JP5783251B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置及び受信方法に関する。本願は、2011年7月8日に日本国に出願された特願2011−151634号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、希望波及び妨害波を含む受信波をアンテナで受信してアナログ・ディジタル変換して、受信信号強度表示部(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を用いて希望波を抽出してディジタル復調を行なうとともに、復調器の入力レベルを調整する自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)を実行するような受信装置が開発されており、携帯・移動体通信システムにおける基地局受信装置、固定通信網における基地局受信装置、衛星通信システムにおける地上局受信装置、或いは、放送システムなどに適用されている。
特許文献1は、モバイル直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワークにおける自動利得制御方法を開示しており、受信信号強度に基づいて計算したサイクリックプレフィックスの平均パワーに応じてアナログベースバンド信号のパワーレベルを調節することを特徴としている。特許文献2は、RSSI回路の入出力におけるダイナミックレンジを実質的に拡大し、広範囲の信号レベルが受信でき、かつ、正確な受信レベルを伝送できる受信装置を開示している。特許文献3は、受信チャンネルに含まれる相互変調波を的確に抑制して、相互変調による受信品質の低下を効果的に防止するインターモジュレーションを防止する受信装置を開示している。特許文献4は、AGC及びRSSIを用いて妨害局信号レベルを効果的に減衰し、受信希望波周波数の信号レベルの低下を抑制する放送受信装置を開示している。特許文献5は、希望波のRSSIに応じて妨害波の判定を行ない、低雑音増幅器(LNA)の線形性を切り替えることにより妨害波の影響を低減する受信装置を開示している。特許文献6は、受信機に妨害波が入力しても希望波電力に対して最適な利得を与えるAGC回路を開示している。特許文献7は、AGC及びRSSIを用いたフィルタ装置を採用するとともに、妨害波の有無又は大小に応じて検波・整流回路に接続されるコンデンサ容量を切り替えることにより、無線特性の劣化を防止した携帯無線通信端末を開示している。特許文献8は、AGCやディジタル復調処理を行なう受信機を開示している。特許文献9は、受信レベルが変動してもAGCを使用することなくソフトウェアによる復調処理を行なう受信装置を開示している。特許文献10は、ディジタルCATVのチューナに適用されるAGC回路を有する受信機を開示しており、チューナの利得のばらつきやチャンネル間の利得の偏差に拘らず、最適なAGC特性を得ることを特徴とする。特許文献11は、RFフロントエンド部分での消費電力の増大を抑えて希望信号を確実に増幅できる無線受信装置を開示しており、ローパスフィルタ前後の受信信号強度にもとづいて低音雑音増幅器(LNA)の消費電力を制御するDC−DCコンバータを用いることを特徴としている。特許文献12は、ダイレクトコンバージョン方式又はLow−IF方式を採用する受信装置を開示している。特許文献13は、IF同調後の信号レベルに基づいてRF増幅回路にAGCをかけることにより、隣接チャンネルの不要波による妨害を抑制する地上波デジタルテレビ受信モジュールを開示している。特許文献14は、RF系の入力レベルとIF系の入力レベルとの差分により妨害波の有無を判別することにより妨害波耐性が高く、受信率を向上させた受信装置を開示している。
図4は、公知の受信装置のブロック図である(特許文献2参照)。この受信装置は、アンテナ1、混合器3、局部発振器4、A/Dコンバータ5、アナログ可変利得機能部6、チャンネル選択フィルタ8、受信信号強度表示部(RSSI1)9、比較制御器11、復調器12、及び可変利得機能付き低雑音増幅器(LNA)13を具備する。この受信装置は、ダイレクトコンバージョン方式、シングルコンバージョン方式、又は複数コンバージョン方式において、A/Dコンバータ5での飽和防止とバックオフ確保(即ち、ピーク成分を有する変調信号を歪ませずに通過させるために必要な処理)を行なう。
このため、A/Dコンバータ(ADC)5の出力側に設けたRSSI9(即ち、チャンネル選択フィルタ8の出力側で希望波レベルをモニタする回路)による検出レベルを比較制御部11で比較判定し、許容閾値を超えた分についてはA/Dコンバータ5の入力部に設けたアナログ可変利得機能部6にて利得低減制御を行なっている。
図5は公知の受信装置の問題点を説明するものであり、図5(a)は希望波のみが受信装置に入力された場合のレベルダイアグラム及びAGCの動きを説明するものであり、一方、図5(b)は強い妨害波が低い希望波(最低感度付近)とともに受信装置に入力された場合のレベルダイアグラム及びAGCの動きを説明する。
図5(a)において、希望波レベルが最低感度から上昇した場合、希望波レベルに基づくAGCループ内のRSSI9による検出レベルを比較制御部11で閾値判定することにより、希望波が閾値レベルを超えた分についてはA/Dコンバータ5の飽和防止とバックオフ確保とを目指してアナログ可変利得機能部6の利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])が行なわれる。
図5(a)において、復調器12に対する希望波の入力レベルが最小表現レベル以上に達しているため、希望波は復調に必要なノイズレベルとのC/N比を確保しながら復調が可能となる。また、希望波のみが受信装置に入力された場合、復調器12の入力レベルとして必要とされるダイナミックレンジは小さくて済む。
しかし、図5(b)に示すように、強い妨害波が低い希望波(最低感度付近)とともに受信装置に入力された場合には下記の問題点が生じる。即ち、妨害波レベルが上昇する場合、希望波に代わって妨害波が支配的となってAGCループ内のRSSI9で検波された妨害波レベルは比較制御部11で閾値判定され、当該妨害波レベルが閾値を超えた分については妨害波によるA/Dコンバータ5の飽和防止とバックオフ確保を目指してアナログ可変利得機能部6で利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])が行なわれる。その際、最低感度付近の低い希望波についても妨害波と同様に、アナログ可変利得機能部6で利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])が行なわれるため、A/Dコンバータ5以降において希望波レベルが下がることとなる。
