JP5767166B2 - シートベルト用リトラクタ - Google Patents
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Description
(1) シートベルトを巻き取るスピンドルと、
該スピンドルを回転させる動力を発生する電動アクチュエータと、
前記スピンドルに作用して前記シートベルトを引き込む火薬式のプリテンショナーと、
前記電動アクチュエータからの動力を前記スピンドルへ伝達する動力伝達機構と、
を備えるシートベルト用リトラクタであって、
前記動力伝達機構は、
前記電動アクチュエータと前記スピンドルとの間の動力伝達を可能とする接続状態と、前記電動アクチュエータと前記スピンドルとの間の動力伝達を不能とする遮断状態と、を切り替え可能なクラッチを有し、
前記クラッチは、前記スピンドルと一体に回転するクラッチシャフトと、前記電動アクチュエータからの動力が入力される回転部材と、一端が前記回転部材に取り付けられ、他端が非駆動部分に摩擦力が発生するように組みつけられたクラッチスプリングと、を有し、
前記クラッチシャフトの外周面にはシャフト側係合部が形成され、
前記クラッチスプリングには、前記シャフト側係合部と係合可能なスプリング側係合部が形成されており、
前記電動アクチュエータの非駆動時は、前記クラッチスプリングが前記クラッチシャフトから離れた位置にあり、前記電動アクチュエータが前記シートベルトの巻き取り方向に回転すると、前記摩擦力により前記クラッチスプリングは、弾性変形することにより前記電動アクチュエータの非駆動時よりも縮径し、前記クラッチシャフトに係合することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
(2) 前記スプリング側係合部は、前記シャフト側係合部に向かって湾曲していることを特徴とする(1)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(3) 前記シャフト側係合部には、前記スプリング側係合部と係合可能な第1傾斜面と第2傾斜面が周方向に交互に形成されており、
前記電動アクチュエータが前記巻き取り方向に回転するとき、前記スプリング側係合部は前記第1傾斜面と係合して前記クラッチが前記接続状態となり、
前記スプリング側係合部と前記第1傾斜面とが係合した状態で、前記プリテンショナーが作動したとき、前記第2傾斜面が前記スプリング側係合部を外径側にはじくことで前記クラッチが前記接続状態から前記遮断状態となり、
前記スプリング側係合部と前記第1傾斜面とが係合した状態で、前記スピンドルが前記引き出し方向に回転するとき、前記第1傾斜面が前記スプリング側係合部を外径側にはじくことで前記クラッチが前記接続状態から前記遮断状態となることを特徴とする(2)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(4)前記第1傾斜面と前記第2傾斜面は傾斜角度が異なっており、
前記スピンドルが前記引き出し方向に回転したときの方が、前記プリテンショナーが作動したときよりも前記クラッチを前記接続状態から前記遮断状態に切り替える力が大きいことを特徴とする(3)に記載のシートベルト用リトラクタ。
図1に示すように、本実施形態のシートベルト用リトラクタ10は、シートベルト(図示せず)を巻き取るスピンドル12と、スピンドル12をシートベルトの巻き取り方向へ付勢する巻き取りバネ装置13と、加速度センサ(図示せず)によって検出される加速度に応じてシートベルトの引出動作をロックするロック機構(図示せず)と、スピンドル12を回転させる動力を発生する電動アクチュエータであるモータ34と、スピンドル12を回転させる他の動力を発生するプリテンショナー15と、モータ34からの動力をスピンドル12に伝達可能な動力伝達機構19と、を有している。
<モータ非駆動時>
まず、図5に示すように、モータ34による巻き取りが行なわれていない場合は、クラッチスプリング42は、アウターギヤカバー26の円筒部26aの内周面内に巻締めて保持され、係合部42dがクラッチシャフト41の第1及び第2傾斜面40a、40bから離れた位置にあり、係合部42dと第1及び第2傾斜面40a、40bとは非係合である。従って、クラッチ61は、モータ34とスピンドル12との間の動力伝達を不能とする遮断状態となっている。このため、スピンドル12と一体のクラッチシャフト41のみ回転可能となり、シートベルトの通常の巻き取り及び引き出しが可能である。
モータ34の駆動により、モータ非駆動時である図6(a)の状態から、モータ34がシートベルト巻き取り方向に回転すると、モータ34からの動力が入力されるギヤホイール57が所定の角度(図6(b)中のα1°)だけ時計回り(矢印A方向)に回転し、ギヤホイール57のピン部材59に支持されたクラッチスプリング42の一端42aも時計回り(矢印A方向)へ回転する。その際、クラッチスプリング42と円筒部26aの摩擦力によりクラッチスプリング42の他端42bは円筒部26aに対して移動せず、そのため、クラッチスプリング42の係合部42dが弾性変形によってモータ非駆動時より縮径し、クラッチシャフト41の第1及び第2傾斜面40a、40bに近づく。
図7(a)に示す、モータ34によりシートベルトを巻取り中、即ちクラッチスプリング42の係合部42dがクラッチシャフト41の第1傾斜面40aに係合した状態で、プリテンショナー15が作動した場合には、図7(b)に示すように、クラッチシャフト41がギヤホイール57に対し巻き取り方向である時計回り(矢印A方向)に高速で回転する。このとき、クラッチシャフト41の回転が所定の角度(図7(b)中のβ1°)を越えるまでは、クラッチスプリング42の他端42bが円筒部26aを時計回りに所定角度(図7(b)中のβ3°)滑ることにより、クラッチスプリング42の係合部42dはクラッチシャフト41の第2傾斜面40bに当接しながら拡径する。さらにクラッチシャフト41が所定の角度(図7(b)中のβ1°)を超えて回転すると(図7(b)中のβ2°)、クラッチスプリング42の他端42bが円筒部26aを時計回りにさらに滑ることにより(図7(b)中のβ4°)、係合部42dは第2傾斜面40bに弾かれて外径側に移動する。これにより、係合部42dがクラッチシャフト41の第2傾斜面40bから離れて、再びクラッチ61が遮断状態となる。
