JP5769232B2 - 医療器具支持ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、医療器具支持ユニットに関し、特に、手術台や処置台の周辺において使用する各種医療器具を支持する医療器具支持ユニットに関する。
手術台や処置台の周辺において使用する医療器具を支持するものは、手術又は処置を迅速に行えるように、多数の医療器具を並べて配置したり、つり下げたりできるような構造となっているものが多い。このようなものにおいては、医師や看護師、獣医師が各種の医療器具の位置を一瞥して把握できるように様々な発明がなされている。
例えば、特表2003−515427公報では、ひな段状に構成されたテーブルを覆う布において、段と段との間に位置する部分を透明なものとしている。このように構成することによって、テーブルの周囲の各方向からテーブルに載置された医療器具を視認できるようにしている。
しかしながら、このように構成しても、医療器具がテーブルの陰に隠れることまで解消することはできない。また、テーブルの遠い側に置いてある医療器具を直ちに取ることが難しい場合がある。1秒でも早い対応が必要となる手術において、医師や看護師が姿勢を変えて医療器具を取りに行くことは、貴重な時間の損失となる。したがって、載置された医療器具を視認できるだけでなく、直ちに手に取れることが重要な課題となってくる。
特表2003−515427公報
本発明は、上記課題を解決するために、医師や看護師、獣医師が各種の医療器具の位置を一瞥して把握でき、かつ、直ちに手に取ることができる医療器具支持ユニットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、 床面上を移動可能に設けられた脚部と、該脚部から直立するように設けられると共に伸縮可能な支柱部と、前記支柱部の上端部に形成され、かつ、上面側が平坦に形成されると共に、該上面に開口している支持孔が形成された載置部と、該載置部の前記支持孔に挿入され、かつ、回転可能に支持される支持軸が設けられた載置台又は医療器具支持アームを備えたことを特徴とする医療器具支持ユニット。
である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、さらに、前記支柱の周側面を締め付けることによって前記支柱部に固定可能になされ、かつ、上面側が平坦に形成されると共に、該上面の先端部近傍に開口している支持孔が形成されたクランプ支持アームと、該クランプ支持アームの前記支持孔に挿入され、かつ、回転可能に支持される支持軸が設けられた別の載置台を備えたことを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記脚部は、水平方向に延在する第1の脚部材と、該第1の脚部材の両端部にそれぞれ接続されると共に、前記第1の脚部材と直交する方向にそれぞれ延在する第2の脚部材と第3の脚部材とを有し、前記支柱部は、前記第1の脚部材の前記第2の脚部材側の端部近傍から直立するように設けられていることを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記載置部は、略長方形板状に形成され、長辺に相当する縁辺部が前記第1の脚部材と平行となるように配置され、短辺に相当する縁辺部のうち、前記第2の脚部材側の縁辺部近傍において前記支柱部に接続され、前記第3の脚部材側の縁辺部近傍に前記支持孔が形成されていることを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、さらに、下面側に前記第1の脚部材と平行に延在すると共に、前記第1の脚部材の幅と同じ、又は、該幅よりもわずかに広い間隙となるように配置された2つの保持部が設けられたさらに別の載置台を備えたことを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項6に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記脚部は、前記第1の脚部材の上面に開口している支持孔が形成され、さらに、前記第1の脚部材の前記支持孔に挿入され、かつ、回転可能に支持されるさらに別の載置台を備えたことを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記載置台、前記別の載置台及び前記さらに別の載置台は、側板部がそれぞれ設けられ、さらに、前記載置台、前記別の載置台、前記さらに別の載置台の少なくとも1つの前記側板部に固定可能になされると共に、医療器具に接続された線状体を少なくとも2本保持するホルダを備えたことを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項8に記載の発明は、請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記脚部は、前記第2の脚部材よりも前記第3の脚部材が重いことを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項9に記載の発明は、請求項2から請求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記クランプ支持アームは、基端側に前記支柱の周側面を締め付けることによって前記支柱部に固定可能なクランプが設けられ、該クランプは、前記クランプ支持アームの先端部を複数の方向に向けて選択的に前記支柱部に固定可能であることを特徴とする医療器具支持ユニットである。
請求項1に記載の発明によれば、脚部が床面上を移動可能である上に、支柱部が伸縮可能であり、くわえて載置台又は医療器具支持アームが回転可能に支持されているので、手術又は処置を行う医師、看護師、獣医師などが各種の医療器具の位置を一瞥して把握できるように前後左右の位置や、高さ、方向を調整でき、かつ、医師などが手を伸ばして医療器具を取りやすい位置にすることも容易になる。
請求項2に記載の発明によれば、クランプ支持アームに支持されている別の載置台が回転可能であるので、医療器具の位置を把握しやすいように2つの載置台の向きをそれぞれ調整できるので、さらに医療器具に対する視認性が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、支柱部が脚部を構成する第1の脚部材の第2の脚部材側の端部近傍から直立しているので、載置台と脚部との間に何もない空間ができる。この空間に手術台又は処置台が入り込むように医療器具支持ユニットを移動することによって、各種の医療器具を手術台又は処置台の極めて近傍、又は上方に位置させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、載置部が第2の脚部材側の縁辺部近傍において支柱部に接続されているので、載置台を回転したときにその重量によって支柱部に第3の脚部材側へ倒そうとするモーメントが加わるが、第3の脚部材側の縁辺部近傍に支持孔を形成したことによって。支柱部を第2の脚部材側に偏った状態にして反対側に倒すモーメントを生じるようにしたので、支柱部が倒れることを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、第1の脚部材によってさらに別の載置台を保持できるようにしたので、例えばサクションのように、手術台又は処置台の近傍に配置する必要があるが、手術中又は処置中はほとんど手を触れないようなものを置くことができ、医療器具支持ユニットの利便性をさらに向上することができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1の脚部材がさらに別の載置台を回転可能に支持しているので、例えばサクションのように、手術台又は処置台の近傍に配置する必要があるが、手術中又は処置中はほとんど手を触れないようなものを置くことができ、くわえて医師、看護師、獣医師などの足に当たりにくい方向に向けておくことができる。
請求項7に記載の発明によれば、載置台、別の載置台、さらに別の載置台の少なくとも1つの側板部に、医療器具に接続された線状体を少なくとも2本保持するホルダを固定できるので、電気メス、レーザメス、吸引器などの電源ケーブルや吸引チューブなどが一定の範囲を超えて移動することを防止できる。したがって、各種ケーブル又はチューブが絡み合って手術又は処置を妨げることを防止でき、さらに載置台などの上が整然とした状態になるので、各種の医療器具の配置が把握しやすくなる。
請求項8に記載の発明によれば、第2の脚部材よりも第3の脚部材が重いので、載置台に置いた医療器具の重量によって支柱部が第2の脚部材側に傾く、さらに医療器具支持ユニット全体が転倒することを防止できる。
請求項9に記載の発明によれば、クランプ支持アームがその先端部を複数方向に向けて選択的に固定可能であるので、医師、看護師、獣医師などの視野に載置台と別の載置台との全体が入るように配置することがさらに容易になる。
本発明の第1の実施の形態に係る医療器具支持ユニットの使用状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る医療器具支持ユニットの各構成品の接続関係を示す斜視図である。 脚部及び支柱部の斜視図であり、(A)は支柱部を伸ばした状態、(B)は支柱部を縮めた状態を示す。 上段載置台の支持状態を示す斜視図である。 上段載置台の回転状態を示す斜視図であり、(A)は第3脚部材側に回転させた状態、(B)は第2脚部材側に回転させた状態を示す。 脚部と上段載置台との位置関係を示す斜視図である。 上段載置台のみを使用している状態を示す斜視図である。 上段載置台を使用した状態において、第3脚部材側に向けてクランプ支持アームを取り付けた状態を示す斜視図である。 上段載置台を使用した状態において、第2脚部材側に向けてクランプ支持アームを取り付けた状態を示す斜視図である。 クランプ支持アームの取り付け方法を示す斜視図であり、(A)はクランプ支持アームを支柱部にあてがった状態、(B)は締付金具で締め付けた状態を示す。 上段載置台と中段載置台とを使用している状態を示す斜視図(1)である。 上段載置台と中段載置台とを使用している状態を示す斜視図(2)である。 上段載置台と下段載置台とを使用している状態を示す斜視図である。 上段載置台と下段載置台とを使用した状態において、第3脚部材側に向けてクランプ支持アームを取り付けた状態を示す斜視図である。 ハンガーアームの脚部への取り付け方法を示す斜視図である。 ハンガーアームの使用状態を示す斜視図である。 ラテラルの脚部への取り付け方法を示す斜視図である。 牽引器具の脚部への取り付け方法を示す斜視図である。 牽引器具の使用状態を示す斜視図である。 補助アームの脚部への取り付け方法を示す斜視図である。 ラインホルダを示す図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は背面図である。 ラインホルダの使用状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る医療器具支持ユニットの接続関係を示す斜視図である。 転倒実験の方法を示す側面図である。
以下に本発明の各実施の形態に係る医療器具支持ユニットを図面に基づいて説明する。なお、本発明の各実施の形態に係る医療器具支持ユニットは、局部麻酔による比較的小規模な手術や、応急処置を行う場合に好適なものであるが、動物に対する各種の手術や処置にも大変好適である。また、以下に説明するように、上段、中段、下段の3つの載置台に加えてハンガーアーム、ラテラル、牽引器具などを着脱することが可能であるが、他の支持アームなどを着脱することも可能である。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る医療器具支持ユニットの概要について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る医療器具支持ユニットを示す斜視図である。図1において、10は脚部、11は第1脚部材、12は第2脚部材、13は第3脚部材、14a、14b、14c及び14dはキャスタ、15は支柱部、16は下部支柱材、16a及び16bはガイドレール、17は上部支柱材、20は上段載置台、22a、22b、22c及び22dは側板部、23a、23b、23c及び23dは切欠部、25は中段載置台、26は底板部、27a、27b、27c及び27dは側板部、28a、28b、28c及び28dは切欠部、30はクランプ支持アーム、32は腕部、34は締付金具、40は下段載置台、43は滅菌布、44及び45は電源ケーブル、100は医療器具支持ユニットである。また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る医療器具支持ユニットの各構成品の接続関係を示す斜視図である。図2において、29は支持軸、41及び42は保持部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100は、図1に示すように、上段載置台20、中段載置台25及び下段載置台40の上下方向に配置した3つの載置台を着脱可能に備えている。また、図2に示すように、上段載置台20は載置部18の支持孔18aによって回転可能に支持され、同様に中段載置台25はクランプ支持アーム30の支持孔31aによって回転可能に支持され、下段載置台40は脚部10の第1脚部材11によって非可動的に支持されている。載置部18とクランプ支持アーム30との上面はそれぞれ平坦に形成しており、上段載置台20と中段載置台25とはこの平坦面に支持されている。したがって、上段載置台20又は中段載置台25は、回転するときに傾くことがなく、安定的に回転することが可能である。また、これらの載置台は、それぞれ独立して機能するが、支柱部15を介して一体的に移動させ、また使用することができる。さらに、後述するように、上段載置台20、中段載置台25及び下段載置台40は、それぞれ着脱可能になされており、実行する手術又は処置の種類に応じて必要な載置台のみを固定することが可能である。また、支柱部15の上端部には、上段載置台20に代えて後述する各種のアームを固定することも可能である。
上段載置台20は、側板部22a、22b、22c及び22dが設けられており、トレー状の外形を有するが、電源ケーブル44及び45の配線を容易にするために、四隅を切り欠いて切欠部23a、23b、23c及び23dとしている。通常は、滅菌布43で覆い、その上にメス、ピンセット、鑷子、剪刀、鉗子、鉤又は持針器などの手術器具を載置するが、他の用途に用いることもできる。中段載置台25は、上段載置台20と同様に、側板部27a、27b、27c及び27dが設けられると共に、四隅を切り欠いて切欠部28a、28b、28c及び28としている。中段載置台25も上段載置台20と同様の用途に用いることができるが。なお、図1では、中段載置台25の底板部26には上段載置台20の滅菌布43に相当する布を記載していないが、滅菌布を被せることも可能である。下段載置台40は、大型の廃棄物入れなどを載置しやすいように側板部を設けていない。
ここで、脚部10及び支柱部15の構造について詳細に説明する。図3は、脚部及び支柱部の斜視図であり、(A)は支柱部を伸ばした状態、(B)は支柱部を縮めた状態を示す。図3において、18aは支持孔、19はクランプ、19aはつまみであり、その他の符号は図1と同じものを示す。
脚部10は、構造材として第1脚部材11、第2脚部材12及び第3脚部材13を有している。第1脚部材11は、床面上から所定の高さにおいて床面と平行となるように延在しており、全体が略矩形筒状に形成されている。第2脚部材12は、第1脚部材11の一方の端部に接続され、かつ、第1脚部材11と直交する方向に延在している。さらに、第2脚部材12の両端部には、キャスタ14aとキャスタ14bとが設けられている。第3脚部材13は、第1脚部材11の他方の端部に接続され、かつ、第1脚部材11と直交する方向に延在している。さらに、第3脚部材13の両端部には、キャスタ14cとキャスタ14dとが設けられている。したがって、脚部10は、キャスタ14a、14b、14c及び14dによって手術室などの床面上を自由に移動できる。また、第2脚部材12及び第3脚部材13は、両者共に略矩形筒状に形成されているが、第3脚部材13の内部には後述するようにおもりが内蔵されている。
支柱部15は、構造材として下部支柱材16と上部支柱材17とを有している。下部支柱材16は、第1脚部材11の第2脚部材12側の端部近傍から直立しており、全体が矩形筒状に形成されている。さらに、下部支柱材16の4つの角には、ガイドレール16a及び16bと、裏面側の2つのガイドレールとがそれぞれ設けられている。上部支柱材17は、下部支柱材16から上方に向かって直立しており、全体が矩形筒状に形成されている。また、ガイドレール16a及び16bと、裏面側の2つのガイドレールとによって案内されつつ昇降可能である。さらに、4つのガイドレールは、上部支柱材17の中空部に軽く嵌合されている。また、上部支柱材17の中空部には、ガススプリングが設けられている。したがって、上部支柱材17任意の高さで停止させ、その高さを保持させることが可能である。なお、ガイドレールに代えてロックピンやクランプでその高さを保持するように構成してもよい。上部支柱材17の上昇を容易にしている。また、上部支柱材17の上端部には、載置部18が設けられている。
図4は、上段載置台の支持状態を示す斜視図である。図4において、21は底板部、24は支持軸であり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図5は、上段載置台の回転状態を示す斜視図であり、(A)は第3脚部材側に回転させた状態、(B)は第2脚部材側に回転させた状態を示す。図5において、79は領域であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
図4に示すように、載置部18は、略矩形板状を2枚貼り合わせた外形に形成されており、上部支柱材17の上端部に第3脚部材13側に張り出した状態で固着されている。また、長辺に相当する縁辺部が第1脚部材11と平行になるように配置されている。さらに、第3脚部材13側に張り出した部分、つまり第3脚部材13側の短辺に相当する縁辺部の近傍には、載置部18を垂直に貫通するように支持孔18aが形成されている。上段載置台20は、底板部21に設けた支持軸24を支持孔18aに挿入することによって回転可能に支持される。さらに、第3脚部材13側に張り出した部分の下面には、支持孔18aの開口部を取り囲むようにクランプ19が固定されている。クランプ19は、つまみ19aを回転させることによって支持軸24を締め付けて上段載置台20を回転しないようにできる。逆方向に回転して締め付け弛めれば、上段載置台20を再び回転させることができる。
以上の構成によって、支柱部15を伸ばすと、図3(A)に示すように、載置部18は上昇するので、載置部18に装着した載置台なども同時に上昇する。また、支柱部15を縮めると、図3(B)に示すように、載置部18は下降するので、載置部18に装着した載置台なども同時に下降する。したがって、上段載置台20は、手術を行う医師等にとって好適な任意の高さに調節することができる。また、上段載置台20の方向も適宜調節することができ、さらにクランプ19の締め付けによってその方向を保持することも可能である。したがって、図5(A)に示すように、脚部10と上段載置台20との間に何もない領域79を確保し、領域79に手術台又は処置台が入り込むように医療器具支持ユニット100を移動することによって、上段載置台20に置いた医療器具を手術台又は処置台の極めて近傍、又は上方に位置させることができるようになる。また、手術又は処置が終われば、図5(B)に示すように、上段載置台20を領域79から遠ざかるように回転させれば、上段載置台20が患者の移動などを妨げることがない。
ここで、脚部10と支柱部15との位置関係、及び、脚部と上段載置台との位置関係について説明する。図6は、脚部と上段載置台との位置関係を示す斜視図である。図6において、15aは仮想的支柱部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
支柱部15は、仮想的支柱部15aに示すような第1脚部材11の中央ではなく、第2脚部材12側の端部近傍から直立している。これは、前述のように、支柱部15を偏在させることによって、図5に示した領域79を確保し、医療器具支持ユニット100の利便性を向上するためである。しかし、このように構成すると、医療器具支持ユニット100の重心が第2脚部材12側に偏るので、上段載置台20を第2脚部材12側に回転させたときに、医療器具支持ユニット100が転倒することも考えられる。そこで、この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100では、第2脚部材12よりも第3脚部材13を重くして、医療器具支持ユニット100の転倒を防止している。すなわち、第2脚部材12をソリッドステンレスで形成することによって、2つの脚部材の重さに差を設けている。なお、第2脚部材12の材料は、ソリッドステンレスに限られるものではなく、必要となる重さに応じて適宜選択すればよい。また、第2脚部材12の中空部にソリッドステンレスで形成したおもりを内蔵することによって、2つの脚部材の重さに差を設けもよい。
図24は、転倒実験の方法を示す側面図である。図24において、78は水槽であり、その他の符号は図1と同じものを示す。各部材の寸法について、第1脚部材11は長さ695mm、第2脚部材12及び第3脚部材13は長さ400、支柱部15は高さ800mm、上段載置台20は長さ700mm、幅400mmとした。そして、第2脚部材12及び第3脚部材13の重さや形状を順次交換して変更すると共に、上段載置台20第2脚部材12側に回転させたときに、どの程度の加重に耐えられるかを直径220mmの円筒状の水槽78を側板部22dに接するところに置き、水槽78に水を徐々に注入することによって確認した。その結果、第2脚部材12と第3脚部材13との重さが同じである場合には、第2脚部材12及び第3脚部材13の重さ又は形状にかかわらず水槽78と水の加重が9.0kg前後になったところで転倒した。一方、第2脚部材12の中空部におもりを挿入して第3脚部材13よりも重くした場合には、両者を同じ重さとする場合よりもより大きい加重に耐えた。さらに、実験を繰り返したところ、第2脚部材12を第3脚部材13よりも2.6kg以上重い場合には、水槽78と水の加重が16.0kg以上であっても耐えることが分かった。手術において使用する器具の重さを鑑みた場合、16.0kgの加重に耐えれば十分であるので、第2脚部材12を第3脚部材13よりも2.6kg以上重くすることが両者の重さの差として望ましいと言える。くわえて、前述のように、載置部18は、長辺に相当する縁辺部が第1脚部材11と平行になるように配置され、かつ、上部支柱材17の上端部に第3脚部材13側に張り出した状態で固着されているが、この構成も載置部18に載せたものの重心が第3脚部材13側に偏るよにして転倒の可能性を低減することを目的としている。
さらに、医療器具支持ユニット100の様々な使用時の態様について説明する。図7は、上段載置台のみを使用している状態を示す斜視図である。図7において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。また、図8は、上段載置台を使用した状態において、第3脚部材側に向けてクランプ支持アームを取り付けた状態を示す斜視図である。図8において、31は本体部、31aは支持孔、35はつまみ、38a、38b、38c及び38dは開口部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。くわえて、図9は、上段載置台を使用した状態において、第2脚部材側に向けてクランプ支持アームを取り付けた状態を示す斜視図である。図9において、33は蝶番、39a、39b、39c及び39dは開口部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
医療器具支持ユニット100は、前述のように、上段載置台20、中段載置台25及び下段載置台40は、それぞれ着脱可能になされており、実行する手術又は処置の種類に応じて必要な載置台のみを固定することが可能である。例えば、図7に示すように、上段載置台20のみを使用することができる。上段載置台20のみを使用する場合、載置している医療器具を含む医療器具支持ユニット100の重心の位置は高くなるが、第2脚部材12よりも第3脚部材13を重くしているので、上段載置台20をどの方向に向けても医療器具支持ユニット100が転倒することがない。また、図8に示すように、クランプ支持アーム30を上部支柱材17の任意の高さに固定したまま使用しても、クランプ支持アーム30が上段載置台20の回転を妨げることがない。したがって、中段載置台25を使用しない場合でもクランプ支持アーム30を特段取り外す必要はない。また、中段載置台25を必要とする場合には、本体部31の支持孔31aに中段載置台25の支持軸29を挿入し、本体部31の内部に設けたクランプをつまみ35を回して支持軸29を締め付け、中段載置台25の方向を固定すればよい。
さらに脚部10と上段載置台20との間に手術台又は処置台が入り込んだ状態で使用する場合には、図9に示すように、クランプ支持アーム30を第2脚部材12側に向けて固定すれば、脚部10と上段載置台20との間に何もない領域79を確保することができる。このように、クランプ支持アーム30を2つの方向に対して固定可能であるので、医師や獣医師などの視野に上段載置台20と中段載置台25との全体が入るように配置することが容易になる。なお、上部支柱材17の水平断面が略正方形となるように形成すれば、クランプ支持アーム30を第1脚部材11と直交する2方向、計4方向に対して固定可能となる。この場合、クランプ支持アーム30を上部支柱材17を中心として回転可能とするのに近い効果を得ることができ、中段載置台25の配置の自由度がさらに大きくなる。
ここで、クランプ支持アーム30の固定方法について詳しく説明する。図10は、クランプ支持アームの取り付け方法を示す斜視図であり、(A)はクランプ支持アームを支柱部にあてがった状態、(B)は締付金具で締め付けた状態を示す。図10において、図10
36はフック片、37aはリングアーム、37bは牽引アームであり、その他の符号は図8と同じものを示す。
クランプ支持アーム30は、図9に示したように、腕部32は本体部31に対して蝶番33を介して開閉可能に設けられている。また、腕部32は、図8に示すように、締付金具34によって本体部31側に牽引して介在するものを締め付けるようになされている。そこで、図10(A)に示すように、腕部32を開いて上部支柱材17を抱き込むように挟み、さらに図10(B)に示すように、フック片36にリングアーム37aを掛けて牽引アーム37bをクランプ支持アーム30の先端側に倒せば、クランプ支持アーム30を固定することができる。なお、クランプ支持アーム30の両側面には、軽量化のために開口部39a、39b、39c及び39dと、開口部38a、38b、38c及び38dとを形成しているが、軽い材料で形成した場合にはこれらの開口部を形成しなくてもよい。
さらに、医療器具支持ユニット100の様々な使用時の態様について説明する。図11は、上段載置台と中段載置台とを使用している状態を示す斜視図(1)である。図11において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。また、図12は、上段載置台と中段載置台とを使用している状態を示す斜視図(2)である。図12において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。上段載置台と下段載置台とを使用している状態を示す斜視図である。さらに、図13は、上段載置台と下段載置台とを使用している状態を示す斜視図である。図13において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。くわえて、図14は、上段載置台と下段載置台とを使用した状態において、第3脚部材側に向けてクランプ支持アームを取り付けた状態を示す斜視図である。図14において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。
上段載置台20と中段載置台25とを使用するときは、例えば、図11に示すように、第3脚部材13側から上段載置台20と中段載置台25との全体を見渡せるように配置することができ、また図12に示すように、キャスタ14b側から上段載置台20と中段載置台25との全体を見渡せるように配置することもできる。また、上段載置台20と下段載置台40とを使用するときには、図13に示すように、第3脚部材13側から上段載置台20と下段載置台40との全体を見渡せるように配置することができる。くわえて、上段載置台20と下段載置台40とを使用するときにおいても、図14に示すように、クランプ支持アーム30を上部支柱材17に固定したまま使用することも可能である。
また、この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100は、載置台以外の医療器具支持手段を支持することも可能である。図15は、ハンガーアームの脚部への取り付け方法を示す斜視図である。図15において、46はハンガーアーム、47は支持軸、48は水平部、48a及び48bは落下防止突起、49はハンガーフック、77はS字状フックであり、その他の符号は図3と同じものを示す。また、図16は、ハンガーアームの使用状態を示す斜視図である。図16において、67は手術台、68は手術対象動物、69は綿布であり、その他の符号は図3と同じものを示す。
医療器具支持ユニット100は、図15に示すように、載置部18の支持孔18aにハンガーアーム46の支持軸47を挿入することによって、ハンガーフック49に輸液バッグなどを吊り下げることができる。さらに、医療器具支持ユニット100を動物病院で使用する場合には、図16に示すように、手術台67や処置台に横たわった手術対象動物68の脚を綿布69で吊り下げるときなどに利用できる。なお、医療器具支持ユニット100は、キャスタ14a、14b、14c及び14dで移動可能であるので、ハンガーアーム46の水平部48にS字状フック77を掛けていると、移動中にS字状フック77が滑り落ちることが考えられる。そこで、水平部48の両端部近傍に落下防止突起48a及び48bを設けてS字状フック77が滑り落ちること防止している。
さらに、この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100をX線撮影に使用する場合について説明する。図17は、ラテラルの脚部への取り付け方法を示す斜視図である。図17において、50はラテラル用支持アーム、51は本体部、52は支持軸、53は軸受部、54a及び54bは支持ピン、55はラテラル、56は保持プレート、56aは縦溝、57は保持枠、58は保持部、58aは支持孔、59a及び59bはハンドルであり、その他の符号は図3と同じものを示す。
医療器具支持ユニット100をX線撮影に使用する場合には、ラテラル用支持アーム50の本体部51の下面の基端側に設けた支持軸52を載置部18の支持孔18aに挿入する。本体部51の先端側には、軸受部53が設けられている。さらに、支持ピン54a及び54bが保持プレート56の背面側に設けられた保持部58の支持孔58aと軸受部53の左右両側面の開口部とをそれぞれ貫通しており、保持プレート56は支持ピン54a及び54bを軸として回転可能である。また、保持プレート56の背面側の縦溝56aには保持枠57が上下に摺動可能に設けられており、X線フィルムカセットを保持プレート56及び保持枠57によって保持することが可能である。以上の構成によって、ラテラル55を用いて手や小動物のX線撮影を行うことができる。また、ラテラル55は、ハンドル59a及び59bを操作して下向き又は上向き、さらに斜めに向けることができるので、様々な角度からX線撮影することが可能になる。
くわえて、この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100を小動物の牽引に利用する場合について説明する。図18は、牽引器具の脚部への取り付け方法を示す斜視図である。図18において、60は牽引用支持アーム、61は本体部、62は支持軸、63は伸縮部、64及び65はクッション台、66は牽引ケーブルであり、その他の符号は図3と同じものを示す。また、図19は、牽引器具の使用状態を示す斜視図である。図19において用いた符号は、すべて図18と同じものを示す。
図18に示すように、牽引用支持アーム60の本体部61の下面の基端側に設けた支持軸62を載置部18の支持孔18aに挿入する。本体部61の先端側には、伸縮部63が設けられており、さらに伸縮部63の上面にはクッション台64、伸縮部63の先端部にはクッション台65が設けられている。伸縮部63は前後に伸縮可能であるので、クッション台64及び65も脚部10を動かさずに前後に移動可能である。以上の構成において、図19に示すように、手術台67の縁辺部にクッション台65が接した状態にし、手術台67上の手術対象動物68の脚をクッション台64に載せ、さらに牽引ケーブル66で牽引することが可能である。
また、この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100では、上段載置台20などを支柱部15から離れたところに位置させることが可能である。図20は、補助アームの脚部への取り付け方法を示す斜視図である。図20において、70は補助アーム、71は本体部、71aは支持孔、72は支持軸、73はつまみであり、その他の符号は図3と同じものを示す。
図20に示すように、補助アーム70は、本体部71の下面の基端側に設けた支持軸72を載置部18の支持孔18aに挿入することが可能である。また、本体部71の先端側には、支持孔71aが形成されている。支持孔71aは、載置部18の支持孔18aと同じ形状及び大きさであり、上段載置台20の支持軸24を挿入することによって上段載置台20を回転可能に支持する。また、本体部71の内部にはクランプが設けられており、つまみ73を回転することによってこのクランプの締め付けができる。したがって、補助アーム70を用いれば、その長さに応じて上段載置台20などを支柱部15から離れたところに位置させることができる。
以上のように、この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100では、各種の医療器具を載置台に載置、又は、支持することが可能である。しかし、多数の医療器具を載置台に載置できると、手術中に電気メスなどの電源ケーブルや吸引器のチューブなどが絡み合って手術を円滑に実行できないという副次的な課題が発生する。そこで、本発明では、ケーブルやチューブなどの線状体を所定の位置において保持して絡み合うことを防止できるようにしている。図21は、ラインホルダを示す図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は背面図である。図21において、80はラインホルダ、81は前面板部、81a及び81bは支持部、82は背面板部、82a及び82bは支持部、83は締付部、84aは水平板部、84b及び84cは側板部、85は回転アーム部、85aは係止部、86は軸受、87はロック部、88はレバー、89a、89b、89c、89d、89e、89f及び89gはガイドピンである。また、図22は、ラインホルダの使用状態を示す斜視図である。図22において、74a及び74bは電源ケーブル、75は大径チューブ、76a及び76bはチューブであり、その他の符号は図1及び図21と同じものを示す。
ラインホルダ80は、前面板部81との背面板部82との間に間隙を設け、この間隙に挿入した上段載置台20、中段載置台25又は下段載置台40の側板部を締付部83によって挟持できるようにしている。また、前面板部81との背面板部82とのそれぞれの左右両端部から、支持部81a及び81bと、支持部82a及び82bとを直立させ、さらに、支持部81aと支持部82aとの間にロック部87を介在させ、支持部81bと支持部82bとの間に軸受86を介在させている。軸受86は、回転アーム部85を回転可能に支持している。回転アーム部85は、軸受86を中心に回転し、先端部に形成された係止部85aをロック部87に係止されることによって回転が規制される。まら、ロック部87にはレバー88が設けられており、レバー88を垂直方向に向けると係止部85aが係止され、水平方向に向けると係止が解けるようになっている。
また、前面板部81との背面板部82との上端部の間には、水平板部84aが設けられている。水平板部84aは、前面板部81との背面板部82とを接続し、さらにラインホルダ80の上下の空間を分断するものである。くわえて、前面板部81との背面板部82との間に載置台などの側板部を挿入したときに、側板部の先端が当接する部分でもある。また、水平板部84aの左右両端部には、前面板部81との背面板部82とを接続する側板部84b及び84cが直立するように設けられている。さらに、水平板部84aの上面には、ガイドピン89a、89b、89c、89d、89e、89f及び89gを設けている。ガイドピン89a、89b、89c、89d、89e、89f及び89gは、線状体を保持するものであり、水平板部84aの上面に直立している。また、ガイドピン89aとガイドピン89bとの間隙と、ガイドピン89bとガイドピン89cの間隙と、ガイドピン89cとガイドピン89dの間隙とは、それぞれ幅が異なっている。これは、太さが異なる線状体を挿通させることを容易にするためである。なお、ガイドピン89cとガイドピン89dとの間隙と、ガイドピン89dとガイドピン89eの間隙と、ガイドピン89eとガイドピン89fの間隙と、ガイドピン89fとガイドピン89gの間隙とは、それぞれ同じ幅にしている。
このように構成したラインホルダ80は、例えば、図22に示すように、滅菌布43を介して上段載置台20の側板部22cに固定して使用する。また、ガイドピン89a、89b、89c、89d、89e、89f及び89gの間隔の違いに応じて、電源ケーブル74a及び74b、大径チューブ75、並びに、チューブ76a及び76bを保持させている。このようにすれば、医師や看護師の手元に比較的近いところで線状体を保持できるので、互いに絡み合うことを防止できる。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る医療器具支持ユニット100は、脚部10に設けたキャスタ14a、14b、14c及び14dによって床面上を各方向に自由に移動できる。また、支柱部15は、下部支柱材16に対して上部支柱材17が上下することによって伸縮可能であり、さらに載置部18において上段載置台20やハンガーアーム46を回転可能な状態で支持する。したがって、手術又は処置を行う医師、看護師、獣医師などが各種の医療器具の位置を一瞥して把握できるように前後左右の位置や、高さ、方向を調整でき、かつ、医師などが手を伸ばして医療器具をすぐに取れる位置にすることも容易になる。また、クランプ支持アーム30に支持されている中段載置台25も回転可能な状態で支持するので、医師、看護師、獣医師などから見て上段載置台20と中段載置台25とが互いに重なり合わないようにこれらの位置又は方向をそれぞれ調整できるので、さらに医療器具に対する視認性が向上する。さらに、下部支柱材16を第1脚部材11の第2の脚部材12側の端部近傍から直立させているので、上段載置台20と脚部10との間に何もない空間ができる。この空間に手術台又は処置台が入り込むように医療器具支持ユニット100を移動することによって、各種の医療器具を手術台又は処置台の極めて近傍、又は上方に位置させることができる。
さらに、載置部18は、第2脚部材12側の縁辺部近傍において支柱部15に接続されているので、上段載置台20の重量によって支柱部を第3の脚部材側へ倒すモーメントを加わるが、第3脚部材13側の縁辺部近傍に支持孔18aを形成して反対側に倒すモーメントを生じるようにしたので、支柱部15が倒れることを防止できる。くわえて、第1脚部材11によってさらに下段載置台40を保持できるようにしたので、例えばサクションのように、手術台又は処置台の近傍に配置する必要があるが、手術中又は処置中はほとんど手を触れないようなものを置くことができ、医療器具支持ユニット100の利便性をさらに向上することができる。上段載置台20、中段載置台25又は下段載置台40の少なくとも1つの側板部に、医療器具に接続された線状体を複数本保持するラインホルダ80固定できるので、電気メス、レーザメス、吸引器などの電源ケーブルや吸引チューブなどが一定の範囲を超えて移動することを防止できる。したがって、各種ケーブル又はチューブが絡み合って手術又は処置を妨げることを防止でき、さらに上段載置台20などの上が整然とした状態になるので、各種の医療器具の配置が把握しやすくなる。さらに、第2脚部材12よりも第3の脚部材13が重いので、上段載置台20やハンガーアーム46に係る医療器具の重量や加重によって支柱部15が第2の脚部材側に傾いたり、医療器具支持ユニット全体が転倒したりすることを防止できる。くわえて、クランプ支持アーム30が上部支柱材17に対して背向する2方向に向けて選択的に固定できるので、医師、看護師、獣医師などの視野に上段載置台20と中段載置台25との全体が入るように配置することがさらに容易になる。
次に、本発明の第2実施の形態に係る医療器具支持ユニットについて説明する。図23は、第2の実施の形態に係る医療器具支持ユニットを示す斜視図である。図23において、90は下段載置台、91は支持軸、92は支持孔、93は支持棒、94はおもり、95は支持孔であり、その他の符号は図2と同じものを示す。
本発明の第2の実施の形態に係る医療器具支持ユニット100は、図23に示すように、第1脚部材11のほぼ中央に支持孔92を設け、さらに第1脚部材11の第3脚部材13側に支持孔95を設けている。また、下段載置台90は、上段載置台20などと同様に、支持軸91を支持孔92に挿入することによって回転可能に支持されるようにしている。なお、下段載置台90に置いたものが回転中に転倒しないように、上段載置台20などと同様の側板部を形成している。くわえて、支持孔95に支持棒93を挿入し、さらにおもり94を支持棒93が挿通されるように第1脚部材11上に置くことによって、第2脚部材12よりも第3脚部材13をさらに重くし、医療器具支持ユニット100の転倒を防止している。
以上のように、この実施の形態に係る医療器具支持ユニット100は、第1脚部材11がさらに下段載置台90を回転可能に支持しているので、例えばサクションのように、手術台又は処置台の近傍に配置する必要があるが、手術中又は処置中はほとんど手を触れないようなものを置くことができ、くわえて医師、看護師、獣医師などの足に当たりにくい方向に向けておくことができる。また、おもり94を第1脚部材11上に置くことによって、上段載置台20に重量物を載せたり、ハンガーアーム46で重いものを支持したりすることができる。
なお、本発明は、以上に説明した各実施の形態の説明内容に限定されるものではなく、例えば、上段載置台20、中段載置台25又は下段載置台90のいずれかの底板部にスライド機構を設け、この機構を設けた載置台を水平方向にスライド移動できるようにしてもよい。また、上部支柱材17の周側面を回転可能なものとし、クランプ支持アーム30をこの周側面と共に回転するようにしてもよい。さらに、載置部18自体が回転するように構成し、上段載置台20が載置部18と共に回転するようにしてもよい。くわえて、いくつかの実施の形態の構成を複合的に設けてもよい。このような事例のように、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。
