JP5794727B2 - サーマルヘッドおよびプリンタ - Google Patents
サーマルヘッドおよびプリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5794727B2 JP5794727B2 JP2011045418A JP2011045418A JP5794727B2 JP 5794727 B2 JP5794727 B2 JP 5794727B2 JP 2011045418 A JP2011045418 A JP 2011045418A JP 2011045418 A JP2011045418 A JP 2011045418A JP 5794727 B2 JP5794727 B2 JP 5794727B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal head
- substrate
- thermal
- heating resistor
- support substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Description
(1)発熱された熱は凸部の下方向だけでなく、凸部の左右方向(複数の発熱抵抗体の配列方向)へも逃げてしまい、サーマルヘッドの熱効率を低下させてしまう。
本発明の第1の態様は、その表面に、複数の凸部が前記表面に沿う方向に間隔をあけて形成された基板と、該基板の表面における各前記凸部を跨ぐ位置に設けられた複数の発熱抵抗体と、該複数の発熱抵抗体の両側にそれぞれ設けられた一対の電極とを備え、前記表面に沿う方向に隣接する前記凸部の間に凹部がそれぞれ形成され、前記凸部の、前記基板の厚さ方向における縦断面形状が、台形であり、前記凸部の、前記基板の表面に沿う方向における横断面形状が、矩形であり、前記凸部の、前記基板の厚さ方向の高さが、前記電極の厚さ以上であるサーマルヘッドである。
摩擦力F=摩擦係数μ×プラテンローラからの荷重N
これにより、紙送り走行音の低減や、駆動モーターの低消費電力化あるいは小型化を図ることができる。
支持基板と基板の少なくとも一方に形成された空洞部は、発熱抵抗体に対応する領域に形成されており、発熱抵抗体から発生した熱を遮断する断熱層として機能する。したがって、このような空洞部を設けることで、発熱抵抗体から発生した熱が、基板を介して支持基板へ伝わって放散してしまうことを抑制することができ、発熱抵抗体から発生した熱の利用率、すなわちサーマルヘッドの熱効率を向上することができる。
このように発熱抵抗体に対応して空洞部をそれぞれ形成することで、各発熱抵抗体から発生した熱をそれぞれ遮断することができ、効果的にサーマルヘッドの熱効率を向上することができる。また、サーマルヘッド全体における空洞部の総面積を小さくすることができるので、サーマルヘッドの強度を向上することができる。
このように空洞部を連通構造とすることで、空洞部を容易に形成することができ、簡易的な製造方法で熱効率の高いサーマルヘッドを製造することができ、製造コストの低減を図ることができる。
隣接する凸部の間の凹部における空気の流れがよりスムーズになるように、凸部を流線型や多角形に形成することで、凹部における異物の通り抜けもスムーズに行うことができ、凸部近傍における異物の堆積を効果的に防止することができる。
このようなプリンタによれば、上記のサーマルヘッドを備えているため、基板の強度を確保しつつ、サーマルヘッドの熱効率を向上して印刷に必要なエネルギー量を低減することができる。これにより、少ない電力で感熱記録媒体に印刷することができ、バッテリーの持続時間を長期化させることができる。さらに、加圧機構からの荷重を小さくすることができ、紙送り走行音の低減や、駆動モーターの低消費電力化あるいは小型化を図ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係るサーマルヘッド1およびサーマルプリンタ10について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るサーマルヘッド1は、例えば図1に示すようなサーマルプリンタ10に用いられており、印刷データに基づいて複数の発熱素子を選択的に駆動することによって感熱紙12等の印刷対象物に印刷を行うものである。
放熱板は、例えば、アルミ等の金属、樹脂、セラミックスまたはガラス等からなる板状部材であり、サーマルヘッド1の固定および放熱を目的とするものである。
サーマルヘッド1は、図3に示すように、支持基板3と、支持基板3の上端面(表面)に接合された上板基板5と、上板基板5上に設けられた発熱抵抗体7と、発熱抵抗体7の両側に設けられた一対の電極8と、発熱抵抗体7および電極8を覆い、これらを磨耗や腐食から保護する保護膜9とを有している。
凸部20は、図4に示すように、発熱抵抗体7の配列方向に間隔をあけて複数形成されている。また、隣接する凸部20の間には、それぞれ凹部30が形成されている。
従来のサーマルヘッド100は、図22に示すように、上板基板50の上端側(表面)に凸部が設けられていないため、発熱抵抗体7と電極8との間に電極8の厚さ分だけ段差が生じる。これにより、発熱抵抗体7および電極8の上に形成された保護膜9の表面においても、上記の段差に対応する位置(図22に示す領域A)に段差が生じる。
摩擦力F=摩擦係数μ×プラテンローラ13からの荷重N
これにより、紙送り走行音の低減や、駆動モーターの低消費電力化あるいは小型化を図ることができる。
このように発熱抵抗体7に対応して空洞部4をそれぞれ形成することで、各発熱抵抗体7から発生した熱をそれぞれ遮断することができ、効果的にサーマルヘッド1の熱効率を向上することができる。また、サーマルヘッド1全体における空洞部4の総面積を小さくすることができるので、サーマルヘッド1の強度を向上することができる。
以下に、本実施形態に係るサーマルヘッド1の変形例について説明する。
