JP5782135B2 - 微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置における位置制御方法 - Google Patents

微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置における位置制御方法 Download PDF

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Description

本技術は、微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置における位置制御方法に関する。より詳しくは、オリフィスから発生する流体ストリームの位置と、該流体ストリームを受け入れる回収容器の位置と、を自動で位置合わせする微小粒子分取装置等に関する。
細胞などの微小粒子の特性を光学的、電気的あるいは磁気的に検出し、所定の特性を有する微小粒子のみを分別して回収する微小粒子分取装置(例えばフローサイトメータ)が知られている。
フローサイトメータにおける細胞分別では、まず、フローセルに形成されたオリフィスから流体ストリーム(細胞を含むサンプル液とシース液の層流)を発生させ、オリフィスに振動を印加して流体ストリームを液滴化し、液滴に電荷を付与する。そして、オリフィスから吐出される細胞を含む液滴の移動方向を電気的に制御して、所望の特性を有する目的細胞とそれ以外の非目的細胞とを別々の回収容器に回収している。
例えば、特許文献1には、マイクロチップ型のフローサイトメータとして、「微小粒子を含む液体が通流される流路と、この流路を通流する液体をチップ外の空間に排出するオリフィスと、が配設されたマイクロチップと、オリフィスにおいて液体を液滴化して吐出するための振動素子と、吐出される液滴に電荷を付与するための荷電手段と、流路を通流する微小粒子の光学特性を検出する光学検出手段と、チップ外の空間に吐出された液滴の移動方向に沿って、移動する液滴を挟んで対向して配設された対電極と、対電極間を通過した液滴を回収する二以上の容器と、を備える微小粒子分取装置」が開示されている。
特開2010−190680号公報
微小粒子分取装置では、フローセル又はマイクロチップに形成されたオリフィスから発生する流体ストリームが回収容器内に正確に入るようにするため、フローセル又はマイクロチップの位置を調整して流体ストリームと回収容器との位置合わせを行う必要がある。位置合わせが不良であると、微小粒子を含む液滴が回収容器内に入らず、微小粒子の分取が不能となったり回収量が減少したりする。また、細胞を含む液滴が回収容器の中心に正確に落下しない場合、細胞が回収容器の内壁に衝突してダメージを受け、回収される細胞の生存率が低下してしまう。
この位置合わせは、従来、ユーザが流体ストリームの位置を目視で確認しながらフローセル又はマイクロチップの位置を手動で調整することにより行われており、操作に習熟が必要で信頼性や安定性に問題があった。また、フローセル及びマイクロチップの交換の都度あるいは測定の都度に位置合わせを行う必要があり、非常に煩雑であった。
そこで、本技術は、流体ストリームと回収容器とを自動で正確に位置合わせする微小粒子分取装置を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本技術は、オリフィスから射出される流体ストリームの通過領域を挟んで対向して配置された一対の偏向板と、少なくとも前記流体ストリームが前記オリフィスから射出されているときに、前記流体ストリーム及び前記偏向板の対向方向と直交する方向に移動しながら前記偏向板の対向方向に平行な光を出射する流体ストリーム検出光光源と、少なくとも前記光が照射されているときに前記流体ストリームを撮像するカメラと、前記カメラで取得された画像に基づき、前記液滴を受け入れる回収容器の位置を調整する制御部と、を備える微小粒子分取装置を提供する。前記カメラは前記流体ストリームを受け容れる回収容器と前記オリフィスとの間の前記流体ストリームを撮像してもよい。
この微小粒子分取装置において、前記制御部は前記カメラによって撮像された画像中の輝点を画像認識によって検出し、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置に基づき前記回収容器の位置を調整してもよい。
また、本技術は、オリフィスから射出される流体ストリームの通過領域を挟んで対向して配置された一対の偏向板と、前記流体ストリームを撮像するカメラと、前記偏向板の対向方向に平行な光を出射し、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動可能とされた流体ストリーム検出光光源と、前記カメラによって撮像された画像中の輝点を画像認識によって検出し、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置を記憶する制御部と、を備え、前記流体ストリームを受け容れる回収容器が、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動可能に設置可能とされ、前記制御部は、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置に基づいて、前記回収容器の位置を調整する微小粒子分取装置を提供する。
