JP5764398B2 - デジタル放送受信装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、受信したデジタル放送の記録及び再生が行えるデジタル放送受信装置及びプログラムに関する。
デジタル放送では、異なる変調方式を組み合わせた階層伝送が可能になっており、例えば降雨対策として所要C/N(Carrier to Noise ratio :搬送波電力対雑音電力比)は高くなるが高画質映像を送信することができる高階層放送と、所要C/Nは低いが低画質映像しか伝送できない低階層放送とによって番組を放送することができる。そして、このような階層伝送が行われるデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置は、受信した放送信号のC/N値が高ければ高階層放送を選択して映像出力を行い、受信した放送信号のC/N値が規定値よりも低くなると低階層放送を選択して映像出力を行うようにすることが可能である。
ところで、特許文献1には、階層伝送による放送信号を受信するデジタル放送受信装置において、一旦記録媒体に放送を記録して後に再生する場合にも階層の自動切り替えを可能にする技術が開示されている。具体的には、放送信号の受信感度に基づいて受信品質(受信可能な階層を示す情報)を判定し、復調された放送信号を記録媒体に記録するときに上記受信品質も記録する。そして、上記放送信号を再生するときに上記受信品質も再生し、この受信品質が示す階層を自動的に選択するようにしている。
特開2007―5960号公報
しかしながら、上記特許文献1では、上記C/N値自体を記録することとはしておらず、上記C/N値に基づいて装置が判断した再生すべき階層を示す受信品質を記録している。このため、上記受信時(記録時)に判断した受信品質によって再生される階層が決まってしまうこという欠点がある。すなわち、再生時点での利用者の要望、例えば、多少コマ落ちが発生したとしても、できるだけ高階層番組を視聴したいという要望、或いはその逆にコマ落ちの発生を見てしまうのは不快であるので、早期に低階層の放送に切り換わって欲しいといった要望等に再生時において応えることはできなかった。
本発明は、上記の事情に鑑み、再生において階層の自動切り替えが可能であり、しかもこの階層の切り換わり方を再生時に設定することができるデジタル放送受信装置およびプログラムを提供する。
上記の課題を解決するために、本発明のデジタル放送受信装置は、階層伝送を行うデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置であって、受信したデジタル放送の受信感度を検出する手段と、受信したデジタル放送のトランスポートストリームを上記検出された受信感度とともに記録媒体に記録する記録手段と、上記トランスポートストリーム及び上記受信感度を上記記録媒体から再生する再生手段と、再生された受信感度に基づいて階層を切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とする。
このような構成であれば、上記記録媒体に記録されるのは、受信可能な階層を示した受信品質ではなく、デジタル放送の受信時点の受信感度であるので、再生時において上記受信感度そのものを得て階層を切り換えていくことができる。これにより、番組を再生するときに階層の自動切り替えが可能であり、しかもこの階層の切り換わり方を再生時に設定することができる。
上記のデジタル放送受信装置において、上記受信感度を上記トランスポートストリームのヌルパケットに記録するのが望ましい。このような構成であれば、上記トランスポートストリームとは別のファイルで受信感度や記録経過時間情報を記録する必要がなくなる。
上記のデジタル放送受信装置において、上記受信感度としてC/N(搬送波電力対雑音電力比)値とBER(ビット・エラー・レート)値の両方を上記記録媒体に記録するとともに、上記切換手段は上記記録媒体から再生した上記C/N値とBER値の両方に基づいて階層を切り換えることとしてもよい。このような構成であれば、上記C/N値とBER値のいずれか一方だけを用いて階層を選択する場合に比べ、より適切な階層選択が行えるようになる。
