JP5800120B2 - 海洋生物の付着を抑制する方法およびシステム、および、海洋生物の遊泳を阻害する方法 - Google Patents

海洋生物の付着を抑制する方法およびシステム、および、海洋生物の遊泳を阻害する方法 Download PDF

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Description

本発明は、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを用いて熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法及びシステム、及び、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを用いて海洋生物の遊泳を阻害するシステムに関する。
冷却水として海水を利用する火力発電所や原子力発電所などの発電プラントにおいては、海から海水を取り入れて復水器に供給する取水路や、復水器を通った海水を海へ放出するための放水路の内部に、フジツボ類やイガイ類をはじめとする貝等の海洋生物が付着し易い。海洋生物の付着量が多くなると、冷却水の流路が塞がれて冷却性能が低下するなどの不具合を招くおそれがある。そこで、従来から、例えば、特許文献1〜5に開示されるように、次亜塩素酸ナトリウム溶液や二酸化塩素などの塩素系薬剤を冷却水に注入することにより、冷却水流路への海洋生物の付着を抑制することが行われている。
特開平 7−265867号公報 特開平11− 37666号公報 特開2005−144212号公報 特開2005−144213号公報 特開2005−244214号公報
しかし、上述のように、発電プラントにおいて冷却水として利用された後の海水は海へと放出され、冷却水に注入された塩素系薬剤も一緒に海へと放出されてしまうことから、環境保全のために、海へと放出される冷却水に含まれる塩素濃度(残留塩素濃度)は、一定の協定値以下であることが要求される。従って、海洋生物を除去するための塩素系薬剤の注入量も、上記の要求を満足できるように制限しなければならず、この制限の範囲内で十分な除去効果を得ることは容易でなかった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、海洋生物を含有する水を用いて熱交換対象設備と熱交換するにあたり、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを熱交換のための水に注入することによって、効果的に、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法およびシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法は、海洋生物を含有する水を、熱交換対象設備に供給する工程と、前記供給された水を用いて、前記熱交換対象設備と熱交換する工程と、前記熱交換対象設備と熱交換後の水を、前記熱交換対象設備から放出する工程と、前記海洋生物を含有する水、前記供給された水、及び、前記熱交換対象設備と熱交換後の水のいずれか一つ以上に、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを組み合わせて、熱交換のための水に注入することによって、注入された水に含まれる海洋生物が熱交換水流路に付着するのを効果的に抑えることができる。また、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを組み合わせて用いることによって、塩素系薬剤のみを用いる場合よりも塩素系薬剤の使用量を減らすことが可能となるため、熱交換対象設備から放出される、熱交換対象設備と熱交換後の水の塩素濃度を低減しながら、より効率的に海洋生物が熱交換水流路に付着するのを抑えることができる。
ここで、熱交換対象設備は特に限定されないが、例えば、火力発電所などの発電プラントが備える、復水器やLNG(液化天然ガス)気化器であっても良い。
また、ここでいうCOマイクロバブルとは、発生時の粒径が5μm〜50μmの二酸化炭素の気泡をいう。COマイクロバブルを発生させる方法は特に限定されないが、例えば、エジェクタ型、ベンチュリー型、ラインミキサー型、加圧溶解型、旋回流型、または、キャビテーション型のマイクロバブル発生装置を使用して、発生させることができる。
塩素系薬剤は、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができれば特に限定されないが、例えば、次亜塩素酸ナトリウムや二酸化塩素、または、塩素であっても良い。
熱交換のための水への塩素系薬剤とCOマイクロバブルとの注入量が少量であっても、海洋生物が熱交換水流路に付着するのを効果的に抑制できることから、COマイクロバブルを注入した水のpHが7.9以上であることが好ましい。
海洋生物の種類は特に限定されないが、例えば、フジツボ類やイガイ類などの貝類であっても良く、これらの中でもフジツボ類の幼生であることがより好ましい。
海洋生物を含有する水の種類は特に限定されないが、例えば、海水であっても良い。
