JP6996885B2 - ナースカート - Google Patents

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Description

本発明は、トレイの取付け、取り外しを容易にしたナースカートに関する。
病院等の医療の現場において、薬剤、医療資材や器具、或はパソコン等の種々の資材,器材を運搬するためにナースカートが使用されている。ナースカートの一般的形態は、キャスタを有するベース部と、ベース部に立設された支柱部と、該支柱部に支持されるトレイと、前記支柱部の上端部に設けられた天板とを備えたものである。
上記ナースカートについては、装備するトレイへの医療資材等の出し入れを容易にできること、或は積載する医療資材等の量を多くできる形態のトレイを装備できることや、多数のトレイを装備できることを目的として、1本支柱のナースカート(特許文献1~4参照)が提案されている。因みに、ナースカートにおけるトレイを支持するために設けられている支柱は、2本~4本のものが多かった。
しかし、1本支柱に支持されるトレイは、トレイの支持形態が2本支柱に支持されるトレイに比べ、1本支柱での支持であるため支持形態が特異な形態になり、このため清掃や消毒を行う際のトレイの着脱が容易でなかった。特異な支持形態となるのは、走行中にトレイが支柱等の装着部位からずれたり外れたりしないようにするためである。
ナースカートにおける1本支柱によるトレイの支持形態の例として、支柱に係止孔を複数設け、この係止孔に係合する係止突起を有するブラケットにトレイの外周を嵌め込むリングを結合させ、ブラケットを係止突起が係止孔に嵌まり込むように係止させ、前記リングにトレイを嵌め込むようにした支持形態のナースカート(特許文献1参照)が提案されている。
しかし、この支持形態では、ナースカートを移動させるときなどに大きな振動が加わると、トレイがリングから外れたり、ブラケット自体が支柱から外れるおそれがある。
この点に関し、ブラケットの振動を規制する抜け止め機構を設けてブラケットのがたつきを抑え込み、さらにトレイをブラケットにビス止めすることによりトレイが外れることを防止する技術(特許文献2参照)が提案されている。
しかし、この支持形態ではトレイの着脱において、いちいちビスを締めたり緩めたりする必要があり、トレイの着脱がかなり煩わしい。
一方、トレイの支持構造に関して、特許文献3によりトレイが支持部から使用中に外れるのを防止するため、トレイの載置部に対する手動操作タイプの離脱機構を設けた構造が提案されており、また特許文献4では、トレイの底面に形成した係止爪が板状載置部の外側縁にトレイのスライドによって係合離脱するスライド操作タイプの支持形態が提案されているが、これらの支持構造はいずれも構造が複雑であるためトレイの着脱操作が煩雑になるという難点がある。
特開2014-18386号公報 特許第5851203号公報 特開2017-12620号公報 特開2017-19601号公報
本発明は、上記のような1本支柱のナースカートに装備されるトレイの支持形態の問題点に鑑み、トレイの支持部に対するトレイの係合、離脱構造を簡潔な形態にしてトレイの着脱操作を容易にし、走行中の振動などによってもトレイが容易に外れることが無いようにしたナースカートを提供することを、課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明の構成は、キャスタを備えるベース部と、前記ベース部に立設された複数の係止孔を有する支柱部と、上面が開放された略箱状のトレイと該トレイを載せる載置部であって前記トレイを上から前記載置部に凹凸嵌合させる固定手段を設けたトレイおよび載置部と、前記載置部を支持して前記支柱部の係止孔に係止されるブラケット部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前記載置部とブラケットによりトレイの載置部材を形成する。
本発明によれば、トレイをナースカートに取付け、取外すためのトレイと載置部の係合、離脱構造が至って簡潔であり、それ故にトレイの載置部への着脱を容易かつ迅速にでき、しかも振動などを受けてもトレイが載置部から外れにくいトレイの支持構造を備えたナースカートを提供できる。
本発明の実施形態例によるナースカートの斜視図。 トレイを取り外した図1のナースカートの正面図。 トレイを背面側から見た斜視図。 図3のトレイの底面図。 図4のトレイのB-B拡大断面図。 図4のトレイのA-A拡大断面図。 載置部材を前方側から見た斜視図。 図7の載置部材の平面図。 図7の載置部材の正面図。 図7の載置部材の右側面図。 キャッチ部材の正面図。 図11のキャッチ部材の平面図。 図11のキャッチ部材の右側面図。 支柱部に積載部材を介して支持させたトレイの下面側からの斜視図。 支柱部に積載部材を介して支持させた脚を省略したトレイの拡大正面図。 トレイ底面の凸状挟持部と対応する載置部材の保持部を示す拡大斜視図。 トレイを載せた載置部材の支柱への取付状態の拡大側断面図。 支柱部の図17におけるC-C拡大断面図。
次に、本発明ナースカート1について、実施の形態例の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明ナースカート1の一例の斜視図である。図1に示す本発明ナースカート1は、ベース部10と、ベース部10に立設した支柱部11と、後述する載置部材16を介して支柱部11に取付けた少なくとも1個のトレイ12と、前記支柱部11の上端部に設けた天板13と、を備える。
図1のベース部10は、2本の平行な縦部材10Aと、2本の縦部材10Aを互いに連結する横部材10Bとを備える。縦部材10Aは水平方向に延びた断面外形が略矩形の棒状部材であり、横部材10Bよりも長い。前記ベース部10は平面視略H状として示されているが、ベース部材10には、縦部材10Aと横部材10Bによって平面視略X状に形成したものもある。前記縦部材10Aの前後方向端部にはキャスタ14がそれぞれ設置されている。
本明細書においては、図1の縦部材10Aの長手方向を前後方向といい、ナースカート1の押進移動方向を前方といい、該前方と反対側を後方という。そして前記の前後方向に水平面内で直交する方向を左右方向といい、前記水平面に直交する方向を上下方向という。支柱部11に取付けられたトレイ12に関しては、トレイ12を側面から見たとき、ナースカート1の押進移動方向側を前部といい、該前部の反対側を後部という。
前記ベース部10において、横部材10Bは縦部材10Aの長さ方向の中間位置よりも後方側に寄せて設置されている。そして前記横部材10Bの上面の略中央部分に支柱部11を立設することにより、支柱部11の前方にトレイ12の装備空間を確保している。また、前記横部材10Bにおいて、支柱部11が立設された位置の下面側にはストッパ15が設けられている。なお、支柱部11の平断面外形は、図18に示したように略円形であるが、支柱部11の平断面外形は、楕円形や長円形、或は角を丸めた多角形、例えば略矩形等であってもよい。
図1において、ストッパ15は、一例として2つのペダル15aと、上下伸長部15bと、回転部15cとを備えている。一方のペダル15aを踏むと上下伸長部15bはナースカート1を床面から数ミリ浮かせるように伸びる。回転部15cは上下伸長部15bの下端に設置され、水平方向に回転する。従って、上下伸長部15bが伸びた状態において天板13を掴んで左右いずれかの方向に回転させると、ナースカート1は回転部15cを中心としてその場において回転する。
図1に示したトレイ12は、上面を開放した有底の略箱型形状をなす。トレイ12は、上から載置して凹凸嵌合で固定される載置部16Aと、該載置部16Aを支柱部11に結合するブラケット16Bとを一体状態で備えた載置部材16を介して、支柱部11に掛止されている。なお、トレイ12については図4~図6により、および載置部材16については図7~図10により後に詳しく説明する。
図1の天板13は、上端面が略平面形状の平面部13Aと、平面部13Aの外周全域を囲むように形成された膨出部によるハンドル代替部13B,13Cを備えている。別製のハンドル部材が天板13の後端部に設けられるタイプもある。ハンドル代替部13B,13Cは、その部分を手で掴んでナースカート1の押進、後退を操作する。
図2は、トレイ12を取り外した図1の本発明ナースカート1の正面図である。図2には支柱部11の正面の姿が現われているが、支柱部11の裏面の姿も正面と同様に現われる。図2に示すように、支柱部11は、正面視において上下方向に複数の係止孔11aを2列平行に備える。掛止孔11aは、縦幅が横幅より長い縦長スリット状であり、載置部材16が有するブラケット16Bの上向き掛止爪部161と下向き掛止爪部162(図10、図17参照)が差し込まれるのに十分な奥行きを有する(図18参照)。なお、図18において、11bは外周面の正面と背面(図18では左右側)に対称的に2列の係止孔11aを形成した外柱、11cは外柱11bの内部にガスシリンダ式で昇降するように収装された内柱、11dは前記外柱11bの内面に形成した内柱11cの昇降用のガイドレール、11eは前記ガイドレール11dに案内保持される内柱11cのローラである。また、前記掛止孔11aは、支柱部11の正面と背面に、各2列が平行に設けられているが、3列以上であってもよい。
図3は、本発明ナースカート1が着脱自在に装備するトレイ12を背面側から見た斜視図である。図3~図6に示すように、トレイ12は上面が開放された平面視略矩形の浅底箱状をなし、底壁12aの外周を囲む形で底壁12aと一体の立壁状の周壁12bを有する。前記周壁12bは、支柱部11に対面する部位(後部)を支柱部11の外形の曲面に合わせてへこませた凹部12cを有する。この凹部12は、トレイ12を支柱部11に載置部材16を介して支持させる際、当該凹部12cを支柱部11に向けることによりこのトレイ12の装着方向とおよその位置決めガイドとして作用する。
図4は前記トレイ12の底面図、図5は図4のB―B拡大断面図、図6は図4のA-A拡大断面図である。図4~図6に示すように、トレイ12は、底壁12aの下面に、凸部の一例として4つの挟持凸部121を備えている。挟持凸部121は、図7~図10に示す載置部材16の上に配置した、凹部の一例としてバネ作用による挟持力を有する4つの保持部161に夫々に挟持される。前記挟持凸部121と保持部161により本発明における凹凸嵌合の固定手段の一例を形成する。前記挟持凸部121と保持部161の配置パターンは、上記例の他に、例えば底壁12aの外周の4辺の夫々に対応させて部121と保持部161を配置する謂わば菱形パターンのような配置もある。
図7~図10に例示した載置部材16における載置部16Aに配置した凹部の一例である保持部161は、一例として図11~図13に示したバネ作用で挟持凸部121を保持するキャッチ部材161aにより形成される。前記キャッチ部材161aは、載置部16Aの略四隅近傍に形成したキャッチ部材161aの取付穴161bに取付けられて保持部161を形成している。
キャッチ部材161aは、前記取付穴161bに上から嵌合される正断面略凹状のケーシング16aと、該ケーシング16aの凹部の底に立設した略逆八状のバネ作用をする挟持片16bとにより形成されている。前記キャッチ部材161aにおいて、16cはケーシング16aの上端部の左右に水平に形成した翼状部、16dは前記翼状部16cの下に形成した係止片であり、前記翼状部16cと係止片16dで取付穴161bの縁を上下面から挟んで掴む。
図4~図6のトレイ12において、底壁12aの下面の略四隅近傍には、断面形状において根元側より先側が太い大略紡錘形の短梁状で両端部が支持壁121aに支持された挟持凸部121(図16参照)が4つ設けられている。挟持凸部121は、トレイ12の
前部と後部(凹部12cの側)で平面内の配置向き90度違えて夫々左右一対が配置されている。図の例ではトレイ12の後部側では挟持凸部121がトレイ12の前後方向に沿った向きで、トレイの前部側では挟持凸部121がトレイ12の左右方向に沿った向きで配置されている(図4、図14参照)。
前記挟持凸部121は、図示したように支持壁121aを備えて底壁12aと一体に形成されたもののほか、別製されたものを底壁12aの下面に固着したものであってもよい。また図示した挟持凸部121は、断面略紡錘形で所要高さを有するものであるが、断面形状の根元側より先側が太くなった凸部を備えていれば短柱状やダボ状等であってもよい。
挟持凸部121において、保持部161のバネ作用で挟持されるのは、太い先端側よりも細い根元側(根元部乃至その近傍の部位)である。先端側の太い部位より細い部分がバネ作用で挟持されるから一旦保持部161に保持されると直ちには抜けない。
挟持凸部121を略四隅近傍に4つ設けた底壁12aの下面においては、各挟持凸部121から見て当該底壁12aの外周縁寄りの部位に、平面視大略L状をなす立壁状の脚部122を4つ設けている。4つの脚部122の内面(挟持凸部121に対面する側)には、複数のリブ122aが立てられており、トレイ12を載置部16Aに装着する際、この載置部16Aの外周縁辺が前記リブ122aに当接することにより、各脚部122がトレイ12の載置部16Aに対する平面内での位置決め作用をする。
また前記脚部122は、トレイ12をテーブルの天板等の平坦面上に置いたときの接地脚としても作用する。従って各脚部122は挟持凸部121の底壁12aからの突出量と少なくとも同等以上の高さ(底壁12aからの距離)を有している。脚部122を設けない場合には、前記挟持凸部121が接地脚として作用する。
図7は、載置部材16の斜視図である。図7に示す載置部材16は、載置部16Aとブラケット部16Bを備えている。載置部16Aは、正断面略逆ハット状の板部材で形成され、前記トレイ12の底壁12aの下面に設けた挟持凸部121を外面からバネ作用で挟持する前記キャッチ部材161aを取付けるための取付穴161bを、左右の翼状平坦部161cに備えている。
前記載置部16Aは、その凹状部161dの後端側において、翼状平坦部161cがなす略水平面に直交する向きで左右に平行配置した2組の上向き及び下向きの係止爪部162,163を備える。前記左右の係止爪部162,163は、夫々から前記凹状部161dの手前側に延びた2本の結合アーム164と、左右の係止爪部162,163を当該爪部の背面側で連結する連結材165を備えてブラケット部16Bを形成している。と一体化されて載置部材16を構成している。
上記ブラケット部16Bは、載置部16Aの凹状部161dの上面に延びた2本の連結アーム164が断面略L状部を有しているので、そのL状の水平部164aにおいてビス止めやスポット溶接などで載置部16Aと一体化され、載置部材16を形成する。
前記載置部16Aが略逆ハット状断面であるのは、載置部材16は支柱部11に対して片持ち梁となるのでその強度を確保するためである。またブラケット部16Bの結合アーム164を前記略逆ハット状の凹状部161dの上面に結合したのは、載置部16Aの下面に前記結合アーム164との結合部等の凹凸を露出させないためである。前記凹凸を露出させないのは使用者が下のトレイ12に手を入れるとき等に上方のトレイ12の載置部材16の下面の凹凸部に触れて引っ掛ったり負傷等することが無いようにするためである。
上記において、載置部16Aの平面形状は、平面視略四角形で足りるが、図示した例では左右の側面を凹陥させた形状としている。また、上記載置部16Aの正断面形状は略逆ハット状であるが、例えば略フラットな正断面形状で前後方向に複数本のリブを形成したもの等、上記例以外の断面形状のものであってもよい。
また、上記例では、ブラケット部16Bに面状部を有する載置部16Aを一体化し、この載置部16Aの上に、挟持凸部121をバネ作用で挟持するキャッチ部材161aを保持部161の一例として配置したが、本発明ではブラケット部16Bの2本に連結アーム164の上に、トレイ底壁12aが備える挟持凸部121に対応する位置に保持部161を直に配置して載置部16Aとする形態の載置部材16もある。
図17は、トレイ12の支柱部11への取付態様を示す図である。図17に示すように、載置部材16におけるブラケット部16Bの上向き係止爪部16と下向き係止爪部16が支柱部11の係止孔11aに挿し込まれてこの載置部材16が支柱部11に着脱可能に係止され、載置部16Aにトレイ12を載置できる状態になる。
なお、前記係止爪部162,163による爪部の組は、支柱部11の係止孔11aが2列だから左右一対(図2,図8参照)であるが、支柱部11の係止孔11aが3列以上のときは、係止孔11aの列数に合わせて3列以上設ける。
次に、載置部材16の載置部16Aにトレイ12を装着する態様について説明する。
まずトレイ12を手で持って載置部16Aの上方に位置付け、この状態でトレイ12の後面の凹部12cを目印とする支柱部11に対応させつつ、底壁12aの下面後部に設けた挟持凸部121を、載置部16Aの後部側の保持部161に軽く当てがう(図16参照)。
そうすると前記底壁12aの前部側の挟持凸部121と載置部16Aの前部側のキャッチ部材161aとが自ずから対面状態となって仮位置決め状態になる。そこでこのままトレイ12を載置部16Aに向かって上方から軽く押下げると、底壁12aの4つの挟持凸部121が、載置部16Aの4つの保持部161が夫々に備えるキャッチ部材161aの挟持片16bのバネ作用によって挟持されるから、トレイ12の載置部16Aへの装着ができる。
このように本発明では、トレイ12の挟持凸部121と載置部16Aの保持部161における仮位置決めのための当てがい操作と同時になされる押下げ操作という簡単な操作でトレイ12を載置部16Aに装着できるから、トレイ12を、載置部材16を介して支柱部材11に容易に取付けることができる。
本発明において、トレイ12の凸部の一例である挟持凸部121に嵌合する凹部は、そ一の例である保持部161のキャッチ部材161aに限られず、例えば取付穴161bに配置した穴の内周縁がバネ作用をする縁部を備えた穴状部材であってもよい。また、保持部161において、前記凸部との嵌合状態を保持するのに上記実施例ではバネ作用を利用したが、嵌合状態の保持は摩擦(フリクション)による保持作用であってよい。
また、前記4つの挟持凸部121は、底壁12aの前方寄りまたは後方寄りの挟持凸部121、又は前記挟持凸部121に代わる別の凸部を位置決め用凸部とし、この位置決め用凸部121に対応した位置にある保持部161は、この保持部161に代えて位置決め用凹部または穴を形成してもよい。
本発明において、挟持凸部121を一例とする凸部を載置部16Aに設け、キャッチ部材161aを一例とする凹部をトレイ12の底壁12aに設けることもある。
以上の実施形態は、トレイ12の底壁12aに配置した凸部を挟持凸部121として、またトレイ12を装着,離脱するため載置部16Aに設ける凹部である保持部161をバネ作用で前記凸部121を嵌合するキャッチ部材161aや穴状部材として説明したが、本発明において凸部と凹部の凹凸嵌合による固定手段に代えて下記のような固定手段を用いることができる。
例えば、図示しないが挟持凸部121に代えて適宜大きさの面ファスナの雌,雄部材の一方をトレイ12の底壁12aに配置し、前記保持部161に代えて前記面ファスナの雌雄部材の他方を載置部16Aに配置することにより、面ファスナの雌雄部材間に作用する絡み力によってトレイ12を載置部16Aに上から置くだけでそのトレイ12を載置部16Aに固定することができる。トレイ12を取り外すには、トレイを持上げて面ファスナの雌雄部材の絡みを解けばよい。
また、前記挟持凸部121に代えて、磁石や磁力シート材等による磁力性部材をトレイ12の底壁12aに配置して係着部とし、載置部16Aを鋼板等の強磁性材で形成することにより、前記係着部の磁力による吸着力が作用する保持部とすることができる。この場合において、載置部16Aの保持部161に代えて前記磁力性部材を配置するとき、トレイ12がプラスチック等に代わる強磁性材製であるときはそのままでよいが、前記トレイ12がプラスチック等の非磁性体であるときは、前記磁力性部材による保持部161に対応してトレイ12の底壁12aに磁石を含む板状,シート状等の磁性体を配置して、磁力がトレイ12の固定力として作用するようにする。
以上の説明は、トレイ12の凸部と載置部16Aの凹部の凹凸嵌合とその解除を、トレイ12を載置部16Aの上方から下して凹凸嵌合させて載置部16Aに装着し、凹凸嵌合しているトレイ12を上方へ持上げて前記凹凸嵌合を解いて載置部から取外す着脱形態の例である。
本発明では、トレイ12の凸部と載置部16Aの凹部の凹凸嵌合を、トレイ12を上方から下した終端において載置部16Aの平面内で水平方向にトレイ12を変位させて凹凸嵌合させ、この凹凸嵌合の解除は、操作始めにトレイ12を水平に変位させて凹凸嵌合を解いて上方へ持上げる形態とすることができる。
例えば、図16において挟持片16bを上向きにして設けていたキャッチ部材161aを、図7の載置部16Aの翼状平坦部161cの上に、前記挟持片16bを横向きにして設ける一方、トレイ12の底壁12aの下面に下向きで設けていた挟持凸部121を底壁12aに横向きに設ける。
こうすると、トレイ12を載置部16Aの上に下しその終端でトレイ12を横方向に変位させて横向き挟持凸部121を横向きキャッチ部材161aに嵌合させることができ、トレイ12を外すときは、まずトレイ12を前記とは逆向きに動かして嵌合を解き、上方へ持上げればよい。
以上のようにしてトレイ12を支柱部11に支持させた本発明ナースカート1の実施例では、水平面内での揺れに対しては、トレイ12が、その底壁12aの下面の四隅近傍に設けた4つの挟持凸部121において載置部16Aの4つの保持部161に水平方向で拘束されているから、載置部16Aからトレイ12が逸脱することはまず考えられない。また上下方向での揺れに対しても、4つの挟持凸部121が4つの保持部161にバネ力で挟持され上下方向でも拘束されているから逸脱することはない。
ナースカート1の通常の使用状態では、急旋回や走行中の廊下の壁への衝突など水平面内での力がトレイ12に及ぶことが多く、カート走行中に生ずる上下動は、床面の不陸や車輪の歪み等による微細な上下動程度で、上下に跳ね上がるような挙動は考えにくい。
このことから、トレイ12と載置部16Aの係合状態を保持するための機構は、上記実施例に説明したもので十分と考えられる。
前記トレイ12を載置部16Aから外す場合には、トレイ12の前部を少し持ち上げて挟持凸部121を保持部161の保持から外せば、後はこのトレイ12を載置部16Aから持ち上げるだけで容易に取り外すことができる。
本発明は以上の通りであるから、1本支柱のナースカートにおける支柱部に対するトレイの取付、離脱構造を至って簡潔な構造で提供でき、また構造簡潔ゆえにトレイの取付けや取り外しの操作も容易かつ迅速にできるようにしたナースカートを提供できる。
以上はトレイ12の載置部16Aを有する載置部材16が1本の支柱部11に片持ち梁状態で支持された例であるが、前記載置部材16は左右2本の支柱部11に支持されたものであっても、トレイ12の底壁12aの挟持凸部121を一例とする凸部と、載置部16Aの保持部161を一例とする凹部は、上記例と同じものが適用できる。
1 ナースカート
10 ベース部
10A 縦部材
10B 横部材
11 支柱部
11a 係止孔
12 トレイ
12a 底壁
12b 周壁
12c 凹部
121 挟持凸部
13 天板部
14 キャスタ
15 ストッパ
16 載置部材
16A 載置部
161 保持部
16B ブラケット部
162 向き係止爪部
163 下向き係止爪部

Claims (6)

  1. キャスタを備えるベース部と、
    前記ベース部に立設された複数の係止孔を有する支柱部と、
    上面が開放された略箱状のトレイと該トレイを載せる載置部であって前記トレイを上から前記載置部に凹凸嵌合させる固定手段を設けたトレイおよび載置部と、
    前記載置部を支持して前記支柱部の係止孔に係止されるブラケット部と、
    を備え、
    さらに前記固定手段が、前記トレイの底壁下面に凸部又は凹部を備え、前記載置部の上面に前記凸部又は凹部と嵌合する凹部又は凸部を備えたナースカート。
  2. 前記凸部は、根元側がその先側より太い断面形状を有する略紡錘状又は略茸状若しくは略ダボ状の挟持凸部であって前記凹部に嵌合す請求項1のナースカート。
  3. 前記凹部は、前記挟持凸部を外面からバネ力で挟持する保持部である請求項2のナースカート。
  4. 前記トレイの凸部は、底壁下面の四隅近傍の4箇所か、又は少なくとも底壁の前方寄りの左右部の2箇所か、若しくは後方寄りの左右部の2箇所に設けると共に、当該トレイの載置部には前記凸部に対応する位置に保持部を設ける請求項2又は3のナースカート。
  5. 前記トレイの挟持凸部が底壁の一方側寄りの少なくとも2箇所に設けられている場合には、他方側寄りの少なくとも2箇所に位置決め用凸部を設けると共に、当該トレイの載置部には前記位置決め用凸部に対応する位置決め用凹部または穴を設ける請求項4のナースカート。
  6. 前記トレイの底壁下面に設けた4箇所の挟持凸部、又は2箇所の挟持凸部と2箇所の位置決め用凸部の底壁外周縁寄りに前記底壁から突出した脚部を設ける請求項5のナースカート。
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