JP5796375B2 - エレベータの制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの安全な走行が確保できない場合にエレベータを停止させる制御システムに関するものである。
〔従来の制御システムの構成〕
エレベータ走行用モータの運転・停止制御は従来、図3に示すような構成の制御システムで行われている。モータ4は、商用電源1から三相交流電力を供給された電力変換装置2によって、エレベータの走行状態(加速、定速、減速、停止)に応じた電力供給を受ける。
電力変換装置2からモータ4への給電は、コンタクタ3の接点3aがオンすることによって可能となる。接点3aをオン・オフさせるためのコイル3cは、安全回路8やコンタクタ制御スイッチ10と共に閉回路を構成し、この回路によってコイル3cへの通電の有無が制御される。この回路は変圧器5から給電されている。変圧器5は、商用電源1の三相交流から二相を採取して変圧し、それにより例えば単相交流100ボルトを得るものである。
安全回路8は、エレベータの機械室や昇降路やカゴ室まわりに設けた複数の安全スイッチを直列接続したものであり、図3では、3個の安全スイッチ8a、8b、8cで代表させて記載されている。この安全スイッチとは、エレベータの安全な走行が確保できなくなった状態を検出して作動するものであり、例えば、人の操作による、カゴ上やカゴ内やピットの運転禁止用スイッチ等の他に、人の操作によらず自動的に作動する、カゴや各階乗場の戸閉確認用スイッチ、終端階を行き過ぎた場合にカゴが昇降路の頂部又は底部に衝突しないうちにかごを停止させるスイッチ、カゴの過速状態を検出するスイッチ等がある。なお、以上に類似する安全回路が特許文献1にも記載されている。
コンタクタ制御スイッチ10は、制御回路11内の運転制御手段15によってオン・オフ制御されるものである。制御回路11は、整流器6から給電されている。整流器6は、変圧器5を介して給電された交流電力を直流電力に変換するものである。
制御回路11内の運転制御手段15は、マイクロコンピュータとその周辺部品により構成されている。このマイクロコンピュータにプログラムされている制御手順に沿って、電力変換装置2に指令してモータの加速・定速・減速運転や停止を制御すると共に、コンタクタ制御スイッチ10を介してコンタクタ3のオン・オフを制御し、それによって電力変換装置2とモータ4の間を導通させたり遮断させたりする。
なお、安全スイッチ監視点9や、安全スイッチ監視手段13については次の項で説明する。
〔コンタクタ制御スイッチの必要性〕
以上で述べたように、コンタクタ3のコイル3cへの通電は、安全回路8によって切られるだけでなく、運転制御手段15の制御するコンタクタ制御スイッチ10によっても切られるようになっており、その点について詳細を述べる。
モータ4の運転中に例えば安全スイッチ8aがオフすると、コンタクタ3のコイル3cが通電されなくなるので接点3aがオフし、電力変換装置2からモータ4への給電が遮断されモータ4は停止する。しかし安全スイッチ8aがごく短い時間(例えば数十ミリ秒以下)の間だけオフしてすぐにオンに復帰するような挙動を示した場合、その間コイル3cはいったん通電されなくなるものの、接点3aがオフするところまでは行かずにコイル3cが再び通電されるので、この間、接点3aはオン状態を保つ結果となる。
このようにコンタクタ3の接点3aのオフ動作遅れ時間よりも短い時間だけ安全スイッチがオフするような場合も、安全スイッチが作動したのに違いはなく、モータ4の運転を停止させることにするが、その場合、接点3aがオフするところまでコイル3cの通電を切り続けるため、安全回路8には頼らず、コンタクタ制御スイッチ10のみに頼ることにする。
そのため安全スイッチ監視点9を設け、ここを、制御回路11内の安全スイッチ監視手段13で監視し、安全スイッチ8a、8b、8cすべてがオンの状態なのか、そうではないのか(一つ以上がオフの状態なのか)を判断して運転制御手段15へ周期的に通知するようにしている。
