JP5801001B2 - 駆動保護回路、半導体モジュール及び自動車 - Google Patents

駆動保護回路、半導体モジュール及び自動車 Download PDF

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Description

本発明は、パワーモジュールの電圧制御型半導体スイッチング素子などのスイッチング素子を駆動及び保護する駆動保護回路、半導体モジュール、及び自動車に関するものである。
MOSFET、IGBT、SiCMOSFET等の半導体スイッチング素子からなるスイッチング回路において、過負荷、負荷短絡(例えばHigh側及びLow側の半導体スイッチング素子を同時にオンするアーム短絡)などの異常により半導体スイッチング素子の出力電流が過大となる場合に、早いスイッチング速度でスイッチング素子をオフすると、スイッチング素子に悪影響を及ぼすサージ電圧が発生することが知られている。
そこで、上述のスイッチング回路においては、出力電流が過大となる場合に、通常よりも遅いスイッチング速度で当該半導体スイッチング素子をターンオフ(所謂ソフト遮断)することが可能なソフト遮断回路を用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。このようなソフト遮断回路によれば、サージ電圧を抑制することが可能となる。
特開2003−134797号公報
一方、スイッチング素子のスイッチング速度の増加に伴い、小さいパルス幅を有するノイズが、スイッチング回路を駆動するための入力信号に重畳することがある。一般的に、当該ノイズのパルス幅は、ソフト遮断回路が保護動作を開始するまでに要する応答時間よりも小さい(短い)ことから、当該保護動作が開始する前に、通常のスイッチング速度でスイッチング素子がオフしてしまうことがある。
このため、上記ノイズに起因してスイッチング素子が通常のスイッチング速度でオフされる状態と、アーム短絡が生じる状態とが、たまたま重なってしまった場合には、ソフト遮断回路による保護ができずにサージ電圧を抑制することができなくなることがあった。その結果、サージ電圧によるスイッチング素子への悪影響を抑制できないことがあるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、小さいパルス幅を有するノイズが発生する場合においても、サージ電圧を確実に抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る駆動保護回路は、スイッチング素子を駆動及び保護する駆動保護回路であって、入力信号に応答して前記スイッチング素子を駆動する駆動回路と、前記駆動回路よりも遅いスイッチング速度で前記スイッチング素子をオンからオフに遷移させるソフト遮断回路を、前記スイッチング素子の過電流時に動作させる過電流保護回路とを備える。前記駆動保護回路は、前記入力信号のオンのパルス幅が、前記過電流保護回路の応答時間以下である場合には、前記過電流にかかわらず前記ソフト遮断回路により前記スイッチング素子をオンからオフに遷移させる。
本発明によれば、入力信号のオンのパルス幅が、過電流保護回路の応答時間以下である場合には、過電流にかかわらずソフト遮断回路を動作させる。したがって、小さいパルス幅を有するノイズが発生する場合においても、過電流にかかわらずソフト遮断回路によりスイッチング素子をオンからオフに遷移させることができるので、サージ電圧を確実に抑制することができる。
関連駆動保護回路の構成を示す回路図である。 関連駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。 関連駆動保護回路の動作を示す図である。 アーム短絡を示す図である。 ゲート駆動信号にノイズが発生するメカニズムを示す図である。 アーム短絡が発生したときの実測波形を示す図である。 アーム短絡が発生したときの実測波形を示す図である。 実施の形態1に係る駆動保護回路の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。 実施の形態1に係る駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。 実施の形態1に係る駆動保護回路の動作を示す図である。 実施の形態1に係る駆動保護回路により得られる効果を示す図である。 実施の形態1に係る駆動保護回路により得られる効果を示す図である。 実施の形態2に係る駆動保護回路の構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。 ミラー期間を示す図である。 実施の形態2に係る駆動保護回路の動作を示す図である。 実施の形態3に係る駆動保護回路の構成を示す回路図である。 実施の形態3に係る駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。 実施の形態3に係る駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。 実施の形態4に係る駆動保護回路を備える自動車の構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
まず、本発明の実施の形態1に係る駆動保護回路について説明する前に、それと関連する駆動保護回路(以下、「関連駆動保護回路」と呼ぶ)について説明する。図1は、関連駆動保護回路の構成を示す回路図であり、図2は、関連駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。
関連駆動保護回路は、スイッチングデバイス1のスイッチング素子Q4を駆動及び保護する回路であり、図1に示すように、ゲート駆動回路(駆動回路)2と、ソフト遮断回路3と、センス抵抗4と、ローパスフィルタ(LPF)5と、第1コンパレータ6と、基準電圧REFを有する電源7と、これらを統括的に制御する制御論理(Control Logic)回路8とを備えて構成されている。
