JP5762342B2 - 歯車部品及び締結治具 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車部品及び締結治具ならびに歯車部品の組み立て方法に関する。
自動車等に用いられる変速機には、軸に嵌合された歯車やベアリングからなる歯車部品が複数用いられる。
このような歯車部品は、軸に歯車やベアリング等を嵌合した後に、軸端部にナット等のネジ部品を締め付けて抜け止めを行う。このようなネジ部品を軸へ締め付けるときは、軸が空転することを防止して、回り止めをする必要がある。
このような歯車部品の回り止めの技術として、従来から、二面幅等の突出部を歯車部品の端部に形成し、歯車部品の突出部に嵌合する治具によって回り止めをするものがある。
図5は、このような従来の歯車部品20Aを軸中心に沿って示す図である。図6の(a)は、従来の締結治具10Aの正面図であり、図6の(b)は、図6の(a)におけるY−Y矢視図である。
歯車部品20Aには、軸部200Aと第1の歯車22が、歯車軸21Aとして一体に形成され、第2の歯車23は軸部200Aに嵌合して歯車軸21Aに結合される。第2の歯車23の抜け止めをするために、ナット30が締め付けられる。
この歯車部品20Aでは、ナット30が締め付けられる軸端部とは逆方向の軸端部に、二面幅の突出部240が形成されている。
締結治具10Aは、台座11Aから垂直に、二面幅部12Aを形成する壁部15Aと軸部100Aが立ち上がっている。軸部100Aは、嵌合軸部13Aとガイド部14Aからなる。
この締結治具10Aと歯車部品20Aは、締結治具10Aの嵌合軸部13Aを歯車部品20Aの嵌合穴220Aと嵌合させるとともに、締結治具10Aの二面幅部12Aを歯車部品20Aの突出部240と嵌合させて、軸部200が空転することを防止し回り止めする。
これに対し、歯車部品に二面幅の端部を形成せずに回り止めを行う技術もある。特許文献1には、歯車部品にネジ部品を軸に締め付けるための回り止め治具であって、基盤に歯車部品の歯車と噛合して歯車部品を回転不可能に係止する固定用歯車が備えられたものが記載されている。
特開2011−206864号公報
しかしながら、図5に示す歯車部品20Aのように、歯車部品の軸端部に二面幅の突出部を形成した場合は、この突出部の分だけ軸長が長くなる。
特に、実線で示すように変速機ケースの歯車支持部40Aが突出部240を収納できる場合はよいが、レイアウト等の都合により、仮想線のように収納スペースがない場合は、軸端部に突出部240を形成することができない。
また、軸端部に二面幅等の突出部を形成したときは、軸長が長くなる分だけ軸に用いる材料が増加するとともに、歯車部品の重量が増加する。また、材料の増加によって歯車部品自体のコストが増大するという問題があった。
そこで、特許文献1の治具によって、歯車部品の突出部を不要とすることが考えられる。ところが、特許文献1の治具は複雑であり、治具の製作や維持管理にコストがかかるという問題があった。
本願発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、歯車部品に二面幅等の突出部を設けることなく、軸の空転を防止して回り止めする歯車構造及びその組み立てに用いる締結治具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、軸における取り付け位置に嵌合させた歯車を軸に締結したネジ部品により抜け止めした歯車部品において、軸端に三角形の頂点を円弧状とした断面を有する嵌合穴を備え
前記軸における前記嵌合穴の奥には、同軸で当該嵌合穴より小径の円形断面を有するガ
イド穴が連なっているものとした。
また、締結治具は、歯車部品の前記嵌合穴と対応する断面を有する嵌合軸を、台座に固定したものとした。


本発明によれば、二面幅などの突出部を軸端部に形成することなく、歯車部品の軸の空転を防止することができる。
