JP5761342B2 - インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法 - Google Patents

インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5761342B2
JP5761342B2 JP2013516376A JP2013516376A JP5761342B2 JP 5761342 B2 JP5761342 B2 JP 5761342B2 JP 2013516376 A JP2013516376 A JP 2013516376A JP 2013516376 A JP2013516376 A JP 2013516376A JP 5761342 B2 JP5761342 B2 JP 5761342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keeper
abutment
implant
diameter
screw member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013516376A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012161182A1 (ja
Inventor
亮 菊地
亮 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2013516376A priority Critical patent/JP5761342B2/ja
Publication of JPWO2012161182A1 publication Critical patent/JPWO2012161182A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5761342B2 publication Critical patent/JP5761342B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0081Magnetic dental implant retention systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/225Fastening prostheses in the mouth
    • A61C13/235Magnetic fastening
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C19/00Dental auxiliary appliances
    • A61C19/02Protective casings, e.g. boxes for instruments; Bags
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • A61C8/0059Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers with additional friction enhancing means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • A61C8/0068Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers with an additional screw
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • A61C8/0069Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers tapered or conical connection
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • A61C8/0074Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers with external threads

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Description

本発明は、義歯用磁気アタッチメントをインプラント本体に固定するためのインプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法に関する。
近年、歯科インプラント治療において、義歯を容易に着脱できるように、顎骨に埋設したインプラント本体に軟磁性材料からなるキーパーを固定し、その上に磁石を内蔵した義歯アタッチメントを磁着させる方式が多用されている。
米国特許第6,709,270号は、図15に示すように、インプラント本体110に螺合される軟磁性材料からなるキーパー103に、磁石155を内蔵した義歯アタッチメント105を磁着させる磁気式の歯科アタッチメントを開示している。キーパー103は、上部に設けられた円錐状テーパ部135と、円錐状テーパ部135の上端外周面から突出し、裏側に円環状溝を有するリング部137とを有する。インプラント本体110はキーパー103のテーパ部135と相補的な円錐状のテーパ凹部115を有する。インプラント本体110にキーパー103を螺合させると、キーパー103のリング部137の先端部とインプラント本体110の上端部とが当接し、リング部137の先端部が径方向に弾性変形する。この弾性変形により生じる張力によりキーパー103の緩みを防止している。しかし、米国特許第6,709,270号の義歯アタッチメントでは、リング部137の先端部とインプラント本体110の上端部との接触面積が小さいため、長期間使用するとリング部137の塑性変形により張力が低下し、キーパー110の緩みが生じる怖れがある。
特開2009-131620号は、図16に示すように、(a) インプラント本体205と、(b) メネジ部243を有する頭部241を有し、インプラント本体205に螺合するアバットメント204と、(c) アバットメント204の頭部241を受承する凹部221、及び凹部221と連通するように中央軸線に沿って設けられたメネジ部222を有する軟磁性材料からなるキーパー本体202と、(d) キーパー本体202のメネジ部222とアバットメント204のメネジ部243に螺合するネジ部材203とからなり、インプラント本体205に螺合したアバットメント204にキーパー本体202を螺着した後、ネジ部材203をキーパー本体202のメネジ部222とアバットメント204のメネジ部243に螺着するインプラント用キーパー組立体を開示している。しかし、ネジ部材203にはキーパー本体202又はアバットメント204に当接する部分がないので、キーパー本体202及びアバットメント204に螺着するネジ部材203の軸線方向位置を手で調整する必要がある。