これら構成要素のうち、上記ゲート駆動回路2以外の構成要素(すなわちソフト遮断回路3、センス抵抗4、ローパスフィルタ5、第1コンパレータ6、電源7、及び、制御論理回路8)は、過電流保護回路50を構成している。詳細については後述するが、この過電流保護回路50は、スイッチング素子Q4の過電流時にソフト遮断回路3を動作させることにより、スイッチング素子Q4を過電流から保護するものとなっている。
次に、関連駆動保護回路の構成要素について詳細に説明する。なお、以下においては、スイッチング素子Q4はIGBTから構成されているものとして説明し、スイッチング素子Q4のオン及びオフを、IGBTのオン及びオフ、または、スイッチングデバイス1のオン及びオフと記載することもある。
ゲート駆動回路2は、スイッチング素子Q2,Q3及び抵抗RGを備えて構成されている。ここでは一例として、スイッチング素子Q2,Q3は、バイポーラトランジスタから構成されている。関連駆動保護回路が通常動作している場合(図2に示される期間A)には、ゲート駆動回路2は、制御論理回路8の制御により、ゲート駆動信号(関連駆動保護回路の入力信号)に応答してスイッチング素子Q4を駆動する。具体的には、ゲート駆動回路2は、ゲート駆動信号のオン(H:High)及びオフ(L:Low)に応答して、オン電圧及びオフ電圧を選択的にスイッチング素子Q4のゲートに出力し、この出力によってスイッチング素子Q4を駆動する。一方、後述するように過電流が検出された場合(図2に示される期間B)には、制御論理回路8の制御によりスイッチング素子Q2,Q3がオフされ、ゲート駆動回路2は、スイッチング素子Q4及び他の構成要素に影響を与えないHiZ(ハイインピーダンス)状態となる。
ソフト遮断回路3は、スイッチング素子Q1及び抵抗RGsoftを備えて構成されている。関連駆動保護回路が通常動作している場合(図2に示される期間A)には、制御論理回路8の制御によりスイッチング素子Q1がオフされ、ソフト遮断回路3は、スイッチング素子Q4及び他の構成要素に影響を与えないHiZ状態となる。一方、過電流が検出された場合(図2に示される期間B)には、制御論理回路8の制御によってスイッチング素子Q1がオンされることにより、ソフト遮断回路3は、スイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させる。
ここで、ソフト遮断回路3の抵抗RGsoftには、ゲート駆動回路2の抵抗RGの抵抗値よりも大きいものを用いている。そのため、ソフト遮断回路3を用いてスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させる場合のゲート電圧の単位時間当たりの低下は、ゲート駆動回路2を用いて遷移させる場合の低下よりも緩やかになる。これにより、関連駆動保護回路では、ゲート駆動信号がオン(H)であっても過電流が検出された場合にはソフト遮断回路3を動作させ、ゲート駆動回路2よりも遅いスイッチング速度でスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させるソフト遮断を行うものとなっている。
センス抵抗4は、スイッチング素子Q4の、エミッタに対して数千分の一から数万分の一のセンス電流が流れるセンス端子Sと接続されている。このセンス抵抗4は、当該センス電流をセンス電圧VSに変換するためのものである。
ここではスイッチング素子Q4がセンス端子Sを有する構成について説明するが、もしセンス端子Sを有しない構成とする場合には、グランドとエミッタ端子Eとの間に電流検出用のシャント抵抗を接続し、エミッタ電流を変換して得られる電圧を上記センス電圧VSの代わりに用いればよい。そして、センス抵抗4(またはシャント抵抗)の抵抗値は、スイッチング素子Q4の出力電流が定格値を超える場合に、センス抵抗4(またはシャント抵抗)の電圧降下が電源7の基準電圧REFを超えるように設定されていればよい。
ローパスフィルタ5は、センス抵抗4で変換されたセンス電圧VSに重畳するノイズ成分を除去し、除去後のセンス電圧VSを第1コンパレータ6に出力する。
第1コンパレータ6は、ローパスフィルタ5からのセンス電圧VSと、電源7の基準電圧REFとの大小を比較し、その比較結果に応じた信号を制御論理回路8に出力する。ここでは、第1コンパレータ6は、センス電圧が基準電圧REF以下の場合にはLを制御論理回路8に出力し、センス電圧が基準電圧REFを超える場合にはHを制御論理回路8に出力する。なお、ここでは、センス抵抗4(またはシャント抵抗)による電圧降下が、スイッチング素子Q4の動作に影響しないように、基準電圧REFは例えば1V以下に設定される。
このように、第1コンパレータ6及び電源7は、スイッチング素子Q4の出力電流が過大か否かを検出する過電流検出部51を構成している。
制御論理回路8は、ゲート駆動信号と、第1コンパレータ6からの出力とに基づいて、ゲート駆動回路2及びソフト遮断回路3を制御する。具体的には、制御論理回路8は、第1コンパレータ6からLを受けた場合(図2の期間Aに示すように、スイッチング素子Q4の出力電流が過大ではなく、センス電圧VSが基準電圧REFを以下である場合)には、ゲート駆動信号のオン及びオフに応じて、ゲート駆動回路2を用いてスイッチング素子Q4をオン及びオフする通常動作を行う。
一方、制御論理回路8は、第1コンパレータ6からHを受けた場合(図2の期間Bに示すように、スイッチング素子Q4の出力電流が過大であり、センス電圧VSが基準電圧REFを超える場合)には、ゲート駆動信号がオンであっても、ソフト遮断回路3を用いてゲート駆動回路2よりも遅いスイッチング速度でスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させる。
