JP2014053884A - 測位装置、プログラムおよび機器制御システム - Google Patents

測位装置、プログラムおよび機器制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】簡便な構成で、移動体の位置を精度よく測定できる測位装置、プログラムおよび機器制御システムを提供すること。
【解決手段】測位装置は、電気機器が配置された制御対象領域における移動体の位置を測定するものであり、電気機器が消費する電力を表す電力情報を取得する取得部10と、移動体の位置を推定する推定部20と、前記電力情報と前記電気機器の位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正する補正部30と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、測位装置、プログラムおよび機器制御システムに関する。
従来、移動体の位置を推定する方法として、デッドレコニングが知られている。デッドレコニングは、移動体に装着された加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサの検知データに基づいて、基準位置からの移動体の相対位置を推定する(例えば、特許文献1を参照)。このため、基準位置からの移動距離が長くなると検知データの誤差が累積され、推定した位置の信頼性が低下する。
このようなデッドレコニングの欠点を補って、正確な位置を検出できるようにするために、従来は、例えばGPS(Global Positioning System)やRFID(Radio Frequency IDentification)等の技術を利用して、デッドレコニングにより推定された位置を補正し、移動体の絶対位置を特定するようにしている。
しかし、デッドレコニングにより推定された位置を補正するために、従来のようにGPSやRFID等の技術を利用しようとすると、システム全体が大がかりなものとなり、コストアップ等の問題を招く。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡便な構成で、移動体の位置を精度よく測定できる測位装置、プログラムおよび機器制御システムを提供することを主な目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る測位装置は、電気機器が消費する電力を表す電力情報を取得する取得部と、移動体の位置を推定する推定部と、前記電力情報と前記電気機器の位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正する補正部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、電気機器が消費する電力を表す電力情報を取得する機能と、移動体の位置を推定する機能と、前記電力情報と前記電気機器の位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正する機能と、を実現させる。
また、本発明に係る機器制御システムは、制御対象領域内の移動体の位置を検出する測位装置と、前記測位装置にネットワークで接続され、前記制御対象領域に設置された電気機器を制御する制御装置と、を備える機器制御システムであって、前記測位装置は、前記電気機器が消費する電力を表す電力情報を取得する取得部と、前記移動体の位置を推定する推定部と、前記電力情報と前記電気機器の位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正する補正部と、補正された前記移動体の位置を前記制御装置に送信する送信部と、を備え、前記制御装置は、前記測位装置から前記移動体の位置を受信する受信部と、前記移動体の位置に基づいて、前記電気機器を制御する機器制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡便な構成で、移動体の位置を精度よく測定できる、という効果を奏する。
図1は、実施形態の測位装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態の機器制御システムのネットワーク構成図である。 図3は、スマートフォンの装着状態を示す図である。 図4は、従動者の動作を検知できる情報機器をスマートフォンと別個に装着した例を示す図である。 図5は、各センサが検知する方向を示す図である。 図6は、監視カメラの設置状態の一例を示す図である。 図7は、LED照明機器、タップ、空調機の設置状態の一例を示す図である。 図8は、制御サーバ装置がタップから電力情報を収集する方法の一例を説明する図である。 図9は、測位サーバ装置の機能的構成を示すブロック図である。 図10は、着座動作と起立動作のそれぞれを行った場合における鉛直方向の加速度成分の波形を示す図である。 図11は、しゃがむ動作と起立動作をそれぞれ行った場合における水平方向の角速度成分の波形を示す図である。 図12は、静止状態で向きを変える動作をおこなった際の鉛直方向の角速度成分の波形を示す図である。 図13は、着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した場合の頭部の水平方向の角速度成分の波形を示す図である。 図14は、着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した場合の頭部の水平方向角速度成分の波形を示す図である。 図15は、実施形態の制御サーバ装置の機能的構成を示すブロック図である。 図16は、実施形態の機器制御システムで扱われる情報の流れを説明する図である。 図17は、実施形態の測位サーバ装置による検出処理の手順を示すフローチャートである。 図18は、実施形態の位置補正処理の手順を示すフローチャートである。 図19は、実施形態の機器制御処理の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る測位装置、プログラムおよび機器制御システムの実施形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態の測位装置の概要について説明する。図1は、本実施形態の測位装置1の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、測位装置1は、取得部10と、推定部20と、補正部30と、記憶部40と、を備える。
取得部10は、制御対象領域に配置された各種の電気機器の消費電力を表す電力情報を取得する。電気機器の電力情報は、例えば、電力情報を収集して各電気機器の消費電力を管理する機能を持つ外部装置等から取得することができる。また、電気機器の電力情報は、電気機器から直接取得してもよいし、電気機器が通信機能を持ったタップ等に接続されている場合は、このタップから取得するようにしてもよい。
記憶部40は、制御対象領域における電気機器の位置を示す位置情報を記憶している。ここで、位置情報で示される電気機器の位置は、必ずしも電気機器の本体部の位置を意味するものではない。例えば、電気機器の本体部と、電気機器を使用するために操作される操作部とが離れて設置されている場合には、位置情報で示される電気機器の位置は、電気機器の操作部の位置である。また、電気機器が人感センサまたは物体検知センサの検知結果に基づいて動作する場合には、位置情報で示される電気機器の位置は、人感センサまたは物体検知センサによる検知対象領域の位置である。なお、測位装置1は、記憶部40を備えずに、電気機器の位置情報を外部装置から取得する構成であってもよい。
推定部20は、制御対象領域における移動体の位置を推定する。移動体の位置を推定する方法としては、例えば、特許文献1に記載されたデッドレコニングの方法を利用することができる。すなわち、推定部20は、移動体に装着された加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサの検知データに基づいて、基準位置からの移動体の相対位置を推定することができる。また、推定部20は、例えば制御対象領域を撮影するカメラの画像を解析して移動体の位置を推定する等、デッドレコニング以外の他の方法で移動体の位置を推定してもよいし、このような他の方法とデッドレコニングとを組み合わせて、移動体の位置を推定してもよい。
補正部30は、取得部10により取得された電力情報と、記憶部40が記憶する電気機器の位置情報とに基づいて、推定部20によって推定された移動体の位置を補正する。例えば、補正部30は、電気機器の位置情報を参照して、推定部20によって推定された移動体の位置の近傍の電気機器を特定する。そして、補正部30は、取得部10により取得された電力情報から、当該電気機器の消費電力が大きく変化したと判断される場合に、推定部20によって推定された移動体の位置を、当該電気機器の位置に補正する。
人間や作業用ロボットなどの移動体が電気機器に近づいて当該電気機器を操作すると、当該電気機器の消費電力が大きく変化する。換言すると、電気機器の消費電力が大きく変化した場合、当該電気機器の位置に当該電気機器を操作した移動体が存在しているものと判断できる。このような知見に基づき、本実施形態の測位装置1は、電気機器の消費電力を表す電力情報と電気機器の位置情報とに基づいて、推定部20が推定した移動体の位置を補正する補正部30を備える。これにより、本実施形態の測位装置1は、簡便な構成で、移動体の位置を精度よく測定でき、移動体の正確な位置を検知することができる。
以下では、本実施形態の測位装置1を、制御対象領域である室内で特定の業務活動を実施する人間(以下、従業者という。)の位置等に応じて、室内に設置された各種機器の電力を制御する機器制御システムに適用した例を説明する。
図2は、本実施形態の機器制御システムのネットワーク構成図である。本実施形態の機器制御システムは、図2に示すように、複数のスマートフォン300と、複数の監視カメラ400と、図1に示した測位装置1の機能を持つ測位サーバ装置100と、制御サーバ装置200と、制御対象の機器としての複数のLED(Light Emitting Diode)照明機器500、複数のタップ600および複数の空調機700とを備えている。
複数のスマートフォン300および複数の監視カメラ400と、測位サーバ装置100とは、例えば、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等の無線通信ネットワークで接続されている。なお、無線通信の方式は、Wi−Fiに限定されるものではない。また、監視カメラ400と測位サーバ装置100とは有線で接続されていてもよい。
