以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る照明制御システム10の構成例を示す図である。図2は、人感センサ13と照明器具14の配置例を示す図である。
照明制御システム10は、エリアコントローラ11(照明制御装置の例)と、通信ユニット12と、25台の人感センサ13と、36台の照明器具14とを備える。通信ユニット12は、通信線15を介してエリアコントローラ11に接続される。25台の人感センサ13及び36台の照明器具14は、通信線16を介して通信ユニット12に接続される。
エリアコントローラ11は、通信ユニット12を介して人感センサ13からの在/不在の人検知信号を受け取り、その情報(人検知信号が示す在/不在の状態)を基に演算(照明器具14の調光度の決定)をする。そして、エリアコントローラ11は、通信ユニット12を介して照明器具14に点灯(調光度が0%より大きい状態)もしくは消灯(調光度が0%の状態)の制御信号(調光制御信号)を送信する。
通信ユニット12は、25台の人感センサ13及び36台の照明器具14を束ねる。図示していないが、通信ユニット12は、エリアコントローラ11から制御信号を受信する第1受信部と、その制御信号を照明器具14に送信する第1送信部と、人感センサ13からの人検知信号を受信する第2受信部と、その人検知信号をエリアコントローラ11へ送信する第2送信部とを備える。つまり、通信ユニット12は、エリアコントローラ11と、人感センサ13及び照明器具14との通信の仲介を行う中継器としての機能をもっている。
人感センサ13は、例えば赤外線の変化を検出する焦電型赤外線センサであり、人を検知する。図2に示すように、本実施の形態では、人感検知範囲(人を検知する範囲)が、隣り合う人感センサ13同士で一部重複するように、25台の人感センサ13がフロア(部屋等)内に配置されている。例えば図2の左上端にある人感センサ13は、そのすぐ右、下、右下にある3台の人感センサ13のそれぞれと人感検知範囲が一部重複するように配置されている。
照明器具14は、例えば光源としてLEDを有するLED照明器具であり、25台の人感センサ13の少なくともいずれかに対応し、対応する人感センサ13の人感検知範囲に光を照射する。図2に示すように、本実施の形態では、光を照射する範囲が、隣り合う照明器具14同士で一部重複するように、36台の照明器具14がフロア内に配置されている。また、本実施の形態では、1台の人感センサ13に、その人感検知範囲内に配置された4台の照明器具14が対応する。例えば図2の左上端にある照明器具14は、図2の左上端にある人感センサ13に対応し、この人感センサ13の人感検知範囲に光を照射する。左上端の照明器具14のすぐ右にある照明器具14は、左上端の人感センサ13と、そのすぐ右にある人感センサ13とに対応し、これら2台の人感センサ13の人感検知範囲に光を照射する。
なお、本実施の形態では、通信ユニット12に36台の照明器具14が接続されているが、通信ユニット12に接続される照明器具14の台数は、35台以下あるいは37台以上であってもよい。
また、本実施の形態では、通信ユニット12に25台の人感センサ13が接続されているが、通信ユニット12に接続される人感センサ13の台数は、24台以下あるいは26台以上であってもよい。
また、本実施の形態では、エリアコントローラ11に1台の通信ユニット12が接続されているが、エリアコントローラ11に接続される通信ユニット12の台数は、2台以上であってもよい。この場合、各通信ユニット12に、複数の人感センサ13、複数の照明器具14が接続され、これらの点灯制御等の制御処理を、エリアコントローラ11は各通信ユニット12を介して集中的に行う。
また、本実施の形態では、エリアコントローラ11、通信ユニット12、25台の人感センサ13及び36台の照明器具14が、通信線15,16を介して通信を行うが、互いに無線通信を行ってもよい。
また、本実施の形態では、1台の人感センサ13に、その人感検知範囲内に配置された4台の照明器具14が対応するが、1台の人感センサ13に対応する照明器具14の台数は、3台以下あるいは5台以上であってもよい。また、人感センサ13ごとに、対応する照明器具14の台数が異なっていてもよい。
後述するエリアコントローラ11の制御ロジックや、前述した人感センサ13と照明器具14との対応関係は、PC(パーソナルコンピュータ)等の照明制御設定機17を用いて設定する。
照明器具14は、LED照明に限らず、蛍光灯照明でも、その他、それらに類する照明でもよい。
次に、照明制御システム10の動作について説明する。
図3は、図2に示したように人感センサ13と照明器具14とを配置した場合の照明制御システム10の動作例を示す図である。
図3は、図2のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図3の(a)〜(e)は、図2に示すA方向に人が移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
