JP5328098B2 - 建物の換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にある地域の建物の換気システムに関する。本発明において、人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境とは、例えば塩分を含む大気、粉塵を含む大気、高温下の大気、汚染物質を含む大気環境などを言い、良好な大気環境とは、塩分、粉塵、汚染物質を含まず、かつ高温下の大気環境ではなく、人又は機器に悪影響を及ぼすことのない大気環境を言う。
住宅、事務所、工場などでは、室内の空気が炭酸ガス、ほこり、家具あるいは機械設備などから発生した揮発成分などにより、徐々に汚染されるので、換気口、換気ファン、空調機などを用いて建物外部の新鮮な大気を室内に取り込み換気している。建物周囲の大気が清浄である場合には、外部の大気で建物内部を置換すればよいが、建物周囲の大気が汚染されている場合には、単なる換気では意味をなさない。硫黄酸化物、窒素酸化物など一部の汚染物質については、法律により発生源での排出量が規制されているが、海岸沿いの大気中の塩分又は温泉地における硫黄酸化物などは、発生源で押さえることが難しい。
大気が汚染されている地域では、建物内部の機器の腐食、故障、寿命の低下といった障害が大きな問題になるケースがある。例えば、海岸近くの建物では、大気中に塩分を含むので、このような大気で換気すると、機器の腐食、故障あるいは寿命低下が起こる。このような環境下にある建物を換気する方法としては、取り込む大気を洗浄、ろ過し、汚染物質を除去した後に室内に導入する方法がある。しかし、この方法は、ろ材の交換、清掃などのメンテナンスが必要であり、コストの点でも非常に高価なシステムになる。例えば、汚染物質をほぼ100%除去する必要がある半導体製造工場又は精密機械を製造する建物では、クリーンルームが設けられているが、この設備は非常に高価なものである。
建物の換気システムについては、次のような技術も提案されている。屋外の空気を地中に埋設した配管に通し、地中の冷温熱と熱交換させた後、屋内に取り込む換気システム(例えば特許文献1参照)、あるいは地中の冷温熱と熱交換させた後、更に芳香性木材にも接触させマイナスイオンを付与した後、屋内に取り込む換気システム(例えば特許文献2参照)といった省エネルギー、健康増進効果を狙った換気システムが提案されている。
特開平11−94297号公報 特開2000−213774号公報
大気環境が良好で周囲の大気が清浄な場合には、換気ファン又は換気口を用いた換気システムで、コスト、性能の面で満足すべき換気効果を得ることができる。人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にあり、周囲の大気が汚染されている場合には、ろ過、洗浄した大気を室内に導入する換気システムを採用することができるけれども、この換気システムは、クリーンルームで代表されるように、コストが高いという欠点がある。また大気が汚染されていなくても、溶鉱炉の周辺など高温の環境下にある計器室なども室内の換気が問題となる。現在、特許文献1又は特許文献2に記載された換気システムも含め、人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にある建物の換気を、安価に又効果的に行うことができる換気システムは開発されていない。
本発明の目的は、人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にある建物の換気を安価に又効果的に行うことができる換気システムを提供することである。また既設建物にも容易に適用可能な建物の換気システムを提供することである。
発明の建物の換気システムは、人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にある建物の換気システムであり、前記建物と連絡する連絡通路を送気流路として利用した建物の換気システムであって、前記連絡通路と、大気環境が良好な地域に設けられ前記連絡通路と接続する吸気口と、前記吸気口から吸引した換気用の空気を前記連絡通路を通じて前記建物に送る送風機と、前記建物に設けた換気口又は換気ファンと、を含み、前記建物を換気するとき前記建物の内部圧力が外部の大気圧力を上回るように送気することを特徴とする。
本発明によれば、大気環境が良好な地域の空気を、建物と連絡する連絡通路を通じて建物内に送気するので、安価に建物内を換気することができる。連絡通路は、建物の付帯設備であり、さらに連絡通路が地下の場合には、通常、酸欠防止のための送風機が付設されているので、その送風機を流用すれば、吸気口の追設のみで本発明を実施することができる。よって大気をろ過、洗浄するクリーンルーム方式と比較し、設備及びメンテナンスの費用を大幅に低減することができる。さらに既設の建物にも容易に適用することができる。また建物を換気するとき、建物の内部圧力が外部の大気圧力を上回るように送気するので、建物自体のシール性が低い場合でも人又は機器に悪影響を及ぼす建物周囲の大気が、建物内に浸入することがなく、換気を効果的に行うことができる。
また本発明の建物の換気システムは、上記構成に加え、前記建物は、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器を収納した区画と大気環境の影響を受けにくい機器を収納した区画とに分離する建物内に設けた仕切壁と、両区画を連通させるための前記仕切壁に設けた通風口と、を有し、前記送風機からの送気が最初に大気環境の影響を受けやすい機器を収納した区画に流入し、次いで前記通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器を収納した区画に流入し、最終的に前記換気口又は前記換気ファンを通じて建物外に放出されることを特徴とする。
また本発明によれば、建物は、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器を収納した区画と大気環境の影響を受けにくい機器を収納した区画とに分離する建物内に設けた仕切壁と、両区画を連通させるための仕切壁に設けた通風口と、を有し、送風機からの送気が最初に大気環境の影響を受けやすい機器を収納した区画に流入し、次いで通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器を収納した区画に流入し、最終的に換気口又は換気ファンを通じて建物外に放出されるので、大気環境の影響を受けやすい機器を重点的に保護することができる。また仮に大気環境の影響を受けにくい機器を収納した区画内の空気が汚染されたとしても、その空気は大気環境の影響を受けやすい機器を収納した区画を経由せず、直接、屋外に排出されるので大気環境の影響を受けやすい機器を十分に保護することができる。
また本発明の建物の換気システムは、前記建物の換気システムにおいて、前記建物が、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器と大気環境の影響を受けにくい機器とが別々のフロアに収納されており、大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアと大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアとは、階段及び/又は通風口を介して連通し、前記送風機からの送気が、最初に大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアに流入し、次いで前記階段及び/又は通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアに流入し、最終的に前記換気口又は前記換気ファンを通じて建物外に放出されることを特徴とする。
また本発明によれば、建物は、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器と大気環境の影響を受けにくい機器とが別々のフロアに収納されており大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアと大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアとは、階段及び/又は通風口を介して連通し、送風機からの送気が最初に大気環境の影響を受けやすい機器を収納したフロアに流入し、次いで階段及び/又は通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器を収納したフロアに流入し、最終的に換気口又は換気ファンを通じて建物外に放出されるので、大気環境の影響を受けやすい機器を重点的に保護することができる。また仮に大気環境の影響を受けにくい機器を収納したフロアの空気が汚染されたとしても、その空気は大気環境の影響を受けやすい機器を収納したフロアを経由せず、直接、屋外に排出されるので大気環境の影響を受けやすい機器を十分に保護することができる。
また本発明の建物の換気システムは、前記建物が、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器と大気環境の影響を受けにくい機器とが別々のフロアに収納されており、大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアと大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアとは、階段及び/又は通風口を介して連通し、前記建物は、前記建物に電気、水、ガスなどを供給する配線、配管を収納し前記建物と接続するケーブルダクトを備え、前記ケーブルダクトを送気流路とし、前記吸気口は、大気環境が良好な地域に設けられ前記ケーブルダクトと接続し、前記送風機は、前記吸気口から吸引した換気用の空気を、前記ケーブルダクトを通じて前記建物に送り、前記送風機からの送気が、最初に大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアに流入し、次いで前記階段及び/又は通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアに流入し、最終的に前記換気口又は前記換気ファンを通じて建物外に放出されることを特徴とする。
また本発明によれば、建物は、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器と大気環境の影響を受けにくい機器とが別々のフロアに収納されており、大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアと大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアとは、階段及び/又は通風口を介して連通し、送風機からの送気が最初に大気環境の影響を受けやすい機器を収納したフロアに流入し、次いで階段及び/又は通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器を収納したフロアに流入し、最終的に換気口又は換気ファンを通じて建物外に放出されるので、大気環境の影響を受けやすい機器を重点的に保護することができる。また仮に大気環境の影響を受けにくい機器を収納したフロアの空気が汚染されたとしても、その空気は大気環境の影響を受けやすい機器を収納したフロアを経由せず、直接、屋外に排出されるので大気環境の影響を受けやすい機器を十分に保護することができる。
また本発明の建物の換気システムは、上記構成に加え、前記連絡通路又は前記ケーブルダクトは、前記吸気口以外の部分から、前記連絡通路内又は前記ケーブルダクト内に大気が漏込むことを防止するシール手段を備えることを特徴とする。
また本発明によれば、吸気口以外の部分からケーブルダクト内又は連絡通路内に大気が漏込むことを防止するシール手段を備えているので、人又は機器に悪影響を及ぼす大気が漏れ込んで清浄な大気が汚染されたり、大気温度が大幅に上昇することもない。例えば、ケーブルダクトの接続部に隙間がある場合、連絡通路が枝分かれし複数の建物に接続されている場合でも、隙間及び換気対象以外の建物に通じるケーブルダクト又は連絡通路はシールされているので吸気口以外の部分から人又は機器に悪影響を及ぼす大気を吸い込むことはない。
本発明の建物の換気システムは、建物と連絡する連絡通路と、大気環境が良好な地域に設けられ連絡通路と接続する吸気口と、吸気口から吸引した換気用の空気を連絡通路を通じて建物に送る送風機と、建物に設けた換気口又は換気ファンと、を含み、建物を換気するとき建物の内部圧力が外部の大気圧力を上回るように送気するので、人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にある建物の換気を安価に又効果的に行うことができる。また既設建物にも容易に適用することができる。また本発明の建物の換気システムにおいて、連絡通路に代え、ケーブルダクトを送気流路とすることもできる。
図1は、本発明の第1実施形態としての建物の換気システム1の概略的構成を示す図である。第1実施形態に示す建物の換気システム1は、発電所から排出される排水の水質を分析監視するための放水路モニター棟10に清浄な空気を送り建物内を換気する換気システムであって、放水路モニター棟10に水、電気などのユーティリティを供給するケーブルダクト30、清浄な大気を吸引する吸気口41、放水路モニター棟10内に清浄な空気を送り込む送風機43、建物内の空気を屋外に排出する換気ファン45を主に構成される。
発電所では、スチームでタービンを駆動し、タービンに連結する発電機により発電を行う。タービンを駆動し温度、圧力を低下させたスチームは、取水路から取水された海水で冷却され復水となる。一方、タービンから排気されるスチームを冷却し温度を上昇させた海水は、地下の放水路51を通じて海に放水している。放水路モニター棟10は、放水される海水の水質を測定、監視するために作られた平屋の建物で、放水直前の水を採取、分析するため、放水路51の出口付近すなわち海岸沿いに建設され、建屋内に機器、計測器を収納する。このため放水路モニター棟10の周囲の大気は塩分を含んでいる。
放水路モニター棟10の内部は、仕切壁20により二つの区画に分割され、海岸に近い区画は、サンプリング室12として、海岸から遠い区画は、電気盤室13として使用される。サンプリング室12には、サンプリングポンプ14、分析装置21、排水ピット16、排水管17が設置され、サンプリング管15を通じて放水路51からサンプリングポンプ14で連続的に海水を吸い上げ、分析装置21により、残留塩素などの分析を行った後、排水ピット16、排水管17を通じて海に戻す。一方、電気盤室13には、電源盤23、水質モニター24、データ記録発信器25、制御盤26が設置されている。水質モニター24には、放水路51に直接、挿入してあるセンサ22が繋がっており、温度などを連続計測し、これらデータはデータ記録発信器25を介して、発電所本館50内の中央制御室に送信される。上記のようにサンプリング室12には、比較的塩分に対して強い機器が設置され、電気盤室13には、塩分に弱い機器が設置されている。
仕切壁20は、放水路モニター棟10をサンプリング室12と電気盤室13とに分割するためのものであり、仕切壁20には小さな開口部19が設けられておる。この開口部19は、サンプリング室12と電気盤室13とを連通させ、放水路モニター棟10内を換気する際に、通風口となる。開口部19の大きさ、取り付け位置は、特に限定されないけれども、放水路モニター棟10内を換気するとき、室内にデッドスペースができず、室内全体を効率的に換気できるように、送風機43、換気ファン45の位置を考慮して決定することが望ましい。
ケーブルダクト30は、放水路モニター棟10にある二つの区画の内、発電所本館50に近い方の区画すなわち電気盤室13に接続されており、放水路モニター棟10で使用する水、電気などのユーティリティは、全てケーブルダクト30内に収納された電気配線、水道配管を通じて発電所本館50から供給されている。また、放水路モニター棟10から発電所本館50内の中央制御室に送信するデータを伝送するケーブル35もケーブルダクト30内に収納されている。なお、本ケーブルダクト30は、地中に埋設されている。
またケーブルダクト30は、発電所本館50近傍に吸気口41を有する吸気ダクト42
と接続する。吸気ダクト42は、放水路モニター棟10に送気する換気用の空気の取り込むためのものであって、吸気口41から取り込まれた空気は、放水路モニター棟10に送られる。このため、吸気口41は、塩分などを含まない清浄な空気を取り込める場所にあることが必要であり、本実施形態では、発電所本館50の直ぐ側に設けられている。発電所本館50は、発電所の管理運営を行う重要な役割を担っており、塩害、波浪の影響を受けないように、海から離れた場所に建設されている。そのため、通常の天候では、発電所本館50周辺での塩害はほとんど無視できる。吸気口41は、清浄な空気を取り込める場所にあれば、特定の場所に限定されないことは当然であるが、吸気ダクト42を発電所本館50の側面に設けることで、ケーブルダクト30との距離が近く、取り付けも容易となり、結果として低コストで実施することができる。
またケーブルダクト30は、周囲の大気が入り込まないように不要な開口部がパテなどのシール手段33でシールされている。シール手段33は、パテのほか粘着テープ、扉などが例示され、さらにこれらを用いて、ケーブル35の貫通部の隙間の充填、換気対象である放水路モニター棟10外の建物に通じるケーブルダクト30の隙間の充填などを行い、放水路モニター棟10内又はケーブルダクト30内に周囲の大気が入り込まないようにすることが好ましい。
送風機43は、吸気口41から取り込んだ清浄な空気を、ケーブルダクト30を介して放水路モニター棟10に送気するためのものであって、ケーブルダクト30と電気盤室13との接続部に取り付けられている。送風機43の性能は、特に限定されないけれども、放水路モニター棟10内を十分に換気するに必要な空気を送気できる性能が必要である。吸気口41から送風機43までの流路の長さは、数十メートルから場合によっては数百メートルにもなる。さらに、ケーブルダクト30の断面は、直径又は一辺の長さが数百ミリメートル程度円形又は四角形であり、内部に配線、配管が収納されているので、これらの点を考慮し送風量、吐出圧を決定する必要がある。さらに本実施形態に示すように放水路モニター棟10に排気用の換気ファン45を設ける場合にあっては、送風機43の送風量が換気ファン45の送風量を上回り、放水路モニター棟10内の圧力が外気より高くなるように設定する。このように設定することで、放水路モニター棟10内に放水路モニター棟10周辺の塩分を含んだ大気が漏れ込むことを防止することができる。
換気ファン45は、屋内の空気を屋外に排出するものであって、海側のサンプリング室12に設置されている。換気ファン45は、通常の建物に使用される一般的な換気用のファンを使用することができる。換気ファン45の性能は、送風機43と同様、特定の性能のものに限定されるものではないけれども、送風機43の送風量を下回るように設定することが必要である。また、通風口である仕切壁20に設けられた開口部19の位置を考慮し、室内を効率的に換気することができる位置に設けることが望ましい。
上記構成からなる本発明の建物の換気システム1は、以下の要領で換気が行われる。まず発電所本館50の周囲の清浄な大気が、吸気口41から吸い込まれ、ケーブルダクト30を通じて、送風機43により電気盤室13に送気される。送風機43からの清浄な空気は、まず電気盤室13に入り、電気盤室13を換気する。電気盤室13に送り込まれた清浄な空気は、仕切壁20に設けられた開口部19を介してサンプリング室12に入り、サンプリング室12を換気し、最終的に換気ファン45により屋外に排出される。
サンプリング室12は、排水管17を介して外気と通じており、塩気を含んだ空気が入り込む可能性がある。また分析装置21から排水ピット16に分析後の海水を排出するので、室内の空気に塩分が含まれやすい。このためサンプリング室12には、比較的塩分に対して強い機器が設置されている。一方、電気盤室13は、直接海岸沿いの大気に通じる部分が無いので、電気盤室13に潮風が侵入することはほとんどない。このため電気盤室13には、塩分に弱い機器が設置されている。しかしながら、サンプリング室12と電気盤室13とは、開口部19を通じて連通し、さらに図示を省略した扉を開けることで連通するため、電気盤室13に塩気を含んだ空気が入り込む可能性もある。
この点、本換気システム1は、まず最初に、電気盤室13を清浄な空気で置換し、その後、電気盤室13から排出される空気でサンプリング室12を置換するので、仮にサンプリング室12が汚染されたとしても、電気盤室13が汚染されることはない。また送風機43の風量は、換気ファン45の風量よりも多くなるように設定しているので、放水路モニター棟10内は、加圧状態となり、塩分を含む外気が建物の隙間から室内に入ることは無い。逆に室内の空気が、排水管17、建物の隙間などから外部に押し出されるため、悪天候時に潮風が侵入する確率を大幅に少なくできる。さらに、ケーブルダクト30は、不要な開口部がパテでシールされているので、周囲の大気が漏れ込む恐れもない。これにより建物内を、塩分を含まない空気で換気することが可能となり、電気関係の機器の寿命を大幅に延長させることができる。
上記のように本発明の建物の換気システム1は、ケーブルダクト30を送気流路として利用する点に大きな特徴があり、このような構成を採用することで、安価に建物内を換気することができる。また、建物を換気するとき建物の内部圧力が外部の大気圧力を上回るように送気するので、建物自体のシール性が低い場合でも人又は機器に悪影響を及ぼす建物周囲の大気が、建物内に浸入することがなく、換気を効果的に行うことができる。第1実施形態では、地下に埋設したケーブルダクト30の例を示したけれども、地上に設置したケーブルダクトを使用可能なことはもちろんである。ただし、地下のケーブルダクト30を利用すれば、地下の温度が年間を通じて比較的安定しているので、夏季には冷却効果、冬季には暖房効果を得ることが可能となり、放水路モニター棟10の冷暖房費を安くすることができる付随的な効果も得ることができる。特に後述の第2実施形態に示す地下の連絡通路を送気流路として利用する場合には、熱容量が大きいことから、その効果も大きい。さらに第1実施形態では、換気ファン45を用いる例を示したけれども、換気ファン45に代え、換気口を設けてもよい。このときも、建物内の圧力が周囲の大気圧を上回るように送気することで、塩分を含む大気の侵入を防止することができる。
図2は、本発明の第2実施形態としての放水路モニター棟70の換気システム60の概略的構成を示す図である。図1と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、相違点を中心に説明する。第2実施形態に示す換気システム60は、第1実施形態に示す換気システム1と基本的な構成はほぼ同じであり、換気のメカニズムも基本的には同じである。ただし建物である放水路モニター棟70の構造、送気流路をケーブルダクト30に代え、連絡通路80を用いている点が大きな相違点である。
第2実施形態に示す放水路モニター棟70は、第1実施形態に示す放水路モニター棟と同様、発電所から放水される海水の水質を測定、監視するための機器、計測器を収納する建物であり、海岸近くに設置された地下1階、地上1階の2階建である。地下1階がサンプリング室72で、地上1階が電気盤室73であり、設置されている機器は、第1実施形態に示す放水路モニター棟10と同一である。第2実施形態に示す放水路モニター棟70も、第1実施形態に示す放水路モニター棟10と同様、電線、配管を収納する発電所本館50と連絡するケーブルダクト30を有する。さらに放水路モニター棟70と発電所本館50とを連絡する発電所の所員が往来できる連絡通路80を有する。第2実施形態に示す放水路モニター棟70の換気システム60では、この連絡通路80を用いて清浄な空気を送気する。
連絡通路80は、暴風雨などの悪天候時でも、安全に発電所本館50と往来できるように地下に設けられており、一端が放水路モニター棟70のサンプリング室72、他端が発電所本館50とつながっている。連絡通路80と放水路モニター棟70のサンプリング室72との接続部、及び連絡通路80と発電所本館50との接続部には、扉81、82が設けられている。この扉81、82は、通常閉められているおり、所員が連絡通路80を使用する際に開けられる。また、連絡通路80は、発電所本館50のすぐ側に設けられた吸気ダクト42と連通するとともに、放水路モニター棟70のサンプリング室72との接続部であって、所員の往来のじゃまとならない場所に送風機43を有する。さらに送風機43の吐出部には、送気された空気を電気盤室73に送るための送気ダクト75が建物の端部に床76を貫通するかたちで設けられている。なお、ケーブルダクト30は、連絡通路80の天井部分に設けられている。
放水路モニター棟70は、地下1階地上1階建てで、地上と地下とは床76で仕切られており、地上と地下とは階段77で連絡されている。この階段77は、送気ダクト75と対向する端部に設けられており、扉は設けられておらず、地上一階と地下一階は、常時連通している。また放水路モニター棟70には、地下1階の空気を屋外に排出する排気ダクト78が、送気ダクト75の近傍に設けられている。排気ダクト78の一端は、電気盤室73の壁面を開口し取り付けられ、この電気盤室73の壁面との接続部には、換気ファン45が取り付けられている。送風機43及び換気ファン45の性能並びに送風機43と換気ファン45の風量などの関係は、第1実施形態と同じである。
上記構成からなる本発明の建物の換気システム60は、以下の要領で換気が行われる。まず発電所本館50の周囲の清浄な大気が、吸気口41から吸い込まれ、連絡通路80を通じて、送風機43により送気ダクト75を介して地上1階の電気盤室73に送気される。送風機43からの清浄な空気は、まず電気盤室73に入り、電気盤室73を換気する。電気盤室73に送り込まれた清浄な空気は、階段77を通じて地下1階のサンプリング室72に入り、サンプリング室72を換気し、最終的に排気ダクト78、換気ファン45を通じて屋外に排出される。このとき送気ダクト75、階段77及び排気ダクト78を交互に建物の端部近傍に配置するので、建物内にデッドスペースを生じさせることなく建物全体を効果的に換気することができる。
このような第2実施形態に示す建物の換気システム60の効果は、第1実施形態に示す建物の換気システム1の効果と基本的に同じである。第2実施形態では、階段77を通風口として利用する例を示したけれども、階段77の入口部、出口部に扉が設けられている場合にあっては、第1実施形態に示すように通風口19を設けてもよいことは言うまでもない。また、第2実施形態では、連絡通路80を送気流路として利用する例を示したけれども、第1実施形態と同様、ケーブルダクト30を送気流路として使用することができることは当然である。但し、以下の点から連絡通路80を備える場合にあっては、連絡通路80を送気流路として利用することが好ましい。
所員が往来する連絡通路80は、酸欠防止の観点から連絡通路80内を換気しておく必要があるため、連絡通路80を建物の換気の送気流路として利用することで、連絡通路80の換気と建物内の換気とを一度に行うことができる。またケーブルダクト30は、ダクト内に配線、配管が多い場合、又はケーブルダクトの径が小さい場合、送気量も自ずと制限されてしまうが、連絡通路80は、断面積が大きいので、このような制限がない。
第1、第2実施形態では、送風機43は、放水路モニター棟10、70とケーブルダクト30あるいは連絡通路80との接続部に設置される例を示したけれども、送風機43は、吸気口41から、ケーブルダクト30と放水路モニター棟10との接続部又は連絡通路80と放水路モニター棟70との接続部までの間であればどの位置に配置しても良い。また通気抵抗が極端に大きく、一般的に入手可能な送風機43一台では、必要風量を送気できない場合には、複数の送風機43を流路に沿って配置しても良い。既存の設備を改造する場合、送風機43の設置スペース、メンテナンスの容易さを考えると、送風機43の設置は、吸気口41の入口部、放水路モニター棟10とケーブルダクト30又は放水路モニター棟70と連絡通路80との接続部が現実的と思われる。
また第1、第2実施形態では、ケーブルダクト30又は連絡通路80が、発電所本館50と放水路モニター棟10、70のみに通じている例を示したけれども、途中で分岐し他の建物に通じているケースもある。その建物が塩害を含む大気環境下にあると、その建物に繋がっているケーブルダクト又は連絡通路を通じて塩分を含む大気を吸い込んでしまうので、換気対象とする建物以外の建物に通じるケーブルダクト又は連絡通路は、パテあるいは扉によるシールを行い、本発明による換気システムの流路とは遮断しておくことが望ましい。そうすることにより、送風機43は、吸気口41を通じた清浄な大気のみを吸引して放水路モニター棟10、70に供給することができる。
また、第1、第2実施形態では塩害防止対策としての本発明の実施形態、つまり塩分を含む大気環境下にある建物の換気システムを示したけれども、本発明はこのような環境下にある建物に限定されるものではなく、鋳物工場などのように高濃度の粉塵で汚染された環境下、溶鉱炉の周辺のように高温の環境下にある操作室、計測器室、汚染された大気環境下にある建物など、人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にある建物の換気に適用することができる。
本発明の第1実施形態としての建物の換気システム1の概略的構成を示す図である。 本発明の第2実施形態としての建物の換気システム60の概略的構成を示す図である。
符号の説明
1、60 建物の換気システム
10、70 放水路モニター棟
12、72 サンプリング室
13、73 電気盤室
19 開口部
20 仕切壁
30 ケーブルダクト
33 シール手段
41 吸気口
43 送風機
45 換気ファン
77 階段
80 連絡通路

Claims (5)

  1. 人又は機器に悪影響を及ぼす大気環境下にある建物の換気システムであり、前記建物と連絡する連絡通路を送気流路として利用した建物の換気システムであって、
    前記連絡通路と、
    大気環境が良好な地域に設けられ前記連絡通路と接続する吸気口と、
    前記吸気口から吸引した換気用の空気を前記連絡通路を通じて前記建物に送る送風機と、
    前記建物に設けた換気口又は換気ファンと、を含み、
    前記建物を換気するとき前記建物の内部圧力が外部の大気圧力を上回るように送気することを特徴とする建物の換気システム。
  2. 前記建物は、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器を収納した区画と大気環境の影響を受けにくい機器を収納した区画とに分離する建物内に設けた仕切壁と、両区画を連通させるための前記仕切壁に設けた通風口と、を有し、
    前記送風機からの送気が、最初に大気環境の影響を受けやすい機器を収納した区画に流入し、次いで前記通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器を収納した区画に流入し、最終的に前記換気口又は前記換気ファンを通じて建物外に放出されることを特徴とする請求項1に記載の建物の換気システム。
  3. 前記建物は、機器を収納する建物であって、大気環境の影響を受けやすい機器と大気環境の影響を受けにくい機器とが別々のフロアに収納されており、大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアと大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアとは、階段及び/又は通風口を介して連通し、
    前記送風機からの送気が、最初に大気環境の影響を受けやすい機器が収納されたフロアに流入し、次いで前記階段及び/又は通風口を通じて大気環境の影響を受けにくい機器が収納されたフロアに流入し、最終的に前記換気口又は前記換気ファンを通じて建物外に放出されることを特徴とする請求項1に記載の建物の換気システム。
  4. 前記建物に電気、水、ガスなどを供給する配線、配管を収納し前記建物と接続するケーブルダクトを備え、前記連絡通路に代え前記ケーブルダクトを送気流路とし、
    前記吸気口は、大気環境が良好な地域に設けられ前記ケーブルダクトと接続し、
    前記送風機は、前記吸気口から吸引した換気用の空気を、前記ケーブルダクトを通じて前記建物に送ることを特徴とする請求項に記載の建物の換気システム。
  5. 請求項1から3のいずれか1に記載の連絡通路又は請求項4に記載のケーブルダクトは、前記吸気口以外の部分から、前記連絡通路内又は前記ケーブルダクト内に大気が漏込むことを防止するシール手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の建物の換気システム。
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