになっている。
本実施の形態では、低圧EGR管20、低圧EGRクーラ21および低圧EGR弁22がLPL−EGR装置27を構成しており、このLPL−EGR装置27および排気浄化装置16が排気ガス還流装置を構成している。
また、内燃機関システムにはECU(Electronic Control Unit)30が設けられている。
また、内燃機関1にはクランクシャフトの角度(回転角度)を検出するクランク角センサ31やスロットル弁14の開度を調整するアクセルペダルの踏み込み位置を検出するアクセルポジションセンサ32が設けられており、ECU30は、クランク角センサ31およびアクセルポジションセンサ32に電気的に接続されている。
ECU30は、クランク角センサ31から入力される内燃機関1のクランクシャフトの回転数情報およびアクセルポジションセンサ32から入力されるアクセルポジション位置情報や各種センサ群からの情報に基づいて内燃機関1の回転数および内燃機関1の負荷を算出し、この算出結果に基づいて、インジェクタ4、高圧EGR弁19および低圧EGR弁22等を制御するようになっている。
ここで、各種センサ群とは、エアフローメータ12、吸入空気の温度を検出する吸気温度センサ33、吸気管7内の圧力を検出する吸気圧力センサ34、排気ガスの温度を検出する排気温度センサ35等である。なお、内燃機関1の回転数や負荷を算出するセンサは、車両に装着される公知のセンサからの情報も加味することができることは、言うまでもない。
一方、図2に示すように、排気浄化装置16のケース部材16aの一側面である左側面16fにはフランジ16cを介して低圧EGR弁22の上流開口端20aが接続されている。
また、排気管8は、排気浄化装置16に対して上流側に位置する上流排気管8Aおよび排気浄化装置16に対して下流側に位置する下流排気管8Bから構成されている。
上流排気管8Aの上流開口端8aは、タービン15に接続されており(図1参照)、上流排気管8Aの下流開口端8bは、フランジ16dを介してケース部材16aの右側面16gに接続されている。
また、下流排気管8Bの開口端である上流開口端8cは、フランジ16eを介してケース部材16aの下側面16hに接続されており、下流排気管8Bの図示しない下流開口端は、マフラを介して大気に連通している。
すなわち、本実施の形態のケース部材16aは、異なる側面16f、16g、16hに上流排気管8Aの下流開口端8b、下流排気管8Bの上流開口端8cおよび低圧EGR管20の上流開口端20aがそれぞれ接続されている。
また、本実施の形態では、エンジンルーム内において、内燃機関システムのレイアウトの関係上、低圧EGRクーラ21が排気浄化装置16の上方に設置されている。
なお、図1は、内燃機関システムの概略を示すものであって、実際には、内燃機関1、HPL−EGR装置26およびLPL−EGR装置27等の配置が図1のような上限関係になっているものではない。
但し、図1、図2に示すように、低圧EGRクーラ21と排気浄化装置16との上下関係に関しては、低圧EGRクーラ21は、排気浄化装置16に対して上方に位置している。
図1、図2に示すように、排気浄化装置16のケース部材16a内には2枚のフィルタ部材としての板状部材41、42が収納されている。この板状部材41、42は、DPF16bの下流側に位置しており、排気浄化装置16から低圧EGR管20に流れる排気ガスの排気方向、すなわち、DPF16bから低圧EGR管20の開口方向に一定の隙間を介して対向し、DPF16bから低圧EGR管20の開口方向に直列に設けられている。
なお、低圧EGR管20の開口方向とは、低圧EGR管20の上流開口端20aが開口している方向のことであり、DPF16bから低圧EGR管20の開口方向とDPF16bから低圧EGR管20に流れる排気ガスの排気方向とは、同方向である。
このように、板状部材41、42は、DPF16bの下流側と低圧EGR管20の上流側との間に設けられている。なお、板状部材41、42は、ブラケット等を介してケース部材16aに固定されている。
また、板状部材41、42は、下流排気管8Bの上流開口端8cよりも低圧EGR管20の上流開口端20aに近接して上流開口端20aに対向するようにケース部材16a内に設置されている。
図3、図4に示すように、板状部材41、42にはそれぞれ複数の開口41a、42aが形成されており、開口41a、42aは、同一形状に形成されている。
この開口41a、42aは、開口41a、42aの全面がDPF16bから低圧EGR管20の開口方向に重ならないように、板状部材41、42の延在方向一端である上端(あるいは下端)から延在方向他端である下端(あるいは上端)に向かって互い違いに、換言すれば、千鳥状に配列されている。
なお、本実施の形態では、開口41a、42aの全面が重ならないようにしているが、開口41a、42aの一部が重なるようにしてもよい。
次に、作用を説明する。
内燃機関1の気筒2内のピストンが降下(吸入工程)して吸気管7に負圧が発生することにより、吸気管7に吸気が導入されると、この吸気は、吸気管7を通して内燃機関1の各気筒2に供給される。
また、内燃機関1の各気筒2から排出された排気ガスは、排気管8を通してターボチャージャ9のタービン15に導入される。タービン15に導入された排気ガスは、上流排気管8Aから酸化触媒コンバータ13を通して排気浄化装置16に導入される。