更に、A/Dコンバータ5の後段のチャンネル選択フィルタ8を希望波及び妨害波が通過することにより、妨害波レベルは極度に減衰して希望波レベル以下に抑圧されるが、図5(b)に示すように希望波の復調器12への入力レベルは最小表現レベル以下に落ち込んだままとなるので、希望波の情報は復調器12の最小表現レベルで切り取られるため、元の情報が失われて極度な復調劣化又は復調不能に陥る。
公知の受信装置において強い妨害波を伴いつつ最低感度までの低い希望波を受信・復調可能とすると、復調器入力レベルに必要とされるダイナミックレンジは極度に大ききなり、復調器に必要とされるビット数が増加することとなり、受信装置の回路規模が増大したり、消費電力が増大することとなる。
図6は、他の公知の受信装置のブロック図である(特許文献1参照)。この受信装置は、アナログブロック22、アンテナ24、ディジタルベースバンド部32を含む。アナログブロック22は、バンドパスフィルタ(BPF)26、低雑音増幅器(LNA)28、局部発振器(LO)30、及びアンプ(VGA)34、36を具備する。ディジタルベースバンド部32は、受信信号強度表示部(RSSI)38、制御論理部40、及びA/Dコンバータ(ADC)46、48を具備する。また、符号42はイネーブルパルスを示す。
また、特許文献4に開示されている受信装置は、妨害波を抑圧するために設けたチャンネル選択フィルタ前後のレベルをモニタし、かつ、比較してそのレベル差を許容閾値と比較判定することにより妨害波の有無を判断するものである。具体的には、チャンネル選択フィルタ前後のレベル差大を妨害波有りとし、レベル差小を妨害波無しとしている。
例えば、特許文献4に開示されている放送受信装置では、IF−BPF前後のレベル差が小さい場合、自チャンネル以外の受信波(即ち、妨害波)は少ないと判断し、自チャンネルでAGCを実行するためIF−BPF前のRSSIレベルを基にMIXER前の可変利得型RF−AMPの利得制御を行なう。一方、IF−BPF前後のレベル差が大きい場合、自チャンネル以外の受信波も多いと判断し、他チャンネルの受信波を含めて一括でAGCを実行すべく、IF−BPF前のRSSIレベルからIF−BPF後のRSSIレベルを差し引いて計算した複数の受信チャンネルを一括したレベルを基にしてMIXER前の可変利得型RF−AMPの利得制御を行なう。ここでは、自チャンネルのみ、若しくは、自チャンネルと複数のチャンネルとを併せて希望波として捉え、RF−AMPに対して可変利得を付与するようなAGC機能を実現している。
本発明では、後述するように、AGCの制御対象として最低感度受信において強い妨害波でチャンネル選択前のA/Dコンバータの出力を歪ませないように当該A/Dコンバータ前段のアナログ可変利得機能部(第1のAGC制御対象)の利得を絞りながら強い妨害波の存在をチャンネル選択フィルタ前段のRSSIのレベル差で検知する。その際、低いレベルに落ち込んでしまう希望波を復調可能なレベルに補正すべく、本発明では第2のAGC制御対象としてディジタル可変利得機能部の利得を増加している。
特許文献8では高レベルの妨害波と希望波とが混在して受信する場合、広範囲なレベルでの希望波受信を実現すべく、RSSIを含むAGC回路に工夫を施している。即ち、希望波と妨害波を含むA/Dコンバータ(ADC)出力での広帯域RSSI1の処理結果と、ADC以降のBPFで帯域制限を施した後の希望波のみの狭帯域RSSI2の処理結果とを用いてACG動作を実行することにより、全体としてのAGC利得を適切に制御するものである。尚、特許文献9及び特許文献10は特許文献8の改善を目指した公知技術を開示している。
特許文献8では、ADCに2系統が必要となる点に鑑み、入力レベルによって受信IF系上に存在する異なるゲイン段の2点からADCでデータを引き抜く方法を開示している。
特許文献10では、利得制御の規準が妨害波を含まず希望波のみとなる点に鑑み、RF(無線周波数)のAGC利得とIF(中間周波数)のAGC利得とを夫々独立可変制御する方法を開示している。
特許文献8では、第1実施例として希望波及び妨害波を含むADC出力での広帯域RSSI1と、ADC以降のBPF出力での希望波のみの狭帯域RSSI2とが連動しない場合の回路について説明している。まず、希望波及び妨害波のレベルが著しく高い場合には、RSSI1を判定してADCのフルスケールを超えないようにLNAの電源電圧或いは利得をAGCの対象とする。更に高レベルの信号が入力される場合には、RSSSI2の希望波のレベル判定により、その直前のディジタルIFアンプの利得を低減制御している。
このため、RSSI1の動作はADCを飽和させないものとしている。しかし、RSSI2の動作では、妨害波の有無の判定を行なわずに(特許文献10ではRSSI単独動作する)、復調器の前段における希望波を所定レベルに収束させるべく、BPFと復調器との間に挿入したディジタルIFアンプの利得を可変にしている。これは、帯域制限BPFで既に妨害波レベルは十分に低減できているとの仮定の下、希望波レベルでRSSI2の判定が行なわれていると期待した結果である。尚、本発明では、RSSI1とRSSI2との差異を必ず比較判定して妨害波の有無を推定した上でディジタルAGCの利得を制御している。
また、特許文献8の第2の実施例ではRSSI1とRSSI2との併用によるAGC制御方法を示している。この第2の実施例では、希望波レベルがかなり小さく、妨害波レベルがかなり大きい場合、AGC飽和防止のためにLNAの利得を大きく低減するように制御しているが、必要以上に希望波レベルが低下することで、受信感度が劣化するという懸念がある。これを防止するため、特許文献8ではRSSI2の希望波レベルが極端に小さくなる場合には、RSSI1の処理結果として制御されるLNA利得の大幅な低減を緩和すべく、LNAに付与する制御電圧を急激に下げないような補正方法を開示している。