すなわち、過電流保護回路50は、過電流検出部51にて過電流が検出された時に、ソフト遮断回路3を動作させる。このような過電流保護回路50を備える関連駆動保護回路によれば、サージ電圧を抑制することが可能となっている。また、この関連駆動保護回路では、制御論理回路8の制御により、ソフト遮断回路3を動作する際にはゲート駆動回路2をHiZ状態にし、ゲート駆動回路2を動作する際にはソフト遮断回路3をHiZ状態にする。これより、ゲート駆動回路2及びソフト遮断回路3の動作が互いに影響するのを抑制している。
なお、図2に示されるように、ゲート駆動回路2及びソフト遮断回路3により、スイッチング素子Q4のゲートに電圧を印加しても、スイッチング素子Q4のゲート電圧VGEが、それら回路からの印加電圧に即時に追随して印加電圧と同じ電圧になるとは限らない。例えば、後述するように、スイッチング素子Q4のターンオン時のミラー期間などにおいては、スイッチング素子Q4のゲート電圧は印加電圧と異なる電圧値にしばらく留まる現象が見られる。
図3(a)は関連駆動保護回路に係る制御論理回路8の真理値表であり、図3(b)は当該制御論理回路8の状態遷移図である。この図3(a)及び図3(b)に示されるように、制御論理回路8は、IGBTオフ(スイッチング素子Q4オフ)、IGBTオン(スイッチング素子Q4オン)、ソフト遮断開始、ソフト遮断という4つの状態を持つ。
正常動作時(SC=L)には、ゲート駆動回路2を用いた駆動が行われ、IGBTオン状態と、ITBTオフ状態とが交互に切り替えられる。そして、IGBTオン状態で、第1コンパレータ6の出力(SC)がHになると、制御論理回路8は、IGBTオン状態からソフト遮断開始状態に遷移する。
ソフト遮断開始状態に遷移すると、制御論理回路8は、ゲート駆動回路2のスイッチング素子Q2,Q3をオフし、かつ、ソフト遮断回路3のスイッチング素子Q1をオンする。これにより、ソフト遮断回路3が動作して、スイッチング素子Q4が低速のスイッチング速度でオンからオフに遷移される。また、制御論理回路8は、過電流が発生したときの異常信号(以下、Fo信号(Fault Output signal)という)に関して一定時間カウントする内蔵の異常時タイマー(以下、「Foタイマー」という)(図示せず)を起動してカウントの開始を行う。以上の動作後、制御論理回路8は、ソフト遮断開始状態からソフト遮断状態に遷移する。
ソフト遮断状態に遷移すると、制御論理回路8は、Foタイマーが停止し(一定時間のカウントが終了し)、かつ、ゲート駆動信号がオフになる(IN=L)まで、ソフト遮断状態を維持する。つまり、関連駆動保護回路は、Foタイマー動作中にはゲート駆動信号を受け付けずに、ソフト遮断の状態を保つ。そして、Foタイマーが停止し、かつ、ゲート駆動信号がオフになると、制御論理回路8は、破線の矢印のようにIGBTオフ状態に遷移する。なお、上述のように、第1コンパレータ6の出力に関係なく、Foタイマーを用いて一定時間ソフト遮断状態を維持する理由は、ゲート駆動信号を生成する上位システムへ異常発生を伝達するために一定時間を要するためであり、また、スイッチング素子Q4がオフに遷移するまでの時間を確保するためである。
ここで、図2の期間Bに示されるように、第1コンパレータ6の入力電圧が基準電圧REFを超えてから出力が反転するまでの間には、「第1コンパレータ出力遅延」、及び、「制御論理回路出力遅延」などの一定の遅れ時間が存在する。また、ゲート駆動信号がHとなってから、第1コンパレータ6にセンス電圧VSが入力されるまでの信号経路でも、「ゲート駆動出力遅延」、及び、「LPF遅延」などが生じる。
すなわち、異常なゲート駆動信号が関連駆動保護回路に入力されてから、過電流保護回路50がスイッチング素子Q4の保護動作を開始するまでには、例えば数μ秒程度の一定の応答時間(=ゲート駆動出力遅延+LPF遅延+第1コンパレータ出力遅延+制御論理回路出力遅延)を要することになる。
次に、図4において、上記スイッチング素子Q4に対応するスイッチング素子Q4a,Q4bを、それぞれHigh側及びLow側のスイッチング素子としてブリッジ接続した回路図を示す。なお、ゲート駆動回路2a,2bは、上記ゲート駆動回路2に対応する回路であり、スイッチング素子Q4a,Q4bをそれぞれ駆動する。また、スイッチング素子Q4aは、パワーデバイス回路の内部抵抗R12を介して電源66と接続されており、スイッチング素子Q4bは、パワーデバイス回路の内部インダクタンスL12を介して電源66と接続されている。
ここで、電源66には、交流電圧を全波整流した電圧を出力する電源が用いられている。この電源66が出力する全波整流波形の電圧を平滑化するために、図4に示す回路では、キャパシタC11と、キャパシタC11の内部インダクタンスL11と、キャパシタC11の内部抵抗R11とを直列接続した等価回路で表されるDC−Linkキャパシタ67が電源66と接続されている。なお、このDC−Linkキャパシタ67は、電気自動車等のバッテリを電源とする車両において、バッテリの内部抵抗、バッテリとスイッチング素子回路との間の配線インピーダンスによる電圧変動を抑制するために用いられる。
このように構成された図4に示される回路において、スイッチング素子Q4a,Q4bが同時かつ瞬間的にオン状態となるアーム短絡(短時間短絡)が発生した場合には、次式(1)に示されるような短絡電流ISCが、ブリッジ(スイッチング素子Q4a,Q4b)に流れる。
Figure 0005801001
ここで、例えば、短絡電流ISCが流れる経路の抵抗成分の総和Rを34mΩ、当該経路の寄生インダクタンスの総和Lを25nH、電源電圧Vを400Vとした場合には、短絡発生から1μs後の短絡電流ISCは、上式(1)を用いて計算すると8745Aとなる。このことは、短絡時間が短くても、短絡電流ISCは非常に大きくなることを意味する。
このような比較的大きな短絡電流ISC、すなわちスイッチング素子Q4の出力電流が発生している場合に、ゲート駆動回路2により通常のスイッチング速度でスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させると、サージ電圧が発生してスイッチング素子Q4に悪影響が生じる。
