JP6135796B2 - 微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置における軌道方向判定方法 - Google Patents

微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置における軌道方向判定方法 Download PDF

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本技術は、微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置における軌道方向判定方法に関する。より詳しくは、オリフィスから発生する流体ストリーム等の軌道方向を自動で判定する微小粒子分取装置等に関する。
細胞等の微小粒子の特性を光学的、電気的あるいは磁気的に検出し、所定の特性を有する微小粒子のみを分別して回収する微小粒子分取装置(例えばフローサイトメータ)が知られている。
フローサイトメータにおける細胞分別では、まず、フローセルに形成されたオリフィスから流体ストリーム(細胞を含むサンプル液とシース液の層流)を発生させ、オリフィスに振動を印加して流体ストリームを液滴化し、液滴に電荷を付与する。そして、オリフィスから吐出される細胞を含む液滴の移動方向を電気的に制御して、所望の特性を有する目的細胞とそれ以外の非目的細胞とを別々の回収容器に回収している。
例えば、特許文献1には、マイクロチップ型のフローサイトメータとして、「微小粒子を含む液体が通流される流路と、この流路を通流する液体をチップ外の空間に排出するオリフィスと、が配設されたマイクロチップと、オリフィスにおいて液体を液滴化して吐出するための振動素子と、吐出される液滴に電荷を付与するための荷電手段と、流路を通流する微小粒子の光学特性を検出する光学検出手段と、チップ外の空間に吐出された液滴の移動方向に沿って、移動する液滴を挟んで対向して配設された対電極と、対電極間を通過した液滴を回収する二以上の容器と、を備える微小粒子分取装置」が開示されている。
特開2010−190680号公報
微小粒子分取装置では、フローセル又はマイクロチップに形成されたオリフィスから発生する流体ストリーム又は液滴が回収容器内に正確に入るように設計する必要がある。そのためには、流体ストリーム又は液滴の想定されている軌道方向からのずれは防止する必要がある。このずれの防止は、従来、ユーザが流体ストリーム等の軌道を目視で確認することにより行われており、操作に習熟が必要で信頼性や安定性に問題があった。また、このずれの判定を目視で行うことは、装置構成上非常に煩雑であった。
そこで、本技術は、自動で液体ストリーム又は液滴の軌道方向のずれを検出することができる微小粒子分取装置を提供することを主目的とする。
上記課題解決のため、本技術は、オリフィスから流出する液体ストリーム又は液滴の少なくとも一方を撮像する撮像素子と、前記撮像素子により撮像された前記液体ストリーム又は前記液滴の画像の輝度情報に基づき、前記液体ストリーム又は前記液滴に対する前記撮像素子の焦点距離を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像内に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、ユーザに対して警告を出力するよう制御する微小粒子分取装置を提供する。
前記制御部は、前記画像のコントラスト比が所定の範囲内である場合に、前記画像が合焦状態であると特定してもよい。
また、前記制御部は、前記画像中に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、前記オリフィスに異常があると判定し前記警告を出力するよう制御してもよい。
また、前記制御部は、前記画像中の輝点から前記流体ストリーム又は複数の前記液滴の中心線を検出し、前記中心線が前記画像の中心に配置されるよう前記撮像素子を制御してもよい。
前記オリフィスから流体ストリームが射出される画像において、前記制御部は、前記撮像素子により撮像された前記流体ストリームの画像内に前記流体ストリームの射出方向に沿って表示される複数の前記輝点により形成される直線を前記中心線としてもよい。
また、前記オリフィスから液滴が吐出される画像において、前記制御部は、前記撮像素子により撮像された前記液滴夫々の画像内に表示される前記輝点を結んで形成される直線を前記中心線としてもよい。
前記制御部は、前記中心線と予め設定された中心線情報との比較に基づいて検出される前記中心線の前記中心線情報に対する傾き値が所定の閾値を超える場合には、ユーザに対して警告を出力するよう制御してもよい。
また、前記制御部は、前記中心線の前記中心線情報に対する傾き値が所定の閾値を超える場合、前記オリフィスに異常があると判定し前記警告を出力するよう制御してもよい。
前記微小粒子分取装置は、前記撮像素子により撮像された前記流体ストリーム又は前記液滴を挟んで対向して配置された一対の偏向板を備えてもよい。
前記流体ストリームを受け容れる回収容器が、前記撮像素子の撮像方向に平行する方向に移動可能に設置され、前記制御部は、前記流体ストリームの画像中の少なくとも2箇所の焦点調節により得られる前記流体ストリームの軌道方向のずれに関する情報に基づいて、前記回収容器の位置を調整してもよい。
