JP5796674B1 - 搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】被搬送物の姿勢の矯正に駆動源を必要とすることがない搬送システムを提供する。【解決手段】搭載面18上に置かれた被搬送物40を搬送するチェーンコンベア10と、搭載面18上に置かれた被搬送物40の搭載面18に対する位置関係を予め定めた位置関係になるように被搬送物40の搭載面18に対する位置関係を矯正する搭載位置関係矯正装置20とを備えている。搭載位置関係矯正装置20の一対の矯正機構22,22は、移動する被搬送物40と接触することにより被搬送物40から加えられる力を利用して位置関係を矯正する矯正力を被搬送物40に与えるように構成されている。すなわち、所定の位置関係からずれた被搬送物40が矯正機構22の当接部26に当接して当接部26を押すと、当接部26を支持する回動体24が回転して他の当接部26が被搬送物40を押して移動させる等の作用により被搬送物40を位置決めする。【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送方向に移動する搭載面上に搭載された被搬送物の搭載面に対する位置関係を矯正できる搬送システムに関するものである。
特許第4835819号公報(特許文献1)には、断面非円形容器の姿勢を搬送コンベアで搬送する過程で矯正するために、一対の方向規制ベルトの間に断面非円形容器を通す姿勢矯正装置を備えた搬送システムが開示されている。また特開平10−194437号公報(特許文献2)には、搬送されてくる部品を基準ガイド面に接触させることにより、部品を整列させる部品整列装置が開示されている。さらに特開平10−120154号公報(特許文献3)には、コンベアの両側にコンベアの搬送方向とは逆方向に回転する複数の規制羽根を備えた規制手段を設けて、形状の異なる瓶の姿勢を整える搬送流れ制御装置が開示されている。
特許第4835819号公報 特開平10−194437号公報 特開平10−120154号公報
搬送中に被搬送物の姿勢を矯正することができる従来の搬送システムでは、矯正装置が駆動源からの駆動力を利用して矯正力を発揮させて、被搬送物の姿勢を矯正している。しかしながら駆動源によって矯正力を発生するためには、搬送システムの運転に必要なエネルギーを増大させなければならない問題があり、経済的ではない。
本発明の目的は、被搬送物の姿勢の矯正に駆動源を必要とすることがない搬送システムを提供することにある。
本発明の搬送システムは、複数の被搬送物が搬送方向に間隔を開けて置かれる複数の搭載面を備え、駆動源によって駆動されて複数の搭載面の上に置かれた複数の被搬送物を複数の搭載面と一緒に搬送方向に間欠的に搬送する搬送装置と、搭載面上に置かれた被搬送物の搭載面に対する位置関係を、搭載面が所定の停止位置で停止する際に、予め定めた位置関係になるように被搬送物の搭載面に対する位置関係を矯正する搭載位置関係矯正装置とを備えている。本発明においては、搭載位置関係矯正装置は、搭載面が停止位置で停止する際に、移動する被搬送物と接触することにより被搬送物から加えられる力を利用して位置関係を矯正する矯正力を被搬送物に与えるように構成されている。本発明によれば、駆動源を用いることなく被搬送物から加えられる力を利用して位置関係を矯正する矯正力を発生するので経済的である。本願明細書において、搭載面とは被搬送物が搭載されればよく、コンベアベルトや、搬送チェーンのように連続する連続搬送手段の一部の領域部分であってもよく、独立して存在している必要性のないものである。