また、本発明のデジタル放送受信装置は、階層伝送を行うデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置であって、受信したデジタル放送のトランスポートストリームを記録媒体に記録する記録手段と、上記トランスポートストリームを上記記録媒体から再生する再生手段と、上記再生されたトランスポートストリームのパケットエラーを検出し、このエラー検出結果に基づいて階層を切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成であれば、番組を再生するときに階層の自動切り替えが可能であり、しかもこの階層の切り換わり方を再生時に設定することができる。そして、この構成では、再生されたトランスポートストリームのパケットエラー検出結果に基づいて階層を切り換えるので、受信時に受信感度を取得すること及びその記録のための処理を不要にすることができる。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを上記のようなデジタル放送受信装置として機能させることを特徴とする。
本発明であれば、番組を再生するときに階層の自動切り替えが可能であり、しかもこの階層の切り換わり方を再生時に設定することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るパーソナルコンピュータにより構成されたデジタル放送受信装置を示したブロック図である。 図1のデジタル放送受信装置における番組録画時の動作内容を示したフローチャートである。 図1のデジタル放送受信装置における番組再生時の動作内容を示したフローチャートである。 図3の受信品質判定の詳細を示したフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るパーソナルコンピュータにより構成されたデジタル放送受信装置を示したブロック図である。 図5のデジタル放送受信装置で実行されるエラー判定処理を示したフローチャートである。 図5のデジタル放送受信装置における番組再生時の動作内容を示したフローチャートである。 同図(A)は本発明の実施形態にかかる受信感度の移動平均処理を示した説明図であり、同図(B)は比較のための図であって、受信感度の移動平均処理を行わない場合を示した説明図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態のデジタル放送受信装置は、チューナー1と、このチューナー1をUSB(Universal Serial Bus)接続させたマイクロコンピュータ20と、から成る。上記チューナー1は、例えば地上デジタル放送とBS(Broadcast Satellite)デジタル放送とCS(Communication Satellite)放送の3波を受信できるものであるが、この実施形態では、上記地上デジタル放送の番組を受信してパーソナルコンピュータ20のハードディスク12に記録し、後で録画番組を上記ハードディスク12から読み出して再生する場合を例示することとする。上記地上デジタル放送における階層放送では、高階層(弱階層)放送はいわゆるフルセグ放送に対応し、低階層(強階層)放送はいわゆるワンセグ放送に対応する。この階層放送にかかわる伝送方式、フレーム構造、トランスポートストリーム(TS)の関係情報などは、デジタル放送のTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号に記述される。
上記チューナー1は、USBデバイスコントローラ2を介してパーソナルコンピュータ20に接続されており、このパーソナルコンピュータ20からチャンネル選択指令を受け取ってチューニングなどを行う。そして、上記チューナー1は、上記チューニングにより選択した周波数のデジタル変調信号をデジタル復調(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調)する。このデジタル復調処理によって、上記選択された周波数(放送局)のトランスポートストリーム(TS)が生成される。このトランスポートストリームは、例えば、フルセグ(12セグメント)トランスポートストリームと、ワンセグ(1セグメント)トランスポートストリームとから成る。
また、上記チューナー1は、上記選択された周波数のデジタル変調信号のC/N(Carrier to Noise ratio :搬送波電力対雑音電力比)値及びBER(Bit Error Rate :ビット・エラー・レート)値等の受信感度を、一定時間間隔で算出し、この受信感度を上記USBデバイスコントローラ2を介してパーソナルコンピュータ20に伝送する。また、上記チューナー1は、上記選択された周波数(放送局)のトランスポートストリームも上記USBデバイスコントローラ2を介してパーソナルコンピュータ20に伝送する。
