JP5764760B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また近時、この種のパチンコ機には、始動口を複数設けるとともに、各始動口に応じて個別に当否判定を行い、各当否判定に応じて変動する複数の特別図柄を同時に変動表示させる構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、第1の特別遊技と第2の特別遊技とでは、多数の賞球を獲得できる等といった遊技の価値が第2の特別遊技よりも第1の特別遊技の方が高く設定されており、第2特別図柄に係る当否判定の結果が確定するまでに、如何に多くの第1の特別図柄に係る当否判定を実行することができ、如何に多くの第1の特別遊技を実行することができるかといった遊技性を付与している。
そこで本発明は上記事情に鑑み、遊技の状態に応じて、遊技価値の大きい特別遊技となる当否判定を如何に多く実行することができるかといった期待度を変化させることができ、同時変動時の遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的としてなされたものである。
遊技盤上の遊技領域に設けられ、常時入球が可能な第1の始動口と、
該第1の始動口への入球に起因して第1の特別遊技に移行せしめるか否かの第1の当否判定を行う第1の当否判定手段と、
所定の抽選の結果に応じて開閉作動する電動役物で構成されて該電動役物の開放時に入球が可能な第2の始動口と、
該第2の始動口への入球に起因して第2の特別遊技に移行せしめるか否かの第2の当否判定を行う第2の当否判定手段と、
前記第1の当否判定に伴って第1の特別図柄を変動表示せしめた後に図柄を確定表示せしめて第1の当否判定の結果を報知せしめる一方、前記第2の当否判定に伴って第2の特別図柄を変動表示せしめた後に図柄を確定表示せしめて第2の当否判定の結果を報知せしめる図柄表示装置と、
前記第1の当否判定の結果又は前記第2の当否判定の結果が前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技に移行する大当り時に、前記図柄表示装置に確定表示せしめる第1の特別図柄又は第2の特別図柄の大当り図柄を決定せしめる大当り図柄決定手段と、を備え、
かつ前記第1の始動口および第2の始動口が、遊技領域を流下する遊技球の同一流下経路上の位置に設置され、
前記図柄表示装置には、前記第1の特別図柄および前記第2の特別図柄を同時に変動表示可能となし、
前記第1の特別遊技よりも前記第2の特別遊技の方が賞球の獲得に有利な遊技価値の高い遊技に設定されており、
前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技の終了後には所定の期間、大当りの発生に有利な特典遊技に移行せしめるように構成された遊技機において、
前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技の終了後にこれら特別遊技の大当り図柄に基づいて、前記第1の特別図柄を変動表示せしめる変動パターンのパターン選択テーブルを、種類の異なる複数のテーブルから1つのテーブルを設定せしめる選択テーブル設定手段と、
前記第1又は第2の特別遊技終了後の前記第1の特別図柄の変動回数が予め設定された所定の回数に至るとパターン選択テーブルを変更せしめる回数変更手段と、を設け、
前記選択テーブル設定手段は、前記第1又は第2の特別遊技終了後から第1の特別図柄の変動回数が前記所定の回数に至るまでの変動パターン選択テーブルとして、少なくとも第2の特別図柄の変動パターンに比べて倍以上の長さとなる変動パターンのみで構成されたパターン選択テーブルに設定可能となし、
前記特典遊技中の第1の特別図柄および第2の特別図柄の変動比率を可変可能に構成する。
前記パターン選択テーブルは、複数種類の変動パターンを備えこれらの中から1つのパターンを決める構成が望ましく、平均変動時間の異なるパターン選択テーブルを複数種類設ける。例えば変動パターンの平均変動時間が12秒で、10秒、12秒、14秒などの複数通りの変動パターンから1つを選択させる構成のテーブルとすることが望ましく、平均変動時間が3秒程度の短パターン選択テーブル、平均変動時間が12秒程度の中パターン選択テーブル、平均変動時間が60秒程度の長パターン選択テーブル、平均変動時間が240秒程度の極長パターン選択テーブルなどを設けることが望ましい。また、テーブルは1通りの変動パターンのみを有する構成でもよい。