このようにして安全スイッチ監視手段13から「安全スイッチ8a、8b、8cすべてがオンの状態」ではないと通知を受けた場合、運転制御手段15はコンタクタ制御スイッチ10をオフさせ続けることにするので、コイル3cは通電されないままとなり、接点3aがオフすることになる。したがって、安全スイッチ8aで、接点3aのオフ動作遅れ時間よりも短い時間のオフ状態が発生した場合、安全スイッチ8aから直接、接点3aをオフさせることはできなくても、安全スイッチ監視手段13から安全スイッチ8aのオフ状態を通知された運転制御手段15が、コンタクタ制御スイッチ10を介して接点3aをオフさせることができるわけである。
なお、安全スイッチ8aで、接点3aのオフ動作遅れ時間以上のオフ状態が発生した場合には、安全スイッチ8aとコンタクタ制御スイッチ10の両方で接点3aをオフさせることになる。
〔運転制御手段の制御手順〕
以上に述べた中で、モータ4の運転中に安全スイッチ8a等がオフしたときに運転制御手段15がどういう挙動をとるのかという点について更に、運転制御手段15にプログラムされた制御手順を述べることにする。
図4に示すように運転制御手段15はまずステップS3において、安全スイッチ監視手段13からの通知内容により「安全スイッチ8a、8b、8cすべてがオン」なのかどうかを確認する。(安全スイッチの状態確認を「安全スイッチ監視手段13からの通知内容によって」行なう点は以下でも同様であるが、「安全スイッチ監視手段13からの通知内容によって行なう」との記載は省略することにする。この省略は図4上でも行ない、「安全スイッチすべてオン」という短縮表現にしている)
ステップS3で「安全スイッチすべてオン」ではないと確認した場合はステップS9へ移行する。
ステップS9では、コンタクタ制御スイッチ10をオフさせてコンタクタ3の接点3aをオフさせる。同時に、ブレーキ回路に指令して、ブレーキ装置がモータを制動するよう制御させる(図示しない)。
ステップS3で「安全スイッチすべてオン」であると確認した場合はステップS4へ移行し、今は加速・定速運転中なのか減速運転中なのかを確認する。今が加速・定速運転中なのであればステップS5へ移行し、目的階への減速を開始すべき地点に到達しているかどうかを見る。到達していないのであればステップS3へ戻る。到達しているのであればステップS6へ移行し、電力変換装置2に対してモータ4を減速させるよう指令してからステップS3へ戻る。
ステップS4において今が減速運転中なのであればステップS7へ移行し、目的階の階床位置に到達しているかどうかを見る。到達していないのであればステップS3へ戻り、到達しているのであればステップS8へ移行する。
ステップS8では、電力変換装置2に対してモータ4の運転を停止するよう指令する。その後、ブレーキ回路に指令して、ブレーキ装置がモータを制動するよう制御させると共に、電力変換装置2に対してモータ4への電流を停止するよう指令する(図示しない)。
特開2005−096881号公報
以上述べた従来の制御システムは、安全スイッチ8a等でごく短い時間(接点3aのオフ動作遅れ時間よりも短い時間)のオフ状態が発生した場合でも、安全スイッチ監視手段13が検出して通知するので、それを受けて運転制御手段15は、コンタクタ制御スイッチ10のオフを継続させることによって接点3aをオフさせるものである。しかし、このようなごく短い時間のオフ検出が、安全スイッチの挙動を忠実に検出した結果ではなく、誤検出と言わざるをえない場合がある。それは、監視点9に給電されている電圧すなわち変圧器5から安全回路8への給電電圧において、ごく短い時間だけ電圧低下等の異常変動があった場合である。その場合、安全スイッチ8a等のスイッチ自体はすべてオン状態を維持していても、監視点9においてはオフ状態であると、安全スイッチ監視手段13が検出してしまうことになる。そして、安全スイッチ監視手段13の検出内容はすなわち安全スイッチ8a等の状態であると見なしている運転制御手段15は、コンタクタ制御スイッチ10をオフするので、接点3aがオフしてモータへの給電は遮断され、エレベータは急激な停止動作となって停止ショックが生じることになる。
