JP5775960B1 - カーボンナノチューブ分散液、機能性膜および複合素材 - Google Patents

カーボンナノチューブ分散液、機能性膜および複合素材 Download PDF

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Abstract

【課題】 塗膜形成物本来の特性を十分に維持しつつ、CNT由来の特性が十分に発揮された機能性膜が得られるカーボンナノチューブ分散液、これを用いた機能性膜、および複合素材を提供する。【解決手段】 塗膜形成物および溶媒を含む分散媒32と、前記分散媒に分散されたカーボンナノチューブ34とを含むCNT分散液30である。前記カーボンナノチューブの濃度x(体積%)と、チキソ指数y(η100/η400)とが、下記式(1)、式(2)、式(3)および(式4)の関係を満足することを特徴とする。y>5x+1 (1)y≰9.5x+1.3 (2)y≰17.4x+0.93 (3)0.01≰x≰0.15 (4)(前記η100はせん断速度100(1/sec)における粘度(mPa・s)であり、η400はせん断速度400(1/sec)における粘度(mPa・s)である。)【選択図】図3

Description

本発明は、カーボンナノチューブ(以下、CNTと称する)を含む分散液、機能性膜および複合素材に関する。
CNTを含むCNT分散液は塗布液として知られている(特許文献1参照)。CNT分散液は、従来、CNT由来の電気伝導性を付与した導電膜の製造に用いられており、電気伝導性が付与された導電膜は、機能性膜と称することができる。特性のバラツキを抑制して強度の高い機能性膜を得るためには、CNTが分散媒中に均一に分散されていることが求められる。CNT表面に形成された官能基、あるいは別途配合された分散剤によって、分散液中のCNTの分散性を高めることができる。
CNTが分散される分散媒としては塗膜形成物としての樹脂を含む溶液が用いられ、機能性膜においては、CNTは樹脂層中に存在することになる。CNT分散液中のCNTの含有量が多くなると、得られる機能性膜におけるCNT由来の特性は高められるものの、樹脂本来の特性が低下する傾向となる。CNT分散液中のCNT含有量は、所望の機能が発揮される範囲で可能な限り少ないことが望まれる。
特開2012−144388号公報
CNTの表面に官能基が多く存在していれば、図12に示されるように、CNT分散液100中のCNT104は分散媒102に良好に分散するものの、官能基が欠損となってCNTの特性を十分に発揮した機能性膜を得ることができない。一方、表面の官能基が少ないCNTは分散媒102中での分散性が悪く、束状の集合体106や凝集体108が生じる。分散剤を用いた場合には、図13に示されるように、CNT分散液110中のCNT114は、分散剤116に覆われて分散媒112に良好に分散される。しかしながら、分散剤116により接触抵抗が増大するので、得られる機能性膜においてはCNT114の特性が十分に発揮されない。
アスペクト比の大きなCNTは、一般的に分散媒に対する分散性が低い。図14に示されるように、アスペクト比の大きなCNT124が分散媒122に分散されたCNT分散液120においては、複数のCNT124が集合して束状の集合体126や凝集体を多く形成するが、CNT124同士のネットワークを十分に得られない。CNTのアスペクト比が小さければ、凝集の問題は起こらない。しかしながら、アスペクト比の小さいCNTと分散媒とを含むCNT分散液においても、CNT同士のネットワークを十分に得られない。CNT同士のネットワークを得ることによりCNTの特性を十分に発揮した機能性膜を得るためには、アスペクト比の大きいCNTおよびアスペクト比の小さいCNTのいずれの場合も、CNT分散液中の含有量を高める必要がある。
