JP5773678B2 - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents
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Description
この段差は、例えば固定子鉄心において、ハウジング等に巻積層鉄心の端面側を基準として装着される場合では、巻積層鉄心の端面に発生する段差分の隙間が、巻積層鉄心とハウジング座面との間に発生し、巻積層鉄心を座り良く固定することが困難となる。
また、巻積層鉄心の端面がハウジング座面に正しく装着できないため、巻積層鉄心が若干倒れた格好となり、巻積層鉄心の外周部及び内周部に倒れが発生する。
他方、回転子の場合、回転軸に巻積層鉄心を固定する際、端面を拘束する構造が多く用いられているが、巻積層鉄心の端面に段差があると、巻積層鉄心の端面と拘束する部材との間に隙間が発生し、強固かつ精度良く巻積層鉄心を挟持することが難しい。従って、固定子のハウジングと同様、拘束する部材の接触面には螺旋形状化が必要となってくる。
1)前記巻積層鉄心の上下にそれぞれ覆い金型を介して上型と下型の間で該巻積層鉄心を挟持し、前記上型又は前記下型に設けられた樹脂溜めポットから樹脂を前記上下の覆い金型と前記巻積層鉄心の隙間に充填して前記被覆層を形成すること、
2)前記上下の覆い金型の周囲には、前記巻積層鉄心の端面の半径方向外側を覆い、解放側端部に拡径するテーパーがそれぞれ形成された第1、第2の樹脂漏れ防止壁が設けられ、更に、前記巻積層鉄心の端面の半径方向内側を覆い、前記巻積層鉄心の上端及び下端の形状に応じて円周方向に勾配を有して内部の樹脂を漏らさない第3、第4の樹脂漏れ防止壁が設けられていること、
3)前記被覆層を形成する樹脂が充填される前記上下の覆い金型の天井面及び底面は、前記巻積層鉄心の軸心に対して垂直かつ前記天井面と前記底面が平行となっていること、
4)前記巻積層鉄心には、前記樹脂溜めポットから前記巻積層鉄心の一方側に充填される樹脂を他方側に導く挿通孔が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記磁石挿入孔に入れた前記永久磁石が前記磁石挿入孔から下方に突出するのを防ぐストッパー部が前記巻積層鉄心又は下側に配置された前記覆い金型に設けられ、しかも前記磁石挿入孔の下端と前記ストッパー部との間には前記樹脂が流れる隙間が設けられているのが好ましい。
前記被覆層は樹脂からなって、該被覆層は前記巻積層鉄心の内側にアンカーで固定されている。
また、通常、回転子の軸方向端部に設けられるエンドプレートと巻積層鉄心の端面との密着が図れ、より強固に巻積層鉄心を把持することができるので、回転子としての剛性を十分に保持でき、しかも搬送も容易となる。
また、ハウジング内の着座面に段差を設ける等の加工を施す必要もなくなる。
図1、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心10を示すが、図3に示す巻積層鉄心11を使用している。巻積層鉄心11は図3、図4に示すように所定形状(通常扇形、円弧形)に形成され、連結部12で連結されたセグメント鉄心片13を多数有する帯状鉄心片14を連結部12で所定角度折り曲げて螺旋状に巻回して形成されている。この実施の形態では、積層鉄心10は回転子に用いられるので、各セグメント鉄心片13に2つ(1又は3以上でもよい)の磁石挿入孔(挿通孔の一例)15を有している。
この巻積層鉄心11においては、軸方向の一方に帯状鉄心片14の巻き始め19が、軸方向の他方に帯状鉄心片14の巻き終わり20が設けられているので、そのままの状態で水平台に置くと軸心が水平台に対して傾くことになる。
前述のような方法で、連結部12で連結されたセグメント鉄心片13を有する帯状鉄心片14を巻回して巻積層鉄心11を形成し、全ての磁石挿入孔15内に所定の未励磁の永久磁石(片又は棒)17を入れる。この状態で上下に覆い金型25、26を被せる。覆い金型25、26は巻積層鉄心11の両端部を覆う金型からなって、巻積層鉄心11の軸方向両側に被覆層21、22を形成する隙間を有している。
この実施の形態では、被覆層50は巻積層鉄心11の積層方向片側に形成しているが両側に形成することもできる。また、被覆層50と巻積層鉄心11の端面を交互に露出させた形状としてもよい。