本発明は、上記のような事態(ごく短い時間の電源異常に伴って安全スイッチ監視手段に誤検出が発生する結果、エレベータの急激な停止動作に到る事態)を防止できる制御システムの提供を課題とする。
本発明の制御システムは、
エレベータを走行させるモータと、前記モータへの給電を遮断することができるコンタクタの接点と、前記エレベータの安全な走行が確保できない場合に作動する安全スイッチと、前記モータの運転や停止を制御する運転制御手段と、前記安全スイッチが作動しているかどうかを検出して前記運転制御手段へ通知する安全スイッチ監視手段と、前記安全スイッチが作動していることが前記安全スイッチ監視手段から前記運転制御手段へ通知されると前記運転制御手段が作動させるコンタクタ制御スイッチとを備え、前記安全スイッチと前記コンタクタ制御スイッチの片方または両方が作動することによって前記コンタクタの接点が前記モータへの給電を遮断するようにしたエレベータ制御システムにおいて、
前記安全スイッチへの給電電圧が異常でないかどうかを検出して前記運転制御手段へ通知する電圧監視手段を備え、前記運転制御手段は、前記安全スイッチが作動していると前記安全スイッチ監視手段から通知されても、前記電圧監視手段から通知される前記電圧の異常が継続している間は、その継続時間が所定時間以上とならない限り、前記コンタクタ制御スイッチを作動させないよう制御するものである。
上述の制御システムは、以下の効果を奏する。すなわち、電圧異常が発生したために安全スイッチが作動したと、安全スイッチ監視手段において検出されてしまうような場合、電圧監視手段から電圧異常であると通知された運転制御手段は、それを誤検出と判断してコンタクタ制御スイッチを作動させないので、コンタクタの接点はオンし続ける。そのためエレベータが急激な停止動作をすることはなく、停止ショックは発生しない。
また運転制御手段は、電圧監視手段からの通知によって、電圧異常の継続が所定時間以上になったことを確認した場合には、電圧異常が軽度なものではないと見なし、コンタクタ制御スイッチを作動させて接点をオフさせるので、電圧異常の継続中に接点3aをオフさせないという特別な制御期間を限定的なものとすることでエレベータの安全を確保することができる。
本発明の制御システムの構成図を示している。 本発明の運転制御手段が電圧異常を検出した場合にモータの減速・停止を制御する手順を示したフローチャートである。 従来の制御システムの構成図を示している。 従来の運転制御手段がモータの減速・停止を制御する手順を示したフローチャートである。 本発明の運転制御手段が電圧異常を検出していない場合にモータの減速・停止を制御する手順を示したフローチャートである。
本発明は例えば図1と図2と図5に示すような形態で実施されるものである。
〔制御システムの構成〕
図1は、エレベータ走行用モータの運転・停止が行われる制御システムの構成を示すものである。モータ4は、商用電源1から三相交流電力を供給された電力変換装置2によって、エレベータの走行状態(加速、定速、減速、停止)に応じた電力供給を受ける。
電力変換装置2からモータ4への給電は、コンタクタ3の接点3aがオンすることによって可能となる。接点3aをオン・オフさせるためのコイル3cは、安全回路8やコンタクタ制御スイッチ10と共に閉回路を構成している。この回路によってコイル3cの通電の有無が制御される。この回路は変圧器5から給電されている。変圧器5は、商用電源1の三相交流から二相を採取して変圧し、それによって例えば単相交流100ボルトを得るものである。
安全回路8は、エレベータの機械室や昇降路やカゴ室まわりに設けた複数の安全スイッチを直列接続したものであり、図1では、3個の安全スイッチ8a、8b、8cで代表させて記載されている。この安全スイッチとは、エレベータの安全な走行が確保できなくなった状態を検出して作動するものであり、例えば、人の操作による、カゴ上やカゴ内やピットの運転禁止用スイッチ等の他に、人の操作によらず自動的に作動する、カゴや各階乗場の戸閉確認用スイッチ、終端階を行き過ぎた場合にカゴが昇降路の頂部又は底部に衝突しないうちにかごを停止させるスイッチ、カゴの過速状態を検出するスイッチ等がある。
