JP5791531B2 - 太陽電池ストリング診断装置及び太陽電池ストリング診断方法 - Google Patents

太陽電池ストリング診断装置及び太陽電池ストリング診断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5791531B2
JP5791531B2 JP2012016277A JP2012016277A JP5791531B2 JP 5791531 B2 JP5791531 B2 JP 5791531B2 JP 2012016277 A JP2012016277 A JP 2012016277A JP 2012016277 A JP2012016277 A JP 2012016277A JP 5791531 B2 JP5791531 B2 JP 5791531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
cell string
signal
propagation time
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012016277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013156125A (ja
Inventor
直之 樋原
直之 樋原
利康 樋熊
利康 樋熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012016277A priority Critical patent/JP5791531B2/ja
Publication of JP2013156125A publication Critical patent/JP2013156125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5791531B2 publication Critical patent/JP5791531B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Description

本発明は、太陽電池ストリングを診断するための技術に関する。
太陽光発電システムが備える太陽電池ストリングに、断線などの不具合が生じていると、その能力に応じた発電電力が得られないなどの原因となる。太陽電池ストリングに不具合が生じている場合、その不具合に対処するには太陽電池ストリングのどこで不具合が生じているかを推定することが重要である。
例えば特許文献1には、太陽電池アレイ(太陽電池ストリング)中の故障位置を特定するための太陽電池アレイ故障診断方法が開示されている。同文献の太陽電池アレイ故障診断方法では、信号発生器の一方の出力端および波形観測装置の一方の入力端は複数の太陽電池モジュールの各電極に直列に接続される。
そして、同文献の太陽電池アレイ故障診断方法では、波形観測装置が、信号発生器の他方の出力端および波形観測装置の他方の入力端を太陽電池モジュールの金属製フレームに接続した第1の接続形態において信号発生器から出力された計測信号に対する観測信号を観測する。また、上記の波形観測装置は、信号発生器から開放端までのいずれかの箇所において故障ないし劣化状態にある第2の接続形態において信号発生器から出力された計測信号に対する観測信号を観測する。
同文献の太陽電池アレイ故障診断方法では、さらに、第1の接続形態における上記の観測信号と、第2の接続形態における上記の観測信号との差信号波形の立上りおよび立下りが閾値を越える時間に基づいて、信号発生器から故障・劣化状態にある箇所までの距離が特定される。
特開2009−21341号公報
しかしながら、特許文献1に記載の太陽電池アレイ故障診断方法では、第1の接続形態と第2の接続形態との2つの異なる接続状態において観測信号を得る必要がある。そのため、同文献に記載の太陽電池アレイ故障診断方法では手間が掛かるという問題がある。また、実際の診断時に第2の接続形態は実現することができるものの、第1の接続形態の実現が不可能又は困難な場合、同文献に記載の太陽電池アレイ故障診断方法では太陽電池アレイの診断が不可能又は困難になるという問題がある。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたもので、太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている場合に、その位置を容易に推定することが可能な太陽電池ストリング診断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る太陽電池ストリング診断装置は、
不具合のない太陽電池ストリングを信号が伝搬するために要すると想定される想定伝搬時間を示す想定伝搬時間情報を記憶している想定伝搬時間記憶手段と、
出力端から前記太陽電池ストリングの正極又は負極へ信号を出力する出力手段と、
前記出力端における信号を観測する観測手段と、
前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に、前記出力手段によって出力された信号が、当該太陽電池ストリングにおいて反射して前記観測手段によって観測される、前記不具合の要因ごとの第1の反射信号についての特徴量であって、予め定められた時間幅における波形の形状を表す前記特徴量を示す第1の特徴情報を記憶している第1の特徴記憶手段と、
前記太陽電池ストリングの複数の種類の特性値を計測する太陽電池特性計測装置から前記複数の種類の特性値を取得し、当該取得した複数の種類の特性値と当該特性値の種類に応じて予め定められた閾値とを比較し、当該比較の結果に基づいて、前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に当該不具合の要因を推定する不具合要因推定手段と、
前記不具合要因推定手段によって推定された不具合の要因に対応する前記第1の特徴情報を前記第1の特徴記憶手段から取得し、当該取得した第1の特徴情報によって示される特徴量と、前記観測手段によって観測された信号の、前記時間幅における波形の形状との類似度を算出し、当該類似度と閾値とを比較した結果に基づいて、前記第1の反射信号を、前記観測手段によって観測された信号から検出する検出手段と、
所定の時点から前記検出手段が前記第1の反射信号を検出するまでの時間に基づいて、前記出力手段によって出力された信号が太陽電池ストリングを伝搬する時間である太陽電池ストリング伝搬時間を測定する伝搬時間測定手段と、
前記伝搬時間測定手段によって測定された太陽電池ストリング伝搬時間と前記想定伝搬時間情報によって示される想定伝搬時間とに基づいて、前記太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定する不具合位置推定手段とを備える
本発明の第2の観点に係る太陽電池ストリング診断装置は、
不具合のない太陽電池ストリングを信号が伝搬するために要すると想定される想定伝搬時間を示す想定伝搬時間情報を記憶している想定伝搬時間記憶手段と、
出力端から前記太陽電池ストリングの正極又は負極へ信号を出力する出力手段と、
前記出力端における信号を観測する観測手段と、
前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に、前記出力手段によって出力された信号が、当該太陽電池ストリングにおいて反射して前記観測手段によって観測される、前記不具合の要因ごとの第1の反射信号についての特徴量であって、予め定められた時間幅における波形の形状を表す前記特徴量を示す第1の特徴情報を記憶している第1の特徴記憶手段と、
前記太陽電池ストリングの複数の種類の特性値を計測する太陽電池特性計測装置から前記複数の種類の特性値を取得し、当該取得した複数の種類の特性値と当該特性値の種類に応じて予め定められた閾値とを比較し、当該比較の結果に基づいて、前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に当該不具合の要因を推定する不具合要因推定手段と、
前記観測手段によって観測された信号を蓄積記憶する観測情報記憶手段と、
前記不具合要因推定手段によって推定された不具合の要因に対応する前記第1の特徴情報を前記第1の特徴記憶手段から取得し、当該取得した第1の特徴情報によって示される特徴量と、前記観測情報記憶手段に蓄積記憶された信号に含まれる前記時間幅ごとの波形の形状との類似度を算出し、前記算出された類似度が最大である時間を特定することによって、前記第1の反射信号を、前記観測手段によって観測された信号から検出する検出手段と、
所定の時点から前記検出手段が前記第1の反射信号を検出するまでの時間に基づいて、前記出力手段によって出力された信号が太陽電池ストリングを伝搬する時間である太陽電池ストリング伝搬時間を測定する伝搬時間測定手段と、
前記伝搬時間測定手段によって測定された太陽電池ストリング伝搬時間と前記想定伝搬時間情報によって示される想定伝搬時間とに基づいて、前記太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定する不具合位置推定手段とを備える。
本発明によれば、太陽電池ストリングが有する正極又は負極へ出力端から信号を出力し、その出力端における信号を観測することによって、太陽電池ストリング伝搬時間が測定され、測定された太陽電池ストリング伝搬時間と想定伝搬時間とに基づいて、太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置が推定される。このように、診断対象の太陽電池ストリングに1つの接続状態で測定された太陽電池ストリング伝搬時間に基づいて、太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定することができる。したがって、太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている場合に、その位置を容易に推定することが可能になる。
本発明の実施形態1に係る診断装置の構成を示す図である。 断線・アース未接続の波形特徴情報が示す内容の一例を示す図である。 太陽電池ストリングに断線が生じている場合の第1の合成信号の波形の一例を示す図である。 太陽電池ストリングにアース未接続が生じている場合の第1の合成信号の波形の一例を示す図である。 抵抗性不良の波形特徴情報が示す内容の一例を示す図である。 太陽電池ストリングに抵抗性不良が生じている場合の第1の合成信号の波形の一例を示す図である。 地絡の波形特徴情報が示す内容の一例を示す図である。 太陽電池ストリングに地絡が生じている場合の第1の合成信号の波形の一例を示す図である。 第2の波形特徴情報が示す内容の一例を示す図である。 制御装置の構成を示す図である。 不具合要因推定処理の流れを示すフローチャートである。 想定伝搬時間算出処理の流れを示すフローチャートである。 不具合位置推定処理の流れを示すフローチャートである。 不具合位置推定処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1の一変形例に係る不具合位置推定処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1の一変形例に係る不具合位置推定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る診断装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。また、同一の要素に関して重複する説明は省略する。
実施形態1.
