JP5772003B2 - サスペンション用基板、サスペンション用基板の製造方法、サスペンション、素子付サスペンションおよびハードディスクドライブ - Google Patents
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Description
特に、上記ビアは、上記ベース絶縁層に形成されたビア用貫通孔に形成され、上記ビア用貫通孔の周囲を囲むように形成されるビア用配線層と金属支持基板とを接続するものである。ここで、上記ビア用貫通孔の形成方法としては、例えば、上記ベース絶縁層を光硬化性材料を用いて形成する方法が用いられる。このような方法では露光光が上記ベース絶縁層の下部である金属支持基板側まで十分に到達しにくいといった問題や、ウェットエッチングでは微細化が困難であるといった問題があり、上記ビア用貫通孔の断面形状が上記導体層側ほど孔径が大きくなる逆テーパー形状となる。このため、上記ビアと金属支持基板とが十分に接続できるように上記ビア用貫通孔の金属支持基板側の孔径であるビア底部の孔径を所定のサイズとした場合、上記導体層側の孔径が上記ビア底部の孔径よりも大きくなる。
また、上記ビア用貫通孔の周囲を囲むように形成されるビア用配線層の外径も上記導体層側の孔径のサイズに伴い大きくなることから、上記ビアを形成するためには広い設置面積が必要となり、ビアの設置自由度が低くいものとなるといった問題があった。また、このようなことから、近年の空き面積の小さいジンバル部等でのビアの形成が困難となるといった問題があった。
以下、本発明のサスペンション用基板、サスペンション用基板の製造方法、サスペンション、素子付サスペンションおよびハードディスクドライブについて詳細に説明する。
まず、本発明のサスペンション用基板について説明する。
本発明のサスペンション用基板は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成されたベース絶縁層と、上記ベース絶縁層上に形成された導体層と、を有するサスペンション用基板であって、上記ベース絶縁層が、テーパー角度が45°〜85°の範囲内のビア用貫通孔を有し、上記導体層が、平面視上、上記ビア用貫通孔の周囲を囲むように形成され、外径が40μm〜122μmの範囲内のビア用配線層および上記ビア用配線層に接続された接続配線層を有し、上記ビア用貫通孔内に充填されてなり、上記金属支持基板および上記ビア用配線層を接続する導電性材料からなるビアを有することを特徴とするものである。
また、図2は、図1のジンバル部21および外部端子領域の近傍(図1中のAおよびB)を示す概略平面図であり、図3は図2の裏面側を示す概略平面図であり、図4および図5は、それぞれ、図2のA−A線断面図およびB−B線断面図である。図1〜図5に例示するように、本発明のサスペンション用基板10は、金属支持基板1と、上記金属支持基板1上に形成されたベース絶縁層2と、上記ベース絶縁層2上に形成された導体層3と、を有するサスペンション用基板であって、上記ベース絶縁層2が、テーパー角度αが74°〜82°の範囲内のビア用貫通孔11を有し、上記導体層3が、平面視上、上記ビア用貫通孔11の周囲を囲むように形成され、外径w1が42μm〜106μmの範囲内のビア用配線層12および上記ビア用配線層12に接続された接続配線層13を有し、上記ビア用貫通孔内11に充填されてなり、上記金属支持基板1および上記ビア用配線層12を接続する導電性材料からなるビア4を有するものである。
さらに、上記導体層3およびビア4を覆うようにカバー層5が形成されている。
なお、図1および図2においては、説明の容易のため、カバー層の記載を省略するものである。
このように、交互配線領域の解消箇所が、上記リード配線及びライト配線の一方の端である素子実装領域近傍等ジンバル部内とすることで、上記交互配線領域を長いものとすることができ、差動インピーダンスを低減させ、消費電力の低いものとすることができる。
また、複数のビアをスライダ等の素子に対して対称となるように配置したり、後述するようなアーム部内にグランド端子を形成することや、素子実装領域から先端部分側が鋭角形状とされ、空き領域の少ない場合であっても、そのような先端部分にビアを形成することが容易となる。
以下、本発明のサスペンション用基板の各構成について詳細に説明する。
本発明に用いられるビアは、上記ビア用貫通孔内に充填されてなり、上記金属支持基板および上記ビア用配線層を接続する導電性材料からなるものである。
ここで、ジンバル部とは、サスペンション用基板の一方の先端部分であり、素子実装領域を含む箇所であり、素子(例えば、スライダー)をプラッタに対して平行に保つように支持する領域をいうものである。より具体的には、図1に示す領域をいうものである。
本発明においては、なかでも、上記連絡配線として用いられることが好ましい。上記連絡配線として用いられる場合には、通常、2以上の上記ビアが近接して配置され、広い設置面積が必要になることからジンバル部等への配置が困難となる。しかしながら、本発明においては、上記ビア用配線層の外径が小さいことにより、2以上のビアが隣接するような場合であっても設置が容易であり、本発明の効果をより効果的に発揮することができるからである。
本発明に用いられるベース絶縁層は、上記金属支持基板上に形成されるものであり、ビア用貫通孔を有するものである。
なお、上記テーパー角度とは、上記金属支持基板と、上記ビア用貫通孔とがなす角度をいうものである。具体的には、図4に例示する角度αをいうものである。
ここで、主成分として含むとは、上記ポリイミド樹脂の上記ベース絶縁層用ポリイミド中の含有量が、50質量%以上であることをいうものであり、なかでも本発明においては、65質量%以上であることが好ましく、特に、70質量%以上であることが好ましく、なかでも特に80質量%以上であることが好ましい。上記ポリイミド樹脂の含有量が上述の範囲内であることにより、絶縁性に優れたものとすることができるからである。
なお、上記ベース絶縁層用ポリイミド樹脂に含まれるポリイミド樹脂の含有量は高ければ高いほど良いため、上限については特に限定されるものではない。
