JP2015065132A - 照明機器制御装置、照明機器制御方法及びプログラム - Google Patents

照明機器制御装置、照明機器制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人の動作状態によって照明を適切に制御できるようにすることを目的とする。
【解決手段】照明機器を制御する照明機器制御装置であって、人間の動きの程度を表す動作活性度を取得する取得部と、取得された前記動作活性度を用いて、前記人間が起立した起立状態であるか、着座した着座状態であるかを判定する判定部と、前記判定部による判定の結果に応じて前記照明機器による照明の照度分布を決定する決定部と、決定された前記照度分布に従って光を照射するよう前記照明機器を制御する制御部と、を有する、照明機器制御装置を提供する。
【選択図】図12

Description

本発明は、照明機器制御装置、照明機器制御方法及びプログラムに関する。
人の位置や希望照度に基づき、照度センサと調光可能な照明器具を用いて、照明機器の出力を制御し、省エネと快適な作業環境を両立させた照明環境を実現する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、人の心理的な快適性を向上させることが可能な照明システムが開示されている。特許文献1に記載の照明システムは、照明器具の照射領域を撮像する顔認識センサで人の目線を認識し、目線方向の周辺に位置する範囲の光の輝度が目線方向の中心側に位置する範囲の光の輝度よりも相対的に高くなるような照明制御を行う。
人が快適と感じる照度とその分布は、人の動作状態によって異なる。例えば、歩いているとき、起立して静止しているとき、あるいは、着座して作業をしているときでは、好ましい照度とその分布は異なり得る。従って、人の動作状態によって、照明を制御できることが好ましい。しかしながら、従来の照明制御システムでは、そのような制御を行うことができなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、人の動作状態によって照明を適切に制御できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決し目的を達成するため、本発明の一実施形態における照明機器制御装置は、
照明機器を制御する照明機器制御装置であって、
人間の動きの程度を表す動作活性度を取得する取得部と、
取得された前記動作活性度を用いて、前記人間が起立した起立状態であるか、着座した着座状態であるかを判定する判定部と、
前記判定部による判定の結果に応じて前記照明機器による照明の照度分布を決定する決定部と、
決定された前記照度分布に従って光を照射するよう前記照明機器を制御する制御部と、
を有する。
本発明によれば、人の動作状態によって照明を適切に制御できる。
本発明の一実施形態における照明制御システムのネットワーク構成図。 スマートフォン、センサの装着状態及び方向を定義した図。 人の動作を検知できる情報機器をスマートフォンと別個に装着した例を示す図。 各センサが検知する方向を示す図。 照明機器の設置状態の一例を示す図。 本発明の一実施形態における測位装置の機能ブロック図。 着座動作と起立動作のそれぞれを行った場合における鉛直方向の加速度成分の波形を示す図。 しゃがむ動作と起立動作とをそれぞれ行った場合における水平方向の角速度成分の波形を示す図。 静止状態で向きを変える動作を行った際の鉛直方向の角速度成分の波形を示す図。 着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した場合の頭部の水平方向の角速度成分の波形を示す図。 着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した場合の頭部の水平方向の角速度成分の波形を示す図。 本発明の一実施形態における制御装置の機能ブロック図。 本発明の一実施形態における測位装置の処理の流れを表すフローチャート。 本発明の一実施形態における制御装置の処理の流れを表すフローチャート。 照明機器の設置位置を示すテーブルの例を表す図。 起立状態と着座状態における照度分布の例を示す図。 異なる向きによる照度分布の例を示す図。 移動中の照度分布の例を示す図。 移動中の照度分布の例を示す図。 目線を考慮した照度分布の例を示す図。
≪システムの概要≫
以下に添付図面を参照して、この発明の一実施形態に係る照明機器制御装置、照明機器制御方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、照明制御装置を、制御対象領域であるオフィスの室内で特定の業務活動を実施する人間(以下、ユーザという。)の位置等に応じて室内に設置された照明機器を制御する照明制御システムの一部の機能として実現する例を説明する。なお、適用可能なシステムはこのような照明制御システムに限られるものではない。
図1は、本実施形態の照明制御システム1のネットワーク構成図である。本実施形態の照明制御システム1は、図1に示すように、複数のスマートフォン300と、測位装置100と、制御装置200と、制御対象の機器としての複数のLED(Light Emitting Diode)照明機器500とを備えている。
複数のスマートフォン300と、測位装置100とは、例えば、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等の無線通信ネットワークで接続されている。なお、無線通信の方式は、Wi−Fiに限定されるものではない。
測位装置100と制御装置200とは、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている。
また、制御装置200と、複数のLED照明機器500とは、例えば、Wi−Fi等の無線通信ネットワークで接続されている。
なお、制御装置200と、複数のLED照明機器500との通信方式はWi−Fiに限定されるものではなく、その他の無線通信方式を利用してもよい。また、Ethernet(登録商標)ケーブルやPLC(Power Line Communications)等の有線通信方式を利用してもよい。
スマートフォン300は、ユーザに所持されて、室内におけるユーザの位置や動きを検出するための情報機器である。図2は、スマートフォン300の装着状態を示す図である。スマートフォン300は、ユーザが手で所持する他、図2に示すように、ユーザの腰に装着されてもよい。
図1に戻り、スマートフォン300のそれぞれには、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサが搭載されており、1秒等の一定時間ごとに、各センサでの検知データを測位装置100に送信している。ここで、加速度センサの検知データは、加速度ベクトルである。角速度センサの検知データは、角速度ベクトルである。地磁気センサの検知データは、磁気方位ベクトルである。測位装置100では、これら加速度ベクトル、角速度ベクトルおよび磁気方位ベクトルに基づいて、室内におけるユーザの位置や動きを検出することができる。
なお、本実施形態では、室内におけるユーザの位置や動きを検出するための情報機器としてスマートフォン300を用いているが、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサ等を備える情報機器であれば、スマートフォン300に限定されるものではない。
また、スマートフォン300とは別個に、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサ等を備えた他の情報機器をさらにユーザに装着するように構成してもよい。
