JP5790779B2 - 波長パス切り替え方法、光伝送システム、光伝送装置、光中継装置及びネットワーク管理装置 - Google Patents

波長パス切り替え方法、光伝送システム、光伝送装置、光中継装置及びネットワーク管理装置 Download PDF

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Description

本発明は、波長パス切り替え方法、光伝送システム、光伝送装置、光中継装置及びネットワーク管理装置に関する。
異なる波長の光信号を波長多重する波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式を用いた光伝送システムがある。
このような光伝送システムでは、光信号のまま波長単位の分岐挿入や経路切り替えを行なう光分岐挿入(OADM:Optical Add/Drop Multiplexer)装置を用いることで、リング相互接続やメッシュといった複雑なトポロジを構成できるようになっている。
また、上記の光伝送システムでは、多重化される光信号のビットレートの高速化が進んでおり、光信号の変調方式についても多様化されつつある。このため、ビットレートの高速化や変調方式の多様化に対応すべく、光信号のビットレートや変調方式に応じて、波長帯域幅を柔軟に割り当てる方法が提案されている。
このような方法が適用される光伝送システムでは、波長帯域幅の利用効率を向上させるため、割り当て波長の再配置や、波長パスの切り替えなどを頻繁に行なうことが考えられている。そのため、運用(サービス)中の波長パスに対して、割り当て波長や経路の変更を行なうことが要求されている。なお、ここでの波長パスとは、各波長の光信号がそれぞれ結ぶ2点間の通信路(パス)のことをいう。
例えば、下記特許文献1には、1+1プロテクションにおける現用光パスでの波長分散補償量と予備光パスでの波長分散補償量とを予め等しくしておくか、残留分散量を零にしておくことで、パス切り替え後における信号品質の劣化を防ぐ方法が提案されている。
特開2009−147416号公報
例えば、光伝送システムにおいて波長パスの切り替えを行なう場合、波長パスの切り替え前後でスパン長などが変わり、波長分散量も変化するため、波長分散補償量の変更が求められることがある。
波長分散補償量を変更している間は、切り替え前の波長パスでも切り替え後の波長パスでも光信号を伝送することができないため、光伝送システムのサービスが停止される期間が長期化することがある。
なお、上記特許文献1記載の技術では、予備光パスでの波長分散補償量を現用光パスでの波長分散補償量と合わせている間は、予備光パスの他の経路で運用ができなくなるので、やはり、サービス停止期間が長期化することがある。
そこで、本発明は、波長パスの切り替えに際し、サービス停止期間を短縮化することを目的の1つとする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
(1)第1の案として、例えば、信号光を伝送する複数の光伝送装置と前記信号光を中継する光中継装置とを有する光伝送システムにおいて、前記複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置と前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置との間複数の波長パスを切り替える波長パス切り替え方法であって、前記一の光伝送装置,前記他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する光中継装置の少なくともいずれかが、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置が、切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記光中継装置が、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量が前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更された後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えが実施される、波長パス切り替え方法を用いることができる。
(2)また、第2の案として、例えば、信号光を伝送する複数の光伝送装置と、前記信号光を中継する光中継装置と、をそなえ、前記複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置,前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する前記光中継装置の少なくともいずれかが、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置が、切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記光中継装置が、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量が前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更された後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えが実施される、光伝送システムを用いることができる。
(3)さらに、第3の案として、例えば、上記光伝送システムに用いられる前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置であって、切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記光中継装置における波長分散補償量の変更により実質的に変化しないように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更する、光伝送装置を用いることができる。
(4)また、第4の案として、例えば、上記光伝送システムに用いられる前記光中継装置であって、
切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更する、光中継装置を用いることができる。
(5)さらに、第5の案として、例えば、信号光を伝送する複数の光伝送装置と前記信号光を中継する光中継装置とを有する光伝送システムを管理するネットワーク管理装置において、前複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置,前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する光中継装置の少なくともいずれかに、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償、切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更した後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えを実施する、ネットワーク管理装置を用いることができる。
波長パスの切り替えに際し、サービス停止期間を短縮化することが可能となる。
(A)及び(B)は光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 (A)及び(B)は光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 図2に示す光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は本発明の一実施形態に係る光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 図4に示す光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示すフローチャートである。 図4に示す光伝送システムの具体的な構成の一例を示す図である。 図4に示す光伝送システムの具体的な構成の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の一実施形態に係る光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 図8に示す光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は本発明の第1変形例に係る光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 本発明の第2変形例に係る光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 図11に示す光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は本発明の第3変形例に係る光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の第4変形例に係る光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。 ネットワーク管理装置(NMS:Network Management System)のハードウェア構成の一例を示す図である。 ROADM(Reconfigurable OADM)ノードのハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、実施形態を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔1〕波長パス切り替えの際の光伝送システムのサービス停止期間について
図1(A)及び図1(B)に光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す。なお、図1(A)は波長パス切り替え前における各波長パスの一例を表しており、図1(B)は波長パス切り替え後における波長パスの一例を表している。
図1(A)及び図1(B)に例示する光伝送システムは、例えば、光信号のまま波長単位の分岐挿入や経路切り替えを実施可能な光伝送装置の一例であるROADMノード100−1〜100−3をそなえている。
なお、図1(A)及び図1(B)では、ROADMノード100−1〜100−3を、それぞれ、ROADM Node #1,ROADM Node #2,ROADM Node #3と表記しており、以下においても同様に表記することがある。