前記特典遊技は第1および第2の特別図柄の当選確率を高確率とする確率変動(確変)遊技、および前記電動役物を開放するか否かの当選確率を高確率、前記電動役物を開放するか否かの抽選間隔の短縮のいずれか一方又は両方と電動役物の開放時間の延長を含む時間短縮(時短)遊技とすることが望ましい。また、特典遊技の期間が第1および第2の特別図柄の変動回数によって規定されている(所謂、回数切り)ことが望ましい。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の直下には特別図柄(以下、単に特図という)の当否判定を実行する始動口として、常時入球(入賞)可能な第1特図始動口23と、チューリップ式普通電動役物からなる第2特図始動口24とが上下位置に設置されている。
第2特図始動口24は普通電動役物(以下、単に普電役物という)の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、遊技球が作動ゲート22を通過したことに起因して実行される普図の抽選で当りとなると所定時間開放する。第2特図始動口24への入球に起因して第2特図の当否判定が行われる。
尚、遊技盤2の遊技領域20には、多数の遊技釘や風車が植設されている。
盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10
、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンク31が空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させる。精算表示装置173を介して球貸および精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号は、CRユニット60に入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニット60によって制御する。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、普図の作動ゲート22への入球に起因して普図用の乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて当否抽選を行い、当否抽選の結果が当りであれば、表示装置29に当選結果を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより第2特図始動口24への入賞が可能となる。
尚、以後の説明では、演出図柄表示装置21での第1特図に対応する擬似演出図柄および第2特図に対応する擬似演出図柄の図柄変動、確定表示を中心に説明し、第1特図に対応する擬似演出図柄を単に第1特図とし、第2特図に対応する擬似演出図柄を単に第2特図とする。
図5(a)に示すように大当り遊技は、「16R−A」と「16R−B」の2種類ある。
「16R−A」の大当り遊技は、大入賞口25を28秒間開放又は9個の入球があるまで開放することを1ラウンドとして、これを16ラウンド繰返して行なう。
「16R−B」の大当り遊技は、大入賞口25を28秒間開放又は9個の入球があるまで開放するラウンドを4ラウンド行うとともに、大入賞口25を0.2秒間開放又は9個の入球があるまで開放するラウンドを12ラウンド繰返して行なう。
また、第2特図に係る当否判定で大当りとなると、必ず(100%)「16R−A」の大当り遊技となる。一方、第1特図に係る当否判定で大当りとなると、必ず(100%)「16R−B」の大当り遊技となる。第1特図の大当りよりも第2特図の大当りの方の遊技価値が高く、遊技者は第2特図の大当りを狙う(望む)こととなる。
一方、「16R−B」の大当り遊技の終了後は、必ず(100%)、前記確変遊技に移行するものの、前記時短遊技状態へは必ずしも移行するものではなく、50%の確率で時短遊技状態に移行する構成である。
尚、確変遊技状態および時短遊技状態は第1および第2特図の変動回数が100回に達するまで継続される。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
図7に示す「始動入賞確認処理」はは前記入賞確認処理(S107)のサブルーチンで、先ず第1特図(特1)始動口23への入球を確認し(S200)、入球があれば(S200:yes)、第1特図(特1)保留記憶が満杯か確認する(S201)。本実施形態における記憶可能な第1特図の保留記憶数は各4個である。
保留記憶が満杯でなければ(S204:no)、S205の抽出乱数保留記憶処理において、前記入球に起因して、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等の複数の乱数値を各乱数カウンタから抽出し、これらの乱数を第2特図の保留記憶として記憶する。またこの処理では、第2特図保留数表示装置281の点灯数を1つ増加させるとともに、サブ統合制御装置42へ現在の第2特図の保留記憶数を送信する特図保留数コマンドの送信処理を行う。S205の処理後、リターンする。