上記ベース絶縁層用ポリイミド樹脂が感光性ポリイミド樹脂からなるものであることにより、上記絶縁層の形成を容易なものとすることができるからである。また、上記非感光性ポリイミド樹脂からなるものであることにより、反り等の少ないものとすることができるからである。
なお、上記感光剤の残渣の含有量の測定方法としては、上記感光剤の残渣の含有量を精度良く測定できる方法であれば特に限定されるものではないが、例えば、感光剤を含まない非感光性ポリイミド樹脂を用いて形成されたベース絶縁層用ポリイミド樹脂の熱重量減少温度を比較することで判断することができる。より具体的には、上記非感光性ポリイミド樹脂を上記感光性ポリイミド樹脂と同条件の熱処理でイミド化してなるものの熱重量減少温度を比較することで、判断することができる。
また、熱処理条件としては、上記中間絶縁層およびカバー層の形成時の条件と同様とすることができる。
本発明に用いられる感光性ポリイミド樹脂は、上記ポリイミド成分および感光剤を含むものである。
本発明に用いられるポリイミド成分としては、ポリイミドの状態で溶媒に可溶であるものを用いても良いし、加熱処理等のイミド化により上記ポリイミド樹脂となるポリイミド前駆体を用いたものでもよい。保存安定性の観点からは前者が好ましく、線膨張係数との諸特性との両立という観点からは、後者が好ましい。本発明においては、後者の前駆体を用いたものが、各種特性、特に線膨張係数の制御の観点から好ましく用いられる。また上記ポリイミド成分は、上記感光剤を含むことで感光性を付与できるものであれば特に限定されるものではない。具体的には、下記式(1)で表される構造を有するポリイミド、および下記式(2)、(3)で表される構造を有するポリイミド前駆体を用いることができる。
本発明においては、上記ポリイミド成分が上記式(2)または(3)の構造のポリイミド前駆体を少なくとも含むものであることが好ましい。溶媒への溶解性に優れるからである。
本発明においては、なかでも、酸無水物由来のカルボキシル基(もしくはそのエステル化物などの誘導体)が全体の50%以上あることが望ましく、75%以上であることがさらに好ましく、全て、下記式(2)で示されるポリアミック酸およびその誘導体であることが好ましい。
ポリアミック酸は、酸二無水物とジアミンを溶液中で混合するのみで得られるので、1段階の反応で合成することができ、合成が容易で低コストで入手できるからである。
また、イミド化率は、例えば、赤外線吸収スペクトルを用いて確認することができる。具体的には、上記ポリイミド樹脂に含まれるイミド結合由来のC=O二重結合のピーク面積から定量することにより求めることができる。
また、上記(3)で表される構造を有するポリイミド前駆体または上記(1)で表されるポリイミドの形成方法としては、上記(2)で表されるポリイミド前駆体を加熱によりイミド化する方法が挙げられる。
本発明においては、最終的に得られるポリイミド樹脂に耐熱性及び寸法安定性を求める場合には、芳香族酸成分及び/又は芳香族アミン成分の共重合割合ができるだけ大きいことが好ましい。具体的には、イミド構造の繰り返し単位を構成する酸成分に占める芳香族酸成分の割合が50モル%以上、特に70モル%以上であることが好ましく、イミド構造の繰り返し単位を構成するアミン成分に占める芳香族アミン成分の割合が40モル%以上、特に60モル%以上であることが好ましく、全芳香族ポリイミドであることが特に好ましい。
またこのとき、前記化学式(1)〜(3)のR1において、当該R1に結合している4つの基((−CO−)4)は同一の芳香環に結合していても良く、異なる芳香環に結合していても良い。同様に、前記化学式(1)〜(3)のR2において、当該R2に結合している2つの基((−NH−)2)は同一の芳香環に結合していても良く、異なる芳香環に結合していても良い。
具体例としては、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル等が挙げられる。
ここで、選択されるジアミンは耐熱性の観点より芳香族ジアミンが好ましいが、目的の物性に応じてジアミンの全体の60モル%、好ましくは40モル%を超えない範囲で、脂肪族ジアミンやシロキサン系ジアミン等の芳香族以外のジアミンを用いても良い。
露光波長に対してポリイミド成分の透過率が高いということは、それだけ、電磁波のロスが少ないということであり、高感度の感光性ポリイミド樹脂を得ることができる。
ここで用いている分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の値のことをいい、ポリイミド前駆体そのものの分子量でも良いし、無水酢酸等で化学的イミド化処理を行った後のものでも良い。
なお、感光性ポリイミド樹脂の固形分とは溶媒以外の全成分であり、液状のモノマー成分も固形分に含まれる。
本発明に用いられる感光剤としては、上記ポリイミド成分に感光性を付与できるものであれば特に限定されるものではなく、感光性ポリイミド樹脂に一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、電磁波の照射と加熱により、塩基を発生する塩基発生剤等を用いることができる。より具体的には、下記一般式(a)で表されるようなクマル酸アミド系塩基発生剤、カーバメート型塩基発生剤およびニフェジピン等の塩基発生剤、またはこれらの混合物を挙げることができる。
一般に、露光に対する感度は、「露光波長のモル吸光係数」と「その波長における量子効率」との積で表わされることから、モル吸光係数が低い場合、実用的な感度を示すには高い量子効率を示す感光剤が必要となる。
そのような感光剤としては、クマル酸アミド系塩基発生剤を好ましく用いることができる。
上記クマル酸アミド系光塩基発生剤は、一般に露光に用いられる高圧水銀灯の発光波長領域において、小さいモル吸光係数と非常に高い量子効率を示すことから、ビア用貫通孔のテーパー角度を大きくすることが容易だからである。
また、発生するアミン、及び、吸光団部位双方とも、300℃以下の温度で揮発するため、ベース絶縁層中に残渣として残存しにくいという特徴を有するからである。