ROADMノード100−1は、例示的に、光増幅器101と、光カプラ102と、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)103と、光増幅器104と、WSS105と、WSS106と、光送信器(Tx)107とをそなえる。
また、ROADMノード100−2は、例示的に、光増幅器108と、光カプラ109と、WSS110と、光増幅器111と、WSS112と、WSS113と、Tx114と、光受信器(Rx)116及びTx117を有する光中継器(REG)115とをそなえる。
さらに、ROADMノード100−3は、例示的に、光増幅器118と、光カプラ119と、WSS120と、光増幅器121と、WSS122と、WSS123と、Rx124とをそなえる。
ここで、図1(A)の例では、光伝送路からROADMノード100−1に入力された波長多重信号光は、光増幅器101で増幅された後、光カプラ102によってWSS103への方路とWSS105への方路とに分岐される。
WSS105は、光カプラ102によって分岐された波長多重信号光に含まれるいずれかの波長の信号光を選択的に出力する。
また、Tx107は、波長λ1を有する信号光を送信し、Tx107から送信されたλ1の信号光は、WSS106,WSS103を介して、波長多重信号光に合波される。
λ1の信号光を合波された後の波長多重信号光は、光増幅器104で光増幅されて、光伝送路へ出力される。なお、図1(A)中、Tx107から送信されたλ1の信号光の波長パスは、太線の実線で表されている。
また、ROADMノード100−1から光伝送路を介してROADMノード100−2に入力された波長多重信号光は、光増幅器108で増幅された後、光カプラ109によってWSS110への方路とWSS112への方路とに分岐される。
WSS110は、光カプラ109によって分岐された波長多重信号光に含まれる波長λ1の信号光を遮断する一方、WSS112は、光カプラ109によって分岐された波長多重信号光に含まれる波長λ1の信号光をREG115のRx116に出力する。
Rx116で受信されたλ1の信号光は、REG115のTx117によって波長λ2の信号光に波長変換され、Tx117から送信されたλ2の信号光は、WSS113,WSS110を介して、波長多重信号光に合波される。
また、Tx114は、波長λ1を有する信号光を送信する。Tx114から送信されたλ1の信号光は、WSS113,WSS110を介して、波長多重信号光に合波される。
λ1及びλ2の各信号光を合波された後の波長多重信号光は、光増幅器111で光増幅されて、光伝送路へ出力される。なお、図1(A)中、Tx117から送信されたλ2の信号光の波長パスは、太線の一点鎖線で表されている。
さらに、ROADMノード100−2から光伝送路を介してROADMノード100−3に入力された波長多重信号光は、光増幅器118で増幅された後、光カプラ119によってWSS120への方路とWSS122への方路とに分岐される。
WSS120は、光カプラ119によって分岐された波長多重信号光に含まれる波長λ2の信号光を遮断する一方、WSS122は、光カプラ118によって分岐された波長多重信号光に含まれる波長λ2の信号光をRx124に出力する。
ROADMノード100−2のTx114から送信されたλ1の信号光は、波長多重信号光に多重されたまま、光増幅器118,光カプラ119,WSS120,光増幅器121を介して、他のROADMノード(図示省略)へ送信される。なお、図1(A)中、Tx114から送信されたλ1の信号光の波長パスは、太線の点線で表されている。
このように、図1(A)に示す例では、ROADMノード100−1からROADMノード100−3へ信号を伝送する際、ROADMノード100−1のTx107からは波長λ1の信号光によって送信しているが、ROADMノード100−2とROADMノード100−3との間では波長λ1が既に使用されているため、ROADMノード100−2のREG115でλ1からλ2へ信号光の波長変換を行なった後、λ2の信号光を用いてROADMノード100−3へ信号を伝送している。
ここで、図1(B)に例示するように、ROADMノード100−2とROADMノード100−3との間で使用されていた波長λ1が解放されて、ROADMノード100−2とROADMノード100−3との間で波長λ1の信号光が使用可能となったとする。
このとき、波長帯域幅の利用効率の向上という観点から、ROADMノード100−1からROADMノード100−3まで伝送される信号について、波長λ1から波長λ2への波長変換を伴う波長パス〔図1(A)中、太線の実線部分及び太線の一点鎖線部分を参照〕から波長λ1の信号光のまま伝送できる波長パス〔図1(B)中、太線の実線部分を参照〕への切り替えを行なうことがある。なお、当該切り替え処理は、各ROADMノード100−1〜100−3内のWSS103,105,106,110,112,113,120,122,123などがネットワーク管理装置(NMS:Network Management System)やOSC(Optical Supervisory Channel)で伝送可能な監視制御信号光(OSC光)などによって適宜制御されることで実現される。
切り替え後の波長パスでは、図1(B)に例示するように、ROADMノード100−1のTx107から送信された波長λ1の信号光が、ROADMノード100−2のWSS112及びROADMノード100−3のWSS120で遮断されるとともに、ROADMノード100−3のRx124で受信される。
しかし、この時、切り替え前後の波長パスでスパン長などが変化し、λ1の信号光が受ける波長分散量も変化するため、波長分散補償量の変更が要求されることがある。
ところが、波長分散補償量を変更している間は、切り替え前の波長パスでも切り替え後の波長パスでも光信号を伝送することができないため、光伝送システムのサービス停止期間が長期化することが考えられる。
ここで、図1の例において発生する波長分散量の変化及び波長分散補償量の変更の具体例を図2(A)及び図2(B)に示す。なお、図示による説明を簡単にするため、図2(A)及び図2(B)では、各ROADMノード100−1〜100−3内の一部の構成を外部に書き出している。
図2(A)及び図2(B)の例では、Rx116(Rx#1)及びRx124(Rx#2)内の各DSP(Digital Signal Processor)125,126によって、各波長パスの波長分散補償処理が実施される。なお、図2(A)及び図2(B)の例では、ROADMノード100−1とROADMノード100−2との間に設けられた光伝送路200−1は、100kmのスパン長及び+2000ps/nmの波長分散量を有している。また、ROADMノード100−2とROADMノード100−3との間に設けられた光伝送路200−2は、75kmのスパン長及び+1500ps/nmの波長分散量を有している。
このため、波長パス切り替え前の図2(A)の例では、Rx116内のDSP125での波長分散補償量は−2000ps/nmに設定され、Rx124内のDSP126での波長分散補償量は−1500ps/nmに設定される。なお、各DSP125,126での波長分散補償量の設定は、例えば、NMSやOSC光などによって行なわれる。
一方、波長パス切り替え後の図2(B)の例では、ROADMノード100−3のRx124内のDSP126での波長分散補償量が−3500ps/nmに設定されていることが要求される。
ここで、DSP126での波長分散補償量の変更方法の一例を図3に示す。
この図3に例示するように、まず、NMSなどが波長パスの切り替えを決定すると、NMSやOSC光などによって、波長分散補償量の変更手続きを開始し(ステップS100)、切り替え後の波長パスを確保する(ステップS101)。
次に、Rx124(Rx#2)は、NMSやOSC光などを通じて、切り替え後の波長パスで要求される波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)を取得する(ステップS102)。
そして、NMSやOSC光などによって、切り替え前の波長パスでのサービスが停止され(ステップS103)、DSP125での波長分散補償量が波長パス切り替え前の−1500ps/nmから波長パス切り替え後の−3500ps/nmに変更される(ステップS104)。
最後に、NMSやOSC光などによって、各WSSが制御されて波長パスの切り替えが実施されるとともに、再構成後の(切り替え後の)波長パスでのサービスが開始され(ステップS105)、変更手続きが終了される(ステップS106)。
しかしながら、DSP126での波長分散補償量が変更されている間は、切り替え前の波長パス及び切り替え後の波長パスのいずれにおいても、波長分散量と波長分散補償量とのバランスがとれないこととなる。このため、当該期間においては、信号光を伝送することができず、サービスが停止される。
つまり、図3に例示した方法では、波長パスの切り替えに伴って波長分散補償量を変更すべくサービスが停止されてから、波長分散補償量の変更が完了しサービスが再開されるまでのサービス停止期間は、波長分散補償量の変更に要する時間に依存して長期化する。
〔2〕本発明の一実施形態について
ここで、本発明の一実施形態に係る波長パスの切り替え方法について説明する。
図4(A)及び図4(B)は、光伝送システムにおける波長パス切り替え方法の一例を示す図である。なお、図4(A)は、波長パス切り替え前における各波長パスの一例を表しており、図4(B)は、波長パス切り替え後における波長パスの一例を表している。
図4(A)及び図4(B)に例示する光伝送システムは、例えば、光信号のまま波長単位の分岐挿入や経路切り替えを実施可能な光伝送装置の一例であるROADMノード1−1〜1−3をそなえている。なお、図4(A)及び図4(B)では、ROADMノード1−1〜1−3を、それぞれ、ROADM Node #1,ROADM Node #2,ROADM Node #3と表記しており、以下においても同様に表記することがある。また、以下では、ROADMノード1−1〜1−3を区別しない場合、単にROADMノード1と表記することがある。さらに、ROADMノード1の数は、図4(A)及び図4(B)に例示する数に限定されない。また、図示による説明を簡単にするため、図4(A)及び図4(B)においても、図2(A)及び図2(B)と同様、各ROADMノード1−1〜1−3内の一部の構成を外部に書き出している。