本発明の実施形態1に係る太陽電池ストリング診断装置としての診断装置100は、図1に示すように、太陽電池ストリング101に不具合が生じているか否か、不具合が生じている場合にその要因(不具合要因)と位置(不具合位置)とを推定する。なお、太陽電池ストリング101は、一般に太陽電池アレイとも称される。
診断装置100が診断の対象とする太陽電池ストリング101は、直列に接続された複数の太陽電池モジュール102から構成される。
なお、本実施形態では同図に示すように、太陽電池ストリング101が3つの太陽電池モジュール102から構成される例を挙げる、太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の数はいくつであってもよい。
すなわち、太陽電池モジュール102の各々は、正極(図1にて(+)を付した電極)と負極(図1にて(−)を付した電極)とを備え、隣接する太陽電池モジュール102の正極と負極とが電気的に接続されている。
太陽電池モジュール102は、両端に位置する太陽電池モジュール102のうち、一方の端に位置する太陽電池モジュール102の正極(太陽電池ストリング101の正極)には、電気的に接続され正極側の配線103を有する。また、太陽電池モジュール102は、両端に位置する太陽電池モジュール102のうち、他方の端に位置する太陽電池モジュール102の負極(太陽電池ストリング101の負極)には、電気的に接続された負極側の配線104を有する。太陽電池ストリング101の発電電力を使用する場合、太陽電池ストリング101は、配線103,104を介して図示しないDC/AC変換装置などを備える電源制御ユニットなどに接続される。各配線103,104の長さは、太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の数や太陽電池ストリング101が設置される場所などによって適宜調節される。そのため、各配線103,104の長さは種々である。
また、太陽電池モジュール102の各々は、外枠を形成する金属製のフレーム105を備え、隣接する太陽電池モジュール102のフレーム105間はアース線106により電気的に接続され、これによって電気的に接地されている。
診断装置100は、同図に示すように、太陽電池特性計測装置111と、信号発生器112と、観測装置113と、入力部114と、表示部115と、記憶部116と、制御装置117とを備える。
太陽電池特性計測装置111は、太陽電池ストリング101の特性値を計測する装置である。太陽電池特性計測装置111は、正極側の配線103に電気的に接続されている。太陽電池特性計測装置111は、自身の制御の下、太陽電池特性計測装置111と負極側の配線104との間の電気的な接続と切断とを切り替える特性計測用スイッチ121を有する。特性計測用スイッチ121は、望ましくは図1に示すように診断装置100に内蔵される。なお、特性計測用スイッチ121は、診断装置100の外部に設けられてもよい。
太陽電池特性計測装置111は、特性計測用スイッチ121を接続状態にして、太陽電池ストリング101の特性値を計測する。詳細には、太陽電池特性計測装置111は例えば、負極側の配線104とアース(図示せず)との間の抵抗値(対地間抵抗値)Rを計測する。太陽電池特性計測装置111は例えば、太陽電池ストリング101に電流を流さない状態での正極側の配線103と負極側の配線104との間の電圧、すなわち太陽電池ストリング101の開放電圧Vopenを計測する。太陽電池特性計測装置111は例えば、太陽電池ストリング101の発電電力Pを計測する。
信号発生器112は、ステップ状の電圧信号を発生する電気回路などで構成される。信号発生器112は、端部(出力端)122が正極側の配線103に接続される出力線123とフレーム105に接続されるアース線106とを有する。これにより、信号発生器112は、出力線123と正極側の配線103とを介して太陽電池ストリング101の正極へステップ状の電圧信号を出力する。
観測装置113は、電圧信号が示す波形(電圧波形)を観測するための装置である。観測装置113は、端部が出力端122とともに正極側の配線103に接続されると観測線とフレーム105に接続されるアース線106とを有し、出力端122における電圧信号を継続的に取得する。
なお、信号発生器112及び観測装置113に接続されているアース線106は、フレーム105を介することなく接地されてもよく、例えば接地状態を容易に実現するために一端が直接接地されてもよい。また、信号発生器112及び観測装置113には電気的に独立したアース線が取り付けられ、それぞれが別個に接地されてもよい。
入力部114は、例えば入力ボタンなどから構成され、ユーザが各種の情報を診断装置100に入力するために操作する。
表示部115は、例えば液晶パネルなどから構成され、各種情報を表示する。表示部115には例えば、太陽電池ストリング101に不具合が生じているか否か、不具合が生じている場合には不具合要因及び不具合位置、太陽電池特性計測装置111により測定された各測定値などが表示される。
記憶部116は、各種の情報を記憶する部位であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)などから構成される。記憶部116は、標準伝搬時間情報131と想定伝搬時間情報132と第1の波形特徴情報133と第2の波形特徴情報134とを記憶している。
標準伝搬時間情報131は、太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の機種と、不具合のない1つの太陽電池モジュール102を電圧信号が伝搬するために要すると想定される標準伝搬時間Tとが関連付けられた情報である。標準伝搬時間情報131は例えばユーザなどにより予め設定される。
想定伝搬時間情報132は、不具合のない太陽電池ストリング101を電圧信号が伝搬するために要すると想定される想定伝搬時間Tを示す。想定伝搬時間情報132は本実施形態では後述するように診断装置100によって設定されるが、例えばユーザなどにより予め設定されてもよい。
第1の波形特徴情報133は、太陽電池ストリング101に不具合がある場合の第1の反射信号の特徴量を示す情報であって、不具合要因ごとの第1の反射信号の特徴量を示すものを含む。
ここで、第1の反射信号は、信号発生器112から出力された電圧信号が太陽電池ストリング101において反射した電圧信号である。第1の反射信号は、観測装置113では、信号発生器112から出力された電圧信号と、第1の反射信号とが合成された信号(第1の合成信号)に含まれる信号として観測される。
太陽電池ストリング101に不具合がある場合、第1の反射信号は、信号発生器112から出力された電圧信号がその不具合が生じている箇所で反射した電圧信号であり、不具合要因に応じた特徴的な形状を有するものとなる。そして、第1の合成信号の波形もその不具合要因に応じた特徴的な形状をなす部分を含むものとなる。
第1の波形特徴情報133について、太陽電池ストリング101に生じる典型的な不具合の例を挙げて説明する。典型的な不具合要因には、断線とアース未接続と接続不良と地絡とがある。
第1の波形特徴情報133は、図2に示すような太陽電池ストリング101に断線又はアース未接続が生じている場合に第1の合成信号に含まれる第1の反射信号の特徴量を示す断線・アース未接続の波形特徴情報141を含む。
断線とは太陽電池ストリング101内の電気経路に切断が生じていることである。太陽電池ストリング101に断線が生じている場合、その箇所でインピーダンスが無限大になる。そのため、この場合の第1の合成信号の波形は図3に示すように、断線が生じている箇所に相当する点から電圧信号の大きさが大きくなる特徴的な形状を含む波形となる。
アース未接続とは、太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102において本来アースされるべき箇所がアースされていない状態が生じていることである。アース未接続には、太陽電池ストリング101を設置する際にフレーム105にアース線106が接続されていない場合や、経年劣化などのために太陽電池モジュール102がアースされていない状態となった場合などを含む。
太陽電池ストリング101にアース未接続が生じている場合、断線が生じている場合と同様にその箇所でインピーダンスが無限大になるので、第1の合成信号の波形は図4に示すように、アース未接続が生じている箇所に相当する点から電圧信号の大きさが大きくなる特徴的な形状を含む波形となる。
そのため、断線・アース未接続の波形特徴情報141は、図2に示すように、太陽電池ストリング101に断線又はアース未接続が生じている場合の第1の反射信号の波形の特徴量として次第に大きくなる電圧信号の値を含む。
第1の波形特徴情報133は、図5に例示するような太陽電池ストリング101に抵抗性不良が生じている場合に第1の合成信号に含まれる第1の反射信号の波形の特徴量を示す抵抗性不良の波形特徴情報142を含む。
抵抗性不良とは太陽電池ストリング101内の電気経路に電気的な接続の不良が生じていることである。太陽電池ストリング101に抵抗性不良が生じている場合、その箇所でインピーダンスが大きくなるので、第1の合成信号は、図6に例示するように、抵抗性不良が生じている箇所に相当する点で小さな山型となる特徴的な形状を含む波形となる。
そのため、抵抗性不良の波形特徴情報142は、図5に示すように、太陽電池ストリング101に抵抗性不良が生じている場合の第1の反射信号の波形の特徴量として小さな山型となる部分を示す値を含む。
第1の波形特徴情報133は、図7に例示するような太陽電池ストリング101に地絡が生じている場合に第1の合成信号に含まれる第1の反射信号の波形の特徴量を示す地絡の波形特徴情報143を含む。
地絡とは太陽電池ストリング101において本来アースされるべきではない箇所でアースされた状態が生じていることである。太陽電池ストリング101に地絡が生じている場合、アースされた箇所でインピーダンスが小さくなるので、第1の合成信号は、図8に例示するように、地絡が生じている箇所に相当する点から電圧信号の大きさが小さくなる特徴量を示す部分を含む波形となる。
そのため、地絡の波形特徴情報143は、図7に示すように、太陽電池ストリング101に地絡が生じている場合の第1の反射信号の波形の特徴量として電圧信号の大きさが次第に小さくなる部分を示す値を含む。
第2の波形特徴情報134は、図9に示すような第2の反射信号の波形の特徴量を示す情報である。第2の反射信号は、正極側の配線103と太陽電池ストリング101とで特性インピーダンスが異なるために、出力端122から出力された電圧信号が正極側の配線103と太陽電池ストリング101の正極との接続箇所において反射した電圧信号である。