まず、1台の人感センサ13(具体的には、図2の左上端からA方向に沿って1台目の人感センサ13)が人を検知すると、その人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図3では2台を示している)が全光(調光度100%)点灯する(図3の(a))。
次に、人が移動して、隣り合う2台の人感センサ13(具体的には、図2の左上端から1台目と2台目の人感センサ13)が人を検知すると、それら2台の人感センサ13の人感検知範囲内に配置される6台の照明器具14(図3では3台を示している)が点灯する。このとき、2台の人感センサ13の人感検知範囲が重複する領域内に配置される2台の照明器具14(図3では1台を示している)は全光点灯し、他の4台の照明器具14(図3では2台を示している)は調光(例えば調光度50%)点灯する(図3の(b))。
さらに、人が移動して、1台の人感センサ13(具体的には、図2の左上端から2台目の人感センサ13)のみが人を検知すると、その人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図3では2台を示している)が全光点灯する(図3の(c))。
このように、本実施の形態では、人の真上にあたる1組の照明器具14は全光点灯し、人の前後に存在する2組の照明器具14は調光点灯する。つまり、本実施の形態では、人感センサ13の人感検知範囲が重複しているゾーンを人が通過する際に照明器具14の調光制御をかける。
さらに人が移動すると、図3の(d)、(e)のように、人を検知する人感センサ13が順次切り替わって、点灯する照明器具14も切り替わるが、動作そのものは、図3の(a)〜(c)と同様のため、説明を省略する。
このように、本実施の形態では、人を検知する人感センサ13に応動して、点灯する照明器具14を切り替え、また点灯する照明器具14の点灯状態を全光点灯、調光点灯に順次切り換えるので、人のいる位置によって照度が変化するのを抑えることができる。つまり、本実施の形態では、照明制御システム10が、人感センサ13の検知台数に関わらず、複数台の照明器具14による照度が変化しないように、人感センサ13の検知台数によって、動作する複数台の照明器具14の全光点灯、調光点灯を制御する。
次に、上述の照明制御システム10の動作を行うためのエリアコントローラ11の動作について説明する。
図4は、エリアコントローラ11の動作例を示すフローチャートである。
まず、エリアコントローラ11は、動作を開始すると、人感センサ13が反応したか(人感センサ13が人を検知しているか)を判断する(ステップS11)。エリアコントローラ11は、人感センサ13が反応しているときは、反応している(人を検知している)人感センサ13の数を判断する(ステップS12)。エリアコントローラ11は、人感センサ13の数が1台の場合は、動作対象の照明器具14、つまり人感センサ13の人感検知範囲内に配置された4台の照明器具14を全光点灯させる(ステップS13)。一方、エリアコントローラ11は、人感センサ13の数が2台以上の場合は、動作対象の照明器具14のうち、特定の箇所に設置された照明器具14を全光点灯させ、他の動作対象の照明器具14を調光点灯させる(ステップS14)。
次に、エリアコントローラ11は、反応した人感センサ13が反応を継続しているかを判断する(ステップS15)。人感センサ13が反応し続けている場合は、ステップS11に戻る。エリアコントローラ11は、ステップS15で人感センサ13が反応しなくなった場合は、人感センサ13の反応がなくなってから一定時間が経過したかを判断する(ステップS16)。一定時間が経過していない場合は、ステップS11に戻る。エリアコントローラ11は、ステップS16で一定時間が経過している場合は、点灯している照明器具14を消灯させ(ステップS17)、ステップS11に戻る。
上記のように、本実施の形態において、エリアコントローラ11は、複数の人感センサ13のうち、いずれか1つの人感センサ13が人を検知した場合、複数の照明器具14のうち、当該1つの人感センサ13に対応する照明器具14を所定の光出力(例えば調光度100%)で点灯させる。エリアコントローラ11は、複数の人感センサ13のうち、隣り合う2つ以上の人感センサ13が人を検知した場合、複数の照明器具14のうち、当該2つ以上の人感センサ13にそれぞれ対応し隣り合う照明器具14の少なくとも1つを上記所定の光出力より小さい光出力(例えば調光度50%)で点灯させる。このとき、望ましくは、エリアコントローラ11は、複数の人感センサ13のうち、いずれか1つの人感センサ13が人を検知した場合と、隣り合う2つ以上の人感センサ13が人を検知した場合とで、点灯させる照明器具14により光が照射される対象(人がいる場所)の照度がほぼ同じになるように、上記所定の光出力より小さい光出力を調節する。これにより、人の立ち位置が違っても、照明照度が変わらないように照明制御を行うことができる。
以下、本実施の形態の効果の確認のため、本実施の形態と対比する比較例について説明する。
比較例1.