また、前記磁石挿入孔においては、回転子鉄心について説明したが、内側又は外側に複数の磁極を有する固定子鉄心であっても本発明は適用される。この場合、巻積層鉄心を覆う被覆層は、巻積層鉄心の内側形状及び外側形状の一方又は双方と僅少の隙間を有するのが好ましいが、巻積層鉄心の内側形状又は外側形状と一致させてもよい。
また、前記実施の形態においては、巻積層鉄心の下端で永久磁石を受けるストッパー部を下側の覆い金型に設けたが、巻積層鉄心の下部に設けてもよい。この場合、ストッパー部は永久磁石を受けていればよいので、必ずしも磁石挿入孔を跨いで配置する必要はなく、ストッパー部の一部で永久磁石を受けるようにすることも可能である。
なお、以上において、巻積層鉄心と積層鉄心の軸心は一致しており、更に巻積層鉄心の側面稜線とも平行となる。
更に、前記上及び下の覆い金型には、軸孔と平面視して同一形状の貫通孔を設けて、シャフト等を通せるようにしたが、上及び/又は下の覆い金型を貫通孔がない盲としてもよい。
Claims (7)
- 所定形状に加工された帯状鉄心片を螺旋巻して形成された巻積層鉄心の軸方向両端に、軸心に対して垂直な端面を有する被覆層を備えた積層鉄心の製造方法であって、
1)前記巻積層鉄心の上下にそれぞれ覆い金型を介して上型と下型の間で該巻積層鉄心を挟持し、前記上型又は前記下型に設けられた樹脂溜めポットから樹脂を前記上下の覆い金型と前記巻積層鉄心の隙間に充填して前記被覆層を形成すること、
2)前記上下の覆い金型の周囲には、前記巻積層鉄心の端面の半径方向外側を覆い、解放側端部に拡径するテーパーがそれぞれ形成された第1、第2の樹脂漏れ防止壁が設けられ、更に、前記巻積層鉄心の端面の半径方向内側を覆い、前記巻積層鉄心の上端及び下端の形状に応じて円周方向に勾配を有して内部の樹脂を漏らさない第3、第4の樹脂漏れ防止壁が設けられていること、
3)前記被覆層を形成する樹脂が充填される前記上下の覆い金型の天井面及び底面は、前記巻積層鉄心の軸心に対して垂直かつ前記天井面と前記底面が平行となっていること、
4)前記巻積層鉄心には、前記樹脂溜めポットから前記巻積層鉄心の一方側に充填される樹脂を他方側に導く挿通孔が形成されていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。 - 請求項1記載の積層鉄心の製造方法において、前記挿通孔は前記巻積層鉄心の半径方向外側領域に複数形成され、内部に隙間を有して永久磁石を入れる磁石挿入孔であることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
- 請求項2記載の積層鉄心の製造方法において、前記磁石挿入孔に入れた前記永久磁石が前記磁石挿入孔から下方に突出するのを防ぐストッパー部が前記巻積層鉄心又は下側に配置された前記覆い金型に設けられ、しかも前記磁石挿入孔の下端と前記ストッパー部との間には前記樹脂が流れる隙間が設けられていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1記載の積層鉄心の製造方法において、前記被覆層は、前記巻積層鉄心の端面を全面的に覆うことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1記載の積層鉄心の製造方法において、前記被覆層は、前記巻積層鉄心の端面を円弧角110〜150度の範囲で覆うことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1記載の積層鉄心の製造方法において、前記下側に配置された覆い金型には、前記巻積層鉄心の中心に形成されている軸孔に嵌合するシャフトが設けられていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか1記載の積層鉄心の製造方法において、前記下側に配置された覆い金型は、該積層鉄心を搬送する搬送治具と一体化していることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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