そこで、上述のような関連駆動保護回路を用いる構成においては、アーム短絡が発生する状態と、通常のスイッチング速度でスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させる状態とが重ならないようにするために、通常、上位システムなどにより適切に制御されたゲート駆動信号が関連駆動保護回路に入力される。しかしながら、以下に説明するように、ゲート駆動信号にノイズが発生する場合には、アーム短絡が発生する状態と、通常のスイッチング速度でスイッチング素子をオンからオフに遷移させる状態とがたまたま重なってしまうことがあった。
次に、ゲート駆動信号を関連駆動保護回路に入力する配線(以下「ゲート駆動信号配線」)において、ノイズが誘導されるメカニズムについて、図5を用いて説明する。なお、この図5には、スイッチング素子Q11,Q12,Q13,Q14をHブリッジ構成した回路の動作に起因して、ゲート駆動信号配線にノイズが誘導されるメカニズムが示されている。
スイッチング素子Q11,Q12,Q13,Q14(スイッチング素子Q4または外部のスイッチング素子に対応)がスイッチング動作した場合には、図5(a)に示すように、ゲート駆動信号配線とHブリッジ回路との間の浮遊キャパシタC12を介した静電結合による誘導電圧(ノイズ)VNSと、相互インダクタンスMを介した電磁結合による誘導電圧(ノイズ)VNIとが、ゲート駆動信号に重畳する。なお、静電結合によるノイズVNSは次式(2)のように示され、高周波数時の当該ノイズVNSは次式(3)のように示され、電磁結合によるノイズVNIは次式(4)のように示される。
Figure 0005801001
Figure 0005801001
Figure 0005801001
図5(b)には、ノイズVNS,VNIが重畳されたゲート駆動信号の電圧波形一例が示されている。スイッチング素子Q11〜Q14のスイッチング速度が増加し、電圧、電流の変動が短時間になると、このノイズVNS,VNIの電圧波形の振幅は大きくなり、かつ、その発生時間は短くなる。つまり、スイッチング素子Q11〜Q14のスイッチング速度が増加すると、ゲート駆動信号にノイズが重畳しやすくなり、そのノイズのパルス幅は短くなる。
さて、近年のインバータ装置でのスイッチング素子のスイッチング時間は、1μs以下であり、それに伴って、ノイズのパルス幅も1μs以下と短くなっている。そのため、過電流保護回路50の応答時間よりも小さい(短い)パルス幅を有する、図5(b)に示したようなノイズが、ゲート駆動信号に重畳された状態で関連駆動保護回路に入力されることがある。このようなノイズが入力された場合(図2に示される期間C)には、過電流保護回路50のソフト遮断機能による保護動作が間に合わず、ゲート駆動回路2による通常のターンオフ(図2に示される期間Cにおける急峻なハード遮断)が行われることになる。
この結果、関連駆動保護回路においては、上記ノイズに起因してスイッチング素子Q4を通常のスイッチング速度でオンからオフに遷移させる状態と、アーム短絡が生じる状態とがたまたま重なる場合があり、この場合には、大きなサージ電圧が発生して、スイッチング素子Q4などに悪影響が生じてしまうことがある。
図6及び図7に、図4のブリッジ構成で故意にアーム短絡を発生させた際の実測波形を示す。なお、アーム短絡は、High側素子を先にオン状態にし、後からLow側素子をオン状態にすることにより発生させたものとする。
図6は、図4のブリッジ構成でアーム短絡状態を一定時間持続させた後に、過電流保護回路50によりソフト遮断させた場合の実測波形を示している。ここでは、スイッチング素子の定格を600V/600A、電源電圧VCCを450V、アーム短絡時間(パルス幅のノイズが入力された場合に生じるアーム短絡状態が継続する時間)を1.75μsとしている。そして、アーム短絡時間は、アーム短絡電流が流れ始めてから過電流保護回路50がソフト遮断動作を開始するまでの上記応答時間(ここでは、上述のLPF遅延+第1コンパレータ出力遅延+制御論理回路出力遅延)と等しくしている。この場合に発生したサージ電圧(コレクタ電圧VCEの立ち上がり)は、138Vと比較的小さくなっており、過電流保護回路50によって抑制されたものとなっている。
図7は、図4のブリッジ構成と関連駆動保護回路においてソフト遮断ができない短時間短絡を再現した場合の実測波形を示している。ここでは、アーム短絡時間を、過電流保護回路50の応答時間よりも小さい時間(例えば1.12μs)とし、過電流保護回路50によるソフト遮断が行われないことを想定して、ゲート駆動回路2による通常の遮断(ハード遮断)をおこなっている。また、図6に示した例ではスイッチング素子Q4の電源電圧VCCを450Vであったが、図7に示す例では、当該電源電圧VCCを200Vとしている。
この場合に発生したサージ電圧は384Vであり、ソフト遮断が機能した場合の2倍以上となっている。また、ここでは、電源電圧VCCを200Vとしたが、もし図6と同様に450Vとした場合には、サージ電圧による最大のコレクタ電圧VCEは800V以上となり、スイッチング素子が耐圧破壊されると予想される。
そこで、本実施の形態1に係る駆動保護回路では、小さいパルス幅を有するアーム短絡が発生する場合であってもソフト遮断することが可能となっている。図8は、本実施の形態1に係る駆動保護回路の構成を示す回路図であり、図9は、当該駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。
本実施の形態1に係る駆動保護回路は、上述した関連駆動保護回路に、ゲート駆動信号のオン状態の継続時間を判定するためのタイマー回路(以下、「オンタイマー」または単に「タイマー」(TIMER)ということもある)11と、第2コンパレータ(比較部)12と、基準電圧VGTSを有する電源13とが追加されたものとなっている。