図5は、本比較例に係る照明制御システム10の人感センサ13と照明器具14の配置例を示す図である。
図5に示すように、本比較例では、9台の人感センサ13と36台の照明器具14とがフロア内に配置されている。人感センサ13の人感検知範囲の中には4台の照明器具14が配置されている。1台の人感センサ13にて、人感検知範囲の中にある4台の照明器具14が点灯/消灯制御される。また、人感センサ13の人感検知範囲は、隣にある人感センサ13の人感検知範囲と重複することはなく、また、どの人感センサ13の人感検知範囲とも被らないエリアがある。
図6は、図5に示したように人感センサ13と照明器具14とを配置した場合の照明制御システム10の動作例を示す図である。
図6は、図5のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図6の(a)〜(e)は、図5に示すA方向に人が移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
本比較例では、人感センサ13の人感検知範囲内に人がいれば、その人感センサ13に連動する照明器具14は点灯する。しかし、人感センサ13の人感検知範囲外に人がいるときは、人感センサ13が反応せず、照明器具14が点灯することはない。したがって、人感センサ13の配置とフロア内の人の立ち位置との関係によって、照明照度が違い、ムラが出る。これに対し、実施の形態1では、人の立ち位置が違っても、照明照度が変わらないように照明制御を行うことができるという有利な効果がある。
比較例2.
図7は、本比較例に係る照明制御システム10の人感センサ13と照明器具14の配置例を示す図である。
図7に示すように、本比較例では、16台の人感センサ13と36台の照明器具14とがフロア内に配置されている。照明器具14の配置は比較例1と同じであるが、本比較例では、人感センサ13の未検知エリアが存在しないように人感センサ13が配置されている。人感センサ13が比較例1では9台配置されていたが、本比較例では16台と人感センサ13の台数が増加している。これにより、人感センサ13の未検知範囲は存在しなくなるが、一部、人感検知範囲の重複エリアが存在する。
図8は、図7に示したように人感センサ13と照明器具14とを配置した場合の照明制御システム10の動作例を示す図である。
図8は、図7のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図8の(a)〜(e)は、図7に示すA方向に人が移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
本比較例では、人がいるエリアによって、点灯する照明器具14の台数が異なり、照明の明るさにムラができる。これに対し、実施の形態1では、人の立ち位置が違っても、照明照度が変わらないように照明制御を行うことができるという有利な効果がある。
比較例3.
本比較例では、25台の人感センサ13と36台の照明器具14とが、図2に示した実施の形態1のものと同じ位置に配置されているものとする。
図9は、図2に示したように人感センサ13と照明器具14とを配置した場合の照明制御システム10の動作例を示す図である。
図9は、図2のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図9の(a)〜(e)は、図2に示すA方向に人が移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
本比較例では、人感センサ13の人感検知範囲が重複しているゾーンを人が通過する際にも、照明器具14の調光は行わず、動作対象の照明器具14は全て全光点灯する。したがって、実施の形態1と同様に、人感センサ13を密に配置していても、比較例2と同様に、人がいるエリアによって、点灯する照明器具14の台数が異なり、照明の明るさにムラができる。これに対し、実施の形態1では、人の立ち位置が違っても、照明照度が変わらないように照明制御を行うことができるという有利な効果がある。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図10(a)は、本実施の形態に係る照明制御システム10の照明器具14の構成例を示す図である。図10(b)は、照明器具14の全光点灯状態の例を示す図である。図10(c)は、照明器具14の第1調光点灯の状態の例を示す図である。図10(d)は、照明器具14の第2調光点灯の状態の例を示す図である。
本実施の形態において、照明器具14は、蛍光灯と同じグリッド照明であるが、光源として5つのLEDからなるLED群18が3列のライン状に並べられたものである。中央の列のLED群18は、直下方向に光を照射し、他の2列のLED群18は、中央の列のLED群18に対して、外方向に角度をもたせて(斜め下方向に)光を照射する。