ここで、ROADMノード1−1は、図1(A)及び図1(B)に例示したROADMノード100−1と同様、例えば、光増幅器,光カプラ及びWSS(これらは図示省略)をそなえるとともに、DSP4を有する光送信器(Tx#1)3とをそなえる。
また、ROADMノード1−2は、図1(A)及び図1(B)に例示したROADMノード100−2と同様、例えば、光増幅器,光カプラ及びWSS(これらは図示省略)をそなえるとともに、光受信器(Rx#1)6及び光送信器(Tx#2)7を有する光中継器(REG)5と、光送信器(Tx#3)10とをそなえる。なお、Rx#1は、DSP8をそなえており、Tx#2は、DSP9をそなえている。
さらに、ROADMノード1−3は、図1(A)及び図1(B)に例示したROADMノード100−3と同様、例えば、光増幅器,光カプラ及びWSS(これらは図示省略)をそなえるとともに、DSP12を有する光受信器(Rx#2)11をそなえる。
図4(A)及び図4(B)の例では、Tx3(Tx#1)内のDSP4,Rx6(Rx#1)内のDSP8及びRx11(Rx#2)内のDSP12によって、各波長パスの波長分散補償処理が実施される。なお、図4(A)及び図4(B)の例では、ROADMノード1−1とROADMノード1−2との間に設けられた光伝送路2−1は、100kmのスパン長及び+2000ps/nmの波長分散量を有している。また、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間に設けられた光伝送路2−2は、75kmのスパン長及び+1500ps/nmの波長分散量を有している。
ここで、図4(A)に示す例では、ROADMノード1−1からROADMノード1−3へ信号を伝送する際、ROADMノード1−1のTx3からは波長λ1の信号光〔図4(A)中、太線の実線部分を参照〕によって送信しているが、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間では波長λ1が既に使用されている〔図4(A)中、太線の点線部分を参照〕ため、ROADMノード1−2のREG5でλ1からλ2へ信号光の波長変換を行なった後、λ2の信号光を用いてROADMノード1−3へ信号を伝送している〔図4(A)中、太線の一点鎖線部分を参照〕。
このため、波長パス切り替え前の図4(A)の例では、まず、λ1の信号光が光伝送路2−1で受ける波長分散量+2000ps/nmを補償すべく、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−2000ps/nmに設定される。
また、λ2の信号光が光伝送路2−2で受ける波長分散量+1500ps/nmを補償すべく、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx11内のDSP12での波長分散補償量が−1500ps/nmに設定される。
なお、各DSP4,8,9,12での波長分散補償量の設定は、例えば、図示しないNMSやOSC光などによって行なわれてもよい。
ここで、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間で使用されていた波長λ1が解放されて、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間で波長λ1の信号光が使用可能となったとする。
このとき、NMSなどによって、図4(B)の太線の実線部分で示されるような波長パスへの切り替えが決定されると、Rx11内のDSP12での波長分散補償量は変更せずに、例えば、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmから−2000ps/nmに変更されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−2000ps/nmから0ps/nmに変更される。なお、DSP4,8での波長分散補償量の変更に際し、図4(A)中の太線実線部分で示されるλ1の信号光が受ける波長分散補償量の総和については−2000ps/nmのまま変化しないように、DSP4,8での波長分散補償量の変更タイミングが制御されるのが望ましい。例えば、DSP4,8での波長分散補償量の変更タイミングが同一となるように制御されるか、当該変更タイミングがずれた場合でも伝送システムにおけるサービスが停止されないように、DSP4,8での波長分散補償量が段階的に変更されてもよい。
つまり、本例では、図5に例示するように、まず、波長パスの切り替えが決定されると、波長分散補償量の変更手続きが開始される(ステップS1)。
NMSやOSC光などによって、切り替え後の波長パス〔図4(B)の太線の実線部分を参照〕が確保されると(ステップS2)、次に、Tx3は、NMSやOSC光などを通じて、切り替え後の波長パスで要求される波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)とRx6での現状の波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)とを取得する(ステップS3)。
そして、Tx3は、ステップS3で取得した各情報を基に、波長パス切り替え後においてTx3で要求される波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)を算出する(ステップS4)。
次に、Tx3は、DSP4での波長分散補償量の絶対値が大きくなるように、DSP4での波長分散補償量を所定の変化量X(>0)だけ変化させるとともに、Rx6は、DSP8での波長分散補償量の絶対値が小さくなるように、DSP8での波長分散補償量を所定の変化量X(>0)だけ変化させる(ステップS5)。なお、所定の変化量Xは、伝送に影響を与えない(分散トレランス内の)微小な波長分散補償量であるのが望ましい。即ち、波長分散補償量がXだけずれたとしても、伝送システムでのサービスを継続できるように、所定の分散耐力を満たすようにするのが望ましい。例えば、現状、実際の波長分散量と波長分散補償量とのずれが数100ps/nm程度あったとしても、DSP8などのディジタル信号処理により、ペナルティなしまで波長分散を補償することができるので、幾分かの余裕をもたせて、例えば、Xを100ps/nm程度に設定することができる。
そして、Tx3は、DSP4での波長分散補償量の現在値とステップS4で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)との差が上記所定の変化量X以下かどうかを判定する(ステップS6)。
DSP4での波長分散補償量の現在値とステップS4で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)との差が上記所定の変化量Xよりも大きい場合(ステップS6のNoルート)、Tx3及びRx6は、ステップS5,S6の各処理を繰り返す。
一方、DSP4での波長分散補償量の現在値とステップS4で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)との差が上記所定の変化量X以下である場合(ステップS6のYesルート)、Tx3は、DSP4での波長分散補償量をステップS4で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)まで変化させるとともに、Rx6は、DSP8での波長分散補償量を0ps/nmまで変化させる(ステップS7)。
そして、NMSやOSC光などによって、光伝送システムのサービスが継続されたまま、経路を切り替えるスイッチとしての各WSSが制御されることにより波長パスの切り替えが実施され(ステップS8)、処理は終了する(ステップS9)。
以上のように、本例によれば、サービスを継続させたまま、波長パスの切り替えを行なうことができる。このため、波長パスの切り替えに際し、各WSSの切り替えに伴う瞬断が発生する可能性はあるものの、実質的なサービス停止期間を無くすことができるので、光伝送システムのサービス停止期間を短縮化することが可能となる。つまり、波長パスの切り替え動作を高速化することができる。
なお、上述した例では、Tx3及びRx6が、図5に例示した分散補償量の各変更動作の主体であったが、NMSが各動作を行なうようにしてもよい。この場合、図6に例示するように、各ROADMノード1と接続されるNMS30が、OSC光やSV(SuperVisory)信号などを通じて、図5に例示した分散補償量の各変更動作を行なうことができる。また、図7に例示するように、SV信号を通じて各処理を制御するSV制御装置(SVC:SV signal Controller)40−1〜40−3などによって、各各ROADMノード1やNMS30などが、図5に例示した分散補償量の各変更動作を行なってもよい。
図6に例示するように、NMS30が各ROADMノード1を集中管理する場合、例えば、NMS30が、各伝送路2−1〜2−3における波長分散量や各DSP4,8,9,12の波長分散補償量の設定値などを保持する。
また、図7に例示するように、OSC光やSV信号によって各DSP4,8,9,12の波長分散補償量を変更する場合、例えば、各ROADMノード1で各種情報を送受信することで、波長パスの切り替え(再構築)に用いる情報を取得することができる。なお、SV信号は、例えば、データ信号と同バンド内に重畳された制御信号などを含む。
このとき、各ROADMノード1が、常時、NMSやSVCを介して波長分散補償量の設定を変更する場合、NMSやSVCは、OSC光やSV信号などを通じて、波長分散補償量を変更するDSPを有する各ROADMノード1に対して、変更後の波長分散補償量及び変化量Xの値を通知する。
そして、NMSやSVCは、OSC光やSV信号などを通じて、上記の各ROADMノード1に対して、変更後の波長分散補償量に近づける方向に変化量Xずつ波長分散補償量を変更するように指示する一方、上記の各ROADMノード1は、OSC光やSV信号などを通じて、NMSやSVCに対して、波長分散補償量の変更が完了したかどうかを通知する。各ROADMノード1での波長分散補償量が変更後の波長分散補償量となるまで、上記の各処理が繰り返されることにより、波長分散補償量の変更手続きが終了する。
また、各ROADMノード1が、波長分散補償量の変更手続きの開始時のみ、NMSやSVCとの通信を行なう場合、例えば、NMSやSVCは、OSC光やSV信号などを通じて、波長分散補償量を変更するDSPを有する各ROADMノード1に対して、変更後の波長分散補償量,変化量Xの値,波長分散補償量の変更を開始する時刻及び変更を行なう時間間隔を通知する。なお、この場合、各ROADMノード1での時刻(時計)は、同期されていることが要求される。