例えば、図3に示すように、スマートフォン300とは別個に、加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサを備えた小型のヘッドセットタイプのセンサ群301を頭部に装着することができる。この場合、センサ群301で検知した検知データは、センサ群301が直接、測位装置100に送信する他、スマートフォン300経由で測位装置100に送信することができる。このように、ユーザの頭部にスマートフォン300の各センサとは別個にセンサ群301を装着することにより、種々の姿勢検出を行うことが可能となる。
図4は、各センサが検知する方向を示す図である。図4(a)は、加速度センサ、地磁気センサが検知する方向を示している。図4(a)に示すように、加速度センサ、地磁気センサにより、進行方向、鉛直方向、水平方向の加速度成分、地磁気方位成分のそれぞれの検知が可能となる。また、図4(b)は、角速度センサにより検知される角速度ベクトルAを示している。ここで、矢印Bが、角速度の正方向を示している。本実施形態では、角速度ベクトルAの、図4(a)に示す進行方向、鉛直方向、水平方向への射影を考え、それぞれ、進行方向の角速度成分、鉛直方向の角速度成分、水平方向の角速度成分という。
図5は、LED照明機器500の設置状態の一例を示す図である。図5には、LED照明機器500−1〜500−8が設置された、一つの部屋と通路が表されている。図5は、番号の付されていない複数の照明機器を含む。このようなLED照明機器500の配置は一例であり、図5に示す例に限定されるものではない。
なお、本実施形態の測位装置100、制御装置200は、図5に示す室の外部に設置されている。
複数のLED照明機器500のそれぞれは、制御装置200により、ネットワークを介して遠隔制御される。
すなわち、LED照明機器500は、その電源のオン/オフや、照度分布(例えば、照度及び照射範囲)が、制御装置200により遠隔制御される。すなわち、ある室内を照明する照明系システムとして調光機能付きのLED照明機器500が用いられており、各LED照明機器500の照度分布等が、Wi−Fiによる無線制御方式で制御装置200によって、個別に遠隔制御される。
なお、照明系システムとしては、LED灯以外の発光部を有する他の照明装置を用いる
ようにしてもよい。
図1に戻り、測位装置100は、ユーザが所持する各スマートフォン300から上述した各センサの検知データを受信し、この検知データに基づいて各スマートフォン300を所持するユーザの動きの程度を表す動作活性度を算出する。そして、測位装置100は、ユーザの絶対位置、方向、姿勢等を検出し、検出したユーザの動作活性度や絶対位置、方向、姿勢等を、検出結果データとして制御装置200に送信する。
≪測位装置の機能≫
図6は、測位装置100の機能的構成を示すブロック図である。測位装置100は、図6に示すように、通信部101と、検知データ解析部102と、補正部103と、記憶部110とを主に備えている。
記憶部110は、ハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体であり、LED照明機器の設置された領域の地図データ等、測位装置100の処理に必要な各種情報を記憶している。
通信部101は、一定時間ごとに、スマートフォン300に搭載された加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサのそれぞれから検知データを受信する。あるいは、通信部101は、スマートフォン300とは別個のセンサ群301の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサのそれぞれから検知データを受信する。すなわち、通信部101は、加速度センサから加速度ベクトルを受信し、角速度センサから角速度ベクトルを受信し、地磁気センサから磁気方位ベクトルを受信する。
また、通信部101は、後述するユーザの移動速度、動作活性度、絶対位置、方向および姿勢等を含む検出結果データを、制御装置200に送信する。
検知データ解析部102は、通信部101が受信した検知データを解析して、ユーザの移動速度と動作活性度を算出するとともに、室内におけるユーザの絶対位置を人間の肩幅または歩幅の精度で検出し、さらに、室内におけるユーザの方向や姿勢等を検出する。
すなわち、検知データ解析部102は、ユーザに装着されたスマートフォン300の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサから逐次受信している検知データの時系列データを用いて、ユーザの動きを逐次判定する。あるいは、検知データ解析部102は、スマートフォン300とは別個のセンサ群301の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサから逐次受信している検知データの時系列データを用いて、ユーザの動きを逐次判定する。ここでは、説明を簡単にするために、ユーザの動きを、ユーザの体の水平方向の移動である歩行動作に限定して考える。なお、ユーザの動きは、さらにユーザの体の垂直方向の移動である着座動作や起立動作も含めて判定するようにしてもよいし、ユーザの体の向き(方向)の変化も含めて判定するようにしてもよい。着座動作や起立動作は、後述するように、検知データのうちの加速度ベクトルと角速度ベクトルから求まる重力加速度ベクトルから判定することができる。また、ユーザの体の向きは、検知データのうちの磁気方位ベクトルの向きから判定することができる。
まず、検知データ解析部102は、検知データのうちの加速度ベクトルと角速度ベクトルを用いて、ユーザが歩行状態であるか否かを判定する。例えば、検知データ解析部102は、検知データのうちの加速度ベクトルと角速度ベクトルを用いて、特許第4243684号公報に開示されているデッドレコニング装置による処理と同様に、以下のようにユーザが歩行状態であるか否かを判定することができる。
すなわち、検知データ解析部102は、加速度センサから受信した加速度ベクトルと角速度センサから受信した角速度ベクトルから重力加速度ベクトルを求める。次に、検知データ解析部102は、加速度ベクトルから重力加速度ベクトルを差し引き、鉛直方向の加速度を除去して、残差加速度成分の時系列データを得る。そして、検知データ解析部102は、この残差加速度成分の時系列データに対して主成分解析を行って、歩行動作の進行方向を求める。さらに、検知データ解析部102は、鉛直方向の加速度成分の山ピークと谷ピークのペアを探索し、進行方向の加速度成分の谷ピークと山ピークのペアを探索する。そして、検知データ解析部102は、進行方向の加速度成分の勾配を算出する。
また、検知データ解析部102は、水平方向の加速度ベクトルの時間積分値を求めることにより、ユーザの水平方向の移動速度を算出する。検知データ解析部102は、加速度ベクトルから移動速度を求める際に用いられる、既知のノイズ除去手法を適用し、より正確な移動速度を算出することができる。移動速度は、例えば、1キロメートル当たりに移動する時間によって表現され得るが、この例に限られない。
さらに、検知データ解析部102は、鉛直方向の加速度成分が山ピークから谷ピークに変化する当該谷ピークの検出時刻における、上記進行方向の加速度成分の勾配が所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上である場合に、ユーザは歩行状態であると判定する。そして、ユーザが歩行状態であると判定されたら、検知データ解析部102は、例えば、重力加速度ベクトルと加速度ベクトルとから、歩行動作によって発生している加速度ベクトルを算出する。そして、重力加速度ベクトルと、歩行動作によって発生している加速度ベクトルとから歩行動作の大きさを算出し、これに基づき動作活性度を算出する。また、検知データ解析部102は、ユーザが歩行状態でないと判定した場合は、例えば、動作活性度を0とする。あるいは、検知データ解析部102は、ユーザが歩行状態でないと判定した場合に、ユーザの体の垂直方向の移動量やユーザの体の向きの変化量から動作活性度を算出してもよい。なお、ここで示した動作活性度の算出方法はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。動作活性度は、人間の動きの程度を算出可能な任意の方法を一つまたは複数組み合わせて用いて算出することができる。