このうち、第2コンパレータ12及び電源13は、スイッチング素子Q4のゲート電圧と、スイッチング素子Q4のゲート閾値電圧(以下「ゲート閾値」)とを比較する第1ゲート電圧検出部52を構成している。
具体的には、電源13の基準電圧VGTSは、スイッチング素子Q4のゲート閾値以下の電圧に設定されている。第2コンパレータ12は、スイッチング素子Q4のゲート電圧が、基準電圧VGTSより低い、すなわちスイッチング素子Q4のゲート閾値より低いオフ電圧である場合には、Lを制御論理回路8に出力する。一方、第2コンパレータ12は、スイッチング素子Q4のゲート電圧が、基準電圧VGTSより高い、すなわちスイッチング素子Q4のゲート閾値より高いオン電圧にある場合には、Hを制御論理回路8に出力する。これにより、制御論理回路8は、第2コンパレータ12(第1ゲート電圧検出部52)からの出力に基づいて、スイッチング素子Q4のオン・オフ状態を確認することが可能となっている。
タイマー回路11は、ゲート駆動信号のオンをトリガとして、図9に示すように一定時間、H状態を保つ信号を制御論理回路8に出力する。タイマー回路11の出力がH状態を保つ一定時間は、過電流保護回路50の応答時間と同じまたはそれと同じ程度に設定されている。すなわち、タイマー回路11は、ゲート駆動信号がオンとなるタイミングから、過電流保護回路50の応答時間と同じ一定時間、H状態を保つ信号(所定の信号)を出力する。ここでは、タイマー回路11に設定される過電流保護回路50の応答時間は、図10に示す(1)ゲート駆動出力遅延、(2)スイッチング素子ターンオン遅延、(3)出力電流立ち上がり時間、(4)LPF遅延、(5)第1コンパレータ出力遅延、及び、(6)制御論理回路出力遅延、の合計時間以上の時間であるものとする。
制御論理回路8は、ゲート駆動信号と、タイマー回路11の出力と、第1及び第2コンパレータ6,11の出力とに基づいて、ゲート駆動回路2及びソフト遮断回路3を制御する。ここで、図9に示される期間Cのように、過電流保護回路50の応答時間よりも小さいパルス幅を有するノイズがゲート駆動信号とともに入力された場合(すなわち、タイマー回路11からH状態を保つ信号が出力され、かつ、ゲート駆動信号がオフである場合)に、制御論理回路8は、過電流検出の有無(第1コンパレータ6の出力)にかかわらず、ソフト遮断回路3でソフト遮断を行う。
すなわち、本実施の形態1に係る駆動保護回路は、ゲート駆動信号のオンのパルス幅が、過電流保護回路50の応答時間以下である場合には、過電流にかかわらずソフト遮断回路3によりスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させる。
図11(a)は本実施の形態1に係る制御論理回路8の真理値表であり、図11(b)は当該制御論理回路8の状態遷移図である。
ここで、関連駆動保護回路の状態遷移図(図3(b))と比較すると、本実施の形態1に係る駆動保護回路では、IGBTオン状態においてゲート駆動信号がオフとなり(IN=L)、かつ、タイマー回路11の出力がHである(TIMER=H、つまり動作中)場合にIGBTオン状態からソフト遮断状態に遷移することが追加されている。
また、関連駆動保護回路では、図3(b)を用いて説明したように、Foタイマーによる一定時間のカウントが終了し、かつ、ゲート駆動信号がオンになる(IN=H)までソフト遮断状態を維持する。すなわち、IGBTオフ状態に遷移するまでソフト遮断状態を維持する時間は、Foタイマーにおいて設定される。
これに対して、本実施の形態1に係る駆動保護回路では、ソフト遮断状態においてスイッチング素子Q4のゲート電圧がゲート閾値より低くなる(第2コンパレータ12の出力GTS=L)と、図11(b)の破線矢印に示されるように、ゲート駆動信号のオン及びオフにかかわらず、ソフト遮断状態からIGBTオフ状態に遷移するように構成されている。すなわち、本実施の形態1に係る駆動保護回路は、ソフト遮断回路3によりスイッチング素子Q4をオフに遷移させている際に、第2コンパレータ12の比較結果に応じて、ソフト遮断回路3に代えてゲート駆動回路2によりスイッチング素子Q4をオフに遷移させるものとなっている。
図12は、本実施の形態1に係る駆動保護回路を適用して、図7に示した場合より短い0.8μsの短時間短絡を再現した場合の実測波形を示している(ただし電源電圧VCCは450Vにしている)。図12に示す例では、図7に示した関連駆動保護回路では動作しなかったソフト遮断回路3が動作している。
このように、本実施の形態1に係る駆動保護回路によれば、ゲート駆動信号のオンのパルス幅が、過電流保護回路50の応答時間以下である場合には、過電流にかかわらずソフト遮断回路3を動作させる。したがって、小さいパルス幅を有するノイズが発生する場合においても、スイッチング素子Q4をオフする際のコレクタ電流ICの低下(傾き)を緩やかにするソフト遮断を行うことができるので、サージ電圧(コレクタ電圧VCEの立ち上がり)を確実に抑制することができる。その結果、例えば、最大コレクタ電圧VCEを定格電圧以下に納めることが可能になるなど、サージ電圧によるスイッチング素子Q4への悪影響を抑制することができる。
また、本実施の形態1では、スイッチング素子Q4のゲート電圧VGEがゲート閾値(ここでは4V)以下になった場合には、図12に示されているように、ソフト遮断回路3への入力信号はオンからオフにステップ的に切り替えられるとともに、図示はされていないが、ゲート駆動回路2への入力信号はオフからオンにステップ的に切り替えられる。このように、スイッチング素子Q4のゲート電圧VGEが、ゲート閾値(ここでは4V)以下になった場合に、スイッチング素子Q4をシンクする回路がソフト遮断回路3からゲート駆動回路2に切り替えられることにより、図12に示されるように、ゲート電圧VGEが急激に低下している。