コンタクタ制御スイッチ10は、制御回路11内の運転制御手段15によってオン・オフ制御されるものである。制御回路11は、整流器6から給電されている。整流器6は、変圧器5を介して給電された交流電力を直流電力に変換するものである。
制御回路11内の運転制御手段15は、マイクロコンピュータとその周辺部品により構成されている。このマイクロコンピュータにプログラムされている制御手順に沿って、電力変換装置2に指令してモータの加速・定速・減速運転や停止を制御すると共に、コンタクタ制御スイッチ10を介してコンタクタ3のオン・オフを制御し、それによって電力変換装置2とモータ4の間を導通させたり遮断させたりする。
なお、安全スイッチ監視点9や安全スイッチ監視手段13については、次項〔コンタクタ制御スイッチの必要性〕で説明する。また、電圧監視点7や電圧監視手段12については、その次の項〔電圧異常時の安全スイッチ監視内容を誤検出と判断〕で説明する。
〔コンタクタ制御スイッチの必要性〕
以上で述べたように、コンタクタ3のコイル3cへの通電は、安全回路8によって切られるだけでなく、運転制御手段15の制御するコンタクタ制御スイッチ10によっても切られるようになっており、その点について詳細を述べる。
モータ4の運転中に例えば安全スイッチ8aがオフすると、コンタクタ3のコイル3cが通電されなくなるので接点3aがオフし、電力変換装置2からモータ4への給電が遮断されモータ4は停止する。しかし安全スイッチ8aがごく短い時間(例えば数十ミリ秒以下)の間だけオフしてすぐにオンに復帰するような挙動を示した場合、その間コイル3cはいったん通電されなくなるものの、接点3aがオフするところまでは行かずにコイル3cが再び通電されるので、この間、接点3aはオン状態を保つ結果となる。
このようにコンタクタ3の接点3aのオフ動作遅れ時間よりも短い時間だけ安全スイッチがオフするような場合も、安全スイッチが作動したのに違いはなく、モータ4の運転を停止させることにするが、その場合、接点3aがオフするところまでコイル3cの通電を切り続けるため、安全回路8には頼らず、コンタクタ制御スイッチ10のみに頼ることにする。
そのため安全スイッチ監視点9を設け、ここを、制御回路11内の安全スイッチ監視手段13で監視し、安全スイッチ8a、8b、8cすべてがオンの状態なのか、そうではないのか(一つ以上がオフの状態なのか)を判断して運転制御手段15へ周期的に通知するようにしている。
このようにして安全スイッチ監視手段13から「安全スイッチ8a、8b、8cすべてがオンの状態」ではないと通知を受けた場合、運転制御手段15はコンタクタ制御スイッチ10をオフさせ続けることにするので、コイル3cは通電されないままとなり、接点3aがオフすることになる。したがって、安全スイッチ8aで、接点3aのオフ動作遅れ時間よりも短い時間のオフ状態が発生した場合、安全スイッチ8aから直接、接点3aをオフさせることはできなくても、安全スイッチ監視手段13から安全スイッチ8aのオフ状態を通知された運転制御手段15が、コンタクタ制御スイッチ10を介して接点3aをオフさせることができるわけである。
なお、安全スイッチ8aで、接点3aのオフ動作遅れ時間以上のオフ状態が発生した場合には、安全スイッチ8aとコンタクタ制御スイッチ10の両方で接点3aをオフさせることになる。
〔電圧異常時の安全スイッチ監視内容を誤検出と判断〕
以上で述べたように、安全スイッチ8a等でごく短い時間(接点3aのオフ動作遅れ時間よりも短い時間)のオフ状態が発生した場合でも、安全スイッチ監視手段13が検出して通知するので、それを受けて運転制御手段15は、コンタクタ制御スイッチ10のオフを継続させることによって接点3aをオフさせるものである。しかし、このようなごく短い時間のオフ検出が、安全スイッチの挙動を忠実に検出した結果ではなく、誤検出と言わざるをえない場合がある。それは、監視点9に給電されている電圧すなわち変圧器5から安全回路8への給電電圧において、ごく短い時間だけ電圧低下等の異常変動があった場合である。その場合、安全スイッチ8a等のスイッチ自体はすべてオン状態を維持していても、監視点9においてはオフ状態であると、安全スイッチ監視手段13が検出してしまうことになる。そして、安全スイッチ監視手段13の検出内容はすなわち安全スイッチ8a等の状態であると見なしている運転制御手段15は、コンタクタ制御スイッチ10をオフするので、接点3aがオフしてモータへの給電は遮断され、エレベータは急激な停止動作となって停止ショックが生じることになる。