次に、検知データ解析部102は、加速度ベクトル、角速度ベクトルおよび磁気方位ベクトルを用いて、特定の位置(例えば、部屋の入り口や廊下の曲がり角の位置)を基準位置としたユーザの相対移動ベクトルを求める。なお、測位装置100は、例えば、基準となる特定の位置に設置されたカメラを通じてユーザの存在を監視し、その存在が確認できた時点で、ユーザのスマートフォンがその位置にあると判断できる。また、測位装置100は、例えば、基準となる特定の位置に設置された、所定の電波を定期的に送受信する装置を通じて、ユーザのスマートフォンの存在を監視し、その存在が確認できた時点で、ユーザがその位置にいたと判断することができる。
ここで、加速度ベクトル、角速度ベクトルおよび磁気方位ベクトルを用いた相対移動ベクトルの算出手法は、例えば特開2011−47950号公報のデッドレコニング装置の処理で開示されている手法を用いることができる。
より具体的には、検知データ解析部102は、特開2011−47950号公報のデッドレコニング装置の処理と同様に、以下のように相対移動ベクトルを求めることができる。
すなわち、検知データ解析部102は、加速度センサから受信した加速度ベクトルと角速度センサから受信した角速度ベクトルから重力方位ベクトルを求める。次いで、重力方位ベクトルと、角速度ベクトルまたは地磁気センサから受信した磁気方位ベクトルとから人間の姿勢角を移動方位として算出する。また、検知データ解析部102は、加速度ベクトルと角速度ベクトルとから重力加速度ベクトルを求め、重力加速度ベクトルと加速度ベクトルとから、歩行動作によって発生している加速度ベクトルを算出する。そして、重力加速度ベクトルと歩行動作により発生している加速度ベクトルとから、歩行動作を解析して検出する。さらに、その結果に基づき、歩行動作の大きさを、重力加速度ベクトルと歩行動作によって発生している加速度ベクトルとにより計測し、計測結果を歩幅とする。そして、検知データ解析部102は、このようにして求めた移動方位と歩幅とを積算することにより、基準位置からの相対移動ベクトルを求める。すなわち、人間の歩幅あるいは肩幅、例えば、略60cm以下(より具体的には略40cm程度以下)の精度で、リアルタイムにユーザの位置を検出していることになる。
このようにして相対移動ベクトルが算出されたら、検知データ解析部102は、基準位置からの相対移動ベクトルと、記憶部110に記憶されている室内の地図データとから、ユーザの室内における絶対位置を特定する。これにより、検知データ解析部102は、人間の肩幅、例えば、略60cm以下(より具体的には略40cm程度以下)の精度で、室内におけるユーザの位置を特定することが可能となる。絶対位置は、例えば、領域を表す地図上での二次元座標によって表され得る。
このような位置精度は、高ければ高いほどよいというものではない。例えば、2人以上が会話をしている場面を想定すると、体を接して話しをすることは少なく、ある程度の距離は離れている。そこで、精度を考える場合、人間の肩幅または歩幅相当の精度、立っているか、座っているかは、腰から膝までの長さ相当を本実施形態では適切な精度としている。
厚生労働省の公表している人体計測データ(河内まき子,持丸正明,岩澤洋,三谷誠二(2000):日本人人体寸法データベース1997−98,通商産業省工業技術院くらしとJISセンター)によれば、青年、高齢者の男女の肩幅に相当するデータ(肩峰幅)は、平均値の幅が最も低い高齢者女性で約35cm(34.8cm)、最も高い青年男性で約40cm(39.7cm)となっている。また、腰から膝までの長さ(恥骨結合上縁高―大腿骨外側上顆高)の差は、同様に、約34cm〜約38cmである。一方、人間が移動する場合の歩幅は、50m歩いた場合、95歩となり、これから約53cm(50÷95×10)となり、本実施形態による位置検出方法は、歩幅相当の精度が可能である。従って、上記データから、精度としては、60cm以下、好ましくは40cm以下が妥当であるとして本実施形態を構成している。これらデータは精度を考えるための基準の目安になるが、日本人に基づいたものであり、この数値に限定されるものではない。
また、検出したユーザの絶対位置が室内に配置された机の前である場合には、検知データ解析部102は、地磁気センサから受信した磁気方位ベクトルの向きにより、ユーザのディスプレイ装置に対する方向(向き)を判定する。また、検出したユーザの絶対位置が室内に配置された机の前である場合には、検知データ解析部102は、加速度ベクトルの鉛直方向の加速度成分から、ユーザの姿勢、すなわち起立状態か着座状態かを判定する。
起立状態か着座状態かの判定は、例えば特許第4243684号公報に開示されているデッドレコニング装置と同様、センサにより取得した加速度ベクトルと角速度ベクトルから重力加速度ベクトルを求め、鉛直方向の加速度成分を求めることができる。そして、検知データ解析部102は、例えば特許第4243684号公報に開示されているデッドレコニング装置と同様に、鉛直方向の加速度成分の山と谷のピークを求めることができる。
図7は、着座動作と起立動作のそれぞれを行った場合における鉛直方向の加速度成分の波形を示す図である。図7に示すように、着座動作の場合には、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が約0.5秒前後である。一方、起立動作の場合には、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が約0.5秒である。このため、検知データ解析部102は、かかるピークの間隔により、ユーザが着座状態か起立状態かを判断している。すなわち、検知データ解析部102は、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、ユーザの動作状況は着座状態であると判定する。また、検知データ解析部102は、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、ユーザの動作状況は起立状態であると判定する。
このように、検知データ解析部102がユーザの動作状況が起立状態か着座状態かを判定することにより、ユーザの高さ方向の位置を、略50cm以下(より具体的には、略40cm以下)の精度で検出したことを意味する。
さらに、図3に示した例のように、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサを備えた小型のヘッドセットタイプのセンサ群301を頭部に装着した場合には、検知データ解析部102は、以下のようなユーザの姿勢や動作を検出することができる。
図8は、しゃがむ動作と起立動作とをそれぞれ行った場合における水平方向の角速度成分の波形を示す図である。加速度センサからの加速度データからは、図8に示す着座動作と起立動作と類似の波形が検出されるが、加速度データのみでしゃがむ動作と起立動作を判別することは困難である。
このため、検知データ解析部102は、図8の波形に基づく上述した着座動作と起立動作の判別の手法と共に、角速度センサから受信した水平方向の角速度データの経時的変化が図9の波形に一致するか判断することにより、しゃがむ動作と起立動作とを判別する。
具体的には、検知データ解析部102は、まず、加速度センサから受信した加速度ベクトルに基づく鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内であるか否かを判断する。
そして、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、取得した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図8に示す波形のように、0から徐々に増加した後急激な増加で山のピークに達し、山のピークから急激に下がった後徐々に0に戻り、かつ、この間の時間が約2秒である場合に、ユーザの動作がしゃがむ動作であると判定する。