本発明に係る海洋生物の遊泳を阻害する方法は、前記海洋生物を含有する水に、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入する工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを、海洋生物を含有する水に注入することによって、注入された水に含まれる海洋生物を効率的に麻痺状態などにすることができ、この結果、海洋生物の遊泳を効果的に阻害することができる。
海洋生物の遊泳を阻害すれば、例えば、海洋生物を含有する水の容器に、海洋生物が付着するのを防いだり、水から海洋生物を回収・除去したりするのが容易になる。
塩素系薬剤は、海洋生物の遊泳を阻害することができれば特に限定されないが、例えば、次亜塩素酸ナトリウムや二酸化塩素、または、塩素であっても良い。
海洋生物を含有する水への塩素系薬剤とCOマイクロバブルとの注入量が少量であっても、海洋生物の遊泳を効果的に抑制できることから、COマイクロバブルを注入した水のpHが7.9以上であることが好ましい。
一方、本発明に係る熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステムは、海洋生物を含有する水を、熱交換対象設備に供給するための供給装置と、前記供給された水を用いて、前記熱交換対象設備と熱交換するための熱交換器と、前記熱交換対象設備と熱交換後の水を、前記熱交換対象設備から放出するための放出装置と、前記海洋生物を含有する水、前記供給された水、及び、前記熱交換対象設備と熱交換後の水のいずれか一つ以上に、塩素系薬剤を注入するための薬剤注入装置と、前記海洋生物を含有する水、前記供給された水、及び、前記熱交換対象設備と熱交換後の水のいずれか一つ以上に、COマイクロバブルを注入するためのマイクロバブル注入装置とを備えることを特徴とする。
本システムを用いる塩素系薬剤は、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができれば特に限定されないが、例えば、次亜塩素酸ナトリウムや二酸化塩素、または、塩素であっても良い。
本発明によれば、海洋生物を含有する水を用いて熱交換対象設備と熱交換するにあたり、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを熱交換のための水に注入することによって、効果的に、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法およびシステムを、提供することができる。
本発明の一実施形態として説明する、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステムの全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態における、取水路、放水路、LNG気化器流路、および、復水器流路からなる、熱交換水流路を、模式的に示す図である。 本発明の一実施形態における、薬剤注入装置の詳細構成を示す図である。 本発明の一実施形態における、薬剤注入管が供える薬剤注入口の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における、薬剤注入管が供える薬剤注入口の別の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における、COマイクロバブル注入装置の詳細構成を示す図である。
以下、上記知見に基づき完成した本発明の実施の形態を、添付図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の目的、特徴、利点、および、そのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的な実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をそれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
==本発明に係る熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステムの構成==
図1は、本発明の一実施形態として説明する、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本発明に係る、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステム(以下、単に「システム」と称する。)100は、海2に面する敷地に建設された火力発電所10を備える。火力発電所10は、燃料貯蔵設備12、LNGタンク14、発電設備16、LNG気化器17、取水路20、および、放水路22などを備える。
発電設備16は、さらに、復水器18Aおよび18Bを備える。復水器18Aおよび18Bは、蒸気原動機に連結し、蒸気を凝結させるとともに高い真空を作り、蒸気の膨張作用を助ける装置である。復水器18Aおよび18Bにおいて水蒸気を冷却して凝結させるために、復水器18Aおよび18Bは、冷却水が通る熱交換水流路として、復水器流路29Aおよび29Bを備える。なお、復水器18Aおよび18Bとして、冷却水が復水器流路29Aおよび29Bの内部を通る表面復水器を図示しているが、冷却水を復水器内部に直接導入し、冷却水と蒸気とを混合する直接接触復水器であっても良い。