USBホストコントローラ3は、上記USBデバイスコントローラ2から出力される上記選択された周波数(放送局)のトランスポートストリーム及び上記一定時間間隔で受け取った上記受信感度をメインメモリ4に書き込む。
なお、上記パーソナルコンピュータ20には、デジタル放送視聴ソフトウェアがインストールされており、このソフトウェアが起動されると、CPU10の処理により、受信品質判定部5、デマルチプレクサ6、ワンセグ/フルセグ切換部7、音声デコーダ8、映像デコーダ9、及び記録再生部(ヌルパケット作成)11が構成されることになる。
上記記録再生部11は、録画時において、上記USBホストコントローラ3が上記メインメモリ4に書き込んだ上記選択された周波数(放送局)のトランスポートストリーム及び上記受信感度を上記メインメモリ4から読み出し、これらトランスポートストリーム及び受信感度をハードディスク12に記録していく。ここで、上記記録再生部11は、上記受信感度が上記メインメモリ4に書き込まれたタイミングに同期して、この受信感度を上記メインメモリ4から読み出し、この読み出した受信感度を記録したパケットを作成する。そして、上記記録再生部11は上記パケットのPID(Packet ID)にヌルパケットを示すPIDを設定し、このようにして作成されたヌルパケットを、上記選択された周波数(放送局)のトランスポートストリームに組み入れ、このトランスポートストリームをハードディスク12に書き込んでいく。換言すると、上記ヌルパケットは、必要な情報を記録できるように、上記PIDなどヌルパケットであることを判定するために最低限必要な部分以外をカスタマイズしたものとなる。
上記受信品質判定部5は、再生時において、上記ハードディスク12から読み出された再生対象番組のトランスポートストリームに存在しているヌルパケットを取り出し、その中に記述されている受信感度を取り出す。上記トランスポートストリームにおいて順に存在しているパケットの中のヌルパケットにより得られる受信感度は、番組録画を開始してからの時間経過に対応した時点の受信感度示すことになる。そして、上記受信品質判定部5は、上記受信感度に基づいて再生すべき階層を判定し、再生すべき階層が選択されるように上記ワンセグ/フルセグ切換部7に階層選択指令を与える。この処理の詳細については後述する。
上記デマルチプレクサ6は、再生時において、上記ハードディスク12から読み出された再生対象番組のトランスポートストリームを入力し、このトランスポートストリーム中の各パケットのPIDにしたがって映像等のPES(Packetized Elementary Stream)パケットに分離する処理(フィルタリング処理)を行う。
上記ワンセグ/フルセグ切換部7は、上記受信品質判定部5から与えられた切換指令が高階層への切換を示すものである場合には、上記デマルチプレクサ6から供給されるPESパケットのうち高階層(フルセグ)の音声PESパケットを音声デコーダ8に供給し、同様に高階層の映像PESパケットを映像デコーダ9に供給する。また、上記ワンセグ/フルセグ切換部7は、上記受信品質判定部5から与えられた切換指令が低階層への切換を示すものである場合には、上記デマルチプレクサ6から供給されるPESパケットのうち低階層(ワンセグ)の音声PESパケットを音声デコーダ8に供給し、同様に低階層の映像PESパケットを映像デコーダ9に供給する。
音声デコーダ8はワンセグ/フルセグ用のAAC(Advanced Audio Coding)音声デコーダとして機能し、上記ワンセグ/フルセグ切換部7から供給される上記音声PESパケットをデコードして音声データを出力する。この音声データは図示しない音声出力部によって音声出力される。
また、映像デコーダ9はワンセグ用のH.264/AVC映像デコーダ及びフルセグ用のMPEG2デコーダとして機能し、上記ワンセグ/フルセグ切換部7から供給される上記映像PESパケットをデコードして映像データを出力する。この音声データは図示しない映像生成部によって映像出力される。
図2は、上記CPU10(デジタル放送視聴ソフトウェア)及びチューナー1による番組録画時の処理内容を示したフローチャートである。上記CPU10は、選局した放送の番組の録画を行っている状態において、一定時間が経過する度に(ステップS1)、この受信放送の受信感度を示すC/N値及びBER値を取得する(ステップS2)。そして、上記CPU10は、ヌルパケットを作成し、このヌルパケットに上記C/N値とBER値の両方を記録し(ステップS3)、受信放送のトランスポートストリームに上記ヌルパケットを組み入れる(ステップS4)。これらの処理を番組録画が終了するまで行う(ステップS5)。