したがって、歯車部品の軸長を短縮するとともに、軸に用いる材料を削減することができる。このように材料を削減すると軽量化を図ることができるとともに、材料自体のコストを削減することができる。
これに加え、治具を軸へ挿入することのみで簡易に回り止めを行うことができるので、歯車部品の生産にかかる時間を短縮することができ、生産性を高めることもできる。
実施の形態に係る歯車部品及び締結治具を示す斜視図である。 実施の形態に係る歯車部品を示す断面図である。 実施の形態に係る締結治具を示す図である。 実施の形態に係る歯車部品の嵌合部を軸方向から見た図である。 従来の歯車部品を示す断面図である。 従来の締結治具を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、フロントエンジン・フロントドライブ方式の自動車用変速機におけるリダクションギヤ部品として構成された歯車部品、及びその締結治具を例にして説明する。
以下、図1を参照して説明する。図1は、ナット30を締め付ける前の歯車部品20と締結治具10を示す斜視図である。
歯車部品20は、歯車軸21と第2の歯車23を一体に結合して構成され、両端にベアリング24,25が設けられる。なお、図1では、ベアリング24,25のインナーレース24a,25a、ローラ24b,25bが示され、アウターレースは省略されている。第2の歯車23とベアリング24が取り付けられる歯車軸21の一方の端部に、ナット30が締め付けられることで第2の歯車23が抜け止めされる。
歯車軸21は、一体に形成された軸部200と第1の歯車22からなる。第2の歯車23は、軸部200に嵌合して歯車軸21に結合される。第1の歯車22と第2の歯車23の歯部は、はすば歯車となっている。
締結治具10は、歯車部品20にナット30を締め付ける際に、軸部200の他方の端部に挿入されて、軸部200が空転することを防止する。
以下、図2を参照して、歯車部品20の詳細について説明する。
第1の歯車22は、第2の歯車23に比べて径が小さく、歯数も少ない。第1の歯車22は、ディファレンシャルギア(図示せず)に設けられたファイナルギア(図示せず)と噛み合う。
第2の歯車23は、中心側にボス部23aを有する。ボス部23aは内径側にスプライン部23bを形成している。
第2の歯車23は、図示されていないギアと噛み合うことで回転トルクを伝達され、第1の歯車22と一体になって軸部200を中心に回転する。
軸部200は、第1の歯車22から両方向に延び、一方向には、第1の歯車22から順次に第2の歯車23と結合するための取り付け位置となるスプライン部201,ベアリング圧入部202及び雄ネジ部230を有している。このスプライン部201は、第2の歯車23のスプライン部23bとスプライン嵌合する。
第1の歯車22の一方向の端面には、ボス状の突出部22aが形成されている。軸部200の他方向には、ベアリング圧入部203が形成されている。
軸部200の中心に沿って、貫通穴210が形成されている。この貫通穴210には、締結治具10が挿入される端部から近い順に、円形断面の大径挿入部220,概略正三角形断面の嵌合部221及び円形断面の小径部222が形成されている。軸部200の両端には、貫通穴210が開口し、面取りがされている。
図4に示すように、大径挿入部220は、円形断面形状になっている。大径挿入部220の断面の径は、嵌合部221の最大径部分に外接する円よりも若干大きい径にされている。
嵌合部221の断面は、概略三角形となっている。この概略三角形は、正三角形の各頂点に円弧状の丸みを持たせ、頂点部221aとした形状である。
概略三角形の辺部分221bは、小径部222の径が内接する大きさにされている。そのため嵌合部221は小径部222よりも断面積が大きくされており、嵌合部221と小径部222との間に段差211が形成される。