なお、CNTが凝集体を形成している分散液を用いて形成された機能性膜200においては、図15に示すように、樹脂層202中にCNTの凝集体108が存在する。凝集体108の形状は凸部204となって機能性膜200の表面に現れる。膜厚の小さな機能性膜200の場合には、膜表面の平坦性が損なわれ、膜厚のバラつきが生じる。凝集体108が機能性膜200の表面に現れた場合には、機能性膜200の強度低下が引き起こされる。
塗膜形成物本来の特性を損なわず、CNT由来の特性を十分に付与した機能性膜を作製できるCNT分散液は、未だ得られていない。
そこで本発明は、塗膜形成物本来の特性を十分に維持しつつ、CNT由来の特性が十分に発揮された機能性膜が得られるCNT分散液、これを用いた機能性膜、および複合素材を提供することを目的とする。
本発明に係るCNT分散液は、塗膜形成物および溶媒を含む分散媒と、前記分散媒に分散されたCNTとを含むCNT分散液であって、前記カーボンナノチューブは、せん断応力を受けている場合に前記分散媒中にナノ分散し、せん断応力が低下することによって互いに絡み合ってネットワーク構造を形成し、前記CNTの濃度x(体積%)と、チキソ指数y(η100/η400)とが、下記式(1)、式(2)、式(3)および式(4)の関係を満足することを特徴とする。
y>5x+1 (1)
y≦9.5x+1.3 (2)
y≦17.4x+0.93 (3)
0.01≦x≦0.15 (4)
(前記η100はせん断速度100(1/sec)における粘度(mPa・s)であり、η400はせん断速度400(1/sec)における粘度(mPa・s)である。)
本発明に係る機能性膜は、上記CNT分散液を用いて形成されたことを特徴とする。
本発明に係る複合素材は、母材と、前記母材の表面を被覆する上記機能性膜とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、CNT分散液は、従来に比べ、TI値yが高いので、塗膜形成物本来の特性を十分に維持しつつ、CNT由来の特性が十分に発揮された機能性膜、および機能性膜を備えた複合素材を形成することができる。
本実施形態の複合素材の断面図である。 図2Aは本実施形態の機能性膜の構成を示す概略図であり、図2Bは図2Aの四角枠で囲む部分の拡大図である。 本実施形態に係るCNT分散液の概念構成図である。 図4Aは実施例に用いられるCNTのSEM(走査型電子顕微鏡)写真であり、図4Bは図4Aの拡大写真である。 図5Aは比較例に用いられるCNTのSEM写真であり、図5Bは図5Aの拡大写真である。 図6Aは比較例に用いられるCNTのSEM写真であり、図6Bは図6Aの拡大写真である。 図7Aは比較例に用いられるCNTのSEM写真であり、図7Bは図7Aの拡大写真である。 図8Aは比較例に用いられるCNTのSEM写真であり、図8Bは図8Aの拡大写真である。 CNT濃度(体積%)とチキソ指数との関係を示す図である。 実施例の機能性膜の膜厚と表面抵抗率との関係を示す図である。 実施例の機能性膜の表面のSEM写真である。 従来のCNT分散液の概念構成図(1)である。 従来のCNT分散液の概念構成図(2)である。 従来のCNT分散液の概念構成図(3)である。 従来のCNT分散液を用いて得られる機能性膜の概念構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[構成]
図1に示すように、複合素材10は、母材12と、この母材12の表面に設けられた機能性膜20とを備える。
母材12は特に限定されず、電気伝導性、熱伝導性あるいは機械強度が求められる任意の形状のものを用いることができる。母材12の材質は、例えばPETフィルムなどの高分子材料やステンレス箔などの金属材料、その他、ガラス板やセラミックスなどの無機材料等から選択することができる。
機能性膜20は、図2Aに示すように膜厚tを有し、図2Bの拡大図に示すように、塗膜22中にCNT34が均一分散して互いに絡み合ってネットワーク構造24を形成している。このため、0.1〜100μm程度、好ましくは30μm以下と薄い膜厚の場合でも、また、含有されるCNT34が低濃度であっても、電気伝導性、熱伝導性、あるいは機械強度といったCNT由来の特性が機能性膜20に付与される。