酸化触媒コンバータ13および排気浄化装置16によって浄化された排気ガスは、下流排気管8Bを通して大気に排出される。
また、排気ガスがタービン15に供給されることにより、コンプレッサ10が作動することにより、吸気管7内を流れる吸入空気がコンプレッサ10によって圧縮されて内燃機関1の各気筒2に送られ、内燃機関1の過給が行われる。
ここで、ECU30は、クランク角センサ31、アクセルポジションセンサ32、吸気温度センサ33、吸気圧力センサ34および排気温度センサ35等からの検出情報に基づいて内燃機関1の回転数および負荷を演算する。
ECU30は、この演算結果に基づいて低速、低負荷領域で内燃機関1が運転されているものと判断した場合には、高圧EGR弁19を開放状態に切換えて高圧EGR管18の内部を開放する。
このため、各気筒2から排気マニホールド6に排出された排気ガスの一部が高圧のEGRガスとなって高圧EGR管18から吸気マニホールド5を介して各気筒2に導入される。
一方、ECU30は、クランク角センサ31、アクセルポジションセンサ32、吸気温度センサ33、吸気圧力センサ34および排気温度センサ35等からの検出情報に基づいて内燃機関1が高速、高負荷領域で内燃機関1が運転されているものと判断した場合には、低圧EGR弁22を開放状態に切換えて低圧EGR管20の内部を開放する。
このため、タービン15の下流から排気管8を通して排気浄化装置16の下流に流れた排気ガスの一部が低圧EGR管20に導入される。この低圧EGR管20に導入されたEGRガスは、低圧EGRクーラ21で冷却されてコンプレッサ10に導入される。
コンプレッサ10に導入されるEGRガスと吸気の混合ガスは、コンプレッサ10によって圧縮されて吸気管7内を流れ、インタークーラ11によって冷却されることにより、内燃機関1の各気筒2に送られ、内燃機関1の過給が行われる。
また、ECU30は、クランク角センサ31、アクセルポジションセンサ32、吸気温度センサ33、吸気圧力センサ34および排気温度センサ35等からの検出情報に基づいて内燃機関1の回転数および負荷を演算する。
ECU30は、この演算結果に基づいて中速、中負荷領域で内燃機関1が運転されるものと判断した場合には、高圧EGR弁19を開放状態に切換えて高圧EGR管の内部を開放するとともに、低圧EGR弁22を補助的に制御して低圧EGR管20内を補助的に開放状態に切換える。
一方、低圧EGR管20を流れるEGRガスが低圧EGRクーラ21によって冷却されると、低圧EGRクーラ21の下流側でEGRガス中に含まれる水分が凝縮し、燃料に微量に含まれる硫黄分を成分とする硫酸あるいは硝酸が凝縮水に含まれてしまい、腐食性の高い凝縮水が発生してしまう。
この凝縮水は、LPL−EGR装置27が作動しているときには、低圧EGR管20を流れるEGRガスによって押し上げられることにより、低圧EGRクーラ21から逆流することはない。
ところが、LPL−EGR装置27の作動が停止すると、低圧EGR管20にEGRガスが導入されなくなるため、低圧EGRクーラ21内の凝縮水が自重によって低圧EGR管20を介して排気浄化装置16のケース部材16aに逆流する。
本実施の形態では、DPF16bと低圧EGR管20との間に、DPF16bから低圧EGR管20の開口方向に隙間を介して対向する板状部材41、42を設け、この板状部材41、42に、その全面が重ならないように板状部材41、42の延在方向上端から延在方向下端に向かって互い違いに配列される開口41a、42aを形成した。
このため、LPL−EGR装置27の停止後に、図5、図6に示すように、低圧EGRクーラ21から逆流(滴下)される凝縮水Wを排気ガスの排気方向の最下流に位置する板状部材41に衝突させて板状部材41に捕捉させることができる。
また、板状部材41の開口41aから上流に位置する板状部材42に流れこんだ凝縮水Wは、板状部材42に衝突させて板状部材42によって捕捉させることができる。これら板状部材41、42に捕捉された凝縮水は、下流排気管8Bに滴下され、下流排気管8を流れる高温の排気ガスによって蒸発される。
このため、凝縮水が排気浄化装置16のDPF16bに接触するのを抑制することができ、DPF16bが凝縮水によって急冷されてしまうのを防止することができる。したがって、DPF16bと凝縮水の温度差によってDPF16bにクラックが発生したり、凝縮水自体がDPF16bの付着物と反応したりしてしまうのを防止することができ、DPF16bが劣化するのを防止することができる。
また、内燃機関1から排気されてDPF16bによって浄化された排気ガスは、DPF16bから低圧EGR管20の開口方向に対向する板状部材42、41の開口42a、41aを通して低圧EGR管20に導入される。
このため、LPL−EGR装置27の作動時に低圧EGR管20に導入される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関1の排気性能が低下するのを防止することができる。
ここで、複数の開口を有する1枚の板状部材をDPF16bの下流側に設けたものを想定すると、凝縮水がDPF16bに接触するのを防止するために、凝縮水が開口を通過し難くなるように開口の開口面積を小さくすればよい。
ところが、開口の開口面積を小さくすると、開口を通過するときの排気ガスの圧力損失が大きくなり、内燃機関1の排気性能が悪化してしまう。