図8に示すように「当否判定処理」は、先ず、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S300)、大当り遊技中でなければ(S300:no)、特図が変動中であるか否かを確認し(S301)、変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S314)。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。尚、前記S315の処理は特許請求の範囲に記載の「第1の当否判定手段」に、前記S316の処理は「大当り図柄決定手段」に相当する。また第2特図の当否判定時には前記S315の処理は特許請求の範囲に記載の「第2の当否判定手段」に相当する。
S317の処理では演出図柄表示装置21に表示される第1特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。また第2特図の当否判定時には第2特図の大当り用の変動パターンを決定する。
パターン選択テーブルの決定は、例えば、前回の大当り図柄が「図柄群α1」の「大当り図柄1A」では、第1特図の大当り終了後の最初(1回転目)の変動時のパターン選択テーブルは前記「中パターン選択テーブル」に決定され、第1特図の変動が2回転目以降では「中パターン選択テーブル」に決定される。一方、第2特図のパターン選択テーブルは、変動回数に関わらず前記「短パターン選択テーブル」に決定される。この場合、第1特図の1回転目の変動時間が第2特図よりも長く、その分、第2特図の変動が増え、遊技価値の高い第2特図の大当りを獲得する期待度が少し上がるので「価値上昇期待小期間」となる。
前回の大当り図柄が「図柄群α1」の「大当り図柄2A」で、第1特図の大当り終了後の最初(1回転目)の変動時には、パターン選択テーブルは前記「短パターン選択テーブル」に決定され、第1特図の変動が2回転目以降では「短パターン選択テーブル」に決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。
前回の大当り図柄が「図柄群α2」の「大当り図柄5A」で、第1特図の大当り終了後の最初(1回転目)の変動時には、パターン選択テーブルは「中パターン選択テーブル」に決定され、第1特図の変動が2回転目以降では「短パターン選択テーブル」に決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。
前回の大当り図柄が「図柄群α3」の「大当り図柄7A」で第1特図の大当り終了後の最初(1回転目)の変動時には、パターン選択テーブルは前記「長パターン選択テーブル」に決定され、第1特図の変動が2回転目以降では「中パターン選択テーブル」に決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。この場合、第1特図の1回転目の変動時間が第2特図よりもかなり長く、その分、第2特図の変動が増え、遊技価値の高い第2特図の大当りを獲得する期待度がかなり上がるので「価値上昇期待中期間」となる。
前回の大当り図柄が「図柄群α4」の「大当り図柄11A」で第1特図の大当り終了後の最初(1回転目)の変動時には、パターン選択テーブルは前記「極長パターン選択テーブル」に決定され、第1特図の変動が2回転目以降では「中パターン選択テーブル」に決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。この場合、第1特図の1回転目の変動時間が第2特図よりも非常に長く、その分、第2特図の変動が増え、第2特図の大当りを獲得する期待度が最も上がるので「価値上昇期待大期間」となる。
尚、「大当り図柄5A,7A,11A」等のように変動回数に応じてパターン選択テーブルを変更する構成は特許請求の範囲に記載の回数変更手段に相当する。
また「大当り図柄1A,5A,7A,11A」等のように、相違手段により第1特図(1回転目)と第2特図とでパターン選択テーブルを相違させる構成である。
続いてS320の処理においてハズレ設定処理が行われる。
続くS333の処理において時短フラグが「1」であるか否かを確認する。時短フラグが「1」であれば(S333:yes)、S334の処理において時短遊技の付与期間を制限するための時短カウンタを減算し、減算された時短カウンタ(回数)が「0」であるか否かを確認する。時短カウンタが「0」であれば(S334:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S335)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S350:yes)、確定図柄表示終了の処理(S351)により、第1(又は第2)特図表示装置27(28)の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
次に、S356の処理では時短フラグが「1」であるか否かを確認し、時短フラグが「1」であれば(S356:yes)、時短フラグに「0」をセットする(S357)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での遊技状態を通常状態にリセットする。
そして大当り開始演出処理(S360)によりサブ統合制御装置42へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
S401の処理で大入賞口24が開放中でなければ(S401:no)、インターバル中か確認し(S402)、インターバル中でなければ(S402:no)、大当り終了演出中か確認し(S403)、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S404)、大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、S405の大入賞口開放処理で大入賞口24を開放してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S415:no)、大入賞口25の開放処理(S417)を実行してリターンする。
次にS426において、大当り遊技終了後に時短遊技に移行されるか確認し、移行される場合(S426:yes)は、時短設定処理(S427)および時短フラグに「1」をセットする処理(S428)を行う。
また第1特図の2回転目以降の変動中に第2特図が変動可能な回数(Y)は、「大当り図柄1A、7A、11A」であれば4回転、「大当り図柄3A、9A、13A」であれば1回転である。
これら前記第1特図の1回転目の変動中に第2特図が変動可能な回数(X)と、前記第1特図の2回転目以降の変動中に第2特図が変動可能な回数(Y)と、
(1+(100−(X+1)/(Y+1))/100・・・・(数式1)
と、により、
確変時短特典遊技期間中(100回)の第1特図の変動割合を求めると、
「大当り図柄1A」では20%でありこれに対して第2特図の変動割合は80%となる。同様に、「大当り図柄7A」では第1特図が約17%で第2特図の約80%、「大当り図柄11A」では第1特図が約5%で第2特図の約95%、「大当り図柄3A」では第1特図が50%で第2特図の50%、「大当り図柄9A」では第1特図が48%で第2特図の52%、「大当り図柄13A」では第1特図が約41%で第2特図の約59%となる。
また大当り遊技後の遊技状態の移行において、いずれの大当り遊技後であっても必ず確変遊技となるが、第1特図の「16R−B」の大当り遊技の後よりも第2特図の「16R−A」の大当り遊技の後に時短遊技が付与される確率が高い構成としたので、次のような効果を奏する。即ち、「16R−B」の大当り遊技を生起する第1の特図の変動中に「16R−A」の大当り遊技を生起させることができれば、賞球の獲得に有利な遊技価値の高い遊技を得られるというだけでなく、「16R−B」の大当り遊技の発生によって時短遊技が継続しない状況となることを阻止することができる。これにより、大当り遊技後の確変時短特典遊技中に第2特図を変動させることによって、賞球の獲得に有利な遊技価値の高い遊技を狙えるチャンスを得ることが確定し、遊技者の興味の対象は次の特典遊技へと移り、遊技者に安心感を与えることができる。
一方、第1特図の変動中に「16R−A」の大当り遊技を生起させることができなければ、賞球の獲得に不利な遊技価値の低い遊技であることが確定し、遊技者の興味の対象は時短遊技が付与されるか否かの「16R−B」の大当り遊技の契機となる第1特図の大当り図柄へと移り、遊技者にスリル感を与えることができ、遊技の面白味が増す。
また、リーチ中には発射を停止してある程度結果が推測できるところまで発射を停止することが一般的に行われるが、時短遊技の付与を期待して「16R−B」の大当り遊技の生起を阻止するという新たな遊技性によって、本来、発射を停止する期間をチャンス期間に変えて発射を継続させることができ、遊技機の稼働を高めることができる。
これによれば、第1特図の大当り遊技と第2特図の大当り遊技が同時に実行されることを無くせるとともに、大当り遊技が破棄されるといった不利益を与えずに済む。
また他方の特別図柄の変動を中断してハズレとしないことで、短時間で大当りが連続(連荘)するスピーディーな展開が可能となり、遊技者に短時間で獲得できる賞球を多く感じさせるといった出球感を高めることができる。