LNG気化器17は、LNGを熱交換で気化させる装置である。LNG気化器17においてLNGを加温して気化させるために、LNG気化器17は、さらに、加温の熱源となる水が通る熱交換水流路として、LNG気化器流路27を備える。
取水路20は、取水された熱交換のための水を、熱交換対象設備へと供給するための流路である。取水路20は、さらに、水を取水するための取水口24を備える。取水路20は、取水口24を通じて海洋生物を含有する海水を海2から取水し、このようにして取水された海水を、熱交換対象設備である復水器18Aおよび18Bを冷却するための、復水器流路29Aおよび29Bへと供給する。
放水路22は、熱交換対象設備と熱交換後の水を、熱交換対象設備の外へと放出するための流路である。放水路22は、さらに、熱交換後の水を海へと放出するための放出口26を備える。即ち、放水路22は、復水器18Aおよび18Bとの熱交換により加温された、復水器流路29Aおよび29B内部を流れる海水を、放出口26を通じて海へと放出する。
なお、本実施形態では、復水器18Aおよび18Bで加温された海水を有効に利用するべく、放水路22の一部は、LNG気化器流路27へと通じている。これにより、復水器18Aおよび18Bで加温された海水は、LNG気化器17へと送られるため、復水器18Aおよび18Bで発生した熱を利用して、LNG気化器17を加温することができる。LNG気化器17と熱交換後の、LNG気化器流路27内部を流れる海水は、放水路22へと合流する。放水路22は、合流したLNG気化器流路27内部を流れる海水を、放出口26を通じて海へと放出する。
上記のように、熱交換水流路である、取水路20、放水路22、LNG気化器流路27、および、復水器流路29Aおよび29Bには海水が流れるため、熱交換水流路の内部には、貝等の海洋生物が付着・繁殖しやすい。そして、熱交換水流路内に多量の海洋生物が付着すると、流路が塞がれて十分な流量が得られなくなる等のために、熱交換機能が低下してしまう可能性がある。
特に、取水路20については、復水器18Aおよび18Bを効率よく冷却するべく、低い水温の海水を取り込めるように、取水口24を陸地からかなり離れた沖合に設けるため、取水路20は非常に長くなって、海洋生物の付着の影響を受けやすい。また、LNG気化器流路27については、復水器18Aおよび18Bで加温された海水が流れることより、海洋生物が繁殖しやすい状態となっており、さらに、LNG気化器17との熱交換の効率を向上させるべく、流路直径が放水路22よりも細くなっているため、海洋生物が付着した場合の影響を受けやすい。
そこで、本実施形態では、取水口24から取水した熱交換のための海水に、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入することによって、取水路20、放水路22、LNG気化器流路27、および、復水器流路29Aおよび29Bの内壁面における、貝等の海洋生物の付着を抑制している。加えて、復水器18Aおよび18Bで加温された熱交換のための海水に、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入することによって、特にLNG気化器流路27の内壁面における、貝等の海洋生物の付着をさらに抑制している。
なお、塩素系薬剤の種類は、特に限定されず、例えば、次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素や塩素などであっても良い。塩素系薬剤の形態は、特に限定されないが、例えば、次亜塩素酸ナトリウムであれば、安定な次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いることが好ましい。また、海水を電気分解することにより得られる塩素または次亜塩素酸ナトリウムでも良い。
取水口24から取水した海水に注入する塩素系薬剤の種類と、復水器18Aおよび18Bで加温された海水に注入する塩素系薬剤の種類とは、同一であっても良く、組み合わせによって有毒な物質を生成しない限り異なっていても良い。
取水口24から取水した海水に塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入する際、取水路20の取水口24に近い箇所で、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入することによって、熱交換水流路の上流で海洋生物の遊泳を阻害することができるため、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとの注入箇所よりも下流にある熱交換水流路全体への海洋生物の付着を抑制することができる。
また、復水器18Aおよび18Bで加温された海水に塩素系薬剤を注入する際、LNG気化器流路27の入り口に近い箇所で、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入することによって、LNG気化器17と熱交換が行われるLNG気化器流路27の内壁面に対する海洋生物の付着を抑制し、LNG気化器流路27の熱交換機能の低下を効果的に防ぐことができる。