前記2箇所の焦点調節は、前記流体ストリームの画像中における前記流体ストリームの端部の2箇所の焦点調節であってもよい。
前記制御部は、前記撮像素子により撮像された画像中の前記流体ストリームの軌道方向の直交方向に検出される前記流体ストリームの幅に基づいて、オリフィス径を判定してもよい。
前記微小粒子分取装置は、前記オリフィスがマイクロチップに設けられたマイクロチップ型フローサイトメータであってもよい。
また、本技術は、液体ストリーム又は液滴の少なくとも一方を含む画像を撮像素子にて取得し、前記画像の輝度情報に基づき、前記液体ストリーム又は前記液滴に対する前記撮像素子の焦点距離を変更し、前記画像内に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、ユーザに対して警告を出力する手順を含む、微小粒子分取装置における前記流体ストリーム又は前記液滴の軌道方向判定方法も提供する。
本技術において、「微小粒子」には、細胞や微生物、リポソームなどの生体関連微小粒子、あるいはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子などの合成粒子などが広く含まれるものとする。
生体関連微小粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア、オルガネラ(細胞小器官)などが含まれる。細胞には、動物細胞(血球系細胞など)および植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌などの細菌類、タバコモザイクウイルスなどのウイルス類、イースト菌などの菌類などが含まれる。さらに、生体関連微小粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体などの生体関連高分子も包含され得るものとする。また、工業用粒子は、例えば有機もしくは無機高分子材料、金属などであってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレートなどが含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料などが含まれる。金属には、金コロイド、アルミなどが含まれる。これら微小粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、非球形であってもよく、また大きさや質量なども特に限定されない。
本技術により、自動で液体ストリーム又は液滴の軌道方向のずれを検出することができる微小粒子分取装置が提供される。
マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術の第一実施形態に係る微小粒子分取装置1(フローサイトメータ1)の分取系の構成を説明する模式図である。 フローサイトメータ1に搭載可能なマイクロチップ2の一例の構成を説明する模式図である。 マイクロチップ2のオリフィス21の構成を説明する模式図である。 フローサイトメータ1における流体ストリームS等の軌道方向を判定するステップを説明するフローチャートである。 フローサイトメータ1のドロップレットカメラ4により撮像される焦点合わせ前後における画像の一例を示す写真である。 フローサイトメータ1のドロップレットカメラ4により撮像される幅の異なる液体ストリームの画像を示す模式図である。 フローサイトメータ1のドロップレットカメラ4により撮像される液体ストリーム及び液滴の画像の一例を示す写真である。 フローサイトメータ1のドロップレットカメラ4により撮像される液体ストリーム及び液滴の画像の一例を示す写真である。 フローサイトメータ1のドロップレットカメラ4により撮像される液滴の画像の一例を示す写真である。 フローサイトメータ1のドロップレットカメラ4により撮像される液体ストリームの画像の一例を示す模式図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。説明は以下の順序で行う。

1.本技術に係る微小粒子分取装置の装置構成
(1−1)チップローディングモジュール
(1−2)マイクロチップ
(1−3)偏向板
(1−4)コレクションユニット
(1−5)ドロップレットカメラ
(1−6)制御部等
2.本技術に係る微小粒子分取装置における位置制御
(2−1)流体ストリーム等発生ステップS
(2−2)ドロップレットカメラZ軸スキャン・流体ストリーム等撮像ステップS
(2−3)焦点調整ステップS
(2−4)中心線検出ステップS
(2−5)表示ステップS
(2−6)軌道方向判定ステップS
(2−6−1)Z軸方向判定ステップS61
(2−6−2)X軸方向判定ステップS62
(2−7)警告ステップS
(2−8)コレクションチューブ等移動・位置合わせステップS
1.本技術に係る微小粒子分取装置の装置構成
図1は、マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術に係る微小粒子分取装置1(以下「フローサイトメータ1」とも称する)の分取系の構成を説明する模式図である。
(1−1)チップローディングモジュール