このような第1の波形特徴情報133及び第2の波形特徴情報134は、理論的なモデルから算出された特徴量や実際に計測された特徴量を用いて例えばユーザなどにより予め設定される。
図1に戻る。
制御装置117は、診断装置100の全体を制御する装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、時間を計測する計時チップなどから構成される。
本実施形態に係る制御装置117は機能的に、図10に示すように、構成情報取得部151と、想定伝搬時間算出部152と、不具合要因推定部153と、検出部154と、伝搬時間測定部155と、不具合位置推定部156とを備える。これらの各機能は、例えばROMに記憶されたソフトウェアプログラムをCPUがRAMを作業領域として実行することによって発揮される。
構成情報取得部151は、入力部114へのユーザの操作に応じた構成情報を取得する。構成情報は、太陽電池ストリング101の構成を示す情報であって、太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の機種と数とのそれぞれを示す情報を含む。本実施形態では、太陽電池ストリング101は、一の機種の太陽電池モジュール102から構成されていることとする。
想定伝搬時間算出部152は、太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の数と、太陽電池モジュール102の機種に応じた標準伝搬時間Tとを乗じることによって、想定伝搬時間Tを算出する。想定伝搬時間算出部152は、算出した結果である想定伝搬時間Tを想定伝搬時間情報132として想定伝搬時間算出部152に記憶させる。
不具合要因推定部153は、太陽電池特性計測装置111による各計測結果を示す情報を取得し、各計測結果と閾値とを比較することにより、太陽電池ストリング101に不具合が生じているか否かを推定する。また、不具合が生じていると推定した場合、不具合要因推定部153は、不具合要因を推定する。閾値は、太陽電池特性計測装置111が計測する太陽電池ストリング101の特性値の種類ごとに予め定められる。
検出部154は、観測装置113によって観測された電圧信号と不具合要因推定部153によって推定された不具合要因に対応する第1の波形特徴情報133とを参照することによって、観測された電圧信号から第1の反射信号を検出する。
詳細には、検出部154は、観測された電圧信号と参照した第1の波形特徴情報133が示す第1の反射信号の波形の特徴量との類似度を算出する。検出部154は、算出した類似度が予め定められた検出用の閾値を越える場合に、観測された電圧信号から第1の反射信号が検出されたと判断する。算出した類似度が検出用の閾値を越えない場合に、検出部154は、観測された電圧信号から第1の反射信号が検出されないと判断し、観測された電圧信号の取得、類似度の算出、及び、算出した類似度と検出用の閾値との比較を継続する。
また、検出部154は、観測装置113によって観測された電圧信号と第2の波形特徴情報134とを参照することによって、観測された電圧信号から第2の反射信号を検出する。第2の反射信号を検出する場合にも、検出部154は、第1の合成信号を検出した場合と同様に類似度を算出し、算出した類似度と検出用の閾値とを比較することによって、第2の反射信号を検出する。
伝搬時間測定部155は、太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定する。太陽電池ストリング伝搬時間Tは、信号発生器112によって出力された電圧信号が太陽電池ストリング101の正極に到達した時間から太陽電池ストリング101の負極に到達するまでの時間、すなわち、信号発生器112によって出力された電圧信号が太陽電池ストリング101を伝搬する時間である。
詳細には例えば、伝搬時間測定部155は、出力端122から電圧信号が出力されてから観測装置113により第1の合成信号が観測されるまでの時間(第1の検出時間)TDと、出力端122から電圧信号が出力されてから観測装置113により第2の反射信号が観測されるまでの時間(第2の検出時間)TDとをタイマにより計測する。
伝搬時間測定部155は、第1の検出時間TDを2で割ることで、信号発生器112から出力された電圧信号が出力端122から太陽電池ストリング101の開放端まで伝搬するために要する時間(第1の伝搬時間)TPを算出する。
また、伝搬時間測定部155は、第2の検出時間TDを2で割ることで、信号発生器112から出力された電圧信号が出力端122から太陽電池ストリング101の正極まで伝搬するために要する時間、すなわち正極側の配線103を伝搬するために要する時間(第2の伝搬時間)TPを算出する。
そして、伝搬時間測定部155は、第1の伝搬時間TP−第2の伝搬時間TPの演算処理を行うことによって、太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定する。
不具合位置推定部156は、太陽電池ストリング伝搬時間Tが想定伝搬時間Tより短い場合、太陽電池ストリング101に不具合が生じていると推定できるので、太陽電池ストリング伝搬時間Tに基づいて太陽電池ストリング101の不具合位置を推定する。
詳細には例えば不具合位置推定部156は、太陽電池ストリング伝搬時間Tを標準伝搬時間Tで除することによって商Qを算出する。不具合位置推定部156は、算出した商Qが太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の数未満である場合に、太陽電池ストリング101の正極を有する太陽電池モジュール102から数えてQ番目に位置する太陽電池モジュール102に不具合が生じているとして太陽電池ストリング101の不具合位置を推定する。また、不具合位置推定部156は、算出した商Qが太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の数以上である場合に、太陽電池ストリング101に不具合が生じていないと推定する。
これまで、実施形態1に係る診断装置100の構成について説明した。ここから、診断装置100が実行する処理について、図を参照して説明する。
(不具合要因推定処理)
診断装置100は、入力部114を介してユーザの指示を受けると、図11に示す不具合要因推定処理を実行する。不具合要因推定処理は、太陽電池ストリング101に不具合が生じているか否かと不具合が生じている場合の不具合要因とを推定するための処理であって、後述する不具合位置推定処理を実行するための前提として行われる。
同図に示すように、太陽電池特性計測装置111は、太陽電池特性計測装置111と負極側の配線104との間が電気的に接続された状態となるように特性計測用スイッチ121を設定する(ステップS101)。
太陽電池特性計測装置111は、太陽電池ストリング101の対地間抵抗値Rを計測する(ステップS102)。ここでのアースは、太陽電池特性計測装置111自身が有するアース線からとられてもよいし、フレーム105又はアース線106への接続配線(図1に示さず)を介してとられてもよい。
不具合要因推定部153は、太陽電池特性計測装置111によって計測された対地間抵抗値Rを示す情報を取得し、対地間抵抗値Rと予め定められた対地間抵抗値用の閾値TH(例えば、1[MΩ])と比較することによって対地間抵抗値Rが異常値であるか否かを判断する(ステップS103)。
不具合要因推定部153は、対地間抵抗値Rが対地間抵抗値用の閾値TH以下であれば異常値であると判断し(ステップS103;Yes)、太陽電池ストリング101に地絡が生じていると推定して、推定の結果を示す情報を記憶するとともに推定の結果を表示部115に表示させる(ステップS104)。これにより、診断装置100は不具合要因推定処理を終了する。
不具合要因推定部153は、対地間抵抗値Rが対地間抵抗値用の閾値THを超えれば異常値でないと判断し(ステップS103;No)、判断の結果を太陽電池特性計測装置111へ通知する。
太陽電池特性計測装置111は、太陽電池ストリング101の開放電圧Vopenを計測する(ステップS105)。
不具合要因推定部153は、太陽電池特性計測装置111によって計測された開放電圧Vopenを示す情報を取得し、開放電圧Vopenと予め定められた開放電圧用の閾値THと比較することによって開放電圧Vopenが異常値(例えば、ほぼ0)であるか否かを判断する(ステップS106)。
不具合要因推定部153は、開放電圧Vopenが開放電圧用の閾値TH以下であれば異常値であると判断し(ステップS106;Yes)、太陽電池ストリング101に断線又はアース未接続が生じていると推定して、推定の結果を示す情報を記憶するとともに推定の結果を表示部115に表示させる(ステップS107)。これにより、診断装置100は不具合要因推定処理を終了する。
不具合要因推定部153は、開放電圧Vopenが開放電圧用の閾値THを超えれば異常値でないと判断し(ステップS106;No)、判断の結果を太陽電池特性計測装置111へ通知する。
太陽電池特性計測装置111は、太陽電池ストリング101の発電電力Pを計測する(ステップS108)。
不具合要因推定部153は、太陽電池特性計測装置111によって計測された発電電力Pを示す情報を取得し、発電電力Pと所定の発電電力用の閾値THと比較することによって発電電力Pが異常値であるか否かを判断する(ステップS109)。
詳細には例えば、発電電力用の閾値THは、構成情報取得部151によって取得される構成情報と現在の日射量を示す情報(日射量情報)とを参照し、予め定められた算出式に従って不具合要因推定部153によって算出される。日射量情報は、ユーザが計測し、入力部114を介して入力することによって、不具合要因推定部153が保持してもよい。また、太陽電池特性計測装置111がさらに日射量を測定する日射計を備え、不具合要因推定部153がその日射計から日射量情報を取得してもよい。
不具合要因推定部153は、発電電力Pが発電電力用の閾値TH以下であれば異常値であると判断し(ステップS109;Yes)、太陽電池ストリング101に抵抗性不良が生じていると推定して、推定の結果を示す情報を記憶するとともに推定の結果を表示部115に表示させる(ステップS110)。これにより、診断装置100は不具合要因推定処理を終了する。
不具合要因推定部153は、発電電力Pが発電電力用の閾値THを超えれば異常値でないと判断し(ステップS109;No)、太陽電池ストリング101は正常であると推定して、推定の結果を示す情報を記憶するとともに推定の結果を表示部115に表示させる(ステップS111)。これにより、診断装置100は不具合要因推定処理を終了する。