機能性膜20の膜厚が薄い場合でも、CNT34の凝集体が表面に現れることはなく、CNT34の形状が機能性膜20の表面に反映されずに、平坦面が得られる。本実施形態の機能性膜20は、CNT34に起因する強度低下は抑制され、CNT34が低濃度であれば塗膜22本来の特性も維持することができる。
図2Aに示すように機能性膜20は曲げることができるので、機能性膜20が設けられる母材12の表面は平面に限定されず、曲面であってもよい。機能性膜20は薄い膜厚で形成できることから、母材12表面が曲面であっても、その曲面に良好に追従して母材12の表面を覆うことができる。また、母材12が所定形状の容器の場合には、容器の内面に機能性膜20を形成してもよい。機能性膜20は薄い膜厚で形成できるので、容器内面に形成しても、容器の容積に及ぼす影響は小さい。
[製造方法]
本実施形態の複合素材10は、図3に示すCNT分散液30を用いて製造することができる。CNT分散液30は、分散媒32と、この分散媒32中に分散されたCNT34とを備える。
分散媒32は、塗膜形成物としての樹脂が溶媒に溶解された溶液であり、樹脂と溶媒とは所定の組み合わせで用いられる。例えば、樹脂としてポリイミド(PI)が用いられる場合には、溶媒としては、例えばNMP(N−メチル−2−ピロリドン)が用いられる。分散媒32全体におけるPIの濃度は、0.5〜15体積%程度が好ましく、2〜10体積%程度がより好ましい。また、樹脂としてポリビニルピロリドン(PVP)が用いられる場合には、溶媒としては、例えば水が用いられる。この場合、分散媒32全体におけるPVPの濃度は、9〜70体積%程度が好ましく、20〜60体積%程度がより好ましい。
樹脂としてポリアミドイミド(PAI)を用いることもでき、PAIの溶媒としては、例えばNMP、ジメチルアセトアミドが用いられる。この場合、分散媒32全体におけるPAIの濃度は、0.5〜24体積%程度が好ましく、3〜15体積%程度がより好ましい。
また、樹脂としてエポキシやウレタンを用いてもよい。この場合、溶媒としては、それぞれMEK(メチルエチルケトン)やアセトンを用いることができる。
CNT分散液30に含有される分散媒32中の樹脂が、機能性膜20における塗膜22を構成する。
CNT34は、長さが1〜100μm程度で高いアスペクト比を有していることが好ましい。追って説明するように、本実施形態のCNT分散液30は、より長尺のCNT34を原料として用いて調製される。図3のCNT分散液30中に含有されるCNT34は、より長尺の原料CNTが分散処理によって短尺化したものである。CNT分散液30中のCNT34の長さが1μm以上であると、機能性膜20においてCNT34同士が絡み合い直接接続され、良好なネットワーク構造24を形成し得る(図2B参照)。また、CNT34は、長さが100μm超であると凝集しやすくなる。一方、CNT34は、長さが1μm未満であると、機能性膜20においてネットワーク構造24を形成し難くなる。
また、CNT34は、直径約30nm以下であるのが好ましい。CNT34は直径が30nm以下であると、柔軟性に富んで変形しやすいので、CNT分散液30中で制約なしに存在することができる。一方、CNT34は直径が30nm超であると、柔軟性がなくなるのでネットワーク構造24を形成しにくくなる。CNT34は、直径20nm以下であるのがより好ましい。
CNT34の長さおよび直径は、透過型電子顕微鏡(TEM;Transmission Electron Microscope)写真を用いて測定した平均値とする。
電気伝導性等のCNT由来の特性の低下につながるので、CNT34の表面には欠損が少ないことが望まれる。CNT34表面の欠損は、カルボキシル基(−COOH)、スルホン基(−SOH)、ニトロ基(−NO)、アルデヒド基(−CHO)、アミノ基(−NH)、および水酸基(−OH)等の官能基に起因し、官能基は表面処理によって付与される。従来のCNTにおいては、CNT分散液中での分散性を高める目的で表面に官能基が多く存在していた。本実施形態のCNT分散液30に含有されるCNT34は、表面処理が施されないため、官能基に起因する欠損は少ない。