一方、排気ガスの圧力損失を低減するために、開口の開口面積を大きくすると、凝縮水が板状部材に衝突する面積を充分に確保することができず、凝縮水がDPF16bに接触するのを抑制し難い。
本実施の形態では、DPF16bの下流側と低圧EGR管20の上流側との間に位置するケース部材16a内に、DPF16bから低圧EGR管20の開口方向に隙間を介して対向する板状部材41、42を設けた。
そして、この板状部材41、42に設けられた複数の開口41a、42aの全面がDPF16bから低圧EGR管20の開口方向に重ならないように、開口41a、42aを板状部材41、42の延在方向上端(あるいは下端)から下端(あるいは上端)に向かって互い違いに配列した。
このため、開口41a、42aの開口面積を1枚の板状部材を設置した場合よりも大きくしても凝縮水がDPF16bに接触するのを抑制することができる。
また、DPF16bによって浄化された排気ガスを、板状部材42の開口42aから板状部材42、41の隙間および板状部材41の開口41aを通して低圧EGR管20に導入することができるため、排気ガスの圧力損失を低減することができる。
すなわち、本実施の形態では、開口41a、42aを有する板状部材41、42を用いた簡素な構成によってDPF16bの劣化の抑制と圧力損失の低減とを両立させることができる。
また、本実施の形態では、板状部材41、42を、下流排気管8Bの上流開口端8cよりも低圧EGR管20の上流開口端20aに近接させて上流開口端20aに対向するようにケース部材16aの内部に設置したので、板状部材41、42を下流排気管8Bの上流開口端8cとDPF16bとの間の排気ガスの通路上に設置させないようにすることができる。
このため、図6に示すように、DPF16bによって浄化された排気ガスGを、板状部材41、42を通過させずに下流排気管8Bの上流開口端8cに排出することができる。
したがって、上流開口端8cから大気に排出される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関1の排気性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態の開口41a、42aの形状は、丸穴となっているが、開口41a、42aの形状は、特に限定されるものではない。また、本実施の形態では、DPF16bの下流側に2枚の板状部材41、42が設けられているが、板状部材は、3枚以上設けられていてもよい。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
図7において、排気浄化装置51は、排気管8の途中に設けられたケース部材51aと、ケース部材51aに収納され、排気中のPMを捕捉する排気浄化触媒としてのDPF51bとを備えている。
排気浄化装置51のケース部材51aの一側面である上側面51fにはフランジ51cを介して低圧EGR弁22の上流開口端20aが接続されている。
また、排気管8は、上流排気管8Aと下流排気管8Cとから構成されており、上流排気管8Aの下流開口端8bは、フランジ51dを介してケース部材51aの右側面51gに接続されている。
また、下流排気管8Cの開口端である上流開口端8dは、フランジ51eを介してケース部材51aの左側面51hに接続されている。
すなわち、本実施の形態のケース部材51aは、異なる側面51f、51g、51hに上流排気管8Aの下流開口端8b、下流排気管8Cの上流開口端8dおよび低圧EGR管20の上流開口端20aがそれぞれ接続されており、上流排気管8Aの下流開口端8bおよび下流排気管8Cの上流開口端8dが水平方向に設置されている。
また、DPF51bの下流側と低圧EGR管20の上流側との間には、図3、図4に示す板状部材41、42が設けられている。
この板状部材41、42は、水平状態に設置されており、DPF51bから低圧EGR管20の開口方向に一定の隙間を介して対向するようにして直列にケース部材51aに取付けられている。
この板状部材41、42は、開口41a、42aの全面が重ならないようにして板状部材41、42の延在方向一端である右端(あるいは左端)から延在方向他端である左端(あるいは右端)に向かって互い違いに、換言すれば、千鳥状に開口41a、42aが配列されている。
また、板状部材41、42は、下流排気管8Cの上流開口端8dよりも低圧EGR管20の上流開口端20aに近接して上流開口端20aに対向するようにケース部材51aの内部に設置されている。
なお、本実施の形態では、LPL−EGR装置27および排気浄化装置51が排気ガス還流装置を構成している。
本実施の形態では、DPF51bと低圧EGR管20との間に、DPF51bから低圧EGR管20の開口方向に一定の隙間を介して対向する板状部材41、42を設け、この板状部材41、42に、その全面が重ならないように板状部材41、42の延在方向左端から延在方向右端(あるいは延在方向右端から延在方向左端)に向かって互い違いに配列される開口41a、42aを形成した。
このため、LPL−EGR装置27の停止後に、低圧EGRクーラ21から逆流(滴下)される凝縮水Wを板状部材41、42に衝突させて板状部材41、42にそれぞれ捕捉させることができる。
したがって、凝縮水が排気浄化装置51のDPF51bに接触するのを抑制することができ、DPF51bが凝縮水によって急冷されてしまうのを防止して、DPF51bが劣化するのを防止することができる。