このような事態に対処するため、変圧器5から安全回路8への給電電圧について監視点7を設け、ここを、制御回路11内に設けた電圧監視手段12によって監視し、その監視結果(給電電圧が正常か異常か)を運転制御手段15へ周期的に通知するようにしている。そして、電圧監視手段12から給電電圧が異常な状態であると通知されることがあった場合、運転制御手段15は、安全スイッチ監視手段13からの通知内容に関係なくコンタクタ制御スイッチ10をオンさせ続けるようにして、接点3aをオンしたままにする。またエレベータを最寄階へ減速させるよう制御する。(目的階に向けて減速する制御から、最寄階に向けて減速する制御へ変更するわけであるが、最寄階がたまたま当初からの目的階と一致していた場合は変更せずに済ませる)
ただし、上述の制御(安全スイッチ監視手段13からの通知内容に関係なくコンタクタ制御スイッチ10をオンさせ続けるという制御)は限定されたものである。すなわち、給電電圧の異常の継続時間が、所定時間(例えば500ミリ秒)に達していない間は、安全スイッチ監視手段13からの通知内容に関係なくコンタクタ制御スイッチ10をオンさせ続けることとするのであるが、所定時間に達した後は、安全スイッチ監視手段13からの通知内容に関係なくコンタクタ制御スイッチ10をオフさせることにする。また、所定時間に達する前に給電電圧の異常が解消した場合については、安全スイッチ監視手段13からの通知内容によってコンタクタ制御スイッチ10のオン・オフを設定することにする。
以上のような運転制御手段15の制御は、以下の効果を奏する。すなわち、電圧異常が発生したために安全スイッチ8a等が作動したと、安全スイッチ監視手段13において検出されてしまうような場合、電圧監視手段12から電圧異常であると通知された運転制御手段15は、それを誤検出と判断してコンタクタ制御スイッチ10を作動させないので、コンタクタ3の接点3aはオンし続ける。そのためエレベータが急激な停止動作をすることはなく、停止ショックは発生しない。
また運転制御手段15は、電圧監視手段12からの通知によって、電圧異常の継続時間が所定時間以上となったことを確認した場合には、電圧異常が軽度なものではないと見なし、コンタクタ制御スイッチ10を作動させて接点3aをオフさせるので、電圧異常の継続中に接点3aをオフさせないという特別な制御期間を限定的なものとすることでエレベータの安全を確保することができる。
さらに、一度発生した電圧異常が軽度なため走行を続行し、再び発生した電圧異常が軽度でないために急激な停止動作に到るといった場合にも対処できている。すなわち、最初の電圧異常発生によって最寄階までの走行に留める措置をとっているので、二度めの電圧異常発生に遭遇して停止ショックや階間停止へと到るといった可能性は低下する。
〔運転制御手段の制御手順〕
以上に述べた中で、モータ4の運転中に安全スイッチ8a等がオフしたときに運転制御手段15がどういう挙動をとるのかという点について更に、運転制御手段15にプログラムされた制御手順を述べることにする。
図2に示すように運転制御手段15はまずステップS1で、変圧器5から安全回路8へ給電される電圧が正常か異常かについて電圧監視手段12から通知された内容を確認する。異常であった場合はステップS11へ移行し、異常な状態が500ミリ秒以上継続しているかどうかを確認する。500ミリ秒以上継続しているのであればステップS9へ移行し、そうでなければステップS12へ移行する。