また、上記クマル酸アミド系塩基発生剤は、環化することで、フェノール性水酸基を消失し、溶解性が変化し、塩基性水溶液等の場合には溶解性が低下する。これにより、上記ポリイミド成分の最終生成物への反応による溶解性の低下を更に補助し、かつ、未露光部の現像液への溶解促進効果も発揮するため、露光部と未露光部の溶解性コントラストを大きくすることが可能となる。その結果、ビア用貫通孔のテーパー角を大きくすることができるといった効果も発揮することができるからである。
また、アミンの触媒作用によって、上記ポリイミド成分が最終生成物となる際の反応が開始される温度を下げたり、上記ポリイミド成分が最終生成物となる硬化反応を開始することができる。
上記クマル酸アミド系塩基発生剤は、電磁波が照射されるだけでも塩基を発生するが、適宜加熱をすることにより、塩基の発生が促進される。
1価の有機基としては、飽和又は不飽和アルキル基、飽和又は不飽和シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、及び飽和又は不飽和ハロゲン化アルキル基等が挙げられる。これらの有機基は、当該有機基中にヘテロ原子等の炭化水素基以外の結合や置換基を含んでよく、これらは、直鎖状でも分岐状でも良い。
環状構造は、飽和又は不飽和の脂環式炭化水素、複素環、及び縮合環、並びに当該脂環式炭化水素、複素環、及び縮合環よりなる群から選ばれる2種以上が組み合されてなる構造であっても良い。
上記R21及びR22の有機基中の炭化水素基以外の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、シアノ基、シリル基、シラノール基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基、アシル基、アシルオキシ基、飽和又は不飽和アルキルエーテル基、飽和又は不飽和アルキルチオエーテル基、アリールエーテル基、及びアリールチオエーテル基が好ましい。
上記ポリイミド成分から最終生成物への反応に対する反応開始温度を低下させる等の触媒作用は、塩基性の大きい塩基性物質の方が触媒としての効果が大きく、より少量の添加で、より低い温度での最終生成物への反応が可能となる。一般に1級アミンよりは2級アミンの方が塩基性は高く、その触媒効果が大きい。
また、芳香族アミンよりも脂肪族アミンの方が塩基性が強いため好ましい。
ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素などが挙げられる。
1価の有機基としては、特に制限がなく、飽和又は不飽和アルキル基、飽和又は不飽和シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、及び飽和又は不飽和ハロゲン化アルキル基、シアノ基等が挙げられる。これらの有機基は、当該有機基中にヘテロ原子等の炭化水素基以外の結合や置換基を含んでよく、これらは、直鎖状でも分岐状でも良い。
なかでも、R23〜R26の有機基中の炭化水素基以外の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、シアノ基、シリル基、シラノール基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基、アシル基、アシルオキシ基、飽和又は不飽和アルキルエーテル基、飽和又は不飽和アルキルチオエーテル基、アリールエーテル基、及びアリールチオエーテル基が好ましい。
環状構造は、飽和又は不飽和の脂環式炭化水素、複素環、及び縮合環、並びに当該脂環式炭化水素、複素環、及び縮合環よりなる群から選ばれる2種以上が組み合されてなる構造であっても良い。例えば、R23〜R26は、それらの2つ以上が結合して、R23〜R26が結合しているベンゼン環の原子を共有してナフタレン、アントラセン、フェナントレン、インデン等の縮合環を形成していても良い。
また、R23〜R26としては、それらの2つ以上が結合して、R23〜R26が結合しているベンゼン環の原子を共有してナフタレン、アントラセン、フェナントレン、インデン等の縮合環を形成している場合も、吸収波長が長波長化する点から好ましい。
また、上記クマル酸アミド系塩基発生剤の塩基発生以外の分解を防ぐために、300℃以下で加熱することが好ましい。
各置換基を導入した桂皮酸の合成は、対応する置換基を有するヒドロキシベンズアルデヒドにwittig反応または、Knoevenagel反応、又はPerkin反応を行うことで合成できる。なかでも、wittig反応はトランス体が選択的に得られやすい点から好ましい。尚、例えば、上記対応する置換基を有するアルデヒドの合成は、対応する置換基を有するフェノール等にDuff反応やVilsmeier−Haack反応を行うことで合成できる。
一般的にポリイミド樹脂は高耐熱性の樹脂として知られており、高い耐熱性を有することから、ポリイミド成分よりも、感光剤の方が耐熱性が低い傾向にあるので、ポリイミド成分に対する感光剤の割合を減らした方が、低アウトガス性となる。
このようなことから上記感光剤の含有量は少ない方が好ましく、本発明においては、上記感光剤が、上記ポリイミド成分100重量部に対して、0.1重量部以上30重量部未満の範囲内であることが好ましく、なかでも、0.5重量部〜20重量部の範囲内であることが好ましく、特に、0.5重量部〜15重量部の範囲内であることが好ましい。
なお、本発明における感光剤が、上記クマル酸アミド系塩基発生剤である場合には、その含有量としては、上述の範囲より多いものとすることができる。上記クマル酸アミド系塩基発生剤は加熱等により分解または揮発により残存しにくいため、含有量が多い場合であっても、上記ベース絶縁層用ポリイミド樹脂中への残存量が少ないものとすることができるからである。具体的には、上記ポリイミド成分100重量部に対して、0.5重量部〜30重量部の範囲内であることが好ましく、なかでも、1重量部〜25重量部の範囲内であることが好ましく、特に、3重量部〜20重量部の範囲内であることが好ましい。十分な感光性を付与することができ、かつ、その場合であっても上記ベース絶縁層用ポリイミド樹脂への残存が少ないからである。したがって、露光・現像によるパターニングが容易なものとすることができるからである。