エリアコントローラ11は、照明器具14のLED群18の列ごとに点灯/消灯の制御を行う。図10(b)に示すように、全光点灯時は、3列のLED群18が全て点灯する。図10(c)に示すように、第1調光点灯時は、中央の列のLED群18と、その右隣の列のLED群18が点灯する。図10(d)に示すように、第2調光点灯時は、中央の列のLED群18と、その左隣の列のLED群18が点灯する。このように、本実施の形態では、照射範囲が可変である。
本実施の形態では、25台の人感センサ13と36台の照明器具14とが、図2に示した実施の形態1のものと同じ位置に配置されているものとする。
なお、本実施の形態では、照明器具14が3列のLED群18を有するが、LED群18の列数は2列あるいは4列以上であってもよい。また、LED群18を、他の種類の光源(例えば、蛍光灯、有機EL)に置き換えてもよい。
次に、照明制御システム10の動作について説明する。
図11は、図2に示したように人感センサ13と照明器具14とを配置した場合の照明制御システム10の動作例を示す図である。
図11は、図2のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図11の(a)及び(b)は、図2に示すA方向に人が移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
まず、1台の人感センサ13(具体的には、図2の左上端からA方向に沿って1台目の人感センサ13)が人を検知すると、その人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図3では2台を示している)が全光点灯(3列のLED群18全てが点灯)する(図11の(a))。
次に、人が移動して、隣り合う2台の人感センサ13(具体的には、図2の左上端から1台目と2台目の人感センサ13)が人を検知すると、それら2台の人感センサ13の人感検知範囲内に配置される6台の照明器具14(図11では3台を示している)が点灯する。このとき、2台の人感センサ13の人感検知範囲が重複する領域内に配置される2台の照明器具14(図11では1台を示している)は全光点灯し、他の4台の照明器具14(図11では2台を示している)は調光点灯(左右列のうち、全光点灯する隣の照明器具14に近い方のLED群18が消灯し、残り2列のLED群18のみが点灯)する(図11の(b))。
このように、本実施の形態では、人感センサ13が2つ以上反応するときは、人の前後にある照明器具14をそれぞれ調光点灯(第1調光点灯と第2調光点灯)させ、LED群18の光が重複しないようにして、ほぼ均一な照明照度を得ている。
さらに人が移動すると、人を検知する人感センサ13が順次切り替わって、点灯する照明器具14も切り替わるが、動作そのものは、図11の(a)及び(b)と同様のため、説明を省略する。
上述の照明制御システム10の動作を行うため、エリアコントローラ11は、複数の人感センサ13のうち、隣り合う2つ以上の人感センサ13が人を検知した場合、当該2つ以上の人感センサ13にそれぞれ対応し隣り合う照明器具14の一部のLED群18のみを点灯させる。このとき、エリアコントローラ11は、列ごとにLED群18の点灯/消灯を制御するだけでなく、1列の中の前後位置によって区分けしたLED群18を別々に点灯/消灯制御してもよい。この場合、エリアコントローラ11は、各列のLED群18を、例えば2つのLEDからなる第1群、1つのLEDからなる第2群、2つのLEDからなる第3群に分け、LED照射範囲が前隣や後隣の照明器具14と重なる場合、第1群又は第3群を消灯させ、残りを点灯させるような調光制御をすることができる。これにより、照明照度の均一性がさらに向上する。
このように、本実施の形態では、LEDの光が強い指向性をもつことを利用して、照明器具14のLED群18を列ごとに点灯又は消灯させる制御をすることにより、実施の形態1と同等の効果が得られる。
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図12は、本実施の形態に係る照明制御システム10の人感センサ13と照明器具14の配置例を示す図である。
図12に示すように、本実施の形態において、16台の人感センサ13と36台の照明器具14の配置は、図7に示した比較例2と同じであるが、本実施の形態では、人感センサ13の人感検知範囲と人感センサ13が人を検知した際に点灯する照明器具14の範囲を異なるものとしている。ここでは、人感センサ13が人を検知した結果、動作する照明器具14の範囲を人感グループ(グループの例)と呼ぶ。本実施の形態では、g1〜g16の16個の人感グループがあり、それぞれの人感グループは、3列×3台の照明器具14が配置された範囲(一定の範囲の例)内の照明器具14、即ち、9台の照明器具14と、当該範囲内に配置された人感センサ13との組み合わせである。例えばg1の人感グループは、図12の左上端にある照明器具14から下方向に3列、右方向に3台の計9台の照明器具14と、図12の左上端にある人感センサ13、及び、そのすぐ右、下、右下にある3台の人感センサ13(計4台の人感センサ13)との組み合わせである。g2の人感グループは、図12の左上端の照明器具14のすぐ右にある照明器具14から下方向に3列、右方向に3台の計9台の照明器具14と、図12の左上端の人感センサ13のすぐ右にある人感センサ13、及び、そのすぐ右、下、右下にある3台の人感センサ13(計4台の人感センサ13)との組み合わせである。