また、一般的にリーチ中には発射を停止し、ある程度結果が推測できるところまで発射を再開しないが、「16R−A」の大当り遊技および「16R−B」の大当り遊技を含めた連荘期待度(連荘回数)が一定となっている確変時短特典遊技中に、如何にして多くの「16R−A」の大当り遊技を発生させるかという新たな遊技性によって、本来発射を停止する期間をチャンス期間に変えて発射を継続させることができ、遊技機の稼働を高めることができる。
前記第1の実施形態では、前記「当否判定処理」のS317の処理又はS319(図9)の処理において、大当り遊技終了後の確変時短特典遊技中に第1特図の変動パターンのパターン選択テーブルを決定する場合、当否判定の結果が「大当り」であっても「ハズレ」であっても、前回の大当り図柄に基づき同一のパターン選択テーブルを決定している。これに対して、本第2の実施形態のパチンコ機は、確変時短特典遊技中の第1特図のパターン選択テーブルを、当否判定の結果に応じて変更可能とした。
尚、本パチンコ機の基本構成は前記第1の実施形態のパチンコ機のそれと同じであり、相違するパターン選択テーブルの決定を中心に説明する。
尚、第2特図のパターン選択テーブルは、当否判定の結果および変動回数に関わらず前記「短パターン選択テーブル」に決定される。この場合、前記「価値上昇期待小期間」となる。
前回の大当り図柄が「図柄群β2」の「大当り図柄5B」では、第1特図の大当り終了後の最初(1回転目)の変動時は、当否判定の結果に関わらずパターン選択テーブルは「短パターン選択テーブル」に決定され、第1特図の変動が2回転目以降の変動時は、大当り時に「長パターン選択テーブル」が決定される一方、ハズレ時に「短パターン選択テーブル」が決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。この場合、第1特別図柄の2回転目以降に第2特図の大当りを獲得する期待度がかなり上がるので「再価値上昇期待中期間」が構成できる。
前回の大当り図柄が「図柄群β3」の「大当り図柄9B」では、第1特図のパターン選択テーブルは、変動回数に関わらず、大当り時に「長パターン選択テーブル」が、ハズレ時に「中パターン選択テーブル」が決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。この場合、「価値上昇期待中期間」が構成できる。
前回の大当り図柄が「図柄群β4」の「大当り図柄13B」では、第1特図の1回転目のパターン選択テーブルは、当否判定の結果に関わらず「長パターン選択テーブル」に決定され、2回転以降は大当り時に「長パターン選択テーブル」が、ハズレ時に「中パターン選択テーブル」が決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。この場合、「価値上昇期待中期間」が構成できる。
前回の大当り図柄が「図柄群β5」の「大当り図柄17B」では、第1特図の1回転目のパターン選択テーブルは、大当り時に「長パターン選択テーブル」が、ハズレ時に「中パターン選択テーブル」が決定される。2回転以降は大当り時に「極長パターン選択テーブル」が、ハズレ時に「中パターン選択テーブル」が決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。この場合、第1特別図柄の2回転目以降に第2特図の大当りを獲得する期待度が最も上がるので「再価値上昇期待大期間」が構成できる。
前回の大当り図柄が「図柄群β6」の「大当り図柄21B」では、第1特図の1回転目のパターン選択テーブルは、大当り時に「極長パターン選択テーブル」が、ハズレ時に「長パターン選択テーブル」が決定され、2回転以降は大当り時に「極長パターン選択テーブル」が、ハズレ時に「中パターン選択テーブル」が決定される。第2特図は「短パターン選択テーブル」とされる。この場合、「価値上昇期待大期間」が構成できる。
尚、「大当り図柄5B,17B」のように2回転目以降の変動時間が1回転目よりも倍以上長くした構成は特許請求の範囲に記載の第2の長パターン選択テーブル手段に相当する。
尚、「大当り図柄5B,9B,13B,17B,21B」等のように当否判定の結果に応じてパターン選択テーブルを変更する構成は特許請求の範囲に記載の判定結果変更手段に相当し、大当り時の変動時間がハズレ時よりも倍以上長くした構成は特許請求の範囲に記載の第3の長パターン選択テーブル手段に相当する。
前記第1および第2の実施形態はいずれも、大当り遊技後の確変時短特典遊技中において前記大当り遊技の大当り図柄に基づいて第1特図のパターン選択テーブル、および第2特図のパターン選択テーブルを設定する構成であるが、これに限るものではない。例えば、第1特図のパターン選択テーブルのみを前記大当り図柄に基づいて設定するようになし、第2特図のパターン選択テーブルは前記大当り図柄に関わらず一定の(同一の)パターン選択テーブルとしてもよい。この場合、第2特図のパターン選択テーブルは「短パターン選択テーブル」又は「中パターン選択テーブル」のいずれかとする。
