JP5761552B2 - ポンプの固定構造及び熱源機 - Google Patents
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Description
このような場合では、メンテナンスによるポンプの着脱作業を行うとき、作業者の手を差し入れるための空間やポンプを移動させるための空間を十分に確保できず、着脱作業が大変困難になってしまうという問題があった。
つまり、ポンプ及び着脱台部が筺体側の基台部に支持された状態で、ポンプを筺体に強固に取付けるための作業を実施することができる。したがって、作業者がポンプを手に持ったまま取付け作業を実施する必要がなく、ポンプの取付け時に、ポンプ設置位置の周囲に作業者が手を差し入れるための広い空間を必要としない。したがって、ポンプの設置場所及びその周辺に僅かな空間しかなくても、ポンプを筺体に対して容易に取付けることができる。また着脱台部を基台部に固定するとき、着脱台側掛止部と基台側掛止部とを係合させ、さらに接続具を着脱台部と基台部に取付けるという2つの手段によって固定する。そのため、いずれか一方の固定手段を用いる場合に比べて、振動によって外れにくい強固な取付けが可能となる。
またポンプを筺体から取り外す場合においても、本取付け状態から接続具を取り外して仮取付け状態とした後に、ポンプ及び着脱台部を筺体及び基台部から完全に分離することができる。この場合も、作業者がポンプを手で支持してポンプの下方への落下を阻止しつつ取り外し作業を実施する必要がないため、ポンプの取り外し時に、ポンプ設置位置の周囲に作業者が手を差し入れるための広い空間を必要としない。ポンプの設置場所及びその周辺に僅かな空間しかなくても、ポンプを容易に取り外すことができる。
つまり、ポンプ及び着脱台部が傾斜した状態となるため、これらを取り外し方向(傾斜方向)へ移動させ易くなる。また、着脱台部とポンプを傾斜方向の下方へ移動して取り外すため、本取付け状態において接続具が位置していた空間を、取り外し時にポンプ及び着脱台部が移動するための空間として使用することができる。さらにまた、ポンプ配置位置の上方に筺体内の他の内蔵物が位置している場合、これらを避けつつポンプ及び着脱台部を移動させることが容易となる。これらのことから、ポンプ設置場所及びその周辺が狭い空間であっても、取り外し作業を容易に実施することができる。
かかる構成によると、接続具を着脱台部及び基台部のそれぞれに取付けるとき、締結要素が一方向側に位置している。そしてそれら締結要素の着脱方向が同一となっている。
このことにより、ポンプを筺体から着脱するときに固定用の部材(着脱台部、基台部、接続具等)の一方向側に対してだけ締結要素による着脱作業を施せばよく、さまざまな方向から固定用の部材に対して着脱作業を施す必要がない。即ち、筺体内のポンプ及び固定用の部材を取り囲んでいる空間のさまざまな部分に、作業者が手を差し入れたり、ポンプや固定用の部材等を迂回するように手を回し入れたりして着脱作業をしなくてもよい。そのため、ポンプ設置場所及びその周辺が狭い空間であっても、取り外し作業を容易に実施することができる。
このことにより、筺体内部と外部とを繋ぐ空間であって、ポンプを筺体内に対して着脱するときにポンプ及び着脱台部の通り道となる空間を、締結要素の着脱作業を行うための空間や、締結要素を着脱するときに締結要素が通過する空間とすることができる。このことから、比較的広い面を締結要素の着脱作業に使用することができるため、締結要素の着脱作業が容易となり、ポンプ等の筺体に対する着脱作業もまた容易となる。
このことにより、基台部上に接続具を配置するだけで接続具の位置決めができる。即ち、接続具の下端部分が係合孔部に挿通し、接続具と切り起こし部を接触させることにより、基台部の前後方向及び左右方向に位置決めされる。そして、接続具が自立することにより、基台部の高さ方向に位置決めされる。したがって、接続具を位置合わせしながら取付ける必要がないため、接続具の取付け作業が容易となる。
また以下の説明において、上下左右の位置関係については特に断りのない限り通常の設置状態を基準として説明する。
そして、熱源機1の使用時においては前板部を装着し、メンテナンス等を行う際には前板部を取り外して使用する。なお前板部を取り外すと、天板部2a,底板部2b,2つの側壁部2c,2d、前板部(図示せず)、背板部2eによって囲まれた部分に形成される内部空間と、当該内部空間に内蔵された内蔵物が露出した状態となる。