特許文献11は、特許文献5と類似した技術を開示している。ここでは、妨害波と希望波が混在して受信する際に妨害波強度が経時的に変動する場合、MIXER〜ADCのアナログベースバンド部、若しくはIF系に設けた帯域制限のためのLPFの前段のRSSI1レベル(妨害波+希望波)と、LPF後段のRSSI2による希望波レベルとの差を比較判定することにより、妨害波の存在や妨害波レベルの大きさを検知する。このようにして推定された妨害波レベルに応じてLNAの飽和、歪発生、及び感度抑制(妨害波による利得圧縮で希望波利得及びゲインが適正値から低下してしまう現象)を防止し、かつ、LNAの線形性を改善させるべく、LNA用のDC−DCコンバータの電圧を制御する。
また、妨害波レベルが大きいと判定した場合には、LNAの制御電圧を昇圧してLNAの飽和電力を向上させる(即ち、バックオフを拡大させる)。一方、妨害波レベルが低いと判定した場合には、LNAの制御電圧を元に戻すことにより恒常的な妨害波対応のための消費電力増加を防止している。
特許文献11は、特許文献12の改善を意図したものである。特許文献12でも、恒常的な妨害波対応のための消費電力増加を防止するものであり、妨害波の有無の判断を2点でのRSSIの差分を検知することにより、ダイレクトコンバージョン方式においてLNAやアナログベースバンド部のパスを切り替えることで高レベルの妨害波に対応するものである。
妨害波及び希望波を含むLNAのRF出力のRSSI1と、チャンネルフィルタを通過して希望波のみとなったADC後のデジタルベースバンド部出力のRSSI2との差分に基づいて妨害波の有無の判定を行なっている。尚、妨害波が許容値以上と検知された場合、LNAをバイパスすることによる利得補正については、ADC前にディジタルAGCアンプを挿入して正味の利得を確保するようにしている。
特開2009−268098号公報 特開2002−94408号公報 特開2000−68870号公報 特開2007−19900号公報 特開平11−298348号公報 特開2001−57513号公報 特開2005−333182号公報 特開2007−281633号公報 特開平11−136153号公報 特開2000−209118号公報 特開2008−193442号公報 特開2006−115345号公報 特開2005−167860号公報 特開2009−147616号公報
上述の受信装置には下記の問題点がある。
図4に示す受信装置は、ダイレクトコンバージョン方式やシングルコンバージョン方式若しくは複数のコンバージョン方式において、A/Dコンバータの飽和防止とバックオフ確保(ピーク成分を有する変調信号を歪ませずに通過させるために必要な措置)を行なうものである。このため、A/Dコンバータ5の出力側に設けたRSSI9(チャンネル選択フィルタ8の出力側で希望波をモニタする回路)による検出レベルを比較判定し、当該検出レベルが許容閾値を超えた分についてはA/Dコンバータ5の入力部に設けたアナログ可変利得機能部6への利得低減制限を行なっている。しかし、この受信装置には図5にて説明したような問題点がある。
まず、図5(b)に示すように、強い妨害波が低い希望波(最低感度付近)とともに入力した場合、受信装置に生じる問題点について説明する。
妨害波が許容閾値を超えた分については、A/Dコンバータ5の飽和防止とバックオフ確保を目指してアナログ可変利得機能部6の利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])が行なわれるが、その際、受信装置において最低感度付近の低い希望波についても妨害波と同様にアナログ可変利得機能部6の利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])が行なわれるため、A/Dコンバータ5以降において希望波レベルが低下するという問題点がある。更に、チャンネル選択フィルタ8を妨害波及び希望波が通過して妨害波レベルが極度に減衰した場合、妨害波レベルは希望波レベル以下に抑圧されるが、図5(b)に示すように希望波の復調器12への入力レベルは最小表現レベル以下に低下したままであるため、希望波の情報は復調器12の最小表現レベルで切り取られて情報量が一部失われ、極度な復調劣化若しくは復調不能の状況に陥ることとなる。
上述の受信装置で強い妨害波を伴う最低感度付近の低い希望波を受信して復調するためには、復調器12の入力レベルに必要とされるダイナミックレンジは極度に大きくなり、復調器12の復調処理に必要となるビット数が増加することとなる。このため、上述の受信装置は回路規模の増大や消費電力の増大を招くという問題点がある。
また、特許文献4の放送用受信装置はチャンネル選択フィルタ前後のRSSIのレベル差の大きさで妨害波の有無を判定するという点で後述する本発明と類似している。しかし、特許文献4の放送用受信装置では、妨害波の判定結果に基づいて自チャンネルのみ若しくは複数チャンネルを併せて希望波を捉えて、RFアンプに対して利得可変を行なうAGC機能を実現するという点で本発明と制御方法が異なる。
実施例の説明において詳述するが、本発明では強い妨害波を伴う最低感度受信においてチャンネル選択フィルタ前のA/Dコンバータ(ADC)に歪を発生しないように、ADC前後のアナログ可変利得機能部(第1のAGC制御対象)の利得を低減するとともに、妨害波の存在をチャンネル選択フィルタ前後のRSSIのレベル差で検知する。また、低レベルまで落ち込んでしまう希望波を復調可能なレベルへ補正すべく、本発明では第2のAGC制御対象としてディジタル可変利得機能部の利得を増加する。
特許文献5の受信装置は妨害波の有無と妨害波レベルを判定する機能を具備しており、チャンネル選択フィルタ前後のRSSIのレベル差の大きさで妨害波の有無を判定するという点で本発明と類似している。しかし、両者は制御方法が異なっている。本発明では妨害波の有無判定に基づきAGCの制御量を可変としているのに対して、特許文献5の受信装置では妨害波の有無判定に基づいてLNAに付与される電圧や電流を可変して、LNAの線形性を改善している。
特許文献6の受信装置も妨害波の有無と妨害波レベルを判定する機能を具備しており、チャンネル選択フィルタ前後のRSSIのレベル差の大きさで妨害波の有無を判定するという点で本発明と類似している。しかし、両者はAGC制御方法が異なっている。本発明では、チャンネル選択フィルタによる帯域制限後、復調器の前段のディジタル可変利得機能部の利得を可変制御するものである。一方、特許文献6の受信装置では、妨害波レベルに基づいて当該妨害波の周波数帯域内への漏れ量を推定し、その推定漏れ量を帯域制限用のバンドパスフィルタ(BPF)前段のアナログ可変利得機能部へのAGCフィードバック量から差し引くことで当該アナログ可変利得機能部への利得制御量を希望波レベルに準拠して適性に補正している。