このように不具合要因推定処理を実行することによって、太陽電池ストリング101に不具合が生じているか否かを推定することができる。また、不具合が生じている場合には不具合要因が地絡と、断線又はアース未接続と、抵抗性不良とのいずれであるかを推定することができる。
(想定伝搬時間算出処理)
診断装置100は、入力部114を介してユーザの指示を受けると、図12に示す想定伝搬時間算出処理を実行する。想定伝搬時間算出処理は、想定伝搬時間Tを算出するための処理であって、後述する不具合位置推定処理を実行するための前提として行われる。
同図に示すように、構成情報取得部151は、ユーザの操作により入力された構成情報を入力部114から取得する(ステップS121)。構成情報は、上述のように太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の機種と数とそれぞれを含む。
想定伝搬時間算出部152は、構成情報取得部151により構成情報が取得されると、構成情報に含まれる機種に関連付けられた標準伝搬時間情報131を参照し(ステップS122)、構成情報に含まれる数に参照した標準伝搬時間情報131が示す標準伝搬時間Tを乗じることによって想定伝搬時間Tを算出する(ステップS123)。
想定伝搬時間算出部152は、算出した想定伝搬時間Tを示す情報を想定伝搬時間情報132として記憶部116に記憶させる(ステップS124)。これにより、診断装置100は想定伝搬時間算出処理を終了する。
このように想定伝搬時間算出処理を実行することによって、想定伝搬時間Tを算出することができ、想定伝搬時間情報132が診断装置100によって設定される。したがって、ユーザは太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の機種と枚数を入力するだけでよく、想定伝搬時間Tを算出するための手間を軽減することが可能となる。その結果、太陽電池ストリング101の不具合位置を容易に推定することが可能になる。
(不具合位置推定処理)
診断装置100は、入力部114を介してユーザの指示を受けると、図13及び14に示す不具合位置推定処理を実行する。不具合位置推定処理は、太陽電池ストリング101の不具合位置を推定するための処理である。
太陽電池特性計測装置111は、太陽電池特性計測装置111と負極側の配線104との間が電気的に切断された状態となるように特性計測用スイッチ121を設定する(ステップS131)。
検出部154は、不具合要因推定部153が記憶している不具合要因を示す情報を取得し、その情報が示す不具合要因に対応する第1の波形特徴情報133を取得するとともに、第2の波形特徴情報134を取得する(ステップS132)。
ここで検出部154が取得する第1の波形特徴情報133は、詳細には例えば、不具合要因が地絡であると推定された場合には地絡の波形特徴情報143であり、不具合要因が断線又はアース未接続であると推定された場合には断線・アース未接続の波形特徴情報141であり、不具合要因が抵抗性不良であると推定された場合には抵抗性不良の波形特徴情報142である。
観測装置113は、出力端122での電圧波形の観測を開始する(ステップS133)。これ以降、観測装置113は観測を継続し、観測された電圧波形を示す情報を随時出力する。
信号発生器112は、ステップ状の電圧信号を発生させて出力端122から出力する(ステップS134)。これと同時に、信号発生器112は電圧信号を出力したことを伝搬時間測定部155へ通知する。
伝搬時間測定部155は、信号発生器112からの通知を受けて、タイマを起動する(ステップS135)。これによって、第1の検出時間TDと第2の検出時間TDとの測定を開始する。
検出部154は、観測装置113から出力された情報が示す観測された電圧波形と取得した第2の波形特徴情報134が示す第2の反射信号の波形の特徴量との類似度を算出し、算出した類似度と検出用の閾値とを比較することによって、観測された電圧波形から第2の反射信号を検出する(ステップS136)。
詳細には、検出部154は、観測された電圧波形に含まれる値と第2の反射信号の波形の特徴量とを次の式(1)で表される正規化相互相関関数に適用することにより、時刻tにおける類似度R(t)を算出する。式(1)では、観測された電圧波形に含まれる値をX(t)、第2の反射信号の波形の特徴量をT(k)(ただし、kは1,2,・・・,Nであり、Nは所定の自然数とする。)、X(t−N+1)からX(t)までの平均値をXav、T(k)の平均値をTavとする。
Figure 0005791531
なお、類似度には、例えば差分絶対値和などが採用されてもよい。
検出部154は、算出した類似度と検出用の閾値とを比較し、類似度が検出用の閾値以下である場合に第2の反射信号を検出していないと判断し(ステップS136;No)、類似度が検出用の閾値を超える場合に第2の反射信号を検出したと判断する(ステップS136;Yes)。
第2の反射信号が検出されない場合(ステップS136;No)、検出部154は第2の反射信号の検出処理(ステップS136)を継続する。
第2の反射信号が検出された場合(ステップS136;Yes)、伝搬時間測定部155は、タイマを参照することによって、第2の検出時間TDを計測する。そして、伝搬時間測定部155は、計測した第2の検出時間TDを2で除することによって第2の伝搬時間TPを示す第2の伝搬時間情報を生成して記憶する(ステップS137)。
ここから図14を参照する。
検出部154は、同図に示すように、観測装置113から出力された情報が示す観測された電圧波形と波形特徴情報取得処理(図13のステップS132)にて取得した第1の波形特徴情報133が示す第1の反射信号の波形の特徴量との類似度を算出する。そして、検出部154は、算出した類似度と検出用の閾値とを比較する。これによって、検出部154は、観測された電圧波形から第1の反射信号を検出する(ステップS141)。
この第1の反射信号の検出処理(ステップS141)の詳細は、概ね第2の反射信号の検出処理(ステップS137)と同様である。すなわち、検出部154は、観測された電圧波形に含まれる値と第1の反射信号の波形の特徴量とを式(1)で表される正規化相互相関関数に適用することにより、類似度を算出する。検出部154は、算出した類似度と検出用の閾値とを比較し、類似度が検出用の閾値以下である場合に第1の反射信号を検出していないと判断し(ステップS141;No)、類似度が検出用の閾値を超える場合に第1の反射信号を検出したと判断する(ステップS141;Yes)。
第1の反射信号が検出されない場合(ステップS141;No)、検出部154は第1の反射信号の検出処理(ステップS141)を継続する。
第1の反射信号が検出された場合(ステップS141;Yes)、伝搬時間測定部155は、タイマを参照することによって、第1の検出時間TDを計測する。そして、伝搬時間測定部155は、計測した第1の検出時間TDを2で除することによって第1の伝搬時間TPを示す第1の伝搬時間情報を生成して記憶する(ステップS142)。
観測装置113は、観測開始処理(図13のステップS133)以降継続していた電圧波形の観測を終了する(ステップS143)
伝搬時間測定部155は、第1の伝搬時間TPから第2の伝搬時間TPを差し引くことによって太陽電池ストリング伝搬時間Tを示す太陽電池ストリング伝搬時間情報を生成して記憶する(ステップS144)。これにより太陽電池ストリング伝搬時間Tが測定されたので、伝搬時間測定部155は、タイマを停止させる(ステップS145)。
不具合位置推定部156は、太陽電池ストリング伝搬時間情報と想定伝搬時間情報132とを参照し、太陽電池ストリング伝搬時間Tと想定伝搬時間Tとを比較する(ステップS146)。
本実施形態では、不具合位置推定処理を開始する前に実行された不具合要因推定処理により、太陽電池ストリング101に不具合があると推定されている。そのため、通常、太陽電池ストリング伝搬時間Tは想定伝搬時間Tより短くなる。
太陽電池ストリング伝搬時間Tが想定伝搬時間Tより短い場合(ステップS146;Yes)、不具合要因推定処理により推定された不具合が生じていることが確認される。そのため、不具合位置推定部156は、構成情報に含まれる機種に関連付けられた標準伝搬時間情報131を参照し、太陽電池ストリング伝搬時間Tを参照した標準伝搬時間情報131が示す標準伝搬時間Tで割った商Qを算出する(ステップS147)。
これにより算出された商Qは、不具合が生じている太陽電池モジュール102が太陽電池ストリング101の正極から数えて何枚目に位置するかを表す。したがって、太陽電池ストリング101における不具合位置を太陽電池モジュール102単位で推定することができる。
表示部115は、Q枚目の太陽電池モジュール102に不具合が生じていること、すなわち不具合位置推定部156によって推定された不具合位置を表示する(ステップS148)。
不具合位置を表示することによって、ユーザは不具合位置を知ることができ、不具合が生じている太陽電池モジュール102を修繕又は交換するなど措置を講じることが可能になり、その結果、太陽電池ストリング101の発電効率を高い水準で維持することが可能になる。
また、本実施形態では不具合位置を太陽電池モジュール102単位で示す。例えば不具合がある太陽電池モジュール102を交換するような場合などには、ユーザはいずれの太陽電池モジュール102で不具合が生じているかをまず知りたい。太陽電池モジュール102単位で不具合位置を推定して、それをユーザに知らせることによって、ユーザにとって重要な情報を分かり易く提供することが可能になる。
太陽電池ストリング伝搬時間Tが想定伝搬時間Tより短くない場合(ステップS146;No)、不具合位置推定部156は、太陽電池ストリング101に不具合が生じていないと推定できるので、表示部115に不具合が生じていないことを表示させる(ステップS149)。これにより、診断装置100は不具合要因推定処理を終了する。
この場合、不具合要因推定処理により太陽電池ストリング101に不具合があると推定されたにもかかわらず、太陽電池ストリング伝搬時間Tが想定伝搬時間Tより短くないことになる。これには、不具合要因推定処理、想定伝搬時間算出処理、不具合位置推定処理のいずれかで測定の誤りがある、設定される各閾値が不適切であるなどの原因が考えられる。このように、不具合の有無に関する不具合要因推定処理での推定結果が正しいか否かを不具合位置推定処理にて確認することができる。そして、不具合要因推定処理で誤った推定をしている可能性がある場合には、より適切な閾値で各処理を再実行するなどの措置を講じることができるので、太陽電池ストリング101の不具合の有無や不具合要因をより正確に推定することが可能になる。