図中符号11はマイクロチップ2を保持するチップローディングモジュールを示す。チップローディングモジュール11は、外部から挿入されるマイクロチップ2を所定位置まで送り込んで保持するチップローディング部と、保持されたマイクロチップ2に細胞を含むサンプル液及びシース液等を供給する送液コネクタ部と、を含む(いずれも不図示)。また、チップローディングモジュール11は、マイクロチップ2に形成され、サンプル液及びシース液の層流(流体ストリームS)を発生するオリフィス21に振動を印加して、流体ストリームSを液滴化して吐出させるチップ加振部と、吐出される液滴に電荷を付与する荷電部と、を含む(いずれも不図示)。
(1−2)マイクロチップ
図2及び図3に、フローサイトメータ1に搭載可能なマイクロチップ2の一例を示す。図2(A)は上面模式図、(B)は(A)中P−P断面に対応する断面模式図を示す。また、図3は、マイクロチップ2のオリフィス21の構成を模式的に説明する図であり、(A)は上面模式図、(B)は断面模式図、(C)は正面図を示す。図3(B)は、図2(A)中P−P断面に対応する。
マイクロチップ2は、サンプル流路22が形成された基板層2a、2bが貼り合わされてなる。基板層2a、2bへのサンプル流路22の形成は、金型を用いた熱可塑性樹脂の射出成形により行うことができる。熱可塑性樹脂には、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、環状ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン及びポリメチルジシラザン(PDMS)などの従来マイクロチップの材料として公知のプラスチックを採用できる。
サンプル液は、送液コネクタ部からサンプルインレット23に導入され、送液コネクタ部からシースインレット24に導入されるシース液と合流して、サンプル流路22を送液される。シースインレット24から導入されたシース液は、2方向に分かれて送液された後、サンプルインレット23から導入されたサンプル液との合流部において、サンプル液を2方向から挟み込むようにしてサンプル液に合流する。これにより、合流部において、シース液層流の中央にサンプル液層流が位置された3次元層流が形成される。
符号25は、サンプル流路22に詰まりや気泡が生じた際に、サンプル流路22内に負圧を加えて流れを一時的に逆流させて詰まりや気泡を解消するための吸引流路を示す。吸引流路25の一端には、送液コネクタ部を介して真空ポンプ等の負圧源に接続される吸引アウトレット251が形成され、他端は連通口252においてサンプル流路22に接続している。
3次元層流は、送液方向に対する垂直断面の面積が送液方向上流から下流へ次第にあるいは段階的に小さくなるように形成された絞込部261(図2参照),262(図3参照)において層流幅を絞り込まれる。その後、3次元層流は、流路の一端に設けられたオリフィス21から流体ストリームS(図1参照)となって排出される。図1中、オリフィス21からの流体ストリームSの排出方向をY軸正方向によって示す。
サンプル流路22の絞込部261と絞込部262との間では、細胞の特性検出が行われる。例えば光学的検出では、不図示の光照射検出部によって、サンプル流路22中を3次元層流の中心に一列に配列して送流される細胞に対してレーザが照射され、細胞から発生する散乱光や蛍光が光検出器によって検出される。
サンプル流路22のオリフィス21への接続部は、直線状に形成されたストレート部27とされている。ストレート部27は、オリフィス21から流体ストリームSをY軸正方向に真っ直ぐ射出するために機能する。
オリフィス21から射出される流体ストリームSは、チップ加振部によりオリフィス21に印加される振動によって液滴化される。オリフィス21は基板層2a、2bの端面方向に開口しており、その開口位置と基板層端面との間には切欠部211が設けられている。切欠部211は、オリフィス21の開口位置と基板端面との間の基板層2a、2bを、切欠部221の径Lがオリフィス21の開口径lよりも大きくなるように切り欠くことによって形成されている(図3(C)参照)。切欠部211の径Lは、オリフィス21から吐出される液滴の移動を阻害しないように、オリフィス21の開口径lよりも2倍以上大きく形成することが望ましい。
(1−3)偏向板
図1中符号12,12は、オリフィス21から射出され、後述するドロップレットカメラ4により撮像された流体ストリームS(あるいは吐出される液滴)を挟んで対向して配置された一対の偏向板を示す。偏向板12,12は、オリフィス21から吐出される液滴の移動方向を、液滴に付与された電荷との電気的な作用力によって制御する電極を含んで構成される。また、偏向板12,12は、オリフィス21から発生する流体ストリームSの軌道も、流体ストリームSに付与された電荷との電気的な作用力によって制御する。図1中、偏光板12,12の対向方向をX軸方向によって示す。
(1−4)コレクションユニット
フローサイトメータ1において、流体ストリームS(あるいはその液滴D)は、偏向板12,12の対向方向(X軸方向)に一列に配設された複数のコレクションチューブ(回収容器)3のいずれかに受け入れられる(図1参照)。コレクションチューブ3は、実験用として汎用のプラスチック製チューブあるいはガラス製チューブであってよい。コレクションチューブ3の数は特に限定されないが、ここでは5本設置する場合を図示した。オリフィス21から発生する流体ストリームSは、偏向板12,12との間の電気的な作用力の有無あるいはその大小によって、5本のコレクションチューブ3のいずれか一つに誘導され、回収される。