そして、各ROADMノード1が、波長分散補償量が変更後の波長分散補償量となるまで、NMSやSVCから通知された開始時間及び時間間隔で波長分散補償量の変更処理を行なうことによって波長分散補償量の変更手続きを完了することができる。この場合、上記一実施形態と同様の効果が得られるほか、各ROADMノード1とNMSとの通信量が抑制されるので、光伝送システムのネットワーク負荷を低減することが可能となる。
また、上述した例では、Rx11内のDSP12での波長分散補償量は変更せずに、Tx3内のDSP4での波長分散補償量とRx6内のDSP8での波長分散補償量とを変更したが、図8(A)及び図8(B)に示すように、例えば、Tx3内のDSP4での波長分散補償量とRx6内のDSP8での波長分散補償量とを変更せずに、Tx7内のDSP9での波長分散補償量とRx11内のDSP12での波長分散補償量とを変更するようにしてもよい。
ここで、図8(A)に示す例では、波長パス切り替え前において、まず、λ1の信号光が光伝送路2−1で受ける波長分散量+2000ps/nmを補償すべく、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−2000ps/nmに設定される。
また、λ2の信号光が光伝送路2−2で受ける波長分散量+1500ps/nmを補償すべく、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx11内のDSP12での波長分散補償量が−1500ps/nmに設定される。
なお、各DSP4,8,9,12での波長分散補償量の設定は、例えば、NMSやOSC光などによって行なわれる。
ここで、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間で使用されていた波長λ1が解放されて、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間で波長λ1の信号光が使用可能となったとする。
このとき、NMSなどによって、図8(B)の太線の実線部分で示されるような波長パスへの切り替えが決定されると、Tx3内のDSP4での波長分散補償量とRx6内のDSP8での波長分散補償量とを変更せずに、NMSやOSC光などによって、例えば、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が0ps/nmから+2000ps/nmに変更されるとともに、Rx11内のDSP12での波長分散補償量が−1500ps/nmから−3500ps/nmに変更される。なお、DSP9,12での波長分散補償量の変更に際し、図8(A)中の太線一点鎖線部分で示されるλ2の信号光が受ける波長分散補償量の総和については−1500ps/nmのまま変化しないように、DSP9,12での波長分散補償量の変更タイミングが制御されるのが望ましい。例えば、DSP9,12での波長分散補償量の変更タイミングが同一となるように制御されるか、当該変更タイミングがずれた場合でも伝送システムにおけるサービスが停止されないように、DSP9,12での波長分散補償量が段階的に変更されてもよい。
つまり、本例では、図9に例示するように、まず、波長パスの切り替えが決定されると、波長分散補償量の変更手続きがNMSやOSC光などによって開始される(ステップS10)。
NMSやOSC光などによって、切り替え後の波長パス〔図8(B)の太線の実線部分を参照〕が確保されると(ステップS11)、次に、Rx11は、NMSやOSC光などを通じて、切り替え後の波長パスで要求される波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)とTx7での現状の波長分散補償量(例えば、0ps/nm)とを取得する(ステップS12)。
そして、Rx11は、ステップS12で取得した各情報を基に、波長パス切り替え後においてRx11で要求される波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)を算出する(ステップS13)。
次に、Rx11は、DSP12での波長分散補償量の絶対値が大きくなるように、DSP12での波長分散補償量を所定の変化量X(>0)だけ変化させるとともに、Tx7は、DSP9での波長分散補償量の絶対値が大きくなるように、DSP9での波長分散補償量を所定の変化量X(>0)だけ変化させる(ステップS14)。なお、所定の変化量Xは、伝送に影響を与えない(分散トレランス内の)微小な波長分散補償量であるのが望ましい。即ち、波長分散補償量がXだけずれたとしても、伝送システムでのサービスを継続できるようにするのが望ましく、例えば、現状、実際の波長分散量と波長分散補償量とのずれが数100ps/nm程度あったとしても、DSP9,12などのディジタル信号処理により、ペナルティなしまで波長分散を補償することができるので、幾分かの余裕をもたせて、例えば、Xを100ps/nm程度に設定することができる。
そして、Rx11は、DSP12での波長分散補償量の現在値とステップS13で算出した波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)との差が上記所定の変化量X以下かどうかを判定する(ステップS15)。
DSP12での波長分散補償量の現在値とステップS13で算出した波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)との差が上記所定の変化量Xよりも大きい場合(ステップS15のNoルート)、Rx11及びTx7は、ステップS14,S15の各処理を繰り返す。
一方、DSP12での波長分散補償量の現在値とステップS13で算出した波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)との差が上記所定の変化量X以下である場合(ステップS15のYesルート)、Rx11は、DSP12での波長分散補償量をステップS13で算出した波長分散補償量(例えば、−3500ps/nm)まで変化させるとともに、Tx7は、DSP9での波長分散補償量を+2000ps/nmまで変化させる(ステップS16)。
そして、NMSやOSC光などによって、光伝送システムのサービスが継続されたまま、各WSSが制御されることにより波長パスの切り替えが実施され(ステップS17)、処理は終了する(ステップS18)。
なお、図9に例示した各動作は、NMSやSVCによって実施されてもよい。
以上のように、本例によれば、サービスを継続させたまま、波長パスの切り替えを行なうことができる。このため、波長パスの切り替えに際し、各WSSの切り替えに伴う瞬断が発生する可能性はあるものの、実質的なサービス停止期間を無くすことができるので、光伝送システムのサービス停止期間を短縮化することが可能となる。つまり、波長パスの切り替え動作を高速化することができる。
〔3〕第1変形例について
図10(A)及び図10(B)は、第1変形例に係る波長パス切り替え方法の一例を示す図である。なお、図10(A)は、波長パス切り替え前における各波長パスの一例を表しており、図10(B)は、波長パス切り替え後における波長パスの一例を表している。
図10(A)及び図10(B)に例示する光伝送システムは、例えば、光信号のまま波長単位の分岐挿入や経路切り替えを実施可能な光伝送装置の一例であるROADMノード1−1〜1−4をそなえている。なお、図10(A)及び図10(B)では、ROADMノード1−1〜1−4を、それぞれ、ROADM Node #1,ROADM Node #2,ROADM Node #3,ROADM Node #4と表記しており、以下においても同様に表記することがある。また、以下では、ROADMノード1−1〜1−4を区別しない場合、単にROADMノード1と表記することがある。さらに、ROADMノード1の数は、図10(A)及び図10(B)に例示する数に限定されない。また、図示による説明を簡単にするため、図10(A)及び図10(B)においても、図2(A)及び図2(B)や図4(A)及び図4(B)の例と同様、各ROADMノード1−1〜1−4内の一部の構成を外部に書き出している。さらに、図10(A)及び図10(B)中、図4(A)及び図4(B)記載の各構成と同じ符号を有する構成については、図4(A)及び図4(B)記載の各構成と同様の機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
ROADMノード1−4は、図1(A)及び図1(B)に例示したROADMノード100−3と同様、例えば、光増幅器,光カプラ及びWSS(これらは図示省略)をそなえるとともに、DSP14を有する光受信器(Rx#3)13をそなえる。
図10(A)及び図10(B)の例では、Tx3(Tx#1)内のDSP4,Rx6(Rx#1)内のDSP8,Rx11(Rx#2)内のDSP12及びRx13(Rx#3)内のDSP14によって、各波長パスの波長分散補償処理が実施される。なお、図10(A)及び図10(B)の例では、ROADMノード1−1とROADMノード1−2との間に設けられた光伝送路2−1は、100kmのスパン長及び+2000ps/nmの波長分散量を有している。また、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間に設けられた光伝送路2−2は、75kmのスパン長及び+1500ps/nmの波長分散量を有している。さらに、ROADMノード1−3とROADMノード1−4との間に設けられた光伝送路2−3は、100kmのスパン長及び+2000ps/nmの波長分散量を有している。
ここで、図10(A)に示す例では、ROADMノード1−1からROADMノード1−4へ信号を伝送する際、ROADMノード1−1のTx3からは波長λ1の信号光〔図10(A)中、太線の実線部分を参照〕によって送信しているが、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間では波長λ1が既に使用されている〔図10(A)中、太線の点線部分を参照〕ため、ROADMノード1−2のREG5でλ1からλ2へ信号光の波長変換を行なった後、λ2の信号光を用いてROADMノード1−4へ信号を伝送している〔図10(A)中、太線の一点鎖線部分を参照〕。
このため、波長パス切り替え前の図10(A)の例では、まず、λ1の信号光が光伝送路2−1で受ける波長分散量+2000ps/nmを補償すべく、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−2000ps/nmに設定される。
