JP5465221B2 - 太陽光発電システム及び太陽光発電管理システム - Google Patents

太陽光発電システム及び太陽光発電管理システム Download PDF

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Description

この発明は、太陽光発電システム及び太陽光発電管理システムに関する。
太陽電池ストリングの一部に陰がかかった場合にその発電量が著しく低下することを抑えるため、太陽電池ストリングには、一般的に陰がかかった太陽電池セルを迂回して電流を流すための経路を形成するバイパスダイオードが設けられる(例えば、特許文献1参照)。太陽電池ストリングから安定的に電力を得るには、バイパスダイオードの不具合を早期に検知することが望ましい。
特開2000−59986号公報
しかしながら、従来、バイパスダイオードの不具合を検知するには、天候、雲の動き、太陽電池パネルの設置状態等、種々の要素と発電量との相関をとる必要があるので、ある程度の長い期間がかかる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、太陽電池パネルが備えるバイパスダイオードについて容易に診断することができる太陽光発電システムなどを提供することを目的とする。
本発明に係る太陽光発電システムは、
バイパスダイオードを有し、太陽光を受けて発電する太陽電池ストリングと、
前記太陽電池ストリングに診断電圧を印加することによって、発電時と同じ方向の電流を流す診断用電力供給手段と、
前記太陽電池ストリングに前記診断電圧を印加するか否かを切り替えるスイッチ手段と、
前記太陽電池ストリングに流れる電流を測定する電流測定手段と、
前記診断電圧が印加された場合に前記電流測定手段によって測定される電流の大きさと予め定められた診断閾値とを比較し、比較の結果に基づいて前記バイパスダイオードに不具合があるか否かを判断する不具合判断手段と
前記太陽電池ストリングの発電による直流電力を交流商用周波数に変換して電力系統に供給する電源コントロールユニットと、
前記太陽電池ストリングと前記電源コントロールユニットとに接続される発電電力供給配線と、
前記発電電力供給配線のうち前記太陽電池ストリングの負極側に接続される負極側配線の途中に設けられ、前記太陽電池ストリング側にカソードが接続される逆流防止ダイオードとを備え
前記診断用電力供給手段は、前記太陽電池ストリングと前記逆流防止ダイオードとの間の前記負極側配線を介して前記診断電圧を前記太陽電池ストリングに印加することを特徴とする。
本発明によれば、太陽電池ストリングに診断電圧を印加した場合に太陽電池ストリングを流れる電流に基づいて、バイパスダイオードに不具合があるか否かを判断する。そのため、天候、雲の動き、太陽電池パネルの設置状態などにかかわらず、バイパスダイオードの不具合を検知することができる。したがって、バイパスダイオードについて容易に診断することが可能になる。
実施形態1に係る太陽光発電システムの構成を示す図である。 バイパスダイオードに不具合がない太陽電池ストリングの一部に陰がかかった場合の発電電流の流れを示す図である。 バイパスダイオードに不具合がない太陽電池ストリングの一部に陰がかかった場合の発電電圧と発電電流との関係を示す図である。 バイパスダイオードに不具合がある太陽電池ストリングの一部に陰がかかった場合の発電電流の流れを示す図である。 バイパスダイオードに不具合がある太陽電池ストリングの一部に陰がかかった場合の発電電圧と発電電流との関係を示す図である。 実施形態1に係る制御部の機能的構成を示す図である。 実施形態1に係る診断処理の流れを示すフローチャートである。 バイパスダイオードに不具合がない太陽電池ストリングに診断用電圧を印加した場合の診断電流の流れを示す図である。 バイパスダイオードに不具合がない太陽電池ストリングに診断用電圧を印加した場合に、診断電流が遮断されることを示す図である。 実施形態2に係る制御部の機能的構成を示す図である。 実施形態3に係る太陽光発電システムの構成を示す図である。 実施形態3に係る制御部の機能的構成を示す図である。 太陽光発電管理システムの構成を示す図である。 実施形態4に係る制御部の機能的構成を示す図である。 実施形態4に係る管理装置の構成を示す図である。 実施形態4に係る診断処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態4に係る管理処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態5に係る制御部の機能的構成を示す図である。 実施形態5に係る管理装置の機能的構成を示す図である。 実施形態5に係る診断処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態5に係る管理処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施形態について図を参照して説明する。全図を通じて、同一の要素には同一の参照符号を付し、同一の要素に関する重複する説明は省略する。
実施形態1.
