JP2012193554A - 海生物付着防止装置 - Google Patents

海生物付着防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012193554A
JP2012193554A JP2011058781A JP2011058781A JP2012193554A JP 2012193554 A JP2012193554 A JP 2012193554A JP 2011058781 A JP2011058781 A JP 2011058781A JP 2011058781 A JP2011058781 A JP 2011058781A JP 2012193554 A JP2012193554 A JP 2012193554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seawater
carbon dioxide
dissolution tank
feeding
adhesion prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011058781A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ogawa
尚樹 小川
Yoshiki Kato
芳樹 加藤
Kota Kikuchi
宏太 菊池
Yoshimasa Ando
喜昌 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2011058781A priority Critical patent/JP2012193554A/ja
Publication of JP2012193554A publication Critical patent/JP2012193554A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】大径サイズの取水ラインであっても、二酸化炭素を海水に効率よく溶解することが実用的に可能な海生物付着防止装置を提供する。
【解決手段】取水ライン10内に取水された海水1の一部を常圧以上で送給可能な原料用海水送給手段111〜113と、二酸化炭素2を常圧以上で送給可能な二酸化炭素送給手段115,120,121と、原料用海水送給手段111〜113及び二酸化炭素送給手段115,120,121を接続されて海水1と二酸化炭素2とを常圧以上で接触させることにより二酸化炭素2を海水1に溶解させる溶解槽114と、取水ライン10の取水口10aの内部に配設された噴射ノズル118と、溶解槽114と噴射ノズル118との間を接続して二酸化炭素溶解水1Aを常圧以上に保持しつつ溶解槽114から噴射ノズル118へ送給可能な噴射用海水送給手段116,119,122とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、取水口から海水を取り入れる取水ラインの内部への海生物の付着を防止する海生物付着防止装置に関する。
各種プラント等の冷却用水として海水を取水して利用する各種工場や発電所等の取水ラインにおいては、その内面にフジツボや二枚貝等のような海生物が次第に付着してしまう。このように取水ラインの内面に付着した上記海生物が当該取水ラインから剥離すると、海水と共に上記各種プラント内に入り込んで当該プラントに悪影響を及ぼしてしまうことから、当該取水ライン内にスクリーン等を設けることによって、剥離した上記海生物を回収するようにしている。このように回収された上記海生物は、廃棄物として処理せざるを得ないため、多大な処理コストがかかっている。
そこで、例えば、下記特許文献1においては、海水を取り入れる取水ラインにマイクロバブル発生装置を設け、当該マイクロバブル発生装置に二酸化炭素と海水とを流通させて、当該海水中に直径十〜数十μmの微細な気泡(マイクロバブル)の二酸化炭素を発生させることにより、当該海水中に二酸化炭素を効率よく溶解させ、pH6.4〜8.1とした海水を取水ラインに流通させて、当該取水ラインの内面への上記海生物の付着を防止する海生物付着防止方法を提案している。
特開2010−043060号公報 特許第3605128号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されている方法においては、取水ラインに設けたマイクロバブル発生装置で二酸化炭素のマイクロバブルを発生させて海水に溶解させるため、各種プラント等の冷却用水として海水を利用する各種工場や発電所等の直径数mにもなる大径サイズの取水ラインに設けようとすると、数千ものマイクロバブル発生装置を取水ラインに設けなければならず、実用性に難点があった。