なお、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを同一箇所で注入する必要はなく、例えば、取水路20の取水口24に近い箇所で塩素系薬剤を注入し、LNG気化器流路27の入り口に近い箇所でCOマイクロバブルを注入するなどのように、熱交換水流路内の任意の異なる場所であっても良い。例えば、取水路20の取水口24に近い箇所で塩素系薬剤を注入し、取水路20の、塩素系薬剤を注入した箇所よりも下流であって特に付着を防止したい箇所の上流にCOマイクロバブルを注入すれば、特に付着を防止したい箇所における熱交換水流路への海洋生物の付着を、より効果的に抑制することができる。
図2は、取水路20、放水路22、LNG気化器流路27、および、復水器流路29Aおよび29Bからなる、熱交換水流路80を模式的に示す図である。
図2に示すように、取水路20は、復水器18Aおよび18Bとの接続部、即ち、復水器流路29Aおよび29Bとの接続部に、それぞれ第1の海水ポンプ30Aおよび30Bを備える。第1の海水ポンプ30Aおよび30Bは、取水口24を通じて、海水を海2から取水路20へと吸入する。
取水路20は、好ましくは取水口24に近い箇所に、塩素系薬剤を注入するための薬剤注入装置32AとCOマイクロバブル注入装置34Aとを備える。また、LNG気化器流路27は、好ましくは入り口に近い箇所、即ち、放水路22との接続部に、薬剤注入装置32BとCOマイクロバブル注入装置34Bとを備える。
図3は、薬剤注入装置32Aの詳細構成を示す。図3に示すように、薬剤注入装置32Aは、塩素系薬剤を供給する薬剤供給槽40と、薬剤供給槽40から供給された塩素系薬剤を、取水路20を流れる熱交換のための海水に注入するための薬剤注入管42とを備える。
薬剤注入管42は、薬剤供給槽40からの塩素系薬剤の供給量を制御するバルブ44を備える。このバルブ44を用いることによって、COマイクロバブルとの組み合わせにより、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるような量の塩素系薬剤を、取水路20を流れる熱交換のための海水に必要に応じて注入することができる。
なお、COマイクロバブルとの組み合わせにより、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるような塩素系薬剤の量は、例えば、あらかじめ実験をして求めることもできるし、また、熱交換水流路の任意の箇所に観察装置(図示せず)を設け、その観察装置を通して海洋生物の様子を観察しながら制御することもできる。
また、薬剤注入管42は、薬剤供給槽40から薬剤注入管42に供給されてきた塩素系薬剤を、取水路20を流れる熱交換のための海水に注入するための、薬剤注入口43を備える。
図3に示す例では、薬剤供給槽40と接続していない側の薬剤注入管42の先端は、取水路20の下流側へ向けて屈曲し、その最先端に薬剤注入口43を備えている。なお、この場合において、図4に示すように、薬剤供給槽40と接続していない側の薬剤注入管42の先端部の断面を、薬剤注入口43へ向けて次第に拡がるように構成してもよい。
また、図5に示すように、薬剤供給槽40と接続していない側の薬剤注入管42の先端は屈曲せずに、薬剤注入管42の側面に設けた穴を薬剤注入口43としてもよい。このように、薬剤注入管42および薬剤注入口43として様々な構成が考えられる。
なお、薬剤注入管42は、同一箇所または複数個所に複数本あっても良い。
また、薬剤注入口43は、取水路20及びLNG気化器流路27の壁面近傍での塩素系薬剤濃度が高くなるように、これらの壁面に沿って位置することが好ましい。この場合、取水路20については、取水路20の底部には汚泥が堆積するため、側部又は上部に沿って位置することがより好ましい。
なお、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入した後の、熱交換後の海水のpHが7.9以上になるように、薬剤注入口43から塩素系薬剤を注入しても良い。
図6は、COマイクロバブル注入装置34Aの詳細構成を示す。図6に示すように、COマイクロバブル注入装置34Aは、COマイクロバブル発生装置46と、COマイクロバブル発生装置46を用いて発生させたCOマイクロバブルを、取水路20を流れる熱交換後の海水に注入するためのマイクロバブル注入管48と、COマイクロバブル発生装置46に海水を供給するための第2の海水ポンプ50と、COマイクロバブル発生装置46にCOを供給するためのCOボンベ52とを備える。
第2の海水ポンプ50は、取水路20から海水を取水し、取水した海水をCOマイクロバブル発生装置46へと供給する。
COボンベ52は、COボンベ52とCOマイクロバブル発生装置46との間に、COライン53を備える。COライン53は、COボンベ52側から順に、減圧弁54と流量調節弁55とを備える。
COボンベ52からCOライン53に流入する二酸化炭素は、減圧弁54で大気圧になるように圧力を調整され、流量調節弁55で流量を調整されて、COマイクロバブル発生装置46に送られる。このCOは、COマイクロバブル発生装置46に第2の海水ポンプ50が取り込んだ海水の流水の力によって装置内が負の圧力となることで、自動的に装置内に取り込まれる。