特許文献7の受信装置も妨害波の有無判定機能を具備しており、チャンネル選択フィルタ前後のRSSIのレベル差の大きさで妨害波の有無を判定するという点で本発明と類似している。しかし、両者はAGC制御方法が異なる。本発明では、妨害波レベルに応じてチャンネル選択フィルタによる帯域制限後の復調器の前段でディジタル可変利得機能部の利得を可変制御しており、これにより、希望波が適正なレベルで復調器に入力されるようにしている。一方、特許文献7の受信装置では、妨害波の有無に応じてAGCの応答速度を可変にすべくRSSIの検波・整流回路の容量を切り替えている。特許文献7の受信装置では、妨害波が存在する場合にはAGC応答速度を緩慢にしているため、早い妨害波レベル変動に対してはAGC利得の不必要なバタツキを抑制する効果があるが、強い妨害波が恒常的に入力され、かつ、妨害波が長期間受信波に残留する場合には、その妨害波のRSSIレベルに応じてAGC利得に誤差が含んだまま固定されてしまうので、適正な受信出力を得ることができない。
特許文献8の受信装置は、RSSI1動作によりADCを飽和させないという点で本発明と類似しているが、RSSI2動作については本発明と異なっている。即ち、特許文献8の受信装置では妨害波の有無の判定を行なわずに、復調器前の希望波レベルを所定レベルに収束させるべく、BPFと復調器間に挿入したディジタルIFアンプの利得を可変制御している。一方、本発明ではRSSI1とRSSI2との差異を必ず比較判定して妨害波の有無を推定した上でディジタルAGCの利得制御を行なうものである。
特許文献8の第2の実施例では、RSSI1とRSSI2との併用によるAGC制御方法を開示している。ここで、希望波レベルがかなり小さく、かつ、妨害波レベルがかなり大きい場合にはAGC飽和防止のためにLNAの利得を大きく低減しており、必要以上に希望波レベルが低下してしまうことで、受信感度が劣化するという懸念がある。一方、特許文献9は、RSSI2の希望波レベルが極端に小さい場合には、RSSI1の処理結果に基づいて制御されるLNAの利得の大幅な低下を緩和すべく、LNAの制御電圧を急激に下げないような補正方法を開示している。
特許文献8の受信装置はRSSI2の動作に脆弱性があり、帯域制限用のBPFのスプリアス応答により妨害波が通過したり、十分に減衰されないまま妨害波がRSSI2に到達した場合、その妨害波を基本波と見なすので、ディジタルAGCの利得を下げるような誤動作が発生した場合、基本波の復調が不可能となる危惧がある。一方、本発明では常にRSSI1とRSSI2間のレベル差で妨害波の有無を判定した上でディジタルAGCの利得制御を行なっている。これにより、妨害波を十分に除去できなかった場合のAGC誤動作を防止している。
特許文献8の第2の実施例では、ADC飽和防止のためにRSSI1の処理結果に基づいてLNAの利得を低減しているが、再度のRSSI2の判定結果でLNAの利得を増加すべくAGC制御が行なわれるため、動作上の矛盾が生じる。一方、本発明は、ADC飽和防止についてはRSSI1の判定結果のみで対処し、希望波レベル低下に伴う利得向上については、常にRSSI1とRSSI2間のレベル差で妨害波の有無を判定した上でディジタルAGCを帰還制御している。このようにして、本発明はADC飽和防止と希望波レベル低下に伴う利得向上とは独立的に制御しているので、特許文献8のような動作上の矛盾は生じない。
特許文献11の受信装置も妨害波の有無及び妨害波レベルを判定する機能を具備しており、チャンネル選択フィルタ前後のRSSIのレベル差の大きさで妨害波の有無を判定するという点で本発明と類似している。しかし、両者は判定結果を適用する制御方法が異なっている。即ち、本発明では妨害波の有無判定に基づいてAGC可変制御しており、一方、特許文献11の受信装置では妨害波の有無判定結果に基づいてLNAへの電圧及び電流を可変制御し、LNAの線形性を改善している。
特許文献12の受信装置も特許文献11の受信装置と類似しているが、両者はRSSI1の判定基準で相違している。特許文献12の受信装置ではRSSI1とRSSI2のレベル差の判定により妨害波レベルが大きいことを検知した場合、LNAをバイパスする回路に切り替えてLNAの飽和を回避している。一方、本発明はADC後段のRSSIのみの判定によりADC飽和を回避すべくLNAのRF/IF利得を低減している。また、本発明はRSSI1とRSSI2のレベル差で妨害波の有無を判定している点で特許文献12と類似するものの、本発明では妨害波の存在を検知した場合にADC前のアナログベースバンド部におけるADC飽和防止対策として低減した利得をディジタルAGCアンプで補償するようにしている。
また、特許文献12の受信装置はディジタル部及びアナログ部を跨いで利得補填するものであり、妨害波の存在を検知した場合にアナログ部のLNAをバイパスするとともに、アナログベースバンド部においてAGCアンプを挿入して当該LNAバイパスによる利得低下を補填している。即ち、上述の機能をADC前のアナログ部で実施している点において特許文献12は本発明と相違する。
更に、特許文献12の受信装置におけるAGC動作では誤動作に至る脆弱性がある。例えば、妨害波レベルが大きいと検知されてLNAがバイパスされた場合、その利得補填としてアナログベースバンドにおいてAGCアンプの利得を増大するが、そのような状態で希望波の入力レベルが増加した場合、RSSI1で検知される妨害波レベルとRSSI2で検知される希望波レベルとが拮抗し始める可能性がある。この場合、RSSI1とRSSI2のレベル差が得られなくなり、その結果、受信装置は妨害波が消失して希望波のみがレベルダイアグラム上を推移していると誤認識することとなり、LNAバイパスが解除されて、妨害波によりLNA特性が飽和してしまう危険性がある。一方、本発明ではADC出力側のRSSI1によりADC前の飽和回避及び利得低減を決定するとともに、RSSI1の単独判定を行なっているため、誤動作は起きない。また、妨害波レベルが大きいか否かについてはRSSI1とRSSI2とのレベル差で検知しているため、ADC前の利得低減分はディジタルAGCアンプで補填される。