本発明者らは、CNT分散液30の粘度ηについて検討した結果、せん断速度100(1/sec)での粘度η100(mPa・s)と、せん断速度400(1/sec)での粘度η400(mPa・s))との比(η100/η400)で表されるチキソ指数(TI値)と、CNT分散液30中のCNT濃度(体積%)との間の相関関係を見出した。
本実施形態のCNT分散液30においては、CNT濃度x(体積%)とTI値yとの間に以下の式(1)、式(2)、式(3)および式(4)の関係が成立する。
y>5x+1 (1)
y≦9.5x+1.3 (2)
y≦17.4x+0.93 (3)
0.01≦x≦0.15 (4)
上記式(1)から、本実施形態のCNT分散液30のTI値yは、y=5x+1で表される直線より上方にあることがわかる。本実施形態に係るCNT34は、長尺であってアスペクト比が大きいことにより、互いに絡み合いネットワーク構造24を容易に形成するので、CNT分散液30の粘度を高くすることができる。本実施形態の場合、上記ネットワーク構造は、せん断応力を受けることにより、容易に解体され、ナノ分散する。したがってCNT分散液30は、高回転で攪拌するなどしてCNT34にせん断応力を加えると、粘度が下がる。このようにCNT分散液30は、受けるせん断応力によって粘度が変化するので、大きいTI値yを得ることができる。なお、本明細書において、「ナノ分散」とは、CNT34が1本ずつ物理的に分離して絡み合っていない状態で分散している状態をさし、2以上のCNT34が束状に集合した集合物の割合が10%以下である状態を意味する。
本実施形態のCNT分散液30は、所定のCNT34を分散媒32中に分散させることによって調製することができる。
CNT分散液30の調製に用いられる原料CNTは、例えば、特開2007−126311号公報に記載されているような熱CVD法を用いてシリコン基板上にアルミニウム、鉄からなる触媒膜を成膜し、CNTの成長のための触媒金属を微粒子化し、加熱雰囲気中で炭化水素ガスを触媒金属に接触させることにより製造することができる。
アーク放電法、レーザ蒸発法などその他の製造方法により得たCNTを使用することも可能であるが、CNT以外の不純物を極力含まないものを使用することが好ましい。この不純物についてはCNTを製造した後、不活性ガス中での高温アニールにより除去しても構わない。この製造例で製造したCNT34は、直径が30nm以下で長さが数100μmから数mmという高いアスペクト比でもって直線的に配向された長尺である。CNT34は単層、多層を問わないが、多層が好ましい。
分散媒32は、樹脂を所定の濃度で所定の溶媒に溶解して、調製することができる。
CNT分散液30は、上記のようにして製造されたCNT34を粉砕して分散媒32に加え、湿式分散機、ホモジナイザー、超音波分散機などを用いて、分散媒32中にCNT34をナノ分散させて調製することができる。
CNT34は、所望の長さが得られ、表面の官能基が欠損とならない程度であれば、前処理を施してもよい。
本実施形態においては、粘性液中における湿式分散を用いることが好ましい。湿式分散を用いることによって、CNT同士の絡まり合いや、擦れによるCNTの切断や損傷を防止することができる。
本実施形態のCNT分散液30の調製には、分散剤、界面活性剤、チキソ付与剤(粘弾性調整剤)等の添加剤は必ずしも必要とされないが、本発明の効果に悪影響を及ぼさない範囲であれば、こうした添加剤を用いてもよい。
上述したような本実施形態のCNT分散液30を、所定の母材12上にバーコート、スプレー、スピンコート、ナイフコート、ディップコート等により塗布する。塗布される際、CNT分散液30中のCNT34は、せん断応力を受けることにより、ナノ分散している。塗布されるCNT分散液30の量は、目的とする膜厚の機能性膜20が得られるように調整することができる。