図3は、上記CPU10(デジタル放送視聴ソフトウェア)による番組再生時の処理内容を示したフローチャートである。上記CPU10は、利用者により選択された放送のトランスポートストリームをハードディスク12から読み出すとともにパケット再生を行い(ステップS10)、対象パケットがヌルパケットであるか否かを判断する(ステップS11)。上記CPU10は、対象パケットがヌルパケットでないならば、処理をステップS19に進める。
一方、上記CPU10は、対象パケットがヌルパケットであるなら、処理を受信品質の判定処理(ステップS12)に進める。この受信品質の判定処理については図4を参酌して後で説明する。上記CPU10は、この受信品質の判定で受信品質が悪化していると判定した場合は、現在の再生番組が低階層の放送番組か否かを判断する(ステップS13)。現在の再生番組が低階層の放送番組である場合には、階層切換の必要はないので、処理をステップS19に進める。一方、上記CPU10は、現在の再生番組が低階層の放送番組でない場合には、この受信品質低の状態が連続して一定時間継続しているか否かを判断する(ステップS14)。上記受信品質低の状態が連続して一定時間継続していない場合には、階層切換の必要はないと判断し、処理をステップS19に進める。一方、上記CPU10は、上記受信品質低の状態が連続して一定時間継続している場合には、階層切換が望ましいと判断し、再生番組として低階層の番組を選択する(ステップS15)。
一方、上記CPU10は、上記受信品質の判定(ステップS12)で受信品質が良好であると判定した場合は、現在の再生番組が高階層の放送番組か否かを判断する(ステップS16)。現在の再生番組が高階層の放送番組である場合には、階層切換の必要はないので、処理をステップS19に進める。一方、上記CPU10は、現在の再生番組が高階層の放送番組でない場合には、この受信品質高の状態が連続して一定時間継続しているか否かを判断する(ステップS17)。上記受信品質高の状態が連続して一定時間継続していない場合には、階層切換の必要はないと判断し、処理をステップS19に進める。一方、上記CPU10は、上記受信品質高の状態が連続して一定時間継続している場合には、階層切換が望ましいと判断し、再生番組として高階層の番組を選択する(ステップS18)。
また、上記CPU10は、上記受信品質の判定(ステップS12)において受信品質の判定を保留するときには、階層切換の必要はないと判断し、処理をステップS19に進める。上記CPU10は、ステップS19において、番組再生が終了していないと判断すればステップS10に戻り、番組再生が終了したと判断すれば番組再生を終了する。
図4は上記ステップS12の受信品質判定の具体的内容を示している。この受信品質判定処理では、上記CPU10は、上記再生されたヌルパケットからC/N値及びBER値を取得し(ステップS20)、上記C/N値が所定の閾値X1より上かどうかを判断する(ステップS21)。上記CPU10は、上記C/N値が所定の閾値X1より上でない場合(上記閾値X1以下の場合)には、上記BER値が所定の閾値X2より上かどうかを判断する(ステップS22)。そして、上記CPU10は、上記BER値が所定の閾値X2より上である場合には、受信品質が悪化していると判定し(ステップS23)、上記BER値が所定の閾値X2より上でない場合(上記閾値X2以下の場合)には、受信品質の判定を留保する(ステップS24)。
一方、上記CPU10は、ステップS21において上記C/N値が所定の閾値X1より上であると判断した場合には、上記BER値が所定の閾値X3(X3<X2とする)より下かどうかを判断する(ステップS25)。上記BER値が所定の閾値X3より下である場合には、受信品質は良好と判定し(ステップS26)、上記BER値が所定の閾値X3より下でない場合(上記閾値X3以上の場合)には、受信品質の判定を留保する(ステップS24)。
以上説明したように、この実施形態のデジタル放送受信装置であれば、上記C/N値やBER値などの受信感度は、受信可能な階層を示す受信品質等に加工されることなしに記録され、番組再生時に再生された上記受信感度に基づいて再生すべき階層が選択されることになる。すなわち、番組を再生するときに階層の自動切り替えが可能であり、しかもこの階層の切り換わり方を再生時に設定することができる。具体的には、上記の閾値X1,X2,X3や図3のステップS14、17における設定継続時間等、階層切換の判定基準を再生時に(録画後に)適宜調整し、例えば、多少コマ落ちが発生したとしても、できるだけ高階層番組を視聴したいという要望、その逆にコマ落ちの発生を見てしまうのは不快であるので、早期に低階層の放送に切り換わって欲しいといった要望、或いは低階層と高階層が短時間で頻繁に切り換わるのを避けたいという要望等、利用者の再生時の要望に対応できることになる。なお、初期設定画面や設定メニュー画面上で上記階層切換の判定基準を利用者が設定/変更することが可能である他、再生画面に例えば音量設定と同様な設定形式で低階層重視から高階層重視のレベルを表示し、適宜利用者が設定できるようにしてもよい。