また、内燃機関1から排気されてDPF51bによって浄化された排気ガスは、DPF51bから低圧EGR管20の開口方向に対向する板状部材42、41の開口42a、41aを通して低圧EGR管20に導入される。
このため、LPL−EGR装置27の作動時に低圧EGR管20に導入される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関1の排気性能が低下するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、板状部材41、42を、下流排気管8Cの上流開口端8dよりも低圧EGR管20の上流開口端20aに近接させて上流開口端20aに対向するようにケース部材51aの内部に設置した。
このため、板状部材41、42を下流排気管8Cの上流開口端8dとDPF51bとの間の排気ガスの通路上に設置させないようにすることができ、DPF51bによって浄化された排気ガスGを、板状部材41、42を通過させずに下流排気管8Cの上流開口端8dに排出することができる。
したがって、下流排気管8Cから大気に排出される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関1の排気性能を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置の第3の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
図8において、排気浄化装置61は、排気管8の途中に設けられたケース部材61aと、ケース部材61aに収納され、排気中のPMを捕捉する排気浄化触媒としてのDPF61bとを備えている。
また、排気管8は、上流排気管8Aと下流排気管8Dとから構成されており、上流排気管8Aの下流開口端8bは、フランジ61dを介してケース部材61aの右側面61fに接続されている。
また、排気浄化装置61のケース部材61aの左側面61gにはフランジ61eを介して下流排気管8Dの上流開口端8eが接続されている。
また、低圧EGR管20の上流開口端20aは、排気浄化装置61に近接するようにしてフランジ8fによって下流排気管8Dに接続されている。
本実施の形態では、DPF61bの下流側と低圧EGR管20の上流側との間には、図3、図4に示す板状部材41、42が設けられている。この板状部材41、42は、水平状態に設置されており、DPF61bから低圧EGR管20の開口方向に一定の隙間を介して対向するようにして下流排気管8Dに取付けられている。
この板状部材41、42は、開口41a、42aの全面が重ならないようにして板状部材41、42の延在方向一端である右端(あるいは左端)から延在方向他端である左端(あるいは右端)に向かって互い違いに、換言すれば、千鳥状に開口41a、42aが配列されている。
また、板状部材41、42は、低圧EGR管20の上流開口端20aに対向するようにして下流排気管8Dに取付けられている。
なお、本実施の形態では、LPL−EGR装置27および排気浄化装置61が排気ガス還流装置を構成している。
本実施の形態では、DPF61bの下流側の下流排気管8Dに、DPF61bから低圧EGR管20の開口方向に一定の隙間を介して対向する板状部材41、42を設け、この板状部材41、42に、その全面が重ならないように板状部材41、42の延在方向左端から延在方向右端(あるいは延在方向右端端から延在方向左端)に向かって互い違いに配列される開口41a、42aを形成した。
このため、LPL−EGR装置27の停止後に、低圧EGRクーラ21から逆流(滴下)される凝縮水Wを板状部材41、42に衝突させて板状部材41、42にそれぞれ捕捉させることができる。
このため、凝縮水が排気浄化装置61のDPF61bに接触するのを抑制することができ、DPF61bが凝縮水によって急冷されてしまうのを防止して、DPF61bが劣化するのを防止することができる。
また、内燃機関1から排気されてDPF61bによって浄化された排気ガスは、DPF61bから低圧EGR管20の開口方向に対向する板状部材42、41の開口42a、41aを通して低圧EGR管20に導入されるので、LPL−EGR装置27の作動時に低圧EGR管20に導入される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関1の排気性能が低下するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、板状部材41、42を、低圧EGR管20の上流開口端20aに対向するようにして下流排気管8Dに設置したので、板状部材41、42を下流排気管8Dの上流開口端8eとDPF61bとの間の排気ガスの通路上に設置させないようにすることができ、DPF61bによって浄化された排気ガスGを、板状部材41、42を通過させずに下流排気管8Dの上流開口端8eに排出することができる。