本発明の目的は、上述した課題を解決する受信装置及び受信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、希望波と妨害波が混在した受信波を受信して自動利得制御及び復調を行なう受信装置であって、受信波を第1利得で低雑音増幅する低雑音増幅と、低雑音増幅部が低雑音増幅した受信、局部発振周波数を用いて中間周波数信号に変換する中間周波数変換部と、中間周波数変換部が変換した中間周波数信号を利得でアナログ増幅するアナログ増幅部と、アナログ増幅部がアナログ増幅た中間周波数信号をアナログ・ディジタル変換するアナログ・ディジタル変換部と、アナログ・ディジタル変換部がアナログ・ディジタル変換したディジタル信号から特定チャンネルの周波数帯を濾波するチャンネル選択フィルタと、チャンネル選択フィルタ部が濾波た特定チャンネルのディジタル信号を利得でディジタル増幅するディジタル増幅部と、アナログ・ディジタル変換部がアナログ・ディジタル変換したディジタル信号から第1受信信号強度を検出する第1検出部と、チャンネル選択フィルタ部が濾波た特定チャンネルのディジタル信号から第2受信信号強度を検出する第2検出部と、第1検出部が検出した第1受信信号強度が許容閾値を超えた分に基づいて利得を算出すると共に第1検出部が検出した第1受信信号強度と、第2検出部が検出した第2受信信号強度とのレベル差が許容閾値を超えた場合、第利得に基づいて利得を算出する比較制御部と、ディジタル増幅部がディジタル増幅特定チャンネルのディジタル信号を復調する復調とを備え、アナログ増幅部は、比較制御部が算出した第2利得でアナログ増幅し、ディジタル増幅部は、比較制御部が算出した第3利得でディジタル増幅する
本発明の第2の形態によると、希望波と妨害波が混在した受信波を受信して自動利得制御及び復調を行なう受信方法であって、受信波を第1利得で低雑音増幅する低雑音増幅段階と低雑音増幅段階において低雑音増幅された受信波を、局部発振周波数を用いて中間周波数信号に変換する中間周波数変換段階と中間周波数変換段階において変換された中間周波数信号を利得でアナログ増幅するアナログ増幅段階とアナログ増幅段階においてアナログ増幅された中間周波数信号を、アナログ・ディジタル変換するアナログ・ディジタル変換段階とアナログ・ディジタル変換段階においてアナログ・ディジタル変換されたディジタル信号から特定チャンネルの周波数帯を濾波するチャンネル選択フィルタ段階とチャンネル選択フィルタ段階において濾波された特定チャンネルのディジタル信号を利得でディジタル増幅するディジタル増幅段階とアナログ・ディジタル変換段階においてアナログ・ディジタル変換されたディジタル信号から第1受信信号強度を検出する第1検出段階とチャンネル選択フィルタ段階において濾波された特定チャンネルのディジタル信号から第2受信信号強度を検出する第2検出段階と第1検出段階において検出された第1受信信号強度が許容閾値を超えた分に基づいて利得を算出すると共に第1検出段階において検出された第1受信信号強度と、第2検出段階において検出された第2受信信号強度とのレベル差が許容閾値を超えた場合、第2利得に基づいて利得を算出する比較制御段階とディジタル増幅段階においてディジタル増幅された特定チャンネルのディジタル信号を復調する復調段階とを含み、アナログ増幅段階においては、比較制御段階において算出された第2利得でアナログ増幅し、ディジタル増幅段階においては、比較制御段階において算出された第3利得でディジタル増幅する
本発明によれば、強い妨害波が存在する環境下でも希望波の復調器への入力レベルを最小表現レベル以上とすることができる。これにより、最低感度付近の希望波を確実に受信して適性レベルで復調することができる。また、強い妨害波が存在する環境下で最低感度付近の希望波を受信する場合、復調器に必要とされるダイナミックレンジを低減することができるので、受信装置の回路規模を増大する必要性がなくなり、かつ、消費電力を低減することができる。
本発明の実施例1に係る受信装置のブロック図である。 (a)受信装置に希望波のみが入力された場合のレベルダイアグラム及びAGC動作を示す説明図、(b)受信装置に希望波及び妨害波が入力された場合のレベルダイアグラム及びAGC動作を示す説明図である。 本発明の実施例2に係る受信装置のブロック図である。 従来の受信装置のブロック図である。 (a)受信装置に希望波のみが入力された場合のレベルダイアグラム及びAGC動作を示す説明図、(b)受信装置に強い妨害波が引くいい低い希望波とともに入力された場合のレベルダイアグラム及びAGC動作を示す説明図である。 他の従来の受信装置のブロック図である。
本発明の受信装置及び利得制御方法について添付図面を参照して実施例とともに詳細に説明する。
本発明は、ダイレクトコンバージョン方式やシングルコンバージョン方式、若しくは複数コンバージョン方式に基づいてA/Dコンバータ(ADC)の飽和防止とバックオフ確保を行なう。このため、ADC出力側でRSSI1(Received Signal Strength Idicator 1)により検出された受信信号強度を比較制御器で判定し、許容閾値を超えた受信信号強度についてはADC入力側に設けたアナログ可変利得機能部への利得低減制御を行なう。
また、妨害波を抑圧するためにADC後段のディジタルベースバンド部に設けたチャンネル選択フィルタ前後の信号レベルをRSSI1とRSSI2とで検出し、両信号レベルの差を比較判定器で許容閾値と比較判定することにより、妨害波の有無を判定する。例えば、RSSI1とRSSI2のレベル差が大きいときには妨害波が存在すると判定し、レベル差が小さいときには妨害波が無いと判定する。妨害波が存在すると判定した場合、アナログ可変利得機能部で利得を低減した分を補償するためにチャンネル選択フィルタと復調器との間に設けたディジタル可変利得機能部の利得を増大する。他方、妨害波が無いと判定した場合、ディジタル可変利得機能部の利得を「0dB」(真値で言えば、×1倍)として、利得制御を行なわない。
上記のような利得制御方法により、希望波の復調器への入力レベルを妨害波の有無に拘らずに復調器の最小表現レベル以上とすることができる。特に、強い妨害波を伴う最低感度付近の希望波が受信装置に入来しても、所望のC/N比を確保しながら(即ち、復調器の最小表現レベルがノイズレベルと見なされることを防止しながら)当該希望波を復調器以降の回路部分に導くことができる。
