JP5802891B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、遊技球が入球可能な始動入賞口を、入賞口とは別個に遊技領域内に設けて、始動入賞口への遊技球の入球に起因して当否判定を行い、その当否判定手段で当りになった場合に、前後回動蓋を所定期間に亘って前方に倒す大当り遊技が実行されるように構成され、入賞境界線分は、入賞ガイド面の最上端位置と演出部材側縁突壁とを水平に結ぶ線分を、入賞ガイド面の最上端位置を中心に演出部材側縁突壁に沿いながら下方から上方に回動して最初に流下経路分割突部に接したときの入賞ガイド面の最上端位置から演出部材側縁突壁との交点までの線分で構成され、入賞境界線分の長さが、55mmより大きく135mm以下になっているところに特徴を有する。
請求項1の遊技機では、遊技領域における側部領域が、複数の流下経路分割突部によって複数の流下経路に分割されている。そして、側部領域のうち複数の流下経路分割突部の下方に、遊技球が入球可能な入賞口を設けて、演出部材側縁突壁側に配置すると共に、入賞口の開口縁から包囲壁に向かって斜め上方に延びて入賞口に遊技球を誘導可能な誘導部材を備え、さらに、誘導部材と包囲壁との間を、入賞口から外れた遊技球が通過可能な側方外れ球通過路としたので、側部領域を流下して入賞口に直接入賞するか、誘導部材にガイドされて入賞するか、或いは、入賞口から外れて側方外れ球通過路を通過するかにランダムに分かれ、遊技領域における側部領域での遊技球の流下に興味を抱かせることができる。ここで、誘導部材のうち遊技球を入賞口にガイドする入賞ガイド面の最上端位置と演出部材側縁突壁とを水平に結ぶ線分を、入賞ガイド面の最上端位置を中心に上方に回動して最初に流下経路分割突部に接したときのその線分を入賞境界線分とし、その入賞境界線分と入賞ガイド面と演出部材側縁突壁とに囲まれた領域を、入賞境界線分と入賞ガイド面と演出部材側縁突壁とに囲まれていない領域よりも入賞口に入球し易い高確率流下領域とすると、高確率流下領域内には流下経路分割突部が無いことになるので、高確率流下領域内での遊技球の流下方向の変化は少ない。つまり、入賞境界線分を入賞口への実質的な入賞口と見なすことができる。そして、高確率流下領域が1つ以上の遊技球が進入可能な大きさになっているので、実質的な入賞口である入賞境界線分を通過した遊技球が高確率流下領域を移動して入賞口へと入球する様子を遊技者は、視認して楽しむことができる。これにより、遊技領域における側部領域での遊技球の流下により一層高い興味を抱かせることができ、側部領域の有効利用を図ることが可能になる。なお、高確率流下領域には、遊技球の流下経路を複数に分割する流下経路分割突部がなければよく、遊技球の流下経路を分割せずに単に遊技球と衝突し得る障害突部であれば、高確率流下領域に設けてもよいし、また設けなくてもよい。具体的には、例えば、障害突部を設ける場合は、演出部材側縁突壁から遊技球1つ分未満離れた位置に障害突部としての障害釘や、遊技板から突出した障害突壁を設けてもよいし、また障害突部を設けなくてもよい。
請求項2の遊技機によれば、入賞境界線分が接する流下経路分割突部を入球ゲートにしたので、釘にした場合に比べて、側部領域における遊技球の流下が複雑になり、趣向性が向上する。
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、以下の説明において、遊技者がパチンコ遊技機10と対向する方向を「前後方向」といい、パチンコ遊技機10のうち遊技者と対向する面を「前面」、その反対側の面を「後面」ということとする。また、パチンコ遊技機10を構成する各部位又は各部品の説明において「右側」とは、パチンコ遊技機10の前面側からその各部位又は各部品を見た場合の右側をいい、その反対側を「左側」ということとする。
本実施形態のパチンコ遊技機10Vを、図5に基づいて説明する。本実施形態は、高確率流下領域K内に釘11Nが設けられている点が前記第1実施形態と異なる。具体的には、高確率流下領域Kのうち、表示装飾枠23の進入規制壁23Dから遊技球1つ分未満離れた位置に釘11N(以下、この釘11Nを、他の釘11Nと区別するために、「障害釘11R」という)が配置され、障害釘11Rと表示装飾枠23との間を遊技球が通過不能な構成になっている。つまり、障害釘11Rによって高確率流下領域K内が複数の流下経路には分割されないものの、遊技球の流下方向を僅かに変化させることができる構成になっている。なお、高確率流下領域Kには、遊技球の流下経路を分割可能な流下経路分割突部がなければよく、遊技球の流下経路を分割せず単に遊技球と衝突し得るものであればよく、上記した「障害突部」としての障害釘11R以外に、樹脂などで構成された遊技部材であってもよい。また、障害突部は、1つでもよいし、複数設けた構成であってもよい。
本実施形態のパチンコ遊技機10Wを、図6に基づいて説明する。前記第1実施形態では、本発明に係る「流下経路分割突部」が第1の始動ゲート18Aによって構成されていたが、本実施形態では、第1の始動ゲート18Aに代わって、釘11N(以下、この釘11Nを、他の釘11Nと区別するために、「境界釘11K」という)が配置されている。そして、本実施形態では、入賞ガイド面60Gの最上端位置P0から延びる線分Hを上方(図6における反時計回り)に回動していき、境界釘11Kにおける柱部分の外周面の点P2と接したときの線分Hが、入賞境界線分N(入賞ガイド面60Gの最上端位置P0から湾曲部23C(奥面部)の交差点P3までのP0・P2・P3を結ぶ線分)となる。
本実施形態のパチンコ遊技機10Yを、図7に基づいて説明する。本実施形態では、表示装飾枠23Vの形状が、前記第1実施形態の表示装飾枠23と異なる。本実施形態の表示装飾枠23Vは、その左外縁部が段差部23A(図2参照)から略鉛直に屈曲して、直線状に延びた構成になっている。このような構成においても、入賞境界線分N(入賞ガイド面60Gの最上端位置P0から表示装飾枠23(演出部材側縁突壁)の交差点P3までのP0・P2・P3を結ぶ線分)を構成し、前記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
[1]遊技球が流下可能な遊技領域を前面に備えた遊技板と、
前記遊技板の前面から突出し、前記遊技領域を囲む包囲壁と、
前記遊技領域に配置され、遊技状況に応じた演出を行う遊技演出部材と、
前記遊技演出部材の側縁部に配置されて前記遊技板の前面から突出し、前記遊技板の左右方向で前記包囲壁に対向した演出部材側縁突壁と、
前記遊技板の前面から突出し、前記遊技領域のうち前記演出部材側縁突壁と前記包囲壁とに挟まれた側部領域を、遊技球が流下可能な複数の流下経路に分割する複数の流下経路分割突部とを備えた遊技機において、
前記側部領域のうち前記複数の流下経路分割突部の下方には、
前記演出部材側縁突壁のうち前記包囲壁との対向面と隣り合わせに配置されて上方に開口し、遊技球が入球又は通過可能であると共に入球又は通過したときに遊技者に利益を付与する入賞口と、
前記入賞口の開口縁から前記包囲壁に向かって斜め上方に延びて前記入賞口に遊技球を誘導可能な入賞ガイド面を有する誘導部材と、
前記誘導部材と前記包囲壁との間に設けられ、前記入賞口から外れた遊技球が通過可能な側方外れ球通過路とが備えられ、
前記入賞ガイド面の最上端位置と前記演出部材側縁突壁とを水平に結ぶ線分を、前記入賞ガイド面の最上端位置を中心に下方から上方に回動して最初に前記流下経路分割突部に接したときのその線分を入賞境界線分とすると共に、前記入賞境界線分と前記入賞ガイド面と前記演出部材側縁突壁とに囲まれた領域を、前記入賞境界線分と前記入賞ガイド面と前記演出部材側縁突壁とに囲まれていない領域よりも前記入賞口に入球又は通過し易い高確率流下領域とし、その高確率流下領域が1つ以上の遊技球が進入可能な大きさになるように前記複数の流下経路分割突部を配置し、かつ前記演出部材側縁突壁と前記入賞境界線分との交差部には遊技球が入球可能な入球部を設けないことを特徴とする遊技機。
11K 境界釘(流下経路分割突部)
11R 障害釘
12 ガイドレール(包囲壁)
13 メイン表示装置(遊技演出部材)
18A 第1の始動ゲート
18G 入球ゲート(流下経路分割突部)
23,23V 表示装飾枠(演出部材側辺突壁)
23B 突出部
23C 湾曲部(奥面部)
23D 進入規制壁
50 側部大入賞口(入賞口)
50K 前面開口
50T 前後回動蓋
60 誘導部材
60G 入賞ガイド面
K 高確率流下領域
L1 第1流下経路
L3 第2流下経路
L3 第3流下経路
L4 側方外れ球通過路
N 入賞境界線分
Claims (3)
- 遊技球が流下可能な遊技領域を前面に備えた遊技板と、
前記遊技板の前面から突出し、前記遊技領域を囲む包囲壁と、
前記遊技領域に配置され、遊技状況に応じた演出を行う遊技演出部材と、
前記遊技演出部材の側縁部に配置されて前記遊技板の前面から突出し、前記遊技板の左右方向で前記包囲壁に対向した演出部材側縁突壁と、
前記遊技板の前面から突出し、前記遊技領域のうち前記演出部材側縁突壁と前記包囲壁とに挟まれた側部領域を、遊技球が流下可能な複数の流下経路に分割する複数の流下経路分割突部とを備えた遊技機において、
前記側部領域のうち前記複数の流下経路分割突部の下方には、
前記演出部材側縁突壁のうち前記包囲壁との対向面と隣り合わせに配置されて上方に開口し、遊技球が入球可能であると共に入球したときに遊技者に利益を付与する入賞口と、
前記入賞口の開口縁から前記包囲壁に向かって斜め上方に延びて前記入賞口に遊技球を誘導可能な入賞ガイド面を有し、前記遊技板に固定された誘導部材と、
前記誘導部材と前記包囲壁との間に設けられ、前記入賞口から外れた遊技球が通過可能な側方外れ球通過路とが備えられ、
前記入賞ガイド面の最上端位置と前記演出部材側縁突壁とを水平に結ぶ線分を、前記入賞ガイド面の最上端位置を中心に下方から上方に回動して最初に前記流下経路分割突部に接したときのその線分を入賞境界線分とすると共に、前記入賞境界線分と前記入賞ガイド面と前記演出部材側縁突壁とに囲まれた領域を、前記入賞境界線分と前記入賞ガイド面と前記演出部材側縁突壁とに囲まれていない領域よりも前記入賞口に入球し易い高確率流下領域とし、その高確率流下領域が1つ以上の遊技球が進入可能な大きさになるように前記複数の流下経路分割突部を配置し、かつ前記演出部材側縁突壁と前記入賞境界線分との交差部には遊技球が入球可能な入球部を設けないように構成し、
前記遊技板の前面には、前記演出部材側縁突壁と隣り合わせになる位置に前面開口が形成され、その前面開口の下縁部を中心にして前後に回動する前後回動蓋を設けて、前記前後回動蓋が前側に回動して開状態になったときは前記前後回動蓋と前面開口との間に前記入賞口が形成される一方、前記前後回動蓋が後側に回動して閉状態になったときは前記前後回動蓋の前方を遊技球が通過可能となるように構成したことを特徴とする遊技機。 - 前記入賞境界線分が接する前記流下経路分割突部は、遊技球が内側を通過可能な門形構造をなした入球ゲートであり、前記演出部材側縁突壁と前記包囲壁との間が、前記入球ゲートの内側の第1流下経路と、前記入球ゲートより前記包囲壁側の第2流下経路と、前記入球ゲートより前記演出部材側縁突壁側の第3流下経路とに分割されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 遊技球が入球可能な始動入賞口を、前記入賞口とは別個に前記遊技領域内に設けて、前記始動入賞口への遊技球の入球に起因して当否判定を行い、その当否判定手段で当りになった場合に、前記前後回動蓋を所定期間に亘って前方に倒す大当り遊技が実行されるように構成され、
前記入賞境界線分は、前記入賞ガイド面の最上端位置と前記演出部材側縁突壁とを水平に結ぶ線分を、前記入賞ガイド面の最上端位置を中心に前記演出部材側縁突壁に沿いながら下方から上方に回動して最初に前記流下経路分割突部に接したときの前記入賞ガイド面の最上端位置から前記演出部材側縁突壁との交点までの線分で構成され、
前記入賞境界線分の長さが、55mmより大きく135mm以下になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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