本実施の形態では、実施の形態1とは人感センサ13の数や人感検知範囲の重複エリアが異なるため、1台の人感センサ13に対応する照明器具14が4台でなく、1台又は2台の場合がある。具体的には、人感検知範囲が他の人感検知範囲と重複する人感センサ13のうち、1台の照明器具14とほぼ同じ位置に配置される人感センサ13には、1台の照明器具14が対応し、2台の照明器具14に挟まれる人感センサ13には、2台の照明器具14が対応する。人感検知範囲が他の人感検知範囲と重複しない人感センサ13(4台の照明器具14に囲まれる人感センサ13)には、4台の照明器具14が対応する。
図13は、照明器具14の点灯動作パターン例を示す図である。
図13に示すように、本実施の形態では、反応した人感センサ13が含まれる人感グループの照明器具14が動作する。つまり、照明制御システム10は、人感グループ内のどの人感センサ13が反応しているかにより、その人感グループに属する照明器具14の全光点灯、調光点灯の制御を実施する。人感グループの点灯制御はパターン化され、エリアコントローラ11に記憶され、それを基に全光点灯、調光点灯の制御を実施する。具体的には、エリアコントローラ11が、g1〜g16の人感グループのそれぞれに対して、人感グループに属する人感センサ13ごとに、人感センサ13が人を検知した場合における、人感グループに属する照明器具14それぞれの光出力(調光度)を定めた設定情報をメモリ等に記憶しておく。そして、人を検知した人感センサ13が属する人感グループの設定情報に基づいて、当該人感グループに属する照明器具14の点灯/調光/消灯制御を行う。例えばg1の人感グループの設定情報では、g1の人感グループに属する4台の人感センサ13のうち、いずれかが人を検知した場合、g1の人感グループに属する照明器具14のうち、人を検知した人感センサ13に対応する照明器具14全てを全光点灯させ、それ以外の照明器具14を調光点灯させることが定められている。g2の人感グループの設定情報では、g2の人感グループに属する4台の人感センサ13のうち、いずれか1台又は2台の人感センサ13が人を検知した場合、g2の人感グループに属する照明器具14のうち、人を検知した人感センサ13に対応する照明器具14全てを全光点灯させ、それ以外の照明器具14を調光点灯させることが定められている。
図14は、照明器具14の点灯動作例を示す図である。
図14に示すように、本実施の形態では、人感グループはいくつも重複する。つまり、1台の照明器具14は、いくつもの人感グループに属する場合があり、複数の人感グループの間で全光点灯/調光点灯/消灯の設定が競合することがある。そこで、エリアコントローラ11は、人感グループg1〜g16の優先順位を定めた優先度情報を予めメモリ等に記憶しておく。そして、人を検知した人感センサ13が属する人感グループが2つ以上ある場合、優先度情報に基づいて、当該人感グループの設定情報を選択する。例えば、g1,g2の人感グループについて、優先順位がg1<g2のように決まっているとする。g1,g2の人感グループの両方に属する1台の照明器具14について、g1の人感グループの設定情報では調光点灯、g2の人感グループの設定情報では全光点灯が定められていれば、エリアコントローラ11は、g2の人感グループの設定情報を優先して、その照明器具14に全光点灯の照明制御命令を送る。
なお、本実施の形態では、エリアコントローラ11が優先度情報に応じて、どの照明器具14をどのように点灯させるか(あるいは点灯させないか)を決定するが、照明器具14が優先度情報を保持しておき、エリアコントローラ11から人感グループごとの照明制御命令を受け取り、優先度情報に応じて、どの照明制御命令に従うかを判断してもよい。この場合、照明器具14は、優先順位の高い照明制御命令を優先する。例えば、g1<g2という優先順位のある人感グループにおいて、g1は調光点灯、g2は全光点灯という照明制御命令をある1台の照明器具14が受け取った場合、その照明器具14は人感グループの優先順位に従ってg2の命令を優先し、全光点灯する。なお、グループの優先順位を設けず、調光点灯と全光点灯の命令が重複した場合は、調光点灯を優先する、もしくは、全光点灯を優先するとしてもよい。
図15は、図12に示したように人感センサ13と照明器具14とを配置した場合の照明制御システム10の動作例を示す図である。
図15は、図12のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図15の(a)〜(e)は、図12に示すA方向に人が移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