このように、強い妨害波を伴う希望波は所望のC/N比以上とされて復調器に入力され、妨害波はノイズレベル以下に抑圧されるので、受信感度を低下することなく良好な復調処理を実現することができる。また、強い妨害波を伴う最低感度付近の希望波を受信する場合、本受信方法によれば、復調器に必要とされるダイナミックレンジ(必要ビット数)が低減するため、回路規模を増大する必要性が無く、消費電力を低減することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る受信装置のブロック図である。この受信装置は、アンテナ1、LNA2、混合器3、局部発振器4、A/Dコンバータ(ADC)5、アナログ可変利得機能部6、ディジタル可変利得機能部7、チャンネル選択フィルタ8、第1の信号強度表示部(RSSI1)9、第2の信号強度表示部(RSSI2)10、比較制御部11、及び復調器12を具備する。
次に、受信装置の構成要素について詳細に説明する。
まず、アンテナ1で受信した受信波(希望波及び妨害波)はLNA2で低雑音増幅され、混合器3及び局部発振器4によりニアゼロの中間周波数(ニアゼロIF)又はゼロ中間周波数(ゼロIF)へミックスダウンされる。ここで、ゼロIFはアナログベースバンド周波数である。ニアゼロIFの場合はA/Dコンバータ5でのアンダーサンプリングを行い、ゼロIFの場合はダイレクトコンバージョン方式となる。
次に、中間周波数信号(IF信号、若しくはアナログベースバンド信号)はA/Dコンバータ5にてA/D変換されて復調器12に供給される。ここで、希望波と妨害波の混合波がA/Dコンバータ5を通過する際に希望波が歪まないようにするためには、A/Dコンバータ5のフルレンジレベルからバックオフを確保した適切なレベル以下で混合波がA/Dコンバータ5を通過する必要がある。このため、A/Dコンバータ5の出力側のRSSI1(9)により検出された受信信号強度を比較判定し、許容閾値を超えた受信信号強度についてはA/Dコンバータ5の入力側に設けたアナログ可変利得機能部6への利得低減制御を行なう。
例えば、比較制御器11は許容閾値を超えたRSSI1(9)の受信信号強度に比例(又は、略比例)する利得をアナログ可変利得機能部6に設定することができる。尚、図2では受信装置のAGC利得制御方法を示しているが、レベルダイアグラム上のアナログ可変利得機能部6への利得制御法として利得付与時(図2では、Gain=0dB)と、減衰時(図2では、−a[dB]、−b[dB])とについて説明している。希望波及び妨害波の混合波はA/Dコンバータ5からチャンネル選択フィルタ8の構成(ここでは、ニアゼロIFかゼロIFを想定してLPF構成としている)を通過することで、希望波のみがチャンネル選択フィルタ8を低損失で通過するとともに、妨害波はチャンネル選択フィルタ8により顕著に減衰して希望波の復調処理を劣化させない低レベルに抑圧される。
このように、チャンネル選択フィルタ8の入力側では希望波及び妨害波の混合波が存在するのに対して、チャンネル選択フィルタ8の出力側では妨害波が十分減衰して希望波のみが存在することとなる。実施例1では、チャンネル選択フィルタ8の入力側レベルをRSSI1(9)で検出し、チャンネル選択フィルタ8の出力側レベルをRSSI2(10)で検出し、両者を比較制御器11に供給する。比較制御器11では、RSSI1(9)の検出レベルからRSSI2(10)の検出レベルを差し引くことで、妨害波の存在を推定することができる。
比較制御器11は、RSSI1(9)とRSSI2(10)とのレベル差が許容閾値より大きい場合には「妨害波有り」と判定し、一方、両者のレベル差が許容閾値より小さい場合には「妨害波無し」若しくは「妨害波は無視できる低レベルである」と判定する。また、比較制御器11は妨害波の有無の判定結果に基づいて復調器12に入力される希望波を適正レベルとするため、チャンネル選択フィルタ8の後段に設けられたディジタル可変利得機能部7に対して利得増加制御を行なう。この構成が従来技術に比べた実施例1の特徴である。
例えば、比較制御器11はRSSI1(9)とRSSI2(10)のレベル差が許容閾値を超えた分に比例(又は、略比例)する利得をディジタル可変利得機能部7に設定する。また、比較制御器11はディジタル可変利得機能部7の最低利得を倍率換算で「1倍」とすることができる。
チャンネル選択フィルタ8を通過した希望波(ここで、妨害波はチャンネル選択フィルタ8で復調処理に影響を与えない低レベルまで減衰済み)は、比較制御器11における妨害波の有無判定結果に基づいて、ディジタル可変利得機能部7でレベル制御されるため、復調器12に入力する希望波は適正レベルに設定される。
具体的なディジタル可変利得機能部7の利得制御方法としては、妨害波の存在が比較制御器11で検知された場合、妨害波によるA/Dコンバータ5の飽和を防止するためにアナログ可変利得機能部6の利得を低下させた分(即ち、−a[dB]、−b[dB])だけディジタル可変利得機能部7の利得を増加して(即ち、+a[dB]、+b[dB])、一時的に落ち込んだ希望波レベルを復活させるようにAGC制御を行なう。妨害波が比較制御器11で検知されなかった場合には、希望波によるA/Dコンバータ5の飽和を防止するためにアナログ可変利得機能部6の利得が低下したもの(−a[dB]、−b[dB])と判断し、ディジタル可変利得機能部7の利得制御は行なわず(即ち、0dB)、希望波レベルを維持して復調器12に供給する。換言すれば、希望波が高レベルで推移した場合、最終段のディジタル可変利得機能部7で更にレベルを増加して、復調器12の入力レベルがクリッピングされたり、復調器12が飽和する事態を避けるようにAGC制御を行なう。
上記のAGC制御により、実施例1の受信装置は妨害波の有無に拘らずに希望波の復調器12への入力レベルを復調器12の最小表現レベル以上とすることができる。特に、強い妨害波を伴う最低感度付近の希望波を受信する際、受信装置は所望のC/N比以上を確保しながら(即ち、復調器12の最小表現レベルがノイズレベルと見なされないようにしながら)復調器12以降の回路部分に希望波を送出することができる。また、受信装置は強い妨害波を伴う最低感度付近の希望波を受信する際、復調器12に必要とされるダイナミックレンジ(必要ビット数)を低減することができるので、回路構成を簡単にすることができ、また、消費電力を低減することができる。