なお具体的には、搭載位置関係矯正装置は、停止位置において、搬送装置の搬送方向側に位置する被搬送物の前面部と当接して、被搬送物の搭載面上の搬送方向における位置を規制するストッパ機構を備えている。また搭載位置関係矯正装置は、停止位置において、搭載面の搬送方向と直交する幅方向両側にそれぞれ配置されて、幅方向に対向する一対の矯正機構を備えている。この矯正機構は、搬送方向及び幅方向と直交する方向に延びる回転中心を中心にして回転可能に保持された回動体と、回動体における回転中心を中心とする仮想円上に所定の角度間隔を開けて設けられた複数の当接部とを備えている。そして一対の矯正機構のそれぞれの回転中心間の距離、仮想円の直径及び角度間隔は、幅方向における搭載面に対する被搬送物の位置関係が誤っているときに、一つの当接部が被搬送物の前面部と当接すると回動体を回転させ、一つの当接部と隣接し且つ回動体の回転方向とは逆方向に位置する他の一つの当接部が搬送装置の幅方向に位置する側面部と当接して被搬送物に矯正力を与え、且つ幅方向における搭載面に対する被搬送物の位置関係が誤っているときに、一対の矯正機構それぞれにおける隣り合う二つの当接部が、被搬送物の幅方向に位置する一対の側面部とそれぞれ当接しているときには、被搬送物の前面部をストッパ機構に当接させる矯正力を被搬送物に与えるように定められている。なお仮想円上に設けられた複数の当接部と仮想円との関係は、被搬送物に当接する当接部の当接面が、仮想円上に位置することを意味する。このように一対の矯正機構を構成すると、被搬送物が搬送方向に搬送されていく過程で、被搬送物から当接部に力が加わり、この力で回動体が回動すると、他の当接部から被搬送物に矯正力が加わるか、搬送物と当接する二つの当接部間で力のバランスが取られて、最終的にストッパ機構に被搬送物の前面部を当接させるような矯正力が被搬送物に与えられる。その結果、一対の矯正機構から被搬送物に、駆動源を用いることなく、矯正力を与えることができる。
回動体は、回転中心から放射状に延びる複数本の腕部を有しており、複数の当接部は、複数本の腕部の先端に回転可能に支持された複数の回転ローラからなることが好ましい。この構造にすると、被搬送物が角を有する場合において、隣り合う二本の腕部の間の空間に、被搬送物の角部が入り込むことにより、被搬送物に矯正力を与えることができる。なおこの場合、複数本の腕部に支持された回転ローラの最も径方向外側に位置する外周面部分が仮想円上に位置している。当接部が回転ローラから構成されると、当接部と被搬送物との接触抵抗が小さくなり、被搬送物に傷を付けることなく、矯正力を被搬送物に与えることができる。また被搬送物の外面(前面部または側面部)に傷が付くことを防止できる。
なお回転ローラは、搭載面上に位置する被搬送物の前面部または側面部とはそれぞれの下側外縁部と接触する截頭円錐形回転面を有しているのが好ましい。この場合、截頭円錐形回転面は下から上に向かって直径が小さくなる。このような回転ローラを用いると、截頭円錐形回転面において径寸法が変化することにより、被搬送物を幅方向に変位させる力を発生させることができる。
なお被搬送物が、細長い箱形形状を有している場合には、被搬送物は、幅方向に被搬送物の長手方向が向くように、搭載面上に搭載されるのが好ましい。
ストッパ機構は、搭載面が停止位置に向かって移動しているときには、被搬送物と当接する第1の位置にあり、停止位置にある搭載面が搬送方向に移動する際には、被搬送物と当接しない第2の位置に後退する1以上のストッパ部と1以上のストッパ部を駆動するストッパ駆動部とを備えている。このようなストッパ機構を設けると、被搬送物の搬送方向への位置の規制を行う一対のストッパ部の存在が、被搬送物の搬送の障害になることはない。
搬送装置の複数の搭載面は、搬送方向に延びる少なくとも2本の循環式の搬送チェーンの一部によって構成することができる。この場合、1以上のストッパ部は、2本の循環式の搬送チェーンの幅方向の外側に位置して第1の位置と第2の位置との間を変位する一対のストッパ部から構成することができる。一対のストッパ部で搬送方向の被搬送物の位置を規制すると、ストッパ部の存在が、位置規制の障害になることがなくなる。
それぞれ本発明の搬送システムの一つの実施の形態の動作を示す平面図であり、(a)は搭載面に対する位置関係が予め定めた位置関係から幅方向(搬送方向に向かって右方向)に偏って搭載されている被搬送物の位置関係を矯正する過程を示し、(b)は搭載面に対する位置関係が予め定めた位置関係から回転した位置関係で搭載されている被搬送物の位置関係を矯正する過程を示し、(c)は搭載面に対する被搬送物の位置関係が予め定めた位置関係から幅方向(進行方向に向かって右方向)に偏っており、且つ回転して搭載されている被搬送物の位置関係を矯正する過程を示す。 図1に示した実施の形態の矯正機構を含む要部の拡大図である。 矯正機構の拡大側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る搬送システムの一実施の形態について説明する。
