JP5777254B2 - 空調システムおよびクリーンルーム - Google Patents

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Description

本発明は、空調システムおよびクリーンルームに関する。詳しくは、トラス梁で上階を支持するクリーンルーム、および、このクリーンルームに用いられる空調システムに関する。
従来より、工業製品や医薬品に塵埃が混入するのを防ぐため、空気中の塵埃を大幅に低減したクリーンルームが設けられる。具体的には、クリーンルームの内部に製品の製造装置を配置して、塵埃の少ない環境で製造装置を稼働させる。
例えば、このクリーンルームは、二重床、二重壁、二重天井となっており、床面にはスリットが形成され、天井面には全面に亘って空気清浄装置が設けられている。各空気清浄装置は、天井裏空間の空気を吸い込んで清浄化し、下方に吹き出す。この吹き出した空気は、クリーンルーム内を通って、スリットから二重床の床下空間に流入し、二重壁の内部を通って、再び天井裏空間に至る。
このクリーンルームによれば、室内全体を高い清浄度に維持することができる。
ところで、以上のようなクリーンルームでは、クリーンルーム全体に亘って高い空気の清浄度を維持するため、天井面に多くの空気清浄装置を設置する必要があり、空気清浄装置の設置費用や運転費用が高くなる。
また、二重天井、二重壁、二重床を構築するので、クリーンルーム以外の空間が必要となり、施工コストも高くなる、という問題があった。
以上の問題を解決するため、局所クリーン化方式のクリーンルームが提案されている(特許文献1参照)。局所クリーン化方式とは、クリーンルーム全体の空気清浄度をある程度のレベルに抑えておき、製造装置が設置される一部の空間についてのみ高い空気清浄度とするものである。
具体的には、クリーンルームを二重床、二重壁、二重天井とせず、天井付近には、室内の空気を吸い込んで冷房負荷を処理して室内に吹き出す熱交換装置と、この熱交換装置の吹き出した空気を吸い込んで清浄化処理して室内の局所に向けて吹き出す空気清浄装置と、が設けられる。
ここで、熱交換装置は、下面の吸込口から空気を吸い込んで、側面の吹出口から吹き出す構造である。空気清浄装置は、上面の吸込口から空気を吸い込んで、下面の吹出口から吹き出す構造である。そのため、空気清浄装置は、熱交換装置下方に配置されている。
この特許文献1に示されたクリーンルームによれば、熱交換装置により冷房負荷を処理した空気が側方に吹き出されると、この空気は、空気清浄装置に吸い込まれて清浄化処理がなされ、下方に吹き出される。この吹き出された空気は、室内を循環して、その後再び上昇し、熱交換装置に回収される。よって、二重床、二重壁、二重天井を設けないので、室内空間を有効利用でき、さらに、クリーンルームの施工コストを低減できる。
また、熱交換装置および空気清浄装置を、局所的に空気清浄度を高めたい空間の天井面付近に配置することにより、局所クリーン化を実現でき、空気清浄装置の設置費用や運転費用を低減できる。
特開2011−2108号公報
ところで、近年、クリーンルームに収容される製造装置が大型化しており、天井高を高くすることが要請されている。また、製造装置のレイアウト変更に対応するため、クリーンルーム内の柱を極力無くして、大スパン化することも要請されている。
クリーンルームを大スパン化する場合には、施工コストを考慮すると、クリーンルームの上階あるいは屋根の支持構造としてトラス梁を採用することが必要となる。
このようなトラス梁を採用した大スパンのクリーンルームに対して、特許文献1の空調システムを適用すると、以下のような問題がある。
すなわち、空気清浄装置を製造装置の直上に配置する必要があるが、特許文献1に記載の空調システムでは、熱交換装置と空気清浄装置とを一組として配置する必要があるため、空気清浄装置の配置に制約があり、空気清浄装置をフレキシブルにレイアウトできない。よって、製造装置をクリーンルーム内の任意の位置に設置することができないうえに、製造装置のレイアウト変更に容易に対応できない、という問題がある。
本発明は、製造装置をクリーンルーム内の任意の位置に設置することができ、かつ、製造装置のレイアウト変更に容易に対応できる空調システムおよびクリーンルームを提供することを目的とする。