コレクションチューブ3は、コレクションチューブコンテナ31に交換可能に設置される。コレクションチューブ3は、図1中矢印F1に示す移動方向(X軸方向)に移動可能に設置される。例えば、コレクションチューブコンテナ31が固定された状態でコレクションチューブ3のみがX軸方向に移動可能に設置されていてもよいし、コレクションチューブコンテナ31の移動と共にコレクションチューブ3が移動可能に設置されていてもよい。
また、コレクションチューブコンテナ31は、オリフィス21からの流体ストリームSの排出方向(Y軸方向)及び偏光板12,12の対向方向(X軸方向)に直交する方向(Z軸方向)に移動可能に構成されたZ軸ステージ32上に配設されている。図1中矢印F2は、Z軸ステージ32の移動方向を示す。また、図中符号321は、Z軸ステージ32に設けられた廃液口である。フローサイトメータ1において、コレクションチューブコンテナ31及びZ軸ステージ32は、不図示のZ軸モータにより駆動されるコレクションユニット33を構成している。
(1−5)ドロップレットカメラ
ドロップレットカメラ4は、マイクロチップ2のオリフィス21から射出される流体ストリームSあるいは吐出される液滴を撮像するためのカメラ(CCDカメラ、CMOSイメージセンサ等)である(図1参照)。ドロップレットカメラ4は、撮像した流体ストリームSあるいは液滴の画像の焦点調節を行うことが可能に設計されている。ドロップレットカメラ4により撮像された画像は、ディスプレイ等の表示部に表示されて、ユーザがオリフィス21における液滴の形成状況(液滴の大きさ、形状、間隔等)を確認するために利用される。
フローサイトメータ1では、搭載されるマイクロチップ2の個体差によってオリフィス21から射出される流体ストリームS(あるいは液滴)の軌道が異なり、マイクロチップ2の交換の度に流体ストリームSの位置が図中Z軸方向(及びX軸方向)に変化し得る。また、流体ストリームSを射出させ続けること又は液滴を吐出させ続けることにより、マイクロチップ2に劣化等がもたらされ、流体ストリームS(あるいは液滴)の位置が図中Z軸方向(及びX軸方向)に変化し得る。このような流体ストリームS(あるいは液滴)のZ軸方向(及びX軸方向)における位置変化を検出するためにもドロップレットカメラ4が機能する。
(1−6)制御部等
フローサイトメータ1は、上述の構成に加え、通常のフローサイトメータが備える、細胞の光学特性検出のための光照射検出部、特性判定のためのデータ解析部、サンプル液及びシース液を貯留するタンク部及びこれらの各構成を制御するための制御部等を備える。
制御部は、CPU、メモリ及びハードディスクなどを備える汎用のコンピュータによって構成でき、ハードディスク内にはOSと次に説明する位置制御の各ステップを実行するプログラムなどが格納されている。
また、光照射検出部は、レーザ光源と、細胞に対してレーザを集光・照射する集光レンズやダイクロイックミラー、バンドパスフィルター等からなる照射系と、レーザの照射によって細胞から発生する測定対象光を検出する検出系と、によって構成される。検出系は、例えば、PMT(photo multiplier tube)や、CCDやCMOS素子等のエリア撮像素子等によって構成される。
光照射検出部の検出系により検出される測定対象光は、測定光の照射によって細胞から発生する光であって、例えば、前方散乱光や側方散乱光、レイリー散乱やミー散乱等の散乱光や蛍光などとすることができる。これらの測定対象光は電気信号に変換され、制御部に出力され、細胞の光学特性判定に供される。
なお、フローサイトメータ1は、磁気的あるいは電気的に細胞の特性を検出するものであってもよいものとする。この場合には、マイクロチップ2のサンプル流路22に微小電極を対向させて配設し、抵抗値、容量値(キャパシタンス値)、インダクタンス値、インピーダンス、電極間の電界の変化値、あるいは、磁化、磁界変化、磁場変化等を測定する。
2.本技術に係る微小粒子分取装置における軌道方向判定方法
(2−1)流体ストリーム等発生ステップS
図4は、フローサイトメータ1における流体ストリームS(あるいは液滴)の軌道方向判定ステップを説明するフローチャートである。軌道方向判定ステップは、「流体ストリーム等発生ステップS」、「ドロップレットカメラZ軸スキャン・流体ストリーム等撮像ステップS」、「焦点調節ステップS」、「中心線検出ステップS」、「表示ステップS」、「進行方向判定ステップS」、「警告ステップS」及び「コレクションチューブ等移動・位置合わせステップS」の手順を含む。以下、各手順について説明する。
まず、流体ストリーム等発生ステップSでは、送液コネクタ部が、マイクロチップ2のサンプルインレット23及びシースインレット24へのサンプル液及びシース液の送液を開始し、オリフィス21から流体ストリームSが射出される(図4参照)。制御部は、送液コネクタ部に信号を出力し、サンプル液及びシース液の送液を開始させる。オリフィス21から出射された流体ストリームSは廃液口321に回収され、廃液される。