前述した第1の実施形態に係るサーマルヘッド1において、凸部20は、図6に示すような矩形状の横断面形状であるものとして説明したが、これに代えて、凸部20を図7から図15に示すような横断面形状で構成することとしてもよい。
隣接する凸部20の間の凹部30における空気の流れがよりスムーズになるように、凸部20を多角形や流線型やその組合せとすることで、凹部30における異物の通り抜けもスムーズに行うことができ、凸部20近傍における異物の堆積を効果的に防止することができる。
以下に、前述の第1の実施形態に係るサーマルヘッド1の製造方法について、図16を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るサーマルヘッド1の製造方法は、図16に示すように、支持基板3の表面に開口部(凹部2)を形成する凹部形成工程S1と、凹部2が形成された支持基板3の表面に上板基板5の裏面を積層状態に接合する接合工程S2と、支持基板3に接合された上板基板5を薄板化する薄板化工程S3と、支持基板3に接合された上板基板5の表面に凸部20を形成する凸部形成工程S4と、上板基板5の表面において空洞部4に対応する領域に発熱抵抗体7を形成する発熱抵抗体形成工程S5と、発熱抵抗体7の両端に電極8を形成する電極形成工程S6と、電極8の上に保護膜9を形成する保護膜形成工程S7とを備えている。以下、上記の各工程について具体的に説明する。
支持基板3と上板基板5とを接合することで、支持基板3に形成された凹部2が上板基板5によって覆われ、支持基板3と上板基板5との間に空洞部4が形成される。
具体的には、発熱抵抗体形成工程S5では、スパッタリングやCVD(化学気相成長法)、または、蒸着等の薄膜形成法を用いて上板基板5上にTa系やシリサイド系等の発熱抵抗体材料の薄膜を成膜する。発熱抵抗体材料の薄膜をリフトオフ法やエッチング法等を用いて成形することにより、所望の形状の発熱抵抗体7が形成される。
以下、本発明の第2の実施形態に係るサーマルヘッド1およびサーマルプリンタ10について、図面を参照して説明する。本実施形態に係るサーマルヘッド1が前述した第1の実施形態に係るサーマルヘッド1と異なる点は、サーマルヘッド1に空洞部を設けずに1枚の基板6で構成した点である。以降では、前述した第1の実施形態に係るサーマルヘッド1と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
サーマルヘッド1は、図18に示すように、基板6と、基板6の上端面(表面)に設けられた発熱抵抗体7と、発熱抵抗体7の両側に設けられた一対の電極8と、発熱抵抗体7および電極8を覆い、これらを磨耗や腐食から保護する保護膜9とを有している。
基板6には、発熱抵抗体7が設けられる上端面(表面)において、共通電極8Aと個別電極8Bとの間に凸部20が形成されている。凸部20は、台形の縦断面形状を有しており、平坦な先端面21と、先端面21の両端において先端面21に向かって漸次先細となるように傾斜して形成された側面22とを有している。
なお、凸部20は、図18および図19に示すように、基板6と同じ材料で一体的に形成されていることとしてもよいが、図20および図21に示すように、基板6と凸部20とを異なる材料で形成し、例えばセラミックス製の基板6上にガラス製の凸部20を形成することとしてもよい。
電極8は、発熱抵抗体7に電流を供給して発熱させるためのものであり、各発熱抵抗体7の配列方向に直交する方向の一端に接続される共通電極8Aと、各発熱抵抗体7の他端に接続される個別電極8Bとから構成されている。共通電極8Aは、全ての発熱抵抗体7に一体的に接続され、個別電極8Bは個々の発熱抵抗体7にそれぞれ接続されている。
例えば、凸部20は、台形の縦断面形状を有していることとして説明したが、その先端面21に発熱抵抗体7を形成することができればよく、例えば矩形等の縦断面形状としてもよい。
2 凹部
3 支持基板
4 空洞部
5 上板基板
7 発熱抵抗体
8 電極
9 保護膜
10 サーマルプリンタ(プリンタ)
20 凸部
21 先端面
22 側面
30 凹部
Claims (5)
- その表面に、複数の凸部が前記表面に沿う方向に間隔をあけて形成された基板と、
該基板の表面における各前記凸部を跨ぐ位置に設けられた複数の発熱抵抗体と、
該複数の発熱抵抗体の両側にそれぞれ設けられた一対の電極とを備え、
前記表面に沿う方向に隣接する前記凸部の間に凹部がそれぞれ形成され、
前記凸部の、前記基板の厚さ方向における縦断面形状が、台形であり、
前記凸部の、前記基板の表面に沿う方向における横断面形状が、矩形であり、
前記凸部の、前記基板の厚さ方向の高さが、前記電極の厚さ以上であるサーマルヘッド。 - 前記基板の裏面に積層状態に接合される支持基板を備え、
前記基板と前記支持基板の少なくとも一方に、前記発熱抵抗体に対応する領域に空洞部が形成されている請求項1に記載のサーマルヘッド。 - 前記空洞部が、各前記発熱抵抗体に対応して複数形成されている請求項2に記載のサーマルヘッド。
- 前記空洞部が、複数の前記発熱抵抗体に対応する領域を連通するように形成されている請求項2に記載のサーマルヘッド。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のサーマルヘッドと、
該サーマルヘッドの前記発熱抵抗体に感熱記録媒体を押し付けながら送り出す加圧機構
とを備えるプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011045418A JP5794727B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | サーマルヘッドおよびプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011045418A JP5794727B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | サーマルヘッドおよびプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012179851A JP2012179851A (ja) | 2012-09-20 |