このようにして、COマイクロバブル発生装置46に供給されたCOを用い、薬剤注入装置32Aから注入された塩素系薬剤との組み合わせにより、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるような量のCOマイクロバブルを発生させ、取水路20を流れる熱交換のための海水に必要に応じて注入することができる。
なお、塩素系薬剤との組み合わせにより、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるようなCOマイクロバブルの量は、例えば、あらかじめ実験をして求めることもできるし、また、熱交換水流路の任意の箇所に観察装置(図示せず)を設け、その観察装置を通して海洋生物の様子を観察しながら調節することもできる。
マイクロバブル注入管48は、COマイクロバブル発生装置46からマイクロバブル注入管48に送られてきたCOマイクロバブルを、取水路20を流れる熱交換後の海水に排気するための、マイクロバブル注入口49を備える。マイクロバブル注入管48は、流量調節弁55を用いてCOマイクロバブル発生装置46が吸引するCOの流量を調節することによって、COマイクロバブル発生装置46から必要量を発生させたCOマイクロバブルを、マイクロバブル注入口49を通じて、取水路20を流れる熱交換後の海水に注入する。
COマイクロバブル発生装置46と接続していない側のマイクロバブル注入管48の先端は、薬剤注入口43と同様に、取水路20の下流側へ向けて屈曲し、その最先端にマイクロバブル注入口49を備えていても良く、また、この場合において、COマイクロバブル発生装置46と接続していない側のマイクロバブル注入管48の先端部の断面を、マイクロバブル注入口49へ向けて次第に拡がるように構成してもよい。COマイクロバブル発生装置46と接続していない側のマイクロバブル注入管48の先端は屈曲せずに、マイクロバブル注入管48の側面に設けた穴をマイクロバブル注入口49としてもよい。このように、マイクロバブル注入管48およびマイクロバブル注入口49として様々な構成が考えられる。
マイクロバブル注入管48は、同一箇所または複数個所に複数本あっても良い。
なお、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入した後の、熱交換後の海水のpHが、8.1以下になるように、マイクロバブル注入口49からCOマイクロバブルを注入しても良い。
==本発明に係る熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法==
次に、本実施の一形態として、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを熱交換のための水に注入することによって、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法について説明する。
まず、第1の海水ポンプ30Aおよび30Bを用いて、海洋生物を含有する海水を、海2から取水口24を通じて取水路20へと吸入する。
薬剤注入装置32Aの薬剤供給槽40から、COマイクロバブル注入装置34Aから注入するCOマイクロバブルとの組み合わせによって、取水路20を含む熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができる量の塩素系薬剤を、バルブ44を用いて、薬剤注入管42を通じて、取水路20へと取水した海水に、薬剤注入口43から注入する。
一方、第2の海水ポンプ50を用いて、取水路20を流れる海水を、COマイクロバブル発生装置46へと供給すると、COボンベ52から、COがマイクロバブル発生装置46に自動的に取り込まれ、COマイクロバブルが発生する。
このようにして、薬剤注入装置32Aから注入された塩素系薬剤との組み合わせにより、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるような量のCOマイクロバブルを、COマイクロバブル注入装置34AのCOマイクロバブル発生装置46から発生させる。発生させたCOマイクロバブルを、取水路20へと取水した海水に、マイクロバブル注入管48を通じて、マイクロバブル注入口49から注入する。
塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを、海洋生物を含有する海水に注入することによって、効率的に、含有される海洋生物が熱交換水流路へと付着するのを抑制することができる。
なお、COマイクロバブルとの組み合わせにより、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるような塩素系薬剤の量や、塩素系薬剤との組み合わせにより、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるようなCOマイクロバブルの量は、例えば、あらかじめ実験をして求めることもできるし、また、熱交換水流路の任意の箇所に観察装置(図示せず)を設け、その観察装置を通して海洋生物の様子を観察しながら調節することもできる。
塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入した後の、海洋生物を含有する海水のpHが7.9以上になるように、薬剤注入口43から塩素系薬剤と、マイクロバブル注入口49からCOマイクロバブルとを注入しても良い。塩素系薬剤とCOマイクロバブルとの注入量が少量であっても、取水路20を含む熱交換水流路に海洋生物が付着するのを効果的に抑制できるからである。
塩素系薬剤とCOマイクロバブルを注入した海水を、取水路20を通じて、復水器18Aおよび18Bの内部を通る復水器流路29Aおよび29Bへと供給する。復水器流路29Aおよび29Bへと供給された海水は、復水器18Aおよび18Bとそれぞれ熱交換することによって、復水器18Aおよび18Bを冷却する。
復水器18Aおよび18Bと熱交換した後の海水を、復水器流路29Aおよび29Bから放水路22へと放出する。放水路22へと放出した海水の一部を、LNG気化器の内部を通るLNG気化器流路27へと供給する。
LNG気化器流路27へと供給した海水に、上記薬剤注入装置32Aの時と同様に薬剤注入装置32Bから供給された塩素系薬剤と、上記COマイクロバブル注入装置34Aの時と同様にCOマイクロバブル注入装置34Bから発生させたCOマイクロバブルとを、注入する。塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを、LNG気化器流路27へと供給した海水に注入することによって、復水器18Aおよび18Bで加温されたために海洋生物が繁殖しやすい状態となっているLNG気化器流路27内部における、海洋生物の遊泳を阻害し、LNG気化器流路27および放出路22を含む熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができる。
塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入したLNG気化器流路27内部の海水は、LNG気化器17と熱交換することによって、LNG気化器17を加温する。この際、LNG気化器流路27内部の海水は、復水器18Aおよび18Bよって加温されているため、復水器18Aおよび18Bで発生した熱を利用して、LNG気化器17を加温することができる。
LNG気化器17と熱交換した後の海水を、LNG気化器流路27から放水路22へと放出する。ここで、復水器流路29Aおよび29Bから放水路22へと放出した海水のうち、LNG気化器流路27へと供給した海水と、LNG気化器流路27へと供給しなかった海水とが合流する。
合流した海水は、放水路22を通って、放水口26から海2へと放水する。
塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを組み合わせて用いたことによって、塩素系薬剤のみを用いる場合よりも、効率的に海洋生物の熱交換水流路への付着を抑制することができ、このため、塩素系薬剤のみを用いる場合よりも塩素系薬剤の使用量を減らすことが可能となった結果、放水口26から海2へと放水された海水の塩素濃度が低減していることから、海2に与える負荷が少ない点で非常に優れている。
以下に本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、これらの実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
[実施例1]アカフジツボノープリウス4−5期幼生の調製
アカフジツボ成体を、天然海域からサンプリングした。サンプリングしたアカフジツボ成体を、23℃の人工海水(八洲薬品株式会社製、アクアマリンS)に移した。アカフジツボ成体に、アルテミア幼生を毎日給餌し、毎日水換えをして飼育した。このように飼育している間に、ノープリウス幼生が孵出したので、光を当てて集めた。
0.45μmのフィルターでろ過した後に、ペニシリン3mg/Lおよびストレプトマイシン6.6mg/Lを添加した天然海水に、集めたノープリウス幼生を約2個体/mLで入れ、23℃で飼育した。ノープリウス幼生に、培養した浮遊珪藻 Chaetoceros gracilisを約60万細胞/mLの濃度で毎日給餌し、2〜3日に1回水換えをして飼育した。
ノープリウス幼生を飼育し始めてから約1週間後の、ノープリウス4−5期まで成長したノープリウス幼生を、実施例2および3の遊泳阻害試験に用いた。
[実施例2]塩素系薬剤とCOマイクロバブルとの併用効果1
8.5Lの水槽に、5Lの人工海水を入れた。T1型マイクロバブル発生装置(旋回流型、CO自給流量:700mL/min)を用いて100mL/minの流量で、COマイクロバブルを発生させ、発生させたCOマイクロバブルを、水槽中の海水に注入した。
COマイクロバブルを注入し始めてから一定時間後に、それぞれ、COマイクロバブルを注入した海水約200mLを、水槽から汲み出した。