また、検知データ解析部102は、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内であるか否かを判断する。そして、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、取得した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図8に示す波形のように、0から段階的に谷のピークに達し、谷のピークから徐々に0に戻り、かつこの間の時間が約1.5秒である場合に、ユーザの動作が起立動作であると判定する。
このような検知データ解析部102におけるしゃがむ動作と起立動作の判定で用いる角速度ベクトルとしては、頭部に装着した角速度センサから受信した角速度ベクトルを用いることが好ましい。しゃがむ動作と起立動作において、頭部に装着した角速度センサからの角速度ベクトルに基づく水平方向の角速度成分が、図8に示す波形を顕著に示すからである。
図9は、ユーザが静止状態で方向をほぼ90度変化させる動作を行った場合の鉛直方向の角速度成分の波形を示す図である。鉛直方向の角速度成分が正であれば右側に向きを変える動作であり、負であれば左側に方向を変化させる動作である。
検知データ解析部102は、角速度センサから受信した角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分の経時的変化が、図9に示す波形のように、0から徐々に山のピークに達した後徐々に0に戻り、かつこの間の時間が約3秒である場合に、方向が右に変化する動作と判定する。
また、検知データ解析部102は、鉛直方向の角速度成分の経時的変化が、図9に示す波形のように、0から徐々に谷のピークに達した後徐々に0に戻り、かつその間の時間が約1.5秒である場合に、方向が左に変化する動作と判定する。
検知データ解析部102は、頭部の角速度センサおよび腰のスマートフォン300の角速度センサの双方から受信した角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分が、共に、上述のような判断で図9の波形と類似する経時的変化を示す場合には、体全体の向きが右若しくは左に変わる動作と判定する。
一方、検知データ解析部102は、頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分が、上述のような図9の波形に類似する経時的変化を示すが、腰のスマートフォン300の角速度センサからの角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分が、図9の波形と全く異なる経時的変化を示す場合には、頭部だけ方向を右若しくは左に変える動作と判定する。このような動作としては、例えば、ユーザが着座したまま、隣のユーザとコミュニケーションをとる場合の姿勢動作が考えられる。
なお、図示しないが、ユーザが静止状態で方向を任意の角度変化させる動作を行った場合の、鉛直方向の角速度成分の波形が定義され得る。例えば、図9に示した波形の一周期がより長い時間(例えば、向きを変える時間が6秒、もどる時間が3秒)である場合に、ユーザが方向を180度変化させる動作と判定することができる。
図10は、着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した場合の頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分の波形を示す図である。
検出されたユーザの絶対位置が室内に配置された机の前であり、この机の前にいるユーザの姿勢が着座状態であることを検出した場合を考える。そして、このような場合に、検知データ解析部102は、そのユーザの頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図10に示す波形のように、0から徐々に谷のピークに達し、その後急激に0に戻り、かつその間の時間が約1秒である場合に、着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した動作(見上げる動作)であると判定する。そして、さらに、検知データ解析部102は、水平方向の角速度成分が、図10に示す波形のように、0から徐々に増加しながら山のピークに達し、その後徐々に0に戻り、かつこの間の時間が約1.5秒である場合に、着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した状態からディスプレイに目線を戻した動作であると判定する。
図11は、着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した場合の頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分の波形を示す図である。
検出されたユーザの絶対位置が室内に配置された机の前であり、この机の前にいるユーザの姿勢が着座状態であることを検出した場合を考える。そして、このような場合に、検知データ解析部102は、そのユーザの頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図11に示す波形のように、0から急激に山のピークに達し、その後急激に0に戻り、かつその間の時間が約0.5秒である場合に、着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した動作(見下げる動作)であると判定する。
そして、さらに、検知データ解析部102は、水平方向の角速度成分が、図11に示す波形のように、0から急激に減少しながら谷のピークに達し、その後急激に0に戻り、かつこの間の時間が約1秒である場合に、着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した状態からディスプレイに目線を戻した動作であると判定する。
このように、検知データ解析部102は、オフィスのユーザが日常取り得る姿勢や動作、すなわち、歩く(立った状態)、起立する(静止状態)、椅子に着座する、作業時にしゃがむ、着座状態あるいは起立状態で向き(方向)を変える、着座状態あるいは起立状態で天を仰ぐ、着座状態あるいは起立状態で俯く等の動作を、上述の手法で判定することが可能になる。なお、検知データ解析部102は、上述した動作活性度を算出する際に、歩行動作の大きさだけでなく、上記のように判定される動作の大きさも考慮して、動作活性度を算出するようにしてもよい。
なお、特許第4243684号公報のデッドレコニング装置の手法を用いる場合、特許第4243684号公報に開示されているように、エレベータによる人間の昇降動作も、鉛直方向の加速度成分を用いて判断している。
このため、本実施形態では、検知データ解析部102は、例えば特開2009−14713号公報に開示されているマップマッチング装置の機能を用い、エレベータのない場所で、鉛直方向の加速度成分が図7に示す波形で検出された場合には、特許第4243684号公報のデッドレコニング装置によるエレベータによる昇降動作とは異なり、起立動作または着座動作であることを高精度に判定することができる。
補正部103は、記憶部110に保存された地図データに基づいて、検知データ解析部102により検出された室内におけるユーザの絶対位置や方向、姿勢等を補正する。より具体的には、補正部103は、上述のように判断されたユーザの絶対位置、方向、姿勢等を、地図データを用いて、例えば特開2009−14713号公報に開示されているマップマッチング装置の機能を用いて正しいか否かを判断する。そして、誤っている場合には、補正部103は、マップマッチング装置の機能から得られる、正しい絶対位置、方向、姿勢等に補正する。