本発明における感光性ポリイミド樹脂としては、必要に応じて溶媒を含むものであっても良い。
このような溶媒としては、上記ポリイミド成分を均一に分散または溶解することができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル等のエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールモノエーテル類(いわゆるセロソルブ類);メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、前記グリコールモノエーテル類の酢酸エステル(例えば、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート)、メトキシプロピルアセテート、エトキシプロピルアセテート、蓚酸ジメチル、乳酸メチル、乳酸エチル等のエステル類;エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等のアルコール類;塩化メチレン、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエチレン、1−クロロプロパン、1−クロロブタン、1−クロロペンタン、クロロベンゼン、ブロムベンゼン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド等のアミド類;N−メチルピロリドンなどのピロリドン類;γ−ブチロラクトン等のラクトン類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、その他の有機極性溶媒類等が挙げられ、更には、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、及び、その他の有機非極性溶媒類等も挙げられる。これらの溶媒は単独若しくは組み合わせて用いられる。
なかでも、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルフォスホアミド、N−アセチル−2−ピロリドン、ピリジン、ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレンスルホン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シクロペンタノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン等の極性溶媒が好適なものとして挙げられる。
本発明においては、上記光塩基発生剤の吸収波長がポリイミド成分の吸収波長と重なる部分があり、十分な感度が得られない場合において、感度向上の手段として、増感剤の添加が効果を発揮する場合がある。また、ポリイミド成分を透過する電磁波の波長帯に上記光塩基発生剤が吸収波長を有する場合においても、感度向上の手段として、増感剤を添加することができる。ただし、増感剤の添加によるポリイミド成分の含有率の減少に伴う、得られるパターンの膜物性、特に膜強度や耐熱性の低下に関して考慮に入れる必要がある。
クマリン、ケトクマリン及び、その誘導体の具体例としては、3−(2’−ベンゾイミダゾール)−7−ジエチルアミノクマリン、3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3,3’−カルボニルビスクマリン、3,3’−カルボニルビス(5,7−ジメトキシクマリン)、3,3’−カルボニルビス(7−アセトキシクマリン)等が挙げられる。
チオキサントン及び、その誘導体の具体例としては、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントンなどが挙げられる。
本発明ではこれらの増感剤を1種または2種以上使用することができる。
本発明における感光性ポリイミド樹脂は、少なくとも上記ポリイミド成分、感光剤、および溶媒を含むものであるが、必要に応じて他の成分を含むものであっても良い。
このような他の成分としては、熱硬化性成分、ポリイミド前駆体以外のバインダー樹脂、その他の添加剤を配合して、感光性ポリイミド樹脂を調製してもよい。
本発明に用いられる非感光性ポリイミド樹脂としては、実質的に感光性を有さないものであれば特に限定されるものではなく、例えば、上記ポリイミド成分を含み、上記感光剤を実質的に含まないものを挙げることができる。
なお、実質的に含まないとは、一般的な感光性ポリイミド樹脂での露光・現像条件でパターニングできない程度の含有量以下の含有量であることをいうものであり、通常、全く含まれないものである。
本発明において用いられるベース絶縁層の形成方法としては、所望のパターンのベース絶縁層を形成することができる方法であれば特に限定されるものではなく、上記ベース絶縁層を形成可能な材料を含む液状の絶縁層形成用塗工液を塗布またはドライフィルム状の材料を貼り合わせてベース絶縁層形成用層を形成し、その後、上記ベース絶縁層形成用層を露光・現像またはレジストを用いてエッチングを行うフォトリソ法によりパターニングする方法を用いることができる。
なお、塗布方法としては、均一な厚みのベース絶縁層形成用層を形成可能な方法であれば特に限定されるものではなく、一般的な塗布方法を用いることができる。
具体的には、グラビアコート法、リバースコート法、ナイフコート法、ディップコート法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、スピンコート法、ロールコート法、プリント法、浸漬引き上げ法、カーテンコート法、ダイコート法、キャスティング法、バーコート法等を挙げることができる。また、必要に応じて、上記絶縁層形成用塗工液を塗布後に、乾燥処理を施しても良い。