次に、このような動作及び作用により得られる効果について図13を用いて説明する。図13は、IGBT(スイッチング素子Q4)の帰還容量Cresに流れる変位電流によって生じる可能性がある、ゲート誤動作のメカニズムを示す図である。スイッチング素子Q4bのゲート電圧がソフト遮断回路3によりシンクされている際に、スイッチング素子Q4bと対向するスイッチング素子Q4aがターンオンすると、スイッチング素子Q4bのコレクタ電圧が増加する。
このコレクタ電圧の増加に伴い、スイッチング素子Q4bのコレクタとゲートとの間の帰還容量Cresの電圧も増加し、その間において図13に示される変位電流Iresが流れる。この変位電流Iresは、ソフト遮断回路3の抵抗RGsoftに流れるので、スイッチング素子Q4bのゲート電圧はIres×RGsoftまで増加する。このゲート電圧が、スイッチング素子Q4bのゲート閾値を超えると、スイッチング素子Q4bがオンする誤動作が生じてしまい、スイッチング素子Q4a,Q4bにアーム短絡(アーム短絡電流)が発生してしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態1では、スイッチング素子Q4のゲート電圧VGEが、ゲート閾値以下になった場合に、ソフト遮断回路3に代えてゲート駆動回路2によりスイッチング素子Q4をオフに遷移させる。これにより、関連駆動保護回路よりも早いタイミングで、ソフト遮断回路3の抵抗RGsoftよりも抵抗値が低い抵抗RGを有するゲート駆動回路2を用いて、スイッチング素子Q4のゲート電圧のシンクを行うことができるので、上記のような誤動作を抑制することができる。
なお、以上のような本実施の形態1に係る駆動保護回路によれば、ノイズがない正常動作時(例えば、上位システムにより、ゲート駆動信号のオンのパルス幅が、タイマー回路11がH状態を保つ時間よりも小さく設定されている場合)にも、ソフト遮断回路3を動作させることになる。しかし、この場合には、上述と同様に、比較的早いタイミングでゲート駆動回路2によってスイッチング素子Q4のオフが行われる。したがって、正常動作時にソフト遮断回路3が動作することによる他の構成要素への影響(動作上の影響、スイッチング損失など影響)を小さくことができるので、上位システム側に与える影響も小さくすることができる。
また、本実施の形態とは異なるが、ゲート駆動回路2のスイッチング素子Q2,Q3を、バイポーラトランジスタに代えて、MOSFETを用いる場合にも同様の効果が得られる。この場合、ゲート駆動回路2は、オン側、オフ側それぞれ、トランジスタ1石のソースフォロワで構成することができるので、回路構成を簡略化し、部品点数を削減することができる。したがって、比較的小さい実装面積で、スイッチング素子Q4のスイッチング特性および短絡電流の抑制を実現することができる。また本実施の形態では、スイッチング素子Q4としてIGBTを用いたが、パワーデバイスとして珪素(Si)で形成されるMOSFET、または炭化珪素(SiC)で形成されるSiC−MOSFETを用いてもよい。SiC−MOSFETでは、ターンオン時間が短いため、サージ電圧が高くなる傾向にある。したがって、本実施の形態を適用すれば、サージ電圧を効率的に抑制し、スイッチング素子Q4を保護することが可能となる。
また、以上の説明では駆動保護回路について説明したが、当該駆動保護回路と、それにより保護されるスイッチング素子Q4(スイッチングデバイス1)とを備える半導体モジュールにおいても、上述と同様の効果を得ることができる。
<実施の形態2>
図14は、本発明の実施の形態2に係る駆動保護回路の構成を示す回路図であり、図15は、当該駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。なお、本実施の形態2に係る駆動保護回路において、実施の形態1で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付しており、以下においては異なる点を中心に説明する。
本実施の形態2に係る駆動保護回路は、図8に示した実施の形態1に係る駆動保護回路において、タイマー回路11の代わりに、第3コンパレータ16及び基準電圧Vmirrorを有する電源17を設けたものである。
このように構成された本実施の形態2に係る駆動保護回路では、上述した過電流保護回路50の応答時間の代わりに、スイッチング素子Q4のミラー期間を用いるものとなっている。すなわち、本実施の形態2では、ゲート駆動信号のオンのパルス幅が、スイッチング素子Q4のミラー期間以下である場合には、過電流にかかわらずソフト遮断回路3によりスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させるものとなっている。次に、このような本実施の形態2に係る駆動保護回路について詳細に説明する。
第3コンパレータ16及び電源17は、スイッチング素子Q4のゲート電圧と、スイッチング素子Q4のミラー期間中の電圧とを比較する第2ゲート電圧検出部53を構成している。
具体的には、電源17の基準電圧Vmirrorは、スイッチング素子Q4のミラー期間中の電圧(すなわちスイッチング素子Q4のゲート閾値と、ゲート駆動回路2の電源電圧との間の電圧)に設定されている。第3コンパレータ16は、スイッチング素子Q4のゲート電圧が、基準電圧Vmirrorより低い、すなわちミラー期間中の電圧よりも低い場合には、Lを制御論理回路8に出力する。一方、第3コンパレータ16は、スイッチング素子Q4のゲート電圧が、基準電圧Vmirrorより高い、すなわちミラー期間中の電圧よりも高い場合には、Hを制御論理回路8に出力する。
ここで、ミラー期間について図16を用いて説明する。図16は、一般的なスイッチング素子のターンオン波形を示す図である。図16に示すように、スイッチング素子のターンオン直後においては、ゲート電圧が一定値になるミラー期間が存在する。このミラー期間においては、コレクタ電圧VCEの低下に伴い、コレクタとエミッタとの間の帰還容量が変化し、この変化により変位電流がゲートから当該帰還容量側に流れる。このため、図14に示した回路において、ミラー期間中には、ゲート駆動回路2からスイッチング素子Q4のゲートに流れるゲート電流とゲート電圧とがほぼ一定となる。