10 脚部
11 脚部材
12 脚部材
13 脚部材
14a キャスタ
14b キャスタ
14c キャスタ
14d キャスタ
15 支柱部
15a 仮想的支柱部
16 下部支柱材
16a ガイドレール
16a ガイドレール
17 上部支柱材
18 載置部
18a 支持孔
19 クランプ
19a つまみ
20 上段載置台
21 底板部
22a 側板部
22b 側板部
22c 側板部
22d 側板部
23a 切欠部
23b 切欠部
23c 切欠部
23d 切欠部
24 支持軸
25 中段載置台
26 底板部
27a 側板部
27b 側板部
27c 側板部
27d 側板部
28a 切欠部
28b 切欠部
28c 切欠部
28d 切欠部
29 支持軸
30 クランプ支持アーム
31 本体部
31a 支持孔
32 腕部
33 蝶番
34 締付金具
35 つまみ
36 フック片
37a リングアーム
37b 牽引アーム
38a 開口部
38b 開口部
38c 開口部
38d 開口部
39a 開口部
39b 開口部
39c 開口部
39d 開口部
40 下段載置台
41 保持部
42 保持部
43 滅菌布
44 電源ケーブル
45 電源ケーブル
46 ハンガーアーム
47 支持軸
48 水平部
48a 落下防止突起
48b 落下防止突起
49 ハンガーフック
50 ラテラル用支持アーム
51 本体部
52 支持軸
53 軸受部
54a 支持ピン
54b 支持ピン
55 ラテラル
56 保持プレート
56a 縦溝
57 保持枠
58 保持部
58a 支持孔
59a ハンドル
59b ハンドル
60 牽引用支持アーム
61 本体部
62 支持軸
63 伸縮部
64 クッション台
65 クッション台
66 牽引ケーブル
67 手術台
68 手術対象動物
69 綿布
70 延長用支持アーム
71 本体部
71a 支持孔
72 支持軸
73 つまみ
74a 電源ケーブル
74b 電源ケーブル
75 大径チューブ
76a チューブ
76b チューブ
77 S字状フック
78 水槽
79 領域
80 ラインホルダ
81 前面板部
81a 支持部
81b 支持部
82 背面板部
82a 支持部
82b 支持部
83 締付部
84a 水平板部
84b 側板部
84c 側板部
85 回転アーム部
85a 係止部
86 軸受
87 ロック部
88 レバー
89a ガイドピン
89b ガイドピン
89c ガイドピン
89d ガイドピン
89e ガイドピン
89f ガイドピン
89g ガイドピン
90 下段載置台
91 支持軸
92 支持孔
93 支持棒
94 おもり
95 支持孔
100 医療器具支持ユニット

Claims (7)

  1. 床面上を移動可能に設けられた脚部と、
    該脚部から直立するように設けられると共に伸縮可能な支柱部と、
    該支柱部の上端部に形成され、かつ、上面側が平坦に形成されると共に、該上面に開口している支持孔が形成された載置部と、
    該載置部の前記支持孔に挿入され、かつ、回転可能に支持される支持軸が設けられた載置台又は医療器具支持アームを備え
    前記脚部は、水平方向に延在する第1の脚部材と、該第1の脚部材の両端部にそれぞれ接続されると共に、前記第1の脚部材と直交する方向にそれぞれ延在する第2の脚部材と第3の脚部材とを有し、
    前記支柱部は、下部支柱材と上部支柱材とを有し、該下部支柱材が前記第1の脚部材の前記第2の脚部材側の端部近傍から直立するように設けられ、前記上部支柱材が下部支柱材から上方に向かって直立し、
    前記載置部は、略長方形板状に形成され、長辺に相当する縁辺部が前記第1の脚部材と平行となるように配置され、短辺に相当する縁辺部のうち、前記第2の脚部材側の縁辺部近傍において前記支柱部に接続され、前記第3の脚部材側の縁辺部近傍に前記支持孔が形成され、前記上部支柱材の上端部に前記第3の脚部材側に張り出した状態で固着されていることを特徴とする医療器具支持ユニット。
  2. さらに、前記支柱部の周側面を締め付けることによって前記支柱部に固定可能になされ、かつ、上面側が平坦に形成されると共に、該上面の先端部近傍に開口している支持孔が形成されたクランプ支持アームと、
    該クランプ支持アームの前記支持孔に挿入され、かつ、回転可能に支持される支持軸が設けられた別の載置台を備えたことを特徴とする請求項1に記載の医療器具支持ユニット。
  3. さらに、下面側に前記第1の脚部材と平行に延在すると共に、前記第1の脚部材の幅と同じ、又は、該幅よりもわずかに広い間隙となるように配置された2つの保持部が設けられたさらに別の載置台を備えたことを特徴とする請求項1に記載の医療器具支持ユニット。
  4. 前記脚部は、前記第1の脚部材の上面に開口している支持孔が形成され、
    さらに、前記第1の脚部材の前記支持孔に挿入され、かつ、回転可能に支持されるさらに別の載置台を備えたことを特徴とする請求項1に記載の医療器具支持ユニット。
  5. 前記載置台、前記別の載置台及び前記さらに別の載置台は、側板部がそれぞれ設けられ、
    さらに、前記載置台、前記別の載置台、前記さらに別の載置台の少なくとも1つの前記側板部に固定可能になされると共に、医療器具に接続された線状体を少なくとも2本保持するホルダを備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の医療器具支持ユニッ
    ト。
  6. 前記脚部は、前記第2の脚部材よりも前記第3の脚部材が重いことを特徴とする請求項1、請求項4又は請求項5のいずれか一項に記載の医療器具支持ユニット。
  7. 前記クランプ支持アームは、基端側に前記支柱部の周側面を締め付けることによって前記支柱部に固定可能なクランプが設けられ、
    該クランプは、前記クランプ支持アームの先端部を複数の方向に向けて選択的に前記支柱部に固定可能であることを特徴とする請求項2に記載の医療器具支持ユニット。
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