このとき固定部材12は、図2で示されるように、基台部16と着脱台部17の間に接続具18を配し、この接続具18と基台部16及び着脱台部17のそれぞれとをネジ19(締結要素)で螺着して、基台部16及び着脱台部17、並びに接続具18を一体に取付けることができる。このことにより、着脱台部17と基台部16を強固に取り付けることができるため、循環ポンプ11と筺体2とを強固に固定可能となっている。
なお、このネジ19は特に限定されるものでないが、タッピングネジ等のめねじを使用しないネジを好適に用いることができる。
ここで、切り起こし部34の幅方向と底板部30の短手方向、切り起こし部34の厚さ方向と底板部30の長手方向は略同じ方向となっている。そして、切り起こし部34の上端部(突出方向の先端)付近の幅方向における略中心部分には、接続具取付け用貫通孔36が設けられている。この接続具取付け用貫通孔36は、図4及び図5に示されるように、開口形状が円形であって、切り起こし部34を厚さ方向に貫通する貫通孔となっている。
より詳細には、係合孔部35は、略長方形状の開口を有する基端部分35aと、基端部分35aから突出するように延びる開口を有する2つの長孔部分35b,35bから形成されている。この長孔部分35bの開口形状は、長方形状の部分と半円状の部分とを組み合わせた形状となっている。
ここで、基端部分35aの短手方向の片側端部の内で立壁部31よりの位置にある端部では、基端部分35aの内周面の角部分が丸くなっている。
また、基端部分35aの短手方向の他方端部であって切り起こし部34側の端部に注目すると、基端部分35aの長手方向(係合孔部35の長手方向)の両端で長孔部分35b,35bとそれぞれ連続しており、それ以外の部分で切り起こし部34と連続している。
そして2つの長孔部分35bは、それぞれ基端部分35aの短手方向(底板部30の長手方向)に沿って基端部分35aから離れる方向へ延びている。このとき、これら2つの長孔部分35bは、底板部30の「基台取付け用貫通孔33側の端部」へ向かって延びるものであり、延び方向先端部分が丸みを帯びている。即ち、長孔部分35bの開口の半円状の部分が延び方向先端部分に位置している。
以下の説明では、天地方向を立壁部31の高さ方向とし、底板部30の短手方向に沿う方向を立壁部31の幅方向とする。そして、底板部30の長手方向に沿う方向を立壁部31の厚さ方向とする。
ここで立壁部本体37の突出方向基端部分には貫通孔45が形成されており、立壁部本体37の突出方向先端部分には支持台配置空間41が形成されている。
そして、支持台配置空間41の延び方向基端部分(立壁部本体37の突出方向先端部分)に注目すると、支持台配置空間41は幅方向の両端部分で立壁部本体37の上端面42とそれぞれ連続している。そして支持台配置空間41と立壁部本体37の上端面42が連続する部分には、傾斜部41b,41bが形成されている。これら傾斜部41b,41bは支持台配置空間41の幅方向中心に向かうにつれて低くなっていく傾斜面となっている。
またさらに、支持台配置空間41の2つの突出孔部41a,41aの間には、突出板部43が形成されている。
また突起部38は、突出方向基端側の長方形板状の部分と、突出方向先端側の台形板状の部分とを一体にしたような形状となっている。したがって、図7に示されるように、突出方向先端側の台形板状の部分においては、下側面38が突出方向先端に向かって上り勾配となるように傾斜している。そのことにより、この台形板状の部分では突出方向基端側から突出方向先端側に向かって突起部38の下側面38bと上側面38aの間の距離が縮まっていく。換言すると、突起部38は突出方向先端側に向かうにつれて断面積が小さくなっていく。つまり、突起部38は先細りしている。
また支持台部39は、上記した突出板部43(図5及び図8参照)の突出方向の先端部分に設けられている。このとき、図7,図8で示されるように、支持台部39は突起部38より低い位置にある。また、支持台配置空間41の突出孔部41a(図8参照)の半円状の部分より高い位置にある。そしてまた支持台部39は、図7に示されるように、底板30と平行に配置されている。したがって、支持台部39の裏面と底板30の表面とは対向する位置にある。
また、この立壁側壁部40の上端部分は隙間44を挟んで突起38と対向している。
そしてまた、2つの立壁側壁部40の内の一方は底板部30の底板側側壁部32と一部が重なった状態でL字状に連続している。