このようなことから、本発明は、大径サイズの取水ラインであっても、二酸化炭素を海水に効率よく溶解することが実用的に可能な海生物付着防止装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係る海生物付着防止装置は、取水口から海水を取り入れる取水ラインの内部への海生物の付着を防止する海生物付着防止装置であって、前記取水ライン内に取水された前記海水の一部を常圧以上で送給可能な原料用海水送給手段と、二酸化炭素を常圧以上で送給可能な二酸化炭素送給手段と、前記原料用海水送給手段及び前記二酸化炭素送給手段を接続されて前記海水と前記二酸化炭素とを常圧以上で接触させることにより当該二酸化炭素を当該海水に溶解させる溶解槽と、前記取水ラインの前記取水口の内部に配設された噴射ノズルと、前記溶解槽と前記噴射ノズルとの間を接続して前記二酸化炭素を溶解させた前記海水を常圧以上に保持しつつ当該溶解槽から当該噴射ノズルへ送給可能な噴射用海水送給手段とを備えていることを特徴とする。
第二番目の発明に係る海生物付着防止装置は、第一番目の発明において、前記溶解槽内へ送給される前記海水のpHを計測するpH計測手段と、前記pH計測手段からの情報に基づいて、前記取水ライン内の前記海水を規定のpHとするように前記二酸化炭素送給手段を制御する二酸化炭素量制御手段とを備えていることを特徴とする。
第三番目の発明に係る海生物付着防止装置は、第二番目の発明において、前記二酸化炭素送給手段から前記溶解槽内へ送給される前記二酸化炭素の圧力を計測する二酸化炭素圧計測手段を備え、前記二酸化炭素量制御手段が、前記二酸化炭素圧計測手段からの情報に基づいて、前記二酸化炭素を前記溶解槽内へ規定の圧力で送給するように前記二酸化炭素送給手段をさらに制御するものであることを特徴とする。
第四番目の発明に係る海生物付着防止装置は、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記溶解槽内の前記海水を常圧以上に保持しつつ前記原料用海水送給手段へ送給可能なバイパス手段を備えていることを特徴とする。
第五番目の発明に係る海生物付着防止装置は、第四番目の発明において、前記溶解槽内へ送給される前記海水中の前記海生物の幼生を検出する幼生検出手段と、前記幼生検出手段からの情報に基づいて、前記海水中の前記幼生量が規定値以上であるときに、前記溶解槽内へ前記二酸化炭素を送給するように前記二酸化炭素送給手段を制御すると共に当該二酸化炭素を溶解させた当該溶解槽内の前記海水を前記噴射ノズルから噴射させるように前記噴射用海水送給手段及び前記バイパス手段を制御し、前記海水中の前記幼生量が規定値未満であるときに、前記溶解槽内への前記二酸化炭素の送給を停止するように前記二酸化炭素送給手段を制御すると共に当該溶解槽内の前記海水を前記原料用海水送給手段に送給するように前記噴射用海水送給手段及び前記バイパス手段を制御する送給海水制御手段とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る海生物付着防止装置によれば、直径数mにも及ぶ大径サイズの取水ラインであっても、二酸化炭素を海水に効率よく溶解することが簡単に実現できる。
本発明に係る海生物付着防止装置の主な実施形態の要部概略構成図である。 本発明に係る海生物付着防止装置の他の実施形態の要部概略構成図である。
本発明に係る海生物付着防止装置の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
[主な実施形態]
本発明に係る海生物付着防止装置の主な実施形態を図1に基づいて説明する。
図1において、10は大径サイズの取水ライン(直径数m)であり、先端側の取水口10aが海側に位置し、基端側が陸側に位置している。11はスクリーンであり、前記取水ライン10内に配設されて当該取水ライン10内に海水1と共に取り込まれたゴミ等を分離回収するものである。12は汲水管であり、先端側が前記取水ライン10の内部の基端側に位置している。13は汲水ポンプであり、前記汲水管12の基端側に連結されて当該汲水管12を介して前記取水ライン10内の海水1を汲み取って送給することができるようになっている。14は給水管であり、前記汲水ポンプ13で汲み取られた海水1を冷却用水として各種プラント等に送給するものである。