次に、実施例1の受信装置の動作について詳細に説明する。図2は、本実施例の受信装置の動作を示す説明図である。ここで、図2(a)は希望波のみが存在する場合のレベルダイアグラム及びAGC動作を示し、図2(b)は希望波と妨害波が存在する場合のレベルダイアグラム及びAGC動作を示す。
図2(a)に示すように、希望波のみが存在し、当該希望波レベルが最低感度レベルから上昇する場合、希望波に基づくAGCループ内のRSSI1(9)の検出レベルが比較制御器11で比較判定され、許容閾値を超える希望波の分についてA/Dコンバータ5の飽和防止とバックオフ確保のためにアナログ可変利得機能部6の利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])を行なう。
また、妨害波を抑制するためにディジタルベースバンド部に設けたチャンネル選択フィルタ8の前後の信号レベルをRSSI1(9)とRSSI2(10)でモニタし、比較制御器11で両者のレベル差を許容閾値と比較判定して妨害波の有無を判定する。ここで、RSSI1(9)とRSSI2(10)のレベル差が大きい場合は「妨害波有り」と判定され、両者のレベル差が小さい場合は「妨害波無し」と判定される。
図2(a)の場合、RSSI1(9)とRSSI2(10)との間のレベル差が無いため比較判定器11は「妨害波無し」と判定して、希望波によりA/Dコンバータ5を飽和させないようにアナログ可変利得機能部6の利得が低下したものと判断し(−a[dB]、−b[dB])、ディジタル可変利得機能部7の利得は制御せずに(即ち、利得「0dB」)希望波のレベルを維持して復調器12に供給する。
図2(a)に示すように、希望波の復調器12への入力レベルは復調器12の最小表現レベル以上となっている。即ち、希望波の復調器12への入力レベルは最小表現レベル以上であるため、希望波の復調処理に必要なノイズレベルとのC/N比を維持しながら復調可能となる。また、希望波のみが受信装置に入力するため、復調器12の入力レベル確保に必要とされるダイナミックレンジは小さくて済む。
図2(b)に示すように、強い妨害波が最低感度付近の希望波とともに受信装置に入力する場合、妨害波レベルが上昇すると、希望波に代わって妨害波が支配的となり、AGCループ内のRSSI1(9)で検出される。この場合、妨害波は比較制御器11での比較判定により、許容閾値を超えた妨害波レベルの分について当該妨害波によるA/Dコンバータ5の飽和防止とバックオフ確保のためにアナログ可変利得機能部6の利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])を行なう。その際、妨害波と同様に最低感度付近の希望波についてもアナログ可変利得機能部6で利得低減制御(−a[dB]、−b[dB])が行なわれるため、A/Dコンバータ5以降の回路部分において希望波レベルが低下することとなる。
また、チャンネル選択フィルタ8を妨害波及び希望波が通過することにより、妨害波レベルは極端に低下して希望波レベル以下に抑圧される。従来の受信装置では希望波の復調器12への入力レベルは最小表現レベル以下に落ち込んだままとなるため、希望波の情報は復調器12の最小表現レベルで切り取られて一部消失することとなり、極端な復調劣化若しくは復調不能に陥る懸念があった。この不具合を解消するため、実施例1の受信装置では妨害波を抑圧するためにディジタルベースバンド部に設けたチャンネル選択フィルタ8の前後の信号レベルをRSSI1(9)とRSSI2(10)とでモニタし、比較制御器11で両者のレベル差を比較判定することにより、妨害波の有無を判定するようにしている。
具体的には、図2(b)の場合、比較制御器11はRSSI1(9)とRSSI2(10)との間に許容閾値以上のレベル差があることを検出して、「妨害波有り」と判定する。この場合、妨害波によりA/Dコンバータ5の飽和を防止するためアナログ可変利得機能部6の利得が低下したものと判断し(−a[dB]、−b[dB])、その利得低下分についてディジタル可変利得機能部7の利得を増加して(+a[dB]、+b[dB])、一時的に低下した希望波レベルを復活するようAGC制御を行なう。
図2(b)に示すように、妨害波の有無判定結果に基づくディジタル可変利得機能部7のAGC制御により、希望波の復調器12への入力レベルは最小表現レベル以上で推移することとなり、希望波の情報は復調器12の最小表現レベルで切り取られたり欠損することないため、強い妨害波が存在する環境下でも復調劣化や復調不能に陥ることなく、受信装置は最低感度付近の希望波を受信及び復調することが可能となる。
図3は、本発明の実施例2に係る受信装置のブロック図である。図3において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付すものとする。実施例2の受信装置と実施例1の受信装置との相違点は、LNA2を可変利得機能付きLNA13に置き換えたことである。また、LNA13は比較制御器11による利得制御が行なわれる。
実施例2の受信装置では、A/Dコンバータ5の飽和防止やバックオフ確保のためにA/Dコンバータ5の出力側のRSSI1(9)の検出レベルを比較制御器11で比較判定し、許容閾値を超えた分については、LNA13及びアナログ可変利得機能部6の利得を低減して対処する。即ち、許容閾値を超えた妨害波レベルに対処するための利得低減制御をアナログ可変利得機能部6に加えてLNA13を用いて実行している。
上述のように、本発明に係る受信装置は妨害波の有無判定に基づくAGC制御を実施しているため、妨害波の有無に拘らず希望波の復調器への入力レベルを最小表現レベル以上とすることが可能となり、特に、強い妨害波が存在する環境下で希望波が最低感度付近となる場合であっても、所望のC/N比を確保しながら復調器以降の回路部分に希望波を導くことができる。
本発明の受信装置を基地局の上り回線の携帯端末装置に適用した場合、携帯端末装置間の距離(遠近)に依存することなく希望波を復調することが可能となり、広範囲な受信ダイナミックレンジと妨害波耐性(即ち、受信感度抑圧耐性)を確保することができる。また、強い妨害波が存在する環境下での最低感度付近の希望波の受信処理においては、本発明の受信構成とすることで、復調器に必要とされるダイナミックレンジ(必要ビット数)を低減することができるため、回路規模を増大する必要性が無くなり、消費電力を低減することができる。
