JP5881094B2 - 海洋生物の付着を抑制する方法およびシステム、および、海洋生物の遊泳を阻害する方法 - Google Patents
海洋生物の付着を抑制する方法およびシステム、および、海洋生物の遊泳を阻害する方法 Download PDFInfo
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Description
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、海洋生物を含有する水を用いて熱交換対象設備と熱交換するにあたり、塩素系薬剤に代わって、特定のCO2マイクロバブルを熱交換のための水に注入することによって、効果的に、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法と、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステムとを、提供することを目的とする。
ここで、自給式マイクロバブル発生装置におけるCO2の自給流量とは、一定流量の水を自給式マイクロバブル発生装置に供給した時に、自給式マイクロバブル発生装置が大気圧下のCO2から吸入するCO2の流量をいう。
自給式マイクロバブル発生装置とは、水などの液体が供給された時に気体を自動的に吸引する、マイクロバブル発生装置である。自給式マイクロバブル発生装置に供給する液体および気体の流量を調節することによって、自給式マイクロバブル発生装置から発生させるマイクロバブルの粒径分布を調節することができる。このような自給式マイクロバブル発生装置として、例えば、エジェクタ型、ベンチュリー型、ラインミキサー型、および、旋回流型などがあげられる。
また、ここでいうCO2マイクロバブルとは、粒径が数μm〜数十μmの二酸化炭素の気泡をいう。
本発明によれば、自給式マイクロバブル発生装置のCO2の自給流量の、1/9以下に該当する流量のCO2を、この自給式マイクロバブル発生装置に供給することによってCO2マイクロバブルを発生させ、このようにして発生させたCO2マイクロバブルを熱交換のための水に注入することによって、注入された水に含まれる海洋生物が熱交換水流路に付着するのを抑えることが可能となる。
粒径が2μm以下のCO2マイクロバブルを熱交換のための水に注入することによって、注入された水に含まれる海洋生物が熱交換水流路に付着するのを抑えることができる。
また、熱交換対象設備と熱交換後の水を、熱交換対象設備から海へと排出する場合を考慮に入れれば、CO2マイクロバブルを注入した水のCO2マイクロバブルの溶解に伴うpHの低下幅が1.0以下であることが環境への影響を防ぐうえで好ましく、特に、水産用水基準で定められているように、CO2マイクロバブルを注入した水のpHが7.8以上であることがより好ましい。
海洋生物の遊泳を阻害すれば、例えば、海洋生物を含有する水の容器に、海洋生物が付着するのを防いだり、水から海洋生物を回収・除去したりするのが容易になる。なお、付着は変態という形態変化を伴う現象であるため、一定の割合の個体が麻痺状態になる環境下であれば、ほぼすべての個体が付着を忌避する可能性が高いと考えられる。
粒径が2μm以下のCO2マイクロバブルを、海洋生物を含有する水に注入することによって、注入された水に含まれる海洋生物を麻痺状態などにすることができ、この結果、海洋生物の遊泳を阻害することができる。
海洋生物を含有する水を海へと放出する場合を考慮に入れれば、CO2マイクロバブルを注入した水のCO2マイクロバブルの溶解に伴うpHの低下幅が1.0以下であることが環境への影響を防ぐうえで好ましく、特に、水産用水基準で定められているように、CO2マイクロバブルを注入した水のpHが7.8以上であることがより好ましい。
図1は、本発明の一実施形態として説明する、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本発明に係る、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステム(以下、単に「システム」と称する。)100は、海2に面する敷地に建設された火力発電所10を備える。火力発電所10は、燃料貯蔵設備12、LNGタンク14、発電設備16、LNG気化器17、取水路20、および、放水路22などを備える。
なお、本実施形態では、復水器18Aおよび18Bで加温された海水を有効に利用するべく、放水路22の一部は、LNG気化器流路27へと通じている。これにより、復水器18Aおよび18Bで加温された海水は、LNG気化器17へと送られるため、復水器18Aおよび18Bで発生した熱を利用して、LNG気化器17を加温することができる。LNG気化器17と熱交換後の、LNG気化器流路27内部を流れる海水は、放水路22へと合流する。放水路22は、合流したLNG気化器流路27内部を流れる海水を、放出口26を通じて海へと放出する。