したがって、下流排気管8Dから大気に排出される排気ガスの圧力損失が発生するのを防止することができ、内燃機関1の排気性能を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態では、開口41a、42aを千鳥状に配列したが、千鳥状でなくてもよい。要は、開口41a、42aの全面がDPF16b、51b、61bから低圧EGR管20の開口方向に重ならないようにすればよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る内燃機関の排気ガス還流装置は、排気還流管から逆流する凝縮水が排気浄化装置の排気浄化触媒に接触するのを抑制して、排気浄化触媒が劣化するのを抑制することができるという効果を有し、排気浄化装置から排出される排気ガスの一部を、内燃機関の吸気管に還流する排気還流管を有する内燃機関の排気ガス還流装置等として有用である。
1 内燃機関
7 吸気管
8 排気管
8c、8d、8e 上流開口端(排気管の開口端)
8B、8C、8D 下流排気管
16、51、61 排気浄化装置(排気ガス還流装置)
16a、51a、61a ケース部材
16b、51b、61b DPF(排気浄化触媒)
16f 左側面(一側面)
16g 右側面(一側面を除いた側面)
16h 下側面(一側面を除いた側面)
20 低圧EGR管(排気還流管)
20a 上流開口端
21 低圧EGRクーラ(冷却部材)
27 LPL−EGR装置(排気ガス還流装置)
41、42 板状部材(フィルタ部材)
41a、42a 開口
51f 上側面(一側面)
51h 左側面(一側面を除いた側面)

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気管の途中に設けられ、排気ガスを浄化する排気浄化触媒を有する排気浄化装置と、前記排気浄化装置から排出される排気ガスの一部を、前記内燃機関の吸気管に還流する排気還流管と、前記排気還流管に設けられ、前記排気還流管に還流される排気ガスを冷却する冷却部材とを備えた内燃機関の排気ガス還流装置であって、
    前記排気浄化装置は、前記排気管の途中に配置されたケース部材および該ケース部材内に収納され、排気ガスを浄化する前記排気浄化触媒を有し、
    前記排気浄化触媒の下流側と前記排気還流管の上流側との間に、前記排気浄化触媒から前記排気還流管の開口方向に隙間を介して対向する少なくとも2枚以上のフィルタ部材が設けられ、
    前記フィルタ部材は、複数の開口を有し、前記排気浄化触媒の下流に位置するように前記ケース部材内に設けられ、前記開口は、前記開口方向に全面が重ならないように前記フィルタ部材の延在方向一端から他端に向かって互い違いに配列されることを特徴とする内燃機関の排気ガス還流装置。
  2. 前記冷却部材が、前記排気浄化装置に対して上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気ガス還流装置。
  3. 前記排気還流管の上流開口端が、前記ケース部材の一側面に接続され、前記ケース部材に対して排気ガスの排気方向の下流側の前記排気管の開口端が、前記一側面を除いた前記ケース部材の側面に接続され、
    前記フィルタ部材が、前記排気管の前記開口端よりも前記排気還流管の前記上流開口端に近接して前記上流開口端に対向するように前記ケース部材内に設置されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気ガス還流装置。
  4. 前記排気還流管の前記上流開口端が前記排気浄化装置の下流に位置する前記排気管に接続され、前記フィルタ部材が、前記排気還流管の前記上流開口端に対向して前記排気浄化装置の下流に位置する前記排気管に取付けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気ガス還流装置。
  5. 前記フィルタ部材は、複数の前記開口が形成された板状部材から構成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気ガス還流装置。
JP2011046594A 2011-03-03 2011-03-03 内燃機関の排気ガス還流装置 Expired - Fee Related JP5803151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011046594A JP5803151B2 (ja) 2011-03-03 2011-03-03 内燃機関の排気ガス還流装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011046594A JP5803151B2 (ja) 2011-03-03 2011-03-03 内燃機関の排気ガス還流装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012184670A JP2012184670A (ja) 2012-09-27
JP5803151B2 true JP5803151B2 (ja) 2015-11-04

Family

ID=47014959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011046594A Expired - Fee Related JP5803151B2 (ja) 2011-03-03 2011-03-03 内燃機関の排気ガス還流装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5803151B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5924688B2 (ja) * 2012-10-29 2016-05-25 本田技研工業株式会社 内燃機関の排気還流装置