ベアリング24と25は、軸部200を変速機ケースの歯車支持部40に対して回転自在に支持し、ベアリング24と25は、インナーレース24a,25aと、歯車支持部40に取り付けられるアウターレース24c,25cと、インナーレース24aとアウターレース24cとの間に回転自在に保持されたローラ24b,25bからなる。ベアリング24のインナーレース24aは軸部200のベアリング圧入部202に、ベアリング25のインナーレース25aはベアリング圧入部203に、それぞれ圧入される。インナーレース24a,25aは、軸部200と一体となって回転する。
ナット30はフランジ付きの六角ナットである。軸部200の雄ネジ部230にナット30が締め付けられることで、第2の歯車23が抜け止めされる。具体的には、ナット30を締め付けることによって、ベアリング24のインナーレース24aは図2の左方向へ押し付けられ、第2の歯車23のボス部23aは、第1の歯車22の突出部22aへ押し付けられる。この結果、第2の歯車23は固定される。
以下、図3を参照して、締結治具10について説明する。図3の(a)は、締結治具10の正面図であり、図3の(b)は、図3の(a)におけるX−X矢視図である。
図3の(a)に示すように、締結治具10は、台座11と軸部100からなる。
台座11は、図3の(b)に示すように、所定の厚みのある長円板形状をしており、締結治具10を固定するための雌ネジを切られた係止穴(図示せず)等の固定手段により、テーブル等に固定されることができるようにされている。
図3の(a)に示すように、軸部100は、台座11から垂直に立ち上がり、台座11に近い側から順に、ボス部12,嵌合軸部13,ガイド部14を形成する。ボス部12は大径挿入部220に嵌り、嵌合軸部13は嵌合部221に嵌り、ガイド部14は小径部222に嵌るように設定されている。
ボス部12と嵌合軸部13は、接続部13bにおいて、滑らかに繋がれている。
ボス部12は、大径挿入部220に対応して断面形状は円形にされている。締結治具10が貫通穴210に挿入されたときは、ボス部12が大径挿入部220に挿入された状態となる。
嵌合軸部13の断面は、嵌合部221に対応する概略三角形となっている(図3の(b)参照)。この概略三角形は、嵌合部221と同様に、正三角形の頂点部13dを円弧状に丸めた形状である。締結治具10が歯車部品20の貫通穴210に挿入されたときは、嵌合軸部13は、嵌合部221に嵌合する。
嵌合軸部13と嵌合部221には、いわゆる遊びとして若干の空隙が設けられている。具体的には、嵌合軸部13と嵌合部221は、辺部分13cの遊びは少なめにして、頂点部13dの遊びを多めにすることが望ましい。
このように、概略三角形断面の辺部分の遊びを少なくすることで、概略三角形断面における辺部分13cと辺部分221bとが嵌合しやすくなり、嵌合軸部13と嵌合部221の嵌合を密にすることができる。また、頂点部13dの遊びを大きくすることで、締結治具10を挿入しやすくなる。
嵌合軸部13の断面は、ガイド部14の軸部14aの外径を概略三角形の内面で内接する大きさである。そのため、ガイド部14は嵌合軸部13より細くなっている部分があり、ガイド部14の軸部14aとの間に段差13aができる(図3の(b)参照)。
この段差13aは、小径部222と嵌合部221の間に形成される段差211に当接して、締結治具10の軸部100の貫通穴210への挿入深さを制限している。
図3の(a)に示すように、ガイド部14は、小径部222が嵌る大きさに設定された軸部14aと先細りになった傾斜部14bからなる。
傾斜部14bは、嵌合軸部13が嵌合部221と嵌合しやすいように、軸部100を案内する。締結治具10が挿入されたときは、ガイド部14が小径部222に挿入された状態となる。
次に、本実施形態における締結治具10の使用要領について説明する。
本実施形態では、締結治具10は、軸部200のベアリング25が取り付けられる側の端部に挿入して使用する。なお、ここで挿入とは相対的であり、締結治具10がテーブル等に固定されている場合は、軸部200を軸部100に嵌挿することになる。