そして、前記給水管14の途中には、分水管111の一端側が連結されている。前記分水管111の他端側は、海水1を常圧以上(約0.1〜1.0MPa程度)で送給可能なブースタポンプ112の入水口に連結している。前記ブースタポンプ112の送水口には、送水管113の一端側が連結している。前記送水管113の他端側は、内部を常圧以上(約0.1〜1.0MPa程度)に保持できる密閉型の溶解槽114の上部に連結されており、当該溶解槽114の内部に海水1を常圧以上(約0.1〜1.0MPa程度)でシャワリングすることができるようになっている。
前記溶解槽114には、二酸化炭素2を常圧以上(約0.1〜1.0MPa程度)で供給可能な二酸化炭素ボンベ等の二酸化炭素供給源115が圧力調整弁120及び流量調整弁121を介して連結されている。前記溶解槽114の下部には、送水管116の一端側が連結されている。前記送水管116の他端側は、前記取水ライン10の前記取水口10aの近傍に配設されたベンチュリ管等の絞り部材119を介して、当該取水口10aの内部に配設された噴射ノズル118に連結している。
前記送水管116の前記溶解槽114と前記絞り部材119との間には、分岐管117の一端側が連結されている。前記分岐管117の他端側は、前記分水管111の途中に連結されている。前記送水管116の、前記分岐管117との連結部分と前記絞り部材119との間には、流量調整弁122が配設されている。前記分岐管117には、流量調整弁123が配設されている。
前記送水管113には、当該送水管113の内部を流通する海水1のpHを計測するpH計測手段であるpH計131と、当該海水1中の全有機性炭素量(TOC)を計測する幼生検出手段であるTOC計132とがそれぞれ設けられている。前記圧力調整弁120と前記溶解槽114との間には、前記溶解槽114内へ送給される二酸化炭素2の圧力を計測する二酸化炭素圧計測手段である圧力計133が設けられている。
前記pH計131、前記TOC計132、前記圧力計133は、制御装置130の入力部にそれぞれ電気的に接続している。この制御装置130の出力部は、前記ブースタポンプ112及び前記調整弁120〜123にそれぞれ電気的に接続しており、当該制御装置130は、前記pH計131、前記TOC計132、前記圧力計133からの情報に基づいて、前記ブースタポンプ112の作動を制御すると共に、前記圧力調整弁120及び前記流量調整弁121〜123の作動を制御することができるようになっている(詳細は後述する)。
なお、本実施形態においては、前記分水管111、前記ブースタポンプ112、前記送水管113等により原料用海水送給手段を構成し、前記二酸化炭素供給源115、前記圧力調整弁120、前記流量調整弁121等により二酸化炭素送給手段を構成し、前記送水管116、前記絞り部材119、前記流量調整弁122等により噴射用海水送給手段を構成し、前記分岐管117、前記流量調整弁123等によりバイパス手段を構成し、前記制御装置130等により二酸化炭素量制御手段と送給海水制御手段とを兼ねるように構成している。
このような本実施形態に係る海生物付着防止装置100の作動を次に説明する。
前記汲水ポンプ13を作動させると、海水1が前記取水ライン10の取水口10aから取り入れられて当該取水ライン10の内部を流通して、前記スクリーン11でゴミ等を分離回収された後に前記汲水管12で汲み取られ、前記給水管14を介して各種プラント等に送給されて冷却用水として利用される。
そして、フジツボや二枚貝等のような海生物の幼生が生育しやすい時期になったら、前記制御装置130を作動させる。上記制御装置130は、前記ブースタポンプ112を作動させると共に、前記流量調整弁123の開度を調整することにより(前記圧力調整弁120及び前記流量調整弁121,122は閉鎖状態)、前記給水管14内を流通する前記海水1の一部を分取して、前記送水管113、前記溶解槽114、前記分岐管117内に常圧以上の規定の圧力(約0.1〜1.0MPa(好ましくは0.2〜0.5MPa)程度)で循環流通させる。
このような状態で前記取水ライン10内にフジツボや二枚貝等のような海生物の幼生が生育し始めると、前記給水管14内を流通する海水1中のTOCが上昇し始める。前記制御装置130は、海水1中の前記海生物の幼生量が規定値以上になる、すなわち、海水1中のTOC量が規定値以上になると、前記TOC計132、前記pH計131、前記圧力計133からの情報に基づいて、前記流量調整弁123を閉鎖すると共に、前記圧力調整弁120及び前記流量調整弁121,122の開度を調整して、前記溶解槽114内に供給される海水1、言い換えれば、前記取水ライン10内の海水1が、規定のpH値(pH5〜6.5(好ましくは5〜6))となるように、前記二酸化炭素供給源115から前記溶解槽114の内部へ二酸化炭素2を規定の圧力(約0.1〜1.0MPa(好ましくは0.2〜0.5MPa)程度)及び規定の流量で供給する。