以上、本発明の実施形態1について説明した。本実施形態によれば、太陽電池ストリング101の正極へ出力端122から電圧信号を出力し、その出力端122における電圧信号を観測することによって、太陽電池ストリング伝搬時間Tが測定される。そして、測定された太陽電池ストリング伝搬時間Tと想定伝搬時間情報によって示される想定伝搬時間Tとに基づいて、太陽電池ストリング101の不具合位置が推定される。そのため、従来のように不具合のない接続形態を得る必要がない。したがって、不具合位置を容易に推定することが可能になる。
本実施形態では、第1の反射信号を検出するために第1の波形特徴情報133が参照される。これによって、観測された電圧信号から第1の反射信号を精度よく検出することが可能になり、不具合位置を推定する精度を向上させることが可能になる。
また、断線・アース未接続と地絡と抵抗性不良といった不具合要因ごとに異なる第1の波形特徴情報133が予め用意される。そして、不具合要因に応じた第1の波形特徴情報133を用いて観測された電圧信号から第1の反射信号を検出する。そのため、観測された電圧信号から第1の反射信号をさらに精度よく検出することが可能になり、不具合位置を推定する精度をさらに向上させることが可能になる。
また、断線・アース未接続と地絡と抵抗性不良とに対応する第1の波形特徴情報133を予め用意することで、典型的な不具合要因に対応することが可能になる。したがって、典型的な不具合が生じている場合の第1の反射信号を観測された電圧信号から精度よく検出することが可能になり、同場合の不具合位置を精度よく推定することが可能になる。
さらに、不具合位置推定処理の前提として不具合要因が推定され、推定された不具合要因に応じた第1の波形特徴情報133が参照される。そのため、観測された電圧信号から第1の反射信号をさらに精度よく検出することが可能になり、不具合位置を推定する精度をさらに向上させることが可能になる。
本実施形態では、太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定する際に、電圧信号が正極側の配線103を伝搬するために要する時間(第2の伝搬時間)TPが考慮される。したがって、正極側の配線103が長い場合であっても、太陽電池ストリング伝搬時間Tを正確に測定することができ、その結果、不具合位置を精度よく推定することが可能になる。
また、第2の波形特徴情報134を参照して第2の反射信号を検出し、それによって、第2の伝搬時間TPが測定される。そのため、第2の反射信号を精度よく検出することが可能になり、その結果、第2の伝搬時間TPを正確に測定することが可能になる。
なお、本発明の実施形態1は以下のように変形されてもよい。
実施形態1では信号発生器112の出力線123が正極側の配線103に接続されることとしたが、出力線123は負極側の配線104に接続されてもよい。この場合、不具合位置を推定するときに、正極側の配線103を開放端とするために、特性計測用スイッチ121は、太陽電池特性計測装置111と太陽電池ストリング101の負極との間に設けられるとよい。これによって、実施形態1と同様の不具合位置推定処理を実行することで不具合位置を推定することができる。
実施形態1では第1の波形特徴情報133が、第1の合成信号の波形の形状を表す特徴量を含むこととした。しかし、第1の波形特徴情報133は第1の合成信号の波形の特徴量を示すものであれば、その特徴量は、形状そのものを表す値に限られず、例えば太陽電池ストリング101に不具合がある場合に第1の合成信号に含まれる特徴的な部分の増大傾向の度合い又は減少傾向の度合い(傾き、傾きの変化など)を示す値などであってもよい。
実施形態1では検出部154は、不具合要因推定処理で推定された不具合要因に応じた第1の波形特徴情報133を取得することとした(ステップS132)。しかし、不具合要因推定処理を実行することなく、不具合位置推定処理において検出部154がすべての不具合要因の第1の波形特徴情報133を取得し(ステップS132)、すべての不具合要因の第1の波形特徴情報133を用いて第1の反射信号を検出してもよい(ステップS141)。いずれの不具合要因の第1の波形特徴情報133によって第1の反射信号が検出されたかによって、不具合要因推定処理を実行しなくても、不具合要因を推定することができる。不具合要因の推定の精度は、例えば断線・アース未接続の波形特徴情報と接続不良の波形特徴情報とが示す波形の特徴量は類似していることなどから、不具合要因推定処理による方が優れている。しかし、本変形例によれば、太陽電池特性計測装置111が不要になり、診断装置100の構成をより簡易なものにすることが可能になる。また、不具合要因推定処理を実行するための手間や時間を削減することが可能になる。
実施形態1では、太陽電池ストリング101を構成する太陽電池モジュール102の機種が同一であることを前提に、不具合位置推定部156は太陽電池ストリング伝搬時間Tを標準伝搬時間Tで除することで得られる商Qによって不具合位置を推定した。しかし、太陽電池ストリング101は複数の異なる機種の太陽電池モジュール102から構成されていてもよい。
この場合、構成情報取得部151は例えば、太陽電池ストリング101内で各太陽電池モジュール102が配置されている位置と各太陽電池モジュール102の機種とを対応付けた情報を含む構成情報を取得するとよい。
この場合、想定伝搬時間算出部152は例えば、構成情報に含まれる機種に応じた標準伝搬時間情報131が示す標準伝搬時間Tを取得し、構成情報に基づいて各機種の太陽電池モジュール102の枚数を算出するとよい。これにより、想定伝搬時間算出部152は、取得した標準伝搬時間Tと各機種の太陽電池モジュール102の枚数とに基づいて想定伝搬時間Tを算出するとよい。
この場合、不具合位置推定部156は、開放端が電気的に接続される電極である太陽電池ストリング101の正極を構成する太陽電池モジュール102から太陽電池ストリング101の負極を構成する太陽電池モジュール102までの各太陽電池モジュール102の標準伝搬時間Tを順に想定伝搬時間Tから減じていくとよい。そして、不具合位置推定部156は、順次減じた結果が負になった場合に、その際に減じた標準伝搬時間Tに対応する太陽電池モジュール102にて不具合が生じているので、その太陽電池モジュール102を不具合位置として推定するとよい。この場合の不具合位置も例えば実施形態1と同様に、太陽電池ストリング101の正極から数えた太陽電池モジュール102の枚数により推定されるとよい。
これによっても、不具合のない太陽電池ストリング101を電圧信号が伝搬するために要すると想定される時間である想定伝搬時間Tを算出することができ、想定伝搬時間情報132を診断装置100によって設定することができる。したがって、ユーザは太陽電池モジュール102が太陽電池ストリング101にて配置されている順序に応じて各機種や枚数を入力するだけでよく、想定伝搬時間Tを算出するための手間を軽減すること、ひいては太陽電池ストリング101の不具合位置を容易に推定することが可能になる。
実施形態1では伝搬時間測定部155が、第1の検出時間TDと第2の検出時間TDとから第1の伝搬時間TPと第2の伝搬時間TPとを算出して、太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定する例により説明した。しかし、太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定する方法はこれに限られない。
例えば、伝搬時間測定部155は、第1の伝搬時間TPと第2の伝搬時間TPとを算出せずに、(第1の検出時間TD−第2の検出時間TD)/2の演算処理を行うことによって太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定してもよい。
さらに例えば、伝搬時間測定部155は、実施形態1では第2の伝搬時間TPを考慮して太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定した。しかし、正極側の配線103の長さは上述のように種々である。そのため、正極側の配線103が短い場合や出力端122が太陽電池ストリング101の正極へ直接に接続されるような場合には、伝搬時間測定部155は、第2の伝搬時間TPを考慮することなく、第1の伝搬時間TPを太陽電池ストリング伝搬時間Tとして計測してもよい。
太陽電池ストリング伝搬時間Tの精度は第2の伝搬時間TPを考慮する実施形態1による方が優れる。しかし、本変形例によれば、第2の伝搬時間TPを考慮するための検出、測定、演算などの処理が不要になるので、太陽電池ストリング伝搬時間Tを計測するために必要な演算処理の量を軽減することが可能になる。
実施形態1では、伝搬時間測定部155は、信号発生器112が電圧信号を出力した時からタイマを起動させたが、伝搬時間測定部155がタイマを起動させるタイミングはこれに限られない。例えば、伝搬時間測定部155は、信号発生器112から出力された電圧信号を観測した観測装置113からの通知を受けて、タイマを起動してもよい。また例えば、伝搬時間測定部155は、第2の反射信号が観測装置113により観測された時からタイマを起動してもよい。この場合、タイマの計測時間の半分が太陽電池ストリング伝搬時間Tとなる。そのため、太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定するために必要な演算処理の量を軽減することが可能になる。
実施形態1では、表示部115は不具合位置推定部156によって推定された不具合位置を太陽電池ストリング101の正極から数えた太陽電池モジュール102の枚数により表示することとした。しかし、表示部115が不具合位置を表示する方法はこれに限られない。
この変形例として不具合位置は、例えば太陽電池モジュール伝搬時間Tと想定伝搬時間Tとの比に基づいて、不具合が生じている位置が太陽電池ストリング101の正極からどの程度の距離にあるかなどにより推定されてもよい。不具合位置を距離などで詳細にユーザに知らせることは、例えば不具合が現場で容易に修繕できるようなものである場合には有効である。
また、不具合位置は例えば、太陽電池ストリング101の構成を示す図の中で不具合が生じている太陽電池モジュールを点滅させるなどの方法で図示されてもよい。さらに、上述の変形例のように、不具合位置が太陽電池ストリング101の正極からの距離により推定される場合には、表示部115は、それに対応する位置(点)を太陽電池ストリング101の構成を示す図の中に表示してもよい。これにより、ユーザは推定された不具合位置をより詳細に知ることが可能になる。