なお、このミラー期間の長さは数μs程度であり、実施の形態1で説明した過電流保護回路50の応答時間と同程度である。また、このミラー期間の長さは、ゲート駆動回路出力電圧とゲート抵抗値とによってある程度変更することが可能である。具体的には、ターンオン時には、ゲート駆動回路出力電圧を増加するか、ゲート抵抗値を下げてゲート電流を増加させると、ミラー期間は短くなる。逆に、ゲート駆動回路出力電圧を低減するか、ゲート抵抗値を上げてゲート電流を低減させると、ミラー期間は長くなる。そこで、本実施の形態2では、このミラー期間を調整して、過電流保護回路50の遅延時間(ここでは、LPF遅延、第1コンパレータ出力遅延、及び、制御論理回路出力遅延の合計時間)が、ミラー期間と同じまたは短くなるようにしているものとする。
図17は、本実施の形態2に係る制御論理回路8の状態遷移図である。本実施の形態2に係る駆動保護回路では、IGBTオン状態においてゲート駆動信号がオフとなり(IN=L)、かつ、第3コンパレータ16の出力がLである(MIRROR=L)場合に、IGBTオン状態からソフト遮断状態に遷移する。すなわち、図11(b)に示した実施の形態1に係る駆動保護回路の状態遷移図において、TIMERをMIRRORに置き換えてそのHとLとを逆にしたものと同じになっている。なお、図示しないが、本実施の形態2に係る制御論理回路8の真理値表も、実施の形態1の真理値表においてTIMERをMIRRORに同様に置き換えてそのHとLとを逆にしたものと同じである。
このような本実施の形態2に係る駆動保護回路によれば、実施の形態1に係る駆動保護回路と同様に、小さいパルス幅を有するノイズが発生する場合においても、サージ電圧を確実に抑制することができる。また、第2ゲート電圧検出部53(第3コンパレータ16及び電源17)は、実施の形態1で用いたタイマー回路11よりも、回路構成が単純であることから、回路の簡素化及び小型化が期待できる。
<実施の形態3>
図18は、本発明の実施の形態3に係る駆動保護回路の構成を示す回路図であり、図19は、当該駆動保護回路の動作タイミングを示す図である。なお、本実施の形態3に係る駆動保護回路において、実施の形態1で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付しており、以下においては異なる点を中心に説明する。
本実施の形態3に係る駆動保護回路は、図8に示した実施の形態1に係る駆動保護回路において、ゲート駆動信号の代わりに、スイッチング素子Q4のゲート電圧をタイマー回路11に入力したものである。
このように構成された本実施の形態3に係る駆動保護回路では、上述したゲート駆動信号のオンのパルス幅の代わりに、スイッチング素子Q4aのゲート電圧が立ち上がってからゲート駆動信号がオフとなるまでの時間(以下「立ち上がり―オフ時間」)を用いるものとなっている。すなわち、本実施の形態3では、立ち上がり―オフ時間が、過電流保護回路50の応答時間以下である場合には、過電流にかかわらずソフト遮断回路3によりスイッチング素子Q4をオンからオフに遷移させるものとなっている。次に、このような本実施の形態3に係る駆動保護回路について詳細に説明する。
タイマー回路11には、スイッチング素子Q4のミラー期間中の電圧以下の電圧が設定されている。ミラー期間が開始して、スイッチング素子Q4のゲート電圧が、タイマー回路11に設定された電圧以上となると、タイマー回路11は、一定時間、H状態を保つ信号を制御論理回路8に出力する。本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、タイマー回路11の出力がH状態を保つ一定時間は、過電流保護回路50の応答時間程度に設定されている。
ただし、本実施の形態3では、タイマー回路11に設定される過電流保護回路50の応答時間は、図20に示す(1)スイッチング素子Q4のゲート立ち上がり時間(タイマー回路11がHを出力する時点からミラー期間が開始するまでの時間)(2)出力電流立ち上がり時間、(3)LPF遅延、(4)第1コンパレータ出力遅延、及び、(5)制御論理回路出力遅延、の合計時間以上の時間であるものとする。
図19に示される期間Cのように、過電流保護回路50の応答時間よりも小さいパルス幅を有するノイズがゲート駆動信号とともに入力された場合(すなわち、タイマー回路11の出力信号がH状態であり、かつ、ゲート駆動信号がオフである場合)に、制御論理回路8は、過電流検出の有無にかかわらず、ソフト遮断回路3でソフト遮断を行う。なお、本実施の形態3に係る制御論理回路8の真理値表及び状態遷移図は、実施の形態1と同様である。
このような本実施の形態3に係る駆動保護回路によれば、実施の形態1に係る駆動保護回路と同様に、小さいパルス幅を有するノイズが発生する場合においても、サージ電圧を確実に抑制することができる。また、本実施の形態3によれば、制御論理回路8、ゲート駆動回路2及びスイッチング素子Q4の間の遅延時間のばらつきの影響を受けなくて済む。例えば、図18に示す構成では、ゲート駆動回路2をバイポーラトランジスタのエミッタ接続としているが、コレクタ接地構成及びMOSFETへの置き換え、あるいは、ゲート駆動回路2の抵抗RGの変更を行ったとしても、その影響を受けなくて済む。したがって、設計変更を容易に行うことができる。
また、ゲート駆動信号に重畳するパルス幅が極端に小さい場合には、スイッチングデバイス1(スイッチング素子Q4)がミラー期間に入る前に、ゲート駆動信号がオフ状態になる場合がある。このような場合には、そもそもスイッチング素子Q4がオンせずアーム短絡が発生しないためソフト遮断動作は不要であると考えられるが、本実施の形態3によれば、タイマー回路11がH(動作中)とならないため、このようなソフト遮断動作を行わなくて済む。また、ゲート駆動回路2によりスイッチング素子Q4のゲート電圧をシンクすることができる。
<実施の形態4>