CN104822740B (zh) 2012-12-03 2020-08-11 株式会社日本触媒 聚丙烯酸(盐)系吸水性树脂及其制造方法
DE102013203963A1 (de) * 2013-03-08 2014-09-11 Mahle International Gmbh Kühler
JP2019127917A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 マツダ株式会社 エンジンの吸排気装置
JP7043849B2 (ja) * 2018-01-26 2022-03-30 マツダ株式会社 エンジンの吸排気装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3942086B2 (ja) * 2002-09-20 2007-07-11 日野自動車株式会社 パティキュレートフィルタ
JP5267116B2 (ja) * 2008-12-26 2013-08-21 トヨタ自動車株式会社 異物捕集装置
JP2010156272A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toyota Motor Corp 内燃機関のegr装置及びegrフィルタ
JP2010156240A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気還流装置
JP5141585B2 (ja) * 2009-02-13 2013-02-13 トヨタ自動車株式会社 冷却器付き異物捕集装置
JP2010242662A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Toyota Motor Corp 低圧egr通路用異物捕集装置
JP5698002B2 (ja) * 2011-01-12 2015-04-08 日野自動車株式会社 排気浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012184670A (ja) 2012-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4333725B2 (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP4737335B2 (ja) 内燃機関のegrシステム
JP3558017B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5803151B2 (ja) 内燃機関の排気ガス還流装置
JP2008002351A (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP2012202265A (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP2012149558A (ja) 内燃機関の排気再循環装置
US20140020361A1 (en) Exhaust gas recirculation cooler with a heated filter
JP4720647B2 (ja) 内燃機関の排気還流装置
WO2013073326A1 (ja) Dpfのpm堆積量推定装置
JP5825707B2 (ja) Egr装置
JP2006242098A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2011001893A (ja) 排気浄化システム
JP2010163924A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2015068287A (ja) 凝縮水分離装置
JP4012037B2 (ja) 排気浄化装置
JP6108078B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP4506546B2 (ja) 内燃機関の排気浄化システム
WO2013136463A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2012172546A (ja) 内燃機関の排気ガス還流装置
JP6056267B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP5831162B2 (ja) NOxセンサの異常診断方法、NOxセンサの異常診断システム、及び内燃機関
JP5915855B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5958405B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4539466B2 (ja) 内燃機関の排気浄化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150817

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5803151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees