JP6859604B2 - 太陽光発電システムおよび検査方法 - Google Patents

太陽光発電システムおよび検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電システムおよび検査方法に関する。
太陽光パネルにより太陽光を利用して電力を発電することが行われている。1枚の太陽光パネルは、例えば、複数枚のセル(太陽光発電のセル)から構成される。また、例えば、複数枚の太陽光パネルが直列に接続されてストリングが構成される。太陽光パネルは、太陽電池モジュール(Photovoltaic Module)と呼ばれる場合もある。
太陽光発電システムにおいて、太陽光パネルにバイパスダイオードが設置される場合がある(特許文献1参照。)。バイパスダイオードは、例えば、太陽光パネルが故障した際に当該太陽光パネルに加熱あるいは焼損が発生することを防ぐ目的で設置される場合がある。このような目的は、バイパスダイオードの断線が発生すると、達せられない。このため、太陽光パネルが設置された後に、バイパスダイオードの断線の有無を検査することは重要である。
ここで、バイパスダイオードの検査では、例えば、太陽光パネルについて1枚ごとに電流を流して、当該電流の値を測定する。しかしながら、この場合、太陽光発電システムから太陽光パネルを取り外す作業、当該太陽光パネルに流れる電流を測定する作業、および当該太陽光パネルを元の太陽光発電システムに取り付ける作業に、大幅な作業時間を要することがあった。特に、メガソーラでは、数万枚の太陽光パネルが存在することから、作業の負荷が多大となる。
なお、他の検査手法として、赤外線カメラを利用して、太陽光パネルの前面あるいは裏面に設置されているバイパスダイオードボックス(バイパスダイオードが設けられた箱)が過熱しているかどうかを検査する手法もあるが、この手法においても、大幅な時間を要する場合があり、さらに、一般に検出の精度が低い。
また、例えば、赤外線カメラを用いて、家庭用などで屋根に設置された太陽光パネルを1枚ごとに検査する作業は、煩雑な場合があった。
特開2014−165277号公報
上述のように、太陽光発電システムでは、太陽光発電モジュール(例えば、ストリング、太陽光パネル、または、セルなど)に設けられたバイパスダイオードの検査に要する作業あるいは時間が多大になる場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、太陽光発電モジュールに設けられたバイパスダイオードの検査を簡易化することができる太陽光発電システムおよび検査方法を提供する。
本発明の一態様は、バイパスダイオードを有する複数のストリングを備える太陽光発電モジュールと、前記複数の前記ストリングに共通であって、電力系統と接続され、前記太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して前記電力系統の側へ出力するインバータと、前記太陽光発電モジュールと前記インバータとの間の経路を介して、前記太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行う検査出力部と、それぞれの前記ストリングと前記インバータの側との接続をオンオフするストリング側スイッチと、前記インバータと前記電力系統の側との接続をオンオフする電力系統側スイッチと、を備え、前記電力系統側スイッチ、前記インバータ、前記ストリング側スイッチ、前記複数の前記ストリングの並びで配置されており、前記検査出力部は、前記バイパスダイオードの検査時に、前記電力系統側スイッチをオンにし続けることで前記インバータの側から前記太陽光発電モジュールの側へ前記電力系統からの電流を流し続けて、このとき、前記インバータよりも前記ストリングの側において、2以上の前記ストリングごとに、前記ストリング側スイッチを順にオンに切り替えて前記インバータの側と接続する、太陽光発電システムである。
本発明の一態様は、太陽光発電システムにおいて、前記検査出力部は、前記インバータに備えられ、入力された交流電流を直流電流に変換して前記太陽光発電モジュールに出力する、構成が用いられてもよい。
本発明の一態様は、太陽光発電システムにおいて、前記検査出力部は、電圧または電流のパルスを発生して前記太陽光発電モジュールに出力するパルス発生器を有する、構成が用いられてもよい。
本発明の一態様は、太陽光発電システムにおいて、前記検査出力部は、電圧を前記太陽光発電モジュールに印加する蓄電池を有する、構成が用いられてもよい。
本発明の一態様は、太陽光発電システムにおいて、前記太陽光発電モジュールに流れる電流または前記太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定する測定部を備える、構成が用いられてもよい。
本発明の一態様は、複数のストリングに共通であって電力系統と接続されるインバータが、バイパスダイオードを有する前記複数の前記ストリングを備える太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して前記電力系統の側へ出力し、前記インバータと前記太陽光発電モジュールとの間の経路を介して、前記太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行い、前記太陽光発電モジュールに流れる電流または前記太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定し、測定の結果に基づいて前記太陽光発電モジュールの検査を行い、電力系統側スイッチ、前記インバータ、ストリング側スイッチ、前記複数の前記ストリングの並びで配置された回路において、前記バイパスダイオードの検査時に、前記インバータと前記電力系統の側との接続をオンオフする前記電力系統側スイッチをオンにし続けることで前記インバータの側から前記太陽光発電モジュールの側へ前記電力系統からの電流を流し続けて、このとき、前記インバータよりも前記ストリングの側において、2以上の前記ストリングごとに、前記ストリングと前記インバータの側との接続をオンオフする前記ストリング側スイッチを順にオンに切り替えて前記インバータの側と接続する、検査方法である。
上記した太陽光発電システムおよび検査方法によれば、太陽光発電モジュールに設けられたバイパスダイオードの検査を簡易化することができる。
本発明の一実施形態(第1の構成例)に係る太陽光発電システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る太陽光発電時におけるストリングの動作の概要を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るバイパスダイオードの検査時におけるストリングの動作の概要を説明するための図である。 本発明の一実施形態(第2の構成例)に係る太陽光発電システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態(第3の構成例)に係る太陽光発電システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態(第4の構成例)に係る太陽光発電システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る測定装置を備えた太陽光発電システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る測定装置の概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る監視システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る測定装置の概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る監視装置の概略的な構成例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の構成例)
[太陽光発電システムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態(第1の構成例)に係る太陽光発電システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係る太陽光発電システム1は、例えば、メガソーラのシステムに適用されてもよい。
本実施形態に係る太陽光発電システム1は、太陽光発電系として、n(nは1以上の整数である。)個のストリング系を備える。ここで、nは1でもよいが、本実施形態では、nは2以上である場合を説明する。
それぞれのストリング系は、1個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれ)と、1個の接続箱(n個の接続箱12−1〜12−nのそれぞれ)と、プラス(+)端子の側の1個のスイッチ(n個のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれ)と、マイナス(−)端子の側の1個のスイッチ(n個のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれ)を備える。
それぞれのストリング系において、1個のストリング、1個の接続箱、2個のスイッチ(+端子の側のスイッチおよび−端子の側のスイッチ)の順に接続されている。当該+端子は当該ストリングの+端子であり、当該−端子は当該ストリングの−端子である。
それぞれのストリング11−1〜11−nは、所定の枚数の太陽光パネル(それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、1枚の太陽光パネル31−1〜31−nのみに符号を付してある。)を備える。1個のストリング11−1〜11−nを構成する太陽光パネルの枚数(所定の枚数)は、1以上の任意の枚数であってもよく、本実施形態では、2以上である場合を説明する。
また、本実施形態に係る太陽光発電システム1は、n個のストリング系に共通な構成部として、スイッチ部41と、インバータ71と、端子72と、トランス73と、端子74と、端子75と、スイッチ76と、端子77と、電流計(電流検出器)91と、電圧計(電圧検出器)92を備える。
スイッチ部41は、2個の切片51〜52と、3個の接点53〜55を備える。+の接点53および+の接点55は、それぞれ、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。−の接点54は、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。+端子の側の切片51は(電流計91を介して)インバータ71の+端子と接続されている。−端子の側の切片52はインバータ71の−端子と接続されている。
インバータ71の+端子と−端子との間に、電圧計92が接続されている。
スイッチ部41は、+端子の側の切片51と+の接点53とが接続されるとともに−端子の側の切片52と−端子の側の接点54とが接続される状態(以下、「第1−1の状態」ともいう。)と、+端子の側の切片51と−の接点54とが接続されるとともに−端子の側の切片52と+端子の側の接点55とが接続される状態(以下、「第1−2の状態」ともいう。)とを切り替える。
また、インバータ71、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77の順に接続されている。
本実施形態に係る太陽光発電システム1では、それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、太陽光を利用して電力を発電する。発電された電力は、接続箱12−1〜12−n、スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、スイッチ部41、インバータ71、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77を介して、当該端子77の接続先へ供給される。当該端子77の接続先は、例えば、一般の電力系統(以下、「系統」ともいう。)である。
なお、それぞれのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
ここで、トランス73は、交流電力の電圧の大きさを変化させる。なお、トランス73は、例えば、パワーコンディショナー(PCS:Power Conditioning System)に備えられたものである。
インバータ71は、n個のストリング系において発電された直流電力を交流電力に変換してトランス73の側へ出力する動作を行う機能を有する。本実施形態では、この動作は、スイッチ部41が第1−1の状態に切り替えられて、行われる。
また、本実施形態では、インバータ71は、トランス73の側からの交流電力を直流電力に変換してn個のストリング系の側へ出力する動作を行う機能を有する。本実施形態では、この動作は、スイッチ部41が第1−2の状態に切り替えられて、行われる。
このように、本実施形態では、インバータ71は、トランス73の側における交流電力とn個のストリング系の側における直流電力とを双方向で変換する機能を有しており、直流と交流とを連係させる。
インバータ71は、一例として、直流電力から交流電力へ変換する回路と、交流電力から直流電力へ変換する回路とを、別個な回路として備えてもよく、他の例として、これらの回路を共通な回路として備えてもよい。
なお、従来の太陽光発電システムでは、一般に、直流電力から交流電力へ変換するインバータの回路が用いられているが、例えば、当該回路に対して、ハードウェアまたはソフトウェアの一方または両方を追加的に備えることで、交流電力から直流電力へ変換する機能を備えてもよい。
電流計91は、+端子の側の切片51とインバータ71の+端子との間に備えられており、当該電流計91を流れる電流の値を測定(検出)する。また、電流計91は、測定された値を表示する。
電圧計92は、インバータ71の+端子と−端子との間に備えられており、これらの間に印加される電圧の値を測定(検出)する。また、電圧計92は、測定された値を表示する。
ここで、本実施形態では、n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれが、所定の枚数の太陽光パネルを備え、それぞれの太陽光パネルが所定の枚数のセルを備える。1枚の太陽光パネルを構成するセルの枚数(所定の枚数)は、1以上の任意の枚数であってもよく、本実施形態では、2以上である場合を説明する。
他の構成例として、本実施形態におけるストリングおよび太陽光パネルの代わりに、太陽光パネルおよびセルが用いられてもよい。つまり、本実施形態における1個のストリング(ストリング11−1〜11−nのそれぞれ)の代わりに1枚の太陽光パネルが用いられ、本実施形態における1枚の太陽光パネル(太陽光パネル31−1〜31−nなどのそれぞれ)の代わりに1枚のセルが用いられてもよい。
1個のストリングにおいて、複数枚の太陽光パネルが縦横に並べられて設けられてもよく、また、1枚の太陽光パネルにおいて、複数枚のセルが縦横に並べられて設けられてもよい。
[太陽光発電時におけるストリングの動作]
図2は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電時におけるストリング11−1の動作の概要を説明するための図である。
本実施形態では、n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれの動作は同じであり、ここでは、ストリング11−1を例示して説明する。
太陽光発電時には、スイッチ部41は、第1−1の状態に切り替えられる。
図2には、ストリング11−1について、概略的な構成例および太陽光発電時における動作の例を示してある。
ストリング11−1は、−端子131と、+端子132と、複数枚(図2の例では、3枚の例を示す。)の太陽光パネル111−1〜111−3を備える。当該太陽光パネル111−1〜111−3は、図1に示される太陽光パネル(太陽光パネル31−1など)に相当する。
それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3は、直列に接続されたm(mは1以上の整数である。)枚のセルを備える。ここで、mは1でもよいが、本実施形態では、mは2以上である場合を説明する。具体的には、太陽光パネル111−1は直列に接続されたm枚のセルA1−1〜A1−mを備え、太陽光パネル111−2は直列に接続されたm枚のセルA2−1〜A2−mを備え、太陽光パネル111−3は直列に接続されたm枚のセルA3−1〜A3−mを備える。
複数枚の太陽光パネル111−1〜111−3は直列に接続されている。具体的には、−端子131と1番目の太陽光パネル111−1の1番目のセルA1−1の入力端子とが接続されており、1番目の太陽光パネル111−1のm番目のセルA1−mの出力端子と2番目の太陽光パネル111−2の1番目のセルA2−1の入力端子とが接続されており、2番目の太陽光パネル111−2のm番目のセルA2−mの出力端子と3番目の太陽光パネル111−3の1番目のセルA3−1の入力端子とが接続されており、3番目の太陽光パネル111−3のm番目のセルA3−mの出力端子と+端子132とが接続されている。
また、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3は、1番目のセル(それぞれ、セルA1−1、セルA2−1、セルA3−1)の入力端子とm番目のセル(それぞれ、セルA1−m、セルA2−m、セルA3−m)の出力端子とを接続するバイパスダイオード(それぞれ、バイパスダイオード151−1、バイパスダイオード151−2、バイパスダイオード151−3)を備える。それぞれのバイパスダイオード151−1〜151−3は、−端子131の側から+端子132の側に向かって順方向に配置されている。それぞれのバイパスダイオード151−1〜151−3は、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3が故障等(故障、または、草木の影の影響など)により電流を流さなくなった場合に、電流を流すことで、ストリング11−1の全体としての発電を継続させることができる。
なお、本実施形態では、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3は、同じ枚数(図2の例では、m枚)のセルを有する場合を示すが、他の構成例として、太陽光パネル111−1〜111−3ごとに、セルの枚数が異なる場合があってもよい。
また、本実施形態では、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3ごとにバイパスダイオード(バイパスダイオード151−1〜151−3のそれぞれ)を備える場合を示すが、他の構成例として、任意の連続して接続された2枚以上のセルの両端を接続するバイパスダイオードが備えられてもよい。
太陽光発電時(バイパスダイオード151−1〜151−3の検査が行われていないとき)には、ストリング11−1に外部からの光171が照射すると、ストリング11−1を構成する太陽光パネル111−1〜111−3のセルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mにより発電が行われる。そして、太陽光発電により発生した電力によって、矢印P1の方向(−端子131から3枚の太陽光パネル111−1〜111−3のセルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mを通過して+端子132に向かう方向)に、電流が流れる。
なお、このとき、図1に示されるすべてのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、76が閉じているとする。このとき、インバータ71には、+端子の側の方が−端子の側と比べて高い電圧(太陽光発電により発生した直流電力)が印加される。この直流電力がインバータ71によって交流電力に変換されてトランス73の側(端子77の側の系統)に供給される。
このように太陽光発電によって発生して流れる電流(本実施形態では、直流電流)は、ストリング(図1の例では、ストリング11−1〜11−n)の状態に応じて、変化し得る。例えば、当該ストリング11−1〜11−nのなかに、故障しているものがある場合、あるいは、草木などの影がかかっているものがある場合には、当該電流は低下する。
[バイパスダイオードの検査時におけるストリングの動作]
図3は、本発明の一実施形態に係るバイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1の動作の概要を説明するための図である。
図3に示されるストリング11−1の構成は、図2に示される構成と同じである。
バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時には、スイッチ部41は、第1−2の状態に切り替えられる。
バイパスダイオード151−1〜151−3の検査が行われるときには、ストリング11−1において太陽光発電が行われない状態にする。当該状態は、例えば、夜間の期間に実現され、あるいは、ストリング11−1に外部からの光が照射しないようにシートなどで覆うことなどにより実現される。
ここで、通常、夜間の期間、あるいは、ストリング11−1がシートなどで覆われた期間は、太陽光の照射が無いため、太陽光による発電が行われない。日射を遮蔽するシートなどを用いることで、昼間の検査も可能である。
そして、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査が行われるときには、インバータ71は、トランス73の側(端子77の側の系統)からの交流電力を直流電力に変換して、当該直流電力により、+端子の側の方が−端子の側と比べて高い電圧が印加されるようにする。当該直流電力は、インバータ71とストリング11−1との間の経路を介して、供給される。これにより、ストリング11−1では、矢印P2の方向(−端子131から+端子132に向かう方向であって、セルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mを通過せずに、バイパスダイオード151−1〜151−3を通過する方向)に、電流が流れる。当該電流が流れるか否か(または、電流の大きさ)を測定することで、バイパスダイオード151−1〜151−3が正常であるか否かを判定することが可能であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査が実現される。つまり、1個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれ)において、すべてのバイパスダイオード151−1〜151−3が正常であるときには電流が流れるが、バイパスダイオード151−1〜151−3のうちの任意の1個以上に異常が発生しているときには電流が流れない。また、複数個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのうちの任意の2個以上の組み合わせ)では、電流が流れないストリングの数に応じて、全体として流れる電流が低下する。
なお、このとき、図1に示されるすべてのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、76が閉じているとする。
本実施形態では、バイパスダイオード151−1〜151−3以外の異常については想定しておらず、仮にバイパスダイオード151−1〜151−3以外の異常によって電流が流れなくても、バイパスダイオード151−1〜151−3の異常であるとみなして判定されるが、他の構成例として、バイパスダイオード151−1〜151−3以外の所定の異常を検出するセンサなどを備えて、バイパスダイオード151−1〜151−3の異常と、それ以外の異常とを、区別して判定する構成が用いられてもよい。
ここで、インバータ71は、太陽光発電時にはストリング11−1〜11−nの側からの直流電力を交流電力に変換してトランス73の側に出力する動作に切り替え、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時にはトランス73の側からの交流電力を直流電力に変換してストリング11−1〜11−nの側に出力する動作に切り替える。この切り替えは、例えば、人(ユーザ)により行われる操作に基づいて行われてもよく、または、あらかじめ定められた規則(例えば、コンピュータの制御プログラム)などに基づいてインバータ71により自動的に行われてもよい。人により行われる操作は、例えば、遠隔操作であってもよい。
本実施形態では、一例として、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、系統からの電流をインバータ71を介してストリング11−1〜11−nの側へ流し続けて、このとき、すべてのストリング11−1〜11−nについて、スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nをオンにしてインバータ71の側と接続する場合を示した。他の例として、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、系統からの電流をインバータ71を介してストリング11−1〜11−nの側へ流し続けて、このとき、1以上のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのうちの一部であって、1個でもよい。)ごとに、スイッチ(スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nのうちの該当するもの)を順にオンに切り替えてインバータ71の側と接続する構成が用いられてもよい。
このように、本実施形態では、ストリング11−1〜11−nが発電していない時を利用して、系統の側における交流電力からストリング11−1〜11−nの側における直流電力にした電流を流す。そして、当該電流によって、バイパスダイオード151−1〜151−3の異常を検出することが可能である。
なお、本実施形態では、例えば、人が電流計91の電流値あるいは電圧計92の電圧値を視認することで、バイパスダイオード151−1〜151−3に異常が発生しているか否かを判定することが可能である。
一例として、電流値あるいは電圧値のうちの一方または両方について、所定の閾値未満である場合に、異常が発生したと判定することが可能である。当該閾値は、例えば、検査の対象となるストリングの数に応じて可変に設定されてもよい。この判定には、例えば、電流計91の電流値と電圧計92の電圧値との両方が用いられてもよく、または、任意の一方が用いられてもよい。また、電流値に関する閾値と、電圧値に関する閾値とは、それぞれ、任意の値が用いられてもよい。
他の例として、電流値と電圧値との関係について基準となるパターン(基準パターン)を記憶しておき、当該基準パターンと測定結果(測定された電流値と測定された電圧値との関係)との類似度が所定の閾値未満である場合に、異常が発生したと判定することが可能である。当該基準パターンとしては、例えば、検査の対象となるバイパスダイオード151−1〜151−3が正常であるとき(故障等が無いとき)におけるパターンが用いられてもよい。当該基準パターンとしては、例えば、電流値が一定値であるときのパターン、または、電圧値が一定値であるときのパターンが用いられてもよい。当該類似度としては、任意の類似度が用いられてもよく、ここでは、類似度の値が大きいほど類似することを表す値が用いられている。例えば、電流値と電圧値との関係が基準パターンから(許容される類似度を超えて)外れた場合に異常が発生したと判定することが可能である。
ここで、本実施形態では、スイッチ部41は、太陽光発電時には第1−1の状態に切り替えられ、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時には第1−2の状態に切り替えられる。この切り替えは、例えば、人により行われる操作に基づいて行われてもよく、または、あらかじめ定められた規則(例えば、コンピュータの制御プログラム)などに基づいてスイッチ部41により自動的に行われてもよい。人により行われる操作は、例えば、遠隔操作であってもよい。
また、インバータ71の切り替えと、スイッチ部41の切り替えとが、互いに連動していてもよく、例えば、一方の切り替えが行われることに応じて他方の切り替えが行われてもよい。
(第2の構成例)
[太陽光発電システムの構成例]
図4は、本発明の一実施形態(第2の構成例)に係る太陽光発電システム201の概略的な構成例を示す図である。
図4に示される太陽光発電システム201について、図1に示される太陽光発電システム1とは相違する点について詳しく説明し、同様な点については、同一の符号を付して説明を簡易化または省略する。
図4に示される太陽光発電システム201は、図1に示される太陽光発電システム1と比べて、図1に示されるそれぞれのストリング系のスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nの代わりに、それぞれのストリング系のスイッチ部211−1〜211−nを備える点と、図1に示されるn個のストリング系に共通なスイッチ部41の代わりに、n個のストリング系に共通な+端子の側のスイッチ251および−端子の側のスイッチ252を備える点と、スイッチ251とインバータ71の+端子との間に電流計91を備える点で、相違する。
それぞれのスイッチ部(スイッチ部211−1〜211−nのそれぞれ)は、2個の切片(切片213−1〜213−nのそれぞれ、および、切片214−1〜214−nのそれぞれ)と、3個の接点(接点215−1〜215−nのそれぞれ、接点216−1〜216−nのそれぞれ、および、接点217−1〜217−nのそれぞれ)を備える。
ここで、n個のストリング系のスイッチ部211−1〜211−nの構成および動作は同様である。ここでは、スイッチ部211−1を例示して説明する。
プラス(+)の接点215−1および+の接点217−1は、それぞれ、接続箱12−1の+端子(ストリング11−1の+端子)と接続されている。マイナス(−)の接点216−1は、接続箱12−1の−端子(ストリング11−1の−端子)と接続されている。+端子の側の切片213−1は+端子の側のスイッチ251と接続されている。−端子の側の切片214−1は−端子の側のスイッチ252と接続されている。
スイッチ部211−1は、+端子の側の切片213−1と+の接点215−1とが接続されるとともに−端子の側の切片214−1と−端子の側の接点216−1とが接続される状態(以下、「第2−1の状態」ともいう。)と、+端子の側の切片213−1と−の接点216−1とが接続されるとともに−端子の側の切片214−1と+端子の側の接点217−1とが接続される状態(以下、「第2−2の状態」ともいう。)とを切り替える。
+端子の側のスイッチ251は、(電流計91を介して)インバータ71の+端子と接続されているとともに、n個のストリング系の+端子の側の切片213−1〜213−nのそれぞれと接続されている。
−端子の側のスイッチ252は、インバータ71の−端子と接続されているとともに、n個のストリング系の−端子の側の切片214−1〜214−nのそれぞれと接続されている。
本実施形態に係る太陽光発電システム1では、それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、太陽光を利用して電力を発電する。発電された電力は、接続箱12−1〜12−n、スイッチ部211−1〜211−n、スイッチ251、252、インバータ71、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77を介して、当該端子77の接続先へ供給される。当該端子77の接続先は、例えば、一般の電力系統(系統)である。
なお、それぞれのスイッチ251、252、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
ここで、本実施形態では、n個のスイッチ部211−1〜211−nは、太陽光発電時には第2−1の状態に切り替えられ、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時には第2−2の状態に切り替えられる。この切り替えは、例えば、人により行われる操作に基づいて行われてもよく、または、あらかじめ定められた規則(例えば、コンピュータの制御プログラム)などに基づいてスイッチ部41により自動的に行われてもよい。人により行われる操作は、例えば、遠隔操作であってもよい。
また、インバータ71の切り替えと、n個のスイッチ部211−1〜211−nの切り替えとが、互いに連動していてもよく、例えば、一方の切り替えが行われることに応じて他方の切り替えが行われてもよい。
なお、太陽光発電時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図2に示されるものと同様であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図3に示されるものと同様である。
(第3の構成例)
[太陽光発電システムの構成例]
図5は、本発明の一実施形態(第3の構成例)に係る太陽光発電システム301の概略的な構成例を示す図である。
図5に示される太陽光発電システム301について、図1に示される太陽光発電システム1とは相違する点について詳しく説明し、同様な点については、同一の符号を付して説明を簡易化または省略する。また、図5に示されるスイッチ251、252は、図4に示されるものと同様である。
図5に示される太陽光発電システム301は、図1に示される太陽光発電システム1と比べて、図1に示されるインバータ71、スイッチ部41、電流計91および電圧計92の代わりに、測定部371およびスイッチ251、252を備える点で、相違する。
また、本実施形態では、インバータ391は、n個のストリング系の側における直流電力をトランス73の側における交流電力に変換する機能を有するが、トランス73の側における交流電力をn個のストリング系の側における直流電力に変換する機能を有していなくてもよい。
測定部371は、インバータ391と、パルス発生器392を備える。
インバータ391と端子72とが接続されているとともに、インバータ391と2個のスイッチ251、252とが接続されている。
+端子の側のスイッチ251は、インバータ71の+端子と接続されているとともに、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
−端子の側のスイッチ252は、インバータ71の−端子と接続されているとともに、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
パルス発生器392の−端子は、+端子の側のスイッチ251と並行して、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
パルス発生器392の+端子は、−端子の側のスイッチ252と並行して、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
本実施形態に係る太陽光発電システム301では、それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、太陽光を利用して電力を発電する。発電された電力は、接続箱12−1〜12−n、スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、スイッチ251、252、インバータ391、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77を介して、当該端子77の接続先へ供給される。当該端子77の接続先は、例えば、一般の電力系統(系統)である。
なお、それぞれのスイッチ251、252、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
ここで、本実施形態では、2個のスイッチ251、252は、太陽光発電時にはインバータ391と接続される状態に切り替えられ、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時にはインバータ391と接続されない状態(非接続となる状態)に切り替えられる。この切り替えは、例えば、人により行われる操作に基づいて行われてもよく、または、あらかじめ定められた規則(例えば、コンピュータの制御プログラム)などに基づいてスイッチ部41により自動的に行われてもよい。人により行われる操作は、例えば、遠隔操作であってもよい。
本実施形態では、パルス発生器392は、太陽光発電時には動作せず、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時には動作する。
具体的には、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、パルス発生器392は、所定のパルスを発生して、当該パルスをn個のストリング11−1〜11−nのそれぞれに対して出力する。当該パルスは、例えば、電圧のパルス、または、電流のパルスである。当該パルスの波形としては、任意の波形が用いられてもよい。当該パルスは、インバータ391とストリング11−1〜11−nとの間の経路を介して、供給される。
このとき、n個のストリング11−1〜11−nのうちの1個ごとに、スイッチ(スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nのうちの該当するもの)を順にオンに切り替えてパルス発生器392の側と接続してもよい。これにより、ストリング11−1〜11−nのそれぞれごとに、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査を行うことが可能である。
また、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、測定部371は、パルス発生器392から出力されたパルス(例えば、同じ波形のパルス、または、完全に同じでなくても対応する波形のパルス)が当該パルス発生器392の側に戻ってきたか否かを判定する。測定部371は、当該パルスがパルス発生器392の側に戻ってきたと判定した場合には、検査の対象としたストリング(n個のストリング11−1〜11−nのうちで、当該パルスを出力したストリング)が正常であると判定し、当該パルスがパルス発生器392の側に戻ってこなかったと判定した場合には、検査の対象としたストリングに異常が発生していると判定する。この判定の機能は、例えば、パルス発生器392に備えられてもよい。
なお、パルス発生器392は、図3に示される方向P2に電流が流れるようにパルスを出力する。
また、パルス発生器392による動作(本実施形態では、パルスを出力するか否かの動作)の切り替えと、スイッチ251、252の切り替えとが、互いに連動していてもよく、例えば、一方の切り替えが行われることに応じて他方の切り替えが行われてもよい。
なお、太陽光発電時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図2に示されるものと同様であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図3に示されるものと同様である。
ここで、図5の例では、インバータ391とは別にパルス発生器392を備えた場合を示したが、パルス発生器392の機能をインバータ391に備えてもよい。つまり、パルス発生器392の機能とインバータ391の機能との両方を、ひとまとまりの回路で構成してもよい。
(第4の構成例)
[太陽光発電システムの構成例]
図6は、本発明の一実施形態(第4の構成例)に係る太陽光発電システム401の概略的な構成例を示す図である。
図6に示される太陽光発電システム401について、図1に示される太陽光発電システム1とは相違する点について詳しく説明し、同様な点については、同一の符号を付して説明を簡易化または省略する。また、図6に示されるスイッチ251、252は、図4に示されるものと同様である。
図6に示される太陽光発電システム401は、図1に示される太陽光発電システム1と比べて、図1に示されるスイッチ部41、電流計91および電圧計92の代わりに、スイッチ251、252および測定部411を備える点で、相違する。
また、本実施形態では、インバータ71は、n個のストリング系の側における直流電力をトランス73の側における交流電力に変換する機能を有するが、トランス73の側における交流電力をn個のストリング系の側における直流電力に変換する機能を有していなくてもよい。
測定部411は、蓄電池431を備える。
インバータ71と端子72とが接続されているとともに、インバータ71と2個のスイッチ251、252とが接続されている。
+端子の側のスイッチ251は、インバータ71の+端子と接続されているとともに、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
−端子の側のスイッチ252は、インバータ71の−端子と接続されているとともに、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
蓄電池431の−端子は、+端子の側のスイッチ251と並行に、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
蓄電池431の+端子は、−端子の側のスイッチ252と並行に、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
本実施形態に係る太陽光発電システム401では、それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、太陽光を利用して電力を発電する。発電された電力は、接続箱12−1〜12−n、スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、スイッチ251、252、インバータ71、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77を介して、当該端子77の接続先へ供給される。当該端子77の接続先は、例えば、一般の電力系統(系統)である。
なお、それぞれのスイッチ251、252、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
ここで、本実施形態では、2個のスイッチ251、252は、太陽光発電時にはインバータ71と接続される状態に切り替えられ、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時にはインバータ71と接続されない状態(非接続となる状態)に切り替えられる。この切り替えは、例えば、人により行われる操作に基づいて行われてもよく、または、あらかじめ定められた規則(例えば、コンピュータの制御プログラム)などに基づいてスイッチ部41により自動的に行われてもよい。人により行われる操作は、例えば、遠隔操作であってもよい。
本実施形態では、測定部411は、太陽光発電時には太陽光発電によって発生した電力を蓄電池431により蓄電する状態に切り替え、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時には蓄電池431に蓄電された電力を放電(出力)する状態に切り替える。
具体的には、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、蓄電池431は、所定の電圧をn個のストリング11−1〜11−nのそれぞれに対して印加する。当該電圧は、蓄電池431の+端子の方が−端子よりも高い電圧である。当該電圧は、インバータ71とストリング11−1〜11−nとの間の経路を介して、供給される。
このとき、n個のストリング11−1〜11−nのうちの1個ごとに、スイッチ(スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nのうちの該当するもの)を順にオンに切り替えて蓄電池431の側と接続してもよい。これにより、ストリング11−1〜11−nのそれぞれごとに、検査を行うことが可能である。
また、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、測定部411は、蓄電池431により印加された電圧によってバイパスダイオード151−1〜151−3に流れた電流の値を測定(検出)する。測定部411は、当該電流の値を測定する電流計を備えてもよく、または、当該電流の値に対応する電圧の値を測定する電圧計を備えてもよい。
当該電流が流れるか否か(または、電流の大きさ)を測定することで、バイパスダイオード151−1〜151−3が正常であるか否かを判定することが可能であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査が実現される。つまり、1個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれ)において、すべてのバイパスダイオード151−1〜151−3が正常であるときには電流が流れるが、バイパスダイオード151−1〜151−3のうちの任意の1個以上に異常が発生しているときには電流が流れない。また、複数個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのうちの任意の2個以上の組み合わせ)では、電流が流れないストリングの数に応じて、全体として流れる電流が低下する。
また、蓄電池431による動作(本実施形態では、蓄電するかまたは放電するかの動作)の切り替えと、スイッチ251、252の切り替えとが、互いに連動していてもよく、例えば、一方の切り替えが行われることに応じて他方の切り替えが行われてもよい。
なお、太陽光発電時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図2に示されるものと同様であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図3に示されるものと同様である。
[測定装置を備えた太陽光発電システムの構成]
図7は、本発明の一実施形態に係る測定装置501を備えた太陽光発電システム1Aの概略的な構成例を示す図である。
太陽光発電システム1Aは、図1に示される構成と比べて、測定装置501を備える点以外は、同様である。説明の便宜上、図4の例では、図1の例と同様な構成部については同じ符号を付してある。
測定装置501は、電流計91および電圧計92のそれぞれと接続されている。
図8は、本発明の一実施形態に係る測定装置501の概略的な構成例を示す図である。
測定装置501は、入力部511と、出力部512と、記憶部513と、測定部514と、制御部515を備える。制御部515は、判定部531を備える。
入力部511は、外部から情報を入力する。入力部511は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部511は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部は、測定装置501とは別体で備えられて、測定装置501と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部512は、外部へ情報を出力する。出力部512は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部512は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部512は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカは、測定装置501とは別体で備えられて、測定装置501と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
記憶部513は、情報を記憶する。記憶部513は、例えば、制御部515により使用される制御プログラムあるいはパラメータなどを記憶してもよい。また、記憶部513は、例えば、測定結果の情報、あるいは、判定結果の情報などを記憶してもよい。なお、図8の例では、記憶部513を測定装置501と一体で備えるが、他の構成例として、記憶部513は、測定装置501とは別体で備えられて、測定装置501と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
測定部514は、測定対象の値を測定(検出)する。
図7の例では、測定対象の値は、電流計91の電流値と電圧計92の電圧値とのうちの任意の一方または両方である。
制御部515は、測定装置501における処理あるいは制御を行う。制御部515は、例えば、判定部531により、測定部514により取得された測定結果に基づいて、故障等の有無などを判定する処理を行ってもよい。また、制御部515は、例えば、測定部514により取得された測定結果に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。なお、制御部515は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を有し、記憶部513に記憶された制御プログラムあるいはパラメータなどを使用して、処理あるいは制御を行ってもよい。
なお、本実施形態では、2個以上の異なるストリング(図7の例では、すべてのストリング11−1〜11−n)に共通の測定装置501を備え、当該測定装置501が、これら2個以上の異なるストリングについて、例えば、それぞれ順番に別個に測定を行う。他の構成例として、それぞれのストリング11−1〜11−nごとに1個の測定装置を備えてもよい。
また、本実施形態では、測定装置501は、判定部531により、測定部514により測定された結果に基づいて、それぞれのストリング11−1〜11−nに故障等が発生したか否かを判定する。この判定の手法としては、任意の手法が用いられてもよい。
なお、測定値(電流値あるいは電圧値)は、例えば、時間的に平均化した平均値であってもよい。
また、閾値に基づいて判定を行う場合、当該閾値として、例えば、温度、日射量、時刻、季節などの所定の条件によって異なる値が用いられてもよい。この場合、測定装置501は、当該条件を検出する検出部(例えば、センサ)を備えて、その検出結果に応じて当該条件に合う閾値を設定してもよい。
また、測定装置501において、測定部514により、測定対象の値を測定するタイミングとしては、任意のタイミングが用いられてもよい。
一例として、測定装置501は、あらかじめ定められた測定タイミングを決定するための情報を記憶して、自動的に、当該測定タイミングで測定を行ってもよい。当該測定タイミングは、例えば、あらかじめ定められた夜間などのタイミングであってもよく、または、一定の周期のタイミングであってもよい。夜間などのタイミングは、点検が行われるタイミングであってもよい。一定の周期のタイミングは、例えば、1日に1回のタイミング、あるいは、1か月に1回のタイミングなどであってもよい。
他の例として、測定装置501は、人により行われる操作を受け付けて、当該操作に応じた測定タイミングで測定を行ってもよい。具体例として、測定装置501は、測定を行うことを人の手動で指示するためのボタンあるいはレバーなどを(例えば、入力部511として)備えてもよい。
なお、同様に、測定装置501において、判定部531により、故障等に関する判定を行うタイミングとしては、任意のタイミングが用いられてもよい。例えば、当該判定の処理が、測定の処理に続けて、当該測定の結果に基づいて行われてもよい。
また、測定装置501は、出力部512により、表示あるいは音(音声でもよい)などによって、測定結果あるいは判定結果に関する情報を出力してもよい。一例として、測定装置501は、測定結果の情報を表示部の画面に表示出力すること、あるいは、判定結果の情報を表示部の画面に表示出力すること、のうちの一方または両方を行う。他の例として、測定装置501は、測定結果の情報をスピーカから音出力すること、あるいは、判定結果の情報をスピーカから音出力すること、のうちの一方または両方を行う。判定結果の情報には、例えば、故障等の有無の情報が含まれてもよい。判定結果の情報は、例えば、故障等が存在することなどについての警告を表す情報であってもよい。
また、測定装置501は、人により行われる操作を受け付けて、受け付けられた操作に基づいて、当該操作に対応する動作(例えば、表示出力あるいは音の出力など)を行ってもよい。
また、人が、測定装置501による測定結果を見て、故障等の有無などを判定する構成が用いられてもよい。
すなわち、測定装置501は、少なくとも、測定対象となる値を測定し、そして、それ以降の解析あるいは判定などは、人が行ってもよく、または、人と測定装置501とで分担して行ってもよい。
また、測定装置501は、例えば、人によって持ち運びが可能であってもよく、または、測定対象の設置位置の付近に設置されてもよい。
また、複数個の測定装置501が備えられる場合、これらを監視する装置(監視装置)を備えてもよい。この場合、それぞれの測定装置501が測定結果あるいは判定結果に関する情報を送信し、監視装置が当該情報を受信して収集してもよい。なお、通信(送信、受信)は、例えば、有線の回線を用いて行われてもよく、または、無線の回線を用いて行われてもよい。
ここで、図7の例では、図1に示される構成において測定装置501を備えた場合を示した。他の構成例として、図4に示される構成において測定装置501と同様な測定装置を備えた太陽光発電システムが実施されてもよい。他の構成例として、図5に示される構成において、測定部371の機能を含む測定装置を備えた太陽光発電システムが実施されてもよい。他の構成例として、図6に示される構成において、測定部411の機能を含む測定装置を備えた太陽光発電システムが実施されてもよい。
[監視システムの構成]
図9は、本発明の一実施形態に係る監視システム601の概略的な構成例を示す図である。
監視システム601は、測定装置611と、ネットワーク613と、監視装置612を備える。
測定装置611と、監視装置612は、ネットワーク613と接続される。
監視装置612と測定装置611とが、ネットワーク613を介して、通信する。
ここで、図9の例に係る太陽光発電システム(システム全体の図示は省略)の構成は、図7に示される構成と比べて、図7に示される測定装置501の代わりに測定装置611を備え、さらに監視装置612およびネットワーク613を備える点以外は、同様である。そして、測定装置611が、ネットワーク613を介して、監視装置612と接続される。
図10は、本発明の一実施形態に係る測定装置611の概略的な構成例を示す図である。
測定装置611は、入力部711と、出力部712と、記憶部713と、通信部714と、測定部715と、制御部716を備える。制御部716は、判定部731を備える。
ここで、入力部711、出力部712、記憶部713、測定部715、制御部716、判定部731のそれぞれの機能は、図8に示される測定装置501に係る入力部511、出力部512、記憶部513、測定部514、制御部515、判定部531のそれぞれの機能と同様である。
通信部714は、ネットワーク613を介して、外部の装置と通信する。例えば、通信部714は、ネットワーク613を介して、監視装置612と通信する。具体例として、通信部714は、測定結果の情報、判定結果の情報、または、他の解析の結果の情報などのうちの1以上を監視装置612に送信する。また、通信部714は、監視装置612から、動作の指示の情報などを受信してもよい。
なお、図10の例では、入力部711および出力部712とは別に、ネットワーク613と接続される通信部714を示したが、例えば、当該通信部714の機能は入力部711および出力部712の機能により実現されてもよい。
図11は、本発明の一実施形態に係る監視装置612の概略的な構成例を示す図である。
監視装置612は、入力部811と、出力部812と、記憶部813と、通信部814と、制御部815を備える。
入力部811は、外部から情報を入力する。入力部811は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部811は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部は、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部812は、外部へ情報を出力する。出力部812は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部812は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部812は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカは、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
記憶部813は、情報を記憶する。記憶部813は、例えば、制御部815により使用される制御プログラムあるいはパラメータなどを記憶してもよい。また、記憶部813は、例えば、測定装置611から受信された情報を記憶してもよく、具体例として、測定結果の情報、あるいは、判定結果の情報などを記憶してもよい。なお、本実施形態では、記憶部813を監視装置612と一体で備えるが、他の構成例として、記憶部813は、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
通信部814は、ネットワーク613を介して、外部の装置と通信する。例えば、通信部814は、ネットワーク613を介して、測定装置611と通信する。具体例として、通信部814は、測定装置611から、測定結果の情報、判定結果の情報、または、他の解析の結果の情報などのうちの1以上を受信する。また、通信部814は、測定装置611に対して、動作の指示の情報などを送信してもよい。
なお、図11の例では、入力部811および出力部812とは別に、ネットワーク613と接続される通信部814を示したが、例えば、当該通信部814の機能は入力部811および出力部812の機能により実現されてもよい。
制御部815は、監視装置612における処理あるいは制御を行う。
一例として、通信部814により測定装置611から測定結果の情報を受信する場合、制御部815は、取得(ここでは、受信)された測定結果の情報に基づいて、故障等の有無などを判定する処理を行ってもよく、また、取得された測定結果に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。
他の例として、通信部814により測定装置611から判定結果の情報を受信する場合、取得(ここでは、受信)された判定結果の情報に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。
なお、制御部815は、例えば、CPUを有し、記憶部813に記憶された制御プログラムあるいはパラメータなどを使用して、処理あるいは制御を行ってもよい。
本構成例では、一例として、測定装置611により得られた測定結果の情報を1個の監視装置612によって収集し、当該監視装置612において当該測定結果の情報に基づいて故障等の有無などの判定を行うことが可能である。本構成例では、他の例として、測定装置611により得られた判定結果の情報を1個の監視装置612によって収集することが可能である。監視装置612では、例えば、測定装置611により得られた測定結果の情報、および、当該測定結果から得られた判定結果の情報などを記憶部813に記憶して一括管理することが可能である。
[以上の実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る太陽光発電システム1では、太陽光発電モジュール(図1の例では、ストリング11−1〜11−n、太陽光パネル31−1〜31−n、セル)に設けられたバイパスダイオード151−1〜151−3の検査を簡易化することができる。
また、本実施形態に係る太陽光発電システム1Aでは、測定装置501により、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時の測定を行うことができる。
また、本実施形態に係る監視システム601では、測定装置611による測定結果などの情報を監視装置612により収集して管理することができる。
本実施形態では、太陽光発電システム1、1Aが設置される現地において、太陽光パネル31−1〜31−n(あるいは、セル)の取り外しおよび取り付けをしなくても、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査が可能である。このため、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査に要する作業時間を大幅に小さくすることが可能である。本実施形態では、例えば、バイパスダイオード151−1〜151−3の断線を短時間に検出することが可能である。例えば、夜間のように太陽光発電が利用されない期間にバイパスダイオードの検査を行うことで、昼間における太陽光発電を停止する必要をなくすことが可能である。
本実施形態では、例えば、太陽光パネル31−1〜31−n(あるいは、セル)について、工場出荷前にメーカなどによりバイパスダイオード151−1〜151−3の検査が行われている場合、または、行われていない場合に、設置後においてバイパスダイオード151−1〜151−3の検査によって異常を検出することが可能である。
このように、本実施形態では、現地においてバイパスダイオード151−1〜151−3の検査を効率良く行うことができる。また、本実施形態では、例えば、人または装置のうちの一方または両方により行われるバイパスダイオード151−1〜151−3の検査の方法を実施することが可能である。
一構成例として、バイパスダイオード(図2および図3の例では、バイパスダイオード151−1〜151−3)を有する太陽光発電モジュール(図1、図4〜図7の例では、ストリング11−1〜11−n、太陽光パネル31−1〜31−n、セル)と、太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力するインバータ(図1、図4〜図7の例では、インバータ71、391)と、太陽光発電モジュールとインバータとの間の経路を介して、太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向き(太陽光発電時に流れる電流の向きと同じ向き)の電流を流すための出力を行う検査出力部と、を備える太陽光発電システム(図1、図4〜図7の例では、太陽光発電システム1、1A、201、301、401)である。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、検査出力部は、インバータに備えられ、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電モジュールに出力する(図1および図4の例)。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、検査出力部は、電圧または電流のパルスを発生して太陽光発電モジュールに出力するパルス発生器(図5の例では、パルス発生器392)を有する(図5の例)。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、検査出力部は、電圧を太陽光発電モジュールに印加する蓄電池(図6の例では、蓄電池431)を有する(図6の例)。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、太陽光発電モジュールに流れる電流または太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値(例えば、電流値と電圧値との一方または両方であり、パルスの電流値または電圧値でもよい。)を測定する測定部(図1および図4の例では電流計91および電圧計92、図5の例では測定部371、図6の例では測定部411、図7〜図11の例では測定装置501、611の測定部514、715)を備える。
一構成例として、バイパスダイオードを有する太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力するインバータと太陽光発電モジュールとの間の経路を介して、太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行い、太陽光発電モジュールに流れる電流または太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定し、測定の結果に基づいて太陽光発電モジュールの検査を行う、検査方法である。
ここで、以上に示した実施形態に係る装置(例えば、測定装置501、611、監視装置612など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録(記憶)して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバあるいはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1、1A、201、301、401…太陽光発電システム、11−1〜11−n…ストリング、12−1〜12−n…接続箱、13−1〜13−n、14−1〜14−n、76、251〜252…スイッチ、31−1〜31−n、111−1〜111−3…太陽光パネル、41、211−1〜211−n…スイッチ部、51〜52、213−1〜213−n、214−1〜214−n…切片、53〜55、215−1〜215−n、216−1〜216−n、217−1〜217−n…接点、71、391…インバータ、72、74〜75、77…端子、73…トランス、91…電流計、92…電圧計、131…マイナス端子、132…プラス端子、151−1〜151−3…バイパスダイオード、171…光、A1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−m…セル、P1、P2…方向、371、411、514、715…測定部、392…パルス発生器、431…蓄電池、501…測定装置、511、711、811…入力部、512、712、812…出力部、513、713、813…記憶部、515、716、815…制御部、531、611、731…判定部、601…監視システム、612…監視装置、613…ネットワーク、714、814…通信部

Claims (6)

  1. バイパスダイオードを有する複数のストリングを備える太陽光発電モジュールと、
    前記複数の前記ストリングに共通であって、電力系統と接続され、前記太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して前記電力系統の側へ出力するインバータと、
    前記太陽光発電モジュールと前記インバータとの間の経路を介して、前記太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行う検査出力部と、
    それぞれの前記ストリングと前記インバータの側との接続をオンオフするストリング側スイッチと、
    前記インバータと前記電力系統の側との接続をオンオフする電力系統側スイッチと、
    を備え、
    前記電力系統側スイッチ、前記インバータ、前記ストリング側スイッチ、前記複数の前記ストリングの並びで配置されており、
    前記検査出力部は、前記バイパスダイオードの検査時に、前記電力系統側スイッチをオンにし続けることで前記インバータの側から前記太陽光発電モジュールの側へ前記電力系統からの電流を流し続けて、このとき、前記インバータよりも前記ストリングの側において、2以上の前記ストリングごとに、前記ストリング側スイッチを順にオンに切り替えて前記インバータの側と接続する、
    太陽光発電システム。
  2. 前記検査出力部は、前記インバータに備えられ、入力された交流電流を直流電流に変換して前記太陽光発電モジュールに出力する、
    請求項1に記載の太陽光発電システム。
  3. 前記検査出力部は、電圧または電流のパルスを発生して前記太陽光発電モジュールに出力するパルス発生器を有する、
    請求項1に記載の太陽光発電システム。
  4. 前記検査出力部は、電圧を前記太陽光発電モジュールに印加する蓄電池を有する、
    請求項1に記載の太陽光発電システム。
  5. 前記太陽光発電モジュールに流れる電流または前記太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定する測定部を備える、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。
  6. 複数のストリングに共通であって電力系統と接続されるインバータが、バイパスダイオードを有する前記複数の前記ストリングを備える太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して前記電力系統の側へ出力し、
    前記インバータと前記太陽光発電モジュールとの間の経路を介して、前記太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行い、前記太陽光発電モジュールに流れる電流または前記太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定し、測定の結果に基づいて前記太陽光発電モジュールの検査を行い、
    電力系統側スイッチ、前記インバータ、ストリング側スイッチ、前記複数の前記ストリングの並びで配置された回路において、
    前記バイパスダイオードの検査時に、前記インバータと前記電力系統の側との接続をオンオフする前記電力系統側スイッチをオンにし続けることで前記インバータの側から前記太陽光発電モジュールの側へ前記電力系統からの電流を流し続けて、このとき、前記インバータよりも前記ストリングの側において、2以上の前記ストリングごとに、前記ストリングと前記インバータの側との接続をオンオフする前記ストリング側スイッチを順にオンに切り替えて前記インバータの側と接続する、
    検査方法。
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