図1(a)乃至(c)は、本発明に係る搬送システムを角型の大容量二次電池の製造工程において使用する一実施の形態の構成と動作を概念的に表す図である。図2は要部の拡大図である。搬送システムは搭載面に搭載した被搬送物を間欠的に搬送する搬送装置であるチェーンコンベア10と、搭載面が停止位置に移動する過程で搭載面に搭載した被搬送物の搭載位置関係を矯正する搭載位置関係矯正装置20とを備えている。被搬送物40a〜40c(説明では代表して符号40を使用する場合がある)は、例えば上面が開口した箱状のケース本体内に複数の極板群が挿入されてなる大容量二次電池の半製品である。図1(a)乃至(c)においては、搭載面が停止位置に止まる過程を、右側から左側に順番に図示している。
[搬送システムの構成]
チェーンコンベア10は、両端に配置された図示しない一対の駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に架け渡された2本一組の循環式の搬送チェーン16とからなる。搬送チェーン16はフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)製のシートを上面とするフラットトップチェーンであり、特にその上に置かれ得る被搬送物40の底面との間で、滑り特性に優れた複数の搭載面18を形成する。他の実施の形態では、搭載面の良好な滑り特性を得るために、被搬送物の重量や底面形状及び材質に応じ、チェーンはプラスチック製やステンレス製のフラットトップチェーン、またはローラを備えたフリーフローチェーンなどを選択的に利用することができる。また他の実施の形態においては、搬送装置はベルトコンベアまたはローラコンベアを用いることできる。
搬送チェーン16は駆動スプロケット12によって駆動され、複数の搭載面18の上に置かれた被搬送物40を、複数の搭載面18と一緒に、図1(a)乃至(c)において右から左に向かう方向を搬送方向として搬送する。
なお本願明細書において、搭載面とは搬送装置において被搬送物40が搭載される面を有して搬送方向に移動する一定の範囲の領域部分を意味する。例えば搭載面には、チェーンコンベアやベルトコンベアのように、被搬送物40を置くことができる変化のない平坦な面が含まれる。この場合、搬送方向に連なる複数の面領域が、被搬送物40を所定の間隔を空けて置くための搭載面18として利用される。
本実施の形態において、チェーンコンベア10には、停止位置において、チェーンコンベア10の搬送方向側に位置する被搬送物40の前面部と当接することにより被搬送物40の搭載面18上の搬送方向における位置を規制する一対のストッパ部30,30が、チェーンコンベア10の幅方向に並んで備えられている。一対のストッパ部30,30は、搭載面18が停止する停止位置に配置されており、図2に破線で示すストッパ駆動部31により駆動される。一対のストッパ部30,30とストッパ駆動部31により、ストッパ機構(30,31)が構成されている。ストッパ機構は、搭載面18が停止位置に向かって移動しているときには、一対のストッパ部30,30を被搬送物40と当接する第1の位置に置き、停止位置にある搭載面18が搬送方向に移動する際には、被搬送物40と当接しない第2の位置にストッパ部30,30を後退させる。このようなストッパ機構を設けると、被搬送物40の搬送方向への位置の規制を行う一対のストッパ部30,30の存在が、被搬送物40の搬送の障害になることはない。
搭載位置関係矯正装置20は、搭載面18上に置かれた被搬送物40の搭載面18に対する位置関係を予め定めた位置関係になるように、被搬送物40の搭載面18に対する位置関係を矯正する。本実施の形態における搭載位置関係矯正装置20は、チェーンコンベア10における複数の搭載面18が並んで構成される搭載面列の両側にそれぞれ配置されて搬送方向と直交する幅方向に対向する一対の矯正機構22を、搭載面18の停止位置に備えている。