締結治具10は、軸部200に正しく挿入されたときは、嵌合部221と嵌合軸部13の概略三角形の角度位置が一致する。このとき、嵌合軸部13は、断面が円弧状にされた頂点部13d近傍となる辺部分13cの3か所で、軸部200の嵌合部221と嵌合する。
嵌合部221と嵌合軸部13の概略三角形の角度位置がずれているときは、嵌合部221の内周面と嵌合軸部13は嵌合しないが、ガイド部14の傾斜部14bによって、軸部100が貫通穴210の中心軸に合うように案内されているので、わずかな角度変更で嵌合する。
また、締結治具10の段差13aと、貫通穴210の段差211が互いに当接しているか否かを、当接音や挿入深さを確認することで容易に知ることができる。そのため、嵌合部221と嵌合軸部13の概略三角形の角度位置がずれたままで、ナット30を締め付けることで締結治具10と歯車軸21を損傷することがないようにされている。さらに、接続部13bは、滑らかに形成されているので、応力が集中しないようにされている。
以上のように、嵌合部221と嵌合軸部13の嵌合によって、歯車部品20を回り止めしたうえで、軸部200の一端に、ナット30を締め付ける。
すなわち、ナット30を締め付ける際に軸部200が空転して、ナット30とともに軸部200が回転してしまうことを防止する。
以上のように、嵌合軸部13と嵌合部221の断面が、概略三角形形状の断面を有するものとしたのは、以下の理由による。
締結治具の嵌合軸を歯車部品の嵌合部に嵌合させた上で、ナットを締め付ける際、軸部へのねじりトルクだけでなく、軸部に対する曲げ方向のモーメントが働いてしまうことがある。
この曲げモーメントが繰り返し締結治具に与えられると、締結治具の疲労破壊や磨耗を招くとともに、締結治具が嵌合部から受ける力で塑性変形してネジ切られてしまう原因となる。そのため、締結治具に曲げモーメントが働いたときでも、安定して軸の回り止めをする手段が必要である。
そこで、締結治具の断面を概略四角形断面とする等、概略多角形断面にすることで頂点の数を増やすことで曲げモーメントに対応することが考えられる。たしかに、締結治具の断面を概略多角形断面にすると、嵌合部の嵌合軸に対する作用点が増える。そのため、ナットの締め付け時に作用点にかかる力が分散されて、締結治具の耐久性は向上する。
ところが、嵌合軸及び嵌合部は、切削加工で形成する必要があるため、断面を概略多角形形状としたときには、切削加工のための加工時間が概略三角形断面の場合よりも多く必要になる。その結果、締結治具と歯車部品を切削する工具の寿命が悪化する。
さらに、軸の径を変えずに、嵌合部と嵌合軸の断面形状を概略多角形断面としたときには、断面多角形の辺の長さが短くなる。そうすると、小径の切削工具を使用することになり、締結治具と嵌合部を加工することが困難となる。これに対して大径の工具を使用すると、加工は容易になるが、歯車部品の嵌合部の断面積を大きくせざるを得ない。そうすると今度は、軸の肉厚を薄くせざるを得ず、軸の強度を確保することが難くなる。
一方、嵌合軸と嵌合部の断面形状を例えば楕円形とすることもできる。断面形状を楕円形としたときには、嵌合部と締結治具の製作は比較的容易である。
しかし、断面形状を楕円形としたときには、締結治具の嵌合軸は、歯車部品の嵌合部を2か所で支持することになり、作用点が2か所に減少するので、作用点を3か所とする概略三角形断面のときよりも作用点に力が集中しやすい。そのため、断面を楕円形にしたときは、概略三角形としたときよりも締結治具の耐久性が低下する。具体的には、クラックが締結治具の作用点から入りやすくなる。
以上に対し、軸部を概略三角形断面とした場合は、軸の嵌合部を断面上の3つの点で支持するので、作用点を3か所に分散することができ、嵌合軸及び嵌合部の加工を容易にしつつ、締結治具の耐久性を確保して、安定した回り止めを行うことができる。