これにより、前記溶解槽114内へ液滴状に供給されることで表面積の増加した海水1に対して、必要十分量の二酸化炭素2が常圧以上の規定の圧力下(約0.1〜1.0MPa(好ましくは0.2〜0.5MPa)程度)で接触するため、当該二酸化炭素2を当該海水1中に規定量で効率よく溶解させた二酸化炭素溶解水1Aが当該溶解槽114内に生成する。
上記二酸化炭素溶解水1Aは、常圧以上の規定の圧力(約0.1〜1.0MPa(好ましくは0.2〜0.5MPa)程度)を保持しつつ前記送水管116内を流通した後、前記絞り部材119を通過することにより、常圧にまで圧力を一気に開放されながら、前記噴射ノズル118から前記取水ライン10内の取水口10a近傍で噴射される。
これにより、上記二酸化炭素溶解水1Aは、上記絞り部材119での上記圧力開放に伴って、過飽和分に相当する二酸化炭素2が表面積の大きな微細な泡となって出現し、取水ライン10内を流通する海水1中に気体状態で残存することなくほとんど溶解して、当該海水1を規定のpH値(pH5〜6.5(好ましくはpH5〜6))にまで低下させる。
このため、前記取水ライン10内は、前記海生物の幼生が休眠状態のまま付着することなく通過する。
そして、前記汲水管14内を流通する海水1中の前記海生物の幼生量が規定値未満になる、すなわち、前記給水管14内を流通する海水1中のTOCが下降して規定値未満になると、前記制御装置130は、前記TOC計132からの情報に基づいて、前記圧力調整弁120及び前記流量調整弁121,122を閉鎖すると共に、前記流量調整弁123の開度を調整して、前記二酸化炭素供給源115から前記溶解槽114内へ二酸化炭素2を供給せずに、前記給水管14内を流通する前記海水1を分取した一部を、前記送水管113、前記溶解槽114、前記分岐管117内に常圧以上の規定の圧力(約0.1〜1.0MPa(好ましくは0.2〜0.5MPa)程度)で再び循環流通させる。
以下、上述した作動を繰り返すことにより、前記取水ライン10内への前記海生物の幼生の発生のたびに、当該取水ライン10内へ二酸化炭素溶解水1Aが供給され、当該取水ライン10内での前記海生物の幼生の生育が防止される。
そして、前記海生物の幼生が生育しにくい時期になり、前記給水管14内を流通する海水1中のTOCが基準値未満で長期間(例えば、数日間以上)にわたって継続すると、前記制御装置130は、前記TOC計132、前記pH計131、前記圧力計133からの情報に基づいて、前記圧力調整弁120及び前記流量調整弁121の開度を調整することにより、前記二酸化炭素供給源115から前記二酸化炭素2を前記溶解槽114内に常圧以上の規定の圧力(約0.1〜1.0MPa(好ましくは0.2〜0.5MPa)程度)及び規定の流量で再び供給し、規定の圧力(約0.1〜1.0MPa(好ましくは0.2〜0.5MPa)程度)の二酸化炭素溶解水1Aを前記送水管113、前記溶解槽114、前記分岐管117内に循環流通させる。
このようにして前記送水管113、前記溶解槽114、前記分岐管117内に前記二酸化炭素溶解水1Aを循環流通させて、当該送水管113、当該溶解槽114、当該分岐管117内が規定のpH値(pH5〜6.5(好ましくはpH5〜6))になると、前記制御装置130は、前記pH計131からの情報に基づいて、前記圧力調整弁120及び前記流量調整弁121,123を閉鎖制御すると共に、前記ブースタポンプ112の作動を停止し、当該送水管113、当該溶解槽114、当該分岐管117内を封じ切る。
これにより、前記送水管113、前記溶解槽114、前記分岐管117内は、前記海生物の幼生が生育しにくい環境となるので、長期(例えば、1か月以上)にわたって作動停止していても、当該送水管113、当該溶解槽114、当該分岐管117内での前記海生物の幼生の生育が大きく抑制され、再起動の際の不具合の発生が著しく抑制される。
したがって、本実施形態に係る海生物付着防止装置100によれば、直径数mにも及ぶ大径サイズの取水ライン10であっても、二酸化炭素2を海水1に効率よく溶解することが簡単に実現できる。
また、海水1に対する二酸化炭素2の溶解量を圧力によって調整するようにしたので、当該溶解量の調整にかかる構造を簡単にすることができ、イニシャルコストを抑えることができる。
また、取水ライン10内の海水1中に海生物の幼生が規定値以上存在するときのみに、海水1に二酸化炭素2を溶解させて取水ライン10内に噴射するようにしたので、二酸化炭素2の消費量を削減することができ、ランニングコストを抑えることができる。