本発明の実施形態1に係る太陽光発電システムは、太陽電池パネルが発電した電力を電力系統へ供給する。太陽光発電システム1は、図1に示すように、太陽電池パネル2を備える。太陽電池パネル2は、2つの太陽電池ストリング3a,3bを備える。
太陽電池ストリング3aは、図2に示すように、電気的に直列に接続された3つの太陽電池クラスタ4a,4b,4cを備える。太陽電池クラスタ4a,4b,4cの各々では、太陽光を受けて発電する太陽電池セル5a,5b,5cが電気的に直列に接続され、バイパスダイオード6a,6b,6cが太陽電池セル5a,5b,5cと電気的に並列に接続される。
太陽電池ストリング3aの一部に陰がかかると、図2に示すように、陰がかかった太陽電池クラスタ4bは、ほとんど発電できないだけでなく、太陽電池ストリング3aにおいて逆方向のダイオード、すなわち抵抗として機能する。バイパスダイオード6bを設けることによって、陰がかかっていない太陽電池クラスタ4a,4cの発電による電流(発電電流)Iはバイパスダイオード6bに流れる。
その結果、太陽電池クラスタ4bに陰がかかった太陽電池ストリング3aの発電による電圧(発電電圧)Vと発電電流Iとの関係は、図3の点線で示すものになる。同図では、比較のため、全体に太陽光が照射している太陽電池ストリング3aの発電電圧Vと発電電流Iとの関係が、実線で示されている。また、同図のVG1は、全体に太陽光が照射した太陽電池ストリング3aの開放電圧(電流がゼロである場合の発電電圧V)である。
太陽電池クラスタ4a,4b,4cの各々の発電電圧が(1/3)VG1であるとすると、太陽電池クラスタ4bに陰がかかっている太陽電池ストリング3aの発電電圧Vは、同図に示すように、ほぼ(2/3)VG1になる。すなわち、太陽電池クラスタ4bに陰がかかっているために低下する太陽電池ストリング3aの発電電圧Vは、ほぼ1/3ですむことになる。このように、バイパスダイオード6a,6b,6cを設けることによって、一部に陰がかかった太陽電池ストリング3aの発電量の著しい低下を抑制することができる。
また、太陽電池セル5a,5b,5cそのものが劣化した場合や、同一の太陽電池クラスタ4a,4b,4c内の太陽電池セル5a,5b,5cを接続する配線に断線が生じた場合などにおいても、太陽電池ストリング3aの一部に陰がかかった場合と同様に、バイパスダイオード6a,6b,6cによって太陽電池ストリング3aの発電量の著しい低下を抑制することができる。
しかしながら、例えばバイパスダイオード6bが断線している場合(図4参照)、発電電流Iは陰がかかった太陽電池セル5bを流れることになるため、太陽電池ストリング3aの発電量は著しく低下する。バイパスダイオード6bの不具合が断線に至るまで進行していなくても、バイパスダイオード6bに不具合があれば、太陽電池ストリング3aの発電量は著しく低下する。
これまで説明した太陽電池ストリング3aの構成は、太陽電池ストリング3bについても同様である。以下の説明では、太陽電池ストリング3a,3b、太陽電池クラスタ4a,4b,4c、太陽電池セル5a,5b,5c、バイパスダイオード6a,6b,6cを特に区別する必要がない場合、それぞれ、「太陽電池ストリング3」、「太陽電池クラスタ4」、「太陽電池セル5」、「バイパスダイオード6」と称する。
太陽光発電システム1は、太陽電池パネル2のバイパスダイオード6について診断するため、図1に示すように、PSCU(電源コントロールユニット)10と、接続箱11と、診断用電源12a,12bと、充電部13と、スイッチ部14a,14bと、電流検出部15a,15bと、表示部16と、制御部17とをさらに備える。
PSCU10は、太陽電池パネル2により発電された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統へ供給する装置であり、DC/AC変換装置などから構成される。PSCU10は、発電電力供給配線18により太陽電池パネル2に電気的に接続されている。
接続箱11は、発電電力供給配線18の途中に設けられ、太陽電池ストリング3の各々が発電した電力を集約してPSCU10へ出力する。
接続箱11は、2つの開閉器19a,19bを備える。開閉器19a(19b)は、太陽電池ストリング3a(3b)に接続される発電電力供給配線18であるストリング側配線20a(20b)と、電気的に集約してPSCU10へ接続される発電電力供給配線18である変換側配線21との間に設けられる。開閉器19a(19b)によって、ストリング側配線20a(20b)と変換側配線21との間の電気的な接続状態(接続又は切断)が切り替えられる。
ストリング側配線20a(20b)は、太陽電池ストリング3a(3b)の正極に接続される正極配線20a_1(20b_1)(図1において+を付した配線)を有し、太陽電池ストリング3a(3b)の負極に接続される負極配線20a_2(20b_2)(図1において−を付した配線)を有する。負極配線20a_2(20b_2)には、太陽電池ストリング側にカソードが接続された逆流防止ダイオード22a,22bが設けられる。以下の説明では、逆流防止ダイオード22a,22bを特に区別する必要がない場合、「逆流防止ダイオード22」と称する。
診断用電力供給手段としての診断用電源12a,12bは、バイパスダイオード6について診断するための電源であり、例えば蓄電池などから構成される。診断用電源12a(12b)は、診断用印加配線23a(23b)を介して、太陽電池ストリング3a(3b)に電気的に接続している。
診断用電源12a(12b)の正極は、診断用印加配線23a_1(23b_1)を介して、ストリング側の負極配線20a_2(20b_2)に電気的に接続している。診断用電源12a(12b)の負極は、診断用印加配線23a_2(23b_2)を介して、ストリング側の正極配線20a_1(20b_1)に電気的に接続している。このように接続された診断用電源12a(12b)から電力が供給されることによって、診断電圧が印加されて、太陽電池ストリング3a(3b)及びストリング側配線20a(20b)には発電電流Iと同じ方向の電流が流れる。
以下の説明では、診断用電源12a,12bを特に区別する必要がない場合、「診断用電源12」と称する。また、診断用電源12a(12b)によって各ストリング側配線20a(20b)に流れる電流を「診断電流I」と称する。
充電部13は、診断用電源12を充電するための装置であり、例えば変圧装置などから構成される。充電部13は、例えば変換側配線21に電気的に接続されており、太陽電池パネル2が発電した電力を取得して診断用電源12へ供給する。
スイッチ部14a,14bは、診断用電源12から太陽電池ストリング3に電力を供給するか否かを切り替えるスイッチであり、例えばリレーなどから構成される。
スイッチ部14a(14b)は、診断用電源12a(12b)の正極とストリング側の負極配線20a_2(20b_2)とを接続する診断用印加配線23a_1(23b_1)に設けられる。スイッチ部14a(14b)の状態(開又は閉)を切り替えることによって、診断用印加配線23a_1(23b_1)が形成する電気回路の接続状態(切断又は通電)が切り替わる。以下の説明では、スイッチ部14a,14bを特に区別する必要がない場合、「スイッチ部14」と称する。
電流検出部15a,15bは、診断用印加配線23a_1,23b_1の各々における電流を検出し、検出した電流の大きさを表す電流情報を出力する。電流検出部15a,15bは、例えば直流用のカレントトランス、シャント抵抗、ホール素子などから構成される。電流検出部15a(15b)は、スイッチ部14a(14b)と同様に、診断用印加配線23a_1(23b_1)に設けられる。
表示部16は、バイパスダイオード6の診断結果などを表示する。表示部16は、例えば液晶パネルから構成される。
制御部17は、バイパスダイオード6について診断するため制御を行う。制御部17は、1つ又は複数のプロセッサ、RAM(Random Access Memory)などから構成される。制御部17は、PSCU10と、診断用電源12と、充電部13と、スイッチ部14と、電流検出部15と、表示部16との間で情報を授受するための通信回線により接続される。この通信回線は、有線無線を問わない。
制御部17は機能的に、図6に示すように、開始時期検知部30と、充電制御部31と、スイッチ制御部32と、電流情報取得部33と、不具合判断部34と、表示制御部35とを備える。
開始時期検知部30は、バイパスダイオード6の診断を開始する時期の到来を検知する。開始時期検知部30は、開始時期の到来を検知するとそのことを示す検知情報を出力する。開始時期検知部30は、開始時期の到来を検知するために予め定められる開始閾値THを示す情報(開始閾値情報)を保持している。なお、開始閾値情報は、図示しない記憶部に保持されていてもよい。
充電制御部31は、診断用電源12の充電状態を検知しつつ、充電部13を制御する。
スイッチ制御部32は、スイッチ部14の状態を制御する。スイッチ制御部32は、通常、スイッチ部14を開に設定する。開始時期検知部30から出力された検知情報を取得してからバイパスダイオード6の診断が終了するまで、スイッチ制御部32は、各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6を診断できるようにスイッチ部14の状態を制御する。
電流情報取得部33は、電流情報を電流検出部15から取得する。
不具合判断部34は、電流情報取得部33によって取得された電流情報に基づいて不具合のあるバイパスダイオード6の有無を太陽電池ストリング3ごとに判断し、判断の結果を示す情報(判断情報)を出力する。
表示制御部35は、不具合判断部34による判断の結果を表示部16に表示させる。
これまで説明した制御部17の機能は、制御部17を構成するプロセッサ自体の機能として実現されてもよく、図示しない記憶部に記憶されたソフトウェア・プログラムを実行するプロセッサの機能として実現されてもよく、さらに、それらの組み合わせによって実現されてもよい。
ここから、太陽光発電システム1が実行する診断処理について、図7を参照して説明する。同図に示す診断処理は、例えば太陽光発電システム1が稼働している間、繰り返される。
開始時期検知部30は、開始時期が到来したか否かを判断する(ステップS101)。
具体的には、開始時期検知部30は、各太陽電池ストリング3の発電電圧Vを表す情報(発電電力に関する情報)をPSCU10から取得し、発電電圧Vに基づいて開始時期の到来を検知する。各太陽電池ストリング3の発電電圧Vが予め定められた開始閾値TH以下である場合に、開始時期検知部30は、開始時期が到来したと判断(開始時期の到来を検知)する(ステップS101;Yes)。少なくとも1つの太陽電池ストリング3の発電電圧Vが開始閾値THを超える場合に、開始時期検知部30は、開始時期が到来していないと判断する(ステップS101;No)。
開始閾値THは例えば、各診断用電源12の電圧Vとバイパスダイオード6の順電圧V×各太陽電池ストリング3に含まれるバイパスダイオードの数(本実施形態では、3)との差である。この開始閾値THを採用することによって、各太陽電池ストリング3が備えるすべてのバイパスダイオード6へ診断用電源12の電圧Vで通電させることができる程度に、発電電圧Vが低下した時を検知することができる。発電電圧Vが低下する場合として、典型的には、夕刻から夜にかけて太陽光が弱くなって、太陽電池ストリング3の発電量が低下するときがある。
開始時期が到来していないと判断された場合(ステップS101;No)、充電制御部31は、診断用電源12の各々から充電量を表す情報(充電量情報)を取得し、取得した充電量情報に基づいて各診断用電源12が満充電であるか否かを判断する(ステップS102)。
具体的には、充電量情報によって表される充電量が予め定められた充電閾値TH以上である場合に、充電制御部31は、満充電であると判断する(ステップS102;Yes)。満充電であると判断された場合(ステップS102;Yes)、開始時期検知部30は、開始時期到来判断処理(ステップS101)を継続する。
充電量情報によって表される充電量が充電閾値TH未満である場合に、充電制御部31は、満充電でないと判断する(ステップS102;No)。そして、満充電でないと判断した充電制御部31は、満充電ではない診断用電源12を充電するように充電部13を制御する(ステップS103)。