請求項1に記載の空調システムは、トラス梁で上階を支持するクリーンルームに用いられる空調システムであって、前記トラス梁内に設けられて室内の空気を吸い込んで冷却する空気冷却装置と、前記トラス梁内に設けられて前記空気冷却装置で冷却された空気が流れる送風路と、当該送風路の近傍に設けられて前記送風路を流れる空気を清浄化して室内に吹き出す空気清浄化装置と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、上階をトラス梁で支持する構造としたので、クリーンルームを大スパン化することができる。また、従来のように天井面や天井裏空間を設けないので、天井材が不要となり、施工コストを削減できる。
また、トラス梁内に空気冷却装置および送風路を設け、この送風路の近傍に空気清浄化装置を設けたので、トラス梁の下端が有効天井高さとなるから、有効天井高さを大きく確保したり、階高を低く設定したりすることができる。また、空気清浄化装置は、送風路の近傍の範囲であれば任意の位置に配置できるため、空気清浄化装置のレイアウトがフレキシブルとなる。よって、製造装置をクリーンルーム内の任意の位置に設置することができ、かつ、製造装置のレイアウト変更に容易に対応できる。
請求項に記載の空調システムは、前記送風路は、メンテナンス用の通路を兼用することを特徴とする。
天井高を高くすると、空気冷却装置や空気清浄化装置など天井付近に設置した機器を床面からメンテナンスするのが困難である。
そこで、この発明によれば、送風路をメンテナンス用の通路と兼用したので、天井高を高くしても、作業員が送風路を通って容易に空気冷却装置や空気清浄化装置などの機器にアクセスできるから、容易に機器をメンテナンスできる。
請求項に記載の空調システムは、前記送風路は、前記トラス梁に支持されるフレームと、当該フレームに着脱可能に取り付けられた板状のパネルと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、送風路を、トラス梁に支持されるフレームと、このフレームに着脱可能に取り付けられた板状のパネルと、を含んで構成した。
よって、風を通さない閉鎖パネルと風を通す開放パネルとを用意し、閉鎖パネルを用いて冷気の流路を形成するとともに、冷気が流入あるいは流出する部分には、開放パネルを用いて、送風路から空気清浄化装置に冷気が流れるようにする。ここで、開放パネルとは、例えば、エキスパンドメタル製のパネルや、パンチングメタル製のパネルが挙げられる。
また、閉鎖パネルおよび開放パネルを適宜交換することで、空気清浄化装置のレイアウト変更に応じて、冷気の流れを容易に変更できる。
請求項に記載の空調システムは、前記空気冷却装置は、上部の吸込口から吸い込んで下部の吹出口から吹き出す構造であり、前記送風路は、前記空気冷却装置の吹出口と略同じ高さであり、前記空気清浄化装置は、前記送風路よりも下方に位置することを特徴とする。
この発明によれば、空気冷却装置を上部の吸込口から吸い込んで下部の吹出口から吹き出す構造とし、送風路を空気冷却装置の吹出口と略同じ高さとし、空気清浄化装置を送風路よりも下方に配置した。
よって、製造装置の発熱による暖かい空気は、自然に上昇して送風路の上方の空間に溜まる。この溜まった空気は、空気冷却装置の上部の吸込口から吸い込まれて冷却され、下部の吹出口から吹き出す。この吹き出した冷気は、送風路を通り、この送風路よりも下方に位置する空気清浄化装置に至る。空気清浄化装置は、この冷気を清浄化して室内に吹き出す。
このように送風路の上方の空間を室内熱負荷の熱溜り層として利用して、温度成層にできるだけ逆らわずに空気を移動させるので、省エネルギー化を実現できる。
請求項に記載の空調システムは、前記送風路の近傍に設けられて室内を照明する照明装置をさらに備えることを特徴とする。
この発明によれば、送風路の近傍に照明装置を設けたので、天井高を高くしても、作業員が送風路を通って容易に照明装置にアクセスできるから、照明装置のメンテナンスが容易になる。
請求項に記載の空調システムは、前記トラス梁に支持される略平行な複数本の設備レールを備え、前記空気清浄化装置は、当該設備レール上に当該設備レールに沿って移動可能に配置され、前記照明装置は、当該設備レールから吊り下げ支持されることを特徴とする。
この発明によれば、トラス梁に支持される設備レールを設け、空気清浄化装置を設備レール上にこの設備レールに沿って移動可能に配置し、照明装置を設備レールから吊り下げ支持した。
よって、空調システムを建築構造と一体化することができ、従来のような吊りボルトやぶどう棚などが不要となるので、資材を削減できるうえに、耐震性を向上できる。
また、空気清浄化装置を設備レールに沿ってスライドさせて任意の位置に配置できるので、空気清浄化装置のレイアウト変更が容易となる。
請求項に記載の空調システムは、前記送風路に沿って設備配管が設けられることを特徴とする。
この発明によれば、送風路に沿って設備配管を設けたので、天井高を高くしても、作業員が送風路を通って容易に設備配管にアクセスできるから、設備配管のメンテナンスが容易になる。
本発明によれば、上階をトラス梁で支持する構造としたので、クリーンルームを大スパン化することができる。また、従来のように天井面や天井裏空間を設けないので、天井材が不要となり、施工コストを削減できる。また、トラス梁内に空気冷却装置および送風路を設け、この送風路の近傍に空気清浄化装置を設けたので、トラス梁の下端が有効天井高さとなるから、有効天井高さを大きく確保したり、階高を低く設定したりすることができる。また、空気清浄化装置は、送風路の近傍の範囲であれば任意の位置に配置できるため、空気清浄化装置のレイアウトがフレキシブルとなる。よって、製造装置をクリーンルーム内の任意の位置に設置することができ、かつ、製造装置のレイアウト変更に容易に対応できる。
本発明の一実施形態に係る空調システムが適用されたクリーンルームの概略構造を示す断面図である。 前記実施形態に係る空調システムの平面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空調システム10が適用されたクリーンルーム1の概略構造を示す断面図である。
クリーンルーム1は、床2、壁3A、3B、上階としての屋根4で囲まれた空間であり、天井高が高く、大スパンの大空間である。
ここで、図1中左側の壁を壁3A、図1中右側の壁を壁3Bとする。壁3A、3Bには、それぞれ、複数本の柱5A、5Bが設けられており、隣り合う柱5A同士あるいは柱5B同士の間には、壁3A、3Bに沿って延びる主トラス梁6A、6Bが架設されている(図2参照)。
この主トラス梁6Aと主トラス梁6Bとの間には、図1中左右方向に延びるトラス梁20が架設されており、屋根4は、このトラス梁20により支持されている。
このクリーンルーム1には、天井材が設けられておらず、屋根4の下面がクリーンルーム1の天井面となっている。
空調システム10は、トラス梁20内に設けられた空気冷却装置11と、トラス梁20内に設けられた送風路としてのコールドアイル12と、このコールドアイル12の近傍に設けられた空気清浄化装置13、送風装置14、および照明装置15(図2参照)と、を備える。
空気冷却装置11は、壁3A、3Bに沿って設けられ、空気を吸い込んで冷却し、この冷却した空気を吹き出すものである。
コールドアイル12は、トラス梁20に沿って延びており、空気冷却装置11で冷却された空気(冷気)が流れる。
空気清浄化装置13は、コールドアイル12を流れる空気を清浄化して室内下方に吹き出すものである。
送風装置14は、室内下方の空気を室内上方に送るものである。
これら空気冷却装置11、コールドアイル12、空気清浄化装置13、および送風装置14により、クリーンルーム1の室内で空気が上下に循環する循環路A、Bを形成する。
クリーンルーム1の室内には、2台の大型の製造装置7、8が設置されている。
このうち、製造装置7は、高い空気清浄度が必要とされる装置であるため、循環路Aにより、この製造装置7に高清浄度の空気を供給する。つまり、循環路Aは、空気の清浄化を主として行う。
また、製造装置8は、発熱量が大きいため、循環路Bにより、この製造装置8の排熱を含む高温の空気を空調する。つまり、循環路Bは、空気の清浄化に加えて、製造装置8の周囲の室温の調節も行う。
循環路Aは、以下のようにして形成される。
すなわち、製造装置7の直上には、空気清浄化装置13が設置され、この空気清浄化装置13の図1中左右両側には、送風装置14が設置されている。
送風装置14の両端には、ビニールカーテン141が設けられている。このビニールカーテン141は、室内下方の空気を局所的に吸い込むためのものである。
循環路Aでは、送風装置14により、室内下方の空気がコールドアイル12の上方の天井面付近に送られる。天井面付近に溜まった空気は、空気冷却装置11に吸い込まれて冷却された後に吹き出される。空気冷却装置11から吹き出した冷気は、コールドアイル12を流れて、空気清浄化装置13により清浄化されて、製造装置7に向かって吹き出される。これにより、製造装置7に高清浄度の空気が供給される。
循環路Bは、以下のようにして形成される。
すなわち、製造装置8の図1中左右両側面の上方には、空気清浄化装置13が設置されている。
循環路Bでは、製造装置8からの発熱により空気が暖められて、この暖められた空気は、上昇してコールドアイル12の上方の天井面付近に溜まる。この溜まった空気は、空気冷却装置11に吸い込まれて冷却された後に吹き出される。空気冷却装置11から吹き出した冷気は、コールドアイル12を流れて、空気清浄化装置13により清浄化されて、製造装置8の側面に向かって吹き出される。
図2は、空調システム10の平面図である。図3は、空調システム10のA−A断面図であり、図4は、空調システム10のB−B断面図である。
トラス梁20は、略水平に延びる上弦材21と、この上弦材21の所定間隔下方で略水平に延びる下弦材22と、斜め方向に延びて上弦材21と下弦材22とを連結する斜材23と、略鉛直方向に延びて上弦材21と下弦材22とを連結する束材24、とを備える。
互いに略平行に延びる下弦材22同士の間には、複数本の角パイプ221が互いに略平行にかつ下弦材22に略直交して架設されている。
角パイプ221同士の上には、複数本の設備レール25が互いに略平行にかつ角パイプ221に略直交して架設される。これにより、設備レール25は、トラス梁20に略平行となっている。
設備レール25は、上下を逆にしたT字形状のTバーであり、平板状の基部251と、この基部251の中央から上方に延びる突部252と、を備える。
また、図示しないが、上述のビニールカーテン141は、この設備レール25から吊り下げられている。
互いに略平行に延びる上弦材21同士の間には、複数本の吊材受け211が略平行に架設されている。この吊材受け211は、角パイプ221よりも粗いピッチで設けられている。この吊材受け211は、吊材212を介して、コールドアイル12を吊り下げ支持している。
ここで、トラス梁20の梁成の空間は、上から順に、熱溜り層P、温度制御層Q、清浄度制御層R、照明層Sの4つの層に区画される。
熱溜り層Pは、室内の暖かい空気が上昇して溜まる層であり、コールドアイル12の上端より上の層である。
温度制御層Qは、冷却された空気(冷気)が流れる層であり、具体的には、コールドアイル12が設けられる層である。
清浄度制御層Rは、空気清浄化装置13により冷気を清浄化する層であり、具体的には、コールドアイル12の下端から設備レール25までの層である。
照明層Sは、照明装置15が設けられる層であり、設備レール25よりも下の層である。
空気冷却装置11は、図2に示すように、主トラス梁6A、6Bに沿って複数台設けられ、主トラス梁6A、6Bおよびトラス梁20に支持される。この空気冷却装置11には、上部の熱溜り層Pの高さ位置に吸込口が設けられ、下部の温度制御層Qの高さ位置に吹出口が設けられている。
この空気冷却装置11は、上部の吸込口から空気を吸い込んで冷却し、下部の吹出口から吹き出す。
空気清浄化装置13は、矩形平版状であり、上面に吸込口が設けられ、下面に吹出口が設けられている。この空気清浄化装置13は、上面の吸込口から吸い込んだ空気を清浄化して、下面の吹出口から下方に吹き出す。
この空気清浄化装置13の両端側は、設備レール25の基部251に載置されている。設備レール25の突部252は、空気清浄化装置13の両端面を押えており、これにより、この空気清浄化装置13は、設備レール25に沿ってスライド可能である。
この空気清浄化装置13は、設備レール25を適宜増設することにより、任意の位置に集中して設置することもできる。
例えば、図2中二点鎖線Mで示す領域は、ブース型高清浄エリアであり、空気清浄化装置13が正方形状に集中して配置されている。また、図2中二点鎖線Nで示す領域は、ライン型高清浄エリアであり、空気清浄化装置13が一列に集中して配置されている。
照明装置15は、矩形状であり、この照明装置15の両端は設備レール25の基部251に吊り下げ固定されている。この照明装置15は、設備レール25の任意の位置に設置可能である。
コールドアイル12は、空気冷却装置11の吹出口から略水平に延びている。このコールドアイル12は、メンテナンス用の通路を兼用しており、図3に示すように作業員Xが通行可能となっている。
コールドアイル12は、図2に示すように、平面視では、主トラス梁6A、6Bに沿って延びる主送風路12Aと、この主送風路12Aから分岐してトラス梁20に略平行に延びる複数の分岐送風路12Bと、を備える。
送風路12A、12Bは、図3に示すように、断面視では、上方が開放された略コの字形状であり、平板状の床部121と、この床部121の両端に立設された一対の平板状の手摺部122と、を備える。一部の手摺部122にはラック123が設けられ、このラック123には設備配管124が敷設されている。これにより、設備配管124はコールドアイル12に沿って延びている。
これら送風路12A、12Bの床部121および手摺部122は、図示しないフレームと、このフレームに着脱可能に取り付けられたパネル125〜127と、で構成される。
パネル125〜127は、風を通さない鋼板製の閉鎖パネル125と、床部121に用いられて風を通すエキスパンドメタル製の開放パネル126と、手摺部122に用いられて風を通すパンチングメタル製の開放パネル127と、で構成される。
送風路12A、12Bには、基本的に閉鎖パネル125が用いられて冷気の流路が形成されるが、冷気が流入あるいは流出する部分には、開放パネル126、127が用いられる。
具体的には、上述の複数の空気冷却装置11の吹出口は、主送風路12Aの手摺部122に面している。この手摺部122の空気冷却装置11の吹出口に対向する部分は、開放されている。
また、空気清浄化装置13は、コールドアイルの分岐送風路12Bの近傍、具体的には、分岐送風路12Bの床部121の直下、あるいは、手摺部122の側方に設けられている。
床部121の空気清浄化装置13に対向する部分には、エキスパンドメタル製の開放パネル126が用いられている。また、手摺部122の空気清浄化装置13に対向する部分には、パンチングメタル製の開放パネル127が用いられている。
以上の空調システム10により暖気を冷却して清浄化する動作は、以下のようになる。
まず、暖気は上昇して熱溜り層Pに溜まる。この熱溜り層Pに溜まった暖気は、空気冷却装置11の吸込口に吸い込まれて冷却され、吹出口から吹き出される。空気冷却装置11の吹出口から吹き出した冷気は、温度制御層Qであるコールドアイル12の主送風路12Aに流入し、分岐送風路12Bに流れる。分岐送風路12Bに流れた冷気は、開放パネル126、127を通って外部に流れ出て、空気清浄化装置13の上面の吸込口に吸い込まれる。空気清浄化装置13に吸い込まれた空気は、清浄化されて、空気清浄化装置13の下面の吹出口から下方に吹き出される。
次に、空調システム10の空気清浄化装置13および照明装置15のレイアウトを変更する手順について説明する。
まず、空気清浄化装置13および照明装置15を設備レール25に沿って任意の位置に移動する。その後、移動前の空気清浄化装置13に対向する開放パネル126、127を閉鎖パネル125に交換する。次に、移動後の空気清浄化装置13に対向する閉鎖パネル125を開放パネル126、127に交換する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)、屋根4をトラス梁20で支持する構造としたので、クリーンルーム1を大スパン化することができる。また、従来のように天井面や天井裏空間を設けないので、天井材が不要となり、施工コストを削減できる。
また、トラス梁20内に空気冷却装置11およびコールドアイル12を設け、このコールドアイル12の近傍に空気清浄化装置13を設けたので、トラス梁20の下端が有効天井高さとなるから、有効天井高さを大きく確保したり、階高を低く設定したりすることができる。また、空気清浄化装置13は、コールドアイル12の近傍の範囲であれば任意の位置に配置できるため、空気清浄化装置13のレイアウトがフレキシブルとなる。よって、製造装置7、8をクリーンルーム1内の任意の位置に設置することができ、かつ、製造装置7、8のレイアウト変更に容易に対応できる。
(2)コールドアイル12をメンテナンス用の通路と兼用したので、天井高を高くしても、作業員がコールドアイル12を通って容易に空気冷却装置11や空気清浄化装置13などの機器にアクセスできるから、容易に機器をメンテナンスできる。
(3)コールドアイル12を、トラス梁20に支持されるフレームと、このフレームに着脱可能に取り付けられた板状のパネル125〜127と、を含んで構成した。
よって、風を通さない閉鎖パネル125と風を通す開放パネル126、127とを用意し、閉鎖パネル125を用いて冷気の流路を形成するとともに、冷気が流入あるいは流出する部分には、開放パネル126、127を用いて、コールドアイル12から空気清浄化装置13に冷気が流れるようにする。
また、閉鎖パネル125および開放パネル126を適宜交換することで、空気清浄化装置13のレイアウト変更に応じて、冷気の流れを容易に変更できる。
(4)空気冷却装置11を上部の吸込口から吸い込んで下部の吹出口から吹き出す構造とし、コールドアイル12を空気冷却装置11の吹出口と略同じ高さとし、空気清浄化装置13をコールドアイル12よりも下方に配置した。
よって、製造装置8の発熱による暖かい空気は、自然に上昇してコールドアイル12の上方の空間に溜まる。この溜まった空気は、空気冷却装置11の上部の吸込口から吸い込まれて冷却され、下部の吹出口から吹き出す。この吹き出した冷気は、コールドアイル12を通り、このコールドアイル12よりも下方に位置する空気清浄化装置13に至る。空気清浄化装置13は、この冷気を清浄化して室内に吹き出す。
このようにコールドアイル12の上方の空間を室内熱負荷の熱溜り層Pとして利用して、温度成層にできるだけ逆らわずに空気を移動させるので、空気冷却装置11の吸込空気と吹出空気との温度差を大きくとることが可能であり、省エネルギー化を実現できる。
(5)コールドアイル12の近傍に照明装置15を設けたので、天井高を高くしても、作業員がコールドアイル12を通って容易に照明装置15にアクセスできるから、照明装置15のメンテナンスが容易になる。
(6)トラス梁20に支持される設備レール25を設け、空気清浄化装置13を設備レール25の上にこの設備レール25に沿って移動可能に配置し、照明装置15を設備レール25から吊り下げ支持した。
よって、空調システム10を建築構造と一体化することができ、従来のような吊りボルトやぶどう棚などが不要となるので、資材を削減できるうえに、耐震性を向上できる。
また、空気清浄化装置11を設備レール25に沿ってスライドさせて、任意の位置に配置できるので、空気清浄化装置11のレイアウト変更が容易となる。
(7)コールドアイル12に沿って設備配管124を設けたので、天井高を高くしても、作業員がコールドアイル12を通って容易に設備配管124にアクセスできるから、設備配管124のメンテナンスが容易になる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1…クリーンルーム
2…床
3A、3B…壁
4…屋根(上階)
5A、5B…柱
6A、6B…主トラス梁
7、8…製造装置
10…空調システム
11…空気冷却装置
12…コールドアイル(送風路)
12A…主送風路
12B…分岐送風路
13…空気清浄化装置
14…送風装置
15…照明装置
20…トラス梁
21…上弦材
22…下弦材
23…斜材
24…束材
25…設備レール
121…床部
122…手摺部
123…ラック
124…設備配管
125…閉鎖パネル
126、127…開放パネル
141…ビニールカーテン
211…吊材受け
212…吊材
221…角パイプ
251…基部
252…突部
A、B…循環路
M…ブース型高清浄エリア
N…ライン型高清浄エリア
P…熱溜り層
Q…温度制御層
R…清浄度制御層
S…照明層
X…作業員

Claims (4)

  1. トラス梁で上階を支持するクリーンルームに用いられる空調システムであって、
    前記トラス梁内に設けられて室内の空気を吸い込んで冷却する空気冷却装置と、
    前記トラス梁内に設けられて前記空気冷却装置で冷却された空気が流れる送風路と、
    当該送風路の近傍に設けられて、前記送風路を流れる空気を浄化して室内に吹き出す空気清浄化装置と、
    前記送風路の近傍に設けられて室内を照明する照明装置と、を備え、
    前記トラス梁には、略平行な複数本の設備レールが設けられ、
    前記空気清浄化装置は、当該設備レール上に当該設備レールに沿って移動可能に配置され、
    前記照明装置は、当該設備レールから吊り下げ支持され、
    前記送風路は、上面が室内に開放されるとともに、側面および下面には、風を通さない板状の閉鎖パネルおよび風を通す板状の開放パネルが着脱可能に取り付けられ、前記空気冷却装置および前記空気浄化装置のメンテナンス用の通路を兼用することを特徴とする空調システム。
  2. 前記空気冷却装置は、上部の吸込口から吸い込んで下部の吹出口から吹き出す構造であり、
    前記送風路は、前記空気冷却装置の吹出口と略同じ高さであり、
    前記空気清浄化装置は、前記送風路よりも下方に位置することを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  3. 前記送風路に沿って設備配管が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 請求項1からのいずれかの空調システムを備えることを特徴とするクリーンルーム。
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