塗布後、せん断応力が小さくなるとCNT分散液30中のCNT34は、徐々に絡み合い、ネットワーク構造24を形成し得る。塗布されたCNT分散液30を乾燥させることによって、機能性膜20を形成することができる。当該機能性膜20において、CNT34はネットワーク構造24を形成した状態で固定される。乾燥条件は、CNT分散液30中の分散媒32に含有される樹脂および溶媒の種類に応じて、適宜設定すればよい。このようにして、本実施形態の複合素材10が得られる。
[作用及び効果]
本実施形態に係るCNT分散液30においては、せん断速度100(1/sec)での粘度η100(mPa・s)と、せん断速度400(1/sec)での粘度η400(mPa・s))との比(η100/η400)と、CNT濃度(体積%)との間に所定の相関関係が成立している。本実施形態に係るCNT分散液30は、所定のCNT濃度において、所定値を超えるTI値yを有する。
このように本実施形態に係るCNT分散液30は、高いTI値yを有しているので、樹脂本来の特性を十分に維持しつつ、CNT34由来の特性が十分に発揮された機能性膜20を形成することができる。
本実施形態のCNT分散液30は、せん断応力を受けている場合、CNT34がナノ分散する。したがってCNT34は、CNT分散液30を塗布する際、せん断応力を受けることにより、ナノ分散し、低濃度でも、母材12表面に均一に塗布することができる。
そして、塗布後、せん断応力が低下することによって、徐々にCNT34が互いに絡み合いネットワーク構造24を形成していく。これによりCNT分散液30は粘度が高くなるので、液だれ等が生じることを防止することができる。さらにCNT分散液30が乾燥することにより、CNT34がネットワーク構造24を形成した状態で固定された機能性膜20を得ることができる。機能性膜20は、CNT34が互いに絡み合ったネットワーク構造24を備えているので、0.1〜100μm程度の膜厚でもCNT由来の優れた電気伝導性、機械強度が得られる。
CNT分散液30は、任意の母材12の表面に機能性膜20を設けることにより、CNT34由来の特性、すなわち電気伝導性、機械強度を有する複合素材10を形成することができる。
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、上記本実施形態の機能性膜20は、所定の支持体上に剥離可能に作製することもできる。複合素材10の場合と同様の手法により支持体上に機能性膜20を形成し、支持体から剥離した場合には、機能性膜20を独立した単体として得ることも可能である。
上記本実施形態では、塗膜形成物が樹脂である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、一般的な粘性体にも適用することもできる。
[実施例]
以下、実施例を挙げて本発明のCNT分散液、機能性膜および複合素材を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
<CNT分散液>
樹脂と溶媒とを含む分散媒に、所定の濃度でCNTを分散させて、実施例1〜7のCNT分散液を調製した。ここで用いたCNTは、熱CVD法によりシリコン基板上に成長させたMW−CNT(multi-walled Carbon Nanotubes、多層カーボンナノチューブ)であり、長さ350μm、直径13nmである。図4には、実施例で用いたCNTの分散処理前のSEM写真を示す。実施例のCNT分散液の調製に用いたCNTは、1本ずつ物理的に分離して、互いに絡み合うことなく存在していることがわかる。
CNTは表面処理を行わずに分散媒と混合し、湿式分散機を用いて分散媒に分散させた。分散剤およびチキソ付与剤(粘弾性調整剤)は、いずれも配合せず、湿式分散処理を15回行って実施例のCNT分散液を得た。
また、市販のCNTを所定の濃度で用いて、比較例1〜8のCNT分散液を調製した。比較例1〜3では、Nanocyl社製CNT(製番NC7000 長さ1.5μm、直径9.5nm)を用い、比較例4〜6では、SWeNT社製CNT(製番SMW200 長さ3.5μm、直径10nm)を用い、比較例7では、Cnano社製CNT(製番FFloTube9011 長さ10μm、直径11nm)を用い、比較例8では、JEIO社製CNT(製番JC-400 長さ1μm、直径20nm)を用いた。上記比較例に係るCNTの長さと直径の数値は、いずれもカタログ値である。