また、本ステップSでは、チップ加振部がオリフィス21に振動を印加し、オリフィスから流体ストリームSの代わりに液滴を吐出し、該液滴を廃液口321に回収し、廃液することもできる。
(2−2)ドロップレットカメラZ軸スキャン・流体ストリーム等撮像ステップS
本ステップSでは、制御部がドロップレットカメラ4に信号を出力し、該信号を受けたドロップレットカメラ4をZ軸方向に移動させる(図4参照)。そして、制御部がドロップレットカメラ4に信号を出力し、該信号を受けたドロップレットカメラ4が流体ストリームS(あるいは液滴)の撮像を行う。
(2−3)焦点調節ステップS
本ステップSでは、制御部により、流体ストリームS(あるいは液滴)の画像が検出された場合、ドロップレットカメラ4による流体ストリームS(あるいは液滴)の画像の撮像においてX軸方向に焦点調節を行う(図4参照)。ドロップレットカメラ4により撮像された流体ストリームS(あるいは液滴)の画像が制御部に出力され、制御部は焦点調節ステップSにおいて画像中の輝点を検出するまで焦点調節を行う。ここで、輝点とは、ドロップレットカメラ4により撮像される流体ストリームS(あるいは液滴)の画像中において所定の閾値より高い輝度を有する1又は複数の画素のことを指す。
図5は、撮像された液滴の焦点調節がなされる前(図5(a)参照)の状態の例を示す写真と、該液滴の焦点調節がなされた後(図5(b)参照)の状態の例を示す写真である。図5(b)に示すように、画像Pの焦点調節がなされることで、各液滴Dの中心位置に輝点Bを検出することが可能になる。また、オリフィスが液滴Dではなく流体ストリームSを出射した場合にも、同様に、流体ストリームSの軌道方向に沿って中心部分に輝点Bを検出することが可能になる。このように、本ステップSでは、撮像された画像P中に輝点Bが検出されるまで、ドロップレットカメラ4の焦点調節が実行される。この際、制御部は、画像Pにおけるコントラスト比が所定の範囲内である場合に、画像Pが合焦状態であると判定することができる。
また、制御部は、ドロップレットカメラ4により流体ストリームSが撮像された場合には、撮像された画像P中の流体ストリームSの軌道方向の直交方向(Z軸方向)に検出される流体ストリームSの幅に基づいて、オリフィス径を判定する。
図6に、流体ストリームSの幅が異なる2つの撮像した画像の模式図を示す(図6(a)、(b))。制御部は、記憶部に記憶された情報に基づいて、図6(a)に示す流体ストリームSの幅を認識することで、例えば、オリフィスの径が100μm等であると具体的に判定することができる。また、図6(a)に示す流体ストリームSの幅とは異なる幅を有する図6(b)に示す例では、制御部は、記憶部に記憶された情報に基づいて、流体ストリームSの幅を認識することで、例えば、オリフィスの径が70μm等であると具体的に判定することができる。そして、制御部は、判定したオリフィス径を、フローサイトメータ1に用いられているチップのオリフィス径として設定することができる。これにより、ユーザによるオリフィス径の手動設定が必要なくなり、オリフィス径の設定変更忘れ等の設定ミスを防止することができる。
(2−4)中心線検出ステップS
本ステップSでは、制御部が、ドロップレットカメラ4により撮像された流体ストリームS(あるいは液滴D)の画像中の輝点から流体ストリームSの中心線を検出し、予め設定された中心線情報と中心線とを比較する(図4参照)。
図7に、撮像された画像において流体ストリームS(あるいは液滴D)の中心線Lを検出した状態を示す。オリフィスから流体ストリームSが射出される場合には、制御部は、ドロップレットカメラ4により撮像された流体ストリームSの画像内に流体ストリームSの射出方向に沿って表示される複数の輝点により形成される直線を中心線Lとして検出する。具体的には、図7(a)に示すように、制御部は、撮像された流体ストリームSの画像P中の輝点Bを中心線Lとみなすことができる。
また、オリフィスから液滴Dが吐出される場合、制御部は、液滴D夫々に表示される輝点を結んで形成される直線を中心線Lとして検出する。具体的には、図7(b)に示すように、液滴Dが撮像された場合には、制御部は、各液滴の輝点を結ぶことにより形成される線を液滴の中心線Lとみなすことができる。この場合、制御部は、各液滴Dの輝点の結び方によっては、複数通りの中心線Lを生成することができる際には、例えば、後述する中心線情報と最も近似する線を中心線としてもよい。
(2−5)表示ステップS
本ステップSでは、制御部が、撮像された画像をディスプレイ等の表示部に表示することができる(図4参照)。
図7に示すように、制御部は、上述した中心線Lに基づいて、撮像した画像において流体ストリームS(図7(a)参照)又は液滴D(図7(b)参照)をディスプレイ等の中心に配置して表示することができる。より具体的には、例えば、まず、制御部がドロップレットカメラ4をZ軸方向に位置合わせする。位置合わせについては、撮像された画像Pに基づいて、中心線Lを境界にしてZ軸方向の正方向側と負方向側とにおける画素数が同一になるまで制御部が行う。
このようにして、フローサイトメータ1では、自動で流体ストリームS(あるいは液滴D)の画像Pをディスプレイの中心に位置させ表示することができる。
(2−6)軌道方向判定ステップS