JP5794727B2 true JP5794727B2 (ja) | 2015-10-14 |
Family
ID=47011494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011045418A Active JP5794727B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | サーマルヘッドおよびプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5794727B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021011020A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-02-04 | ローム株式会社 | サーマルプリントヘッドおよびその製造方法 |
JP7360880B2 (ja) * | 2019-09-30 | 2023-10-13 | ローム株式会社 | サーマルプリントヘッド及びその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01286864A (ja) * | 1988-05-14 | 1989-11-17 | Fuji Xerox Co Ltd | サーマルヘッド |
JPH0285150U (ja) * | 1988-12-20 | 1990-07-03 | ||
JPH10230633A (ja) * | 1997-02-19 | 1998-09-02 | Alps Electric Co Ltd | サーマルヘッド |
JP5139696B2 (ja) * | 2007-02-28 | 2013-02-06 | セイコーインスツル株式会社 | サーマルヘッドとその製造方法、及びサーマルプリンタ |
JP5408695B2 (ja) * | 2008-10-27 | 2014-02-05 | セイコーインスツル株式会社 | サーマルヘッドの製造方法 |
-
2011
- 2011-03-02 JP JP2011045418A patent/JP5794727B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012179851A (ja) | 2012-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7522178B2 (en) | Heating resistance element, thermal head, printer, and method of manufacturing heating resistance element | |
JP5421680B2 (ja) | サーマルヘッドの製造方法、サーマルヘッドおよびプリンタ | |
US8111273B2 (en) | Thermal head, printer, and manufacturing method for thermal head | |
JP5408695B2 (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
JP5200256B2 (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
EP2298562B1 (en) | Thermal head and printer | |
JP5477741B2 (ja) | サーマルヘッドおよびその製造方法、並びにプリンタ | |
JP2007320197A (ja) | サーマルヘッド、サーマルヘッドの製造方法及びプリンタ装置 | |
JP5794727B2 (ja) | サーマルヘッドおよびプリンタ | |
US8998385B2 (en) | Thermal head, printer, and method of manufacturing thermal head | |
JP5765845B2 (ja) | サーマルヘッドおよびその製造方法、並びにプリンタ | |
JP2011126025A (ja) | サーマルヘッドおよびプリンタ | |
JP4895350B2 (ja) | 発熱抵抗素子部品とその製造方法およびサーマルプリンタ | |
JP5273786B2 (ja) | サーマルヘッド、プリンタおよびサーマルヘッドの製造方法 | |
JP5200230B2 (ja) | 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ | |
JP5765844B2 (ja) | サーマルヘッドおよびその製造方法、並びにプリンタ | |
JP5605824B2 (ja) | サーマルヘッドおよびプリンタ | |
JP5765843B2 (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
JP2009220430A (ja) | 発熱抵抗素子部品およびサーマルプリンタ、並びに発熱抵抗素子部品の製造方法 | |
JP2008200913A (ja) | サーマルヘッドとその製造方法及びサーマルプリンタ | |
JPH1134374A (ja) | サーマルヘッドおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150804 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20150810 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5794727 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |