JP5776327B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
また、開閉機構が動作する前に、電磁石装置のプランジャで可動接触子を保持し、可動接触子の戻りを遅くする装置も知られている(例えば、特許文献2)。
一方、特許文献1の装置は、ばねを強制的に座屈させて力を弱めるため、相当な長さのばねが必要となる。さらに、小型の可動接触子は軽量なので過電流遮断時の回動動作が速く、可動接触子と比較して開閉機構の動作が相対的に遅れる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、部品数を減少させ、簡便な動作を行なう部品を備えたことでコストダウン及び小型化を図ることができる回路遮断器を提供することを目的としている。
また、回路遮断器の小型化を図るために、小型軽量の可動接触子を使用しても、可動接触子の可動側係合部が当接する係合内壁面から可動接触子の回動中心に向かって反力が発生している限り、可動接触子が所定の位置を保持し、電磁発生力が減少したときの限流性能に影響を与えない。
また、係合内壁面は、通常の通電状態で可動側係合部と当接し、付勢力に対して逆向きに第1反力を発生させる平坦状からなる第1カム面と、可動接触子が所定の位置まで開極方向に回動する際に可動側係合部と当接し、曲率中心を可動接触子の回動中心に一致させた凹曲面からなる第2カム面とを備え、簡便な動作を行なう部品を備えたことで、回路遮断器のコストダウンを図ることができる。
この発明によると、可動接点及び固定接点の間の接点ギャップ長が、通電経路を遮断する長さとして確保されるので、短絡電流などの大電流が流れる際に、通電の遮断を確実に行なうことができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の回路遮断器において、前記可動接触子が所定の位置を超えて開極方向に回動しようとするときに、当該可動接触子の回動を規制する回動規制部材を設けた。
さらに。請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の回路遮断器において、前記接圧バネをコイルバネで構成し、当該コイルバネの空洞部に一部を挿入したガイド部材と、前記可動接触子の前記回動中心とを、前記コイルバネの前記バネ中心線上で係合するようにした。
図1は、本発明に係る1実施形態の多極回路遮断器10の閉極状態を示し、図2は、多極回路遮断器10のトリップ状態を示すものである。
本実施形態の多極回路遮断器10は、モールド樹脂製の本体ケース13に内蔵された電源側端子14、負荷側端子15、固定接触子16、可動接触子17、ホルダ18、消弧装置19、開閉機構20、過電流引外し装置22、トリップクロスバー23及び可撓リード線24を備えている。
開閉機構20はトグルリンク機構とラッチを備えており、その下端部がホルダ18に連結されており、上部は、カバー11bから外部に突出したロッカー式操作ハンドル21に連結されている。過電流引外し装置22は、バイメタルと電磁石を組合せた熱動−電磁形の装置である。トリップクロスバー23は、過電流引外し装置22の機械的な動作信号を受けて開閉機構20をトリップ動作させる。また、可撓リード線24は、電源側端子14及び可動接触子17の間を接続している。
また、各極室の可動接触子17は、図1及び図3に示すように、一端側に固定接触子16の固定接点16aと接触する可動接点17aが設けられ、他端側にカム係合ピン25が固定されているとともに、可動接点17a及びカム係合ピン25の間の位置に、後述するガイド部材26が係合する可動側係合凹部27が形成されている。
各保持機構28は、図4に示すように、可動接触子17の他端側が入り込むようにホルダ18に設けた切欠き開口部29の内壁に形成され、可動接触子17のカム係合ピン25が係合するカム面30と、カム面30に対向して切欠き開口部29の内壁に設けた平坦なバネ受け面31と、可動接触子17の可動側係合凹部27に係合するガイド部材26と、ガイド部材26を保持してガイド部材26及びバネ受け面31との間に圧縮した状態で配置されるコイルバネ32と、を備えている。
また、カム面30の近くには、ホルダ18の外周から切欠き開口部29内に向けて第1挿通孔33aが形成されており、この第1挿通孔33aの延長線上に、バネ受け面31に直交する第2挿通孔33bが形成されている。
次に、図5から図8は、固定接触子16及びホルダ18に支持された可動接触子17の開閉状態を示すものであり、図5は多極回路遮断器10がON状態(通常の通電状態)のときを示し、図6は通電経路に過電流が流れた短絡トリップの初期を示し、図7は短絡トリップの中期を示し、図8は短絡トリップの終期を示すものである。
ここで、互いに係合する可動側係合凹部27及びガイド側係合凹部26cは、コイルバネ32のバネ中心線P上に位置している。
このとき、ガイド部材26からコイルバネ32のスプリング力Fsが可動接触子17の可動側係合凹部27に作用しているので、カム係合ピン25が当接する平坦な第1カム面30aからスプリング力Fsと逆向きに反力Fpが作用する。また、異なった位置でスプリング力Fs、反力Fpが作用する可動接触子17には、固定接点16aに接触する可動接点17aから接圧Fcが作用する。
このとき、可動接触子17には、カム係合ピン25が当接する第1カム面30aからスプリング力Fs´と逆向きに反力Fp´が作用し、可動接点17aに電磁反発力Feが作用するが、反力Fp´に対して電磁反発力Feが大きな値を示しているので、ガイド部材26のガイド側係合凹部26cに係合している可動側係合凹部27を回動中心として、可動接触子17が時計回り方向(開極方向)に回動する。
次に、図7の短絡トリップの中期状態では、可動接点17aに作用する電磁反発力Fe´(>Fe)が増大するので、ガイド部材26のガイド側係合凹部26cに係合している可動側係合凹部27を回動中心として、可動接触子17がさらに開極方向に回動する。
ここで、第2カム面30aからスプリング力Fs″に抗する反力Fp″が作用するが、第2カム面30bは、反力Fp″が可動接触子17の回動中心(可動側係合凹部27)に向かって作用するように、曲率中心を可動接触子17の回動中心に一致させた凹曲面に形成されている。
さらに、図8の短絡トリップの終期では、可動接点17aに作用する電磁反発力により、可動接触子17がさらに開極方向に回動しようとする。ところが、開極方向に回動しようとする可動接触子17の一部がコイルバネ32に接触することで、可動接触子17の開極方向への回動が停止される。
このため、短絡トリップの終期における可動接触子17は、可動接点17aと固定接触子16の固定接点16aとの間の接点ギャップ長Gが確保されてトリップ状態が保持される。ここで、上述した接点ギャップ長Gは、可動接点17a及び固定接点16aの間の通電経路の遮断が可能な長さである。
また、可動接触子17のカム係合ピン25が接触するホルダ18のカム面30は、平坦な第1カム面30aと、所定曲率の凹曲面を有する第2カム面30bとで構成されており、可動接触子17が可動接点17a及び固定接点16aの間の接点ギャップ長Gを確保する位置まで回動したときに、カム係合ピン25が接触する第2カム面30bから可動接触子17の回動中心(可動側係合凹部27)に向かって反力Fp″が作用することで可動接触子17が保持されるので、可動接触子17を保持する機構を容易に行なうことができる。したがって、簡便な動作を行なう部品を備えたことで回路遮断器のコストダウンを図ることができる。
Claims (6)
- 固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を一端に設け、他端がホルダ内に設けた保持機構に支持されて回動する可動接触子と、を備えた回路遮断器において、
前記保持機構は、前記可動接触子の他端に設けた可動側係合部と、前記ホルダに形成した係合内壁面と、前記可動側係合部が前記係合内壁面を押圧して当接するように前記可動接触子を付勢する接圧バネと、を備え、
前記可動接触子の回動中心は、前記接圧バネのバネ中心線上に位置しており、
通常の通電状態では、前記接圧バネの付勢力が作用する方向に対して、前記可動側係合部が当接する前記係合内壁面から発生する第1反力と前記固定接点に接触する前記可動接点から発生する第2反力とが逆向きに発生し、
前記可動接触子が所定の位置まで開極方向に回動した際には、前記可動側係合部が当接する前記係合内壁面から前記可動接触子の前記回動中心に向かって前記第1反力が発生することで、前記可動接触子が前記所定の位置を保持するようにしているとともに、
前記係合内壁面は、前記通常の通電状態で前記可動側係合部と当接し、前記付勢力に対して逆向きに前記第1反力を発生させる平坦状からなる第1カム面と、前記可動接触子が所定の位置まで開極方向に回動する際に前記可動側係合部と当接し、曲率中心を前記可動接触子の前記回動中心に一致させた凹曲面からなる第2カム面とを備えている、ことを特徴とする回路遮断器。 - 前記所定の位置は、過電流通電時に前記固定接点及び前記可動接点の間の接点ギャップ長が通電経路を遮断可能とする長さとなるように、前記可動接触子を保持する位置であることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- 前記可動側係合部は、前記可動接触子の他端から突出した係合ピンであることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- 前記可動接触子が所定の位置を超えて開極方向に回動しようとするときに、当該可動接触子の回動を規制する回動規制部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の回路遮断器。
- 前記回動規制部材は、前記可動接触子が回動したときに近接する前記接圧バネの一部であることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
- 前記接圧バネをコイルバネで構成し、当該コイルバネの空洞部に一部を挿入したガイド部材と、前記可動接触子の前記回動中心とを、前記コイルバネの前記バネ中心線上で係合するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の回路遮断器。
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