これら搭載位置関係矯正装置20の一対の矯正機構22は、移動する被搬送物40と接触することにより被搬送物40から加えられる力を利用して位置関係を矯正する矯正力を被搬送物40に与えるように構成されている。
図2及び図3に拡大して示すように、一対の矯正機構22は、搬送方向T及び幅方向Wと直交する方向に延びる回転中心を中心にして回転可能に保持された回動体24と、回動体24の回転中心から放射状に延びる5本の腕部28と、5本の腕部28の先端に設けられて回動体24における回転中心Cを中心とする仮想円PC上にそれぞれ等しい角度間隔(72°)を開けて設けられた5個の当接部26とを備えている。本実施の形態では、5個の当接部26は5本の腕部28の先端に固定された軸部29に回転可能に支持された複数の回転ローラからなる。当接部26が回転ローラから構成されると、当接部26と被搬送物40との接触抵抗が小さくなり、被搬送物40に傷を付けることなく、矯正力を被搬送物に与えることができる。本実施の形態では、一対の矯正機構22が、被搬送物40の下側端部の近傍に回転ローラが位置するように配置されている。
本実施の形態において、当接部26として利用される回転ローラは、截頭円錐形の上部26Bと円筒形の下部26Aとからなる。このような回転ローラを用いる場合に、截頭円錐形の上部26Bの截頭円錐形回転面において径寸法が変化することにより、接触位置の調整機能を得ることができる。截頭円錐形の上部26Bの截頭円錐形回転面と被搬送物とを当接させる場合には、図3に2点鎖線で示した被搬送物40と回転ローラとの位置関係のように、截頭円錐形の上部26Bの截頭円錐面が、被搬送物40の角部に接触するように、搭載面18上の被搬送物40に対する当接部26の位置が調整されている。上部26Bの截頭円錐形回転面に被搬送物40の下側角部が接触すると、被搬送物が僅かに持ち上がり、または被搬送物の重量を当接部26が一部支持することにより、被搬送物40の底面と搭載面18との間の摩擦が減少する。よって、被搬送物40が当接部26と当接していない搬送中には、被搬送物40は搬送の際の衝撃や加速度に拘わらず搭載面18との間の摩擦により安定して搭載面18上に置かれ、一方被搬送物40が当接部26により押されて矯正されている間は、被搬送物40は搭載面18との間の摩擦が減少して搭載面18上を移動しやすくなるように、搭載面18の滑り特性を調節することができる。このようにすると、より小さい力で被搬送物40が移動可能になる。その上、当接部26と被搬送物40の下側角部との間に生じる応力も小さくて済み、従って当接部26が被搬送物40を傷つけることも防止できる。
また、図3に1点鎖線で示した被搬送物40と回転ローラとの位置関係のように、円筒形の下部26Aを被搬送物40の外面に接触するように、搭載面18上の被搬送物40に対する当接部26の位置を調整してもよいのは勿論である。
停止位置において幅方向Wに対向する一対の矯正機構22,22の間隔は、停止位置に搭載面18が停止している状態において、それぞれの2個の隣接する当接部26が、被搬送物40aの左右の側面(角部を含む)に2個とも当接できるような長さに調整されて、搭載面18と所定の位置関係にある被搬送物40aがその間にぴったり嵌まり込むようになっている。また、隣接する当接部26相互の間の距離は、被搬送物40aの側面の搬送方向に沿った長さよりも短く、また矯正が想定される被搬送物40aのずれの大きさに対応できるストロークが実現できる長さになるように調整されている。