この微小粒子分取装置において、前記制御部は、前記カメラによって撮像される画像中に前記輝点が検出されるまで、前記流体ストリーム検出光光源を、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動させるように構成されていてもよい。また、前記流体ストリーム検出光光源は、前記流体ストリームの方向に離間して複数配設されていてもよい。
この微小粒子分取装置は、前記流体ストリームを発生するオリフィスがマイクロチップに設けられたマイクロチップ型フローサイトメータとして構成されていてもよい。
また、本技術は、オリフィスから射出される流体ストリームの通過領域を挟んで配置された一対の偏向板の対向方向に平行な光を前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動させながら照射する手順と、前記流体ストリームの画像を取得する手順と、前記画像中の輝点を画像認識によって検出する手順と、前記輝点が検出された画像が取得された際の前記光の照射位置に基づいて、前記流体ストリームを受け容れる回収容器の位置を、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に調整する手順と、を含む、微小粒子分取装置における前記流体ストリームと前記回収容器との位置合わせ方法も提供する。
本技術において、「微小粒子」には、細胞や微生物、リポソームなどの生体関連微小粒子、あるいはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子などの合成粒子などが広く含まれるものとする。
生体関連微小粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア、オルガネラ(細胞小器官)などが含まれる。細胞には、動物細胞(血球系細胞など)および植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌などの細菌類、タバコモザイクウイルスなどのウイルス類、イースト菌などの菌類などが含まれる。さらに、生体関連微小粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体などの生体関連高分子も包含され得るものとする。また、工業用粒子は、例えば有機もしくは無機高分子材料、金属などであってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレートなどが含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料などが含まれる。金属には、金コロイド、アルミなどが含まれる。これら微小粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、非球形であってもよく、また大きさや質量なども特に限定されない。
本技術により、流体ストリームと回収容器とを自動で正確に位置合わせする微小粒子分取装置が提供される。
マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術の第一実施形態に係る微小粒子分取装置1(フローサイトメータ1)の分取系の構成を説明する模式図である。 フローサイトメータ1に搭載可能なマイクロチップ2の一例の構成を説明する模式図である。 マイクロチップ2のオリフィス21の構成を説明する模式図である。 フローサイトメータ1における流体ストリームSとコレクションチューブ3との位置合わせのための制御ステップを説明するフローチャートである。 フローサイトメータ1においてレーザLが流体ストリームSの照射位置にある場合のストリーム検出ユニット43の位置を説明する模式図である。 フローサイトメータ1において流体ストリームSとコレクションチューブ3とが位置合わせされた状態のコレクションユニット33の位置を説明する模式図である。 フローサイトメータ1のストリーム検出ユニット43の変形例の構成を説明する模式図である。 マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術の関連実施形態に係る微小粒子分取装置10(フローサイトメータ10)の分取系の構成を説明する模式図である。 フローサイトメータ10における流体ストリームSとコレクションチューブ3との位置合わせのための制御ステップを説明するフローチャートである。 フローサイトメータ10のドロップレットカメラ5により撮像される画像の一例を説明する模式図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。説明は以下の順序で行う。