本ステップSでは、制御部により、流体ストリームS(あるいは液滴D)の軌道方向の判定を行う(図4参照)。より具体的には、制御部はZ軸方向における軌道のずれ及びX軸方向における軌道のずれの判定を行う。以下に、「Z軸方向判定ステップS61」及び「X軸方向判定ステップS62」の手順を含む。以下、各手順について説明する。
(2−6−1)Z軸方向判定ステップS61
本ステップS61では、制御部により、流体ストリームS(あるいは液滴D)のZ軸方向における軌道の判定を行う。
図7に示すように、制御部は、上述した中心線Lを検出された流体ストリームS(あるいは液滴D)について、中心線Lと予め記憶部に記憶された中心線情報とを比較する。なお、中心線情報とは、予め記憶部に記憶されたXZ平面に垂直な直線に関する情報であり、撮像された画像において、当該直線を境界にしてZ軸方向の正方向側と負方向側とにおける画素数を同一にする線に関する情報を指す。
ここで、図7に加え、図8を更に参照しながら、中心線Lと予め記憶部に記憶された中心線情報Iとの比較について説明する。図8も、図7と同様に、撮像された画像において流体ストリームS(あるいは液滴D)の中心線Lを検出した状態を示す。
図8(a)に示す例では、中心線Lは予め設定された中心線情報Iに対して、YZ平面においてθ1度ずれる(図8(a)参照)。同様に、図8(b)に示す例では、中心線は予め設定された中心線情報Iに比し、YZ平面においてθ2度ずれる(図8(b)参照)。なお、図8(a)に示す例では、上述した表示ステップSにおける、制御部による中心線Lを境界にしてZ軸方向の正方向側と負方向側とにおける画素数を同一にする工程については省略されている。
一方で、図7に示した例の場合では、制御部は、中心線Lが中心線情報Iに対して、YZ平面においてほとんどずれていないと判定することができる(図7(a)、(b)参照)。
そして、制御部は、中心線Lと中心線情報Iとの比較に基づいて検出される中心線Lの中心線情報Iに対する傾き角度(上記θ1、θ2)が所定の閾値を超えていると判定し、マイクロチップが異常であると判定することができる。このように、制御部は、中心線情報Iと中心線Lとを比較し、流体ストリームS(あるいは液滴D)のZ軸方向における軌道方向のずれを判定することができ、軌道方向がずれている場合には、自動でマイクロチップ等が不良状態(詰まり等の異常状態)であると判定することができる。
(2−6−2)X軸方向判定ステップS62
本ステップS62では、制御部により、流体ストリームS(あるいは液滴D)のX軸方向における軌道の判定を行う(図4参照)。
図9に、焦点調節がなされた液滴の画像の一例の写真を示す。図9(a)に示すように、X軸方向に液滴Dの軌道にずれがない場合には、制御部の信号に基づきドロップレットカメラ4の焦点調節がなされることで合焦領域R1が検出され、一方で、非合焦領域R2は検出されない。
これに対し、図9(b)に示すように、X軸方向に液滴Dの軌道にずれがある場合には、制御部の信号に基づきドロップレットカメラ4の焦点調節がなされることで、合焦領域R1が検出されつつ、非合焦領域R2も検出されることになる。
そして、制御部は、画像P中に非合焦領域R2と合焦領域R1との双方を検出することで、マイクロチップ等が異常であると判定することができる。このように、制御部は、流体ストリームSあるいは液滴Dの画像中における非合焦領域R2の有無を判定し、非合焦領域R2の存在を確認した場合には、流体ストリームSあるいは液滴Dの軌道がX軸方向にずれていると判定する。そのため、フローサイトメータ1では、X軸方向に軌道方向がずれている場合には、自動でマイクロチップ等が不良状態(詰まり等の異常状態)であると判定することができる。
また、図10に輝点が検出された流体ストリームSの画像の模式図を示す。図10に示すように、制御部は、例えば、Y軸方向において、負方向側に焦点調節することで、輝点Bを検出する(図10(a)参照)。そして、制御部は、正方向側に焦点調節することで、図10(a)に示す輝点Bとは異なる位置に輝点Bを検出する(図10(b)参照)。このように、制御部は、流体ストリームSの画像P中における流体ストリームSの端部(Y軸正方向側端部及びY負方向側端部)の2箇所の焦点調節をすることができる。これにより、制御部は、X軸方向の軌道方向のずれに関する位置情報を取得することができ、該位置情報により後述するコレクションチューブ等移動・位置合わせステップSにおいて、コレクションチューブ3のX軸方向の位置合わせが可能になる。
(2−7)警告ステップS
本ステップSでは、流体ストリームS(あるいは液滴D)の軌道方向判定により、一定の閾値を超えて、Z軸方向及び/又はX軸方向にずれが生じていると判定された場合には、制御部により、ユーザに対し警告を行う(図4参照)。この場合、ユーザに対する警告の方法は、ディスプレイ等の表示部によりランプ、メッセージ等を表示する方法、又はフローサイトメータ1に出力部を設け、音声出力等により警告する方法等、多様の方法を採用することが可能である。これにより、ユーザは、チップの破損等を確認することができる。
(2−8)コレクションチューブ等移動・位置合わせステップS