図21は、本発明の実施の形態4に係る駆動保護回路71が搭載された自動車81を示す図である。なお、本実施の形態4において、実施の形態1で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付す。
駆動保護回路71には、実施の形態1〜3で説明した駆動保護回路のいずれかが適用されている。また、図21に示す自動車81は、駆動保護回路71以外に、駆動保護回路71の上位システムであるECU(Engine Control Unit)72と、駆動保護回路71に用いられる低電圧電源73と、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車、または、スタータ・ジェネレータが設けられた自動車用の1kW以上の出力が可能なモータである回生用モータ74と、回生用モータ74により駆動するエンジン75と、高電圧電源76と、インバータ装置77とが搭載されている。
インバータ装置77は、駆動保護回路71により駆動及び保護されるスイッチング素子Q4を含んでおり、高電圧電源76の直流電圧を、回生モータ74を駆動するための交流電圧に変換したり、回生モータ74により発電された交流電圧を、高電圧電源76に充電可能な直流電圧に変換したりする。
上述のような自動車81では、力行と回生とを交互に繰り返し、回生モータ74の負荷変動が大きい状態が頻繁に生じるだけでなく、力行も回生も行わない惰行状態も頻繁に生じる。後者の惰行状態では回生モータ74を駆動するインバータ装置77は無負荷運転に近く、その出力電流は全く流れないか、定格電流の数十分の一から数百分の一程度のわずかな値となる。
このような運転では、インバータ装置77内のスイッチング素子のスイッチング速度が通常の力行及び回生を行う時に比べ速くなる。その結果、図5に示したようなメカニズムによって、駆動保護回路に入力されるゲート駆動信号に、高周波電流に起因する電磁結合による誘導電圧(ノイズ)が重畳し、誤動作が生じる可能性がある。
このノイズを防止するには磁気シールドが有効であるが、磁気シールドに使用するシールド材は、高価かつ重量が嵩む等の問題があるため、従来においては、十分な磁気シールドが実施されていなかった。
そこで、本実施の形態4では、駆動保護回路71として、実施の形態1〜3で説明した駆動保護回路、すなわち、小さいパルス幅を有するノイズが発生する場合においても、確実に抑制することができる。サージ電圧を確実に抑制することが可能な駆動保護回路を適用している。したがって、高価及び重量の嵩みを抑制しつつ、自動車81に搭載されたインバータ装置77内のスイッチング素子Q4に生じていた悪影響を抑制することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
2 ゲート駆動回路、3 ソフト遮断回路、11 タイマー回路、12 第2コンパレータ、50 過電流保護回路、71 駆動保護回路、74 回生モータ、77 インバータ装置、81 自動車、Q4 スイッチング素子。

Claims (8)

  1. スイッチング素子を駆動及び保護する駆動保護回路であって、
    入力信号に応答して前記スイッチング素子を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路よりも遅いスイッチング速度で前記スイッチング素子をオンからオフに遷移させるソフト遮断回路を、前記スイッチング素子の過電流時に動作させる過電流保護回路と
    を備え、
    前記入力信号のオンのパルス幅が、前記過電流保護回路の応答時間以下である場合には、前記過電流にかかわらず前記ソフト遮断回路により前記スイッチング素子をオンからオフに遷移させる、駆動保護回路。
  2. 請求項1に記載の駆動保護回路であって、
    前記入力信号がオンとなるタイミングから、前記過電流保護回路の応答時間と同じ一定時間、所定の信号を出力するタイマー回路
    をさらに備え、
    前記タイマー回路から前記所定の信号が出力され、かつ、前記入力信号がオフである場合に、前記過電流にかかわらず前記ソフト遮断回路により前記スイッチング素子をオンからオフに遷移させる、駆動保護回路。
  3. 請求項1に記載の駆動保護回路であって、
    前記応答時間の代わりに、前記スイッチング素子のミラー期間を用いる、駆動保護回路。
  4. 請求項1に記載の駆動保護回路であって、
    前記入力信号のオンのパルス幅の代わりに、前記スイッチング素子のゲート電圧が立ち上がってから前記入力信号がオフとなるまでの時間を用いる、駆動保護回路。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の駆動保護回路であって、
    前記スイッチング素子のゲート閾値と、前記スイッチング素子のゲート電圧とを比較する比較部
    をさらに備え、
    前記ソフト遮断回路により前記スイッチング素子をオフに遷移させている際に、前記比較部の比較結果に応じて、前記ソフト遮断回路に代えて前記駆動回路により前記スイッチング素子をオフに遷移させる、駆動保護回路。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の駆動保護回路であって、
    前記スイッチング素子は、
    自動車に搭載されたモータを駆動するインバータ装置に含まれる、駆動保護回路。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の駆動保護回路と、
    前記スイッチング素子と
    を備える、半導体モジュール。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の駆動保護回路と、
    モータを駆動するインバータ装置に含まれる前記スイッチング素子と
    を備える、自動車。
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