開始時期が到来したと判断された場合(ステップS101;Yes)、制御部17は、各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6について診断する処理(ステップS105〜S111)を実行する(ループA;ステップS104)。
スイッチ制御部32は、スイッチ部14aを閉に切り替える(ステップS105)。これによって、診断用印加配線23a_1によって形成される電気回路は通電状態となり、その結果、診断用電源12aによって診断電圧がストリング側の負極配線20a_2に印加される。
ここで、ストリング側の負極配線20a_2には、逆流防止ダイオード22aが設けられているので、発電電流Iとは逆方向の電流がPSCU10へ流れ込むことはない。発電電流Iと逆方向の電流がPSCU10に流れ込むとPSCU10が故障する可能性があるが、逆流防止ダイオード22aによってこのような故障を防ぐことができる。
電流検出部15aが、診断用印加配線23a_1における電流を測定して電流情報を出力する。電流情報取得部33は、電流検出部15aから電流情報を取得する(ステップS106)。
ここで、太陽電池ストリング3aが備えるすべてのバイパスダイオード6a,6b,6cに不具合がない場合、図8に示すように、診断回路に診断電流Iが流れる。この診断回路は、診断用印加配線23aと、スイッチ部14aと、電流検出部15aと、バイパスダイオード6a,6b,6cとを含んで形成される。
これに対して、太陽電池ストリング3aが備えるバイパスダイオード6a,6b,6cのいずれかに不具合がある場合、診断回路に診断電流Iはほとんど流れない。図9には、バイパスダイオード6bに不具合があり、そこでは診断電流Iが遮断される例を示す。この場合、診断電流Iは、せいぜい太陽電池セル5bを僅かに流れることができる程度である。
不具合判断部34は、電流情報取得部33によって取得された電流情報が示す電流の大きさ(電流値)Iと予め定められた診断閾値THとを比較する(ステップS107)。
比較した結果、電流値Iが診断閾値TH以下である場合に(ステップS107;Yes)、不具合判断部34は、太陽電池ストリング3aが備えるバイパスダイオード6のいずれかに不具合があると判断する(ステップS108)。また、比較した結果、電流値Iが診断閾値THより大きい場合に(ステップS107;No)、不具合判断部34は、太陽電池ストリング3aが備えるバイパスダイオード6のすべてに不具合がないと判断する(ステップS109)。そして、これらの判断処理(ステップS108及びS109)の後、不具合判断部34は、その判断結果を示す判断情報を出力する。
表示制御部35は、不具合判断部34によって出力された判断情報を取得し、判断情報が示す判断結果を表示部16に表示させる(ステップS110)。これによって、表示部16には、太陽電池ストリング3aが備えるバイパスダイオード6の不具合の有無が判断結果として表示される。
スイッチ制御部32は、スイッチ部14aを開に切り替え(ステップS111)、太陽電池ストリング3aについてのループA(ステップS104)を終了させる。
次に、制御部17は、これまで説明したループA(ステップS104)と同様の処理を太陽電池ストリング3bについて実行し、その後、診断処理を終了する。
このように、太陽光発電システム1は、バイパスダイオード6に不具合があるか否かを太陽電池ストリング3ごとに順に診断する。そして、診断結果は表示部16に表示されるので、ユーザは、各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6に不具合があるか否かを容易に知ることができる。
本実施形態によれば、太陽光発電システム1は、各太陽電池ストリング3の発電電圧Vが開始閾値TH以下である場合に、各太陽電池ストリング3に診断用電源12から電圧を印加する。そして、太陽光発電システム1は、電圧を印加することによって各太陽電池ストリング3を流れる電流の大きさに基づいて各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6について不具合の有無を判断する。したがって、天候、雲の動き、太陽電池パネルの設置環境などにかかわらず、各太陽電池ストリング3が備えるバイパスダイオード6について容易に診断することが可能になる。
そして、このようなバイパスダイオード6の診断を適宜行うことによって、バイパスダイオード6に不具合が生じていた場合にはそれを早期に見つけて措置を講じることができる。そのため、太陽電池パネル2が本来供給することができる電力量を長期にわたって維持することができる太陽光発電システムを実現することが可能になる。
また、逆流防止ダイオード22を備えるので、上述のように、診断用電源12a,12bによる電流がPSCU10へ逆流することを防止することができる。また、逆流防止ダイオード22は、本実施形態のように接続箱11の中に設けることができるので、太陽光発電システム1の構成を複雑にすることなく簡易な構成で、PSCU10への電流の逆流を防ぐことができる。
さらに、バイパスダイオード6の診断は、発電電圧Vが開始閾値TH以下である場合に開始される。開始閾値THを上述のように適切に定めることによって、各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6のすべてへ診断用電源12が電流を確実に流すことができる。したがって、精度のよい診断が可能になる。
さらに、診断用電源12は、蓄電池であって、太陽電池パネル2が発電した電力によって充電される。そのため、商用電源など他の電力で充電するよりも、太陽電池パネル2の構成を簡易にすることが可能になる。
以上、本発明に係る実施形態1について説明したが、実施形態1は上述のものに限定されない。
例えば、太陽電池パネル2の構成は、実施形態1で説明したものに限られない。太陽電池パネル2が備える太陽電池ストリング3の数、太陽電池ストリング3が備える太陽電池クラスタ4の数、及び太陽電池クラスタ4を構成する太陽電池セル5の数は、いくつであってもよい。
また例えば、実施形態1では、太陽電池ストリング3に対応して2つの診断用電源12が備えられることとしたが、診断用電源12は1つでもよい。また、診断用電源12は、蓄電池ではなく商用電源などであってもよい。この場合、商用電源から供給される電力を太陽電池ストリング3へ印加できるように変換する装置が、診断用電力供給手段に相当することになる。この装置は、例えばAC/DC変換装置、変圧装置などである。さらに、充電部13は、太陽電池パネル以外の電源(例えば、商用電源)から供給される電力を取得して診断用電源12を充電してもよい。
さらに例えば、電流検出部15a,15bはそれぞれ、診断用印加配線23a_1,23b_1に設けられることとしたが、電流検出部15a,15bが設けられる場所はこれに限られない。電流検出部15a,15bはそれぞれ、診断用電源12から印加した場合に太陽電池ストリング3a,3bを流れる診断電流を測定できる場所に設けられればよい。
さらに例えば、制御部17、スイッチ部14、電流検出部15、及び表示部16が稼働するための電源は典型的には、診断用電源12であるが、これに限られない。その電源は例えば、商用電源など太陽電池パネル2以外を供給源とする電源であってもよく、また診断用電源12、商用電源などを組み合わせたものであってもよい。
さらに例えば、逆流防止ダイオード22a,22bを設ける代わりに、開閉器19a,19bを開(切断)にしてもよい。この場合、制御部17は例えば、開閉器19a,19bの接続状態を切り替える開閉器制御部(図示せず)を備えてもよい。この開閉器制御部は、開始時期の到来が検知された場合に(ステップS101;Yes)、通電処理(ステップS105)の前に、開閉器19a(19b)を開(切断)に切り替えるとよい。さらに、開閉器制御部は、すべての太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6について診断が終了した後に、開閉器19a(19b)を閉(接続)に切り替えるとよい。これによっても、発電電流Iと逆方向の電流がPSCU10に流れ込むことを防止することができる。
さらに例えば、実施形態1では、バイパスダイオード6の診断は、発電電圧Vが開始閾値TH以下である場合に開始されることとしたが、開始時期はこれに限られない。例えば、PSCU10は自身を制御するための電源が必要であるが、PSCU10には太陽電池パネル2の発電電力で自身を制御するものがある。この場合、PSCU10は、自身を制御するために十分な電力を太陽電池パネル2が発電できなくなったときに、そのことを示す情報を発電電力に関する情報として出力してもよい。そして、開始時期検知部30は、その情報を取得した場合に、バイパスダイオード6の診断の開始時期が到来したと判断してもよい。これによっても、太陽電池パネル2の発電電力が低下した時にバイパスダイオード6の診断を開始することができる。したがって、各太陽電池ストリング3のすべてのバイパスダイオード6へ診断用電源12で電流を流すことが可能になる。
さらに例えば、判断結果を表示部16に表示させる時期は、判断処理(ステップS108及びS109)の直後でなくてもよい。例えば、ユーザの指示に応じて、表示制御部35は表示部16に表示結果を表示させてもよい。また例えば、太陽電池パネル2での発電電力が所定以上になった場合、予め定められた時刻が到来した時など予め定められた時期に、表示制御部35は表示部16に表示結果を表示させてもよい。これらの場合、太陽光発電システム1が図示しない記憶部をさらに備え、記憶部に判断情報を蓄積し、判断結果を表示すべきときに表示制御部35が判断情報を記憶部から取得して表示部16に表示させるとよい。このように、表示時期を適宜設定できるようにすることによって、バイパスダイオード6の診断結果を確実に知ることができる。したがって、不具合を早期に見つけることが可能になる。
実施形態2.
本実施形態に係る太陽光発電システムは、時刻に基づいてバイパスダイオード6の診断開始時期を判断する。本実施形態に係る太陽光発電システムは、実施形態1に係る太陽光発電システム1と概ね同じ構成を備える。本実施形態に係る太陽光発電システムと実施形態1に係る太陽光発電システム1とでは、制御部の詳細が異なる。
本実施形態に係る制御部217は機能的に、図10に示すように、実施形態1に係る制御部17が備える構成に加えて、計時部240を備える。計時部240は、現在時刻を計測し、現在時刻を示す情報(現在時刻情報)を出力する。計時部240は例えば、配線を介して信号を授受できるように制御部217の外部に設けられる計時用チップなどから構成される。
開始時期検知部230は、現在時刻情報に基づいて、バイパスダイオード6について診断する処理を開始する時期を検知する。開始時期検知部230は、予め定められる診断開始時刻を示す情報(診断開始時刻情報)を保持している。なお、診断開始時刻情報は、図示しない記憶部に保持されていてもよい。
ここで、診断開始時刻には、太陽光がない夜間にすべてのバイパスダイオード6の診断を完了させることができる時刻が設定されるとよい。具体的な時刻は、太陽電池パネル2が備える太陽電池ストリング3の数、太陽電池パネル2が設置される地域などによって異なるが、例えば20時から24時、0時から3時の間の時刻が設定されるとよい。
このような本実施形態に係る太陽光発電システムが実行する診断処理の流れは、概ね実施形態1に係る診断処理(図7参照)と同様である。本実施形態に係る診断処理と実施形態1に係る診断処理とでは、開始時期判断処理(ステップS101)の詳細が異なる。
開始時期検知部230は、現在時刻情報を計時部240から取得し、診断開始時刻情報を参照する。そして、開始時期検知部230は、現在時刻情報が示す現在時刻と診断開始時刻情報が示す診断開始時刻とを比較する。
比較の結果、現在時刻が診断開始時刻を経過した場合に、開始時期検知部230は、開始時期が到来したと判断(開始時期を検知)する(ステップS101;Yes)。また、現在時刻が診断開始時刻を経過していない場合に、開始時期検知部230は、開始時期が到来していないと判断する(ステップS101;No)。
本実施形態によっても、診断用電源12が各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6のすべてへ電流を流すことができる時期にバイパスダイオード6の診断を開始することができる。
実施形態3.
本実施形態に係る太陽光発電システムは、日射量に基づいてバイパスダイオード6の診断開始時期を判断する。本実施形態に係る太陽光発電システム301は、図11に示すように、実施形態1に係る太陽光発電システム1が備える構成に加えて、日射量計(日射計測手段)341を備える。
日射量計341は、日射量を計測し、計測した日射量を示す情報(日射情報)を出力する。日射量計341は例えば、フォトダイオード、フォトトランジスタ、日射センサなどから構成される。
本実施形態に係る制御部317は機能的に、図12に示すように、実施形態1に係る制御部17が備える開始時期検知部30に代えて、開始時期検知部330を備える。
開始時期検知部330は、日射量計341から日射情報を取得し、取得した日射量情報に基づいて各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6について診断する処理を開始する時期を検知する。開始時期検知部330は、予め定められた日射量を表す開始閾値THを示す開始閾値情報を保持している。
ここで、開始閾値THには例えば、各太陽電池ストリング3に含まれるバイパスダイオード6のすべてへ診断用電源12の電圧Vで通電させることができる程度の発電電圧Vとなる日射量が設定されるとよい。
このような本実施形態に係る太陽光発電システムが実行する診断処理の流れは、概ね実施形態1に係る診断処理(図7参照)と同様である。本実施形態に係る診断処理と実施形態1に係る診断処理とでは、開始時期判断処理(ステップS101)の詳細が異なる。
開始時期検知部330は、日射量情報を日射量計341から取得し、開始閾値情報を参照する。そして、開始時期検知部330は、日射量情報が示す日射量と開始閾値情報が示す開始閾値THとを比較する。
比較の結果、日射量が開始閾値TH以下となった場合に、開始時期検知部330は、開始時期が到来したと判断(開始時期を検知)する(ステップS101;Yes)。また、日射量が開始閾値THを越える場合に、開始時期検知部330は、開始時期が到来していないと判断する(ステップS101;No)。
なお、日射量計341は、日射量が所定量以上であるか否かを計測し、その計測結果を示す情報を日射情報として出力してもよい。この場合、開始時期検知部330は、日射情報を参照し、その内容に従って開始時期が到来したか否かを判断するとよい。
本実施形態によっても、本実施形態によっても、診断用電源12が各太陽電池ストリング3のバイパスダイオード6のすべてへ電流を流すことができる時期にバイパスダイオード6の診断を開始することができる。
実施形態4.
本実施形態に係る太陽光発電管理システム451は、図12に示すように、複数の太陽光発電システム401と、管理装置452とを備える。各太陽光発電システム401と管理装置452とは、有線又は無線のLAN、WAN、公衆通信回線などを含む通信回線453を介して接続されている。太陽光発電システム401は、実施形態1に係る太陽光発電システム1と同様に、バイパスダイオード6について診断することができる。管理装置452は、各太陽光発電システム401を維持管理するための装置であり、例えば遠隔地にある監視センタなどに設置される。
太陽光発電システム401は、実施形態1に係る太陽光発電システム1と概ね同じ構成を備えており、表示部16を備えない。また、太陽光発電システム401が備える制御部417の詳細な構成が、実施形態1に係る制御部17と異なる。
本実施形態に係る制御部417は機能的に、図14に示すように、実施形態1に係る制御部17が備える構成(図6参照)に加えて、通信部461を備える。通信部461は、管理装置452との間で通信を確立して情報を送受信する通信インタフェースである。また、制御部417は、実施形態1に係る制御部17とは異なり、表示制御部35を備えない。
管理装置452は、各太陽光発電システム401の診断結果に基づく管理を可能にするため、図15に示すように、通信部462と、表示部463と、表示制御部464と、記憶部465とを備える。
通信部462は、各太陽光発電システム401との間で通信を確立して情報を送受信する通信インタフェースである。表示部463は、各太陽光発電システム401の診断結果などを表示する液晶パネルなどである。表示制御部464は、例えばユーザから指示を受けた場合に、記憶部465から判断情報を取得し、取得した判断情報に含まれる判断結果を表示部463に表示させるプロセッサなどから構成される。
記憶部465は、判断情報を記憶するフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、それらを制御するプロセッサなどから構成される。
本実施形態に係る太陽光発電管理システム451が実行する診断処理は、図16に示すように、表示処理(ステップS110)が実行されず、ループA(ステップS104)の後に送信処理(ステップS412)が実行されることを除いて、実施形態1に係る診断処理(図7参照)と同じである。
太陽光発電システム401の通信部461は、判断処理(ステップS108及びS109)における判断結果を示す判断情報を不具合判断部34から取得し、その判断情報を管理装置452へ送信する(ステップS412)。
図17は、管理装置452が実行する管理処理の流れを示すフローチャートである。管理装置452は、例えば稼動している間、管理処理を繰り返す。
管理装置452の通信部462は、太陽光発電システム401から判断情報を受信した場合(ステップS421;Yes)、取得した判断情報を記憶部465へ出力する。判断情報を取得した記憶部465は、それを記憶する(ステップS422)。これによって、各太陽光発電システム401の判断情報が記憶部465に蓄積される。蓄積された判断情報に基づいて、各太陽光発電システム401の維持管理に関するユーザへの定期的な報告などに利用することができる。
管理装置452の通信部462が太陽光発電システム401から判断情報を受信しない場合(ステップS421;No)又は記憶処理(ステップS422)の後に、表示制御部464は、ユーザから表示指示情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS423)。表示指示情報は例えば、ユーザの指示に係る判断結果を表示部463に表示させることを示す情報であって、図示しない入力部をユーザが操作することによって、表示制御部464に取得される。
表示指示情報を受け付けたと判断した場合(ステップS423;Yes)、表示制御部464は、表示指示情報に係る判断結果を表示部463に表示させる(ステップS424)。表示指示情報を受け付けていないと判断した場合(ステップS423;No)又は表示処理(ステップS424)の後に、通信部462は、受信判断処理(ステップS421)を実行する。
本実施形態によれば、各太陽光発電システム401での判断結果が管理装置452に表示される。そのため、管理者は、各太陽光発電システム401の判断結果に基づいて、遠隔地から複数の太陽光発電システム401を管理することができる。バイパスダイオード6に不具合があることが表示された場合には、管理者は、修理などの措置を早急に講じることができる。したがって、長期にわたり安定的な発電電力を維持可能な太陽光発電システムを実現するための管理が可能になる。
以上、本発明の実施形態4について説明したが、実施形態4は上述のものに限定されない。
例えば、開始時期検知部30は、管理装置452から送信される開始指示情報に基づいて開始時期を検知してもよい。開始指示情報は、バイパスダイオード6の診断を開始する指示を示す情報である。この場合、管理装置452が、各太陽光発電システム401の診断開始時期を予め定めた開始時期情報を記憶しておき、開始時期情報に含まれる診断開始時期が到来すると、管理装置452が、該当する太陽光発電システム401へ開始指示情報を送信するとよい。
これによって、管理装置452において開始時期を管理することができる。そのため、管理者は、例えば太陽光発電システム401ごとに適した開始時期を容易に設定することができる。これによって、バイパスダイオード6について診断の精度をより向上させることが可能になる。
実施形態5.