本実施の形態では、軸部200が特許請求の範囲の軸に該当し、以下、スプライン部201が取り付け位置に該当し、第2の歯車が歯車に該当し、ナット30がネジ部品に該当し、嵌合部221が嵌合穴に該当し、小径部222がガイド穴に該当し、大径挿入部220が挿入口に該当し、嵌合軸部13が嵌合軸に該当する。
実施の形態は以上のように構成され、歯車部品20は、歯車軸21の軸部200におけるスプライン部201に嵌合させた第2の歯車23を、軸部200に締結したナット30により抜け止めした歯車部品20において、軸部200の軸端に三角形の頂点を円弧状とした断面を有する嵌合部221を貫通穴210に備えるものとした。
これにより、まず、ナット30を締め付ける際に、嵌合部221と対応する形状の軸を備える締結治具10を用いることにより、軸部200を回り止めすることができる。締結治具10を貫通穴210へ挿入することのみで簡易に回り止めをすることができるので、歯車部品20の組み立てにかかる時間を短縮することができ、生産性を高めることができる。
また、二面幅などの突出部を軸端部に形成する必要がないため、歯車部品20の軸長を短縮することができる。
軸長の短縮により、軸部200は、用いる材料を削減することで材料自体のコストが削減されるとともに、軽量化を図ることができる。加えて、軸部200の端部に突出部を作成するための加工のコストや、突出部を作成するための工具のコストを低減することができる。
さらに、変速機のユニット全体を小型化して、ユニット全体の重量も削減することができるので、変速機を搭載する車両全体の製造コストを低減することができるとともに、車両の燃費効率も向上させることができる。(請求項1に対応する効果)
また、締結治具10は、嵌合軸部13を、台座11に固定している。
これにより、例えば、台座をテーブル等の台などに取り付けることにより、締結治具10を容易に固定することができる。(請求項5に対応する効果)
また、ナット30はスプライン部201へ第2の歯車23が挿通される側の軸端側に締結され、嵌合部221は第2の歯車23が挿通される側と反対側の軸端に設けてあるものとした。
これにより、テーブル等に固定した締結治具10の嵌合軸部13に軸部200の嵌合部221を挿入すれば、軸部200の上端においてナット30を容易に締め付けることができる。例えば、ナット30をテーブル等の台などに歯車軸21を置いて作業することが可能になる。(請求項2に対応する効果)
さらに、軸部200における嵌合部221の奥に、同軸で当該嵌合部221より小径の円形断面を有する小径部222が連なっているので、締結治具10の嵌合軸部13の先端に小径部222と対応する断面を有するガイド部14を設けることにより、嵌合軸部13と嵌合部221を芯合わせして、容易に嵌合させることができる。
したがってまた、嵌合部221と嵌合軸部13の概略三角形の角度位置がずれているときでも、わずかな角度変更で嵌合することができる。そのため、嵌合部221と嵌合軸部13が嵌合しないままナット30を締め付け、締結治具10や歯車部品20を損傷させるおそれを減少する。(請求項3,6に対応する効果)
さらに、嵌合部221は、同軸で当該嵌合部221より大径の円形断面を有する大径挿入部220を介して第2の歯車23が挿通される側と反対側の軸端に開口しているので、締結治具10の嵌合軸部13の先端に小径部222と対応する断面を有するガイド部14を設け、前記台座11側には前記大径挿入部220に対応する断面を有するボス部12を設けることにより、小径部222は、ガイド部14によって支持され、大径挿入部220は、ボス部12によって支持されるので、嵌合部221の軸が傾かないから、穴面がかじられる等の損傷を生じないので、締結治具10の耐久性を向上させる。また、締結治具によって歯車部品20を損傷させない。(請求項4,7に対応する効果)
本実施形態では、変速機におけるリダクションギヤとして構成された歯車部品20を例として説明したが、本発明はこれに限らず、その他、軸に歯車やベアリング等を嵌合した後、抜け止めの目的で軸端部にナット等のネジ部品を締め付ける部品に適用することができる。
本実施形態では、軸の片側の一端にナットによる抜け止めがされた歯車部品を例にしたが、本発明はこれに限らない。本発明は、軸の両端に締結部品を用いる歯車部品にも適用することができる。
また、ネジ部品はナット30に限らず、ボルトのようなネジ部品であっても構わない。
例えば、ボルトであれば、軸部200の端部の内径側を雌ネジとすればよい。
締結治具10及び軸部200は、耐久性を向上させるため表面処理を行うこともできる。表面処理の種類は疲労強度を求める場合にはショットピーニング、対磨耗性を求める場合にはコーティングによる表面処理を行うことが望ましい。また、浸炭を行うことも、靭性と対磨耗性を向上させるため望ましい。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれる。
10 締結治具
11 台座
12 ボス部
13 嵌合軸部
13a 段差
13b 接続部
13c 辺部分
13d 頂点部
14 ガイド部
14a 軸部
14b 傾斜部
20 歯車部品
21 歯車軸
22 歯車
22a 突出部
23 歯車
23a ボス部
23b スプライン部
24 ベアリング
24a インナーレース
24b ローラ
24c アウターレース
25 ベアリング
25a インナーレース
25b ローラ
25c アウターレース
30 ナット
40 歯車支持部
100 軸部
200 軸部
201 スプライン部
202 ベアリング圧入部
203 ベアリング圧入部
210 貫通穴
211 段差
220 大径挿入部
221 嵌合部
221a 頂点部
221b 辺部分
222 小径部
230 雄ネジ部

Claims (8)

  1. 軸における取り付け位置に嵌合させた歯車を前記軸に締結したネジ部品により抜け止めした歯車部品において、
    前記軸の軸端に三角形の頂点を円弧状とした断面を有する嵌合穴を備え
    前記軸における前記嵌合穴の奥には、同軸で当該嵌合穴より小径の円形断面を有するガイド穴が連なっていることを特徴とする歯車部品。
  2. 前記ネジ部品は前記取り付け位置へ前記歯車が挿通される側の軸端側に締結され、
    前記嵌合穴は前記歯車が挿通される側と反対側の軸端に設けてあることを特徴とする請求項1に記載の歯車部品。
  3. 前記嵌合穴は、同軸で当該嵌合穴より大径の円形断面を有する挿入口を介して前記歯車が挿通される側と反対側の軸端に開口していることを特徴とする請求項1または2に記載の歯車部品。
  4. 請求項1から3のいずれか1に記載の歯車部品の前記嵌合穴と対応する断面を有する嵌合軸を、台座に固定してあることを特徴とする締結治具。
  5. 請求項1から3のいずれか1に記載の歯車部品の前記嵌合穴と対応する断面を有する嵌合軸を、台座に固定してあり、
    前記嵌合軸はその先端に前記ガイド穴と対応する断面を有するガイド部を有していることを特徴とする締結治具。
  6. 請求項3に記載の歯車部品の前記嵌合穴と対応する断面を有する嵌合軸を、台座に固定してあり、
    前記嵌合軸は、その先端に前記ガイド穴と対応する断面を有するガイド部を備えているとともに、前記台座側には前記挿入口に対応する断面を有するボス部を備えていることを特徴とする締結治具。
  7. 軸における取り付け位置に嵌合させた歯車を前記軸に締結したネジ部品により抜け止めした歯車部品であって、前記軸の軸端に三角形の頂点を円弧状とした断面を有する嵌合穴を備える歯車部品の前記嵌合穴と対応する断面を有する嵌合軸を、台座に固定してあることを特徴とする締結治具。
  8. 前記ネジ部品は、前記取り付け位置へ前記歯車が挿通される側の軸端側に締結され、
    前記嵌合穴は、前記歯車が挿通される側と反対側の軸端に設けてあることを特徴とする請求項7に記載の締結治具。
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