まず、1台の人感センサ13(具体的には、図12の左上端からA方向に沿って1台目の人感センサ13)が人を検知すると、その人感センサ13が属するg1の人感グループの点灯動作パターンに従って、g1の人感グループに属する9台の照明器具14が点灯する。具体的には、その人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図15では2台を示している)が全光(調光度100%)点灯する。また、g1の人感グループに属する残りの5台の照明器具14(図15では1台を示している)が調光(例えば調光度50%)点灯する(図15の(a))。
次に、人が移動して、次の1台の人感センサ13(具体的には、図12の左上端から2台目の人感センサ13)が人を検知すると、その人感センサ13が属するg1〜g3(優先順位はg1<g2<g3)の人感グループの点灯動作パターンに従って、g1〜g3の人感グループに属する15台の照明器具14が点灯する。具体的には、その人感センサ13の人感検知範囲内に配置される2台の照明器具14(図15では1台を示している)が全光(調光度100%)点灯する。また、g1〜g3の人感グループに属する残りの13台の照明器具14(図15では4台を示している)が調光(例えば調光度50%)点灯する(図15の(b))。
さらに、人が移動して、隣り合う2台の人感センサ13(具体的には、図12の左上端から2台目と3台目の人感センサ13)が人を検知すると、それら2台の人感センサ13の少なくともいずれかが属するg1〜g4(優先順位はg1<g2<g3<g4)の人感グループの点灯動作パターンに従って、g1〜g4の人感グループに属する18台の照明器具14が点灯する。具体的には、それら2台の人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図15では2台を示している)が全光(調光度100%)点灯する。また、g1〜g4の人感グループに属する残りの14台の照明器具14(図15では4台を示している)が調光(例えば調光度50%)点灯する(図15の(c))。
さらに、人が移動して、1台の人感センサ13(具体的には、図2の左上端から3台目の人感センサ13)のみが人を検知すると、その人感センサ13が属するg2〜g4の人感グループの点灯動作パターンに従って、g2〜g4の人感グループに属する15台の照明器具14が点灯する。具体的には、その人感センサ13の人感検知範囲内に配置される2台の照明器具14(図15では1台を示している)が全光(調光度100%)点灯する。また、g2〜g4の人感グループに属する残りの13台の照明器具14(図15では4台を示している)が調光(例えば調光度50%)点灯する(図15の(d))。
さらに、人が移動して、別の1台の人感センサ13(具体的には、図2の左上端から4台目の人感センサ13)のみが人を検知すると、その人感センサ13が属するg4の人感グループの点灯動作パターンに従って、g4の人感グループに属する9台の照明器具14が点灯する。具体的には、その人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図15では2台を示している)が全光(調光度100%)点灯する。また、g4の人感グループに属する残りの5台の照明器具14(図15では1台を示している)が調光(例えば調光度50%)点灯する(図15の(e))。
このように、本実施の形態では、反応した人感センサ13が属する人感グループの設定に従って、調光点灯、全光点灯の照明制御を実施する。これにより、実施の形態1よりも少ない人感センサ13の数で、均一な照明照度をもたらす照明制御を実施でき、実施の形態1よりも、照明制御システム10の導入コストを抑えることができる。
次に、上述の照明制御システム10の動作を行うためのエリアコントローラ11の動作について説明する。
図16は、エリアコントローラ11の動作例を示すフローチャートである。
まず、エリアコントローラ11は、動作を開始すると、人感センサ13が反応したか(人感センサ13が人を検知しているか)を判断する(ステップS31)。エリアコントローラ11は、人感センサ13が反応しているときは、どの人感グループに属する人感センサ13が反応したかを判断する(ステップS32)。次に、エリアコントローラ11は、人感グループ中のどの人感センサ13が反応したかによって、該当する照明器具14に送る、全光点灯あるいは調光点灯の照明制御命令を決定する(ステップS33)。人感グループが重複する(複数の人感グループに属する)照明器具14については、優先度の高い人感グループの照明制御命令を選択し、照明器具14ごとに、最終的に決定した照明制御命令を送って照明器具14を点灯させる(ステップS34)。
次に、エリアコントローラ11は、反応した人感センサ13が反応を継続しているかを判断する(ステップS35)。人感センサ13が反応し続けている場合は、ステップS31に戻る。エリアコントローラ11は、ステップS35で人感センサ13が反応しなくなった場合は、人感センサ13の反応がなくなってから一定時間が経過したかを判断する(ステップS36)。一定時間が経過していない場合は、ステップS31に戻る。エリアコントローラ11は、ステップS36で一定時間が経過している場合は、点灯している照明器具14を消灯させ(ステップS37)、ステップS31に戻る。