測位サーバ装置100と制御サーバ装置200とは、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている。
また、制御サーバ装置200と、複数のLED照明機器500、複数のタップ600および複数の空調機700とは、例えば、Wi−Fi等の無線通信ネットワークで接続されている。
なお、制御サーバ装置200と、複数のLED照明機器500、複数のタップ600および複数の空調機700との通信方式はWi−Fiに限定されるものではなく、その他の無線通信方式を利用してもよい他、Ethernet(登録商標)ケーブルやPLC(Power Line Communications)等の有線通信方式を利用することもできる。
スマートフォン300は、従業者に所持されて、従業者の動作を検知する情報機器である。図3は、スマートフォン300の装着状態を示す図である。スマートフォン300は、従業者が手等で所持する他、図3に示すように、従業者の腰に装着されてもよい。
図2に戻り、スマートフォン300のそれぞれには、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサが搭載されており、1秒等の一定時間ごとに、各センサでの検知データを測位サーバ装置100に送信している。ここで、加速度センサの検知データは、加速度ベクトルである。角速度センサの検知データは、角速度ベクトルである。地磁気センサの検知データは、磁気方位ベクトルである。
なお、本実施形態では、従業者の動作を検知する情報機器としてスマートフォン300を用いているが、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサを備えて人間の動作を検知できる情報機器であれば、スマートフォン300等の携帯端末に限定されるものではない。
また、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサ等の従業者の動作を検知する情報機器をスマートフォン300に備えるとともに、スマートフォン300とは別個に従業者の動作を検知する情報機器を装着するように構成してもよい。
例えば、図4は、従業者の動作を検知できる情報機器をスマートフォン300と別個に装着した例を示す図である。図4に示すように、スマートフォン300とは別個に、加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサを備えた小型のヘッドセットタイプのセンサ群301を頭部に装着することができる。この場合、センサ群301で検知した検知データは、センサ群301が直接、測位サーバ装置100に送信する他、スマートフォン300経由で測位サーバ装置100に送信することができる。このように、従業者の頭部にスマートフォン300の各センサとは別個にセンサ群301を装着することにより、種々の姿勢検出を行うことが可能となる。
図5は、各センサが検知する方向を示す図である。図5(a)は、加速度センサ、地磁気センサが検知する方向を示している。図5(a)に示すように、加速度センサ、地磁気センサにより、進行方向、鉛直方向、水平方向の加速度成分、地磁気方位成分のそれぞれの検知が可能となる。また、図5(b)は、角速度センサにより検知される角速度ベクトルAを示している。ここで、矢印Bが、角速度の正方向を示している。本実施形態では、角速度ベクトルAの、図5(a)に示す進行方向、鉛直方向、水平方向への射影を考え、それぞれ、進行方向の角速度成分、鉛直方向の角速度成分、水平方向の角速度成分という。
図2に戻り、監視カメラ400は、制御対象領域である室内を撮像するものであり、制御対象領域である室の上部付近等に設置される。図6は、監視カメラ400の設置状態の一例を示す図である。図6の例では、室内の扉付近の2か所に監視カメラ400が設置されているが、これに限定されるものではない。監視カメラ400は、制御対象領域である室内を撮像して、その撮像画像(撮像映像)を、測位サーバ装置100に送信する。
図2に戻り、本実施形態では、照明系システム、タップ系システム、空調系システムを電力制御の対象としている。照明系システムとして複数のLED照明機器500、タップ系システムとして複数のタップ600、空調系システムとして複数の空調機700を電力制御の対象としている。
複数のLED照明機器500、複数のタップ600、複数の空調機700は、制御対象領域である室内に設置されている。図7は、LED照明機器500、タップ600、空調機700の設置状態の一例を示す図である。
図7に示すように、室内には、6個の机で一つのグループが形成され、3つのグループが設けられている。そして、LED照明機器500とタップ600は、一つの机に対してそれぞれ一つが設けられている。一方、空調機700は、2つのグループの間に一つずつ設けられている。なお、このようなLED照明機器500、タップ600、空調機700の配置は一例であり、図7に示す例に限定されるものではない。
なお、図7には図示されていないが、室外に設置された系統電力計測機器により、本実施形態の室内の全電力の総和情報を把握できるようになっている。
室内では、18名の従業者が特定の業務活動を実施しており、室内外への出入りは、2つの扉で行われる。本実施形態では、レイアウトや機器類やユーザ数等を限定しているが、より多種多様なレイアウト並びに機器類へ適用することができる。さらに、空間規模やユーザ数のスケーラビリティにおける任意性や、個人単位もしくは集団単位で見た場合のユーザ属性や携わる業務種のバリエーションにおける任意性に対しても、幅広く拡張して適用することができる。また、図6、図7に示すような屋内空間に限らず、屋外等で本実施形態を適用してもよい。
なお、本実施形態の測位サーバ装置100、制御サーバ装置200は、図6、図7に示す室の外部に設置されている。本実施形態では、測位サーバ装置100、制御サーバ装置200を電力制御の対象外としたが、これらを電力制御の対象とすることも可能である。
また、本実施形態では、通信ネットワーク系を構成するWi−Fiアクセスポイントやスイッチングハブやルータ等のネットワーク機器類に関しては、電力制御の対象外としたが、電力制御の対象とすることも可能である。
なお、これらネットワーク機器類が消費する電力量は、LED照明機器500と空調機700とタップ600における消費電力の総和を、上記系統電力計測機器により計測される消費電力の総和から除した電力量として算出することができる。
複数のLED照明機器500、複数のタップ600、複数の空調機700のそれぞれは、制御サーバ装置200により、ネットワークを介して遠隔制御される。
すなわち、LED照明機器500は、照明範囲と照度が、制御サーバ装置200により遠隔制御される。具体的には、LED照明機器500は、個別に遠隔制御可能なオン/オフスイッチが設置されており、オン/オフ制御はWi−Fiによる無線制御方式で制御サーバ装置200により行われる。LED照明機器500は、低消費電力性を考慮して調光機能付きのLED灯を利用し、且つ調光機能に関してもWi−Fi経由での遠隔制御が可能な構成としている。
なお、照明系システムとしては、LED照明機器500に限定されるものではなく、例えば、白熱灯や蛍光灯等を用いることができる。
空調機700は、その電源のオンオフが制御サーバ装置200により遠隔制御される。すなわち、空調機700は、個別に遠隔制御が可能な構成となっており、制御対象は空調機700のオン/オフに加えて、風向き、送風強度となっている。本実施形態では、送風する温度や湿度について制御を行っていないが、これに限定されるものではなく、温度や湿度を制御対象とすることもできる。
タップ600は、複数のタップ口を備えたものであり、各タップ口は電源供給のオンオフが制御サーバ装置200により遠隔制御される。すなわち、タップ600は、タップ口単位に個別に遠隔制御可能なオン/オフスイッチが設けられている。タップ600は、制御サーバ装置200との間で通信する通信型タップとして構成され、オン/オフ制御はWi−Fiによる無線制御方式で制御サーバ装置200により行われる。一つのタップ600に含まれるタップ口は任意の数とすることができるが、一例として4口のタップ口で一つのタップを構成したものを用いることができる。
タップ600は、図7に示すように、各机に一つずつ設置されている。タップ600には、不図示の電気機器、具体的には、デスクトップ型PC(パーソナルコンピュータ)やディスプレイ装置のほか、ノートブック型PC、プリンタ装置、スマートフォン300のバッテリを充電する充電器等が接続可能である。
本実施形態では、タップ600のタップ口に、人間との正対関係が重要となる機器であるディスプレイ装置の電源が接続されている。ディスプレイ装置は、制御サーバ装置200によって、タップ口へ供給する電力のオン/オフによる制御が可能な機器である。
なお、デスクトップ型PC本体やプリンタ装置をタップ600に接続した場合は、装置の構成上、制御サーバ装置200によって、タップ口へ供給する電力のオン/オフによる制御ができない。このため、デスクトップ型PC本体に関しては、ネットワーク経由で省電力モードもしくはシャットダウンに移行できるような制御ソフトウェアをインストールしておくことにより、省電力への制御を行い、省電力モードあるいはシャットダウン状態からの復帰はユーザ自身によるマニュアル操作とする。
また、スマートフォン300のバッテリを充電する充電器や充電時のノートブック型PCをタップ600に接続する場合には、利便性を考慮して常時オンとする。なお、タップ600のタップ口に接続する機器については、これらに限定されるものではない。
また、タップ600は、タップ口ごとに、そのタップ口に接続された電気機器が消費する電力を計測し、計測結果である電力情報を制御サーバ装置200に送信する機能を持つ。例えば、タップ600は、制御サーバ装置200からの要求に応じてタップ口ごとにそこに接続された電気機器の消費電力を計測し、要求に対する応答として、計測結果である電力情報を制御サーバ装置200に返す。制御サーバ装置200は、各タップ600から電力情報を収集し、収集した電力情報を、後述する消費電力管理部202(図15参照)において電気機器の消費電力を管理するために用いる。また、制御サーバ装置200は、収集した電力情報のうち、後述する測位サーバ装置100の補正部104(図9参照)において従業者の位置を補正するために用いられる電気機器の電力情報を、ネットワークを介して測位サーバ装置100に送信する。