実施形態1では、図13及び14を参照して説明したように、不具合位置推定処理において、電圧波形を観測しながら逐次類似度を算出することによって、第2の反射信号と第1の反射信号とを検出し、検出した結果に基づいて不具合位置を推定することとした。しかし、不具合位置推定処理の流れはこれに限られない。
実施形態1の一変形例に係る不具合位置推定処理の流れを図15及び16に示す。本変形例では、図15に示すように、太陽電池特性計測装置111が、実施形態1と同様のスイッチ設定処理(ステップS131)を実行する。観測装置113は、観測開始処理(ステップS233)において、出力端122での電圧波形の観測を開始するとともに、観測された電圧波形を示す情報を蓄積記憶する。
信号出力処理(ステップ134)及びタイマ起動処理(ステップS135)が実行されると、観測装置113は、観測された電圧波形とタイマで計測される時間とを関連付けた情報(観測情報)を蓄積記憶する。観測装置113は、観測開始処理(ステップS133)から予め定められた時間が経過すると、電圧波形の観測を終了するとともに観測情報の蓄積を終了する。これによって、所定の時間における観測情報が、観測装置113により保持される。伝搬時間測定部155がタイマ停止処理(ステップS145)を実行する。
検出部154は、図16に示すように、波形特徴情報取得処理(ステップS132)を実行する。検出部154は、観測装置113に保持されている観測情報と第2の波形特徴情報134が示す第2の反射信号の波形の特徴量との類似度R(t)を算出し、算出した類似度R(t)に基づいて観測情報が示す電圧波形から第2の反射信号を検出する(ステップS236)。
詳細には、検出部154は、観測情報に含まれる時間tから一定の時間に対応する電圧波形と第2の反射信号の波形の特徴量との類似度R(t)を、時間tをずらしながら順次算出する。検出部154は、算出した各類似度R(t)と検出用の閾値とを比較し、類似度が検出用の閾値以下である場合に第2の反射信号を検出していないと判断し(ステップS236;No)、類似度が検出用の閾値を超える場合に第2の反射信号を検出したと判断する(ステップS236;Yes)。第2の反射信号が検出された場合(ステップS236;Yes)、伝搬時間測定部155は、検出したと判断された類似度R(t)に対応する時間tを第2の検出時間TDとし、第2の伝搬時間情報を生成して記憶する(ステップS137)。
なお、検出部154は、類似度R(t)が最大となる時間tに第2の反射信号が検出したとし、伝搬時間測定部155はその時間tを第2の検出時間TDとしてもよい。
検出部154は、観測装置113に保持されている観測情報に含まれる時間tから一定の時間に対応すると第1の波形特徴情報133が示す第1の反射信号の波形の特徴量との類似度R(t)を、時間tをずらしながら順次算出する。検出部154は、第2の反射信号の検出処理(ステップS236)と同様の方法により、算出した類似度R(t)に基づいて観測情報が示す電圧波形から第1の反射信号を検出する(ステップS241)。第1の反射信号が検出された場合(ステップS241;Yes)、伝搬時間測定部155は、検出したと判断された類似度R(t)に対応する電圧波形の時間tを第1の検出時間TDとし、第1の伝搬時間情報を生成して記憶する(ステップS142)。
太陽電池ストリング伝搬時間情報の記憶処理(ステップS144)の後に、実施形態1と同様に、診断装置100はステップS146からステップS149までの処理を実行する。これによって、診断装置100は本変形例に係る不具合位置推定処理を終了する。
本変形例によれば、第1の検出時間TD及び第2の検出時間TDが、実施形態1のように逐次類似度を算出して処理することができない程に短い場合であっても、各時間tの観測信号について類似度R(t)を算出することができる。したがって、第1の反射信号及び第2の反射信号を確実に検出することが可能になる。
また、類似度R(t)が最大値となる第1の反射信号及び第2の反射信号を検出する場合には、観測波形に含まれるノイズなどによって誤って第1の反射信号及び第2の反射信号を検出する可能性を低減することができる。そのため、第1の反射信号及び第2の反射信号を検出する精度を向上させることが可能になる。
実施形態2.
本実施形態では、実施形態1と同様に、太陽電池ストリング101の負極側を開放端として太陽電池ストリング101の正極へステップ状の電圧信号を出力し、第1の反射信号と第2の反射信号とを検出することによって、太陽電池ストリング伝搬時間Tは測定される。
本実施形態では、さらに、太陽電池ストリング101の正極側を開放端として太陽電池ストリング101の負極へステップ状の電圧信号を出力し、第1の反射信号と第2の反射信号とを検出することによって、この場合の太陽電池ストリング伝搬時間Tを測定する。
これによって、正極へ電圧信号を出力した場合の不具合位置と、負極へ電圧信号を出力した場合の不具合位置とのそれぞれを推定する。それぞれの場合において推定される不具合位置が同じであることを確認することで、不具合位置を推定する精度をさらに向上させることが可能になる。
診断装置200は、図17に示すように、実施形態1に係る診断装置100に構成に加えて、出力先切替スイッチ261を備える。また、診断装置200は、実施形態1に係る診断装置100が備える特性計測用スイッチ121に代えて特性計測用スイッチ221a,221bを備える。特性計測用スイッチ221a,221bは、望ましくは図17に示すように診断装置200に内蔵される。なお、特性計測用スイッチ221a,221bの一方又は両方が、診断装置200の外部に設けられてもよい。
出力先切替スイッチ261は、信号発生器112の出力端122に出力線123を介して電気的に接続され、太陽電池ストリング101の正極側の配線103と太陽電池ストリング101の負極側の配線104とに各接続線262,263を介して電気的に接続されたスイッチである。出力先切替スイッチ261は、制御装置117の制御の下で、信号発生器112の電気的な接続先を太陽電池ストリング101の正極側と負極側との間で切り替えるスイッチである。出力先切替スイッチ261の接続先を切り替えることによって、信号発生器112が発生させた電圧信号は太陽電池ストリング101の正極と負極とのいずれかへ選択的に出力される。
特性計測用スイッチ221a,221bはそれぞれ、太陽電池特性計測装置111の制御の下、太陽電池特性計測装置111と正極側の配線103との間の電気的な接続と切断を切り替え、太陽電池特性計測装置111と負極側の配線104との間の電気的な接続と切断を切り替えるスイッチである。
不具合要因推定処理を実行する際には、特性計測用スイッチ221a,221bはいずれも接続状態に設定される。
太陽電池ストリング101の正極へ電圧信号を出力して不具合位置推定処理を実行する際には、同図に示すように、特性計測用スイッチ221aは太陽電池特性計測装置111と正極側の配線103との間を電気的に接続する接続状態となるように設定され、特性計測用スイッチ221bは太陽電池特性計測装置111と負極側の配線104との間を電気的に切断する切断状態となるように設定される。
太陽電池ストリング101の負極へ電圧信号を出力して不具合位置推定処理を実行する際には、特性計測用スイッチ221bは太陽電池特性計測装置111と負極側の配線104との間を電気的に接続する接続状態となるように設定され、特性計測用スイッチ221aは太陽電池特性計測装置111と正極側の配線103との間を電気的に切断する切断状態となるように設定される。
このような診断装置200が、実施形態1と同様の不具合要因推定処理を実行することで、太陽電池ストリング101に不具合が生じているか否かを推定し、不具合が生じている場合には不具合要因を推定することができる。
また、診断装置200が、実施形態1と同様の想定伝搬時間算出処理を実行することで、想定伝搬時間Tを算出することができる。
診断装置200は、図13及び14に示す実施形態1と概ね同様の不具合位置推定処理を、太陽電池ストリング101の正極へ電圧信号を出力する場合とその負極へ電圧信号を出力する場合との各場合で実行する。
まず、太陽電池ストリング101の正極へ電圧信号を出力する場合の不具合位置推定処理について説明する。
スイッチ設定処理(ステップS131)にて、出力先切替スイッチ261は、信号発生器112の電気的な接続先を太陽電池ストリング101の正極側へ切り替え、太陽電池特性計測装置111は特性計測用スイッチ221aを接続状態に、特性計測用スイッチ221bを切断状態に設定する。これによって、信号発生器112が電圧信号を出力すると、その電圧信号は太陽電池ストリング101の正極へ出力され、太陽電池ストリング101の負極側の配線104の端部が開放端となる。
そして、診断装置200は、実施形態1と同様に、波形特徴情報取得処理(ステップS132)から不具合がない旨の表示処理(ステップS149)までの各処理を実行する。
これによって、太陽電池ストリング101に不具合が生じている場合には、太陽電池ストリング101の正極から数えて、不具合が生じている太陽電池モジュール102が何枚目であるかを商Qにより推定することができ、太陽電池ストリング101の正極へ電圧信号を出力した場合の不具合位置が推定される。
次に、太陽電池ストリング101の負極へ電圧信号を出力する場合の不具合位置推定処理について説明する。
スイッチ設定処理(ステップS131)にて、出力先切替スイッチ261は、信号発生器112の電気的な接続先を太陽電池ストリング101の負極側へ切り替え、太陽電池特性計測装置111は特性計測用スイッチ221bを接続状態に、特性計測用スイッチ221aを切断状態に設定する。これによって、信号発生器112が電圧信号を出力すると、その電圧信号は太陽電池ストリング101の負極へ出力され、太陽電池ストリング101の正極側の配線103の端部が開放端となる。
そして、診断装置200は、実施形態1と同様に、波形特徴情報取得処理(ステップS132)から不具合がない旨の表示処理(ステップS149)までの各処理を実行する。
これによって、太陽電池ストリング101に不具合が生じている場合には、太陽電池ストリング101の負極から数えて、不具合が生じている太陽電池モジュール102が何枚目であるかを商Qにより推定することができ、太陽電池ストリング101の負極へ電圧信号を出力した場合の不具合位置が推定される。
本実施形態によれば、太陽電池ストリング101の正極及び負極のそれぞれへ電圧信号を出力した場合の不具合位置が推定される。両場合の不具合位置が同一の太陽電池モジュール102を示す場合、診断装置200により推定された不具合位置が確かなものであることを確認することが可能になる。