上記のように、本実施の形態において、エリアコントローラ11は、人を検知した人感センサ13が属する人感グループの設定情報をメモリ等から読み出し、読み出した設定情報に基づいて、当該人感グループに属する照明器具14を点灯させる。このとき、人を検知した人感センサ13が属する人感グループが2つ以上ある場合、エリアコントローラ11は、優先度情報をメモリ等から読み出し、読み出した優先度情報に基づいて、1つの人感グループの設定情報を選択する。そして、エリアコントローラ11は、選択した設定情報に基づいて、当該人感グループに属する照明器具14を点灯させる。
実施の形態4.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
実施の形態1では、人が位置する場所の近傍しか照明器具14が点灯動作しないが、本実施の形態では、人が移動する際は、移動速度を考慮に入れて、移動方向前方の照明器具14を遠くの方まで点灯させる。
本実施の形態に係る照明制御システム10は、人の移動速度によって、進行方向の照らす範囲を変化させる。このとき、歩行の向きは、現在検知した人感センサ13の次にどこの人感センサ13が反応するかで判断する。歩行速度は、次の人感センサ13が反応するまでの時間で判断する。
図17は、人が停止もしくは非常にゆっくり移動した場合(歩行速度が時速4キロメートル未満の場合)における照明制御システム10の動作例を示す図である。
図17は、図2のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が時速4キロメートルより遅い速度で移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図17の(a)〜(e)は、図3の(a)〜(e)と同様である。
図18は、人が通常の歩行速度にて移動した場合(歩行速度が時速4〜6キロメートルの場合)における照明制御システム10の動作例を示す図である。
図18は、図2のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が時速4〜6キロメートルで移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図18の(a)〜(e)は、図2に示すA方向に人が時速4〜6キロメートルで移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
図18の(a)は、図17の(a)と同様である。
図18の(b)では、人の移動方向において先にある1台の人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図18では2台を示している)の全てが点灯する。このとき、当該4台の照明器具14のうち、人の移動方向において近い位置(手前側)にある2台の照明器具14(図18では1台を示している)は全光点灯(図17(b)では調光点灯)し、遠い位置にある2台の照明器具14(図18では1台を示している)は調光(例えば調光度50%)点灯(図17(b)では消灯)する。
図18の(c)では、人の移動方向において先にある1台の人感センサ13の人感検知範囲内に配置される4台の照明器具14(図18では2台を示している)の全てが点灯する。このとき、当該4台の照明器具14のうち、人の移動方向において近い位置(手前側)にある2台の照明器具14(図18では1台を示している)は全光点灯(図17(b)でも全光点灯)し、遠い位置にある2台の照明器具14(図18では1台を示している)は全光点灯(図17(b)では消灯)する。
図18の(d)、(e)については、図18の(a)〜(c)と同様のため、説明を省略する。
図19は、人が駆け足以上の歩行速度にて移動した場合(歩行速度が時速6キロメートル超の場合)における照明制御システム10の動作例を示す図である。
図19は、図2のように人感センサ13と照明器具14とをフロア内に配置した場合に、そのフロア内を人が時速6キロメートルより速い速度で移動した場合の様子を横方向から模式的に表したものである。図19の(a)〜(e)は、図2に示すA方向に人が時速6キロメートルより速い速度で移動した場合に、人感センサ13が人を検知する検知状態、照明器具14が点灯する点灯状態を示すものである。
図19の(a)は、図17の(a)と同様である。
図19の(b)では、人の移動方向において先にある2台の人感センサ13の人感検知範囲内に配置される6台の照明器具14(図19では3台を示している)の全てが点灯する。このとき、当該6台の照明器具14のうち、人の移動方向において最も近い位置(手前側)にある2台の照明器具14(図19では1台を示している)は全光点灯(図18(b)でも全光点灯)し、より遠い位置にある2台の照明器具14(図19では1台を示している)は全光点灯(図18(b)では調光点灯)し、最も遠い位置にある2台の照明器具14(図19では1台を示している)は調光(例えば調光度50%)点灯(図18(b)では消灯)する。