図8は、制御サーバ装置200がタップ600から電力情報を収集する方法の一例を説明する図である。まず、制御サーバ装置200がタップ600に対して、電力情報要求コマンドを送信する。制御サーバ装置200から電力情報要求コマンドを受信したタップ600は、この電力情報要求コマンドに応じて各タップ口に接続された電気機器の消費電力を計測し、その計測結果である電力情報を、電力情報要求コマンドに対する応答として制御サーバ装置200に送信する。このような制御サーバ装置200による電力情報の収集は、予め定められた周期で繰り返し行われる。この際、制御サーバ装置200は、従業者の位置を補正するために用いられる電気機器の電力情報については、他の電気機器の電力情報よりも短い周期で取得することが望ましい。例えば、制御サーバ装置200は、従業者の位置を補正するために用いられる電気機器の電力情報を1秒等の周期で取得し、その他の電気機器の電力得情報を10秒等の周期で取得する。なお、1つのタップ600に、従業者の位置を補正するために用いられる電気機器と他の電気機器とがそれぞれ接続されている場合には、電力情報要求コマンドに電力を計測すべきタップ口を指定する情報を含ませるようにする。そして、従業者の位置を補正するために用いられる電気機器の電力情報のみを取得するときには、制御サーバ装置200からタップ600に対して、従業者の位置を補正するために用いられる電気機器が接続されたタップ口を指定した電力情報要求コマンドを送信し、他の電気機器からも電力情報を取得するときには、制御サーバ装置200からタップ600に対して、全てのタップ口を指定した電力情報要求コマンドを送信するようにすればよい。
なお、図8に示す例では、制御サーバ装置200が複数のタップ600のそれぞれに対して電力情報要求コマンドを送信し、各タップ600のそれぞれから電力情報を受信するようにしているが、複数のタップ600が親機に接続されている場合には、制御サーバ装置200が親機に対して電力情報要求コマンドを送信し、親機から電力情報を受信するようにしてもよい。また、図8に示す例では、制御サーバ装置200からの電力情報要求コマンドに応じて、タップ600がタップ口に接続された電気機器の消費電力を計測し、制御サーバ装置200に電力情報を返すようにしているが、タップ600が能動的に電気機器の消費電力を計測し、制御サーバ装置200に電力情報を送信するようにしてもよい。
図2に戻り、測位サーバ装置100は、各センサの検知データを受信して、各センサを装着した従業者の位置や動作状況を検出し、当該位置や動作状況を表す検出結果データを制御サーバ装置200に送信する。
図9は、測位サーバ装置100の機能的構成を示すブロック図である。測位サーバ装置100は、図9に示すように、通信部101と、位置推定部102と、動作状況検出部103と、補正部104と、記憶部110とを主に備えている。
記憶部110は、ハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体であり、制御対象領域である室内の地図データや、制御対象領域である室内に配置された各電気機器の位置を示す位置情報等、測位サーバ装置100の処理に必要な各種情報を記憶している。記憶部110は、図1に示した測位装置1の記憶部40としての機能を持つ。
通信部101は、一定時間ごとに、スマートフォン300に搭載された加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサのそれぞれ、あるいはスマートフォン300とは別個のセンサ群301の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサのそれぞれから検知データを受信する。すなわち、通信部101は、加速度センサから加速度ベクトルを受信し、角速度センサから角速度ベクトルを受信し、地磁気センサから磁気方位ベクトルを受信する。
また、通信部101は、監視カメラ400から撮像画像を受信する。また、通信部101は、制御サーバ装置200から、従業者の位置を補正するために用いられる電気機器の電力情報を受信する。つまり、通信部101は、図1に示した測位装置1の取得部10としての機能を持つ。さらに、通信部101は、後述する従業者の位置、および方向、姿勢等の動作状況を表す検出結果データを、制御サーバ装置200に送信する。
位置推定部102は、監視カメラ400からの撮像画像により、従業者が扉から入室したことを検知した場合に、当該入室した従業者に装着されたスマートフォン300から受信した検知データを解析して、従業者の基準位置(例えば、室の扉の位置)からの相対移動ベクトルを求め、求めた相対移動ベクトルを記憶部110が記憶する地図データと照らし合わせて、室内での従業者の位置を人間の肩幅または歩幅の精度で推定する。つまり、位置推定部102は、図1に示した測位装置1の推定部20としての機能を持つ。位置推定部102による従業者の位置の推定手法の詳細については後述する。
動作状況検出部103は、受信した検知データを解析して、従業者の動作状況を検出する。本実施形態では、動作状況検出部103は、動作状況として、従業者が静止状態か歩行状態かを検出する。また、動作状況検出部103は、動作状況が静止状態である場合に、検知データに基づいて、制御対象領域内の機器に対する従業者の方向、従業者の姿勢が起立状態か着座状態かの動作状況を検出する。
すなわち、動作状況検出部103は、監視カメラ400からの撮像画像により、従業者が扉から入室したことを検知した場合に、当該入室した従業者に装着されたスマートフォン300の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサ、あるいはスマートフォン300とは別個のセンサ群301の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサから逐次受信している検知データのうち加速度ベクトルと角速度ベクトルのそれぞれの時系列データを用いて、従業者の動作状況が歩行状態か静止状態かを逐次判定する。ここで、加速度ベクトルと角速度ベクトルを用いて従業者の動作状況が歩行状態かを判定する手法は、例えば特許第4243684号公報に開示されているデッドレコニング装置による処理で実現することができる。そして、動作状況検出部103は、この手法により従業者が歩行状態でないと判断された場合に、従業者が静止状態であると判定することができる。
より具体的には、動作状況検出部103は、特許第4243684号公報に開示されているデッドレコニング装置による処理と同様に、以下のように従業者の動作状態を検出することができる。
すなわち、動作状況検出部103は、加速度センサから受信した加速度ベクトルと角速度センサから受信した角速度ベクトルから重力加速度ベクトルを求めて、加速度ベクトルから重力加速度ベクトルを差し引き、鉛直方向の加速度を除去して、残差加速度成分の時系列データを得る。そして、動作状況検出部103は、この残差加速度成分の時系列データに対して主成分解析を行って、歩行動作の進行方向を求める。さらに、動作状況検出部103は、鉛直方向の加速度成分の山ピークと谷ピークのペアを探索し、進行方向の加速度成分の谷ピークと山ピークのペアを探索する。そして、動作状況検出部103は、進行方向の加速度成分の勾配を算出する。
さらに、動作状況検出部103は、鉛直方向の加速度成分が山ピークから谷ピークに変化する当該谷ピークの検出時刻における、上記進行方向の加速度成分の勾配が所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上である場合に、従業者の動作状況は歩行状態であると判定する。
一方、上記処理において、鉛直方向の加速度成分の山ピークと谷ピークのペアが探索されず、あるいは、進行方向の加速度成分の谷ピークと山ピークのペアが探索されず、若しくは、鉛直方向の加速度成分が山ピークから谷ピークに変化する当該谷ピークの検出時刻における、上記進行方向の加速度成分の勾配が所定値未満である場合には、動作状況検出部103は、従業者の動作状況は静止状態であると判定する。
そして、従業者が静止状態であると判定されたら、位置推定部102は、加速度ベクトル、角速度ベクトルおよび磁気方位ベクトルを用いて、扉の位置を基準位置として、当該基準位置から静止状態であると判定された位置までの相対移動ベクトルを求める。ここで、加速度ベクトル、角速度ベクトルおよび磁気方位ベクトルを用いた相対移動ベクトルの算出手法は、例えば特許文献1(特開2011−47950号公報)のデッドレコニング装置の処理で開示されている手法を用いることができる。
より具体的には、位置推定部102は、特許文献1(特開2011−47950号公報)のデッドレコニング装置の処理と同様に、以下のように相対移動ベクトルを求めることができる。
すなわち、位置推定部102は、加速度センサから受信した加速度ベクトルと角速度センサから受信した角速度ベクトルから重力方位ベクトルを求め、重力方位ベクトルと、角速度ベクトルまたは地磁気センサから受信した磁気方位ベクトルとから人間の姿勢角を移動方位として算出する。また、位置推定部102は、加速度ベクトルと角速度ベクトルとから重力加速度ベクトルを求め、重力加速度ベクトルと加速度ベクトルとから、歩行動作によって発生している加速度ベクトルを算出する。そして、位置推定部102は、重力加速度ベクトルと、歩行動作によって発生している加速度ベクトルとから、歩行動作を解析して検出し、検出結果に基づいて、歩行動作の大きさを、重力加速度ベクトルと歩行動作によって発生している加速度ベクトルとに基づいて計測して、計測結果を歩幅とする。そして、位置推定部102は、このようにして求めた移動方位と歩幅とを積算することにより、基準位置からの相対移動ベクトルを求める。すなわち、人間の歩幅あるいは肩幅、例えば、略60cm以下(より具体的には略40cm程度以下)の精度で、リアルタイムに従業者の基準位置からの相対位置を特定していることになる。
このようにして相対移動ベクトルが算出されたら、位置推定部102は、扉からの相対移動ベクトルと、記憶部110に記憶されている室内の地図データとから、室内における従業者の移動後の位置(絶対位置)を推定する。
これにより、位置推定部102は、従業者が室内に配置されたどの机の位置にいるかまでを推定することができ、その結果、人間の肩幅、例えば、略60cm以下(より具体的には略40cm程度以下)の精度で、従業者の位置を推定することが可能となる。
このような位置精度は、高ければ高いほどよいというものではない。例えば、2人以上が会話をしている場面を想定すると、体を接して話しをすることは少なく、ある程度の距離は離れている。そこで、精度を考える場合、人間の肩幅または歩幅相当の精度、立っているか、座っているかは、腰から膝までの長さ相当を本実施形態では適切な精度としている。
厚生労働省の公表している人体計測データ(河内まき子,持丸正明,岩澤洋,三谷誠二(2000):日本人人体寸法データベース1997−98,通商産業省工業技術院くらしとJISセンター)によれば、青年、高齢者の男女の肩幅に相当するデータ(肩峰幅)は、平均値の幅が最も低い高齢者女性で約35cm(34.8cm)、最も高い青年男性で約40cm(39.7cm)となっている。また、腰から膝までの長さ(恥骨結合上縁高―大腿骨外側上顆高)の差は、同様に、約34cm〜約38cmである。一方、人間が移動する場合の歩幅は、50m歩いた場合、95歩となり、これから約53cm(50÷95×10)となり、本実施形態による位置検出方法は、歩幅相当の精度が可能である。従って、上記データから、精度としては、60cm以下、好ましくは40cm以下が妥当であるとして本実施形態を構成している。これらデータは精度を考えるための基準の目安になるが、日本人に基づいたものであり、この数値に限定されるものではない。
また、従業者の絶対位置を推定し、推定した従業者が机の前の席で静止状態である場合には、動作状況検出部103は、地磁気センサから受信した磁気方位ベクトルの向きにより、従業者のディスプレイ装置に対する方向(向き)を判定する。また、動作状況検出部103は、従業者が机の前の席で静止状態である場合には、加速度ベクトルの鉛直方向の加速度成分から、従業者の姿勢、すなわち起立状態か着座状態かを判定する。
ここで、起立状態か着座状態かの判定は、例えば特許第4243684号公報に開示されているデッドレコニング装置と同様に、加速度センサから受信した加速度ベクトルと角速度センサから受信した角速度ベクトルから重力加速度ベクトルを求めて、鉛直方向の加速度成分を求めることができる。そして、動作状況検出部103は、例えば特許第4243684号公報に開示されているデッドレコニング装置と同様に、鉛直方向の加速度成分の山と谷のピークを求めることができる。
図10は、着座動作と起立動作のそれぞれを行った場合における鉛直方向の加速度成分の波形を示す図である。図10に示すように、着座動作の場合には、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が約0.5秒前後である。一方、起立動作の場合には、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が約0.5秒である。このため、動作状況検出部103は、かかるピークの間隔により、従業者が着座状態か起立状態かを判断している。すなわち、動作状況検出部103は、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、従業者の動作状態は着座状態であると判定する。また、動作状況検出部103は、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、従業者の動作状態は起立状態であると判定する。
このように、動作状況検出部103が従業者の動作状態が起立状態か着座状態かを判定することにより、従業者の高さ方向の位置を、略50cm以下(より具体的には、略40cm以下)の精度で検出したことを意味する。
さらに、図4に示した例のように、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサ等の人間の動作を検知する情報機器を搭載したスマートフォン300を腰に装着し、さらに、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサを備えた小型のヘッドセットタイプのセンサ群301を頭部に装着した場合には、動作状況検出部103は、さらに、以下のような従業者の姿勢や動作を検出することができる。
図11は、しゃがむ動作と起立動作とをそれぞれ行った場合における水平方向の角速度成分の波形を示す図である。加速度センサからの加速度データからは、図10に示す着座動作と起立動作と類似の波形が検出されるが、加速度データのみでしゃがむ動作と起立動作を判別することは困難である。
このため、動作状況検出部103は、図10の波形に基づく、上述した着座動作と起立動作の判別の手法とともに、角速度センサから受信した水平方向の角速度データの経時的変化が図11の波形に一致するか否かを判断することにより、しゃがむ動作と起立動作の判別を行っている。
具体的には、動作状況検出部103は、まず、加速度センサから受信した加速度ベクトルに基づく鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内であるか否かを判断する。
そして、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、動作状況検出部103は、角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図11に示す波形のように、0から徐々に増加した後急激な増加で山のピークに達し、山のピークから急激に下がった後徐々に0に戻り、且つこの間の時間が約2秒である場合に、従業者の動作がしゃがむ動作であると判定する。
また、動作状況検出部103は、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内であるか否かを判断する。そして、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、動作状況検出部103は、角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図11に示す波形のように、0から段階的に谷のピークに達し、谷のピークから徐々に0に戻り、且つこの間の時間が約1.5秒である場合に、従業者の動作が起立動作であると判定する。
このような動作状況検出部103におけるしゃがむ動作と起立動作の判定で用いる角速度ベクトルとしては、頭部に装着した角速度センサから受信した角速度ベクトルを用いることが好ましい。しゃがむ動作と起立動作において、頭部に装着した角速度センサからの角速度ベクトルに基づく水平方向の角速度成分が、図11に示す波形を顕著に示すからである。
図12は、従業者が静止状態で方向をほぼ90度変化させる動作を行った場合の鉛直方向の角速度成分の波形を示す図である。鉛直方向の角速度成分が正であれば右側に向きを変える動作であり、負であれば左側に方向を変化させる動作である。
動作状況検出部103は、角速度センサから受信した角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分の経時的変化が、図12に示す波形のように、0から徐々に山のピークに達した後徐々に0に戻り、且つこの間の時間が約3秒である場合に、方向が右に変化する動作と判定する。
また、動作状況検出部103は、鉛直方向の角速度成分の経時的変化が、図12に示す波形のように、0から徐々に谷のピークに達した後徐々に0に戻り、且つその間の時間が約1.5秒である場合に、方向が左に変化する動作と判定する。
動作状況検出部103は、頭部の角速度センサおよび腰のスマートフォン300の角速度センサの双方から受信した角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分が、共に、上述のような判断で図12の波形と類似する経時的変化を示す場合には、体全体の向きが右若しくは左に変わる動作と判定する。
一方、動作状況検出部103は、頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分が、上述のような図12の波形に類似する経時的変化を示すが、腰のスマートフォン300の角速度センサからの角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分が、図12の波形と全く異なる経時的変化を示す場合には、頭部だけ方向を右若しくは左に変える動作と判定する。このような動作としては、例えば、従業者が着座したまま、隣の従業者とコミュニケーションをとる場合の姿勢動作が考えられる。
図13は、着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した場合の頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分の波形を示す図である。
位置推定部102が従業者の絶対位置を机の前であると推定し、且つ動作状況検出部103が当該机の前にいる従業者が着座状態であることを検出した場合を考える。そして、このような場合に、動作状況検出部103は、その従業者の頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図13に示す波形のように、0から徐々に谷のピークに達し、その後急激に0に戻り、且つその間の時間が約1秒である場合に、着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した動作(見上げる動作)であると判定する。そして、さらに、動作状況検出部103は、水平方向の角速度成分が、図13に示す波形のように、0から徐々に増加しながら山のピークに達し、その後徐々に0に戻り、且つこの間の時間が約1.5秒である場合に、着座状態でディスプレイから上方向に目線を外した状態からディスプレイに目線を戻した動作であると判定する。
図14は、着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した場合の頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分の波形を示す図である。
位置推定部102が従業者の絶対位置を机の前であると特定し、且つ動作状況検出部103が当該机の前にいる従業者が着座状態であることを検出した場合を考える。そして、このような場合に、動作状況検出部103は、その従業者の頭部の角速度センサから受信した角速度ベクトルの水平方向の角速度成分が、図14に示す波形のように、0から急激に山のピークに達し、その後急激に0に戻り、且つその間の時間が約0.5秒である場合に、着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した動作(見下げる動作)であると判定する。
そして、さらに、動作状況検出部103は、水平方向の角速度成分が、図14に示す波形のように、0から急激に減少しながら谷のピークに達し、その後急激に0に戻り、且つこの間の時間が約1秒である場合に、着座状態でディスプレイから下方向に目線を外した状態からディスプレイに目線を戻した動作であると判定する。
このように、動作状況検出部103は、オフィスの従業者が日常取り得る姿勢や動作、すなわち、歩く(立った状態)、起立する(静止状態)、椅子に着座する、作業時にしゃがむ、着座状態あるいは起立状態で向き(方向)を変える、着座状態あるいは起立状態で天を仰ぐ、着座状態あるいは起立状態で俯く等を、上述の手法で判定することが可能になる。
なお、特許第4243684号公報のデッドレコニング装置の手法を用いる場合、特許第4243684号公報に開示されているように、エレベータによる人間の昇降動作も、鉛直方向の加速度成分を用いて判断している。
このため、本実施形態では、動作状況検出部103は、例えば特開2009−14713号公報に開示されているマップマッチング装置の機能を用い、エレベータのない場所で、鉛直方向の加速度成分が図10に示す波形で検出された場合には、特許第4243684号公報のデッドレコニング装置によるエレベータによる昇降動作とは異なり、起立動作または着座動作であることを高精度に判定することができる。
なお、本実施形態では、特許第4243684号公報および特許文献1(特開2011−47950号公報)に開示されたデッドレコニング装置と同様の技術を用いて、従業者の動作状態、基準位置からの相対移動ベクトル、姿勢(起立状態か着座状態か)を検出しているが、検出手法はこれらの技術に限定されるものではない。また、以上の説明では、従業者の動作状況が静止状態と判定された場合にその従業者の位置を特定しているが、従業者の動作状況が歩行状態である場合にも同様に、その従業者の位置を逐次特定するように構成してもよい。
補正部104は、通信部101が制御サーバ装置200から受信した電力情報と、記憶部110が記憶する電気機器の位置情報とに基づいて、位置推定部102により推定された室内における従業者の位置を補正する。つまり、補正部104は、図1に示した測位装置1の補正部30としての機能を持つ。
電気機器の消費電力を表す電力情報は、その電気機器の位置に従業者が存在するか否かを判断する1つの指標となる。つまり、従業者によって電気機器が操作されると消費電力の変化が生じるため、電力情報が変化していれば、その電気機器が従業者により操作されている、すなわち、従業者がその電気機器を操作可能な位置にいると判断することができる。そこで、本実施形態では、例えば、従業者が専用する電気機器(以下、専用機器という。)等、使用者を特定可能な電気機器が消費する電力を表す電力情報を制御サーバ装置200から測位サーバ装置100に送り、測位サーバ装置100の補正部104が、この電力情報を用いて、位置推定部102により推定された従業者の位置を補正するようにしている。
例えば、補正部104は、記憶部110が記憶する電気機器の位置情報を参照し、位置推定部102により推定された従業者の位置から所定の範囲内に、当該従業者の専用機器(例えば、デスクトップ型PCやノート型PC、充電器等)が配置されているか否かを判定する。そして、補正部104は、推定された従業者の位置から所定の範囲内に専用機器が配置されていれば、その専用機器の電力情報に基づいて、専用機器の消費電力の変化量が所定の閾値を超えるか否かを判定する。そして、補正部104は、その専用機器の消費電力の変化量が閾値を超えていれば、その専用機器を従業者が操作している電気機器と特定し、位置推定部102により推定された従業者の位置をその専用機器の位置に補正する。
専用機器を識別する方法としては、例えば、従業者と専用機器との対応関係を表す情報を、記憶部110が記憶する位置情報に含ませる、あるいは、従業者と専用機器との対応関係を表す情報を位置情報とは別のデータとして記憶部110に記憶させておき、補正部104が、この従業者と専用機器との対応関係を表す情報に基づいて、従業者の専用機器を識別するようにすればよい。なお、従業者の個人認証情報は、例えば、従業者が保持するスマートフォン300から検知データとともに測位サーバ装置100に送信される。
なお、以上の例では、補正部104が、専用機器の電力情報を用いて従業者の位置を補正するようにしているが、これに限定されるものではない。補正部104は、専用機器以外の他の電気機器の電力情報を用いて従業者の位置を補正することもできる。例えば、補正部104は、専用機器以外の他の電気機器の電力情報に基づいて、その電気機器の消費電力の変化量が閾値を超えると判断した場合に、位置推定部102により推定された複数の従業者の位置のうち、その電気機器の位置に最も近い従業者の位置を、その電気機器の位置に補正するようにしてもよい。
また、補正部104が従業者の位置を補正するために用いる位置情報は、室内に配置された各電気機器の位置を示しているが、ここで言う電気機器の位置とは必ずしも電気機器の本体部の位置を意味するものではない。例えば、電気機器の本体部と、電気機器を使用するために従業者が操作する操作部とが離れて設置されている場合には、位置情報で示される電気機器の位置は、電気機器の操作部の位置である。また、電気機器が人感センサまたは物体検知センサの検知結果に基づいて動作する場合には、位置情報で示される電気機器の位置は、人感センサまたは物体検知センサによる検知対象領域の位置である。
また、補正部104は、電気機器の電力情報を用いて従業者の位置を補正するだけでなく、監視カメラ400からの撮像画像に基づいて、位置推定部102により推定された従業者の位置をさらに補正するようにしてもよい。また、補正部104は、記憶部110が記憶する地図データを用い、例えば特開2009−14713号公報に開示されているマップマッチング装置の機能により、位置推定部102により推定された従業者の位置をさらに補正するようにしてもよい。また、補正部104は、監視カメラ400からの撮像画像の画像解析等により、位置推定部102により推定された従業者の位置だけでなく、動作状況検出部103により検出された従業者の動作状況(方向、姿勢)を補正するようにしてもよい。
ところで、位置推定部102により推定された従業者の位置を補正する方法としては、その他にも、例えば、RFIDやBluetooth(登録商標)等の短距離無線、光通信等の様々な手段を用いることが考えられる。しかし、位置推定部102により推定された従業者の位置の補正を行うためだけにこれらの手段を用いると、システム全体が大がかりなものとなり、コストアップ等の問題を招く。これに対し、本実施形態では、電気機器の消費電力を管理するために収集している電力情報を用いて、位置推定部102により推定された従業者の位置を補正するようにしているので、簡便な構成で、従業者の位置を精度よく測定することができる。
なお、人間の位置を検出可能な技術としては、加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサの検知データに基づいて測位サーバ装置100が実施する上述した方法の他に、例えば、ICカード等による入退室管理、人感センサによる人間の検知、無線LANを用いる方法、屋内GPS(IMES:Indoor MEssaging System)を用いる方法、カメラの撮像画像を画像処理する方法、アクティブRFIDを用いる方法、および可視光通信を用いる方法等が知られている。
ICカード等による入退室管理は、個人識別は可能であるが、測位精度が管理対象のエリア全体となり極めて低い。そのため、誰がそのエリアにいるかを知ることはできるものの、そのエリア内での人間の活動状況を把握することができない。
人感センサによる人間の検知は、人感センサの検知範囲となる1〜2m程度の測位精度が得られるが、個人識別を行うことができない。また、エリア内での人間の活動状況を把握するためには、多数の人感センサを分散してエリア内に配置する必要がある。
無線LANを用いる方法は、人間が所持する1台の無線LAN端末とエリア内に設置された複数台のLANアクセスポイントとの間の距離を測定し、三角測量の原理によりエリア内における人間の位置を特定する。この方法は、個人識別は可能であるが、測位精度の環境依存性が大きく、一般的に測位精度は3m以上と比較的低い精度となる。
屋内GPSを用いる方法は、GPS衛星と同じ周波数帯の電波を発する専用の送信機を屋内に設置し、その送信機から通常のGPS衛星が時刻情報を送信する部分に位置情報を埋め込んだ信号を送信する。そして、その信号を屋内の人間が所持する受信端末で受信することにより、屋内における人間の位置を特定する。この方法は、個人識別は可能であるが、測位精度が3〜5m程度と比較的低い精度となる。また、専用の送信機を設置する必要があり導入コストが嵩む。
カメラの撮像画像を画像処理する方法は、数十cm程度の比較的高い測位精度が得られるが、個人識別を行うことが難しい。このため、本実施形態の測位サーバ装置100では、従業者の位置、方向、姿勢を補正する場合にのみ、監視カメラ400の撮像画像を用いている。
アクティブRFIDを用いる方法は、電池を内蔵するRFIDタグを人間が所持し、RFIDタグの情報をタグリーダで読み取ることで人間の位置を特定する。この方法は、個人識別は可能であるが、測位精度の環境依存性が大きく、一般的に測位精度は3m以上と比較的低い精度となる。
可視光通信を用いる方法は、個人識別が可能であり、しかも数十cm程度の比較的高い測位精度が得られるが、可視光が遮られる場所では人間を検知できず、また、自然光や他の可視光等のノイズ源、干渉源が多いため、検出精度の安定性を維持することが難しい。
これらの技術に対し、本実施形態の測位サーバ装置100が実施する方法は、個人識別が可能で、しかも人間の肩幅または歩幅相当の高い測位精度が得られ、その上、人間の位置だけでなく、人間の動作状況を検出することができる。具体的には、本実施形態の測位サーバ装置100が実施する方法によれば、人間の動作状況として、オフィスの従業者が日常取り得る姿勢や動作、すなわち、歩く(立った状態)、起立する(静止状態)、椅子に着座する、作業時にしゃがむ、着座状態あるいは起立状態で向き(方向)を変える、着座状態あるいは起立状態で天を仰ぐ、着座状態あるいは起立状態で俯く等を検知することができる。
このため、本実施形態では、測位サーバ装置100が、スマートフォン300やセンサ群301の加速度センサ、角速度センサおよび地磁気センサの検知データに基づいて、上述した方法により、制御対象領域であるオフィス内の従業者の位置および動作状況を検出するようにしている。しかし、制御対象領域である室内における従業者の位置を検出する方法は、測位サーバ装置100が実施する上述した方法に限定されるものではなく、例えば、上述した他の方法の一つまたは複数の組み合わせにより従業者の位置を検出するようにしてもよく、また、測位サーバ装置100が実施する上述した方法に上述した他の方法の一つまたは複数を組み合わせて、従業者の位置を検出するようにしてもよい。
次に、制御サーバ装置200の詳細について説明する。制御サーバ装置200は、制御対象領域である室内の従業者の位置、動作情報(方向、姿勢)に基づいて、当該室内に設置された複数のLED照明機器500、複数のタップ600、複数の空調機700のそれぞれを、ネットワークを介して遠隔制御する。
図15は、本実施形態の制御サーバ装置200の機能的構成を示すブロック図である。本実施形態の制御サーバ装置200は、図15に示すように、通信部201と、消費電力管理部202と、機器制御部210と、記憶部220とを主に備えている。
記憶部220は、HDDやメモリ等の記憶媒体であり、制御対象となる複数のLED照明機器500、複数のタップ600、複数の空調機700の位置情報等、制御サーバ装置200の処理に必要な各種情報を記憶している。
通信部201は、測位サーバ装置100から、従業者の位置、動作情報(方向、姿勢)を表す検出結果データを受信する。また、通信部201は、複数のLED照明機器500、複数のタップ600に接続された電気機器、複数の空調機700から消費電力を表す電力情報を受信する。また、通信部201は、受信した電力情報のうち、測位サーバ装置100の補正部104において従業者の位置を補正するために用いられる電気機器の電力情報を、ネットワークを介して測位サーバ装置100に送信する。また、通信部201は、複数のLED照明機器500、複数のタップ600、複数の空調機700に対して電力制御を行うための制御信号を送信する。
消費電力管理部202は、通信部201が受信した電力情報に基づいて、複数のLED照明機器500、複数のタップ600に接続された電気機器、複数の空調機700の消費電力を管理する。消費電力管理部202は、これら制御対象の機器ごとの消費電力だけでなく、上述した系統電力計測機器から系統ごとの消費電力の総和を取得して、制御対象領域全体の総消費電力量を把握、管理することができる。消費電力管理部202が管理する消費電力の情報を例えばディスプレイに表示可能とすることで、消費電力の「見える化」を実現することができる。
機器制御部210は、照明機器制御部211と、コンセント制御部213と、空調機制御部215とを備えている。照明機器制御部211は、制御対象領域である室内における従業者の位置、動作情報(方向、姿勢)に基づいてLED照明機器500を制御する。より具体的には、照明機器制御部211は、例えば、従業者の位置の近傍に配置されたLED照明機器500に対して、従業者が着座状態であれば、その照明範囲を所定範囲より狭く設定し、照度を所定の閾値より高く設定する制御信号を通信部201を介して送信する。これにより、着座状態で作業を行っている従業者に対して、細かい作業に適した照明範囲や照度に制御することが可能となる。
一方、照明機器制御部211は、当該LED照明機器500に対して、従業者が起立状態であれば、その照明範囲を所定範囲より広く設定し、照度を所定の閾値より低く設定する制御信号を通信部201を介して送信する。これにより、起立状態の従業者が例えば室全体を見渡せるような照明範囲や照度に制御することが可能となる。
コンセント制御部213は、制御対象領域である室内における従業者の位置、動作情報(方向、姿勢)に基づいてタップ600のタップ口に対して電源のオンオフを制御する。より具体的には、コンセント制御部213は、例えば、従業者の位置の近傍に配置されたタップ600に接続されたディスプレイ装置に対して、従業者が着座状態であり、且つディスプレイ装置に対する方向が前方である場合には、タップ600においてディスプレイ装置が接続されたタップ口のスイッチをオンにする制御信号を通信部201を介して送信する。
一方、コンセント制御部213は、当該タップ600に接続されたディスプレイ装置に対して、従業者が起立状態であるか、またはディスプレイ装置に対する方向が後方である場合には、タップ600においてディスプレイ装置が接続されたタップ口のスイッチをオフにする制御信号を通信部201を介して送信する。
このように、ディスプレイ装置に対する従業者の方向によって電力制御を行うのは、ディスプレイ装置が従業者との正対関係で重要となる機器であり、方向が前方の場合にディスプレイ装置が使用されていると判断することができるからである。また、従業者の姿勢が着座状態の場合に、ディスプレイ装置が使用されていると判断することができる。このように、本実施形態では、実際の機器の利用を考慮して電力制御を行うことになり、単に機器からの距離によって電力制御を行う場合に比べて、より細かな制御を行うことが可能となる。
さらに本実施形態のコンセント制御部213は、従業者の個人認識情報に連動させてデスクトップ型PC本体やディスプレイ装置の電力制御を行っている。従業者の個人認証情報は、例えば、従業者が保持するスマートフォン300から測位サーバ装置100に送られ、測位サーバ装置100から制御サーバ装置200に伝達される。制御サーバ装置200は、この個人認証情報を用いて、従業者が専有して使用するデスクトップ型PC本体やディスプレイ装置を対象に電力制御を行うことができる。
空調機制御部215は、制御対象領域である室内における従業者の位置に基づいて空調機700の電源のオンオフを制御する。より具体的には、空調機制御部215は、例えば、従業者の位置の席が存在するグループに設定された空調機700の電源をオンにする制御信号を通信部201を介して送信する。
図16は、本実施形態の機器制御システムで扱われる情報の流れを説明する図である。測位サーバ装置100の通信部101は、スマートフォン300の検知データと、監視カメラ400の撮像画像とを受信する。通信部101が受信した検知データと撮像画像は、位置推定部102と動作状況検出部103とに渡される。位置推定部102は、検知データおよび撮像画像と、記憶部110が記憶する地図データとに基づいて、室内における従業者の位置を推定する。動作状況検出部103は、検知データおよび撮像画像に基づいて、当該従業者の動作状況を検出する。
制御サーバ装置200の通信部201は、タップ600に対して所定の周期で電力要求コマンドを送信し、その応答としてタップ600から電力情報を受信する。また、通信部201は、LED照明機器500および空調機700から所定の周期で電力情報を受信する。通信部201が受信した電力情報は、消費電力管理部202に渡される。消費電力管理部202は、電力情報に基づいて、複数のLED照明機器500、複数のタップ600に接続された電気機器、複数の空調機700の消費電力を管理する。
また、通信部201が受信した電力情報のうち、例えば専用機器の電力情報等、従業者の位置を補正するために用いる電力情報は、ネットワークを介して測位サーバ装置100へと送信される。測位サーバ装置100の通信部101は、制御サーバ装置200からネットワークを介して送信された電力情報を受信する。通信部101が受信した電力情報は、補正部104に渡される。補正部104は、電力情報と、記憶部110が記憶する電気機器の位置情報とに基づいて、位置推定部102が推定した従業者の位置を補正する。補正部104により補正された従業者の位置と、動作状況検出部103により検出された動作状況は、検出結果データとして、通信部101からネットワークを介して制御サーバ装置200へと送信される。
制御サーバ装置200の通信部201は、測位サーバ装置100からネットワークを介して送信された検出結果データを受信する。通信部201が受信した検出結果データは、機器制御部210に渡される。機器制御部210の照明機器制御部211、コンセント制御部213、および空調機制御部215は、それぞれ、検出結果データに基づいて機器に対する制御内容を決定し、制御対象の機器に対して通信部201を介して制御信号を送って、制御対象の機器を制御する。
次に、以上のように構成された本実施形態の測位サーバ装置100による検出処理について説明する。図17は、本実施形態の測位サーバ装置100による検出処理の手順を示すフローチャートである。かかるフローチャートによる検出処理は、複数のスマートフォン300のそれぞれに対応して実行される。
なお、測位サーバ装置100は、このフローチャートによる検出処理とは別個に、複数のスマートフォン300に搭載された加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサあるいはスマートフォン300とは別個の加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサのそれぞれの各センサから検知データ(加速度ベクトル、角速度ベクトル、磁気方位ベクトル)を一定間隔で受信し、複数の監視カメラ400から撮像画像を受信し、制御サーバ装置200から電力情報を受信している。
まず、従業者が制御対象領域である室内に入室したか否かを、例えば、開閉する扉の撮像画像等により判断する(ステップS11)。そして、入室した場合には(ステップS11:Yes)、動作状況検出部103は、入室した従業者の動作状況を、上述した手法により検出する(ステップS12)。そして、動作状況検出部103は、従業者の動作状況が歩行状態であるか否かを判断し(ステップS13)、歩行状態である間は(ステップS13:Yes)、動作状況の検出を繰り返し行う。
一方、ステップS13で従業者の動作状況が歩行状態でない場合には(ステップS13:No)、動作状況検出部103は、従業者の動作状況が静止状態であると判断する。そして、位置推定部102は、基準位置を扉として、扉からの相対移動ベクトルを、上述の手法で算出する(ステップS14)。
そして、位置推定部102は、記憶部110に保存されている室の地図データと、扉からの相対移動ベクトルにより、静止状態となった従業者の室内における位置を推定する(ステップS15)。これにより、位置推定部102は、従業者が室内に配置されたどの机の位置にいるかまでを推定することができ、その結果、従業者の肩幅(略60cm以下、より具体的には略40cm以下)の精度で、従業者の位置を推定することになる。
次に、動作状況検出部103は、さらに静止状態の従業者の動作状況として、従業者のディスプレイ装置に対する方向(向き)を、地磁気センサから受信した磁気方位ベクトルから検出する(ステップS16)。
次いで、動作状況検出部103は、従業者の動作状況として、着座状態か起立状態かという姿勢を、上述の手法で検出する(ステップS17)。これにより、動作状況検出部103は、従業者の高さ方向の位置を、略50cm以下(より具体的には、略40cm以下)の精度で検出したことになる。
さらに、動作状況検出部103は、従業者の動作状況として、しゃがむ動作か起立動作か、着座状態で向きを変更する動作か戻す動作か、着座状態で目線を上げる動作か目線を戻す動作か、着座状態で目線を下げる動作か目線を戻す動作か、をそれぞれ検出してもよい。
次に、補正部104は、電力情報と、記憶部110が記憶する電気機器の位置情報とに基づいて、ステップS15で推定された従業者の位置の補正が必要か否かを判断して、必要であれば補正する。また、補正部104は、ステップS16で検出された従業者の方向、ステップS17で検出された従業者の姿勢についても、必要に応じて補正する(ステップS18)。
そして、通信部101は、室内における従業者の位置、検出された方向および姿勢(補正された場合には、補正後の位置、方向および姿勢)を、検出結果データとして、制御サーバ装置200に送信する(ステップS19)。
次に、電力情報と電気機器の位置情報とに基づいて従業者の位置を補正する補正部104による位置補正処理の一例を説明する。図18は、本実施形態の位置補正処理の手順を示すフローチャートである。なお、図18に示す例は、従業者が専用する専用機器の電力情報を、位置補正処理に用いる電力情報として取得している場合の例である。
まず、補正部104は、記憶部110が記憶する電気機器の位置情報に基づき、位置推定部102により推定された従業者の位置から所定の範囲内に、当該従業者の専用機器があるか否かを判定する(ステップS21)。そして、位置推定部102により推定された従業者の位置から所定の範囲内に従業者の専用機器がなければ(ステップS21:No)、そのまま処理を終了する。
一方、位置推定部102により推定された従業者の位置から所定の範囲内に従業者の専用機器がある場合は(ステップS21:Yes)、補正部104は、その専用機器の電力情報に基づいて、消費電力の変化量が所定の閾値を超えるか否かを判定する(ステップS22)。そして、専用機器の消費電力の変化量が所定の閾値以下であれば(ステップS22:No)、そのまま処理を終了する。
一方、専用機器の消費電力の変化量が所定の閾値を超えていれば(ステップS22:Yes)、補正部104は、位置推定部102により推定された従業者の位置を、従業者の専用機器の位置に補正する(ステップS23)。
次に、制御サーバ装置200による機器制御処理について説明する。図19は、本実施形態の機器制御処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部201は、測位サーバ装置100から、検出結果データとしての従業者の室内における位置、方向、姿勢を受信する(ステップS31)。次に、機器制御部210の各制御部211,213,215は、受信した検出結果データに含まれる従業者の位置から、制御対象のLED照明機器500、タップ600、空調機700を特定する(ステップS32)。
より具体的には、照明機器制御部211は、記憶部220に保存された位置情報を参照して、絶対位置に相当する机に設置されたLED照明機器500を制御対象として特定する。また、コンセント制御部213は、記憶部220に保存された位置情報を参照して、絶対位置に相当する机の近傍に設置されたタップ600を制御対象として特定する。空調機制御部215は、記憶部220に保存された位置情報を参照して、絶対位置に相当する机があるグループに対応して設置された空調機700を制御対象として特定する。
次に、空調機制御部215は、特定した空調機700の電源をオンにする制御を行う(ステップS33)。
次に、コンセント制御部213は、受信した検出結果データの方向が前方であり、且つ当該検出結果データの姿勢が着座状態であるか否かを判断する(ステップS34)。そして、方向が前方であり、且つ姿勢が着座状態である場合には(ステップS34:Yes)、コンセント制御部213は、ステップS32で特定したタップ600においてディスプレイ装置が接続されたタップ口のスイッチをオンにする制御を行う(ステップS35)。
一方、ステップS34において、方向が後方であるか、または、姿勢が起立状態である場合には(ステップS34:No)、コンセント制御部213は、ステップS32で特定したタップ600においてディスプレイ装置が接続されたタップ口のスイッチをオフにする制御を行う(ステップS36)。
次に、照明機器制御部211は、受信した検出結果データの姿勢が着座状態であるか否かを再度判断する(ステップS37)。そして、姿勢が着座状態である場合には(ステップS37:Yes)、照明機器制御部211は、ステップS32で特定したLED照明機器500の照明範囲を所定範囲より狭く設定し、後述の調光制御によって照度が所定の閾値よりも高くなるように制御を行う(ステップS38)。
一方、ステップS37において、姿勢が起立状態である場合には(ステップS37: No)、照明機器制御部211は、ステップS32で特定したLED照明機器500の照明範囲を所定範囲より広く設定し、後述の調光制御によって照度が所定の閾値よりも低くなるように制御を行う(ステップS39)。
なお、機器制御部210の各制御部211,213,215は各制御対象の機器に対して上述した制御以外の制御を行うように構成してもよい。
また、従業者の動作状況として、しゃがむ動作か起立動作か、着座状態で向きを変更する動作か戻す動作か、着座状態で目線を上げる動作(見上げる動作)か目線を戻す動作か、着座状態で目線を下げる動作(見下げる動作)か目線を戻す動作かにより、各制御対象の機器に対する制御を行うように、機器制御部210の各制御部211,213,215を構成してもよい。
このような場合の各動作と制御対象の機器および制御方法として、以下のような例があげられる。これらの動作は、従業者が机の前に着座している状態を想定した場合に起こり得る動作であり、制御対象機器は、PCあるいはPCのディスプレイ装置、電気スタンド、個別空調に相当する卓上扇風機等である。
例えば、従業者が机にいる場合で、受信した検出結果データから、一定時間以上しゃがむ動作が継続していると判断した場合には、PCの電源が接続されたタップ口のスイッチをオフにするようにコンセント制御部213を構成することができる。また、機器制御部210に機器のモードを制御するモード制御部を設け、PCのディスプレイ装置をスタンバイモードに移行させるように、モード制御部を構成することができる。
また、着座状態から、起立動作を検出して、起立状態が一定時間以上継続した場合には、PCをスタンバイモードに移行するようにモード制御部を構成したり、同時にディスプレイ装置の電源が接続されたタップ口のスイッチをオフにするようにコンセント制御部213を構成することができる。
向きの変化という動作に対しては以下のような制御が一例としてあげられる。机の前に着座した状態から、顔あるいは上半身の向きの変化が検出され、この状態が一定時間以上継続した場合には、隣接する席の他の従業者と会話している等の状況が考えられ、PC、ディスプレイ装置、電気スタンド等の照明機器をスタンバイあるいはオフとし、従業者の向きが元の状態に戻った、元の姿勢に戻ったことを検出した場合には、PC、ディスプレイ装置、電気スタンド等の照明機器をオンにする等のようにコンセント制御部213、モード制御部を構成することができる。
また、従業者が机で書類を読むような場合には見下げる動作を行い、従業者がアイデアを思いつく、あるいは考えるような場合には天井方向を見上げる動作を行うことが考えられる。このため、一定時間以上見上げる動作または見下げる動作が継続して検出された場合には、PCをスタンバイモードに移行したり、ディスプレイ装置をオフにするような制御を行うようにコンセント制御部213、モード制御部を構成することができる。さらに、見下げる動作の場合には、電気スタンドをオフにしない制御を行うようにコンセント制御部213を構成してもよい。
このように本実施形態では、従業者の位置を肩幅の精度で特定し、従業者の方向や姿勢を検出して、機器の電力制御を行っているので、より細かい精度での機器の電力制御が可能となり、従業者の快適性、仕事の高効率化を維持しつつ、より一層の省電力化および省エネルギー化を実現することができる。
すなわち、本実施形態では、従業者を検出するだけでなく、その従業者が専有して使用する機器、その従業者が座る机の近傍の照明機器、空調機、オフィス機器を個別に制御することができ、且つ一人一人の電力使用量を同時に把握することが可能となる。
従来技術では、ビル、オフィス、工場全体、オフィス全体の電力がいわゆる「見える化」を実現することができても、個人個人がどのように省電力をしたらよいか不明であり、全体の目標値を超える、供給電力量を超えるといった逼迫した状況でないと、省電力化を意識しにくい等により、継続的に進めることができないが、本実施形態によれば、従業者の快適性を維持して業務の効率低下を抑制しながら、より一層の省電力化を実現することができる。
また、本実施形態によれば、機器の自動制御においても、従業者と機器だけでなく、機器間の協調制御をすることにより、省電力をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、電気機器の消費電力を管理するために収集している電力情報を用いて、位置推定部102により推定された従業者の位置を補正するようにしているので、簡便な構成で、従業者の位置を精度よく測定することができる。
すなわち、本実施形態の機器制御システムは、従業者の位置と動作状況に基づいて機器の制御を行うため、システムが把握している従業者の位置と、実空間での従業者の位置とにずれが生じると、自動電力制御が不安定になることが懸念される。本実施形態の機器制御システムでは、監視カメラ400の撮像画像が測位サーバ装置100に入力されるので、この監視カメラ400の撮像画像を用いて従業者の位置を補正することは可能である。しかし、従業者が室内に長時間滞在し続け、監視カメラ400による撮像の機会がなくなると、位置推定部102が推定する従業者の位置にずれが生じる。
ここで、監視カメラ400の他に、例えば、RFIDやBluetooth(登録商標)等の短距離無線、光通信等の様々な手段を用いて、位置推定部102が推定する従業者の位置を補正することが考えられるが、位置推定部102により推定された従業者の位置の補正を行うためだけにこれらの手段を用いると、システム全体が大がかりなものとなり、コストアップ等の問題を招く。これに対し、本実施形態では、電気機器の消費電力を管理するために収集している電力情報を用いて、位置推定部102により推定された従業者の位置を補正するようにしているので、簡便な構成で、従業者の位置を精度よく測定することができる。
本実施形態の測位サーバ装置100、制御サーバ装置200は、CPU等の制御装置と、ROMやRAM等の記憶装置と、HDD、CDドライブ装置等の外部記憶装置と、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態の測位サーバ装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御サーバ装置200で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の測位サーバ装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御サーバ装置200で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の測位サーバ装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御サーバ装置200で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、本実施形態の測位サーバ装置100で実行される検出プログラム、本実施形態の制御サーバ装置200で実行される制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施形態の測位サーバ装置100で実行される検出プログラムは、上述した各部(通信部101、位置推定部102、動作状況検出部103、補正部104)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から検出プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部101、位置推定部102、動作状況検出部103、補正部104が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本実施形態の制御サーバ装置200で実行される制御プログラムは、上述した各部(通信部201、消費電力管理部202、照明機器制御部211、コンセント制御部213、空調機制御部215を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部201、消費電力管理部202、照明機器制御部211、コンセント制御部213、空調機制御部215が主記憶装置上に生成されるようになっている。
(実施例1)
タップ600に接続された電気機器の中から、特に個々のデスクトップ型PCの電力情報を、制御サーバ装置200から測位サーバ装置100に送って補正部104による従業者の位置の補正に用いた。個々のデスクトップ型PCの設置位置は予め決定されているため、デスクトップ型PCの省電力モードあるいはシャットダウン状態からの従業者自身によるマニュアル操作での復帰時の消費電力の変化により、位置推定部102が推定した従業者の位置の補正が可能となった。従業者が長時間室内に滞在し続けたとしても、自席を離れる機会さえあれば、その際には速やかにデスクトップ型PCはスタンバイモードに入るため、再度自席に戻った際にデスクトップ型PCをマニュアル操作による復帰動作によって消費電力が変化し、その都度、位置推定部102が推定した従業者の位置が補正される。その結果、機器制御システムは常に正しい従業者の位置を把握し続けることができた。
(実施例2)
実施例1に対して、監視カメラ400を設けない構成とした。実施例2では、従業者が一旦自席に着いてデスクトップ型PCの復帰動作を行うまでは、相対移動ベクトルの基準位置が定まらずに従業者の位置を推定することができないが、従業者が一旦その動作を実施した後には、機器制御システムは常に正しい従業者の位置を把握し続けることができた。
(実施例3)
タップ600に接続された電気機器の中から、特に個々の机に設置されたスマートフォン300の充電器の電力情報を、制御サーバ装置200から測位サーバ装置100に送って補正部104による従業者の位置の補正に用いた。個々のスマートフォン300の充電器の設置位置は予め決定されているため、スマートフォン300を充電器に接続した際の消費電力の変化により、位置推定部102が推定した従業者の位置の補正が可能となった。
(実施例4)
上記の実施例(実施例1〜3)においては、全てのタップ600による全電力機器の電力情報は、およそ10秒間隔で制御サーバ装置200に送信するようにしていた。この場合、実施例1および実施例2におけるデスクトップ型PCに対するマニュアル操作後、もしくは実施例3におけるスマートフォン300の充電操作後、10秒程度以内で従業者が移動してしまった場合には、従業者の位置を正しく補正することができない。そこで、従業者の位置の補正に用いるデスクトップ型PCやスマートフォン300の充電器の電力情報については、その他の電気機器の電力情報よりも短い周期(およそ1秒程度もしくはそれ以下)で制御サーバ装置200に送信することが好ましい。一方、位置の補正には用いない電気機器の電力情報は、さほど時間分解能が要求されないため、データ通信の負荷を低減する意味でも、必要以上に送信時間間隔を短くしない方がよい。例えば、本実施例においては、デスクトップ型PCとスマートフォン300の充電器の電力情報の送信時間間隔を1秒とし、それ以外の電気機器の電力情報の送信時間間隔を10秒とした。その結果、従業者の位置を正しく補正しながら、必要最低限の実質的な電力情報を全ての電力機器から収集できるシステムを構築できた。
(実施例5)
実施例1に対して、監視カメラ400の代わりに人感センサ付きの照明器具を設置した。その照明器具の電源はタップ600に接続し、タップ600から制御サーバ装置200に照明器具の電力情報が送信されるようにした。なお、人感センサは人体から放出される赤外線を検知することにより人間を感知するものであり、そのセンサ出力値を外部に対して通信するといった特殊な手段は有さない、ごく簡素なタイプのものを使用した。その結果、実施例2に対して特に、室への出入りが多い従業者に対する位置精度を高めることができた。なお、人感センサ付の照明器具の下を通過する人の移動速度を考慮し、この照明器具の電力情報の送信時間間隔は0.2秒程度とし、その他の電力機器の電力情報の送信時間間隔は実施例4と同様とした。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えて具体化することができる。つまり、上述した実施形態の具体的な構成や動作はあくまで一例であり、用途や目的に応じて様々な変形や変更が可能である。例えば、上述した実施形態は、従業者の位置や動作状況に応じて室内の機器を制御する機器制御システムへの適用例であるが、本発明は、推定された位置を補正する技術として、様々な分野で利用可能である。また、上述した実施形態では、室内で業務活動を行う従業者の位置を補正するようにしているが、従業者以外の人間、あるいは作業用ロボット等の移動体の位置も同様に補正することができる。
1 測位装置
10 取得部
20 推定部
30 補正部
40 記憶部
100 測位サーバ装置
101 通信部
102 位置推定部
103 動作状況検出部
104 補正部
110 記憶部
200 制御サーバ装置
201 通信部
202 消費電力管理部
210 機器制御部
211 照明機器制御部
213 コンセント制御部
215 空調機制御部
220 記憶部
300 スマートフォン
400 監視カメラ
500 LED照明機器
600 タップ
700 空調機
特開2011−47950号公報

Claims (13)

  1. 電気機器が消費する電力を表す電力情報を取得する取得部と、
    移動体の位置を推定する推定部と、
    前記電力情報と前記電気機器の位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正する補正部と、を備えることを特徴とする測位装置。
  2. 前記補正部は、前記電力情報に基づいて前記移動体が操作している前記電気機器を特定し、推定された前記移動体の位置を、特定した前記電気機器の前記位置情報が示す位置に補正することを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
  3. 前記補正部は、前記電力情報で表される電力の変化量が閾値を超える前記電気機器を、前記移動体が操作している前記電気機器と特定することを特徴とする請求項2に記載の測位装置。
  4. 前記取得部は、前記電気機器が接続され、且つ、接続された前記電気機器が消費する電力を計測して外部に送信可能な通信型タップから、前記電力情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
  5. 前記補正部は、前記通信型タップに接続された前記電気機器のうち、前記移動体に対応付けられた前記電気機器の前記電力情報と前記位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正することを特徴とする請求項4に記載の測位装置。
  6. 前記取得部は、前記通信型タップに接続された前記電気機器のうち、前記移動体に対応付けられた前記電気機器の前記電力情報を、他の前記電気機器の前記電力情報よりも短い周期で取得することを特徴とする請求項5に記載の測位装置。
  7. 前記移動体に対応付けられた前記電気機器が、前記移動体が使用するパーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項5に記載の測位装置。
  8. 前記移動体に対応付けられた前記電気機器が、前記移動体が携帯する携帯機器のバッテリを充電する充電器であることを特徴とする請求項5に記載の測位装置。
  9. 前記推定部は、前記移動体が有する加速度センサ、角速度センサ、および地磁気センサの少なくともいずれかが検知する検知データに基づいて、前記移動体の位置を推定することを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
  10. 前記位置情報は、前記電気機器を使用する際に前記移動体が操作する操作部の位置を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
  11. 前記位置情報は、前記電気機器に接続された人感センサまたは物体検知センサによる検知対象領域の位置を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
  12. コンピュータに、
    電気機器が消費する電力を表す電力情報を取得する機能と、
    移動体の位置を推定する機能と、
    前記電力情報と前記電気機器の位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正する機能と、を実現させるためのプログラム。
  13. 制御対象領域内の移動体の位置を検出する測位装置と、前記測位装置にネットワークで接続され、前記制御対象領域に設置された電気機器を制御する制御装置と、を備える機器制御システムであって、
    前記測位装置は、
    前記電気機器が消費する電力を表す電力情報を取得する取得部と、
    前記移動体の位置を推定する推定部と、
    前記電力情報と前記電気機器の位置情報とに基づいて、推定された前記移動体の位置を補正する補正部と、
    補正された前記移動体の位置を前記制御装置に送信する送信部と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記測位装置から前記移動体の位置を受信する受信部と、
    前記移動体の位置に基づいて、前記電気機器を制御する機器制御部と、を備えることを特徴とする機器制御システム。
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