また、第1の実施形態によるパターン選択テーブルの決定の仕方と、第2の実施形態によるパターン選択テーブルの決定の仕方とを併せ持つ構成としてもよい。この場合の1つの構成として、第1の実施形態の第1特図の1回転目の変動のパターン選択テーブルの決定時に、第2の実施形態のように当否判定の結果に応じてパターン選択テーブルを変更する構成としてもよい。
他の構成として、第1の実施形態の第1特図の2回転目以降の変動のパターン選択テーブルの決定時に、第2の実施形態のように当否判定の結果に応じてパターン選択テーブルを変更する構成としてもよい。
更に他の構成として、パチンコ機が有する図柄群として「図柄群α1〜α4」(図13)と「図柄群β1〜β6」(図17)との10種類からなり、大当り図柄として「大当り図柄1A〜14A」と「大当り図柄1B〜24B」との38種類を備え、大当り図柄に応じて第1特図および第2特図のパターン選択テーブルを決定するようにしてもよい。
また、第1の実施形態および第2の実施形態では第2特図は変動回数に応じてパターン選択テーブルを変えない構成であるがこれに限らず、第2特図のパターン選択テーブルを、変動回数や当否判定結果に応じて変更するようにしてもよい。
また本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
2 遊技盤
21 演出図柄表示装置(図柄表示装置)
23 第1特図始動口(第1の始動口)
24 第2特図始動口(第2の始動口)
25 大入賞口
40 主制御装置(当否判定手段、大当り図柄決定手段、選択テーブル設定手段、回数変更手段、判定結果変更手段、変動終了手段、変動中断手段)
Claims (1)
- 遊技盤上の遊技領域に設けられ、常時入球が可能な第1の始動口と、
該第1の始動口への入球に起因して第1の特別遊技に移行せしめるか否かの第1の当否判定を行う第1の当否判定手段と、
所定の抽選の結果に応じて開閉作動する電動役物で構成されて該電動役物の開放時に入球が可能な第2の始動口と、
該第2の始動口への入球に起因して第2の特別遊技に移行せしめるか否かの第2の当否判定を行う第2の当否判定手段と、
前記第1の当否判定に伴って第1の特別図柄を変動表示せしめた後に図柄を確定表示せしめて第1の当否判定の結果を報知せしめる一方、前記第2の当否判定に伴って第2の特別図柄を変動表示せしめた後に図柄を確定表示せしめて第2の当否判定の結果を報知せしめる図柄表示装置と、
前記第1の当否判定の結果又は前記第2の当否判定の結果が前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技に移行する大当り時に、前記図柄表示装置に確定表示せしめる第1の特別図柄又は第2の特別図柄の大当り図柄を決定せしめる大当り図柄決定手段と、を備え、
かつ前記第1の始動口および第2の始動口が、遊技領域を流下する遊技球の同一流下経路上の位置に設置され、
前記図柄表示装置には、前記第1の特別図柄および前記第2の特別図柄を同時に変動表示可能となし、
前記第1の特別遊技よりも前記第2の特別遊技の方が賞球の獲得に有利な遊技価値の高い遊技に設定されており、
前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技の終了後には所定の期間、大当りの発生に有利な特典遊技に移行せしめるように構成された遊技機において、
前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技の終了後にこれら特別遊技の大当り図柄に基づいて、前記第1の特別図柄を変動表示せしめる変動パターンのパターン選択テーブルを、種類の異なる複数のテーブルから1つのテーブルを設定せしめる選択テーブル設定手段と、
前記第1又は第2の特別遊技終了後の前記第1の特別図柄の変動回数が予め設定された所定の回数に至るとパターン選択テーブルを変更せしめる回数変更手段と、を設け、
前記選択テーブル設定手段は、前記第1又は第2の特別遊技終了後から第1の特別図柄の変動回数が前記所定の回数に至るまでの変動パターン選択テーブルとして、少なくとも第2の特別図柄の変動パターンに比べて倍以上の長さとなる変動パターンのみで構成されたパターン選択テーブルに設定可能となし、
前記特典遊技中の第1の特別図柄および第2の特別図柄の変動比率を可変可能に構成したことを特徴とする遊技機。
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