JP5776298B2 - 分割型転がり軸受および分割型転がり軸受装置 - Google Patents

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本発明は、分割型転がり軸受および分割型転がり軸受装置に関する。
一般に、自動車等のレシプロエンジンに用いられるクランクシャフトは、鋳造もしくは鍛造により一体で形成されており、軸方向から一体型軸受を挿入するのが困難であるため、外輪が分割された分割型軸受が用いられる。従来、分割型軸受としてすべり軸受が多く用いられてきたが、近年、すべり軸受に比べて回転時の回転トルクが小さく省エネ効果が高い転がり軸受が適用されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開2003−214442号公報 特開2006−258138号公報 特開2007−139153号公報 特開2009−014078号公報
上記した分割型転がり軸受においては、分割されたハウジングケースの組立に誤差が生じた場合に、転動体が転走する軸受の軌道面に数μm程度の位置ずれが生じることがあり、これにより騒音や振動が発生し、分割型転がり軸受が円滑に作動できなくなる等の問題がある。これは、ハウジングケースの分割部の位置と外輪の分割部の位置とが一致する場合に特に問題となる。そこで、従来、180度から僅かにずれた位置において外輪が二分割された分割型転がり軸受を用いることにより、ハウジングケースの分割部と外輪の分割部とをずらして配置することが提案されている。しかしながら、このような分割型転がり軸受は製造や組立が困難であり、また、ずらす量が十分でない場合には騒音や振動を抑止できないおそれもある。
また、騒音や振動を抑止するために、従来、外輪の分割部に傾斜部(だらし部)を設けることにより軸受荷重を低下させることも提案されている。しかしながら、だらし部が大きいと負荷抜けが発生し、転動体の運動が乱れるおそれがある。また、転動体が遠心力により外輪のだらし部に衝突してしまい、騒音や振動を抑止する効果が不十分である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、製造や組立を複雑化することなく騒音や振動の発生を抑止でき、円滑に作動可能な分割型転がり軸受および分割型転がり軸受装置を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) ピストンが一定の方向のみに往復運動するレシプロエンジンのクランクシャフトを支持するために用いられ、外輪と、前記外輪の径方向内側で転動自在に保持される複数の転動体と、を備え、前記外輪が周方向に2以上に分割された分割型転がり軸受であって、
前記外輪は、径方向内側に配置される円筒状の内側外輪と、径方向外側に配置される円筒状の外側外輪と、を含み、前記内側外輪は周方向に2つ設けられた内側分割部において分割され、前記外側外輪は周方向に2以上設けられた外側分割部において分割されており、
前記転動体は、前記内側外輪の内周面を転走し、
前記内側外輪は、周方向に約180°離間した位置に設けられた2つの前記内側分割部において2つに分割されており、
2つの前記内側分割部は、前記レシプロエンジンのピストンの運動方向に対して周方向に約90度位相をずらして配置され、
前記内側分割部と前記外側分割部とが径方向に重ならないように配置されていることを特徴とする分割型転がり軸受。
(2) 上記(1)記載の分割型転がり軸受と、前記分割型転がり軸受の径方向外側に配置されるハウジングと、を備える分割型転がり軸受装置であって、
前記ハウジングは、周方向に2以上設けられたハウジング分割部において分割されており、
前記ハウジング分割部と前記外側分割部とが径方向に重ならないように配置されていることを特徴とする分割型転がり軸受装置。
本発明によれば、製造や組立を複雑化することなく騒音や振動の発生を抑止でき、円滑に作動可能な分割型転がり軸受および分割型転がり軸受装置を提供することができる。
本実施形態の分割型転がり軸受の組立を説明するための図である。 本実施形態の分割型転がり軸受を示す断面図である。
以下、本発明に係る分割型転がり軸受の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1、2に示されるように、本実施形態に係る分割型転がり軸受5は、レシプロエンジンのクランクシャフト1を支持するためのものであって、ハウジングケース2と分割型転がり軸受5とがクランクシャフト1の径方向外側から組みつけられる。分割型転がり軸受5は、不図示の保持器により保持された複数の転動体6と、内側外輪10と、外側外輪20と、を備える。転動体6は、クランクシャフト1の外周面上を直接転走すると共に、内側外輪10の内周面上を転走する。ハウジングケース2は、ハウジング分割部3、3において周方向(上下方向)に2分割されたハウジング分割片2a、2bを有する。ハウジング分割片2aの周方向両端面は分割面3a、3aとして形成されており、ハウジング分割片2bの周方向両端面の分割面3b、3bとそれぞれ組み合わされて、ハウジングケース2を形成する。
内側外輪10は周方向に約180°離間した箇所に位置する2つの内側分割部11、11において周方向に2分割されて、半筒状をなす一対の内側分割片10a、10bを有する。外側外輪20は周方向に約180°離間した箇所に位置する2つの外側分割部21、21において周方向に2分割されて、半筒状をなす一対の外側分割片20a、20bを有する。内側分割片10aの周方向両端面は分割面11a、11aとして形成されており、内側分割片10bの周方向両端面の分割面11b、11bとそれぞれ組み合わされて、内側外輪10を形成する。同様に、外側分割片20aの周方向両端面は分割面21a、21aとして形成されており、外側分割片20bの周方向両端面の分割面21b、21bとそれぞれ組み合わされて、外側外輪20を形成する。
一対の内側分割片10a、10bおよび一対の外側分割片20a、20bは、ソリッド形(削り出し)の内側外輪10および外側外輪20を自然割りすることや、機械加工することにより容易に製造することができる。または、一対の内側分割片10a、10bおよび一対の外側分割片20a、20bは、プレス加工により製造してもよく、これらを組み合わせても良い。内側外輪10(一対の内側分割片10a、10b)は、軸受として十分な転がり寿命を備えた材料で製造される。また、外側外輪20(一対の外側分割片20a、20b)は、十分な強度を有する材料、例えば金属材料や樹脂材料等により製造される。また、内側外輪10a、10bおよび外側外輪20a、20bには、ハウジングケース2a、2bと外側外輪20との間での相対回転(すべり)及び外側外輪20と内側外輪10との間での相対回転(すべり)を防止するために、突起や切り欠きを設けることができる。
分割型転がり軸受5がレシプロエンジンのクランクシャフト1に配置される場合、分割型転がり軸受5にはレシプロエンジンのピストンの運動方向に負荷がかかる。この負荷を支承するため、内側分割片10a、10bは、分割面11a、11bがピストンの運動方向と直交するように、すなわち、クランクシャフト1を上下から挟み込むように配置される。
分割型転がり軸受5の組立時には、上記したように、内側分割片10a、10bをクランクシャフト1の上下に配置した後、外側分割片20a、20bを左右から組み合わせる。これにより、内側分割片10a、10bが外側分割片20a、20bの径方向内側に案内されながら圧入され、内側外輪10が形成されると共に、外側分割片20a、20bにより外側外輪20が形成される。このように、内側外輪10が外側外輪20により径方向外側から押さえつけられているため、内側分割部11、11において内側外輪10の内周面に生じる段差を最小限にすることができ、衝撃荷重や騒音、振動の発生を軽減することができる。
内側分割片10a、10bおよび外側分割片20a、20bが組み合わされて内側外輪10および外側外輪20が形成された後、外側外輪20の径方向外側において、ハウジング分割片2a、2bが上下から組み合わせられる。このように、ハウジング分割片2a、2bはクランクシャフト1の上下両側から組み合わせられるので、ハウジング分割部3、3はクランクシャフト1の左右に位置している。一方、ハウジングケース2の径方向内側に隣接する外側分割片20a、20bは、上述したようにクランクシャフト1の左右両側から組み合わせられるので、外側分割部21、21はクランクシャフト1の上下に位置しており、ハウジング分割部3、3から位相が90°ずれている。このように、外側分割部21、21とハウジング分割部3、3とが径方向に重ならず、大きくずらして配置されているため、ハウジング分割片2a、2bの組立時に位置ずれが生じた場合であっても、当該位置ずれが分割型転がり軸受5に影響することなく、衝撃荷重や騒音、振動の発生を軽減することができる。また、内側外輪10および外側外輪20はいずれも180°離間した位置において半分に分割されており、組立も容易である。
このように、本実施形態の分割型転がり軸受5によれば、内側外輪10および外側外輪20を用いることにより、ハウジングケース2の組立で生じた誤差に影響されることなく、内側分割部11、11において内側外輪10の内周面に生じる段差を最小限にすることができる。したがって、本実施形態によれば、製造や組立を複雑化することなく、衝撃荷重や騒音、振動の発生を抑止でき、円滑に作動可能な分割型転がり軸受および分割型転がり軸受装置を提供することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、変更、改良等が適宜可能である。例えば、ハウジング分割部3、3に対する外側分割部21、21のずれは90°でなくてもよく、任意の角度でよい。
本発明に係る分割型転がり軸受及び分割型転がり軸受装置は、自動車用のレシプロエンジンのほか、産業用、船舶用のレシプロエンジンのクランクシャフトの支持部等の用途に対して好適に利用可能である。
1 クランクシャフト
2 ハウジングケース
5 分割型転がり軸受
10 内側外輪
11 内側分割部
20 外側外輪
21 外側分割部

Claims (2)

  1. ピストンが一定の方向のみに往復運動するレシプロエンジンのクランクシャフトを支持するために用いられ、外輪と、前記外輪の径方向内側で転動自在に保持される複数の転動体と、を備え、前記外輪が周方向に2以上に分割された分割型転がり軸受であって、
    前記外輪は、径方向内側に配置される円筒状の内側外輪と、径方向外側に配置される円筒状の外側外輪と、を含み、前記内側外輪は周方向に2つ設けられた内側分割部において分割され、前記外側外輪は周方向に2以上設けられた外側分割部において分割されており、
    前記転動体は、前記内側外輪の内周面を転走し、
    前記内側外輪は、周方向に約180°離間した位置に設けられた2つの前記内側分割部において2つに分割されており、
    2つの前記内側分割部は、前記レシプロエンジンのピストンの運動方向に対して周方向に約90度位相をずらして配置され、
    前記内側分割部と前記外側分割部とが径方向に重ならないように配置されていることを特徴とする分割型転がり軸受。
  2. 請求項1記載の分割型転がり軸受と、前記分割型転がり軸受の径方向外側に配置されるハウジングと、を備える分割型転がり軸受装置であって、
    前記ハウジングは、周方向に2以上設けられたハウジング分割部において分割されており、
    前記ハウジング分割部と前記外側分割部とが径方向に重ならないように配置されていることを特徴とする分割型転がり軸受装置。
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