本実施の形態においては、一対の矯正機構22の一対の回転中心C間の距離、仮想円PCの直径(腕部28の長さ寸法+回転ローラの半径寸法)及び腕部28と腕部28との角度θは、幅方向Wにおける搭載面18に対する被搬送物40の位置が、所定の位置関係からずれているときに、一つの当接部26が被搬送物40の前面部(角部を含む)と当接して回動体24を回転させ、一つの当接部26と隣接し且つ回動体24の回転方向とは逆方向に位置する他の一つの当接部26がチェーンコンベア10の幅方向Wに位置する側面部(角部を含む)と当接して被搬送物40に矯正力を与え、且つ幅方向Wにおける搭載面18に対する被搬送物40の位置関係が誤っているときに、一対の矯正機構22それぞれにおける隣り合う二つの当接部26が、被搬送物40の幅方向に位置する一対の側面部(角部を含む)とそれぞれ当接しているときには、被搬送物40の前面部をストッパ部30に当接させる矯正力を被搬送物40に与えるように定められている。なお仮想円PC上に設けられた複数の当接部26と仮想円PCとの関係は、被搬送物40に当接する当接部26の当接面が、仮想円上または仮想円よりも内側に位置する関係にある。
[搬送システムの動作]
次に本実施の形態の搬送システムの動作について説明する。図1(a)〜(c)を参照しつつ、本実施の形態の作用についてさらに詳細に説明する。
図1(a)において、被搬送物40aの搭載面18に対する位置関係は、所定の位置関係(被搬送物40aの前面部がストッパ部30,30に当接していて、被搬送物40aの幅方向の中心とチェーンコンベア10の中心が一致している位置関係)から幅方向(搬送方向に向かって右方向、図視上方)にずれて搭載されている。この状態で被搬送物40aが一対の矯正機構22,22が位置する停止位置まで達すると、搬送方向に向かって右側(図視上方)の矯正機構22の一つの当接部26に当接する。すなわち、被搬送物40aの前面部が、矯正機構22の有する当接部26のうち、被搬送物40aの移動経路上に入り込んでいる一つの当接部26に当接する。
被搬送物40aがさらに進行すると、被搬送物40aの前面部により一つの当接部26を搬送方向に押し込み、これによって回動体24は時計回り方向に回動する。そうすると一つの当接部26の反時計回り方向に隣接するもう一つの当接部26が被搬送物40aの右側面部に当接する。さらに被搬送物40aが進行すると、もう一つの当接部26が被搬送物40aの右側面部を、搬送方向に向かって左向きに押す矯正力が被搬送物40aに与えられる。被搬送物40aの底面と搭載面18との間は良好な滑り特性を有するので、被搬送物40aは搬送方向に向かって左方向に容易に移動して、所定の位置関係に近付けられる。
このとき、被搬送物40aの図視左上の角は、仮想円PCを大きく超えて、矯正機構22の中心近くまで入り込むことができる。これは当接部26を腕部28の先端に設けて隣接する当接部26相互間にスペースを設けていることによる。これにより、本実施の形態では被搬送物40aを押して移動させる距離を大きく取ることができ、被搬送物40aの大きなずれに対応することができる。
被搬送物の寸法が小さい場合、または被搬送物が搭載面上に所定の位置関係からあまり大きくずれて配置されない場合には、5本の腕部28に代えて回転中心を中心にして回動する多角形板や、あるいは複数のローラが所定の角度間隔で半径方向外向きに突設された円板を用いることができる。
最終的な状態では、一対の矯正機構22,22のそれぞれ二つの当接部26がそれぞれ被搬送物40aの右側面部及び左側面部に当接しており、且つ2つのストッパ部30,30がそれぞれ被搬送物の前面部に当接し、3つの側面が位置決めされることで、搭載面18と所定の位置関係になるように矯正されている。
なお図1(a)には同じ対の矯正機構22,22において、一度にズレが完全に矯正されるが如く表されているが、実際には搭載面18に置かれた被搬送物40aが矯正機構22,22の動作により、徐々にズレが矯正され、搭載面18との所定の位置関係に近付けていくように構成されている。
図1(b)は、搭載面18に対して被搬送物40bが所定の位置関係(被搬送物40bの前面部がストッパ部30,30に当接していて、被搬送物40bの幅方向の中心とチェーンコンベア10の中心が一致している位置関係)から図視反時計回り方向に回転して搭載されている場合の矯正の過程を示す。被搬送物40bは、垂直軸周りに回転し、従って前面部が搬送方向に正対せず、左右の側面部も搬送方向に平行ではなく、傾斜している。この状態で被搬送物40bが搬送されてくると、一対の矯正機構22,22の間の位置に達し、隣接する2個の当接部26、26は被搬送物40bの右側面部に当接する。次に、矯正機構22の当接部26の一つは被搬送物40bの前面部に当接し、被搬送物40bが搬送されるに従って押され、回動体24は反時計回りに回転する。該一つの当接部26の時計回り方向に隣接する他の当接部は、回動体24の回転に応じて被搬送物40bに接近し、左側面部に当接する。