なお、補正部103は、領域内に設置されたカメラ等から得られる画像情報を用いて、ユーザの位置や向きを推測し、算出した絶対位置や方向、姿勢等を補正してもよい。また、補正部103は、RFID(Radio Frequency IDentification)やBluetooth(登録商標)等の短距離無線、光通信等の限定的な手段を用いて補正を行うように構成してもよい。
また、本実施形態では、特許第4243684号公報および特開2011−47950号公報に開示されたデッドレコニング装置と同様の技術、特開2009−14713号公報に開示されたマップマッチング装置と同様の技術を用いて、ユーザの動作活性度を算出するとともに、室内におけるユーザの絶対位置や方向、姿勢等を検出しているが、検出手法はこれらの技術に限定されるものではない。
なお、人間の位置を検出可能な技術としては、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサの検知データに基づいて測位装置100が実施する上述した方法の他に、例えば、ICカード等による入退室管理、人感センサによる人間の検知、無線LANを用いる方法、屋内GPS(IMES:Indoor MEssaging System)を用いる方法、カメラの撮像画像を画像処理する方法、アクティブRFIDを用いる方法、および可視光通信を用いる方法等が知られている。
ICカード等による入退室管理は、個人識別は可能であるが、測位精度が管理対象のエリア全体となり極めて低い。そのため、誰がそのエリアにいるかを知ることはできるものの、そのエリア内での人間の活動状況を把握することができない。
人感センサによる人間の検知は、人感センサの検知範囲となる1〜2m程度の測位精度が得られるが、個人識別を行うことができない。また、エリア内での人間の活動状況を把握するためには、多数の人感センサを分散してエリア内に配置する必要がある。
無線LANを用いる方法は、人間が所持する1台の無線LAN端末とエリア内に設置された複数台のLANアクセスポイントとの間の距離を測定し、三角測量の原理によりエリア内における人間の位置を特定する。この方法は、個人識別は可能であるが、測位精度の環境依存性が大きく、一般的に測位精度は3m以上と比較的低い精度となる。
屋内GPSを用いる方法は、GPS衛星と同じ周波数帯の電波を発する専用の送信機を屋内に設置し、その送信機から通常のGPS衛星が時刻情報を送信する部分に位置情報を埋め込んだ信号を送信する。そして、その信号を屋内の人間が所持する受信端末で受信することにより、屋内における人間の位置を特定する。この方法は、個人識別は可能であるが、測位精度が3〜5m程度と比較的低い精度となる。また、専用の送信機を設置する必要があり導入コストが嵩む。
カメラの撮像画像を画像処理する方法は、数十cm程度の比較的高い測位精度が得られるが、個人識別を行うことが難しい。
アクティブRFIDを用いる方法は、電池を内蔵するRFIDタグを人間が所持し、RFIDタグの情報をタグリーダで読み取ることで人間の位置を特定する。この方法は、個人識別は可能であるが、測位精度の環境依存性が大きく、一般的に測位精度は3m以上と比較的低い精度となる。
可視光通信を用いる方法は、個人識別が可能であり、しかも数十cm程度の比較的高い
測位精度が得られるが、可視光が遮られる場所では人間を検知できず、また、自然光や他
の可視光等のノイズ源、干渉源が多いため、検出精度の安定性を維持することが難しい。
これらの技術に対し、本実施形態の測位装置100が実施する方法は、個人識別が可能で、しかも人間の肩幅または歩幅相当の高い測位精度が得られ、その上、人間の位置だけでなく、人間の動作を検出することができる。具体的には、本実施形態の測位装置100が実施する方法によれば、人間の動作として、オフィスのユーザが日常取り得る姿勢や動作、すなわち、歩く(立った状態)、起立する(静止状態)、椅子に着座する、作業時にしゃがむ、着座状態あるいは起立状態で向き(方向)を変える、着座状態あるいは起立状態で天を仰ぐ、着座状態あるいは起立状態で俯く等を検知することができる。
このため、本実施形態では、測位装置100が、スマートフォン300やセンサ群301の加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサの検知データに基づいて、上述した方法により、制御対象領域である室内におけるユーザの動作活性度を算出するとともに、室内におけるユーザの絶対位置や方向、姿勢等を検出するようにしている。しかし、制御対象領域である室内におけるユーザの動作活性度を算出するとともに、室内におけるユーザの絶対位置や方向、姿勢等を検出する方法は、測位装置100が実施する上述した方法に限定されるものではなく、例えば、上述した他の方法の一つまたは複数の組み合わせによりユーザの絶対位置および動作状況を検出するようにしてもよく、また、測位装置100が実施する上述した方法に上述した他の方法の一つまたは複数を組み合わせて、室内におけるユーザの動作活性度を算出するとともに、室内におけるユーザの絶対位置や方向、姿勢等を検出するようにしてもよい。例えば、カメラの撮像画像を画像処理する方法は、個人識別を行うことは困難ではあるが、人間の位置だけでなく、人間の動作を検出することができる。したがって、カメラの撮像画像を画像処理する方法を単独で、あるいは、測位装置100が実施する上述した方法と組み合わせて、室内におけるユーザの動作活性度を算出するとともに、室内におけるユーザの絶対位置や方向、姿勢等を検出するようにしてもよい。
≪制御装置の機能≫
次に、制御装置200の詳細について説明する。制御装置200は、領域内のユーザの動作活性度、移動速度、絶対位置、方向および姿勢等に基づいて、室内に設置された複数のLED照明機器500のそれぞれを、ネットワークを介して遠隔制御する。
図12は、本実施形態の制御装置200の機能的構成を示すブロック図である。本実施形態の制御装置200は、図12に示すように、通信部201と、照明機器制御部210と、記憶部220とを主に備えている。
記憶部220は、HDDやメモリ等の記憶媒体であり、領域内に配置された机等の位置データや、室内に設置された複数のLED照明機器500それぞれの位置データや、後述する照明機器制御に用いられる照度分布等、制御装置200の処理に必要な各種情報を記憶している。
通信部201は、測位装置100から、ユーザの動作活性度、移動速度、絶対位置、方向および姿勢等を含む検出結果データを受信する。また、通信部201は、制御対象領域である室内に設置された複数のLED照明機器500のそれぞれに対して、これらを個別に制御するための制御信号を送信する。
照明機器制御部210は、上述した検出結果データを用いて、ユーザの状態に応じて、LED照明機器500の動作を制御することができる。照明機器制御部210は、判定部211と、照明機器特定部212と、範囲特定部213と、分布決定部214と、制御部215とを備えている。
判定部211は、領域内のユーザそれぞれについて、通信部201が受信した検出結果データに含まれる動作活性度を予め設定された閾値と比較して、このユーザが移動中であるか判定する。判定部211は、動作活性度が閾値よりも大きいユーザを移動中であると判定し、動作活性度が閾値以下のユーザが移動中でない(静止)であると判定する。例えば、測位装置100の検知データ解析部102によって歩行状態と判定されたユーザであっても、歩行動作の程度が小さく動作活性度が閾値以下であれば、判定部211は、このユーザを移動中でないと判定する。一方、測位装置100の検知データ解析部102によって移動中ではないと判定されたユーザであっても、歩行動作以外の他の動きの程度が大きく動作活性度が閾値よりも大きければ、判定部211は、このユーザを移動中と判定する。
また、判定部211は、移動中でないと判定したユーザに対して、さらに、通信部201が受信した検出結果データに含まれる姿勢の情報に基づいて、このユーザが起立状態であるか、着座状態であるかを判定することができる。