コレクションチューブ等移動・位置合わせステップSでは、制御部が、上述したX軸方向の軌道方向のずれに関する位置情報に基づいて、コレクションチューブ3の位置調整を行う(図4参照)。具体的には、X軸方向における流体ストリームS(あるいは液滴D)の軌道方向に関する情報をコレクションチューブ3の同方向における位置情報に変換し、変換後の位置情報に対応する位置にコレクションチューブ3を移動させる。これにより、コレクションチューブコンテナ31に配されたコレクションチューブ3と流体ストリームSとがX軸方向において位置合わせされ、流体ストリームSがコレクションチューブ3に正確に到達できるようになる。
また、コレクションチューブ等移動・位置合わせステップSでは、制御部が、上述したZ軸方向の位置合わせにより得られる位置情報に基づいて、コレクションチューブコンテナ31の位置調整を行う。具体的には、Z軸方向における流体ストリームS(あるいは液滴D)の軌道方向に関する情報をコレクションチューブ3の同方向における位置情報に変換し、変換後の位置情報に対応する位置にZ軸ステージ32を移動させる。これにより、コレクションチューブコンテナ31に配されたコレクションチューブ3と流体ストリームSとがZ軸方向において位置合わせされ、流体ストリームSがコレクションチューブ3に正確に到達できるようになる。
なお、上記説明では、ステップS〜Sの手順について順に説明してきたが、本技術は、この順に実行されるものとは限られない。例えば、ステップSの手順の後にステップSの手順が実行されてもよい。
以上説明したように、フローサイトメータ1では、自動で流体ストリームS(あるいは液滴)の軌道方向を判定することができる。そのため、フローサイトメータ1では、簡便に精度の高い分析が可能である。
本技術に係る微小粒子分取装置は以下のような構成をとることもできる。
(1)オリフィスから流出する液体ストリーム又は液滴の少なくとも一方を撮像する撮像素子と、前記撮像素子により撮像された前記液体ストリーム又は前記液滴の画像の輝度情報に基づき、前記液体ストリーム又は前記液滴に対する前記撮像素子の焦点距離を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像内に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、ユーザに対して警告を出力するよう制御する微小粒子分取装置。
(2)前記制御部は、前記画像のコントラスト比が所定の範囲内である場合に、前記画像が合焦状態であると特定する上記(1)記載の微小粒子分取装置。
(3)前記制御部は、前記画像中に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、前記オリフィスに異常があると判定し前記警告を出力するよう制御する上記(1)又は(2)記載の微小粒子分取装置。
(4)前記制御部は、前記画像中の輝点から前記流体ストリーム又は複数の前記液滴の中心線を検出し、前記中心線が前記画像の中心に配置されるよう前記撮像素子を制御する上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の微小粒子分取装置。
(5)前記オリフィスから流体ストリームが射出される画像において、前記制御部は、前記撮像素子により撮像された前記流体ストリームの画像内に前記流体ストリームの射出方向に沿って表示される複数の前記輝点により形成される直線を前記中心線とする上記(4)記載の微小粒子分取装置。
(6)前記オリフィスから液滴が吐出される画像において、前記制御部は、前記撮像素子により撮像された前記液滴夫々の画像内に表示される前記輝点を結んで形成される直線を前記中心線とする上記(4)記載の微小粒子分取装置。
(7)前記制御部は、前記中心線と予め設定された中心線情報との比較に基づいて検出される前記中心線の前記中心線情報に対する傾き値が所定の閾値を超える場合には、ユーザに対して警告を出力するよう制御する上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の微小粒子分取装置。
(8)前記制御部は、前記中心線の前記中心線情報に対する傾き値が所定の閾値を超える場合、前記オリフィスに異常があると判定し前記警告を出力するよう制御する上記(7)記載の微小粒子分取装置。
(9)前記撮像素子により撮像された前記流体ストリーム又は前記液滴を挟んで対向して配置された一対の偏向板を備える上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の微小粒子分取装置。
(10)前記流体ストリームを受け容れる回収容器が、前記撮像素子の撮像方向に平行する方向に移動可能に設置され、前記制御部は、前記流体ストリームの画像中の少なくとも2箇所の焦点調節により得られる前記流体ストリームの軌道方向のずれに関する情報に基づいて、前記回収容器の位置を調整する上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の微小粒子分取装置。
(11)前記2箇所の焦点調節は、前記流体ストリームの画像中における前記流体ストリームの端部の2箇所の焦点調節である上記(10)記載の微小粒子分取装置。
(12)前記制御部は、前記撮像素子により撮像された画像中の前記流体ストリームの軌道方向の直交方向に検出される前記流体ストリームの幅に基づいて、オリフィス径を判定する上記(1)から(11)のいずれか1つに記載の微小粒子分取装置。