得られたCNT分散液中のCNTの長さおよび直径を、TEM観察により求めた。なお、実施例1〜7のCNT分散液中のCNTは、表面処理が施されていないので表面の官能基が少なく、表面の欠損が少ないことが推測される。
実施例および比較例のCNT分散液について、23℃における粘度を測定した。粘度の測定にはウエルズブルックフィールド・コーン/プレート型粘度計を用い、せん断速度を変化させて、100/secの際の粘度(η100)と、400/secの際の粘度(η400)とを求めた。(η100/η400)をチキソ指数(TI値)とする。
実施例および比較例のCNT分散液に含有されるCNTおよび分散媒を、CNT分散液の粘度およびTI値とともに、下記表1にまとめる。表1中、NMPはN−メチル−2ピロリドンの略であり、PVPおよびPIは、それぞれポリビニルピロリドンおよびポリイミドの略である。また、樹脂の(体積%)は、分散媒全体における濃度である。
Figure 0005775960
上記表1に示されるように、実施例1〜7のCNT分散液に含有されているCNTは、1〜100μm程度と長いものである。ここで、長さが20μm程度のCNTは、1000を超える大きなアスペクト比を有する。
一方、比較例1〜8のCNT分散液に含有されているのは、長さが0.1〜1μm程度で、アスペクト比が最大でも100程度と小さなCNTである。比較例1〜3で用いたCNT、比較例4〜6で用いたCNT、比較例7で用いたCNT、および比較例8で用いたCNTについて、分散処理前のSEM写真を図5〜8にそれぞれ示す。比較例で用いたCNTには、個々のCNTが絡み合って形成された島状の凝集体140〜143が確認される。
実施例のCNT分散液は、アスペクト比の高いCNTを用いて調製されたものである。分散処理を施すことによってCNTは短尺化するが、それでも実施例のCNT分散液には、20μm程度と長く、1000を超える非常にアスペクト比の大きなCNTが含有される。
比較例のCNT分散液は、絡み合って凝集した凝集体を含むCNTを用いて調製されたものである。
上記表1に記載したCNT濃度(体積%)およびTI値を、それぞれx軸およびy軸として、その関係を図9のグラフに示す。
図9のグラフ中の比較例1〜7について、CNT濃度x(体積%)とTI値yとの関係は、下記式(11)で表すことができる。
y=5.0x+1 (11)
CNT濃度x(体積%)とTI値yとの関係は、実施例1,2については下記式(12)で表すことができ、実施例3〜7については、下記式(13)で表すことができる。
y=9.5x+1.3 (12)
y=17.4x+0.93 (13)
実施例3〜7については、下記式(17)で表すこともできる。
y=14x+0.95 (17)
図9に示されるように、同一のCNT濃度について比較すると、実施例のCNT分散液は、比較例のCNT分散液よりTI値yが大きい。
上述したように、実施例のCNT分散液には、長さが20μm程度でアスペクト比が高いCNTが含有されている。実施例のCNT分散液は、CNTが長尺であってアスペクト比が大きいことにより、せん断応力が小さい場合、互いに絡み合いネットワーク構造24を容易に形成するので、粘度を高くすることができる。また、実施例のCNT分散液は、せん断応力を受けることにより、ネットワーク構造が容易に解体され、CNTがナノ分散するので、粘度が下がる。このように実施例のCNT分散液は、受けるせん断応力によって粘度が変化するので、大きいTI値yを得ることができる。したがって、実施例のCNT分散液においては、CNT濃度(体積%)とTI値yとの間に図9に示すような相関関係が得られた。分散処理を施すことによってCNTは短尺化するので、実施例のCNT分散液を調製する際、CNTのアスペクト比を小さくすることもできる。CNTのアスペクト比が小さくなると、せん断応力が小さい場合の粘度を低くすることができるので、CNT分散液のTI値yも小さくなる。言い換えると、上記式(12)および式(13)は、実施例のCNT分散液のTI値yの上限に相当する。また実施例のCNT分散液は、CNTの長さ及びアスペクト比を調整することにより、より小さいTI値yを得ることができる。
以上に基づくと、実施例のCNT分散液においては、CNT濃度x(体積%)とチキソ指数(TI値y)との間には、次の関係が成立することがわかる。
y>5x+1 (1)
y≦9.5x+1.3 (2)
y≦17.4x+0.93 (3)
0.01≦x≦0.15 (4)
すなわち、実施例のCNT分散液は、上記式(1)、式(2)、式(3)および式(4)の関係を満足するものである。なお、本実施例では、少なくともCNT濃度が0.15(体積%)までは、TI値yを高くしながら長尺のCNTを分散させることができることを確認した。CNT分散液中におけるCNT濃度xが0.01(体積%)以上であれば、こうした関係が成立する。
これに対し比較例のCNT分散液は、図9に示されるようにTI値yが1.1〜1.39程度(y≦5x+1)と低いものとなった。図5〜8に示したように、比較例で用いたCNTは絡まり合って凝集体140〜143を形成している。このように比較例のCNT分散液中には凝集体が多く、本来、ネットワーク構造をとるのに有効なCNTが少ない。仮に、せん断応力を受けても、当該凝集体となっているCNTは短尺化して、アスペクト比の小さいCNTとなる。こうしたCNTが分散しても、ネットワーク構造をとりづらい。したがって比較例のCNT分散液は、受けるせん断応力によって粘度の変化が小さくTI値yが低くなったと考えられる。
なお、CNT分散液のTI値yは、CNTの表面と分散媒中の溶媒との親和性にも依存する。例えば、CNTの表面の親水性が高い場合には、溶媒として水が含有される際にTI値yが高くなり、CNTの表面の親油性が高い場合には、溶媒として有機溶剤が含有される際にTI値yが高くなる。
樹脂としてPVPを用いた実施例1,2においては、溶媒として水が用いられている。樹脂としてPIを用いた実施例3〜7においては、有機溶剤が用いられている。実施例のCNT分散液では、水および有機溶剤のいずれが用いられた場合でも、高いTI値yが得られることが図9に示されており、TI値yはCNT表面の溶媒との親和性とは無関係である。本実施形態のCNT分散液は、大きいせん断応力受けると、容易にネットワーク構造を解体し得るCNTを含むことにより、高いTI値yが得られる。
以上においては、樹脂としてPVPを含有する分散媒と、PIを含有する分散媒との2種類の分散媒を用いたCNT分散液について説明したが、本実施形態のCNT分散液はこれらに限定されるものではない。長さ1〜100μmのCNTが含有されていれば、CNT濃度(体積%)とTI値yとの相関関係は、他の樹脂を含む分散媒を用いたCNT分散液の場合も同様の傾向となる。
<機能性膜の表面抵抗率>
実施例3のCNT分散液を、Kハンドコーターにより母材上に塗布して塗膜を形成した。ここでの母材としては、ガラス基板を用いた。ホットプレートを用い、90℃で30分間乾燥させた後250℃で30分間焼成して、所定の膜厚の機能性膜を形成した。得られた機能性膜の表面抵抗率を四探針抵抗率計により測定し、その結果を図10のグラフにプロットした。
図10に示されるように、実施例3の分散液を用いて形成された機能性膜は、10μm程度の厚さで(1.0E+3.5)Ω/sq程度の表面抵抗率が得られることがわかる。ここで形成された機能性膜は、CNT由来の電気伝導性が塗膜(ポリイミド層)に付与された導電膜である。
比較例1〜8のCNT分散液を用いて同様の厚さの機能性膜を形成し、表面抵抗率を測定したところ、いずれも(6.0E+3)Ω/sq以上であった。(1.0E+3.5)Ω/sq程度の表面抵抗率を得るには、比較例のCNT分散液を用いた機能性膜は、実施例3の5倍程度以上の厚さで形成する必要があった。