両場合の不具合位置が異なる太陽電池モジュール102を示す場合、複数の太陽電池モジュール102において不具合が生じていることなどが考えられる。このように、複数の不具合が生じている場合にも各不具合位置を推定することが可能になる。
なお、実施形態2において電圧信号が出力された電極からの距離によって不具合位置が推定される場合には、両者が太陽電池ストリング101の同一の位置を示す場合にはその位置で、また両者が太陽電池ストリング101の異なる位置をときには推定された正極からの距離と負極からの距離との間で不具合が生じていると考えられる。このように、実施形態2において電圧信号が出力された電極からの距離によって不具合位置が推定される場合には、不具合位置をより正確に推定することが可能になる。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、実施形態及び変形例に限定されるものではなく、例えば各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせた態様、またそれらと均等な技術的範囲をも含む。
100,200 診断装置
101 太陽電池ストリング
102 太陽電池モジュール
103 正極側の配線
104 負極側の配線
106 アース線
111 太陽電池特性計測装置
112 信号発生器
113 観測装置
114 入力部
115 表示部
116 記憶部
117 制御装置
121,221a,221b 特性計測用スイッチ
122 出力端
151 構成情報取得部
152 想定伝搬時間算出部
153 不具合要因推定部
154 検出部
155 伝搬時間測定部
156 不具合位置推定部
261 出力先切替スイッチ

Claims (14)

  1. 不具合のない太陽電池ストリングを信号が伝搬するために要すると想定される想定伝搬時間を示す想定伝搬時間情報を記憶している想定伝搬時間記憶手段と、
    出力端から前記太陽電池ストリングの正極又は負極へ信号を出力する出力手段と、
    前記出力端における信号を観測する観測手段と、
    前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に、前記出力手段によって出力された信号が、当該太陽電池ストリングにおいて反射して前記観測手段によって観測される、前記不具合の要因ごとの第1の反射信号についての特徴量であって、予め定められた時間幅における波形の形状を表す前記特徴量を示す第1の特徴情報を記憶している第1の特徴記憶手段と、
    前記太陽電池ストリングの複数の種類の特性値を計測する太陽電池特性計測装置から前記複数の種類の特性値を取得し、当該取得した複数の種類の特性値と当該特性値の種類に応じて予め定められた閾値とを比較し、当該比較の結果に基づいて、前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に当該不具合の要因を推定する不具合要因推定手段と、
    前記不具合要因推定手段によって推定された不具合の要因に対応する前記第1の特徴情報を前記第1の特徴記憶手段から取得し、当該取得した第1の特徴情報によって示される特徴量と、前記観測手段によって観測された信号の、前記時間幅における波形の形状との類似度を算出し、当該類似度と閾値とを比較した結果に基づいて、前記第1の反射信号を、前記観測手段によって観測された信号から検出する検出手段と、
    所定の時点から前記検出手段が前記第1の反射信号を検出するまでの時間に基づいて、前記出力手段によって出力された信号が太陽電池ストリングを伝搬する時間である太陽電池ストリング伝搬時間を測定する伝搬時間測定手段と、
    前記伝搬時間測定手段によって測定された太陽電池ストリング伝搬時間と前記想定伝搬時間情報によって示される想定伝搬時間とに基づいて、前記太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定する不具合位置推定手段とを備える
    ことを特徴とする太陽電池ストリング診断装置。
  2. 前記不具合要因推定手段は、前記太陽電池ストリングの対地間抵抗値、開放電圧及び発電電力のうちの少なくとも1つと、それぞれに対応して定められた閾値とを比較することによって、前記不具合の要因としての地絡、断線・アース未接続及び抵抗性不良のうちの少なくとも1つが生じているか否かを推定する
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  3. 前記第1の特徴情報は、前記太陽電池ストリングに断線又はアース未接続を要因とする不具合が生じている場合に対応するものとして、次第に大きくなる前記第1の反射信号の波形の形状を表す特徴量を示す断線・アース未接続の特徴情報を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  4. 前記第1の特徴情報は、前記太陽電池ストリングに地絡を要因とする不具合が生じている場合に対応するものとして、次第に小さくなる前記第1の反射信号の波形の形状を表す特徴量を示す地絡の特徴情報を含む
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  5. 前記第1の特徴情報は、前記太陽電池ストリングに抵抗性不良を要因とする不具合が生じている場合に対応するものとして、山型となる前記第1の反射信号の波形の形状を表す特徴量を示す抵抗性不良の特徴情報を含む
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  6. 前記太陽電池ストリングは、一端が前記正極又は前記負極に接続される配線を有し、
    前記出力手段の出力端は、前記配線の他端に接続されており、
    前記検出手段は、さらに、前記出力手段によって出力された信号が前記配線の一端で反射した信号である第2の反射信号を、前記観測手段によって観測された信号から検出し、
    前記伝搬時間測定手段は、前記検出手段が前記第2の反射信号を検出した時点と前記検出手段が前記第1の反射信号を検出した時点とに基づいて前記太陽電池ストリング伝搬時間を測定する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  7. 前記観測手段によって観測される前記第2の反射信号の特徴量を示す第2の特徴情報を記憶している第2の特徴記憶手段をさらに備え、
    前記検出手段は、前記観測手段によって観測された信号と前記第2の特徴情報によって示される特徴量との類似度を算出し、当該算出した類似度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記第2の反射信号を検出する
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  8. 前記太陽電池ストリングを構成する直列に接続された太陽電池モジュールの機種及び数を示す構成情報を取得する構成情報取得手段と、
    不具合のない1つの前記太陽電池モジュールを信号が伝搬するために要すると想定される標準伝搬時間を示す標準伝搬時間情報を、前記太陽電池モジュールの各機種について記憶している標準伝搬時間記憶手段と、
    前記構成情報が示す機種及び数と、当該機種に応じた前記標準伝搬時間とに基づいて前記想定伝搬時間情報を生成し想定伝搬時間記憶手段に記憶させる想定伝搬時間算出手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  9. 前記不具合位置推定手段は、前記太陽電池ストリング伝搬時間と、前記太陽電池ストリングを構成する太陽電池モジュールの機種に応じた前記標準伝搬時間とに基づいて、前記出力手段から信号が出力される電極を有する太陽電池モジュールから数えた場合に何番目の太陽電池モジュールに不具合が生じているかを推定する
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  10. 前記太陽電池ストリングの正極と負極とのいずれかに前記出力手段からの信号の出力先を切り替える切替手段をさらに備え、
    前記不具合位置推定手段は、前記切替手段の切り替えによって前記出力手段からの信号が前記太陽電池ストリングの正極と負極とのそれぞれへ出力された場合に前記伝搬時間測定手段によって測定される太陽電池ストリング伝搬時間に基づいて、前記太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  11. 前記不具合位置推定手段によって推定された結果を、前記太陽電池ストリングの構成を示す図の中に表示する表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の太陽電池ストリング診断装置。
  12. 不具合のない太陽電池ストリングを信号が伝搬するために要すると想定される想定伝搬時間を示す想定伝搬時間情報を記憶している想定伝搬時間記憶手段と、
    出力端から前記太陽電池ストリングの正極又は負極へ信号を出力する出力手段と、
    前記出力端における信号を観測する観測手段と、
    前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に、前記出力手段によって出力された信号が、当該太陽電池ストリングにおいて反射して前記観測手段によって観測される、前記不具合の要因ごとの第1の反射信号についての特徴量であって、予め定められた時間幅における波形の形状を表す前記特徴量を示す第1の特徴情報を記憶している第1の特徴記憶手段と、
    前記太陽電池ストリングの複数の種類の特性値を計測する太陽電池特性計測装置から前記複数の種類の特性値を取得し、当該取得した複数の種類の特性値と当該特性値の種類に応じて予め定められた閾値とを比較し、当該比較の結果に基づいて、前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に当該不具合の要因を推定する不具合要因推定手段と、
    前記観測手段によって観測された信号を蓄積記憶する観測情報記憶手段と、
    前記不具合要因推定手段によって推定された不具合の要因に対応する前記第1の特徴情報を前記第1の特徴記憶手段から取得し、当該取得した第1の特徴情報によって示される特徴量と、前記観測情報記憶手段に蓄積記憶された信号に含まれる前記時間幅ごとの波形の形状との類似度を算出し、前記算出された類似度が最大である時間を特定することによって、前記第1の反射信号を、前記観測手段によって観測された信号から検出する検出手段と、