また、λ2の信号光が光伝送路2−2で受ける波長分散量+1500ps/nmと光伝送路2−3で受ける波長分散量+2000ps/nmとを補償すべく、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx13内のDSP14での波長分散補償量が−3500ps/nmに設定される。
さらに、λ1の信号光が光伝送路2−2で受ける波長分散量+1500ps/nmを補償すべく、Rx11内のDSP12での波長分散補償量が−1500ps/nmに設定される。
なお、各DSP4,8,9,12,14での波長分散補償量の設定は、例えば、NMSやOSC光などによって行なわれる。
ここで、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間で使用されていた波長λ1が解放されて、ROADMノード1−2とROADMノード1−4との間で波長λ1の信号光が使用可能となったとする。
このとき、NMSなどによって、図10(B)の太線の実線部分で示されるような波長パスへの切り替えが決定されると、Rx13内のDSP14での波長分散補償量は変更せずに、NMSやOSC光などによって、例えば、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmから−2000ps/nmに変更されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−2000ps/nmから0ps/nmに変更される。なお、DSP4,8での波長分散補償量の変更に際し、図10(A)中の太線実線部分で示されるλ1の信号光が受ける波長分散補償量の総和については−2000ps/nmのまま変化しないように、DSP4,8での波長分散補償量の変更タイミングが制御されるのが望ましい。例えば、DSP4,8での波長分散補償量の変更タイミングが同一となるように制御されるか、当該変更タイミングがずれた場合でも伝送システムにおけるサービスが停止されないように、図5に例示した方法と同様に、DSP4,8での波長分散補償量が段階的に変更されてもよい。
本例によれば、ROADMノード1の数に関わらず、上述した一実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔4〕第2変形例について
図11は、第2変形例に係る波長パス切り替え方法の一例を示す図である。なお、図11中、太線の実線部分と太線の一点鎖線部分は波長パス切り替え前における波長パスの一例を表しており、図11中、太線の点線部分は波長パス切り替え後における波長パスの一例を表している。
図11に例示する光伝送システムは、例えば、光信号のまま波長単位の分岐挿入や経路切り替えを実施可能な光伝送装置の一例であるROADMノード1−1〜1−4をそなえている。なお、図示による説明を簡単にするため、図11においても、図10(A)及び図10(B)の例と同様、各ROADMノード1−1〜1−4内の一部の構成を外部に書き出している。また、図11中、図10(A)及び図10(B)記載の各構成と同じ符号を有する構成については、図10(A)及び図10(B)記載の各構成と同様の機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
図11に示す例では、ROADMノード1−1とROADMノード1−2とが、50kmのスパン長及び+1000ps/nmの波長分散量を有する光伝送路2−1によって接続されている。また、ROADMノード1−1とROADMノード1−3とが、75kmのスパン長及び+1500ps/nmの波長分散量を有する光伝送路2−2によって接続されている。さらに、ROADMノード1−3とROADMノード1−4とが、75kmのスパン長及び+1500ps/nmの波長分散量を有する光伝送路2−3によって接続されている。また、ROADMノード1−2とROADMノード1−4とが、50kmのスパン長及び+1000ps/nmの波長分散量を有する光伝送路2−4によって接続されている。なお、ROADMノード1−2とROADMノード1−3とは、光伝送路によって接続されていてもよいし、接続されていなくてもよい。
ここで、図11に示す例では、ROADMノード1−1からROADMノード1−4へ信号を伝送する際、ROADMノード1−1のTx3からROADMノード1−2のREG5内のRx6までは波長λ1の信号光(図11中、太線の実線部分を参照)によって送信し、ROADMノード1−2のREG5でλ1からλ2へ信号光の波長変換を行なった後、λ2の信号光を用いてROADMノード1−4へ信号を伝送している(図11中、太線の一点鎖線部分を参照)。
このため、切り替え前の波長パスに着目すると、まず、λ1の信号光が光伝送路2−1で受ける波長分散量+1000ps/nmを補償すべく、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−1000ps/nmに設定される。
また、λ2の信号光が光伝送路2−4で受ける波長分散量+1000ps/nmを補償すべく、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx13内のDSP14での波長分散補償量が−1000ps/nmに設定される。さらに、Rx11内のDSP12での波長分散補償量は0ps/nmに設定されている。
なお、各DSP4,8,9,12,14での波長分散補償量の設定は、例えば、NMSやOSC光などによって行なわれる。
ここで、ROADMノード1−1からROADMノード1−3を経由してROADMノード1−4に至る、切り替え前の波長パスとは異なる波長パス(図11中、太線の点線部分を参照)が使用可能となったとする。
このとき、NMSなどによって、図11の太線の実線部分で示されるような波長パスへの切り替えが決定され、各DSP4,8,9,12,14での波長分散補償量を変更せずに波長パスを切り替えた場合、ROADMノード1−4のRx13内のDSP14での波長分散補償量が−1000ps/nmであるので、波長パス切り替え後の経路における合計波長分散量である+3000ps/nmを補償するためには、−2000ps/nmだけ不足することになる。
そこで、本例では、Rx13内のDSP14での波長分散補償量は変更せずに、NMSやOSC光などによって、例えば、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmから−2000ps/nmに変更されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−1000ps/nmから+1000ps/nmに変更される。なお、DSP4,8での波長分散補償量の変更に際し、図11中の太線実線部分で示されるλ1の信号光が受ける波長分散補償量の総和については−1000ps/nmのまま変化しないように、DSP4,8での波長分散補償量の変更タイミングが制御されるのが望ましい。例えば、DSP4,8での波長分散補償量の変更タイミングが同一となるように制御されるか、当該変更タイミングがずれた場合でも伝送システムにおけるサービスが停止されないように、DSP4,8での波長分散補償量が段階的に変更されてもよい。
つまり、本例では、図12に例示するように、まず、波長パスの切り替えが決定されると、波長分散補償量の変更手続きがNMSやOSC光などによって開始される(ステップS20)。
NMSやOSC光などによって、ROADMノード1−1からROADMノード1−3を経由してROADMノード1−4に至る、切り替え後の波長パス(図11の太線の点線部分を参照)が確保されると(ステップS21)、次に、Tx3は、NMSやOSC光などを通じて、切り替え後の波長パスで要求される波長分散補償量(例えば、−3000ps/nm)とRx13での現状の波長分散補償量(例えば、−1000ps/nm)とを取得する(ステップS22)。
そして、Tx3は、ステップS22で取得した各情報を基に、波長パス切り替え後においてTx3で要求される波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)を算出する(ステップS23)。
次に、Tx3は、DSP4での波長分散補償量の絶対値が大きくなるように、DSP4での波長分散補償量を所定の変化量X(>0)だけ変化させるとともに、Rx6は、DSP8での波長分散補償量の絶対値が小さくなるように、DSP8での波長分散補償量を所定の変化量X(>0)だけ変化させる(ステップS24)。なお、所定の変化量Xは、伝送に影響を与えない(分散トレランス内の)微小な波長分散補償量であるのが望ましい。即ち、波長分散補償量がXだけずれたとしても、伝送システムでのサービスを継続できるようにするのが望ましく、例えば、現状、実際の波長分散量と波長分散補償量とのずれが数100ps/nm程度あったとしても、DSP8などのディジタル信号処理により、ペナルティなしまで波長分散を補償することができるので、幾分かの余裕をもたせて、例えば、Xを100ps/nm程度に設定することができる。
そして、Tx3は、DSP4での波長分散補償量の現在値とステップS23で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)との差が上記所定の変化量X以下かどうかを判定する(ステップS25)。
DSP4での波長分散補償量の現在値とステップS23で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)との差が上記所定の変化量Xよりも大きい場合(ステップS25のNoルート)、Tx3及びRx6は、ステップS24,S25の各処理を繰り返す。
一方、DSP4での波長分散補償量の現在値とステップS23で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)との差が上記所定の変化量X以下である場合(ステップS25のYesルート)、Tx3は、DSP4での波長分散補償量をステップS23で算出した波長分散補償量(例えば、−2000ps/nm)まで変化させるとともに、Rx6は、DSP8での波長分散補償量を+1000ps/nmまで変化させる(ステップS26)。
そして、NMSやOSC光などによって、光伝送システムのサービスが継続されたまま、各WSSが制御されることにより波長パスの切り替えが実施され(ステップS27)、処理は終了する(ステップS28)。
本例によれば、光伝送システムがメッシュ状のネットワーク構成を有する場合であっても、上述した一実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔5〕第3変形例について
図13(A)及び図13(B)は、第3変形例に係る波長パス切り替え方法の一例を示す図である。なお、図13(A)中、太線の実線部分は波長パス切り替え前の第1段階における波長パスの一例を表しており、図13(B)中、太線の実線部分と太線の一点鎖線部分は波長パス切り替え前の第2段階における波長パスの一例を表している。また、図13(B)中、太線の点線部分は波長パス切り替え後における波長パスの一例を表している。
図13(A)及び図13(B)に例示する光伝送システムは、例えば、光信号のまま波長単位の分岐挿入や経路切り替えを実施可能な光伝送装置の一例であるROADMノード1−1〜1−3をそなえている。なお、図示による説明を簡単にするため、図13(A)及び図13(B)においても、図8(A)及び図8(B)の例と同様、各ROADMノード1−1〜1−3内の一部の構成を外部に書き出している。また、図13(A)及び図13(B)中、図8(A)及び図8(B)記載の各構成と同じ符号を有する構成については、図8(A)及び図8(B)記載の各構成と同様の機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
図13(A)及び図13(B)に示す例では、ROADMノード1−1とROADMノード1−2とが、50kmのスパン長及び+1000ps/nmの波長分散量を有する光伝送路2−1によって接続されている。また、ROADMノード1−1とROADMノード1−3とが、75kmのスパン長及び+1500ps/nmの波長分散量を有する光伝送路2−2によって接続されている。さらに、ROADMノード1−2とROADMノード1−3とが、50kmのスパン長及び+1000ps/nmの波長分散量を有する光伝送路2−3によって接続されている。
ここで、図13(A)に示す例では、ROADMノード1−1からROADMノード1−3へ信号を伝送する際、ROADMノード1−1のTx3からROADMノード1−2を介してROADMノード1−3のRx11まで、波長λ1の信号光(図11中、太線の実線部分を参照)を用いて送信している〔図13(A)の太線の実線部分を参照〕。なお、このとき、上記λ1の信号光は、ROADMノード1−2内のREG5を介することなく、ROADMノード1−1からROADMノード1−3まで光のまま伝送されている。
このため、図13(A)に例示する切り替え前の第1段階における波長パスに着目すると、まず、λ1の信号光が光伝送路2−1で受ける波長分散量+1000ps/nmと光伝送路2−3で受ける波長分散量+1000ps/nmとを補償すべく、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx11内のDSP12での波長分散補償量が−2000ps/nmに設定される。
なお、各DSP4,12での波長分散補償量の設定は、例えば、NMSやOSC光などによって行なわれる。
ここで、ROADMノード1−1から光伝送路2−2を介してROADMノード1−3に至る、切り替え前の波長パスとは異なる波長パス〔図13(B)の太線の点線部分を参照〕が使用可能となったとする。
このとき、NMSなどによって、図13(B)の太線の実線部分で示されるような波長パスへの切り替えが決定され、各DSP4,12での波長分散補償量を変更せずに波長パスを切り替えた場合、ROADMノード1−3のRx11内のDSP12での波長分散補償量が−2000ps/nmであるので、波長パス切り替え後の経路における波長分散量である+1500ps/nmに対して、+500ps/nmだけ波長分散補償量が過剰となる。
そこで、本例では、NMSなどによって、図13(B)の太線の実線部分で示されるような波長パスへの切り替えが決定されると、まず、Tx3内のDSP4及びRx11内のDSP12での各波長分散補償量は変更せずに、NMSやOSC光などによって、例えば、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−1000ps/nmに変更されるとともに、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が+1000ps/nmに変更される。
さらに、波長パス切り替え前の第2段階として、Tx3から送信されたλ1の信号光を、ROADMノード1−2のREG5内のRx6で一旦受信し〔図13(B)中、太線の実線部分を参照〕、ROADMノード1−2のREG5内のTx7からいずれかの波長の信号光を用いてROADMノード1−3へ信号を伝送する〔図13(B)中、太線の一点鎖線部分を参照〕。
そして、NMSやOSC光などによって、例えば、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が+1000ps/nmから+500ps/nmに変更されるとともに、Rx11内のDSP12での波長分散補償量が−2000ps/nmから−1500ps/nmに変更される。なお、DSP9,12での波長分散補償量の変更に際し、図13(B)中の太線一点鎖線部分で示される信号光が受ける波長分散補償量については−1000ps/nmのまま変化しないように、DSP9,12での波長分散補償量の変更タイミングが制御されるのが望ましい。例えば、DSP9,12での波長分散補償量の変更タイミングが同一となるように制御されるか、当該変更タイミングがずれた場合でも伝送システムにおけるサービスが停止されないように、図5,図9,図12などの例と同様に、DSP9,12での波長分散補償量が段階的に変更されてもよい。
DSP9,12での波長分散補償量の変更が完了すると、NMSやOSC光などによって、各WSSが制御されて波長パスの切り替えが実施されるとともに、再構成後の(切り替え後の)波長パス〔図13(B)中、太線の点線部分を参照〕でのサービスが開始される。
本例によれば、波長パス切り替え前の第1段階では使用されていなかったREG5を、波長パス切り替え前の第2段階であえて使用することにより、REG5を介さず伝送していた信号光に対しても、上述した一実施形態と同様の効果を得られることができる。
〔6〕第4変形例について
図14(A)及び図14(B)は、第4変形例に係る波長パス切り替え方法の一例を示す図である。なお、図14(A)は、波長パス切り替え前における各波長パスの一例を表しており、図14(B)は、波長パス切り替え後における波長パスの一例を表している。
図14(A)及び図14(B)に例示する光伝送システムは、例えば、光信号のまま波長単位の分岐挿入や経路切り替えを実施可能な光伝送装置の一例であるROADMノード1−1〜1−3をそなえている。なお、ROADMノード1の数は、図14(A)及び図14(B)に例示する数に限定されない。また、図示による説明を簡単にするため、図14(A)及び図14(B)においても、図4(A)及び図4(B)と同様、各ROADMノード1−1〜1−3内の一部の構成を外部に書き出している。また、図14(A)及び図14(B)中、図4(A)及び図4(B)記載の各構成と同じ符号を有する構成については、図4(A)及び図4(B)記載の各構成と同様の機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
図14(A)及び図14(B)の例では、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間の光伝送路2−2に、例えば波長分散補償量が−1500ps/nmの分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensating Fiber)20が設けられている。
このため、図14(A)の例では、Rx6(Rx#1)内のDSP8によって、光伝送路2−1において生じる波長分散が補償されるとともに、DCF20によって、光伝送路2−2において生じる波長分散が補償される。
ここで、図14(A)に示す例では、ROADMノード1−1からROADMノード1−3へ信号を伝送する際、ROADMノード1−1のTx3からは波長λ1の信号光〔図14(A)中、太線の実線部分を参照〕によって送信しているが、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間では波長λ1が既に使用されている〔図14(A)中、太線の点線部分を参照〕ため、ROADMノード1−2のREG5でλ1からλ2へ信号光の波長変換を行なった後、λ2の信号光を用いてROADMノード1−3へ信号を伝送している〔図14(A)中、太線の一点鎖線部分を参照〕。
このため、波長パス切り替え前の図14(A)の例では、まず、λ1の信号光が光伝送路2−1で受ける波長分散量+2000ps/nmを補償すべく、Tx3内のDSP4での波長分散補償量が0ps/nmに設定されるとともに、Rx6内のDSP8での波長分散補償量が−2000ps/nmに設定される。
一方、λ2の信号光が光伝送路2−2で受ける波長分散量+1500ps/nmは、DCF20によって補償されるため、Tx7内のDSP9及びRx11内のDSP12での各波長分散補償量が0ps/nmにそれぞれ設定される。
なお、各DSP4,8,9,12での波長分散補償量の設定は、例えば、NMSやOSC光などによって行なわれる。
ここで、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間で使用されていた波長λ1が解放されて、ROADMノード1−2とROADMノード1−3との間で波長λ1の信号光が使用可能となったとする。
このとき、NMSなどによって、図14(B)の太線の実線部分で示されるような波長パスへの切り替えが決定されると、Tx3内のDSP4での波長分散補償量は変更せずに、NMSやOSC光などによって、例えば、Rx11内のDSP12での波長分散補償量が0ps/nmから−2000ps/nmに変更されるとともに、Tx7内のDSP9での波長分散補償量が0ps/nmから+2000ps/nmに変更される。なお、DSP4,8での波長分散補償量の変更に際し、図14(A)中の太線一点鎖線部分で示されるλ2の信号光が受ける波長分散補償量の総和についてはDCF20による−2000ps/nmのまま変化しないように、DSP9,12での波長分散補償量の変更タイミングが制御されるのが望ましい。例えば、DSP9,12での波長分散補償量の変更タイミングが同一となるように制御されるか、当該変更タイミングがずれた場合でも伝送システムにおけるサービスが停止されないように、図5,図9,図12などの例と同様に、DSP9,12での波長分散補償量が段階的に変更されてもよい。
本例によれば、一部の波長パスで生じる波長分散がDCF20によって補償されるようなひかり伝送システムにおいても、上述した一実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
〔7〕ハードウェア構成の一例について
ここで、図15にNMS30のハードウェア構成の一例を示す。
IF部31は、光伝送システムにそなえられた各ROADMノード1や、SVC40−1〜40−3などと通信を行なうためのインタフェース装置であり、例えば、光受信器や光送信器などを含む。
また、プロセッサ32は、データ(信号)を処理する装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などを含む。
さらに、メモリ33は、データを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などを含む。メモリ33には、例えば、光伝送システムが有する各光伝送路2−1〜2−4についての情報としてスパン長や波長分散量などを保持するテーブルや、各DSP4,8,9,12,14における波長分散補償量を保持するテーブルや、上記所定の変化量Xを保持するテーブルなどが格納される。
NMS30が、上述した一実施形態及び各変形例に係る波長パス切り替え方法を管理、実行する場合、プロセッサ32及びメモリ33が、光伝送システムの設定を決定する処理部の一例として機能する。即ち、プロセッサ32及びメモリ33は、波長分散補償量の変更動作及び切り替え動作を指示する制御装置の一例として機能する。
また、NMS30が、上述した一実施形態及び各変形例に係る波長パス切り替え方法を管理、実行する場合、IF部31が、上記処理部での決定をROADMノード1の少なくともいずれかに通知する通知部の一例として機能する。なお、SVC40−1〜40−3についても、図15に例示したNMSのハードウェア構成と略同様の構成を有する。
また、図16にROADMノード1−2のハードウェア構成の一例を示す。
ROADMノード1−1から光伝送路を介してROADMノード1−2に入力された波長多重信号光は、光増幅器51で増幅された後、光カプラ52によって光カプラ53への方路とOSCM(OSC Module)60への方路とに分岐される。
また、光カプラ53は、光カプラ52によって分岐された波長多重信号光を、WSS54への方路とWSS57への方路とに分岐する。
WSS57は、光カプラ53によって分岐された波長多重信号光に含まれるいずれかの波長の信号光を選択してREG5内のRx6に出力する。
また、Tx7は、Rx6で受信した信号光をいずれかの波長に乗せ替えて送信する。Tx7から送信された信号光は、WSS58,54を介して、波長多重信号光に合波される。
さらに、Tx10は、いずれかの波長の光に信号を重畳して送信する。Tx10から送信された信号光も、WSS58,54を介して、波長多重信号光に合波される。
光カプラ55は、OSCM60からのOSC光やSV光を波長多重信号光に合波する。
Tx7,10及びOSCM60からの光を合波された後の波長多重信号光は、光増幅器56で光増幅されて、光伝送路を介してROADMノード1−3へ送出される。
OSCM60は、NMS30やSVC40−1〜40−3から送信されるOSC光やSV信号を処理する装置である。
また、プロセッサ61は、データ(信号)を処理する装置であり、例えば、CPUやDSPなどを含む。
さらに、メモリ62は、データを記憶する装置であり、例えば、ROMやRAMなどを含む。メモリ62には、例えば、光伝送システムが有する各光伝送路2−1〜2−4についての情報としてスパン長や波長分散量などを保持するテーブルや、各DSP4,8,9,12,14における波長分散補償量を保持するテーブルや、上記所定の変化量Xを保持するテーブルなどが格納される。
また、IF部63は、光伝送システムにそなえられたNMS30や、SVC40−2などと通信を行なうためのインタフェース装置であり、例えば、光受信器や光送信器などを含む。
各ROADMノード1が、上述した一実施形態及び各変形例に係る波長パス切り替え方法を管理、実行する場合、プロセッサ61及びメモリ62が、波長分散補償量の変更動作及び切り替え動作を指示する制御装置の一例として機能する。なお、他のROADMノード1−1,1−3,1−4についても、図16に例示したROADMノード1−2のハードウェア構成と略同様の構成を有する。
〔8〕その他
なお、上述した一実施形態及び各変形例におけるROADMノード1,NMS30,SVC40−1〜40−3の各構成及び各機能は、必要に応じて取捨選択してもよいし、適宜組み合わせて用いてもよい。即ち、本発明の機能を発揮できるように、上記の各構成及び各機能を取捨選択したり、適宜組み合わせて用いたりしてもよい。
<付記>
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
信号光を伝送する複数の光伝送装置と前記信号光を中継する光中継装置とを有する光伝送システムにおいて、前記複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置と前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置との間で複数の波長パスを切り替える波長パス切り替え方法であって、
前記一の光伝送装置,前記他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する光中継装置の少なくともいずれかが、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置が、切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記光中継装置が、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量が前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更された後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えが実施される、ことを特徴とする、波長パス切り替え方法。
(付記2)
前記切り替えは、前記一の光伝送装置と前記他の光伝送装置との間の通信を継続させたまま行なわれる、ことを特徴とする、付記1記載の波長パス切り替え方法。
(付記3)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の変更量と前記光中継装置における波長分散補償量の変更量とが所定の分散トレランス以下となるように設定される、ことを特徴とする、付記1又は2に記載の波長パス切り替え方法。
(付記4)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更と、前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更とが同一のタイミングで実施される、ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の波長パス切り替え方法。
(付記5)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更,前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更及び波長パスの前記切り替えが、前記光伝送システムを管理する、ネットワーク管理装置,OSC(Optical Supervisory Channel)光,SV(SuperVisory)信号の少なくともいずれかによって制御される、ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の波長パス切り替え方法。
(付記6)
信号光を伝送する複数の光伝送装置と、
前記信号光を中継する光中継装置と、をそなえ、
前記複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置,前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する前記光中継装置の少なくともいずれかが、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置が、切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記光中継装置が、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量が前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更された後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えが実施される、ことを特徴とする、光伝送システム。
(付記7)
前記切り替えは、前記一の光伝送装置と前記他の光伝送装置との間の通信を継続させたまま行なわれる、ことを特徴とする、付記6記載の光伝送システム。
(付記8)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の変更量と前記光中継装置における波長分散補償量の変更量とが所定の分散トレランス以下となるように設定される、ことを特徴とする、付記6又は7に記載の光伝送システム。
(付記9)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更と、前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更とが同一のタイミングで実施される、ことを特徴とする、付記6〜8のいずれか1項に記載の光伝送システム。
(付記10)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更,前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更及び波長パスの前記切り替えが、前記光伝送システムを管理する、ネットワーク管理装置,OSC(Optical Supervisory Channel)光,SV(SuperVisory)信号の少なくともいずれかによって制御される、ことを特徴とする、付記6〜9のいずれか1項に記載の光伝送システム。
(付記11)
付記6〜10のいずれか1項に記載の上記光伝送システムに用いられる前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置であって、