ステップS9では、コンタクタ制御スイッチ10をオフさせてコンタクタ3の接点3aをオフさせる。同時に、ブレーキ回路に指令して、ブレーキ装置がモータを制動するよう制御させる(図示しない)。
ステップS12では、異常な状態が現在継続中なのかどうかを確認する。継続中なのであればステップS14へ移行し、異常な状態が終了しているのであればステップS13へ移行する。
ステップS13では、安全スイッチ監視手段13からの通知内容により「安全スイッチ8a、8b、8cすべてがオン」なのかどうかを確認する。(安全スイッチの状態確認を「安全スイッチ監視手段13からの通知内容によって」行なう点は以下でも同様であるが、「安全スイッチ監視手段13からの通知内容によって行なう」との記載は省略することにする。この省略は図2や図5でも行ない、「安全スイッチすべてオン」という短縮表現にしている)
ステップS13で「安全スイッチすべてオン」ではない状態であると確認した場合はステップS9へ移行し、「安全スイッチすべてオン」であると確認した場合はステップS14へ移行する。
ステップS9では、コンタクタ制御スイッチ10をオフさせてコンタクタ3の接点3aをオフさせる。同時に、ブレーキ回路に指令して、ブレーキ装置がモータを制動するよう制御させる(図示しない)。
ステップS14では、今は加速・定速運転中なのか減速運転中なのかを確認する。今が加速・定速運転中なのであればステップS15へ移行し、最寄階への減速を開始すべき地点に到達しているかどうかを見る。到達していないのであればステップS11へ戻る。到達しているのであればステップS16へ移行し、電力変換装置2に対し、モータ4を減速させるよう指令してからステップS11へ戻る。
ステップS14において今が減速運転中なのであればステップS17へ移行し、最寄階の階床位置に到達しているかどうかを見る。到達していないのであればステップS11へ戻り、到達しているのであればステップS8へ移行する。
ステップS8では、電力変換装置2に対してモータ4の運転を停止するよう指令する。その後、ブレーキ回路に指令して、ブレーキ装置がモータを制動するよう制御させる(図示しない)と共に、電力変換装置2に対してモータ4への電流を停止するよう指令する。
また図5に示すように、運転制御手段15はステップS1において給電電圧が正常であった場合はステップS3へ移行する。ステップS3では、「安全スイッチ8a、8b、8cすべてがオン」なのかどうかを確認する。「すべてがオン」ではない状態であると確認した場合はステップS9へ移行し、「すべてがオン」であると確認した場合はステップS4へ移行する。
ステップS9では、コンタクタ制御スイッチ10をオフさせてコンタクタ3の接点3aをオフさせる。同時に、ブレーキ回路に指令して、ブレーキ装置がモータを制動するよう制御させる(図示しない)。
ステップS4では、今は加速・定速運転中なのか減速運転中なのかを確認する。今が加速・定速運転中なのであればステップS5へ移行し、目的階への減速を開始すべき地点に到達しているかどうかを見る。到達していないのであればステップS1へ戻る。到達しているのであればステップS6へ移行し、電力変換装置2に対し、モータ4を減速させるよう指令してからステップS1へ戻る。
ステップS4において今が減速運転中なのであればステップS7へ移行し、目的階への階床位置に到達しているかどうかを見る。到達していないのであればステップS1へ戻り、到達しているのであればステップS8へ移行する。
ステップS8では、電力変換装置2に対してモータ4の運転を停止するよう指令する。その後、ブレーキ回路に指令して、ブレーキ装置がモータを制動するよう制御させる(図示しない)と共に、電力変換装置2に対してモータ4への電流を停止するよう指令する。
〔実施形態の変形例〕
なお、以上の実施形態に対し、例えば以下に述べるような変形をしても、本発明の本質から逸脱するものではない。例えばコンタクタ3は、電力変換装置2とモータ4の間を遮断するものとしたが、商用電源1からモータ4にいたる経路のどこで遮断するものとしても構わない。