1.第一実施形態に係る微小粒子分取装置の装置構成
(1−1)チップローディングモジュール
(1−2)マイクロチップ
(1−3)偏向板
(1−4)コレクションユニット
(1−5)ストリーム検出ユニット
(1−6)制御部等
2.第一実施形態に係る微小粒子分取装置における位置制御
(2−1)コレクションユニット位置初期化ステップS
(2−2)流体ストリーム発生ステップS
(2−3)ストリーム検出ユニットZ軸スキャン・流体ストリーム撮像ステップS
(2−4)画像認識ステップS
(2−5)検出位置記憶ステップS
(2−6)Z軸ステージ移動・位置合わせステップS
3.本技術の関連実施形態に係る微小粒子分取装置の装置構成
4.関連実施形態に係る微小粒子分取装置における位置制御
(4−1)コレクションユニット位置初期化ステップS・流体ストリーム発生ステップS
(4−2)流体ストリーム撮像ステップS
(4−3)画像認識・角度θ検出ステップS
(4−4)Z軸ステージ移動・位置合わせステップS
1.第一実施形態に係る微小粒子分取装置の装置構成
図1は、マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術の第一実施形態に係る微小粒子分取装置1(以下「フローサイトメータ1」とも称する)の分取系の構成を説明する模式図である。
(1−1)チップローディングモジュール
図中符号11はマイクロチップ2を保持するチップローディングモジュールを示す。チップローディングモジュール11は、外部から挿入されるマイクロチップ2を所定位置まで送り込んで保持するチップローディング部と、保持されたマイクロチップ2に細胞を含むサンプル液及びシース液等を供給する送液コネクタ部と、を含む(いずれも不図示)。また、チップローディングモジュール11は、マイクロチップ2に形成され、サンプル液及びシース液の層流(流体ストリームS)を発生するオリフィス21に振動を印加して、流体ストリームSを液滴化して吐出させるチップ加振部と、吐出される液滴に電荷を付与する荷電部と、を含む(いずれも不図示)。
(1−2)マイクロチップ
図2及び図3に、フローサイトメータ1に搭載可能なマイクロチップ2の一例を示す。図2Aは上面模式図、BはA中P−P断面に対応する断面模式図を示す。また、図3は、マイクロチップ2のオリフィス21の構成を模式的に説明する図であり、Aは上面図、Bは断面図、Cは正面図を示す。図3Bは、図2A中P−P断面に対応する。
マイクロチップ2は、サンプル流路22が形成された基板層2a、2bが貼り合わされてなる。基板層2a、2bへのサンプル流路22の形成は、金型を用いた熱可塑性樹脂の射出成形により行うことができる。熱可塑性樹脂には、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、環状ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン及びポリメチルジシラザン(PDMS)などの従来マイクロチップの材料として公知のプラスチックを採用できる。
サンプル液は、送液コネクタ部からサンプルインレット23に導入され、送液コネクタ部からシースインレット24に導入されるシース液と合流して、サンプル流路22を送液される。シースインレット24から導入されたシース液は、2方向に分かれて送液された後、サンプルインレット23から導入されたサンプル液との合流部において、サンプル液を2方向から挟み込むようにしてサンプル液に合流する。これにより、合流部において、シース液層流の中央にサンプル液層流が位置された3次元層流が形成される。
符号25は、サンプル流路22に詰まりや気泡が生じた際に、サンプル流路22内に負圧を加えて流れを一時的に逆流させて詰まりや気泡を解消するための吸引流路を示す。吸引流路25の一端には、送液コネクタ部を介して真空ポンプ等の負圧源に接続される吸引アウトレット251が形成され、他端は連通口252においてサンプル流路22に接続している。
3次元層流は、送液方向に対する垂直断面の面積が送液方向上流から下流へ次第にあるいは段階的に小さくなるように形成された絞込部261(図2参照),262(図3参照)において層流幅を絞り込まれる。その後、3次元層流は、流路の一端に設けられたオリフィス21から流体ストリームS(図1参照)となって排出される。図1中、オリフィス21からの流体ストリームSの排出方向をY軸正方向によって示す。
サンプル流路22の絞込部261と絞込部262との間では、細胞の特性検出が行われる。例えば光学的検出では、不図示の光照射検出部によって、サンプル流路22中を3次元層流の中心に一列に配列して送流される細胞に対してレーザが照射され、細胞から発生する散乱光や蛍光が光検出器によって検出される。