尚、本発明の受信装置の構成は前述の実施例1及び実施例2に制限されるものではなく、添付した特許請求の範囲に規定される発明の範囲内で種々の変形をも包含するものである。
本発明の受信装置は、妨害波の有無に拘らず最低感度付近の希望波を確実に受信及び復調することができるので、携帯電話や移動体通信システムにおける基地局、固定通信網における基地局、衛星通信システムにおける地上局、若しくは放送システムにおける受信端末装置に適用することができる。
1 アンテナ
2 LNA(低雑音増幅器)
3 混合器
4 局部発振器
5 A/Dコンバータ
6 アナログ可変利得機能部
7 ディジタル可変利得機能部
8 チャンネル選択フィルタ
9 RSSI1
10 RSSI2
11 比較制御器
12 復調器

Claims (6)

  1. 希望波と妨害波が混在した受信波を受信して自動利得制御及び復調を行なう受信装置であって、
    受信波を第1利得で低雑音増幅する低雑音増幅と、
    前記低雑音増幅部が低雑音増幅した受信、局部発振周波数を用いて中間周波数信号に変換する中間周波数変換部と、
    前記中間周波数変換部が変換した中間周波数信号を利得でアナログ増幅するアナログ増幅部と、
    前記アナログ増幅部がアナログ増幅た中間周波数信号をアナログ・ディジタル変換するアナログ・ディジタル変換部と、
    前記アナログ・ディジタル変換部がアナログ・ディジタル変換したディジタル信号から特定チャンネルの周波数帯を濾波するチャンネル選択フィルタと、
    前記チャンネル選択フィルタ部が濾波た特定チャンネルのディジタル信号を利得でディジタル増幅するディジタル増幅部と、
    前記アナログ・ディジタル変換部がアナログ・ディジタル変換したディジタル信号から第1受信信号強度を検出する第1検出部と、
    前記チャンネル選択フィルタ部が濾波た特定チャンネルのディジタル信号から第2受信信号強度を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部が検出した第1受信信号強度が許容閾値を超えた分に基づいて、前記利得を算出すると共に前記第1検出部が検出した第1受信信号強度と、前記第2検出部が検出した第2受信信号強度とのレベル差が許容閾値を超えた場合、前記第利得に基づいて、前記利得を算出する比較制御部と、
    前記ディジタル増幅部がディジタル増幅特定チャンネルのディジタル信号を復調する復調
    備え、
    前記アナログ増幅部は、前記比較制御部が算出した第2利得でアナログ増幅し、
    前記ディジタル増幅部は、前記比較制御部が算出した第3利得でディジタル増幅する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記比較制御部は、前記第1検出部が検出した第1受信信号強度が許容閾値を超えた分に基づいて、前記利得を算出し、
    前記低雑音増幅部は、前記比較制御部が算出した第1利得で低雑音増幅する
    ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記比較制御部は、前記第1検出部が検出した第1受信信号強度と、前記第2検出部が検出した第2受信信号強度とのレベル差が許容閾値より小さい場合には、前記利得を倍率換算にして1倍とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 希望波と妨害波が混在した受信波を受信して自動利得制御及び復調を行なう受信方法であって、
    受信波を第1利得で低雑音増幅する低雑音増幅段階と
    前記低雑音増幅段階において低雑音増幅された受信波を、局部発振周波数を用いて中間周波数信号に変換する中間周波数変換段階と
    前記中間周波数変換段階において変換された中間周波数信号を利得でアナログ増幅するアナログ増幅段階と
    前記アナログ増幅段階においてアナログ増幅された中間周波数信号を、アナログ・ディジタル変換するアナログ・ディジタル変換段階と
    前記アナログ・ディジタル変換段階においてアナログ・ディジタル変換されたディジタル信号から特定チャンネルの周波数帯を濾波するチャンネル選択フィルタ段階と
    前記チャンネル選択フィルタ段階において濾波された特定チャンネルのディジタル信号を利得でディジタル増幅するディジタル増幅段階と
    前記アナログ・ディジタル変換段階においてアナログ・ディジタル変換されたディジタル信号から第1受信信号強度を検出する第1検出段階と
    前記チャンネル選択フィルタ段階において濾波された特定チャンネルのディジタル信号から第2受信信号強度を検出する第2検出段階と
    前記第1検出段階において検出された第1受信信号強度が許容閾値を超えた分に基づいて、前記利得を算出すると共に前記第1検出段階において検出された第1受信信号強度と、前記第2検出段階において検出された第2受信信号強度とのレベル差が許容閾値を超えた場合、前記第2利得に基づいて前記利得を算出する比較制御段階と
    前記ディジタル増幅段階においてディジタル増幅された特定チャンネルのディジタル信号を復調する復調段階と
    を含み、
    前記アナログ増幅段階においては、前記比較制御段階において算出された第2利得でアナログ増幅し、
    前記ディジタル増幅段階においては、前記比較制御段階において算出された第3利得でディジタル増幅する
    ことを特徴とする受信方法。
  5. 前記比較制御段階においては、前記第1検出段階において検出された第1受信信号強度が許容閾値を超えた分に基づいて、前記利得を算出し、
    前記低雑音増幅段階においては、前記比較制御段階において算出された利得で低雑音増幅する
    ことを特徴とする請求項4に記載の受信方法。
  6. 前記比較制御段階においては、前記第1検出段階において検出された第1受信信号強度と、前記第2検出段階において検出された第2受信信号強度とのレベル差が許容閾値より小さい場合には、前記利得を倍率換算にして1倍とする
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の受信方法。
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