詳説すると、本体部50aは略長方形板状の部分であり、突出部50bは、本体部50aより小さな略長方形板状の部分である。そして、これら本体部50aと突出部50bは1枚の板状部材となっており、突出部50bは本体部50aから外部へ向かって突出している。このとき突出部50bは、本体部50aの短手方向の片側端部であって長手方向の中心部分から、本体部50aの短手方向に沿って突出している。
切り落とし部50cは、本体部50aの角部分の1つを斜めに切り落とした部分である。この切り落とし部50cは、突出部50bの突出方向の基端部分から本体部50aの長手方向の片側端部までを斜めに切り落として形成されている。
2つの周壁部51,53は、切り落とし部50cと連続している側の端部に形成された周壁部53は、他方端部に形成された周壁部51と比べて、幅方向の長さが短くなっている。そして幅方向の長さが短い周壁部53には、接続具取付け用貫通孔57が設けられている。また幅方向の長さが長い周壁部51には、2つの切り欠き58,58(着脱台側係止部)が形成されている。
また接続具取付け用貫通孔57は、周壁部53の突出方向の略中心部分であり、周壁部53の幅方向の片側端部よりの位置に形成されている。具体的には、周壁部53の幅方向の両端の内、切り落とし部50cに近い側の端部よりの位置に位置している。なおこの位置は、底板部50の短手方向の略中心部分近傍となっている。
なお、略長方形板状の周壁部51にこの2つの切り欠き58,58を形成することにより、周壁部51は略T字板状の部材となっている。
なお以下の説明では、本体部60の長手方向(天地方向)に沿う方向を接続具18の高さ方向とし、本体部60の短手方向に沿う方向を接続具18の幅方向とする。そして、接続具18の高さ方向及び幅方向とそれぞれ略垂直に交わる方向を、接続具18の厚さ方向とする。
本体部60には、図12で示されるように、高さ方向の上方端部近傍であり幅方向片側端部付近に着脱台固着用貫通孔64が形成されている。また、高さ方向の下方端部近傍であり幅方向中央部付近に基台固着用貫通孔65が設けられている。これらの貫通孔はいずれも、前面60aから背面60bまでを貫通する貫通穴であり、開口形状は円形となっている。
このとき、本体部60の基台固着用貫通孔65の下側に位置する部分では、本体部60の下端面60cから外部へ向かって突出する突出部60dが形成されている。この突出部60dは本体部の下方へ凸となる半円板状となっている。
また、本体部60の高さ方向の上端部分では、角部分が面取りされて傾斜面が形成されている。
2つの側壁部61,61は、いずれも本体部60の幅方向両端部分の略全体と連続するものであり、より具体的には、本体部60の幅方向両端部分の上方端部近傍を除いた部分で連続している。このとき、2つの側壁部61,61の上端面61a,61aの高さ方向の位置は同一となっている。加えて、側壁部61の高さ方向の長さと本体部60の高さ方向の長さは略同じとなっている。
そして、2つの側壁部61,61の上端面61a,61aはいずれも本体部60の上端面よりも低い位置にある。さらに詳説すると、図12、図13で示されるように、これら2つの上端面61a,61aは、本体部60の着脱台固着用貫通孔64より高さ方向の位置が低くなっている。さらに、側壁部61の高さ方向の下方部分は本体部60の最下端より低い位置にある。
またこの支持脚部62は、その上端面62aが側壁部61の切り欠き溝61bと連続しており、その下端面62bが側壁部61の傾斜面61cと連続している。つまり支持脚部62は、側壁部61の下方端部よりやや上方に位置している。
ところで、この支持脚部62は接続具18の幅方向両端にそれぞれ設けられている。このとき、図14で示されるように、片側の支持脚部62が他方の支持脚部62より突出方向の長さが長くなっている。
循環ポンプ11が筺体2内に取付けられるとき、図2で示されるように、循環ポンプ11は着脱台部17上に載置された状態となっている。このとき循環ポンプ11は、ネジ90を介して着脱台部17に固定されている。具体的には、ネジ90は着脱台部17の底板部50に形成された貫通孔56に裏面側から挿通された状態となっており(図3参照)、循環ポンプ11に形成されたネジ穴(図示せず)と係合している
このとき、基台部16の長手方向と、筺体2の背板部2eから前板部の取付け位置へと向かう方向が同じになるように取付けられている。
このとき、立壁部31側においては、2つの突起部38,38を着脱台部17の切り欠き58,58にそれぞれ挿入した状態となっており、基台部16の支持台部39上に着脱台部17の底板部50の裏面を載置した状態となっている。ここで、基台部16の突起部38は着脱台部17の底板部50から離れた状態となっている。そして、基台部16の支持台部39の表面(上側面)の略全面と着脱台部17の底板部50とが接触した状態となっている(図示せず)。
このとき、接続具18の本体部60背面60bと、着脱台部17の外側側面53aが接触した状態となっている。そして、本体部60に形成された着脱台固着用貫通孔64と、周壁部53の接続具取付け用貫通孔57とが重なるように配され、ネジ19が着脱台固着用貫通孔64と接続具取付け用貫通孔57に挿通された状態となっている。
ここで全てのネジ19(2つのネジ19,19)は、いずれも接続具18の本体部60の前面60aから背面60bに向かって、着脱台固着用貫通孔64及び基台固着用貫通孔65に挿通されている。なお、このとき全てのネジ19を接続具18の本体部60の背面60bから前面60aへ向かう方向へ取り外すことによって、接続具18を基台部16と着脱台部17から取り外し可能な状態とすることができる。
そして固定部材12では、全てのネジ19はいずれも接続具18の前面60aに形成された貫通孔(着脱台固着用貫通孔64,基台固着用貫通孔65)の開口から着脱する。
つまり本実施形態の固定部材12では、固定部材12の外周面を構成する全ての面の内で1つの平面(本体部60の前面60a)のみにネジ19を取付けている。そして、全てのネジ19の着脱方向が同一となっている。
この作業を実施するとき、作業者はネジ19の着脱用工具(例えばドライバー等)や作業者自身の手を、固定部材12と近接する位置であり、且つ接続具18の本体部60の前面60aと対向する位置であって、筺体2の前板部を取付ける部分と固定部材12の間に位置する空間(図15における、固定部材12より図の手前側に位置する空間であり、以下近接空間とする)に配して作業を行う。
そして、取り外したネジ19を筺体2の外部へ移動させるときや、接続具18を筺体2の外部へ移動させるとき、近接空間を通過させて外部へ移動させる。
なお、ここでいう不動の状態とは外力が加わらない限り位置が固定されて動かない状態を保ち、外力が加わった場合に相対的に移動可能である状態とする。
なおここで手前側とは、筺体2の背板部2eから前板部の取付け位置へ向かう方向とする。また実際に取り外し作業を実施するときは、循環ポンプ11を反転させたり、循環ポンプ11の配置位置の周辺に位置する配管等をくぐらせたりしつつ取り外す場合があるが、大きな取り外し方向は、背板部2eから前板部の取付け位置へ向かう方向となる。
そして、取り外したネジ19、接続具18、着脱台部17はいずれも近接空間を通過して、筺体2の背板部2eから前板部の取付け位置へ向かう方向へ移動し、筺体2の外部へ到達する。即ち、本発明の取付け構造では、ネジ19、接続具18、着脱台部17の取り外し方向が同じとなっている。したがって、ネジ19、接続具18、着脱台部17を筺体2の外部へ取り出すときにこれらが移動するための空間を同じ空間とすることができる。
さらに本発明の取付け構造では、ネジ19、接続具18、着脱台部17を筺体2の外部へ取り出すときにこれらが移動するための空間を、これらの取り外し作業を行うための空間として使用することができる。
したがって、循環ポンプ11の取付け位置の周囲に広い空間が確保できない場合であっても、取り外し作業が容易となる。
取付け作業は、取り外し作業と逆の手順となっている。したがって取り外し作業のときと同様に、着脱台部17を仮取付け状態に取付けるとき、接続具18を配してネジ19で固定するときのいずれの作業においても、使用する空間は近接空間のみでよい。加えて、取付けの時に着脱台部17、接続具18、ネジ19が移動するための空間を近接空間とすることができる。
そしてこのとき、仮取付け状態の基台部16及び着脱台部17に対して接続具18を取付けるため、接続具18の取付け時において着脱台部17を作業者が手で支持するといったことをする必要がなく取付けが容易となるという利点もある。
これらのことから、循環ポンプ11の取付け位置の周囲に広い空間が確保できない場合であっても、取付け作業が容易であり、強固に取付けることができる。
このことにより、取付け作業時において、着脱台部17を基台部16に取付け易くなっている。以下このことにつき詳細に説明する。
ここで、2つの突起部38の先端部分では、2つの突起部38,38間の距離L2が長くなっているため、2つの突起部38,38間に着脱台側係合部分を挿入しやすくなっている。そして、2つの突起部38の基端部分では、2つの突起部38,38間の距離L1が短くなっており、着脱台側係合部分を略隙間なく挟むことができるため、着脱台部17を基台部16に安定した状態で取付けることが可能となる。