サンプル流路22のオリフィス21への接続部は、直線状に形成されたストレート部27とされている。ストレート部27は、オリフィス21から流体ストリームSをY軸正方向に真っ直ぐ射出するために機能する。
オリフィス21から射出される流体ストリームSは、チップ加振部によりオリフィス21に印加される振動によって液滴化される。オリフィス21は基板層2a、2bの端面方向に開口しており、その開口位置と基板層端面との間には切欠部211が設けられている。切欠部211は、オリフィス21の開口位置と基板端面との間の基板層2a、2bを、切欠部221の径Lがオリフィス21の開口径lよりも大きくなるように切り欠くことによって形成されている(図3C参照)。切欠部211の径Lは、オリフィス21から吐出される液滴の移動を阻害しないように、オリフィス21の開口径lよりも2倍以上大きく形成することが望ましい。
(1−3)偏向板
図1中符号12,12は、オリフィス21から射出される流体ストリームS(あるいは吐出される液滴)を挟んで対向して配置された一対の偏向板を示す。偏向板12,12は、オリフィス21から吐出される液滴の移動方向を、液滴に付与された電荷との電気的な作用力によって制御する電極を含んで構成される。また、偏向板12,12は、オリフィス21から発生する流体ストリームSの軌道も、流体ストリームSに付与された電荷との電気的な作用力によって制御する。図1中、偏板12,12の対向方向をX軸方向によって示す。
(1−4)コレクションユニット
フローサイトメータ1において、流体ストリームS(あるいはその液滴)は、偏向板12,12の対向方向(X軸方向)に一列に配設された複数のコレクションチューブ(回収容器)3のいずれかに受け入れられる。コレクションチューブ3は、実験用として汎用のプラスチック製チューブあるいはガラス製チューブであってよい。コレクションチューブ3の数は特に限定されないが、ここでは5本設置する場合を図示した。オリフィス21から発生する流体ストリームSは、偏向板12,12との間の電気的な作用力の有無あるいはその大小によって、5本のコレクションチューブ3のいずれか一つに誘導され、回収される。
コレクションチューブ3は、コレクションチューブホルダー31に交換可能に設置される。また、コレクションチューブホルダー31は、オリフィス21からの流体ストリームSの排出方向(Y軸方向)及び偏板12,12の対向方向(X軸方向)に直交する方向(Z軸方向)に移動可能に構成されたZ軸ステージ32上に配設されている。図1中矢印Fは、Z軸ステージ32の移動方向を示す。図中符号321は、Z軸ステージ32に設けられた廃液口である。フローサイトメータ1において、コレクションチューブホルダー31及びZ軸ステージ32は、不図示のZ軸モータにより駆動されるコレクションユニット(回収容器移動ステージユニット)33を構成している。
(1−5)ストリーム検出ユニット
フローサイトメータ1は、流体ストリームSを撮像するCCDカメラ41を備える。また、フローサイトメータ1は、偏板12,12の対向方向(X軸方向)に平行なレーザLを出射する流体ストリーム検出光光源42と、流体ストリーム検出光光源42を流体ストリームSの排出方向(Y軸方向)及びレーザLの方向(X軸方向)に直交する方向(Z軸方向)に移動させるZ軸モータ431と、を含んで構成されるストリーム検出ユニット43を備える。図1中矢印fは、ストリーム検出ユニット43の移動方向を示す。なお、CCDカメラ41は、ラインセンサ、単板のフォトダイオード等の光電変換素子などの撮像手段であってもよく、流体ストリーム検出光光源42にはLEDやLDなどのレーザ光源以外にも、例えばキセノンライトや白熱電球などの光源を用いることも可能である。
フローサイトメータ1では、搭載されるマイクロチップ2の個体差によってオリフィス21から射出される流体ストリームSの軌道が異なり、マイクロチップ2の交換の度に流体ストリームSの位置が図中Z軸方向(及びX軸方向)に変化し得る。また、同一のマイクロチップ2であっても測定の都度に流体ストリームSの位置が同様に変化する場合がある。CCDカメラ41、ストリーム検出ユニット43及びコレクションユニット33は、このような流体ストリームSのZ軸方向における位置変化を検出し、流体ストリームSとコレクションチューブ3とをZ軸方向において位置合わせするために機能する。
(1−6)制御部等
フローサイトメータ1は、上述の構成に加え、通常のフローサイトメータが備える、細胞の光学特性検出のための光照射検出部、特性判定のためのデータ解析部、サンプル液及びシース液を貯留するタンク部及びこれらの各構成を制御するための制御部などを備える。
制御部は、CPU、メモリ及びハードディスクなどを備える汎用のコンピュータによって構成でき、ハードディスク内にはOSと次に説明する位置制御の各ステップを実行するプログラムなどが格納されている。