また、海水1に二酸化炭素2を溶解させた二酸化炭素溶解水1を取水ライン10内に送給するようにしたので、取水ライン10内に気泡を残存させることなく二酸化炭素2を供給することができ、前記給水管14を介して各種プラント等に送給される冷却用水中の気泡の発生を抑制することができ、上記プラント内への気泡の持ち込みを防止することが簡単にできる。
また、運転停止時に、前記送水管113、前記溶解槽114、前記分岐管117内を二酸化炭素溶解水1Aで封じ切るようにしたので、運転停止中に、当該送水管113、当該溶解槽114、当該分岐管117内で前記海生物の幼生が生育してしまうことを抑制することができ、長期(例えば、1か月以上)にわたって作動停止しても、再起動の際の不具合の発生を大きく抑制することができる。
[他の実施形態]
なお、前記絞り部材119としては、ベンチュリ管を始めとして、例えば、オリフィスや開閉弁等を挙げることができるが、ベンチュリ管であると、動圧を大きく回復させることができるので、非常に好ましい。
また、前述した実施形態においては、海水1中の全有機性炭素量(TOC)を前記TOC計132で計測することにより、海水1中の前記海生物の幼生の量を検出するようにしたが、他の実施形態として、例えば、海水1中の濁度を濁度計で計測することにより、海水1中の前記海生物の幼生の量を粒子として取り扱って検出することや、抗原抗体法による幼生検出装置で海水1中の前記海生物の幼生の量を直接的に計測することも可能である。
また、前述した実施形態においては、海水1中の前記海生物の幼生の量の検出結果に基づいて、海水1中への二酸化炭素2の溶解を行うようにしたが、海水1中の前記海生物の幼生の量は、事前調査により予測できることから、他の実施形態として、例えば、前記TOC計132等を省略して、上記事前調査の結果に基づいて設定したタイマを設けることにより、海水1中の前記海生物の幼生の量を検出することなく上記タイマからの情報に基づいて、海水1中への二酸化炭素2の溶解を行うようにすることも可能である。
また、前記二酸化炭素供給源115として、例えば、本発明に係る海生物付着防止装置を適用する各種工場や発電所等から発生した燃焼排ガスから二酸化炭素を分離回収する脱炭装置を適用すると、二酸化炭素2をわざわざ用意する必要がなくなるので、ランニングコストの低減を図ることができると共に、無駄な二酸化炭素の排出量を削減することができるので好ましい。
また、前述した実施形態においては、前記溶解槽114の内部へ二酸化炭素供給源115から二酸化炭素2を供給するようにしたが、他の実施形態として、例えば、本発明に係る海生物付着防止装置を適用している各種工場や発電所等から発生して無害化処理された燃焼排ガス(主に窒素ガス及び二酸化炭素からなる)を前記溶解槽114の内部へ供給するようにすることも可能である。
具体的には、例えば、図2に示すように、前記燃焼排ガス3をコンプレッサ等の昇圧装置241で前記溶解槽114の内部へ前記圧力調整弁120及び前記流量調整弁121を介して規定の圧力(約0.2〜2.0MPa(好ましくは0.5〜1.0MPa)程度)及び規定の流量で供給し、前記溶解槽114内へ規定の圧力(約0.2〜2.0MPa(好ましくは0.5〜1.0MPa)程度)で液滴状に供給された海水1に対して、必要十分量の前記燃焼排ガス3中の二酸化炭素2を接触させることにより、当該燃焼排ガス3中の当該二酸化炭素2を当該海水1中に規定量で効率よく溶解させた二酸化炭素溶解水1Aを当該溶解槽114内に生成させ、規定の圧力(約0.2〜2.0MPa(好ましくは0.5〜1.0MPa)程度)を保持しつつ前記送水管116内を流通させると共に、当該燃焼排ガス3中の残存する窒素ガス4を当該溶解槽114内から排気管242を介して外部へ排出するように、すなわち、当該溶解槽114内に連続的に供給されている上記燃焼排ガス3の量から二酸化炭素2の量を差し引いた量のガスを排気管242から外部へ連続的に排出するように、当該排気管242に設けられた圧力調整弁224及び流量調整弁225を制御装置230で制御するようにした海生物付着防止装置200とすることも可能である。
本発明に係る海生物付着防止装置は、直径数mにも及ぶ大径サイズの取水ラインであっても、二酸化炭素を海水に効率よく溶解することが簡単に実現できるので、各種プラント等の冷却用水として海水を取水して利用する各種工場や発電所等において、極めて有益に利用することができる。
1 海水
1A 二酸化炭素溶解水
2 二酸化炭素
3 燃焼排ガス
4 窒素ガス
10 取水ライン
10a 取水口
11 スクリーン
12 汲水管
13 汲水ポンプ
14 給水管
100 海生物付着防止装置
111 分取管
112 ブースタポンプ
113 送水管