    所定の時点から前記検出手段が前記第1の反射信号を検出するまでの時間に基づいて、前記出力手段によって出力された信号が太陽電池ストリングを伝搬する時間である太陽電池ストリング伝搬時間を測定する伝搬時間測定手段と、
    前記伝搬時間測定手段によって測定された太陽電池ストリング伝搬時間と前記想定伝搬時間情報によって示される想定伝搬時間とに基づいて、前記太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定する不具合位置推定手段とを備える
    ことを特徴とする太陽電池ストリング診断装置。
  13. 太陽電池ストリング診断装置が太陽電池ストリングに不具合が生じているか否かを診断するための太陽電池ストリング診断方法であって、
    前記太陽電池ストリングの複数の種類の特性値を計測する太陽電池特性計測装置から前記複数の種類の特性値を取得し、
    前記取得した複数の種類の特性値と当該特性値の種類に応じて予め定められた閾値とを比較し、
    前記比較の結果に基づいて、前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に当該不具合の要因を推定し、
    出力端から前記太陽電池ストリングの正極又は負極へ信号を出力し、
    前記出力端における信号を観測し、
    前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に、前記出力された信号が、当該太陽電池ストリングにおいて反射して前記出力端にて観測される、前記不具合の要因ごとの第1の反射信号について、予め定められた時間幅における波形の形状を表す特徴量であって、前記推定された不具合の要因に対応するものを示す特徴量情報を取得し、
    前記取得した特徴量情報によって示される特徴量と、前記観測された信号の、前記時間幅における波形の形状との類似度を算出し、
    前記算出された類似度と閾値とを比較した結果に基づいて、前記第1の反射信号を検出し、
    所定の時点から前記第1の反射信号が検出されるまでの時間に基づいて、前記出力された信号が太陽電池ストリングを伝搬する時間である太陽電池ストリング伝搬時間を測定し、
    前記測定された太陽電池ストリング伝搬時間と、不具合のない太陽電池ストリングを信号が伝搬するために要すると想定される想定伝搬時間とに基づいて、前記太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定する
    ことを特徴とする太陽電池ストリング診断方法。
  14. 太陽電池ストリング診断装置が太陽電池ストリングに不具合が生じているか否かを診断するための太陽電池ストリング診断方法であって、
    前記太陽電池ストリングの複数の種類の特性値を計測する太陽電池特性計測装置から前記複数の種類の特性値を取得し、
    前記取得した複数の種類の特性値と当該特性値の種類に応じて予め定められた閾値とを比較し、
    前記比較の結果に基づいて、前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に当該不具合の要因を推定し、
    出力端から前記太陽電池ストリングの正極又は負極へ信号を出力し、
    前記出力端における信号を観測し、
    前記観測された信号を蓄積記憶し、
    前記太陽電池ストリングに不具合が生じている場合に、前記出力された信号が、当該太陽電池ストリングにおいて反射して前記出力端にて観測される、前記不具合の要因ごとの第1の反射信号について、予め定められた時間幅における波形の形状を表す特徴量であって、前記推定された不具合の要因に対応するものを示す特徴量情報を取得し、
    前記取得した特徴量情報によって示される特徴量と、前記蓄積記憶された信号に含まれる前記時間幅ごとの波形の形状との類似度を算出し、
    前記算出された類似度が最大である時間を特定することによって、前記第1の反射信号を検出し、
    所定の時点から前記第1の反射信号が検出されるまでの時間に基づいて、前記出力された信号が太陽電池ストリングを伝搬する時間である太陽電池ストリング伝搬時間を測定し、
    前記測定された太陽電池ストリング伝搬時間と、不具合のない太陽電池ストリングを信号が伝搬するために要すると想定される想定伝搬時間とに基づいて、前記太陽電池ストリングにおいて不具合が生じている位置を推定する
    ことを特徴とする太陽電池ストリング診断方法。
JP2012016277A 2012-01-30 2012-01-30 太陽電池ストリング診断装置及び太陽電池ストリング診断方法 Active JP5791531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012016277A JP5791531B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 太陽電池ストリング診断装置及び太陽電池ストリング診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012016277A JP5791531B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 太陽電池ストリング診断装置及び太陽電池ストリング診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013156125A JP2013156125A (ja) 2013-08-15
JP5791531B2 true JP5791531B2 (ja) 2015-10-07

Family

ID=49051456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012016277A Active JP5791531B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 太陽電池ストリング診断装置及び太陽電池ストリング診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5791531B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6300148B2 (ja) * 2014-02-07 2018-03-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 太陽光発電装置の管理装置
JP6611435B2 (ja) * 2015-01-15 2019-11-27 日東工業株式会社 太陽光発電設備の異常検出システム
JP6597394B2 (ja) 2016-02-29 2019-10-30 オムロン株式会社 アーク発生位置検出装置およびアーク発生位置検出方法
JP6702168B2 (ja) 2016-12-14 2020-05-27 オムロン株式会社 太陽光発電システムの検査装置および検査方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4853699B2 (ja) * 2005-03-30 2012-01-11 東京電力株式会社 課電式電路事故探査装置
JP5097908B2 (ja) * 2007-07-24 2012-12-12 英弘精機株式会社 太陽光発電システムの異常検出装置
JP5196589B2 (ja) * 2009-12-11 2013-05-15 株式会社システム・ジェイディー 故障診断システム、故障診断装置、故障診断方法、プログラム及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013156125A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI373619B (en) Aging status diognostic equipment for power conversion system, and method thereof
JP5691891B2 (ja) 太陽光発電用接続箱
JP4997994B2 (ja) 電池の残量予測装置
JP5791531B2 (ja) 太陽電池ストリング診断装置及び太陽電池ストリング診断方法
CN105929294B (zh) 诊断用于车辆的绝缘电阻监测系统中的硬件的装置和方法
US8635038B2 (en) System for monitoring the state of a battery
JP5196607B2 (ja) 故障診断方法及び被診断体
CN107621572A (zh) 绝缘检测器以及电子设备
JP5465221B2 (ja) 太陽光発電システム及び太陽光発電管理システム
JP5196589B2 (ja) 故障診断システム、故障診断装置、故障診断方法、プログラム及び記憶媒体
KR20130106532A (ko) 등가 가동시간 개념을 이용한 계통연계형 태양광발전 시스템의 고장 진단 방법 및 장치
WO2006126866A1 (en) Method and apparatus of detecting voltage for battery pack
RU2407124C2 (ru) Учет нагрузки при дистанционной защите трехфазной линии электропередачи
JP2014134467A (ja) 二次電池の状態診断方法
JP4799941B2 (ja) バッテリ状態管理装置
JP6702168B2 (ja) 太陽光発電システムの検査装置および検査方法
JP2007285172A (ja) 始動時異常検出装置
JP6456115B2 (ja) 地絡検出回路故障診断装置
JP3944904B2 (ja) 蓄電池寿命診断装置および寿命診断方法
CN104977479B (zh) 三相电状况检测装置、方法和电机系统
JP4712594B2 (ja) 接地極付きコンセントの誤接続判別方法および接地極付きコンセントの誤接続判別試験器
JP6106942B2 (ja) 発電出力測定装置
CN113820544A (zh) 对地阻抗测量电路、对地阻抗测量方法
JP2012154655A (ja) 抵抗測定装置
JP2021113728A (ja) 蓄電デバイスの測定装置及び測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5791531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250