また、光照射検出部は、レーザ光源と、細胞に対してレーザを集光・照射する集光レンズやダイクロイックミラー、バンドパスフィルター等からなる照射系と、レーザの照射によって細胞から発生する測定対象光を検出する検出系と、によって構成される。検出系は、例えば、PMT(photo multiplier tube)や、CCDやCMOS素子等のエリア撮像素子等によって構成される。
光照射検出部の検出系により検出される測定対象光は、測定光の照射によって細胞から発生する光であって、例えば、前方散乱光や側方散乱光、レイリー散乱やミー散乱等の散乱光や蛍光などとすることができる。これらの測定対象光は電気信号に変換され、制御部に出力され、細胞の光学特性判定に供される。
なお、フローサイトメータ1は、磁気的あるいは電気的に細胞の特性を検出するものであってもよいものとする。この場合には、マイクロチップ2のサンプル流路22に微小電極を対向させて配設し、抵抗値、容量値(キャパシタンス値)、インダクタンス値、インピーダンス、電極間の電界の変化値、あるいは、磁化、磁界変化、磁場変化等を測定する。
2.第一実施形態に係る微小粒子分取装置における位置制御
(2−1)コレクションユニット位置初期化ステップS
図4は、フローサイトメータ1における流体ストリームSとコレクションチューブ3との位置合わせのための制御ステップを説明するフローチャートである。制御ステップは、「コレクションユニット位置初期化ステップS」、「流体ストリーム発生ステップS」、「ストリーム検出ユニットZ軸スキャン・流体ストリーム撮像ステップS」、「画像認識ステップS」、「検出位置記憶ステップS」及び「Z軸ステージ移動・位置合わせステップS」の手順を含む。以下、各手順について説明する。
まず、コレクションユニット位置初期化ステップSでは、コレクションユニット33の位置が初期化される。具体的には、Z軸ステージ32がZ軸方向に移動され(図1矢印F参照)、オリフィス21から射出される流体ストリームSがZ軸ステージ32に設けられた廃液口321に入るような位置(初期位置)に移動される。制御部は、不図示のZ軸モータに信号を出力し、コレクションユニット33を初期位置に移動させる。
(2−2)流体ストリーム発生ステップS
本ステップSでは、送液コネクタ部が、マイクロチップ2のサンプルインレット23及びシースインレット24へのサンプル液及びシース液の送液を開始し、オリフィス21から流体ストリームSが射出される。制御部は、送液コネクタ部に信号を出力し、サンプル液及びシース液の送液を開始させる。オリフィス21から出射された流体ストリームSは廃液口321に回収され、排出される。
(2−3)ストリーム検出ユニットZ軸スキャン・流体ストリーム撮像ステップS
本ステップSでは、制御部は、ストリーム検出ユニット43をZ軸モータ431により駆動させてZ軸方向に移動させながら(図1矢印f参照)、CCDカメラ41により流体ストリームSの撮像を行う。ストリーム検出ユニット43の移動により、流体ストリーム検出光光源42もZ軸方向に移動され、流体ストリーム検出光光源42から出射されるレーザLがZ軸方向に走査される。
(2−4)画像認識ステップS
CCDカメラ41により撮像された流体ストリームSの画像は制御部に出力され、制御部は画像認識ステップSにおいて画像中の輝点を検出する。
ストリーム検出ユニット43をZ軸方向に移動させ、レーザLを同方向に走査していくと、ある位置においてレーザLが流体ストリームSを照射する。図5に、レーザLが流体ストリームSの照射位置にある場合のストリーム検出ユニット43の位置を示す。
レーザLが流体ストリームSの照射位置にある場合、流体ストリームSのレーザL照射箇所が、CCDカメラ41により撮像される流体ストリームSの画像中において高輝度の画素(輝点)として検出される。一方、レーザLが流体ストリームSの照明位置にない場合、流体ストリームSにおいてレーザLによって照明される箇所は生じないため、CCDカメラ41により撮像される流体ストリームSの画像中に輝点は検出されない。
すなわち、流体ストリームSの画像中に輝点が検出されるとき、ストリーム検出ユニット43はレーザLの流体ストリームS照射位置にあり、このときのストリーム検出ユニット43のZ軸方向における位置(流体ストリーム検出光光源42の位置に同義)は、流体ストリームSの同方向における位置に対応する。
ここでは、ステップSにおいてストリーム検出ユニット43をZ軸方向に走査し、ステップSにおいてレーザLが流体ストリームSを照射する位置を検出する場合を説明したが、同位置の検出は、マイクロチップ2を保持するチップローディングモジュール11をZ軸方向に移動させることにより行ってもよい。チップローディングモジュール11を移動させる場合、ストリーム検出ユニット43を、流体ストリーム検出光光源42から出射されるレーザLとコレクションチューブ3とのZ軸方向における位置が一致するように、予め位置決めしておく。なお、チップローディングモジュール11を移動させる場合、以下の検出位置記憶ステップS及びZ軸ステージ移動・位置合わせステップSは省略してもよい。