コンタクタ3に遮断動作をさせるための回路構成については、安全スイッチ8a等やコンタクタ制御スイッチ10がオフ等へ作動することによってコンタクタ3が遮断動作をする回路でありさえすれば、どのような構成をとっても構わない。また、コンタクタを2個設け、一方は安全スイッチ8a等の作動により遮断動作をするものとし、他方はコンタクタ制御スイッチの作動により遮断動作するものとすることも可能である。つまり、安全スイッチ8a等やコンタクタ制御スイッチ10の作動によってモータへの給電が遮断される構成であれば構わない。
電圧監視手段12がどの箇所で電圧監視をするのかについては、電圧異常によって安全スイッチ8a等のオフ誤検出を招くかどうかを判断できるように監視する箇所でありさえあれば、どこでも構わない。
電圧監視手段12から運転制御手段15へ電圧異常であると通知された場合に運転制御手段15がエレベータを最寄階へ減速するよう制御するものとした実施形態については、次の変形が可能である。例えば急行ゾーン内を走行中に電圧異常が発生し、最寄階まで相当の距離を残しているが最寄階までの走行を継続することにした場合、一度発生した電圧異常がすぐに治まったとしても走行中に再び電圧異常に遭遇するかもしれない。そういう場合を避けようとして最寄階まで走行させることは断念し、一度電圧異常が発生したら直ちに減速開始させることにしてもよい。(階間に停止してもやむをえないものとする)
1 商用電源、
2 電力変換装置、
3 コンタクタ(3a 接点、3c コイル)、
4 モータ、
5 変圧器、
6 整流器、
7 電圧監視点、
8 安全回路、
8a、8b、8c 安全スイッチ、
9 安全スイッチ監視点、
10 コンタクタ制御スイッチ、
11 制御回路、
12 電圧監視手段、
13 安全スイッチ監視手段、
15 運転制御手段。

Claims (4)

  1. エレベータを走行させるモータと、
    前記モータへの給電を遮断することができるコンタクタの接点と、
    前記エレベータの安全な走行が確保できない場合に作動する安全スイッチと、
    前記モータの運転や停止を制御する運転制御手段と、
    前記安全スイッチが作動しているかどうかを検出して前記運転制御手段へ通知する安全スイッチ監視手段と、
    前記安全スイッチが作動していることが前記安全スイッチ監視手段から前記運転制御手段へ通知されると前記運転制御手段が作動させるコンタクタ制御スイッチとを備え、
    前記安全スイッチと前記コンタクタ制御スイッチの片方または両方が作動することによって前記コンタクタの接点が前記モータへの給電を遮断するようにしたエレベータ制御システムにおいて、
    前記安全スイッチへの給電電圧が異常でないかどうかを検出して前記運転制御手段へ通知する電圧監視手段を備え、
    前記運転制御手段は、前記安全スイッチが作動していると前記安全スイッチ監視手段から通知されても、前記電圧監視手段から通知される前記電圧の異常が継続している間は、その継続時間が所定時間以上とならない限り、前記コンタクタ制御スイッチを作動させないことを特徴とするエレベータ制御システム。
  2. 請求項1に記載されたエレベータ制御システムにおいて、安全スイッチのみ作動することによってモータへの給電を遮断するコンタクタと、コンタクタ制御スイッチのみ作動することによってモータへの給電を遮断するコンタクタを備えたことを特徴とするエレベータ制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたエレベータ制御システムにおいて、運転制御手段は、電圧監視手段から電圧が異常であると通知してきた後は最寄階へ到着するよう制御することを特徴とするエレベータ制御システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載されたエレベータ制御システムにおいて、運転制御手段は、電圧監視手段から電圧が異常であると通知してきた後は直ちに減速するよう制御することを特徴とするエレベータ制御システム。
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