また、上記のデジタル放送受信装置では、上記受信感度を上記トランスポートストリームのヌルパケットに記録したので、上記トランスポートストリームとは別のファイルで上記受信感度やこれが記録される時点の経過時間情報を記録する処理は必要なくなる。勿論、上記受信感度を上記トランスポートストリームのヌルパケットに記録することに限定するものではなく、従来技術の説明で示した特許文献1に開示されるように、上記トランスポートストリームに関連付けて上記受信感度やこれが記録される時点の経過時間情報を記録するようにしても良いものである。ただし、番組の録画ファイルを非互換装置で再生視聴する場合には、上記関連付けの存在によって再生エラーが生じるおそれがあるが、上記のように受信感度を上記トランスポートストリームのヌルパケットに記録する場合には、このようなヌルパケットは捨てられることになるので階層の自動切換はできないものの、再生エラーが生じる可能性は格段に低くなるといえる。
なお、上記ヌルパケットを利用する場合には、受信したデジタル放送から生成されたトランスポートストリームに元々存在するヌルパケットに上記受信感度を記録することとしてもよい。この場合、上記受信感度は一定間隔で上記メインメモリ4の所定アドレスに上書きされていくこととし、上記トランスポートストリームからヌルパケットが検出された時点における上記所定アドレスに上書きされている最新の受信感度をヌルパケットに記録するという手法が考えられる。上記ヌルパケットは不定間隔で検出されるので、記録される受信感度は一定時間間隔ではなく不定間隔で記録されることになる。また、上記トランスポートストリームに元々存在するヌルパケットに上記受信感度を記録するとともに、この記録をしてからの時間経過を計測し、所定時間が経過しても新たにヌルパケットが検出されない場合に、新たにヌルパケットを作成し、この作成したヌルパケットに上記メインメモリ4上の所定アドレスに上書きされている上記受信感度を記録するようにしてもよいものである。すなわち、受信したデジタル放送から生成されたトランスポートストリームに元々存在するヌルパケットと当該デジタル放送受信装置が作成したヌルパケットの両方を用いて上記受信感度を記録するようにしてもよい。
また、この実施形態のデジタル放送受信装置では、上記受信感度としてC/N値とBER値の両方を上記ハードディスク12に記録するとともに、このハードディスク12から再生した上記C/N値とBER値の両方を用いて再生すべき階層を選択することとした。ここで、上記C/N値とBER値とは各種のデジタル変調方式において、一定の相関を有するものであり、いずれか一方の値だけを用いて階層を切り換える方法を採用してもよいものである。ただし、上記C/N値とBER値の両方を用いる場合には、受信品質の確実な判断が行えるようになり、より適切な階層選択が可能となる。
また、図3及び図4に示した処理例によれば、受信品質の判定において受信品質悪化と受信品質良好のいずれでもない判定留保を行うようにしており、この判定留保とされたときには受信品質状態が連続していないとされ、頻繁な階層切り換わりを防止できるようになる。もちろん、上記のような判定留保を設定しなくても、品質状態の連続を判定する基準の時間を長くすることでも、低階層と高階層との間での頻繁な切り換わりを防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態にかかるデジタル放送受信装置について説明する。
図5は本発明の他の実施形態のデジタル放送受信装置を示したブロック図である。図1に示したデジタル放送受信装置との相違点は、図1のデジタル放送受信装置が上記受信品質判定部5によって上記C/N値やBER値に基づく受信品質判定を行ったのに対し、この図5のデジタル放送受信装置は上記受信品質判定部5に代えてパケットエラー検出部15を備えた点で相違している。上記パケットエラー検出部15は、再生されたトランスポートストリーム中のパケットのエラーを判定するとともにパケットエラー率を算出し、このパケットエラー率に基づいて、ワンセグ/フルセグ切換部7に切換指令を与えるようにしている。したがって、上記チューナー1は、上記C/N値やBER値を算出する必要はなく、また、記録再生部11はヌルパケットに上記C/N値やBER値を記述する必要もない。なお、上記パケットエラー検出部15は、パーソナルコンピュータ20にインストールされたデジタル放送視聴ソフトウェアが起動されたときに、このソフトウェアにしたがって上記CPU10が動作することで形成されることになる。