照明機器特定部212は、ユーザが移動中でない場合には、通信部201が受信した検出結果データに含まれる絶対位置を用いて、ユーザが存在する位置に対応するLED照明機器500を特定することができる。照明機器特定部212は、記憶部220が記憶する各LED照明機器500の位置情報に基づいて、ユーザが存在する位置に対応するLED照明機器500を特定することができる。
図15は、記憶部220に記憶された、LED照明機器500の位置情報を格納するテーブルの例を表す。LED照明機器500の位置情報を格納するテーブルは、領域内における物理的な位置を特定する二次元座標である「位置」と、照明機器の識別子を表す「LED照明機器」の項目を有する。照明機器特定部212は、受信した検出結果データに含まれる、ユーザの絶対位置と、図15に示されるテーブルに示されるLED照明機器の「位置」とを比較する。そして、その間の距離が最も小さくなるLED照明機器を、ユーザが存在する位置に対応するLED照明機器500とする。
図5を用いて具体例を用いて説明すると、例えば、ユーザが「A」の地点にいるものとすると、照明機器特定部212は、A地点の絶対位置座標と、図15に格納された各LED照明機器500の位置座標との間の距離を計算する。そして、その距離が最も小さくなる、LED照明機器500を特定する。ここでは、照明機器特定部212は、「L1」のLED照明機器500−1が特定される。
また、照明機器特定部212は、ユーザが移動中である場合には、通信部201が受信した検出結果データに含まれる絶対位置、移動速度及び方向を用いて、ユーザが存在する位置に対応する一以上のLED照明機器500を特定する。
具体的には、まず、照明機器特定部212は、移動速度を後述する範囲特定部213に渡し、範囲を表す範囲情報を受け取る。範囲情報は、ユーザの前方に設置されたLED照明機器500のうち、制御対象とする一以上のLED照明機器500を特定するために用いられる情報であり、例えば、物理的な距離(m)で表される。照明機器特定部212は、まず、ユーザが存在する位置に対応するLED照明機器500を特定し、さらに、ユーザの前方にあるLED照明機器500のうち、範囲情報の示す範囲(距離)に含まれるLED照明機器500を特定する。なお、照明機器特定部212は、図15に例示される二次元座標の値と、物理的な距離(m)とを、相互に変換できるものとする。
図5を用いて具体例を用いて説明すると、例えば、ユーザが「B」の地点から、矢印の方向に移動中であるものとする。まず、照明機器特定部212は、A地点の絶対位置座標と、図15に格納された各LED照明機器500の位置座標との間の距離を計算し、その距離が最も小さくなる、LED照明機器500−3「L3」を特定する。さらに、照明機器特定部212は、ユーザの移動速度「時速4キロメートル」を、範囲特定部213に渡し、範囲情報「5メートル」を受け取る。照明機器特定部212は、ユーザの向きに5メートル範囲にあるLED照明機器500−4「L4」をさらに特定する。なお、図15で示される座標と、範囲情報によって示される距離とは、相互に変換が可能であるものとする。
なお、ユーザの向いている方向にあるLED照明機器500は、例えば、ユーザの向いている方向を0度として、プラスマイナス30度の範囲に含まれるLED照明機器500であってもよい。この場合には、照明機器特定部212は、ユーザの絶対位置から、所定の範囲に広がる扇形の領域内に属する、一以上のLED照明機器500を特定することができる。
範囲特定部213は、照明機器特定部212から受け取った移動速度に応じて距離を特定し、その距離を範囲情報として、照明機器特定部212に渡す。範囲特定部213は、例えば、予め定義された、移動速度と距離のテーブルを用いて、移動速度に応じた距離を特定しても良い。例えば、範囲特定部213は、移動速度が時速4キロメートルである場合には5メートル、移動速度が時速5キロメートルである場合には7メートルといったように、移動速度に関連付けられた距離を特定しても良い。また、範囲特定部213は、所定の式によって、移動速度から距離を算出しても良い。
分布決定部214は、ユーザの状態や位置等に基づき、ユーザの周りの照度分布を決定する。照度分布は、ユーザの周囲を照らす照明の照度の分布を定義するものであり、以下で説明するように、ユーザの起立・着座状態や、移動中か否かの状態に応じて、予め複数用意される。また、それぞれの照度分布は、ユーザの体型や趣向に応じて、任意に調整され得る。
分布決定部214は、ユーザが移動中でない場合には、ユーザの絶対位置、起立・着座状態、及び、方向に基づき、ユーザの周りの照度の分布である照度分布を決定する。
図16は、起立状態又は着座状態における、ユーザの周りの照度分布の例を表す。図16(a)、(b)が示すように、ユーザが着座状態である場合には、分布決定部214は、ユーザの前(例えば、手元)の位置の照度が最大となり、かつ、照明の範囲が(起立状態と比較して相対的に)狭くなるような照明分布を選択する。ここで、図16(b)の照度のピーク値は、例えば、一のLED照明機器500が最大の出力で光を照射したとき、ユーザの手元の位置(例えば、机の高さ)で観測される照度である。その他、任意の値を照度のピーク値とすることができる。
また、図16(c)(d)が示すように、ユーザが起立状態である場合には、分布決定部214は、ユーザの位置及びその前方の照度をやや強くし、かつ、照明の範囲が(着座状態と比較して相対的に)広くなるような照明分布を決定する。ここで、図16(d)の照度のピーク値は、例えば、一のLED照明機器500が60%の出力で光を照射したとき、ユーザの手元の位置(例えば、机の高さ)で観測される照度である。その他、任意の値を照度のピーク値とすることができる。
なお、図16(b)(d)で示された、照度及び照明の範囲は、予め固定された値が設定されても良いし、ユーザの体格や趣向に合わせて、適宜設定されても良い。
図17は、着座状態においてユーザの方向が異なる場合の照度分布の例を表す。図16(a)(b)を用いて説明したように、ユーザが着座状態である場合には、ユーザの前(手手元)が狭く強く照らされる(図17(a)(b))。そして、その後、ユーザが向きを180度変えた場合には、図17(c)(d)に示されるように、照度分布も変わる。
また、分布決定部214は、ユーザが移動中である場合には、ユーザの絶対位置、移動速度、及び、方向に基づき、ユーザの周りの照度の分布である照度分布を決定する。
図18は、移動中における、ユーザの周りの照度分布の推移を表す。図18(a)、(b)が示すように、ユーザが移動中である場合には、分布決定部214は、ユーザの前方の所定の範囲が一様に最大照度となり、さらにその先もある程度の照度となるような照明分布を決定する。例えば、図18(b)において、ユーザがx1の位置にいるとき、図18(b)の一番左の波形のような照明分布となる。
また、図18(a)(b)は、ユーザがx1の位置からx5の位置まで移動する際の、x3の位置と、x5の位置における照度分布も示している。図18(b)からわかるように、移動速度が一定「v1」である場合には、ユーザを基準として、同様の照度分布が選択される。結果として、x方向における照度の推移は、図18(b)の破線で示したようになる。
ここで、図18(b)の照度のピーク値は、例えば、一のLED照明機器500が70%の出力で光を照射したとき、ユーザの足元で観測される照度とすることができる。その他、任意の値を照度のピーク値とすることができる。
図19は、図18の例と異なり、ユーザの移動速度が、より大きい「v2」である場合の照度分布の例を表す。図19(b)に示されるように、図18(b)の場合に比べて、ユーザのより前方まで照度の分布が広がっていることがわかる。このように、分布決定部214は、ユーザの移動速度に応じて、より前方への広がりの大きな照度分布を選択することができる。