(2−5)検出位置記憶ステップS
流体ストリームSの画像中に輝点が検出されると、制御部は、ストリーム検出ユニット43のZ軸方向における位置情報を、流体ストリームSの同方向における位置情報として記憶する。
流体ストリームSの画像中に輝点が検出されない場合には、ストリーム検出ユニット43のZ軸方向への移動とCCDカメラ41による流体ストリームSの撮像(ステップS)と制御部による画像認識(ステップS)とが繰り返し実行される。これにより、ストリーム検出ユニット43は、レーザLが流体ストリームS照射位置に到達し、流体ストリームSの画像中に輝点が検出されるまでZ軸方向に移動される。なお、チップローディングモジュール11のほうを移動させる場合には、流体ストリームSの画像中に輝点が検出されるまで、チップローディングモジュール11のZ軸方向への移動とCCDカメラ41による流体ストリームSの撮像と制御部による画像認識とが繰り返し実行される。
(2−6)Z軸ステージ移動・位置合わせステップS
Z軸ステージ移動・位置合わせステップSでは、制御部が、上記輝点が検出されたときのストリーム検出ユニット43のZ軸方向における位置情報に基づいて、コレクションチューブホルダー31の位置調整を行う。具体的には、ストリーム検出ユニット43のZ軸方向における位置情報をコレクションユニット33の同方向における位置情報に変換し、変換後の位置情報に対応する位置にZ軸ステージ32を移動させる。これにより、コレクションチューブホルダー31に配されたコレクションチューブ3と流体ストリームSとがZ軸方向において位置合わせされ、流体ストリームSがコレクションチューブ3に正確に到達できるようになる。図6に、流体ストリームSとコレクションチューブ3とが位置合わせされた状態のコレクションユニット33の位置を示す。
以上のように、フローサイトメータ1では、流体ストリームSの位置に対してコレクションチューブ3の位置が自動で調整される。このため、フローサイトメータ1では、従来マイクロチップの交換の都度あるいは測定の都度に必要であったマニュアル操作でのマイクロチップの位置調整を不要とでき、簡便に精度の高い分析が可能である。
なお、ここでは、ストリーム検出ユニット43に流体ストリーム検出光光源42を一つのみ設ける例を説明した。しかし、フローサイトメータ1において、流体ストリーム検出光光源42は2以上配置してもよい。図7には、ストリーム検出ユニット43に流体ストリーム検出光光源42に加えて、流体ストリーム検出光光源421を配置した構成を示す。流体ストリーム検出光光源421は、流体ストリーム検出光光源42に対して流体ストリームSの方向(図中Y軸方向)に離間して配置され、流体ストリーム検出光光源42から出射されるレーザLと平行なレーザLを出射する。このように、流体ストリーム検出光光源をY軸方向に離間させて複数配置することで、コレクションコンテナ31に設置されるコレクションチューブ3の高さ(容量)に応じて使用するレーザを使い分けることができる。具体的には、例えば高さの低い5mlチューブでは流体ストリーム検出光光源42のレーザLを用い、高さの高い15mlチューブではより上方に配置された流体ストリーム検出光光源421のレーザLを用いる。これにより、高さの高いチューブを用いる場合にも、チューブによってレーザが遮られ、流体ストリームSの位置検出が不能となることを回避できる。
3.本技術の関連実施形態に係る微小粒子分取装置の装置構成
図8は、マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術の関連実施形態に係る微小粒子分取装置10(以下「フローサイトメータ10」とも称する)の分取系の構成を説明する模式図である。
フローサイトメータ10は、上述の第一実施形態に係るフローサイトメータ1に比して、フローサイトメータ1が備えるCCDカメラ41及びストリーム検出ユニット43に替えてドロップレットカメラ5を備えている点で異なる。ドロップレットカメラ5以外のフローサイトメータ10の装置構成は、フローサイトメータ1と同じであるため、説明を割愛する。なお、図8において、フローサイトメータ10の構成のうち、フローサイトメータ1と同一のものには、図1と同一の符号を付して示した。
ドロップレットカメラ5は、マイクロチップ2のオリフィス21から射出される流体ストリームSあるいは吐出される液滴を撮像するためのカメラ(CCDカメラ等)である。ドロップレットカメラ5により撮像された画像は、ディスプレイ等に表示されて、ユーザがオリフィス2における液滴の形成状況(液滴の大きさ、形状、間隔等)を確認するために利用される。
既に説明したように、オリフィス21から射出される流体ストリームSの軌道は、搭載されるマイクロチップ2の個体差によって異なり、マイクロチップ2の交換の度に流体ストリームSの位置が図中Z軸方向(及びX軸方向)に変化し得る。また、同一のマイクロチップ2であっても測定の都度に流体ストリームSの位置が同様に変化する場合がある。フローサイトメータ10においては、このような流体ストリームSのZ軸方向における位置変化を検出するためにもドロップレットカメラ5が機能する。
