JP5761596B2 - 半導体ウエハ加工用粘着テープ - Google Patents
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Description
本発明に係る半導体ウエハ等加工用粘着テープは、基層と、粘着層とを備える。粘着層は、基層上に形成される。また、粘着層は、主に、カルボキシル基含有ポリマーから成る。粘着層は、ウレタンアクリレートを含む。ウレタンアクリレートは、重量平均分子量が1000以上20000以下であると共に、官能基数が10官能以上である。なお、ウレタンアクリレートの官能基数は、ウレタンアクリレート分子1個あたりのビニル基数である。
上述(1)の半導体ウエハ等加工用粘着テープでは、粘着層は、カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して、3重量部以上14重量部以下の架橋剤をさらに含むことが好ましい。
上述(1)または(2)の半導体ウエハ等加工用粘着テープでは、カルボキシル基含有ポリマーはエステル基をさらに含有する。カルボキシル基含有ポリマーのエステル基の個数とカルボキシル基の個数との比(エステル基/カルボキシル基)は、80/20以上95/5以下であることが好ましい。
基層200は、主に、材料樹脂から成り、粘着層300を支持する役目を担っている。また、この基層200は、ダイシング工程後に実施されるエキスパンド工程において、引延しに耐え得るだけの強度を有する。エキスパンド工程とは、ダイシングテープ100を引き伸ばし、チップ間隔を拡張する工程である。このエキスパンド工程の目的は、ピックアップの際にチップの認識性を高めること、および隣接するチップ同士の接触によるデバイスの破損を防止することである。
粘着層300は、ダイシング工程において被着体である半導体ウエハ等を粘着して保持する役目を担っている。この粘着層300は、ダイシング工程後に光が照射されると、半導体ウエハ等の切断片を容易に剥離させることができる状態となる。なお、使用前のダイシングテープ100では、通常、粘着層300が離型フィルムで保護されている。
カルボキシル基含有ポリマーは、カルボキシル基を有する付加型モノマーと、アクリル酸エステルとの共重合体、すなわちエステル基を含有するカルボキシル基含有アクリル系ポリマーであることが好ましい。このカルボキシル基含有ポリマーのエステル基の個数とカルボキシル基の個数との比(エステル基/カルボキシル基)は、80/20以上95/5以下であることが好ましく、85/15以上95/5以下であることがより好ましく、85/15以上90/10以下であることがさらに好ましい。なお、このカルボキシル基含有アクリル系ポリマーには、本発明の趣旨を損なわない範囲で、酢酸ビニルモノマー、およびカルボキシル基以外の官能基を有する付加型モノマーの少なくとも一方が共重合されてもかまわない。
硬化成分として、紫外線硬化樹脂であるウレタンアクリレートが用いられる。さらに、硬化成分として、光重合開始剤、架橋剤が一緒に用いられることが好ましい。ウレタンアクリレートは、紫外線が照射されると硬化する。この硬化によってベース樹脂がウレタンアクリレートの架橋構造に取り込まれた結果、粘着層300の粘着力が低下する。なお、硬化成分として、本発明の趣旨を損なわない範囲で、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、市販のオリゴエステルアクリレート等をウレタンアクリレートと一緒に用いてもよい。
帯電防止剤として、特に限定されないが、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤などの界面活性剤が用いられる。また、温度依存性を示さない帯電防止剤として、例えば、カーボンブラック、銀、ニッケル、アンチモンドープスズ酸化物、スズドープインジウム酸化物などの粉体が用いられる。
粘着付与剤として、特に限定されないが、例えば、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、フェノール樹脂、スチレン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂肪族芳香族共重合系石油樹脂などが用いられる。
ダイシングテープ100の使用方法は、公知の方法を用いることができる。例えば、ダイシングテープ100を被着体である半導体ウエハに貼り付けて固定した後、回転丸刃で半導体デバイスを素子小片ごとに切断する。切断後、ダイシングテープ100の基層200側から紫外線を照射する。照射後、専用治具を用いてダイシングテープ100を放射状に拡張してチップ間を一定間隔に広げた後、半導体デバイスをニードル等で突き上げる。突き上げられた半導体デバイスは、真空コレットまたはエアピンセットによる吸着などでピックアップされた後、マウンティングされるか、またはトレイに収納される。
本発明に係るこの半導体ウエハ等加工用粘着テープは、テープ剥離後の被着体の表面に残る粘着層300を構成する粘着剤の量を十分に低減させることができ、かつ、被着体に対して良好な粘着力を有するものとなる。さらに、この半導体ウエハ等加工用粘着テープは、良好なピックアップ性を有する。また、この半導体ウエハ等加工用粘着テープは、凹凸のある被着体を安定して保持することができる。
<ダイシングテープの作製>
基層200を構成する材料として、ポリプロピレン60重量部、一般式(1)で示されるポリスチレンセグメントと一般式(2)で示されるビニルポリイソプレンセグメントとから成るブロック共重合体40重量部を準備した。
作製後23℃で7日間以上が経過したダイシングテープ100を、被着体である半導体ウエハに貼着した。貼着後20分が経過したダイシングテープ100の半導体ウエハ鏡面に対する粘着力を180°剥離試験により測定した。180°剥離試験は、万能試験機(株式会社エー・アンド・デイ製、品名:テンシロン)を用いて、環境温度:23℃、環境圧力:常圧、引張速度:300mm/minの条件下で行われた。そして、得られた粘着力チャートの平均値を粘着層300の粘着力(cN/25mm)とした。測定した粘着力が、500cN/25mm以上のものを○、500cN/25mm未満のものを×で評価した。
ダイシングテープ100に半導体ウエハを、23℃の条件下で圧着して20分間放置後、10mm×10mmのサイズにダイシングした。ダイシング後、ダイシングテープ100に紫外線を照射し、真空吸着するコレットを用いて半導体ウエハの表面を吸着し、4mm間隔の4本のニードルをダイシングテープ100の下から500μm突上げて、半導体ウエハをダイシングテープ100からピックアップした。ダイシングされた半導体ウエハのうちの95%以上がピックアップできたものを○、それ以外のものを×で評価した。
下記以外については実施例1と同様にして、ダイシングテープ100を得た。粘着層300の硬化成分として、重量平均分子量が14000で、官能基数が15官能のウレタンアクリレート(Miwon Specialty Chemical社製、品名:Miramer MU9510)を準備した。また、架橋剤であるポリイソシアネート系架橋剤を、カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して7重量部準備した。
下記以外については実施例1と同様にして、ダイシングテープを得た。粘着層300の硬化成分として、重量平均分子量が467で、官能基数が4官能のウレタンアクリレート(日本化薬株式会社製、品名:Kayarad T-1420(T))を準備した。粘着層300の架橋剤として、ポリイソシアネート系架橋剤を、カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して5重量部準備した。
下記以外については実施例1と同様にして、ダイシングテープを得た。粘着層300の硬化成分として、重量平均分子量が20787で、官能基数が15官能のウレタンアクリレート(Miwon Specialty Chemical社製、品名:Miramer SC2152)を準備した。粘着層300の架橋剤として、ポリイソシアネート系架橋剤を、カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して7重量部準備した。
下記以外については実施例1と同様にして、ダイシングテープを得た。粘着層300の硬化成分として、重量平均分子量が11000で、官能基数が3官能のウレタンアクリレート(Miwon Specialty Chemical社製、品名:Miramer PU320)を準備した。粘着層300の架橋剤として、ポリイソシアネート系架橋剤を、カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して5重量部準備した。
下記以外については実施例1と同様にして、ダイシングテープを得た。粘着層300のカルボキシル基含有ポリマーとして、アクリル系ポリマー(綜研化学株式会社製、品名:SKダイン 1491H)を準備した。粘着層300の硬化成分として、重量平均分子量が8000で、官能基数が10官能のウレタンアクリレート(Miwon Specialty Chemical社製、品名:Miramer MU9500)を準備した。粘着層300の架橋剤として、ポリイソシアネート系架橋剤を、カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して5重量部準備した。
下記以外については実施例1と同様にして、ダイシングテープを得た。粘着層300のカルボキシル基含有ポリマーとして、シリコン系ポリマー(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、品名:TSE3221S)を準備した。粘着層300の硬化成分として、重量平均分子量が8000で、官能基数が10官能のウレタンアクリレート(Miwon Specialty Chemical社製、品名:Miramer MU9500)を準備した。粘着層300の架橋剤として、ポリイソシアネート系架橋剤を、カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して5重量部準備した。
200 基層
300 粘着層
Claims (2)
- 基層と、
前記基層上に形成され、主に、カルボキシル基含有ポリマーから成る粘着層とを備え、
前記粘着層は、重量平均分子量が8000以上20000以下であると共に、官能基数が10官能以上であるウレタンアクリレートと、前記カルボキシル基含有ポリマー100重量部に対して、4重量部以上14重量部以下の架橋剤を含む半導体ウエハ加工用粘着テープ。 - 前記カルボキシル基含有ポリマーは、エステル基をさらに含有し、
前記カルボキシル基含有ポリマーの前記エステル基の個数と前記カルボキシル基の個数との比(エステル基/カルボキシル基)は、80/20以上95/5以下である請求項1に記載の半導体ウエハ加工用粘着テープ。
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