このように、分布決定部214は、ユーザが移動中である場合には、ユーザの移動速度に応じて、予め設定された照度分布を選択する。照度分布を表す照度及び照明の範囲は、予め固定された値が設定されても良いし、ユーザの体格や趣向に合わせて、適宜設定されても良い。
また、分布決定部214は、測位装置100から得られた検出結果データに基づき、ユーザの目線を識別し、その目線に応じて異なる照度分布を選択しても良い。例えば、図20(a)(b)に示すように、ユーザが着座状態で、かつ、目線が下向きである場合、分布決定部214は、目線の先が最も高い照度となるよう、着座状態の照度分布(図16(b))を目線方向にずらした照度分布を選択しても良い。また、図20(c)(d)に示すように、ユーザが起立状態で、かつ、目線が前向きである場合、分布決定部214は、起立状態の照度分布(図16(d))における照度が最大となる範囲が、より前方まで広がっている照度分布を選択しても良い。
制御部215は、ユーザの周りの照明が、分布決定部214が決定した照度分布となるに、照明機器特定部212が特定したLED照明機器500の出力を制御する。具体的には、制御部215は、決定された照度分布を実現するような、各LED照明機器500の出力(照度、方向、範囲等)を決定し、各LED照明機器500がそのような出力を行うよう制御する。
例えば、ユーザが着座状態であって、単一のLED照明機器500−1が特定されている場合には、図16(b)の示すように、ユーザの前方が明るくなるような光を照射する。また、ユーザが起立状態であって、単一のLED照明機器500−1が特定されている場合には、図16(d)の示すように、ユーザの前方一定範囲が明るくなるような光を照射する。また、ユーザが移動中であって、複数のLED照明機器500−3、500−4が特定されている場合には、図18(b)の示すように、ユーザの前方一定範囲が明るくなるような光を照射する。
制御部215による上記のLED照明機器500の制御は、測位装置100から随時送信される検出結果データのそれぞれに対応して随時行われる。すなわち、時々刻々と変化するユーザの状態や位置に応じて、各LED照明機器500の照度分布が制御される。
≪測位装置の動作例≫
次に、以上のように構成された本実施形態の照明機器制御システム1の動作を説明する。図13は、本実施形態の測位装置100による処理の手順の一例を示すフローチャートである。かかるフローチャートによる処理は、複数のスマートフォン300のそれぞれに対応して実行される。
なお、測位装置100は、このフローチャートによる処理とは別個に、複数のスマートフォン300に搭載された加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサから検知データ(加速度ベクトル、角速度ベクトル、磁気方位ベクトル)を一定間隔で受信している。あるいは、測位装置100は、スマートフォン300とは別個の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサのそれぞれの各センサから検知データ(加速度ベクトル、角速度ベクトル、磁気方位ベクトル)を一定間隔で受信している。
まず、測位装置100の検知データ解析部102は、ユーザが所持するスマートフォン300から随時送信される検知データに基づいて、上述した手法により、ユーザの移動速度を算出する(ステップS11)。次に、検知データ解析部102は、検知データに基づき、上述した手法により、ユーザの動作活性度を算出する(ステップS12)。
次に、検知データ解析部102は、例えば特定の位置(例えば、部屋の入り口や通路の曲がり角)を基準として、扉からのユーザの相対移動ベクトルを、上述の手法で算出し、地図データを用いて、ユーザの絶対位置を検出する(ステップS13)。
次に、検知データ解析部102は、検知データに含まれる磁気方位ベクトルに基づき、ユーザの方向(向き)を検出する(ステップS14)。また、検知データ解析部102は、ユーザの姿勢として、ユーザが着座状態か起立状態かを上述の手法により検出する(ステップS15)。さらに、検知データ解析部102は、ユーザの動作状況として、しゃがむ動作か起立動作か、着座状態で向きを変更する動作か戻す動作か、着座状態で目線を上げる動作か目線を戻す動作か、着座状態で目線を下げる動作か目線を戻す動作かを検出してもよい。
次に、補正部103が、ステップS13で検出された絶対位置、ステップS14で検出された方向およびステップS15で検出された姿勢に対して、上述のとおり、補正が必要か否かを判断して、必要であればこれらを補正する(ステップS16)。
そして、通信部101が、ステップS11で算出されたユーザの移動速度と、ステップS12で算出されたユーザの動作活性度と、ステップS13で検出された絶対位置と、ステップS14で検出された方向と、ステップS15で検出された姿勢とを、制御装置200に送信する(ステップS17)なお、通信部101は、ステップS16で補正された場合には、補正後のデータを制御装置200に送信する。
≪制御装置の動作例≫
次に、本実施形態の制御装置200による処理について説明する。図14は、本実施形態の制御装置200による処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示す処理は、制御装置200が測位装置100から検出結果データを受信すると開始され、送信された各検出結果データのそれぞれに対して(つまり、ユーザそれぞれに対して)実行される。
まず、通信部201は、測位装置100から、ユーザの移動速度、動作活性度、絶対位置、方向、姿勢を含む検出結果データを受信する(ステップS21)。
次に、機器制御部210の判定部211が、ステップS21で受信した検出結果データに含まれる動作活性度に基づいて、ユーザが移動中であるかどうかの判定する(ステップS22)。判定部211が移動中でないと判定した場合(ステップS23のNo)、照明機器特定部212は、検出結果データに含まれる絶対位置に基づき、制御対象となる、最寄りのLED照明機器500を特定する(ステップS24)。次に、判定部211は、検出結果データに含まれる姿勢から、ユーザが起立状態であるか着座状態であるかの判定を行う(ステップS25)。次に、分布決定部214は、ユーザの絶対位置と、起立・着座状態と、向きとに基づき、上述した方法により、照度分布を決定する(ステップS26)。そして、制御部215は、ステップS26で決定した照度分布となるような照明を提供するように、ステップS24で特定したLED照明機器500を制御する(ステップS27)。
一方、ステップS22の後に、判定部211が移動中であると判定した場合(ステップS23のYes)、照明機器特定部212は、ユーザの絶対位置と移動速度に基づき、制御対象となる一以上のLED照明機器500を特定する(ステップS28)。次に、分布決定部214は、ユーザの絶対位置と、移動速度と、向きとに基づき、上述した方法により、照度分布を決定する(ステップS29)。そして、制御部215は、ステップS29で決定した照度分布となるような照明を提供するように、ステップS28で特定したLED照明機器500を制御する(ステップS27)。
なお、上述した制御装置200による処理はあくまで一例であり、分布決定部214は、例えば、ユーザの動作状況として、しゃがむ動作か起立動作か、着座状態で向きを変更する動作か戻す動作か、着座状態で目線を上げる動作(見上げる動作)か目線を戻す動作か、着座状態で目線を下げる動作(見下げる動作)か目線を戻す動作かにより、異なる照度分布を選択するようにしても良い。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態によれば、制御装置200が備える機器制御部210の判定部211が、測位装置100から送信された検出結果データに含まれるユーザの動作活性度に基づいて、ユーザが移動中か判定する。次に、照明機器特定部212が、移動中か否かによって、制御対象とするLED照明機器500を特定し、分布決定部214が、ユーザの状態に基づき、照度分布を決定する。そして、制御部215は、決定された照度分布となるように、LED照明機器500を制御する。これにより、ユーザの状態に応じて、適切な照明を提供することが可能になる。