本発明に用いられる導体層は、上記ベース絶縁層上に形成されるものであり、上記ビア用配線層および接続配線層を有するものである。
本発明においては、上記ビア用貫通孔の周囲の少なくとも一部に形成されていれば特に限定されるものではないが、なかでも本発明においては、上記ビア用貫通孔の全周囲を囲むように形成されることが好ましい。上記ビア用貫通孔およびビアをより安定的に接続することができるからである。
一方、上記外径が小さい場合には、ビアの設置自由度をより向上させたりインターリーブ構造を形成するために設置されるジャンパー部のサイズを小さくできる。このため、このような観点からは、上記外径が45μm〜70μmの範囲内であることが好ましく、なかでも45μm〜60μmの範囲内であることが好ましい。
なお、上記ビア用配線層の外径とは、上記ビア用配線層の一方の端と、他方の端との最大幅であり、通常、上記接続配線と直行する方向の最大幅をいうものである。具体的には、図4に示す幅W1をいうものである。
なお、上記幅は、上記ビア用配線の線幅をいうものであり、例えば、図4中のW2により示される幅である。
なお、インターリーブ構造については、具体的には、既に説明した図2に示すものを挙げることができる。
本発明に用いられる導体層の厚みとしては、上記導体層を精度良く形成することができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば5μm〜18μmの範囲内とすることができ、なかでも9μm〜12μmの範囲内であることが好ましい。
本発明において、上記めっき層を形成する方法としては、例えば、電解めっき法を挙げることができる。
本発明に用いられる金属支持基板は、上記ベース絶縁層、導体層およびビアを支持するものである。
このような金属支持基板の材料としては、特に限定されるものではないが、ばね性を有する金属であることが好ましく、具体的には、SUS等を挙げることができる。
また、本発明に用いられる金属支持基板の厚さとしては、その材料の種類により異なるものであるが、例えば10μm〜20μmの範囲内とすることができる。
このため、従来のビアおよびジャンパー部を用いて既に説明した図2および図3に示すように分岐配線層を元の配線層に接続する場合、ジャンパー部の長さとしては、接続配線層の幅、配線層およびビア用配線層間の幅、そしてビア用配線層からジャンパー部端までの幅を15μmとした場合251μm以上の長さのジャンパー部が必要となる。
これに対して、上記テーパー角度のビア用貫通孔および上記外径のビア用配線層を用いることにより、上述のような長さであっても、これらを容易に配置することができる。その結果、例えば、後述するようなアーム部が形成される場合であっても素子実装領域とアーム部の間に図2および図3に示されるインターリーブ構造を容易に形成できるからである。
具体的には、アーム部を形成するための開口部と、上記素子実装領域との間の幅が、300μm〜370μmである場合であっても、ジャンパー部と上記金属支持基板に含まれる他の部材とを隔てる開口部を形成可能な幅であるオフセット領域を50μm以上確保することが容易となるからである。その結果、通常、金属支持基板のように厚みが厚いSUS等の微細加工の加工精度が低い部材に対して、上記ジャンパー部を囲む開口部を安定的に形成することができ、金属支持基板に含まれる他の部材とジャンパー部との絶縁性を十分に確保することができるからである。したがって、アーム部およびインターリーブ構造を有するサスペンション用基板を安定的に形成でき、例えば、アウトリガがフリーに動いた場合であっても、金属支持基板に含まれるジャンパー部と、他の部材との絶縁性を確実に確保することができるからである。
なお、ジャンパー部の長さは、2つのビア用貫通孔を結ぶ方向の長さをいうものである。具体的には、既に説明した図2および図3においてはA−A線と平行な方向の長さをいうものである。
なお、図6中の符号については、図2〜図4のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
なお、このようなアーム部としては、上記ジンバル部内において、開口部により隔てられたものであれば良い。例えば、図7に示すように、上記アーム部17は、上記ジンバル部21に含まれる素子実装領域20の周囲を囲むように形成される部位とすることができる。また、上記アーム部17を上記金属支持基板1に含まれるアーム部以外の部位に固定するリミッタ18を有するものとすることができる。
本発明のサスペンション用基板は、上記金属支持基板、ベース絶縁層、導体層およびビアを少なくとも有するものであるが、必要に応じてその他の構成を有するものであっても良い。
このようなその他の構成としては、上記導体層を覆うように形成されるカバー層や、上記金属支持基板に含まれるアーム部を固定するリミッタ等を有することが好ましい。上記カバー層を有することにより、上記導体層の劣化や短絡等を効果的に防ぐことができるからである。また、上記リミッタを有することにより、上記サスペンション用基板の機械的強度を向上させることができ、塑性変形し、所定のピボット運動をすることができなくなることを防止することができるからである。また、上記アーム部を含む金属支持基板に取り付けられることにより、上記ジンバル部内の空き面積がより小さいものとなった場合であっても、上記ビアをジンバル部内に配置することができることから、上記ビアの設置の自由度が高く、かつ、機械的強度等にも優れたものとすることができるからである。
本発明に用いられるカバー層を構成する材料としては、絶縁性を有するものであれば良く、具体的には、上記「2.ベース絶縁層」の項に記載の材料を用いることができる。
本発明に用いられるリミッタとしては、上記アーム部に取り付けられ、上記サスペンション用基板の機械的強度を向上させることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、既に説明した図7に示すように、上記金属支持基板に含まれるアーム部と上記アーム部以外の金属支持基板とを結合するものを挙げることができる。
本発明においては、なかでも、上記材料が上記カバー層と同一材料からなるものである場合には、上記カバー層と同時に形成する方法を用いることが好ましい。
次に、本発明のサスペンション用基板の製造法について説明する。
本発明のサスペンション用基板の製造方法は、金属支持基板上に形成されたベース絶縁層形成用層をパターニングして、テーパー角度が45°〜85°の範囲内のビア用貫通孔を有するベース絶縁層を形成するベース絶縁層形成工程と、上記ベース絶縁層またはベース絶縁層形成用層上に形成された導体層形成用層をパターニングして、外径が40μm〜122μmの範囲内のビア用配線層および上記ビア用配線層に接続された接続配線層を有する導体層を形成する導体層形成工程と、導電性材料を上記金属支持基板および上記ビア用配線層を接続するように上記ビア用貫通孔に充填しビアを形成するビア形成工程と、を有することを特徴とするものである。
次に、図8(e)に例示するように、上記導体層3を覆うように液状のカバー層形成用塗工液を塗布し、乾燥することによりカバー層形成用層を形成し、次いで、DFRを用いてレジストを形成し、レジストから露出するカバー層形成用層をウェットエッチングし、上記導体層3の一部を覆うように形成されたカバー層5を形成する。
なお、図8(a)および(b)がベース絶縁層形成工程であり、図8(c)および(d)が導体層形成工程およびビア形成工程である。
また、図8中の符号については、図2〜図4のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
以下、本発明のサスペンション用基板の製造方法の各工程について詳細に説明する。
本発明におけるベース絶縁層形成工程は、金属支持基板上に形成されたベース絶縁層形成用層をパターニングして、テーパー角度が45°〜85°の範囲内のビア用貫通孔を有するベース絶縁層を形成する工程である。
本工程においては、なかでも、上記金属支持基板上にポリイミド成分および感光剤としてクマル酸アミド系光塩基発生剤を含む感光性ポリイミド樹脂組成物を用いて形成されたベース絶縁層形成用層を露光・現像する方法や、上記金属支持基板上にポリイミド成分を含む非感光性ポリイミド樹脂組成物を用いて形成されたベース絶縁層形成用層上に金属層を形成し、上記金属層をマスクとして上記ベース絶縁層形成用層をエッチングするする方法であることが好ましい。上記テーパー角度のベース絶縁層を安定的に形成することができるからである。
ここで、上述の感光性ポリイミド樹脂組成物を用いることにより、上記テーパー角度のビア用貫通孔を形成できる理由については、上述のように、小さいモル吸光係数と非常に高い量子効率を示すこと、露光部と未露光部の溶解性コントラストを大きくすることが可能となるからである。
本発明においては、上記金属層が残存するものである場合には、上記金属層として上記導体層の形成に用いられる導体層形成用層を用いること、具体的には、上記ベース絶縁層形成用層上に形成された導体層形成用層に上記ビア用貫通孔が形成される箇所に開口部を形成し、この開口部が形成された導体層形成用層を上記金属層として用いることが好ましい。上記金属層を形成する工程や上記金属層を除去する工程等を不要なものとすることができるからである。
具体的には、図10に例示するように、上記金属支持基板形成用層1x、ベース絶縁層形成用層2xおよび導体層形成用層3xがこの順で積層した積層体を準備し、上記導体層形成用層3x上に、レジスト16をパターン状に配置してエッチングし(図10(b))、開口部を有する導体層形成用層3xを形成し、次いで、上記開口部が形成された導体層形成用層3xを上記金属層、すなわち、マスクとして用いて上記ベース絶縁層形成用層2xをエッチングし(図10(b))、上記ビア用貫通孔11を有するベース絶縁層2を形成する方法を用いることができる(図10(c))。
なお、図10(a)〜(c)がベース絶縁層形成工程であり、図10(a)、(c)および(d)が導体層形成工程であり、図10(e)がビア形成工程である。また、図10中の符号については、図2〜図4のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明における導体層形成工程は、上記ベース絶縁層またはベース絶縁層形成用層上に、導体層形成用層を形成し、上記導体層形成用層をパターニングして、外径が40μm〜122μmの範囲内のビア用配線層および上記ビア用配線層に接続された接続配線層を有する導体層を形成する工程である。
すなわち、上記ビア用貫通孔を有するベース絶縁層を形成した後に、上記導体層形成用層を形成し、導体層を得るものであっても良く、上記金属支持基板、上記ベース絶縁層形成用層および導体層形成用層がこの順で積層した積層体を形成した後、上記ベース絶縁層形成工程(上記ベース絶縁層形成用層のパターニング)または導体層形成工程(上記導体層形成用層のパターニング)を行うものであっても良い。
なお、上記積層体を形成した後、上記ベース絶縁層形成工程および導体層形成工程を行う方法としては、具体的には、既に説明した図10に示す方法を挙げることができる。
本発明におけるビア形成工程は、導電性材料を上記金属支持基板および上記ビア用配線層を接続するように上記ビア用貫通孔に充填しビアを形成する工程である。
このようなビアの形成方法としては、サスペンション用基板の製造方法に一般的に用いられる方法を使用することができる。具体的には、上記「A.サスペンション用基板」の項に記載の方法と同様とすることができる。
本発明のサスペンション用基板の製造方法は、上記ベース絶縁層形成工程、導体層形成工程およびビア形成工程を少なくとも有するものであるが、必要に応じてその他の工程を有するものとすることができる。具体的には、上記金属支持基板形成用層をパターニングし金属支持基板形成工程や、上記導体層を覆うように形成されるカバー層を形成するカバー層形成工程、上記金属支持基板に形成されるアーム部を固定するリミッタを形成するリミッタ形成工程等を挙げることができる。
このような金属支持基板形成工程、カバー層形成工程およびリミッタ形成工程により形成される各構成および各構成の形成方法については、上記「A.サスペンション用基板」の項に記載の内容と同様とすることができる。
次に、本発明のサスペンションについて説明する。本発明のサスペンションは、上述したサスペンション用基板を含むことを特徴とするものである。
次に、本発明の素子付サスペンションについて説明する。本発明の素子付サスペンションは、上述したサスペンションと、上記サスペンションの素子実装領域に実装された素子(スライダ)と、を有することを特徴とするものである。
次に、本発明のハードディスクドライブについて説明する。本発明のハードディスクドライブは、上述した素子付サスペンションを含むことを特徴とするものである。
1.光塩基発生剤の調製
100mlフラスコ中、炭酸カリウム2.00gをメタノール15mlに加えた。50mlフラスコ中、エトキシカルボニルメチル(トリフェニル)ホスホニウムブロミド2.67g(6.2mmol)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド945mg(6.2mmol)をメタノール10mlに溶解し、よく攪拌した炭酸カリウム溶液にゆっくり滴下した。
3時間攪拌した後、TLCにより反応の終了を確認した上でろ過を行い炭酸カリウムを除き、減圧濃縮した。濃縮後、1Nの水酸化ナトリウム水溶液を50ml加え、1時間攪拌した。
反応終了後、ろ過により、トリフェニルホスフィンオキシドを除いた後、濃塩酸を滴下し、反応液を酸性にした。沈殿物をろ過により集め、少量のクロロホルムにより洗浄することで、2−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸を1.00g得た。
続いて、100ml三口フラスコ中、2−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸500mg(3.0mmol)を脱水テトラヒドロキシフラン40mlに溶解し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩0.586g(3.0mmol)を加えた。
30分後、ピペリジン0.3ml(3.0mmol)を加えた。反応終了後、反応溶液を濃縮し、水に溶解した。ジエチルエーテルで抽出した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1N塩酸、飽和食塩水で洗浄した。その後、シリカゲルカラムクマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール100/1〜10/1)により精製することにより、クマル酸アミド系光塩基発生剤を64mg得た。
厚さ20μmのSUS304である金属支持基板形成用層の上に、ポリイミド成分として2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニルおよび1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサンを有し、感光剤として上記クマル酸アミド系光塩基発生剤を含む感光性ポリイミド樹脂を塗布、乾燥後、マスクを介して所望のパターン形状に高圧水銀灯を光源に用い500〜2000mJ/cm2の露光量で露光を行い、最高到達温度が160℃〜190℃の範囲に入るような温度条件下、最高到達温度の保持時間が0.1分〜60分の範囲になるように露光後加熱を行った後、アルカリ水溶液で現像し、ネガ型のパターン像を形成した。その後、窒素雰囲気下で加熱を行い、感光性ポリイミドからなるベース絶縁層を形成した。金属支持基板形成用層上に形成されたベース絶縁層の厚さは10μmであり、ビア用貫通孔のテーパー角48°、底部径20μmであった。
上記ベース絶縁層上部およびビア用貫通孔に、スパッタリング法もしくは無電解メッキ法等により、Cr単層もしくはCu−Cr合金層もしくはNi−Cu−Cr合金層を有するシード層を厚みが35nm〜45nmとなるように形成した後、通常のフォトファブリケーション手法による電解めっきにて導体層およびビアを形成した後、シード層除去および応力除去としてアニールを行った。これにより、ビアおよびビア用配線層が一体で形成された。また、ビア用配線層の外径は80μmであった。
カバー層形成前処理として、導体層表面に無電解めっきにて厚さ50nm〜80nmのNi単層を形成した後、ベース絶縁層と同様の形成方法でカバー層を形成した。
このようにして、サスペンション用基板を得た。
クマル酸アミド系光塩基発生剤に代えてニフェジピン(東京化成製、4−o−ニトロフェニル−3,5−ジメトキシカルボニル−2,6−ジメチル−1,4−ジヒドロピリジン)を用いた以外は実施例1と同様にしてサスペンション用基板を形成した。
形成されたビア用貫通孔の底部径は20μmであり、テーパー角度は25°〜35°であった。
クマル酸アミド系光塩基発生剤に代えてカーバメート型光塩基発生剤としてDNCDP({[(4,5-ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2,6−ジメチルピペリジン)を用いた以外は実施例1と同様にしてサスペンション用基板を形成した。
形成されたビア用貫通孔の底部径は20μmであり、テーパー角度は25°〜35°であった。
2 … ベース絶縁層
3 … 導体層
3a … 第1配線層
3b … 第2配線層
3a´、3b´ … 分岐配線層
4 … ビア
5 … カバー層
10 … サスペンション用基板
11 … ビア用貫通孔
12 … ビア用配線層
13 … 接続配線層
15 … ジャンパー部
16 … レジスト
17 … アーム部
18 … リミッタ
20 … 素子実装領域
21 … ジンバル部
30 … サスペンション
31 … ロードビーム
40 … 素子付サスペンション
41 … 素子(スライダ)
50 … ハードディスクドライブ
51 … ディスク
52 … スピンドルモータ
53 … アーム
54 … ボイスコイルモータ
55 … ケース
Claims (17)
- 金属支持基板と、
前記金属支持基板上に形成されたベース絶縁層と、