114 溶解槽
115 二酸化炭素供給源
116 送水管
117 分岐管
118 噴射ノズル
119 絞り部材
120 圧力調整弁
121〜123 流量調整弁
130 制御装置
131 pH計
132 TOC計
133 圧力計
200 海生物付着防止装置
224 圧力調整弁
225 流量調整弁
241 昇圧装置
242 排気管
230 制御装置

Claims (5)

  1. 取水口から海水を取り入れる取水ラインの内部への海生物の付着を防止する海生物付着防止装置であって、
    前記取水ライン内に取水された前記海水の一部を常圧以上で送給可能な原料用海水送給手段と、
    二酸化炭素を常圧以上で送給可能な二酸化炭素送給手段と、
    前記原料用海水送給手段及び前記二酸化炭素送給手段を接続されて前記海水と前記二酸化炭素とを常圧以上で接触させることにより当該二酸化炭素を当該海水に溶解させる溶解槽と、
    前記取水ラインの前記取水口の内部に配設された噴射ノズルと、
    前記溶解槽と前記噴射ノズルとの間を接続して前記二酸化炭素を溶解させた前記海水を常圧以上に保持しつつ当該溶解槽から当該噴射ノズルへ送給可能な噴射用海水送給手段と
    を備えていることを特徴とする海生物付着防止装置。
  2. 請求項1に記載の海生物付着防止装置において、
    前記溶解槽内へ送給される前記海水のpHを計測するpH計測手段と、
    前記pH計測手段からの情報に基づいて、前記取水ライン内の前記海水を規定のpHとするように前記二酸化炭素送給手段を制御する二酸化炭素量制御手段と
    を備えていることを特徴とする海生物付着防止装置。
  3. 請求項2に記載の海生物付着防止装置において、
    前記二酸化炭素送給手段から前記溶解槽内へ送給される前記二酸化炭素の圧力を計測する二酸化炭素圧計測手段を備え、
    前記二酸化炭素量制御手段が、前記二酸化炭素圧計測手段からの情報に基づいて、前記二酸化炭素を前記溶解槽内へ規定の圧力で送給するように前記二酸化炭素送給手段をさらに制御するものである
    ことを特徴とする海生物付着防止装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の海生物付着防止装置において、
    前記溶解槽内の前記海水を常圧以上に保持しつつ前記原料用海水送給手段へ送給可能なバイパス手段を備えている
    ことを特徴とする海生物付着防止装置。
  5. 請求項4に記載の海生物付着防止装置において、
    前記溶解槽内へ送給される前記海水中の前記海生物の幼生を検出する幼生検出手段と、
    前記幼生検出手段からの情報に基づいて、前記海水中の前記幼生量が規定値以上であるときに、前記溶解槽内へ前記二酸化炭素を送給するように前記二酸化炭素送給手段を制御すると共に当該二酸化炭素を溶解させた当該溶解槽内の前記海水を前記噴射ノズルから噴射させるように前記噴射用海水送給手段及び前記バイパス手段を制御し、前記海水中の前記幼生量が規定値未満であるときに、前記溶解槽内への前記二酸化炭素の送給を停止するように前記二酸化炭素送給手段を制御すると共に当該溶解槽内の前記海水を前記原料用海水送給手段に送給するように前記噴射用海水送給手段及び前記バイパス手段を制御する送給海水制御手段と
    を備えていることを特徴とする海生物付着防止装置。
JP2011058781A 2011-03-17 2011-03-17 海生物付着防止装置 Withdrawn JP2012193554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011058781A JP2012193554A (ja) 2011-03-17 2011-03-17 海生物付着防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011058781A JP2012193554A (ja) 2011-03-17 2011-03-17 海生物付着防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012193554A true JP2012193554A (ja) 2012-10-11

Family