本実施形態の測位装置100、制御装置200は、例えば、CPU等の制御装置と、ROMやRAM等の記憶装置と、HDD、CDドライブ装置等の外部記憶装置と、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態の測位装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御装置200で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の測位装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御装置200で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の測位装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御装置200で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、本実施形態の測位装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御装置200で実行される制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施形態の測位装置100で実行される検出プログラムは、上述した各部(通信部101、検知データ解析部102、補正部103)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から検出プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部101、検知データ解析部102、補正部103が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本実施形態の制御装置200で実行される制御プログラムは、上述した各部(通
信部201、照明機器制御部210(判定部211、照明機器特定部212、範囲特定部213、分布決定部214、制御部215))を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部201、照明機器制御部210(判定部211、照明機器特定部212、範囲特定部213、分布決定部214、制御部215)が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えて具体化することができる。つまり、上述した実施形態の具体的な構成や動作はあくまで一例であり、用途や目的に応じて様々な変形や変更が可能である。
例えば、上述した実施形態は、測位装置100と制御装置200とをそれぞれ独立の装置として実現した例であるが、これら測位装置100と制御装置200のそれぞれの機能を1つの装置で実現するようにしてもよい。すなわち、上述した実施の形態では、スマートフォン300から送信された加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサそれぞれの検知データを測位装置100が受信して、測位装置100において、これらの検知データに基づいてユーザの動作活性度、絶対位置、方向、姿勢等を検出するようにしている。しかし、制御装置200が、スマートフォン300から各センサの検知データを受信して、受信した検知データに基づいてユーザの移動速度、動作活性度、絶対位置、方向、姿勢等を検出する構成としてもよい。
また、上述した実施形態における測位装置100の機能をスマートフォン300に持たせるようにしてもよい。すなわち、スマートフォン300に地図データを格納しておき、スマートフォン300が各センサの検知データに基づいてユーザの移動速度、動作活性度、絶対位置、方向、姿勢等を検出し、これらの情報を含んだ検出結果データを制御装置200に送信する構成としてもよい。
1 照明制御システム
100 測位装置
101 通信部
102 検知データ解析部
103 補正部
110 記憶部
200 制御装置
201 通信部
210 照明機器制御部
211 判定部
212 照明機器判定部
213 範囲特定部
214 分布決定部
215 制御部
220 記憶部
300 スマートフォン
500 LED照明機器
特開2013−008453号公報

Claims (9)

  1. 照明機器を制御する照明機器制御装置であって、
    人間の動きの程度を表す動作活性度を取得する取得部と、
    取得された前記動作活性度を用いて、前記人間が起立した起立状態であるか、着座した着座状態であるかを判定する判定部と、
    前記判定部による判定の結果に応じて前記照明機器による照明の照度分布を決定する決定部と、
    決定された前記照度分布に従って光を照射するよう前記照明機器を制御する制御部と、
    を有する、照明機器制御装置。
  2. 前記人間が前記起立状態である場合に、前記決定部により決定される第一の照度分布は、前記人間が前記着座状態である場合に、前記決定部により決定される第二の照度分布より、広い範囲で形成される、
    請求項1に記載の照明機器制御装置。
  3. 前記第一の照度分布のうちの最も強い照度である第一照度は、前記第二の照度分布のうちの最も強い照度である第二照度より低い、
    請求項2に記載の照明機器制御装置。
  4. 前記決定部は、前記判定の結果に加え、前記人間の向きに応じて前記照明機器による照明の照度分布を決定する、
    請求項1に記載の照明機器制御装置。
  5. 前記人間が前記起立状態である場合に、前記決定部により決定される照度分布は、前記人間の後方より前方に広く広がるように形成される、
    請求項4に記載の照明機器制御装置。
  6. 前記判定部は、前記動作活性度を用いて、前記人間が移動中であるか否かを判定し、
    前記決定部は、前記人間が移動中である場合に、前記人間の移動速度に応じて照度分布を決定する、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の照明機器制御装置。
  7. 前記人間の移動速度に応じて決定される照度分布は、前記移動速度が高ければ高いほど、前記人間の前方に広く広がるように形成される、
    請求項6に記載の照明機器制御装置。
  8. 照明機器を制御する照明機器制御装置が実行する照明機器制御方法であって、
    人間の動きの程度を表す動作活性度を取得する取得ステップと、
    取得された前記動作活性度を用いて、前記人間が起立した起立状態であるか、着座した着座状態であるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおける判定の結果に応じて前記照明機器による照明の照度分布を決定する決定ステップと、
    決定された前記照度分布に従って光を照射するよう前記照明機器を制御する制御ステップと、
    を有する、照明機器制御方法。
  9. 照明機器を制御するコンピュータに、
    人間の動きの程度を表す動作活性度を取得する取得ステップと、
    取得された前記動作活性度を用いて、前記人間が起立した起立状態であるか、着座した着座状態であるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおける判定の結果に応じて前記照明機器による照明の照度分布を決定する決定ステップと、
    決定された前記照度分布に従って光を照射するよう前記照明機器を制御する制御ステップと、
    を実行させるプログラム。
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