図8(a)に示す、モータ34によりシートベルトを巻取り中、即ちクラッチスプリング42の係合部42dがクラッチシャフト41の第1傾斜面40aに係合した状態で、プリテンショナー15が作動しないような軽衝突、ブレーキングによりシートベルトが引き出されてオーバーロードが作用する場合には、クラッチシャフト41がギヤホイール57に対し引き出し方向である反時計回り(矢印B方向)に回転する。このとき、クラッチシャフト41の回転が所定の角度(図8(b)の中γ1°)を越えるまでは、クラッチスプリング42の他端42bが円筒部26aを時計回りに所定角度(図8(b)の中γ3°)滑ることにより、クラッチスプリング42の係合部42dはクラッチシャフト41の第1傾斜面40aに当接しながら拡径する。さらにクラッチシャフト41が所定の角度(図8(b)の中γ1°)を超えて回転すると(図8(b)中のγ2°)、クラッチスプリング42の他端42bが円筒部26aを時計回りにさらに滑ることにより(図8(b)中のγ4°)、係合部42dは第1傾斜面40aに弾かれて外径側に移動する。これにより、係合部42dがクラッチシャフト41の第1傾斜面40aから離れて、再びクラッチ61が遮断状態となる。
12 スピンドル
15 プリテンショナー
19 動力伝達機構
34 モータ(電動アクチュエータ)
40a 第1傾斜面(シャフト側係合部)
40b 第2傾斜面(シャフト側係合部)
41 クラッチシャフト
42 クラッチスプリング
42a 一端
42b 他端
42d 係合部(スプリング側係合部)
57 ギヤホイール(回転部材)
61 クラッチ
Claims (4)
- シートベルトを巻き取るスピンドルと、
該スピンドルを回転させる動力を発生する電動アクチュエータと、
前記スピンドルに作用して前記シートベルトを引き込む火薬式のプリテンショナーと、
前記電動アクチュエータからの動力を前記スピンドルへ伝達する動力伝達機構と、
を備えるシートベルト用リトラクタであって、
前記動力伝達機構は、
前記電動アクチュエータと前記スピンドルとの間の動力伝達を可能とする接続状態と、前記電動アクチュエータと前記スピンドルとの間の動力伝達を不能とする遮断状態と、を切り替え可能なクラッチを有し、
前記クラッチは、前記スピンドルと一体に回転するクラッチシャフトと、前記電動アクチュエータからの動力が入力される回転部材と、一端が前記回転部材に取り付けられ、他端が非駆動部分に摩擦力が発生するように組みつけられたクラッチスプリングと、を有し、
前記クラッチシャフトの外周面にはシャフト側係合部が形成され、
前記クラッチスプリングには、前記シャフト側係合部と係合可能なスプリング側係合部が形成されており、
前記電動アクチュエータの非駆動時は、前記クラッチスプリングが前記クラッチシャフトから離れた位置にあり、前記電動アクチュエータが前記シートベルトの巻き取り方向に回転すると、前記摩擦力により前記クラッチスプリングは、弾性変形することにより前記電動アクチュエータの非駆動時よりも縮径し、前記クラッチシャフトに係合することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。 - 前記スプリング側係合部は、前記シャフト側係合部に向かって湾曲していることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用リトラクタ。
- 前記シャフト側係合部には、前記スプリング側係合部と係合可能な第1傾斜面と第2傾斜面が周方向に交互に形成されており、
前記電動アクチュエータが前記巻き取り方向に回転するとき、前記スプリング側係合部は前記第1傾斜面と係合して前記クラッチが前記接続状態となり、
前記スプリング側係合部と前記第1傾斜面とが係合した状態で、前記プリテンショナーが作動したとき、前記第2傾斜面が前記スプリング側係合部を外径側にはじくことで前記クラッチが前記接続状態から前記遮断状態となり、
前記スプリング側係合部と前記第1傾斜面とが係合した状態で、前記スピンドルが前記引き出し方向に回転するとき、前記第1傾斜面が前記スプリング側係合部を外径側にはじくことで前記クラッチが前記接続状態から前記遮断状態となることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面は傾斜角度が異なっており、
前記スピンドルが前記引き出し方向に回転したときの方が、前記プリテンショナーが作動したときよりも前記クラッチを前記接続状態から前記遮断状態に切り替える力が大きいことを特徴とする請求項3に記載のシートベルト用リトラクタ。
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JP2012132253A JP5767166B2 (ja) | 2012-06-11 | 2012-06-11 | シートベルト用リトラクタ |
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JP2012132253A Active JP5767166B2 (ja) | 2012-06-11 | 2012-06-11 | シートベルト用リトラクタ |
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Cited By (1)
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TWI718446B (zh) | 2017-12-11 | 2021-02-11 | 日商愛發科股份有限公司 | 蒸鍍裝置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5015863B2 (ja) * | 2008-05-28 | 2012-08-29 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウエビング巻取装置 |
JP5215927B2 (ja) * | 2009-04-21 | 2013-06-19 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウエビング巻取装置 |
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2012
- 2012-06-11 JP JP2012132253A patent/JP5767166B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI718446B (zh) | 2017-12-11 | 2021-02-11 | 日商愛發科股份有限公司 | 蒸鍍裝置 |
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JP2013256160A (ja) | 2013-12-26 |
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