汲み出した海水約200mLから100mLを計量し、別の容器に移した。この容器に、注入したCOマイクロバブル(泡)が目視できる状態において、約5.0g/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を塩素濃度が0.2mg/Lになるように添加した。引続き、泡が目視できる状態において、実施例1で調製したアカフジツボのノープリウス幼生約30個体を加えた。なお、使用した約5.0g/L次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、海水利用発電プラントにおいて普及している海水電解装置を想定し、ペン型浄水器(米国マイオックス社製、マイオックスペン)を用いて、10%塩化ナトリウム水溶液を電気分解することによって調製した。
また、汲み出した海水約200mLの残りを用いて、泡が消滅しpHが安定した段階で、海水の水温、DO(Dissolved Oxygen、溶存酸素)、および、pHを測定した。
ノープリウス幼生を加えてから、1分、2分、3分、および、5分後に遊泳をしている個体と動きが止まっている個体を計数することによって、ノープリウス幼生の遊泳阻害率を計算した。
結果を、表1に示す。
Figure 0005800120
この結果、ノープリウス幼生を加えてから3分後の遊泳阻害率は、COマイクロバブルを添加しない条件(pH8.54(塩素なし))で26%、COマイクロバブルを少量添加した条件(pH8.22)では62%の値となった。1分後および2分後の結果においても、COマイクロバブルを少量添加した条件での遊泳阻害率が、COマイクロバブルを添加しない場合の遊泳阻害率を上回った。一方で、5分後の遊泳阻害率は、両者でほとんど差が認められなかった。これらの結果から、少量のCOマイクロバブルを添加した場合には、塩素のみを添加した場合に比べて、遊泳阻害に至るまでの時間を早めることが可能であることが明らかとなった。
通常、水中の塩素濃度は急激に低下するため、塩素のみを添加した場合には、すぐに、効果的に海洋生物の遊泳を阻害することができない濃度となってしまう。しかし、COマイクロバブルを併せて注入することによって、短時間で海洋生物の遊泳を阻害することが可能となり、この結果、非常に有効に海洋生物の付着を抑制できるようになった。
なお、多量のCOマイクロバブルを添加した条件(pH7.43以下)においては、ノープリウス幼生を加えてから1分後の遊泳阻害率では比較的高い結果が得られたが、5分後の結果ではpHが低くなるほど遊泳阻害率が低くなる傾向が認められた。このことは、COマイクロバブルの効果により、塩素が飛散または幼生以外の海水中の有機物等と反応し、水中の塩素濃度が速やかに遊泳阻害効果の低い濃度まで低下したためであろうと考えられる。
本試験中における溶存酸素濃度は7.9mg/L以上であり、後述する比較例1の試験で実施した遊泳阻害が確認された濃度である4.0mg/Lを大きく上回っていることから、溶存酸素濃度の低下による試験結果への影響はない。
[実施例3]塩素系薬剤とCOマイクロバブルとの併用効果2
8.5Lの水槽に、5Lの人工海水を入れた。T1型マイクロバブル発生装置を用いて、100mL/minの流量でCOマイクロバブルを発生させ、発生させたCOマイクロバブルを、水槽中の海水に注入した。
COマイクロバブルを注入し始めてから一定時間後に、それぞれ、COマイクロバブルを注入した海水約200mLを、水槽から汲み出した。
汲み出した海水約200mLから100mLを計量し、別の容器に移した。この容器に、注入したCOマイクロバブル(泡)が目視できる状態において、実施例1で調製したアカフジツボのノープリウス幼生約30個体を加えた。引続き、泡が目視できる状態において、約5.0g/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を塩素濃度が0.2mg/Lになるように添加した。
また、汲み出した海水約200mLの残りを用いて、泡が消滅しpHが安定した段階で、海水の水温、DO、および、pHを測定した。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を加えてから、1分、2分、3分、および、5分後に遊泳をしている個体と動きが止まっている個体を計数することによって、ノープリウス幼生の遊泳阻害率を計算した。また、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を加えてから5分後に、残留塩素計(ハンナインスツルメンツジャパン株式会社製、HI95711型)を用いて、海水の塩素濃度を測定した。
結果を、表2に示す。
Figure 0005800120
この結果、実施例2と同様に、COマイクロバブルを少量添加した条件(pH7.91以上)では、海洋生物が遊泳阻害に至るまでの時間を短縮できることが明らかとなった。
また、多量のCOマイクロバブルを添加した条件(pH7.30以下)においては、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を加えてから5分後の塩素濃度はCOマイクロバブルの添加量が多くなる(pHが低くなる)ほど低下していることから、COマイクロバブルの添加量が多くなると、塩素が海洋生物に対して有効に作用しない濃度まで低下し、それに伴って海洋生物に対する遊泳阻害率が低下することが確かめられた。