本実施形態では、実施形態4と同様に、複数の太陽光発電システムと管理装置とを備える太陽光発電管理システムについて説明する。本実施形態に係る太陽光発電管理システムでは、管理装置が、太陽光発電システムから受信する情報に基づいて、太陽光発電システムが備えるバイパスダイオードについて診断する。
本実施形態に係る太陽光発電システムの構成は、制御部の詳細を除いて、実施形態4に係る太陽光発電システム401の構成と概ね同じである。本実施形態に係る太陽光発電システムの制御部417は、図18に示すように、不具合判断部34を備えないことを除いて、実施形態4に係る制御部417(図14参照)と同じ構成を備える。
管理装置552は、図19に示すように、各太陽光発電システムの診断結果に基づく管理を可能にするため、実施形態4に係る管理装置452が備える構成(図15参照)に加えて、不具合判断部534を備える。また、管理装置552は、実施形態4に係る記憶部465に代えて、記憶部565を備える。
不具合判断部534は、太陽光発電システムから受信した電流情報に基づいて、不具合のあるバイパスダイオード6が含まれているか否かを太陽電池ストリング3ごとに判断し、判断情報を出力する。記憶部565は、不具合判断部534から判断情報を取得して記憶する。
ここから、本実施形態に係る太陽光発電管理システムが実行する診断処理について、図を参照して説明する。
図20は、本実施形態に係る太陽光発電システムが実行する診断処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、本実施形態に係る診断処理は、比較処理(ステップS107)及び判断処理(ステップS108及びS109)を含まず、送信処理(ステップS412)に代えて送信処理(ステップS512)を含むことを除いて、実施形態4に係る診断処理(図16参照)と同じである。
送信処理(ステップS512)では、太陽光発電システムの通信部461は、各太陽電池ストリング3に対応する電流情報を管理装置552へ通信回線を介して送信する。ここで送信される電流情報は、電流情報取得部33によって取得されたものであって、ループA(ステップS104)の間、電流情報取得部33が保持しておくとよい。なお、太陽光発電システムが図示しない記憶部を備え、電流情報は、その記憶部に記憶されてもよい。
このような診断処理が各太陽光発電管理システムによって実行されることによって、各太陽光発電管理システムが備えるバイパスダイオード6を診断するために必要な電流情報が、随時、管理装置552へ送信される。
図21は、本実施形態に係る管理装置552が実行する管理処理の流れを示すフローチャートである。管理装置552は、例えば稼動している間、管理処理を繰り返す。
管理装置552の通信部462が太陽光発電管理システムから送信された電流情報を受信した場合(ステップS521;Yes)、管理装置552はループB(ステップS522)を実行する。
ループB(ステップS522)では、電流情報の送信元である太陽光発電管理システムが備える各太陽電池ストリング3について、上述の比較処理(ステップS107)及び判断処理(ステップS108及びS109)が実行され、続けて、記憶処理(ステップS523)が実行される。
記憶処理(ステップS523)では、記憶部565は、不具合判断部534が判断処理(ステップS108及びS109)を実行することによって生成される判断情報を取得して記憶する。
通信部462が太陽光発電管理システムから送信された電流情報を受信しない場合(ステップS521;No)又はループB(ステップS522)の後に、上述の表示指示判断処理(ステップS423)及び表示処理(ステップS424)を実行する。
本実施形態によれば、実施形態4と同様に、管理者は、各太陽光発電システムの判断結果に基づいて、遠隔地から複数の太陽光発電システムを管理することができる。そして、長期にわたり安定的な発電電力を維持可能な太陽光発電システムを実現するための管理が可能になる。
また、本実施形態によれば、管理装置552が、比較処理(ステップS107)及び判断処理(ステップS108及びS109)を実行するので、各太陽光発電システムにおける処理を軽減することができる。
さらに、管理装置552にて診断閾値THを設定することができるので、管理者は、各太陽光発電システムごとに適した診断閾値THに容易に変更して設定することができる。これによって、バイパスダイオード6について診断の精度をより向上させることが可能になる。
以上、本発明の実施形態について、その変形例も含めて説明したが、本発明は、実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、例えば各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせた態様、またそれらと均等な技術的範囲をも含む。
1,301,401 太陽光発電システム
2 太陽電池パネル
3a,3b 太陽電池ストリング
4a,4b,4c 太陽電池クラスタ
5a,5b,5c 太陽電池セル
6a,6b,6c バイパスダイオード
10 PSCU
11 接続箱
12a,12b 診断用電源
13 充電部
14a,14b スイッチ部
15a,15b 電流検出部
16,463 表示部
17,217,317,417,517 制御部
18 発電電力供給配線
19a,19b 開閉器
20a,20b ストリング側配線
21 変換側配線
22a,22b 逆流防止ダイオード
23a,23b 診断用印加配線
30,230,330 開始時期検知部
31 充電制御部
32 スイッチ制御部
33 電流情報取得部
34,534 不具合判断部
35,464 表示制御部
240 計時部
341 日射量計
451 太陽光発電管理システム
452,552 管理装置
453 通信回線
461,462 通信部
465,565 記憶部

Claims (10)

  1. バイパスダイオードを有し、太陽光を受けて発電する太陽電池ストリングと、
    前記太陽電池ストリングに診断電圧を印加することによって、発電時と同じ方向の電流を流す診断用電力供給手段と、
