JP5787736B2 - ガラス貼り合わせ用半透明二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
低温灰化プラズマ装置にて、フィルム延伸方向の表面を1μmまで灰化した後、走査型電子顕微鏡にて、粒径1μm以上の粒子の長径と短径を少なくとも100個について求め、相加平均を平均粒子径とする。
濁度計NDH300A(日本電色(株)製)を用いてフィルムの全光線透過率を測定する。
MSゴシックの書体でフォント24の1から9の数字を印刷したA4コピー用紙を面光源の上に置き、試験フィルムを通して面光源から30cmの距離から数字が判別できなくなるフィルムと数字を印刷したA4コピー用紙との間の距離を測定する。プライバシー保護性は以下のように評価する。
○:数字が判別できなくなる距離が3cm以下で、プライバシー保護性が優れる
△:数字が判別できなくなる距離が3〜10cmで、プライバシー保護性はややある
×:数字が判別できなくなる距離が10cmを超える、プライバシー保護性不良
フィルムの全光線透過率の値から以下のように評価した。
○:全光線透過率が20〜80%の間で適切な量の光が入り採光性が良好
×1:全光線透過率が80%を超えるため遮光性が不良
×2:全光線透過率が20%未満のため室内が暗くなり、採光性が不良
製膜工程における巻取り作業性を評価し、次の3ランクに分けた。
○:スムースに巻き取ることができ、端面も揃っておりツブ跡やシワの発生もない
△:ほぼ問題なく巻取りができるが、端面がやや不揃いで時々ツブ跡シワが発生する
×:キズ、シワが入りやすく、また端面が不揃いになりやすい
・ポリエステルa
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルaの極限粘度は0.70、融点は253℃である。
ベント付き二軸押出機を用いて、平均粒子径0.3μmの酸化チタンを50重量%の濃度となるようにポリエステルaに添加し溶融混練りを行ってチップ化を行った。得られたポリエステルbの極限粘度は0.50である。
ポリエステルaの製造において、三酸化アンチモン0.04部を加えたのち、平均粒子径2.5μmの不定形シリカ粒子を添加した。得られたポリエステルcの不定形シリカ粒子の濃度は1.0重量%で極限粘度は0.65である。
ベント付き二軸押出機を用いて、平均粒径6μmの架橋スチレン-アクリル有機粒子を10重量%の濃度となるようにポリエステルaに添加し溶融混練りを行ってチップ化を行った。得られたポリエステルdの極限粘度は0.65である。
ポリエステルaの製造において、三酸化アンチモン0.04部を加えたのち、平均粒子径0.7μmの合成炭酸カルシウム粒子を添加した。得られたポリエステルeの合成炭酸カルシウム粒子の濃度は1.0重量%で極限粘度は0.66である。
ベント付き二軸押出機を用いて、平均粒子径70μmの球状シリカ粒子を1.0重量%の濃度となるようにポリエステルaに添加し溶融混練りを行ってチップ化を行った。得られたポリエステルfの極限粘度は0.65である。
ベント付き二軸押出機を用いて、平均粒子径15μmの架橋メタクリレート粒子を1.0重量%の濃度となるようにポリエステルaに添加し溶融混練りを行ってチップ化を行った。得られたポリエステルfの極限粘度は0.65である。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルcの比率が74/6/20(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給して溶融温度280℃で溶融した後、溶融ポリマーをギヤポンプとフィルターを介してダイを通してキャスティングドラムに引き取り未延伸フィルムを得た。かくして得られた未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度90℃で3.6倍延伸した後、テンターに導き95℃で横方向に4.5倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、220℃で熱処理し、幅方向に5.0%熱弛緩を行い下記表1に記載したポリエステルフィルムを得た。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルcの比率が91/5/4(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給して溶融温度280℃で溶融した後、溶融ポリマーをギヤポンプとフィルターを介してダイを通してキャスティングドラムに引き取り未延伸フィルムを得た。かくして得られた未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度90℃で3.1倍延伸した後、テンターに導き95℃で横方向に3.3倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、230℃で熱処理し、幅方向に4.0%熱弛緩は行い下記表1に記載したポリエステルフィルムを得た。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルdの比率が95/3/2(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給したほか実施例2と同じ。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルcの比率が64/16/20(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給したほか実施例1と同じ。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルgの比率が95/3/2(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給したほか実施例2と同じ。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルcの比率が50/30/20(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給したほか実施例2と同じ。
ポリエステルaとポリエステルcの比率が80/20(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給したほか実施例1と同じ。
ポリエステルaとポリエステルbの比率が94/6(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給したほか実施例1と同じ。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルeの比率が77/3/20(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給したほか実施例2と同じ。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルdの比率が27/3/70(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給して実施例1と同じ条件で製膜しようとしたがフィルムの破断が頻発したためフィルム採取ができなかった。
ポリエステルa、ポリエステルbとポリエステルfの比率が57/3/40(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給して実施例1と同じ条件で製膜しようとしたがフィルムの破断が頻発したためフィルム採取ができなかった。
Claims (2)
- 顔料を0.1〜12重量%、平均粒子径が1.5〜30μmの粒子を0.01〜5重量%それぞれ含有する二軸延伸ポリエステルフィルムであり、当該二軸延伸ポリエステルフィルムの全光線透過率が20〜80%であることを特徴とするガラス貼り合わせ用二軸延伸ポリエステルフィルム。
- フィルムのヘーズ値が90%以上である請求項1に記載のガラス貼り合わせ用二軸延伸ポリエステルフィルム
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