4.関連実施形態に係る微小粒子分取装置における位置制御
以下、ドロップレットカメラ5及びコレクションユニット33による、流体ストリームSとコレクションチューブ3との位置合わせについて説明する。図9は、フローサイトメータ10における流体ストリームSとコレクションチューブ3との位置合わせのための制御ステップを説明するフローチャートである。制御ステップは、「コレクションユニット位置初期化ステップS」、「流体ストリーム発生ステップS」、「流体ストリーム撮像ステップS」、「画像認識・角度θ検出ステップS」及び「Z軸ステージ移動・位置合わせステップS」の手順を含む。以下、各手順について説明する。
(4−1)コレクションユニット位置初期化ステップS・流体ストリーム発生ステップS
コレクションユニット位置初期化ステップS及び流体ストリーム発生ステップSは、第一実施形態に係るフローサイトメータ1における両手順に同様である。これらのステップでは、コレクションユニット33の位置を流体ストリームSがZ軸ステージ32に設けられた廃液口321に入る位置に初期化した後、流体ストリームSの射出が開始される。
(4−2)流体ストリーム撮像ステップS
本ステップSでは、制御部がドロップレットカメラ5に信号を出力し、該信号を受けたドロップレットカメラ5が流体ストリームSの撮像を行う。
(4−3)画像認識・角度θ検出ステップS
ドロップレットカメラ41により撮像された流体ストリームSの画像は制御部に出力される。画像の一例を図10に示す。ドロップレットカメラ画像Pにおいて、流体ストリームSは、垂直方向に対して一定角度θ傾いて撮像されている。画像認識・角度θ検出ステップSにおいて、制御部は、画像認識によってドロップレットカメラ画像Pから角度θを検出する。
角度θは、オリフィス21からの流体ストリームSの出射角度に相応する。オリフィス21から射出される流体ストリームSの軌道の変化は、オリフィス21からの流体ストリームSの出射角度θに起因するものである。このため、角度θを検出することにより、流体ストリームSのZ軸方向における位置情報を取得することが可能である。角度θを正確に検出するため、ドロップレットカメラ5は、Y軸方向に離間させて複数配置し、マイクロチップ2のオリフィス21から射出される流体ストリームSを複数の位置で撮像するようにすることがより好ましい。複数の位置で撮像された流体ストリームSの画像を用いることにより、角度θをより正確に算出できる。
(4−4)Z軸ステージ移動・位置合わせステップS
Z軸ステージ移動・位置合わせステップSでは、制御部が、検出した角度θに基づいて、コレクションチューブホルダー31の位置調整を行う。具体的には、角度θと予め設定されたオリフィス21からコレクションチューブ3までの距離とから算出される適正な位置にZ軸ステージ32を移動させる。これにより、コレクションチューブホルダー31に配されたコレクションチューブ3と流体ストリームSとが位置合わせされ、流体ストリームSがコレクションチューブ3に正確に到達できるようになる。
以上のように、フローサイトメータ10では、流体ストリームSの位置に対してコレクションチューブ3の位置が自動で調整される。このため、フローサイトメータ10では、従来マイクロチップの交換の都度あるいは測定の都度に必要であったマニュアル操作でのマイクロチップの位置調整を不要とでき、簡便に精度の高い分析が可能である。
また、フローサイトメータ10では、上述した第一実施形態に係るフローサイトメータ1に比して簡易な装置設計によって、流体ストリームSとコレクションチューブ3との自動位置合わせを実現できる。
本技術に係る微小粒子分取装置は以下のような構成をとることもできる。
(1)流体ストリームの通過領域を挟んで対向して配置された一対の偏向板と、前記流体ストリームを撮像するカメラと、前記偏向板の対向方向に平行な光を出射し、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動可能とされた流体ストリーム検出光光源と、を備える微小粒子分取装置。
(2)前記カメラによって撮像された画像中の輝点を画像認識によって検出し、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置を記憶する制御部を備える上記(1)記載の微小粒子分取装置。
(3)前記流体ストリームを受け容れる回収容器が、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動可能に設置可能とされ、前記制御部は、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置に基づいて、前記回収容器の位置を調整する上記(2)記載の微小粒子分取装置。