なお、本試験中における溶存酸素濃度は7.6mg/L以上であり、後述する比較例1の試験で実施した遊泳阻害が確認された濃度である4.0mg/Lを大きく上回っていることから、溶存酸素濃度の低下による試験結果への影響はない。
[比較例1]溶存酸素濃度の影響
海水の溶存酸素濃度が、海洋生物の遊泳阻害に及ぼす影響を調べるべく、以下の実験を行った。
2Lのビーカーに、2Lの人工海水(八洲薬品株式会社製、アクアマリンS)を入れた。エアーストーンをビーカー中の海水に入れ、海水中のエアーストーンに100mL/minの流量でNを供給することによって、Nを海水に注入した。
海水のDOが、N注入前の7.6mg/Lから、それぞれ、5.1、4.0、3.0、または、2.0となるまで、Nを注入しつづけた。
DOが、5.1、4.0、3.0、または、2.0である海水100mLを、2Lのビーカーから100mLビーカーに汲み出した。この容器に、注入したNの気泡が目視できる状態において、実施例1で調製したアカフジツボのノープリウス幼生約30個体を加えた。また、この容器中の海水のpHを測定した。
ノープリウス幼生を加えてから、1分、および、5分後に遊泳をしている個体と動きが止まっている個体を計数することによって、ノープリウス幼生の遊泳阻害率を計算した。
結果を、表3に示す。
Figure 0005800120
この結果、DOが4.0mg/L以下にまで低下すると、海洋生物の遊泳阻害効果が得られることが分かった。しかし、DOが4.0mg/Lを上回る場合には、遊泳阻害効果は一切認められなかった。
従って、実施例2および3において得られた海洋生物の遊泳阻害効果は、溶存酸素濃度の影響によるものではないことが明らかになった。
2 海
10 火力発電所
12 燃料貯蔵設備
14 LNGタンク
16 発電設備
17 LNG気化器
18A,18B 復水器
20 取水路
22 放水路
24 取水口
26 放水口
27 LNG気化器流路
29A,29B 復水器流路
30A,30B 第1の海水ポンプ
32A,32B 薬剤注入装置
34A,34B COマイクロバブル注入装置
40 薬剤供給槽
42 薬剤注入管
43 薬剤注入口
44 バルブ
46 COマイクロバブル発生装置
48 マイクロバブル注入管
49 マイクロバブル注入口
50 第2の海水ポンプ
52 COボンベ
53 COライン
54 減圧弁
55 流量調節弁
80 熱交換水流路

Claims (10)

  1. 熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法であって、
    海洋生物を含有する水を、熱交換対象設備に供給する工程と、
    前記供給された水を用いて、前記熱交換対象設備と熱交換する工程と、
    前記熱交換対象設備と熱交換後の水を、前記熱交換対象設備から放出する工程と、
    前記海洋生物を含有する水、前記供給された水、及び、前記熱交換対象設備と熱交換後の水のいずれか一つ以上に、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入する工程とを含み、
    前記塩素系薬剤と、CO マイクロバブルとを注入された水のpHが7.91以上であることを特徴とする抑制方法。
  2. 前記塩素系薬剤が次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、または、塩素であることを特徴とする、請求項1に記載の抑制方法。
  3. 前記塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入された水のpHが8.22以下であることを特徴とする、請求項1または2のいずれか1項に記載の抑制方法。
  4. 前記海洋生物がフジツボ類であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抑制方法。
  5. 前記海洋生物を含有する水が海水であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の抑制方法。
  6. 海洋生物の遊泳を阻害する方法であって、
    前記海洋生物を含有する水に、塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入する工程を含み、前記塩素系薬剤とCO マイクロバブルとを注入された水のpHが7.91以上であることを特徴とする阻害方法。
  7. 前記塩素系薬剤が次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、または、塩素であることを特徴とする、請求項6に記載の阻害方法。
  8. 前記塩素系薬剤とCOマイクロバブルとを注入された水のpHが8.22以下であることを特徴とする、請求項6または7のいずれか1項に記載の阻害方法。
  9. 前記海洋生物がフジツボ類であることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の阻害方法。
  10. 前記海洋生物を含有する水が海水であることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の阻害方法。
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