    前記太陽電池ストリングに前記診断電圧を印加するか否かを切り替えるスイッチ手段と、
    前記太陽電池ストリングに流れる電流を測定する電流測定手段と、
    前記診断電圧が印加された場合に前記電流測定手段によって測定される電流の大きさと予め定められた診断閾値とを比較し、比較の結果に基づいて前記バイパスダイオードに不具合があるか否かを判断する不具合判断手段と
    前記太陽電池ストリングの発電による直流電力を交流商用周波数に変換して電力系統に供給する電源コントロールユニットと、
    前記太陽電池ストリングと前記電源コントロールユニットとに接続される発電電力供給配線と、
    前記発電電力供給配線のうち前記太陽電池ストリングの負極側に接続される負極側配線の途中に設けられ、前記太陽電池ストリング側にカソードが接続される逆流防止ダイオードとを備え
    前記診断用電力供給手段は、前記太陽電池ストリングと前記逆流防止ダイオードとの間の前記負極側配線を介して前記診断電圧を前記太陽電池ストリングに印加す
    ことを特徴とする太陽光発電システム。
  2. 前記発電電力供給配線の電気的な接続状態を切り替える開閉器と、前記逆流防止ダイオードとが設けられる接続箱を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽光発電システム。
  3. 前記診断電圧を印加する時期が到来したか否かを判断する開始時期検知手段を備え、
    前記スイッチ手段は、前記時期が到来したと判断されると、前記太陽電池ストリングに前記診断電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽光発電システム。
  4. 前記開始時期検知手段は、前記太陽電池ストリングの発電電力に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて前記時期が到来したか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽光発電システム。
  5. 現在時刻を計測する計時手段を備え、
    前記開始時期検知手段は、前記現在時刻が予め定められた時刻となった場合に、前記時期が到来したと判断する
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽光発電システム。
  6. 日射量を計測する日射計測手段を備え、
    前記開始時期検知手段は、前記日射計測手段によって計測された前記日射量と開始閾値とを比較し、比較の結果、前記日射量が前記開始閾値以下である場合に、前記時期が到来したと判断する
    ことを特徴とする請求項に記載の太陽光発電システム。
  7. 前記太陽電池ストリングによって発電される電力を取得して、前記診断用電力供給手段に供給する充電手段と、
    前記診断用電力供給手段は、前記充電手段から供給される電力によって充電される蓄電池である
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽光発電システム。
  8. 前記不具合判断手段による判断結果を表示手段に表示させる表示制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の太陽光発電システム。
  9. 請求項1からのいずれか1項に係る太陽光発電システムと、
    前記太陽光発電システムと通信回線を介して接続された管理装置とを備え、
    前記太陽光発電システムは、
    前記不具合判断手段による判断結果を示す判断情報を送信する送信手段をさらに備え、
    前記管理装置は、
    前記送信手段から送信された判断情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された判断情報が示す判断結果を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える
    ことを特徴とする太陽光発電管理システム。
  10. 太陽光発電システムと、
    前記太陽光発電システムと通信回線を介して接続された管理装置とを備え、
    前記太陽光発電システムは、
    バイパスダイオードを有し、太陽光を受けて発電する太陽電池ストリングと、
    前記太陽電池ストリングに診断電圧を印加することによって、発電時と同じ方向の電流を流す診断用電力供給手段と、
    前記太陽電池ストリングに前記診断電圧を印加するか否かを切り替えるスイッチ手段と、
    前記太陽電池ストリングに流れる電流を測定する電流測定手段と、
    前記診断電圧が印加された場合に前記電流測定手段によって測定される電流の大きさを示す測定情報を送信する送信手段と
    前記太陽電池ストリングの発電による直流電力を交流商用周波数に変換して電力系統に供給する電源コントロールユニットと、
    前記太陽電池ストリングと前記電源コントロールユニットとに接続される発電電力供給配線と、
    前記発電電力供給配線のうち前記太陽電池ストリングの負極側に接続される負極側配線の途中に設けられ、前記太陽電池ストリング側にカソードが接続される逆流防止ダイオードとを備え、
    前記診断用電力供給手段は、前記太陽電池ストリングと前記逆流防止ダイオードとの間の前記負極側配線を介して前記診断電圧を前記太陽電池ストリングに印加し、
    前記管理装置は、
    前記送信手段から測定情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された各測定情報が示す電流の大きさと予め定められた診断閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記各バイパスダイオードに不具合があるか否かを判断する不具合判断手段とを備える
    ことを特徴とする太陽光発電管理システム。
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