さらに被搬送物40bが進行すると、一つの当接部26は被搬送物40bの前面部に当接しつつ左側面部に近付く方向に移動し、さらに被搬送物40bの前面部と左側面部との間の角を乗り越えて、左側面部に到達する。この状態においては、両方の矯正機構22,22のそれぞれ2個の当接部26が、右側面部及び左側面部に当接している。前述のように、一対の矯正機構22,22の2個の当接部26が搬送方向に平行な姿勢では、向かい合う当接部26の間隔は、被搬送物40bの幅とほぼ同一の距離になるように調整されている。従って4個の当接部26の間で均衡を取るための矯正力が被搬送物40bに及ぼされて、被搬送物40bは時計回り方向に回転し、結局は一対の矯正機構22,22の動作により、被搬送物40bと搭載面18との所定の位置関係を実現することができる。
図1(c)は、搭載面18に対する位置関係が所定の位置関係(被搬送物40cの前面部がストッパ部30,30に当接していて、被搬送物40cの幅方向の中心とチェーンコンベア10の中心が一致している位置関係)から幅方向(進行方向に向かって右方向)に移動し、且つ回転(図視反時計回り方向に回動)して搭載されている被搬送物40cの位置関係を矯正する過程を示す。
被搬送物40cが搬送方向に進行していくと、一対の矯正機構22の一つの当接部26が、被搬送物40cの前面部に当接する。これと同時に、またはさらに被搬送物40cが進行するに連れて、一つの当接部26が押し込まれて回動体24が時計回り方向に回転したときに、この一つの当接部26の反時計回り方向に隣接するもう一つの当接部26が被搬送物40cの右側面部に当接する。
被搬送物40cがさらに進行すると、被搬送物40cの前面部によりこの一つの当接部26が搬送方向に押され、回動体24が時計回り方向に回転し、もう一つの当接部26が被搬送物40cの右側面部を押す方向に矯正力が生じ、被搬送物40cは搬送方向に向かって左方向に移動させられる。
被搬送物40cがさらにまた進行すると、該一つの当接部26は被搬送物40cの前面部に当接しつつ、被搬送物40の右側面部に近付く方向に移動し、前面部と右側面部の角を超えて、もう一つの当接部26とともに右側面部に当接する。また被搬送物40cが搬送方向に向かって左方向に移動したことにより、被搬送物40cの左側面部に、搬送方向に向かって右方に配置された矯正機構22の当接部26が当接する。
前述したとおり、被搬送物40cは4個の当接部26の間で均衡を取るための矯正力により時計回り方向に回転し、図視左端に示された被搬送物40cと搭載面18との所定の位置関係を実現することができる。
以上のように本実施の形態においては、搭載面18の停止位置に一対の矯正機構22を配置しておくことによって、被搬送物40が搬送方向に搬送されていく過程で被搬送物40から当接部26に力が加わり、この力で回動体24が回動すると、他の当接部26から被搬送物40に矯正力が加わるか、被搬送物40と当接する二つ以上の当接部26間で力のバランスが取られて、最終的にストッパ部30に被搬送物40の前面部を当接させるような矯正力が被搬送物40に与えられる。その結果、一対の矯正機構22から被搬送物40に、駆動源を用いることなく、矯正力を与えることができる。
なお被搬送物が、本実施の形態におけるように、細長い箱形形状を有している場合には、被搬送物は、幅方向に被搬送物の長手方向が向くように、搭載面上に搭載されるのが好ましい。また本実施の形態では、被搬送物の横断面形状の輪郭は長方形であるが、被搬送物の横断面形状は台形等の他の形状であってもよいのは勿論である。
本発明によれば、駆動源を用いることなく被搬送物から加えられる力を利用して位置関係を矯正する矯正力を発生するので経済的に有利に被搬送物の位置決めを行うことができる。
10 チェーンコンベア
12 駆動スプロケット
14 従動スプロケット
16 搬送チェーン
18 搭載面
20 搭載位置関係矯正装置