特に、取水路20については、復水器18Aおよび18Bを効率よく冷却するべく、低い水温の海水を取り込めるように、取水口24を陸地からかなり離れた沖合に設けるため、取水路20は非常に長くなって、海洋生物の付着の影響を受けやすい。また、LNG気化器流路27については、復水器18Aおよび18Bで加温された海水が流れることより、海洋生物が繁殖しやすい状態となっており、さらに、LNG気化器17との熱交換の効率を向上させるべく、流路直径が放水路22よりも細くなっているため、海洋生物が付着した場合の影響を受けやすい。
加えて、復水器18Aおよび18Bで加温された熱交換のための海水に、特定のCO2マイクロバブルを注入することによって、特にLNG気化器流路27の内壁面における、貝等の海洋生物の付着をさらに抑制している。
また、復水器18Aおよび18Bで加温された海水にCO2マイクロバブルを注入する際、LNG気化器流路27の入り口に近い箇所で、特定のCO2マイクロバブルを注入することが好ましい。それによって、LNG気化器17と熱交換が行われるLNG気化器流路27の内壁面に対する海洋生物の付着を抑制し、LNG気化器流路27の熱交換機能の低下を効果的に防いでいる。
図2に示すように、取水路20は、復水器18Aおよび18Bとの接続部、即ち、復水器流路29Aおよび29Bとの接続部に、それぞれ第1の海水ポンプ30Aおよび30Bを備える。第1の海水ポンプ30Aおよび30Bは、取水口24を通じて、海水を海2から取水路20へと吸入する。
CO2ボンベ46からCO2ライン47に流入する二酸化炭素は、減圧弁48で大気圧になるように圧力を調整され、流量調節弁49で流量を調整されて、CO2マイクロバブル発生装置40に送られる。このCO2は、CO2マイクロバブル発生装置40に第2の海水ポンプ44が取り込んだ海水の流水の力によって装置内が負の圧力となることで、自動的に装置内に取り込まれる。
また、海洋生物の遊泳を阻害し、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制することができるような特定のCO2マイクロバブルとして、CO2マイクロバブル発生装置40から、粒径が2μm以下であるCO2マイクロバブルを発生させても良い。
また、図5に示すように、CO2マイクロバブル発生装置40と接続していない側の注入管42の先端は屈曲せずに、注入管42の側面に設けた穴を注入口43としてもよい。このように、注入管42および注入口43として様々な構成が考えられる。
なお、注入管42は、同一箇所または複数個所に複数本あっても良い。
また、熱交換後の水を、放出口26を通じて海2へと排出することを考慮に入れれば、特定のCO2マイクロバブルを注入した後の、CO2マイクロバブルの溶解に伴う、熱交換のための水のpHの低下幅が1.0以下であることが、環境への影響を防ぐうえで好ましい。特に、特定のCO2マイクロバブルを注入した後の、熱交換のための水のpHが、水産用水基準で定められているように、7.8以上であることがより好ましい。
次に、本実施の一形態として、特定のCO2マイクロバブルを熱交換のための水に注入することによって、熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法について説明する。
まず、第1の海水ポンプ30Aおよび30Bを用いて、海洋生物を含有する海水を、海2から取水口24を通じて取水路20へと吸入する。
流量調節弁49を用いて、CO2マイクロバブル発生装置40の自給流量の1/9以下の流量に絞ったCO2を供給することによって、CO2マイクロバブル発生装置40から発生させた、特定のCO2マイクロバブルを、取水路20へと取水した海水に、注入管42を通じて注入口43から注入する。または、CO2マイクロバブル発生装置40から粒径が2μm以下であるCO2マイクロバブルを発生させて、このCO2マイクロバブルを、注入管42を通じて注入口43から注入しても良い。
このようにCO2マイクロバブル注入装置32Aから発生させた特定のCO2マイクロバブルを、海洋生物を含有する海水に注入することによって、海洋生物の遊泳を阻害し、取水路20を含む熱交換水流路50への海洋生物の付着を抑制することができる。
放水された海水は、塩素系薬剤を一切含んでいないことから、海2に与える負荷が少ない点で非常に優れている。
アカフジツボ成体を、天然海域からサンプリングした。サンプリングしたアカフジツボ成体を、23℃の人工海水(八洲薬品株式会社製、アクアマリンS)に移した。アカフジツボ成体に、アルテミア幼生を毎日給餌し、毎日水換えをして飼育した。このように飼育している間に、ノープリウス幼生が孵出したので、光を当てて集めた。
8.5Lの水槽に、5Lの天然海水を入れた。自給式マイクロバブル発生装置であるT1型マイクロバブル発生装置(自給流量:700mL/min)を用いて、50mL/min(自給流量の1/14)、75mL/min(自給流量の1/9)、または、100mL/min(自給流量の1/7)の流量で、CO2をT1型マイクロバブル発生装置に供給することによって、CO2マイクロバブルを発生させ、発生させたCO2マイクロバブルを、水槽中の海水に注入した。
CO2マイクロバブルを注入し始めてから30秒後と90秒後とに、それぞれ、CO2マイクロバブルを注入した海水約200mLを、水槽から汲み出した。