図19の(c)では、人の移動方向において先にある2台の人感センサ13の人感検知範囲内に配置される6台の照明器具14(図19では3台を示している)の全てが点灯する。このとき、当該6台の照明器具14のうち、人の移動方向において最も近い位置(手前側)にある2台の照明器具14(図19では1台を示している)は全光点灯(図18(b)でも全光点灯)し、より遠い位置にある2台の照明器具14(図19では1台を示している)は全光点灯(図18(b)では消灯)し、最も遠い位置にある2台の照明器具14(図19では1台を示している)は全光点灯(図18(b)では消灯)する。
図19の(d)、(e)については、図19の(a)〜(c)と同様のため、説明を省略する。
このように、本実施の形態では、人の移動速度に合わせて、移動方向の遠方まで照明器具14を動作させる。本実施の形態では、通常の人の歩行速度が時速4〜5キロメートルであること踏まえ、時速4キロメートル未満の移動速度の場合、人が停止もしくは非常にゆっくり移動していると判断する。時速4〜6キロメートルの移動速度の場合、人が通常歩行速度からやや駆け足であると判断する。時速6キロメートルを超える場合、人が駆け足以上であると判断する。そして、判断結果に応じて、移動方向前方の照明器具14をどれくらい遠方まで点灯制御するか判断する。人の移動速度の判断基準として、反応した人感センサ13から次の人感センサ13がどれだけの速さで反応するかによって、上記3つの場合を判別する。
本実施の形態によれば、人が移動する際は、必要なだけ遠方まで照明器具14を点灯制御することで、移動する人は、移動する先を必要な距離だけ見渡すことができ、安心感が得られる。また、照明範囲も人の挙動に合わせて、必要な分だけの点灯で済み、省エネにつながる。
次に、上述の照明制御システム10の動作を行うためのエリアコントローラ11の動作について説明する。
図20は、エリアコントローラ11の動作例を示すフローチャートである。
まず、エリアコントローラ11は、動作を開始すると、人感センサ13が反応したか(人感センサ13が人を検知しているか)を判断する(ステップS41)。エリアコントローラ11は、人感センサ13が反応しているときは、実施の形態1と同様に、反応した人感センサ13に従い照明器具14を点灯させる(ステップS42)。
次に、エリアコントローラ11は、次の人感センサ13が反応したかを判断する(ステップS43)。エリアコントローラ11は、次の人感センサ13が反応した場合は、次の人感センサ13が反応するまでの時間(時刻の差分)を算出し、算出した時間で人感センサ13間の既知の距離を割って移動速度を求める(ステップS44)。そして、エリアコントローラ11は、その速度に応じて、停止時に点灯させる照明器具14の範囲に加えて、人の進行方向に向かって、どれだけ先の照明器具14を点灯させるかを判断し、照明器具14を点灯させる(ステップS45〜S47)。最後に、エリアコントローラ11は、既に反応した人感センサ13に対応する照明器具14が反応を継続しているか判断する(ステップS48)。反応を継続していない場合は、エリアコントローラ11は、反応がなくなってから一定時間経っていれば(ステップS49)、照明器具14を消灯させる(ステップS50)。そして、また、ステップS41に戻る。
ステップS42で、反応がなかったという判断になった場合、エリアコントローラ11は、既に反応した人感センサ13がいまだに反応している場合で(ステップS51)、一定時間が経過した場合(一定時間以上経っても次の人感センサが反応しない場合)は(ステップS52)、人が移動する進行方向を見渡すために点灯していた照明器具14のみを消灯させる(ステップS53)。反応を継続していない場合は、エリアコントローラ11は、反応がなくなってから一定時間経っていれば(ステップS54)、照明器具14を消灯させる(ステップS55)。そして、また、ステップS41に戻る。
上記のように、本実施の形態において、エリアコントローラ11は、複数の人感センサ13のうち、隣り合う2つ以上の人感センサ13が連続して人を検知した場合、当該2つ以上の人感センサ13の位置と当該2つ以上の人感センサ13が人を検知した時間若しくは時刻の差分とから、人の進行方向(既知の人感センサ13の位置に関する情報を用いる)と移動速度(既知の人感センサ13間の距離に関する情報を用いる)とを推定する。そして、エリアコントローラ11は、推定した進行方向の先に配置されている、推定した移動速度に応じた数の人感センサ13に対応する照明器具14を点灯させる。これにより、照明制御されたフロア内において、人の移動時も、人に不安を抱かせず、かつ、省エネにも貢献できる照明制御を行うことができる。
なお、本実施の形態は、人が移動する際に、移動方向先の照度を必要な領域だけ確保して、移動方向先の見通しをよくすることで、人の心理的不安を取り除き、かつ、必要な範囲だけ照明器具14を点灯させることで、省エネを実現するのが目的である。人が移動中であれば、人の真上の照度は低くても、移動中であれば問題がない。したがって、人の真上にある照明器具14は全光ではなくて、調光されていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。