図6は、上記CPU10(パケットエラー検出部15)が行うパケットエラー検出処理を示したフローチャートである。上記CPU10は、上記ハードディスク12から再生対象番組のトランスポートストリームを再生し、パケットを取得する(ステップS30)。そして、上記CPU10は、上記パケットからPESデータを取得し(ステップS31)、このPESデータのCRC(Cyclic Redundancy Check)を計算する(ステップS32)。そして、上記CPU10は、上記パケットからCRCチェックサムを取得し(ステップS33)、CRCサムチェックを行う(ステップS34)。このような処理によって、パケットエラーが判定され、例えば100パケットを出力する都度、エラーパケット数からパケットエラー率を時系列で算出していくことができる。
図7は、上記CPU10による番組再生時の処理内容を示したフローチャートである。上記CPU10は、上記パケットの再生を行い(ステップS40)、パケットエラー率を算出する(ステップS41)。
上記CPU10は、上記パケットエラー率が所定の閾値X4より大きいか否かを判断し(ステップS42)、上記パケットエラー率が上記閾値X4より大きいときには、現在の再生番組が低階層の放送番組か否かを判断する(ステップS43)。現在の再生番組が低階層の放送番組である場合には、階層切換の必要はないので、処理をステップS49に進める。一方、上記CPU10は、現在の再生番組が低階層の放送番組でない場合には、上記パケットエラー率が所定の閾値X4より大きい状況が連続して一定時間継続しているか否かを判断する(ステップS44)。上記状況が連続して一定時間継続していない場合には、階層切換の必要はないと判断し、処理をステップS49に進める。一方、上記CPU10は、上記状況が連続して一定時間継続している場合には、階層切換が望ましいと判断し、再生番組として低階層の番組を選択する(ステップS45)。
一方、上記CPU10は、上記ステップS12で上記パケットエラー率が上記閾値X4以下との結果を得たときには、現在の再生番組が高階層の放送番組か否かを判断する(ステップS46)。現在の再生番組が高階層の放送番組である場合には、階層切換の必要はないので、処理をステップS49に進める。一方、上記CPU10は、現在の再生番組が高階層の放送番組でない場合には、上記パケットエラー率が上記閾値X4以下である状況が連続して一定時間継続しているか否かを判断する(ステップS47)。上記状況が連続して一定時間継続していない場合には、階層切換の必要はないと判断し、処理をステップS49に進める。一方、上記CPU10は、上記状況が連続して一定時間継続している場合には、階層切換が望ましいと判断し、再生番組として高階層の番組を選択する(ステップS48)。
上記CPU10は、ステップS49において、番組再生が終了していないと判断すればステップS40に戻り、番組再生が終了したと判断すれば番組再生を終了する。
このように、再生された番組のトランスポートストリームのパケットエラーを検出する構成によれば、記録した番組を再生するときに階層の自動切り替えが可能であり、しかもこの階層の切り換わり方を再生時に設定することができる。具体的には、上記閾値X4の設定値や上記状況の連続判定時間等、階層切換の判定基準を再生時に(録画後に)適宜調整し、例えば、多少コマ落ちが発生したとしても、できるだけ高階層番組を視聴したいという要望、その逆にコマ落ちの発生を見てしまうのは不快であるので、早期に低階層の放送に切り換わって欲しいといった要望、或いは低階層と高階層が短時間で頻繁に切り換わるのを避けたいという要望等、利用者の再生時の要望に対応できることになる。
図8(A)は受信感度の移動平均処理を行うことによって高階層と低階層の瞬時的な切り換わりを防止するようにした切換判定処理例を示した説明図である。なお、図8(B)は比較のために移動平均処理を行わない処理例を示している。これらの図からわかるように、仮に受信感度の範囲が0から100の範囲であって閾値40以下でワンセグ放送に切り換わるとした場合、平均化していない受信感度をそのまま用いた場合は受信感度が例えば30となったときにワンセグ放送の再生に切り換わり、次に受信感度が60になると直ちにフルセグ放送の再生に戻ってしまう。これに対し、受信感度の移動平均処理を行う場合には、実際の受信感度が30であったとしてもその前後の受信感度を加味した平均値は、図8(A)の場合、50になるので、瞬時的にワンセグ放送再生に切り換わるのを防止できることになる。なお、このような移動平均処理は上記パケットエラー率を用いる場合も同様に適用することができる。