50mL/minでCO2を供給した時の結果を表1に、75mL/minでCO2を供給した時の結果を表2に、そして、100mL/minでCO2を供給した時の結果を表3に、それぞれ示す。
この結果、CO2マイクロバブル発生装置に供給するCO2の流量が50mL/min、または、75mL/minの時、即ち、CO2マイクロバブル発生装置に供給するCO2の流量がCO2マイクロバブル発生装置の自給流量の1/9以下である時には、海水へのCO2溶解量ではなく、CO2マイクロバブルそのものが、ノープリウス幼生の遊泳を阻害していることが明らかになった。
200Lの水槽に、100Lの人工海水を入れた。自給式マイクロバブル発生装置であるYJ型マイクロバブル発生装置(自給流量:25L/min)を用いて、2.2L/min(自給流量の1/11)、または、6.7L/min(自給流量の1/4)の流量で、CO2をYJ型マイクロバブル発生装置に供給することによって、CO2マイクロバブルを発生させ、発生させたCO2マイクロバブルを、水槽中の海水に注入した。
CO2マイクロバブルを注入し始めてから15秒後、30秒後、45秒後、60秒後、および、180秒後に、それぞれ、CO2マイクロバブルを注入した海水約200mLを、水槽から汲み出した。
2.2L/minでCO2マイクロバブルを注入した時の結果を表4に、そして、6.7L/minでCO2マイクロバブルを注入した時の結果を表5に、それぞれ示す。
CO2マイクロバブル発生装置に供給するCO2の流量が異なることで、CO2マイクロバブルがどのように異なるのかを調べるべく、以下の実験を行った。
CO2マイクロバブル発生装置を起動してからしばらくして、装置から発生するCO2マイクロバブルの状態が安定したのを確認した。この状態で、発生させたCO2マイクロバブルの粒径分布を、液中パーティクルカウンター(Particle measuring systems社製、LiQuilaz E20P、計測範囲:2μm〜125μm)を使用して測定した。
この結果から、CO2マイクロバブル発生装置に供給するCO2の流量を、CO2マイクロバブル発生装置の1/9以下とすることによって、2μmのCO2マイクロバブルを高い割合で発生させることができ、この2μm以下のCO2マイクロバブルが海洋生物の遊泳を阻害していると推察される。
10 火力発電所
12 燃料貯蔵設備
14 LNGタンク
16 発電設備
17 LNG気化器
18A,18B 復水器
20 取水路
22 放水路
24 取水口
26 放水口
27 LNG気化器流路
29A,29B 復水器流路
30A,30B 第1の海水ポンプ
32A,32B CO2マイクロバブル注入装置
40 CO2マイクロバブル発生装置
42 注入管
43 注入口
44 第2の海水ポンプ
46 CO2ボンベ
47 CO2ライン
48 減圧弁
49 流量調節弁
50 熱交換水流路
Claims (5)
- 熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制する方法であって、
海洋生物を含有する水を、熱交換対象設備に供給する工程と、
前記供給された水を用いて、前記熱交換対象設備と熱交換する工程と、
前記熱交換対象設備と熱交換後の水を、前記熱交換対象設備から放出する工程と、
自給式マイクロバブル発生装置を用いてCO2マイクロバブルを発生させる工程と、
前記海洋生物を含有する水、前記供給された水、及び、前記熱交換対象設備と熱交換後の水のいずれか一つ以上に、前記CO2マイクロバブルを注入する工程とを含み、
前記自給式マイクロバブル発生装置に供給されるCO2の流量が、前記自給式マイクロバブル発生装置のCO2の自給流量の1/14以下であることを特徴とする抑制方法。 - 前記海洋生物がフジツボ類の幼生であることを特徴とする、請求項1に記載の抑制方法。
- 前記海洋生物を含有する水が海水であることを特徴とする、請求項1または2に記載の抑制方法。
- 海洋生物の遊泳を阻害する方法であって、
自給式マイクロバブル発生装置を用いてCO2マイクロバブルを発生させる工程と、
前記海洋生物を含有する水に、前記CO2マイクロバブルを注入する工程とを含み、
前記自給式マイクロバブル発生装置に供給されるCO2の流量が、前記自給式マイクロバブル発生装置のCO2の自給流量の1/14以下であることを特徴とする阻害方法。 - 熱交換水流路への海洋生物の付着を抑制するシステムであって、
海洋生物を含有する水を、熱交換対象設備に供給するための供給装置と、
前記供給された熱交換水を用いて、前記熱交換対象設備と熱交換するための熱交換器と、
前記熱交換対象設備と熱交換後の水を、前記熱交換対象設備から放出するための放出装置と、
CO2マイクロバブルを発生させるための自給式マイクロバブル発生装置と、
前記海洋生物を含有する水、前記供給された水、及び、前記熱交換対象設備と熱交換後の水のいずれか一つ以上に、前記発生させたCO2マイクロバブルを注入するための注入装置とを備え、
前記自給式マイクロバブル発生装置に供給されるCO2の流量が、前記自給式マイクロバブル発生装置のCO2の自給流量の1/14以下であることを特徴とするシステム。
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