切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記光中継装置における波長分散補償量の変更により実質的に変化しないように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更する、ことを特徴とする、光伝送装置。
(付記12)
付記6〜10のいずれか1項に記載の上記光伝送システムに用いられる前記光中継装置であって、
切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更する、ことを特徴とする、光中継装置。
(付記13)
信号光を伝送する複数の光伝送装置と前記信号光を中継する光中継装置とを有する光伝送システムを管理するネットワーク管理装置において、
前記一の光伝送装置,前記他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する光中継装置の少なくともいずれかに、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、
切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更した後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えを実施する、ことを特徴とする、ネットワーク管理装置。
(付記14)
前記切り替えは、前記一の光伝送装置と前記他の光伝送装置との間の通信を継続させたまま行なわれる、ことを特徴とする、付記13記載のネットワーク管理装置。
(付記15)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の変更量と前記光中継装置における波長分散補償量の変更量とが所定の分散トレランス以下となるように設定される、ことを特徴とする、付記13又は14に記載のネットワーク管理装置。
(付記16)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更と、前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更とが同一のタイミングで実施される、ことを特徴とする、付記13〜15のいずれか1項に記載のネットワーク管理装置。
(付記17)
前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更,前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更及び波長パスの前記切り替えが、OSC(Optical Supervisory Channel)光及びSV(SuperVisory)信号の少なくともいずれかを介して行なわれる、ことを特徴とする、付記13〜16のいずれか1項に記載のネットワーク管理装置。
1,1−1,1−2,1−3,1−4 ROADMノード
2−1,2−2,2−3,2−4 光伝送路
3,7,10 Tx
4,8,9,12,14 DSP
5 REG
6,11,13 Rx
20 DCF
30 NMS
31,63 IF部
32,61 プロセッサ
33,62 メモリ
40−1,40−2,40−3 SVC
51,56 光増幅器
52,53,55 光カプラ
54,57,58 WSS
60 OSCM
100−1,100−2,100−3 ROADMノード
101,104,108,111,118,121 光増幅器
102,109,119 光カプラ
103,105,106,110,112,113,120,122,123 WSS
107,114,117 Tx
115 REG
116,124 Rx
125,126 DSP
200−1,200−2 光伝送路

Claims (9)

  1. 信号光を伝送する複数の光伝送装置と前記信号光を中継する光中継装置とを有する光伝送システムにおいて、前記複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置と前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置との間で複数の波長パスを切り替える波長パス切り替え方法であって、
    前記一の光伝送装置,前記他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する光中継装置の少なくともいずれかが、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、
    前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置が、切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記光中継装置が、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、
    前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量が前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更された後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えが実施される、ことを特徴とする、波長パス切り替え方法。
  2. 前記切り替えは、前記一の光伝送装置と前記他の光伝送装置との間の通信を継続させたまま行なわれる、ことを特徴とする、請求項1記載の波長パス切り替え方法。
  3. 前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の変更量と前記光中継装置における波長分散補償量の変更量とが所定の分散トレランス以下となるように設定される、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の波長パス切り替え方法。
  4. 前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更と、前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更とが同一のタイミングで実施される、ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の波長パス切り替え方法。
  5. 前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更,前記光中継装置における波長分散補償量の前記変更及び波長パスの前記切り替えが、前記光伝送システムを管理する、ネットワーク管理装置,OSC(Optical Supervisory Channel)光,SV(SuperVisory)信号の少なくともいずれかによって制御される、ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長パス切り替え方法。
  6. 信号光を伝送する複数の光伝送装置と、
    前記信号光を中継する光中継装置と、をそなえ、
    前記複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置,前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する前記光中継装置の少なくともいずれかが、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、
    前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置が、切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記光中継装置が、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、
    前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量が前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更された後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えが実施される、ことを特徴とする、光伝送システム。
  7. 請求項6に記載の上記光伝送システムに用いられる前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置であって、
    切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記光中継装置における波長分散補償量の変更により実質的に変化しないように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更する、ことを特徴とする、光伝送装置。
  8. 請求項6に記載の上記光伝送システムに用いられる前記光中継装置であって、
    切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更する、ことを特徴とする、光中継装置。
  9. 信号光を伝送する複数の光伝送装置と前記信号光を中継する光中継装置とを有する光伝送システムを管理するネットワーク管理装置において、
    前記複数の光伝送装置のうちの一の光伝送装置,前記複数の光伝送装置のうちの他の光伝送装置及び切り替え前の波長パスを中継する光中継装置の少なくともいずれかに、前記切り替え前の波長パスでの波長分散を補償し、
    切り替え後の波長パスでの波長分散を補償するように、前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を変更するとともに、前記切り替え前の波長パスを伝送する信号光が受ける波長分散補償量の総和が前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量の前記変更により実質的に変化しないように、前記光中継装置における波長分散補償量を変更し、
    前記一の光伝送装置または前記他の光伝送装置における波長分散補償量を前記切り替え後の波長パスでの波長分散を補償しうる値に変更した後、前記切り替え前の波長パスから前記切り替え後の波長パスへの切り替えを実施する、ことを特徴とする、ネットワーク管理装置。
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