比較例のCNT分散液は、せん断応力を受けてもCNTの凝集体が解体されないので、同じCNT濃度で比較した場合、実施例のCNT分散液よりTI値yが小さい。比較例のCNT分散液で形成された機能性膜では、CNTがネットワーク構造を形成することができないので、薄い膜厚でCNTの特性(電気伝導性)を十分に発揮した機能性膜を形成することができない。
図11は、上述の手法により母材上に形成された機能性膜の表面のSEM写真である。図11のSEM写真によれば、長さが2.5μm以上のCNTが多量に存在しており、CNTが束状に集合した集合物や凝集体の存在が少ないことが分かる。ここでいうCNT長さは膜表面付近に存在するCNTの一部分の長さであり、全体長さではないため、実際にはより長尺であることが推測される。CNTが長尺であること、CNT表面の欠損が少ないことに起因して、機能性膜の電気伝導性が向上したものと推測される。
以上の結果から、実施例3のCNT分散液を用いることによって、膜厚が10μm程度という薄い機能性膜であっても、高い電気伝導性が得られることがわかる。
<膜の引掻き強度>
実施例3のCNT分散液をスプレー塗工により母材上に塗布した。ここでの母材としては、ステンレスを用いた。乾燥機を用いて200℃で30分乾燥し、300℃で30分イミド化を行った。膜厚17〜18μmの機能性膜を形成した。また、比較として、CNTを配合せず分散媒のみを用いて、同様の厚さで薄膜(ポリイミド膜)を形成した。
得られた機能性膜および薄膜に対して任意の荷重をかけた引掻き針により強度測定を行った。それぞれの膜が母材から剥離した際の強度を比較する。なお、用いた試験機はヘイドン摩擦測定機であり、引掻き針はサファイア製(0.05mm、R60°)、引掻き速度は20mm/minとした。
実施例3のCNT分散液を用いた機能性膜は、0.98Nで削れが発生したものの、2.45Nまで裂けが生じることはなく、引掻き強度が向上したことが確認された。一方、比較としてのポリイミド膜は、0.98Nで削れが発生し、1.47Nで裂けてしまった。
以上の結果から、実施例3のCNT分散液を用いることによって、引掻き強度の高い機能性膜を形成できることがわかった。また本実施形態のCNT分散液を用いて得られる機能性膜は、CNTが均一に分散されネットワーク構造24を形成しているので、靱性も向上することが推測される。
10 複合素材
12 母材
20 機能性膜
22 塗膜
24 ネットワーク構造
30 カーボンナノチューブ(CNT)分散液
32 分散媒
34 カーボンナノチューブ(CNT)



Claims (4)

  1. 塗膜形成物および溶媒を含む分散媒と、
    前記分散媒に分散されたカーボンナノチューブと
    を含むカーボンナノチューブ分散液であって、
    前記カーボンナノチューブは、せん断応力を受けている場合に前記分散媒中にナノ分散し、せん断応力が低下することによって互いに絡み合ってネットワーク構造を形成し、
    前記カーボンナノチューブの濃度x(体積%)と、チキソ指数y(η100/η400)とが、下記式(1)、式(2)、式(3)および式(4)の関係を満足することを特徴とするカーボンナノチューブ分散液。
    y>5x+1 (1)
    y≦9.5x+1.3 (2)
    y≦17.4x+0.93 (3)
    0.01≦x≦0.15 (4)
    (前記η100はせん断速度100(1/sec)における粘度(mPa・s)であり、η400はせん断速度400(1/sec)における粘度(mPa・s)である。)
  2. 前記カーボンナノチューブは、長さが1〜100μmであることを特徴とする請求項1記載のカーボンナノチューブ分散液。
  3. 請求項1または2に記載のカーボンナノチューブ分散液を用いて形成されたことを特徴とする機能性膜。
  4. 母材と、
    前記母材の表面を被覆する請求項3に記載の機能性膜と
    を備えることを特徴とする複合素材。
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