また、低階層と高階層の切換の閾値として、低階層から高階層の切換の閾値と高階層から低階層への切換の閾値を別々の設定することでも頻繁な切り換わりを防止できるようになる。
また、以上に示した実施形態では、パーソナルコンピュータ20にデジタル放送視聴ソフトウェアをインストールする(或いはダウンロードする)ことでデジタル放送受信装置を構成したが、このようなソフトウェアのインストールを必要としない据え置き型受信装置、携帯型受信装置、或いは車両搭載型装置とすることもできる。また、パーソナルコンピュータ20のハードディスク12ではなく、チューナー1に記録媒体を設け、この記録媒体に番組のトランスポートストリームや受信感度を記録するようにしてもよい。また、受信感度は、上記C/N値やBER値に限られるものではない。また、本発明のデジタル放送受信装置はケーブルテレビ用受信装置として用いることもできる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 チューナー
2 USBデバイスコントローラ
3 USBホストコントローラ
4 メインメモリ
5 受信品質判定部
6 デマルチプレクサ
7 ワンセグ/フルセグ切換部
8 音声デコーダ
9 映像デコーダ
10 CPU
11 記録再生部
12 ハードディスク
15 エラーパケット検出部
20 パーソナルコンピュータ

Claims (5)

  1. 階層伝送を行うデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置であって、受信したデジタル放送の受信感度を検出する手段と、受信したデジタル放送のトランスポートストリームを上記検出された受信感度とともに記録媒体に記録する記録手段と、上記トランスポートストリーム及び上記受信感度を上記記録媒体から再生する再生手段と、再生された受信感度に基づいて階層を切り換える切換手段と、を備えており、上記受信感度を上記トランスポートストリームのヌルパケットに記録することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 請求項に記載のデジタル放送受信装置において、上記受信感度としてC/N(搬送波電力対雑音電力比)値とBER(ビット・エラー・レート)値の両方を上記記録媒体に記録するとともに、上記切換手段は上記記録媒体から再生した上記C/N値とBER値をそれぞれ閾値と比較し、比較結果に基づいて受信品質を判断し、判断した受信品質に基づいて階層を切り換えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  3. 階層伝送を行うデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置であって、受信したデジタル放送のトランスポートストリームを記録媒体に記録する記録手段と、上記トランスポートストリームを上記記録媒体から再生する再生手段と、上記再生されたトランスポートストリームのパケットエラーを検出し、このエラー検出結果に基づいて階層を切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  4. 階層伝送を行うデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置であって、受信したデジタル放送の受信感度としてC/N(搬送波電力対雑音電力比)値を検出する手段と、受信したデジタル放送のトランスポートストリームを上記検出されたC/N値とともに記録媒体に記録する記録手段と、上記トランスポートストリーム及び上記C/N値を上記記録媒体から再生する再生手段と、再生されたC/N値に基づいて階層を切り換える切換手段と、を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  5. コンピュータを請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置として機能させるプログラム。
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