前記ベース絶縁層上に形成された導体層と、
を有するサスペンション用基板であって、
前記ベース絶縁層が、テーパー角度が45°〜85°の範囲内のビア用貫通孔を有し、
前記導体層が、平面視上、前記ビア用貫通孔の周囲を囲むように形成され、外径が40μm〜122μmの範囲内のビア用配線層および前記ビア用配線層に接続された接続配線層を有し、
前記ビア用貫通孔内に充填されてなり、前記金属支持基板および前記ビア用配線層を接続する導電性材料からなるビアを有し、
前記金属支持基板が、2つのビアと接続され、前記金属支持基板と絶縁されているジャンパー部を有し、
前記ジャンパー部を囲む開口部の幅が、10μm〜40μmの範囲内であることを特徴とするサスペンション用基板。 - 前記接続配線層が、リード配線またはライト配線として機能する第1配線層および第2配線層を有し、
前記第1配線層および第2配線層が、2以上の分岐配線層を有し、前記第1配線層に属する配線層と、前記第二配線層に属する配線層とが交互に配置されたインターリーブ構造が形成され、
前記第1配線層および第2配線層の一方に属する分岐配線層が、前記ビアおよびジャンパー部を介して分岐元の配線層と接続されていることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。 - 前記ビアが、前記サスペンション用基板のジンバル部に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサスペンション用基板。
- 前記ベース絶縁層を構成する材料が、ポリイミド成分および感光剤としてクマル酸アミド系光塩基発生剤を含む感光性ポリイミド樹脂組成物を用いてなるベース絶縁層用ポリイミド樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板。
- 前記クマル酸アミド系塩基発生剤が、前記クマル酸アミド系塩基発生剤から生ずる塩基がアミド結合を形成可能なNH基を1つ有するものであるであることを特徴とする請求項4に記載のサスペンション用基板。
- 前記ビアが、前記ビア用配線層と別体として形成され、前記ビアの前記ビア用配線層表面からの厚みが3μm〜30μmの範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板。
- 前記ビア用配線層の幅が、10μm〜40μmの範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板。
- 前記ジャンパー部の長さが、300μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板。
- 前記ジャンパー部の配置方向が、前記接続配線層の長手方向に対して傾斜するように配置されているであることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板。
- 請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板を含むことを特徴とするサスペンション。
- 請求項10に記載のサスペンションと、前記サスペンションの素子実装領域に実装された素子と、を有することを特徴とする素子付サスペンション。
- 請求項11に記載の素子付サスペンションを含むことを特徴とするハードディスクドライブ。
- 金属支持基板上に形成されたベース絶縁層形成用層をパターニングして、テーパー角度が45°〜85°の範囲内のビア用貫通孔を有するベース絶縁層を形成するベース絶縁層形成工程と、
前記ベース絶縁層またはベース絶縁層形成用層上に形成された導体層形成用層をパターニングして、外径が40μm〜122μmの範囲内のビア用配線層および前記ビア用配線層に接続された接続配線層を有する導体層を形成する導体層形成工程と、
導電性材料を前記金属支持基板および前記ビア用配線層を接続するように前記ビア用貫通孔に充填しビアを形成するビア形成工程と、
を有し、
前記金属支持基板が、2つのビアと接続され、前記金属支持基板と絶縁されているジャンパー部を有し、
前記ジャンパー部を囲む開口部の幅が、10μm〜40μmの範囲内であることを特徴とするサスペンション用基板の製造方法。 - 前記ベース絶縁層形成工程が、前記金属支持基板上にポリイミド成分および感光剤としてクマル酸アミド系光塩基発生剤を含む感光性ポリイミド樹脂組成物を用いて形成されたベース絶縁層形成用層を露光・現像するものであることを特徴とする請求項13に記載のサスペンション用基板の製造方法。
- 前記ベース絶縁層形成工程が、前記金属支持基板上にポリイミド成分を含む非感光性ポリイミド樹脂組成物を用いて形成されたベース絶縁層形成用層上に金属層を形成し、
前記金属層をマスクとして前記ベース絶縁層形成用層をエッチングするものであることを特徴とする請求項13に記載のサスペンション用基板の製造方法。 - 金属支持基板上に形成されたベース絶縁層形成用層をパターニングして、テーパー角度が45°〜85°の範囲内のビア用貫通孔を有するベース絶縁層を形成するベース絶縁層形成工程と、
前記ベース絶縁層またはベース絶縁層形成用層上に形成された導体層形成用層をパターニングして、外径が40μm〜122μmの範囲内のビア用配線層および前記ビア用配線層に接続された接続配線層を有する導体層を形成する導体層形成工程と、
導電性材料を前記金属支持基板および前記ビア用配線層を接続するように前記ビア用貫通孔に充填しビアを形成するビア形成工程と、
を有し、
前記ベース絶縁層形成工程が、前記金属支持基板上にポリイミド成分を含む非感光性ポリイミド樹脂組成物を用いて形成されたベース絶縁層形成用層上に金属層を形成し、
前記金属層をマスクとして前記ベース絶縁層形成用層をエッチングするものであることを特徴とするサスペンション用基板の製造方法。 - 前記金属層が銅であることを特徴とする請求項15または請求項16に記載のサスペンション用基板の製造方法。
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