(13)前記オリフィスがマイクロチップに設けられたマイクロチップ型フローサイトメータである上記(1)から(12)のいずれか1つに記載の微小粒子分取装置。
(14)液体ストリーム又は液滴の少なくとも一方を含む画像を撮像素子にて取得し、前記画像の輝度情報に基づき、前記液体ストリーム又は前記液滴に対する前記撮像素子の焦点距離を変更し、前記画像内に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、ユーザに対して警告を出力する手順を含む、微小粒子分取装置における前記流体ストリーム又は前記液滴の軌道方向判定方法。
1:微小粒子分取装置(フローサイトメータ)、
11:チップローディングモジュール、
12:偏向板、
2:マイクロチップ、
21:オリフィス、
3:コレクションチューブ、
31:コレクションチューブコンテナ、
32:Z軸ステージ、
321:廃液口、
33:コレクションユニット、
4:ドロップレットカメラ、
S:流体ストリーム
D:液滴

Claims (14)

  1. オリフィスから流出する液体ストリーム又は液滴の少なくとも一方を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子により撮像された前記液体ストリーム又は前記液滴の画像の輝度情報に基づき、前記液体ストリーム又は前記液滴に対する前記撮像素子の焦点距離を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記画像内に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、ユーザに対して警告を出力するよう制御する微小粒子分取装置。
  2. 前記制御部は、前記画像のコントラスト比が所定の範囲内である場合に、前記画像が合焦状態であると特定する請求項1記載の微小粒子分取装置。
  3. 前記制御部は、前記画像中に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、前記オリフィスに異常があると判定し前記警告を出力するよう制御する請求項1又は2記載の微小粒子分取装置。
  4. 前記制御部は、前記画像中の輝点から前記流体ストリーム又は複数の前記液滴の中心線を検出し、前記中心線が前記画像の中心に配置されるよう前記撮像素子を制御する請求項1から3のいずれか一項に記載の微小粒子分取装置。
  5. 前記オリフィスから流体ストリームが射出される画像において、
    前記制御部は、前記撮像素子により撮像された前記流体ストリームの画像内に前記流体ストリームの射出方向に沿って表示される複数の前記輝点により形成される直線を前記中心線とする請求項4記載の微小粒子分取装置。
  6. 前記オリフィスから液滴が吐出される画像において、
    前記制御部は、前記撮像素子により撮像された前記液滴夫々の画像内に表示される前記輝点を結んで形成される直線を前記中心線とする請求項4記載の微小粒子分取装置。
  7. 前記制御部は、前記中心線と予め設定された中心線情報との比較に基づいて検出される前記中心線の前記中心線情報に対する傾き値が所定の閾値を超える場合には、ユーザに対して警告を出力するよう制御する請求項1から6のいずれか一項に記載の微小粒子分取装置。
  8. 前記制御部は、前記中心線の前記中心線情報に対する傾き値が所定の閾値を超える場合、前記オリフィスに異常があると判定し前記警告を出力するよう制御する請求項7記載の微小粒子分取装置。
  9. 前記撮像素子により撮像された前記流体ストリーム又は前記液滴を挟んで対向して配置された一対の偏向板を備える請求項1から8のいずれか一項に記載の微小粒子分取装置。
  10. 前記流体ストリームを受け容れる回収容器が、前記撮像素子の撮像方向に平行する方向に移動可能に設置され、
    前記制御部は、前記流体ストリームの画像中の少なくとも2箇所の焦点調節により得られる前記流体ストリームの軌道方向のずれに関する情報に基づいて、前記回収容器の位置を調整する請求項1から9のいずれか一項に記載の微小粒子分取装置。
  11. 前記2箇所の焦点調節は、前記流体ストリームの画像中における前記流体ストリームの端部の2箇所の焦点調節である請求項10記載の微小粒子分取装置。
  12. 前記制御部は、前記撮像素子により撮像された画像中の前記流体ストリームの軌道方向の直交方向に検出される前記流体ストリームの幅に基づいて、オリフィス径を判定する請求項1から11のいずれか一項に記載の微小粒子分取装置。
  13. 前記オリフィスがマイクロチップに設けられたマイクロチップ型フローサイトメータである請求項1から12のいずれか一項に記載の微小粒子分取装置。
  14. 液体ストリーム又は液滴の少なくとも一方を含む画像を撮像素子にて取得し、
    前記画像の輝度情報に基づき、前記液体ストリーム又は前記液滴に対する前記撮像素子の焦点距離を変更し、
    前記画像内に非合焦領域と合焦領域とを特定した場合、ユーザに対して警告を出力する手順を含む、微小粒子分取装置における前記流体ストリーム又は前記液滴の軌道方向判定方法。
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