(4)前記制御部は、前記カメラによって撮像される画像中に前記輝点が検出されるまで、前記流体ストリーム検出光光源を、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動させる上記(2)又は(3)記載の微小粒子分取装置。
(5)前記流体ストリーム検出光光源が、前記流体ストリームの方向に離間して複数配設されている上記(1)〜(4)のいずれかに記載の微小粒子分取装置。
(6)前記流体ストリームを発生するオリフィスがマイクロチップに設けられたマイクロチップ型フローサイトメータである上記(1)〜(5)のいずれかに記載の微小粒子分取装置。
1,10:微小粒子分取装置(フローサイトメータ)、
11:チップローディングモジュール、
12:偏向板、
2:マイクロチップ、
21:オリフィス、
3:コレクションチューブ、
31:コレクションチューブホルダー、
32:Z軸ステージ、
321:廃液口、
33:コレクションユニット、
41:CCDカメラ、
42、421:流体ストリーム検出光光源、
43:ストリーム検出ユニット、
431:Z軸モータ、
5:ドロップレットカメラ、
L、L:レーザ、
S:流体ストリーム

Claims (8)

  1. オリフィスから射出される流体ストリームの通過領域を挟んで対向して配置された一対の偏向板と、
    少なくとも前記流体ストリームが前記オリフィスから射出されているときに、前記流体ストリーム及び前記偏向板の対向方向と直交する方向に移動しながら前記偏向板の対向方向に平行な光を出射する流体ストリーム検出光光源と、
    少なくとも前記光が照射されているときに前記流体ストリームを撮像するカメラと、
    前記カメラで取得された画像に基づき、前記液滴を受け入れる回収容器の位置を調整する制御部と、
    を備える微小粒子分取装置。
  2. 前記カメラは前記流体ストリームを受け容れる回収容器と前記オリフィスとの間の前記流体ストリームを撮像する
    請求項1に記載の微小粒子分取装置。
  3. 前記制御部は前記カメラによって撮像された画像中の輝点を画像認識によって検出し、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置に基づき前記回収容器の位置を調整する
    請求項2に記載の微小粒子分取装置。
  4. オリフィスから射出される流体ストリームの通過領域を挟んで対向して配置された一対の偏向板と、
    前記流体ストリームを撮像するカメラと、
    前記偏向板の対向方向に平行な光を出射し、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動可能とされた流体ストリーム検出光光源と、
    前記カメラによって撮像された画像中の輝点を画像認識によって検出し、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置を記憶する制御部と、を備え、
    前記流体ストリームを受け容れる回収容器が、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動可能に設置可能とされ、
    前記制御部は、前記輝点が検出された画像が撮像された際の前記流体ストリーム検出光光源の位置に基づいて、前記回収容器の位置を調整する微小粒子分取装置。
  5. 前記制御部は、前記カメラによって撮像される画像中に前記輝点が検出されるまで、前記流体ストリーム検出光光源を、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動させる請求項3又は4に記載の微小粒子分取装置。
  6. 前記流体ストリーム検出光光源が、前記流体ストリームの方向に離間して複数配設されている請求項1〜5の何れか1項に記載の微小粒子分取装置。
  7. 前記流体ストリームを発生するオリフィスがマイクロチップに設けられたマイクロチップ型フローサイトメータである請求項1〜6の何れか1項に記載の微小粒子分取装置。
  8. オリフィスから射出される流体ストリームの通過領域を挟んで配置された一対の偏向板の対向方向に平行な光を前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に移動させながら照射する手順と、
    前記流体ストリームの画像を取得する手順と、
    前記画像中の輝点を画像認識によって検出する手順と、
    前記輝点が検出された画像が取得された際の前記光の照射位置に基づいて、前記流体ストリームを受け容れる回収容器の位置を、前記流体ストリーム及び前記光に直交する方向に調整する手順と、
    を含む、微小粒子分取装置における前記流体ストリームと前記回収容器との位置合わせ方法。
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