この係合ガイド部73は、立壁部本体37の突出方向の先端部分を下方へ90度折り曲げて形成されている。つまり、係合ガイド部73は立壁部本体37から略垂直に突出し、底板部30と平行に配されている。またこのとき、係合ガイド部73は、底板部30の「立壁部31側端部」から「基台取付け用貫通孔33側端部」へ向かう方向に、底板部30の長手方向に沿って突出している。
このとき立壁部本体37の係合ガイド部73と連続している部分は、図22で示されるように、周囲より高い位置に設けられている。つまり係合ガイド部73は、立壁部本体37の他の部分の上端面42及び突起38の上側面38より高い位置で立壁部本体37と連続している。
またこのとき、係合ガイド部73の突出方向の先端部分は、その角部分が面取りされて傾斜面となっている。
この支持台部77は立壁部本体37の一部を切り起こして形成されるものであり、具体的には、その先端部分を上方へ略90度折り曲げて形成されている。つまり、支持台部77は、立壁部本体37から略垂直に突出し、底板部30と平行に配されている。なおこのとき、支持台部77は、底板部30の「立壁部31側端部」から「基台取付け用貫通孔33側端部」へ向かう方向に、底板部30の長手方向に沿って突出している。
また支持台部77の突出方向の先端部分は、その角部分が面取りされて傾斜面となっている。
窓部74は、周壁部53の幅方向の片側端部に形成された切り欠きであり、周壁部53の幅方向の端部を切り落として形成される。
そのため、取付け作業を行うときに、第1の実施形態の基台部16では基台部16の突起38が着脱台部17の切り欠き58に挿通されたことが目視できない場合がある。
したがって、本取付け状態にするためには、係合ガイド部73の下方に着脱台部71の片側端部を位置させる必要があり、具体的には、図24(b)で示されるように、係合ガイド部73と支持台部77の間に着脱台部71の片側端部を位置させる必要がある。このように着脱台部71の片側端部を係合ガイド部73と支持台部77の間に配すると、突起38が切り欠き58に挿通された状態となるため、本取付け状態とするとき、確実に突起38が切り欠き58に挿通された状態とすることができる。
つまり、図23,25で示されるように、着脱台部71の2つの切り欠き58の内、一方の切り欠き58に対向する部分には窓部74が形成されている。そして、他方の切り欠き58と対向する部分には、周壁部が形成されていない。このことにより、作業者が手前側(図25の手前側)から循環ポンプ11及び固定部材12を目視したとき、突起38及び切り欠き58並びにそれらの周辺を視認できる。そのため、作業者は確実に突起38を切り欠き58に挿通した状態とすることができる。
また同様に、図28で示されるように、筺体2に対して切り起こし加工を施して、係合ガイド部73を形成してもよい。
2 筺体
5 二次熱交換器(熱交換器)
11 循環ポンプ(ポンプ)
16,70 基台部
17,71 着脱台部
18 接続具
19 ネジ(締結要素)
30 底板部(基台部の底板部)
31 立壁部
34 切り起こし部
35 係合孔部
38 突起部(基台側掛止部)
50 底板部(着脱台部の底板部)
51〜54 周壁部
58 切り欠き(着脱台側掛止部)
73 係合ガイド部
74 窓部
Claims (10)
- 内部にポンプを有する筺体内に前記ポンプを固定するためのポンプの固定構造であって、
着脱台部と基台部と接続具を少なくとも有し、
前記着脱台部は、前記ポンプに一体的に取付け可能であり、着脱台側掛止部を備え、
前記基台部は、基台側掛止部を備え、
前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部を係合させることによって、前記着脱台部を前記基台部に分離自在に取付けた仮取付け状態とすることが可能であり、
当該仮取付け状態において、前記着脱台部及び前記基台部に対して接続具を取付けることにより、前記着脱台部及び前記基台部を分離不能に取付ける本取付け状態へ移行可能であることを特徴とするポンプの固定構造。 - 前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部のいずれか一方は突起であり、もう一方は切り欠きであって、前記突起を前記切り欠きに挿入することによって前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部とを係合することを特徴とする請求項1に記載のポンプの固定構造。