ID=47085694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011058781A Withdrawn JP2012193554A (ja) 2011-03-17 2011-03-17 海生物付着防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012193554A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170124806A (ko) 2016-05-03 2017-11-13 이세한 발전 플랜트 연돌로부터 포집한 이산화탄소를 이용한 발전소 취수구의 해양 생물 부착억제 장치 및 그 방법
WO2018066787A1 (ko) * 2016-10-07 2018-04-12 주식회사 이케이 이산화탄소와 염소계 살균제를 이용한 하이브리드 방식의 발전소 취수구 해양생물 부착억제 장치 및 그 방법
KR20180122105A (ko) 2017-05-02 2018-11-12 주식회사 이케이 연돌발생 이산화탄소를 이용한 냉각수용 해수 가공시스템

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170124806A (ko) 2016-05-03 2017-11-13 이세한 발전 플랜트 연돌로부터 포집한 이산화탄소를 이용한 발전소 취수구의 해양 생물 부착억제 장치 및 그 방법
WO2018066787A1 (ko) * 2016-10-07 2018-04-12 주식회사 이케이 이산화탄소와 염소계 살균제를 이용한 하이브리드 방식의 발전소 취수구 해양생물 부착억제 장치 및 그 방법
KR20180038658A (ko) 2016-10-07 2018-04-17 주식회사 이케이 이산화탄소와 염소계 살균제를 이용한 하이브리드 방식의 발전소 취수구 해양생물 부착억제 장치 및 그 방법
KR20180122105A (ko) 2017-05-02 2018-11-12 주식회사 이케이 연돌발생 이산화탄소를 이용한 냉각수용 해수 가공시스템
KR101975452B1 (ko) * 2017-05-02 2019-05-08 주식회사 이케이 연돌발생 이산화탄소를 이용한 냉각수용 해수 가공시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7494534B2 (en) Method, device, and system for controlling dissolved amount of gas
JP4345823B2 (ja) 気体溶解装置及び気体溶解液の製造方法
JP2012193554A (ja) 海生物付着防止装置
JP4358779B2 (ja) 高濃度酸素気泡水供給装置とこれを用いた植物栽培装置
JP2017079628A (ja) 飼育水中の溶存酸素濃度を制御する方法
US20050011820A1 (en) Wastewater treatment system
JP3000362B1 (ja) 水の溶存酸素量制御装置
CN201115378Y (zh) 一种管道输水式增氧设备
CN110384001B (zh) 一种减少农田温室气体排放的方法及系统
JP5704634B2 (ja) 海洋生物の付着を抑制する方法およびシステム、および、水の塩素濃度を減少させる方法およびシステム
JP5800120B2 (ja) 海洋生物の付着を抑制する方法およびシステム、および、海洋生物の遊泳を阻害する方法
CN204599010U (zh) 一种超饱和溶解氧的循环水养殖系统
KR101905107B1 (ko) 콩나물 연속생산장치
JP2011097879A (ja) 魚介類の陸上養殖装置
KR20160058376A (ko) 미세버블을 이용한 엽채류 및 과채류 양액 재배시스템 및 이에 사용되는 오존을 이용한 양액 살균 장치
KR101975452B1 (ko) 연돌발생 이산화탄소를 이용한 냉각수용 해수 가공시스템
CN101112185A (zh) 管道输水式增氧设备
JP2005000878A (ja) マイクロバブル発生装置
TWI710313B (zh) 藻類培養裝置以及藻類培養方法
JP6023433B2 (ja) 酸素水生成装置
KR20150085862A (ko) 수처리용 기액혼합 장치
US20060084166A1 (en) Compost tea delivery system and method
JP2019213460A (ja) 水生生物の育成装置
CN216273355U (zh) 陆地式超微纳米气泡农作物灌溉系统
JPH04171099A (ja) 高圧噴射瀑気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140603