22 矯正機構
24 回動体
26 当接部
28 腕部
30 ストッパ部
40 被搬送物

Claims (6)

  1. 複数の被搬送物が搬送方向に間隔を開けて置かれる複数の搭載面を備え、駆動源によって駆動されて前記複数の搭載面の上に置かれた前記複数の被搬送物を前記複数の搭載面と一緒に前記搬送方向に間欠的に搬送する搬送装置と、
    前記搭載面上に置かれた前記被搬送物の前記搭載面に対する位置関係を、前記搭載面が所定の停止位置で停止する際に、予め定めた位置関係になるように前記被搬送物の前記搭載面に対する位置関係を矯正する搭載位置関係矯正装置とを備えてなる搬送システムであって、
    前記搭載位置関係矯正装置は、前記停止位置において、前記搬送装置の前記搬送方向側に位置する前記被搬送物の前面部と当接して、前記被搬送物の前記搭載面上の前記搬送方向における位置を規制するストッパ機構を備えており、
    さらに前記搭載位置関係矯正装置は、前記停止位置において、前記搭載面の前記搬送方向と直交する幅方向両側にそれぞれ配置されて、前記幅方向に対向する一対の矯正機構を備えており、
    前記矯正機構は、前記搬送方向及び前記幅方向と直交する方向に延びる回転中心を中心にして回転可能に保持された回動体と、前記回動体における前記回転中心を中心とする仮想円上に所定の角度間隔を開けて設けられた複数の当接部とを備えており、
    前記一対の矯正機構のそれぞれの前記回転中心間の距離、前記仮想円の直径及び前記角度間隔は、前記幅方向における前記搭載面に対する前記被搬送物の位置関係が誤っているときに、一つの前記当接部が前記搬送装置の前記前面部と当接すると前記回動体を回転させ、前記一つの当接部と隣接し且つ前記回動体の回転方向とは逆方向に位置する他の一つの当接部が前記搬送装置の前記幅方向に位置する側面部と当接して前記被搬送物に前記位置関係を矯正する矯正力を与え、且つ前記幅方向における前記搭載面に対する前記被搬送物の位置関係が誤っているときに、前記一対の矯正機構それぞれにおける隣り合う二つの前記当接部が、前記被搬送物の前記幅方向に位置する一対の前記側面部とそれぞれ当接しているときには、前記被搬送物の前記前面部を前記ストッパ機構に当接させる矯正力を前記被搬送物に与えるように定められていることを特徴とする搬送システム。
  2. 前記回動体は、前記回転中心から放射状に延びる複数本の腕部を有しており、
    前記複数の当接部は、前記複数本の腕部の先端に回転可能に支持された複数の回転ローラからなり、
    前記複数本の腕部に支持された前記回転ローラの最も径方向外側に位置する外周面部分が前記仮想円上に位置している請求項に記載の搬送システム。
  3. 前記回転ローラは、前記搭載面上に位置する前記被搬送物の前記前面部または前記側面部とはそれぞれの下側外縁部と接触する截頭円錐形回転面を有しており、
    前記截頭円錐形回転面は下から上に向かって直径が小さくなる請求項に記載の搬送システム。
  4. 前記被搬送物は、細長い箱形形状を有しており、
    前記被搬送物は、前記幅方向に前記被搬送物の長手方向が向くように、前記搭載面上に搭載される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送システム。
  5. 前記ストッパ機構は、前記搭載面が前記停止位置に向かって移動しているときには、前記被搬送物と当接する第1の位置にあり、前記停止位置にある前記搭載面が前記搬送方向に移動する際には、前記被搬送物と当接しない第2の位置に後退する1以上のストッパ部と前記1以上のストッパ部を駆動するストッパ駆動部とを備えている請求項に記載の搬送システム。
  6. 前記搬送装置の前記複数の搭載面は、前記搬送方向に延びる少なくとも2本の循環式の搬送チェーンの一部によって構成され、
    前記1以上のストッパ部は、前記2本の循環式の搬送チェーンの前記幅方向の外側に位置して前記第1の位置と前記第2の位置との間を変位する一対のストッパ部からなる請求項に記載の搬送システム。
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