- 前記本取付け状態では、前記基台側掛止部と前記接続具は着脱台部の両端部分にそれぞれ接するものであり、
前記仮取り付け状態では、前記着脱台部は、基台側掛止部よりの端部からもう一方の端部へ向かって下り勾配で傾斜するものであって、
前記着脱台部を前記基台側係止部に対して傾斜方向の下方へ相対的に移動させることによって、着脱台側掛止部と基台側掛止部の係合を解除可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプの固定構造。 - 前記接続具は前記着脱台部及び前記基台部のそれぞれに締結要素を介して取付けられるものであって、前記本取付け状態において、前記締結要素の全てが全方向の内のいずれか一方側に位置しており、全ての締結要素の着脱方向が同一又は同一方向の成分を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポンプの固定構造。
- 前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部の係脱方向と、前記締結要素の着脱方向とが同じ、又は同じ方向の成分を含むことを特徴とする請求項4に記載のポンプの固定構造。
- 前記基台部は前記筺体から独立した部材であり、平板状の底板部と当該底板部から略垂直に突出する立壁部とを備え、
前記底板部には、当該底板部から切り起こされた切り起こし部と、切り起こし部と隣接する係合孔部が形成されており、
切り起こし部は前記底板部から略垂直に突出して立壁部と対向しており、係合孔部は底板部を貫通する貫通孔であって、
前記立壁部の突出方向の先端部分側に前記基台側掛止部が形成され、
前記着脱台部は平板状の底板部と、当該底板部から略垂直に突出する周壁部とを備え、当該周壁部に前記着脱台側掛止部が形成されており、
前記接続具は、本体部と、2つの側壁部と、2つの支持脚部とを有し、当該2つの側壁部と2つの支持脚部によって自立可能であって、
着脱台部及び基台部に対して接続具を取付けるとき、接続具の下端部分が係合孔部に挿通され、接続具と切り起こし部が接触し、さらに接続具が直立した状態となることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポンプの固定構造。 - 前記基台部は板状の係合ガイド部を備え、当該係合ガイド部は基台部の天地方向上方へと突出するものであり、前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部を係合させたとき、前記係合ガイド部が前記着脱台側掛止部及び前記基台側掛止部の上側に位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポンプの固定構造。
- 前記着脱台部は平板状の底板部と、当該底板部から略垂直に突出する複数の周壁部とを備え、周壁部の一つには前記着脱台側掛止部が形成されており、周壁部の少なくとも一つには窓部が形成され、
窓部は切り欠き又は貫通孔であって、
前記着脱台側掛止部と前記基台側掛止部とを係合させ、窓部を外部から目視したとき、窓部から着脱台側掛止部及び基台側掛止部並びにそれらの周辺を視認できることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のポンプの固定構造。 - 外部から供給された燃料を燃焼することで湯水を加熱し、湯水を介して熱を供給する熱源機であって、
内部に空間を有する筺体と、循環ポンプを有し、
浴槽の湯水を取り出して熱交換器を経由させた後に再度浴槽に戻す風呂循環回路と、熱媒体を循環させる暖房循環回路の少なくともいずれかを備え、
循環ポンプは、風呂循環回路の湯水、又は暖房循環回路の熱媒体のいずれかを循環させるものであり、
請求項1乃至8のいずれかに記載のポンプの固定構造を介して前記循環ポンプが筺体内壁に固定されることを特徴とする熱源機。 - 前記循環ポンプの上方には前記熱交換器が近接しており、前記循環ポンプの側方に前記筺体の内周壁又は筺体内に内蔵された構造物が近接していることを特徴とする請求項9に記載の熱源機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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