その上、キーパー本体202の頭部は1 mm程度と非常に薄いため、キーパー本体202のメネジ部222のネジ山はネジ部材203と螺合するのに必要最小限の数(3〜4個程度)しかない。そのため、ネジ部材203の螺合位置がアバットメント204側にずれるとキーパー本体202とネジ部材203との結合強度が不十分になり、また反対側にずれるとネジ部材203の頭部がキーパー本体202の上面から飛び出してしまうので、手によるネジ部材203の正確な位置合わせが必要である。
従って本発明の目的は、アバットメントに正確かつ簡単に螺着でき、長期間使用しても緩みが起こらないインプラント用キーパーを提供することである。
本発明の別の目的は、上記インプラント用キーパーをアバットメントに固定する方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、キーパー本体と、アバットメントと、それらを螺合するためのネジ部材とからなるインプラント用キーパー組立体を提供することである。
本発明のインプラント用キーパーは、(a) メネジ部を有するアバットメントの頭部を受承する凹部と、前記凹部と連通するように中央軸線に沿って設けられ、前記アバットメントのメネジ部より大きい呼び径を有するメネジ部とを有する軟磁性材料からなるキーパー本体と、(b) 前記アバットメントのメネジ部と螺合する小径ネジ部と、前記キーパー本体のメネジ部と螺合する大径ネジ部とを有する二段式ネジ部材とを具備し、前記アバットメントのメネジ部に前記小径ネジ部を螺合させ、前記キーパー本体のメネジ部に前記大径ネジ部を螺合させた後、前記キーパー本体を螺着方向に回転させると、前記二段式ネジ部材により前記キーパー本体が前記アバットメントに強固に締着されることを特徴とする。
本発明のインプラント用キーパーのアバットメントへの固定方法は、前記アバットメントのメネジ部に前記二段式ネジ部材の小径ネジ部を螺合させるとともに、前記キーパー本体のメネジ部に前記二段式ネジ部材の大径ネジ部を螺合させた後、前記キーパー本体を螺着方向に回転し、前記二段式ネジ部材により前記キーパー本体を前記アバットメントに強固に締着させることを特徴とする。
前記二段式ネジ部材は前記小径ネジ部と前記大径ネジ部との間に段差部又はテーパ部を有し、前記段差部又はテーパ部が前記アバットメントの上端面に係合するまで前記二段式ネジ部材を前記アバットメントの前記メネジ部に螺合させると、前記二段式ネジ部材を軸線方向に正確に位置決めできるのが好ましい。
顎骨に埋設されたインプラント本体に固定する本発明のインプラント用キーパー組立体は、(a) 頭部と、前記頭部の中央軸線に沿って設けられたメネジ部と、前記頭部の下方に延出し前記インプラント本体に螺着されるオネジ部とを有するアバットメントと、(b) 前記アバットメントの頭部を受承する凹部と、前記凹部と連通するように中央軸線に沿って設けられ、前記アバットメントのメネジ部より大きい呼び径を有するメネジ部とを有する軟磁性材料からなるキーパー本体と、(c) 前記アバットメントのメネジ部と螺合する小径ネジ部と、前記キーパー本体のメネジ部と螺合する大径ネジ部とを有する二段式ネジ部材とを具備し、前記アバットメントのメネジ部に前記二段式ネジ部材の小径ネジ部を螺合させるとともに、前記キーパー本体のメネジ部に前記二段式ネジ部材の大径ネジ部を螺合させた後、前記キーパー本体を螺着方向に回転すると、前記二段式ネジ部材により前記キーパー本体が前記アバットメントに強固に締着されることを特徴とする。
上記インプラント用キーパー及びその組立体において、前記二段式ネジ部材は前記小径ネジ部と前記大径ネジ部との間に段差部又はテーパ部を有し、前記段差部又はテーパ部が前記アバットメントの上端面に係合するまで前記二段式ネジ部材を前記アバットメントの前記メネジ部に螺合させると、前記二段式ネジ部材を軸線方向に正確に位置決めできるのが好ましい。
前記アバットメントの頭部の少なくとも一部は円錐台状であり、かつ前記キーパー本体の凹部の内面は前記アバットメント頭部の円錐台状部と相補的な円錐状であり、もって前記キーパー本体を前記アバットメントに締着したとき前記アバットメント頭部の前記円錐台状部が前記キーパー本体の前記凹部内面に密着するのが好ましい。
前記キーパー本体の側面部の少なくとも一部はナット状であり、前記ナット状側面部に係合する工具を用いて前記キーパー本体を螺着方向に回転するのが好ましい。
前記アバットメントは前記頭部の下端から半径方向外方に延出するフランジ部を有し、前記フランジ部の上面外周部は前記キーパー本体の外縁部に当接し、前記フランジ部の下面は前記インプラント本体の上端面に当接するのが好ましい。
前記アバットメントの頭部は前記インプラント本体の中心軸線に対して傾斜しており、かつ前記アバットメントは前記インプラント本体の中央孔部に挿入される円筒部と、前記円筒部から前記頭部の側面まで延びる貫通孔とを有し、前記貫通孔及び前記円筒部を貫通するネジ部材を前記インプラント本体のメネジ部に螺着することにより、前記アバットメントを前記インプラント本体に固定するのが好ましい。
本発明では大径ネジ部と小径ネジ部を有する二段式ネジ部材を用いるため、軟磁性材料からなるキーパー本体のメネジ部に螺合する大径ネジ部とアバットメントのメネジ部に螺合する小径ネジ部とは互いに逆方向に張力がかかり、キーパー本体とアバットメントとは二段式ネジ部材により強固に締着され、長期間使用してもそれらの緩みが生じない。また、二段式ネジ部材は小径ネジ部と大径ネジ部との間に段差部又はテーパ部を有するので、二段式ネジ部材をアバットメントのメネジ部に螺合すると段差部又はテーパ部がアバットメントの上端面に係合し、二段式ネジ部材を軸線方向に正確かつ簡単に位置決めすることができる(螺合位置のずれを防止できる)。
本発明のインプラント用キーパーは、部品点数が少なく、アバットメントへの取り付けが簡単なので、短時間での歯科インプラント治療を可能にする。
本発明の第一の実施形態によるインプラント用キーパー組立体を示す分解断面図である。 図1のインプラント用キーパー組立体を示す部分断面図である。 本発明の第一の実施形態によるインプラント用キーパーを示す斜視図である。 図3のインプラント用キーパーを示す部分断面斜視図である。 本発明の第一の実施形態に用いるキーパー本体を示す断面図である。 図3のインプラント用キーパーをアバットメントに螺着した状態を示す部分断面図である。 図1のインプラント用キーパー組立体に磁気アタッチメントを吸着させた状態を示す部分断面図である。 本発明の第二の実施形態によるインプラント用キーパー組立体を示す分解断面図である。 図8のインプラント用キーパー組立体を示す部分断面図である。 本発明の第二の実施形態によるインプラント用キーパーをアバットメントに固定した状態を示す拡大部分断面図である。 本発明の第二の実施形態に用いる二段式ネジ部材を示す平面図である。 図11(a) の二段式ネジ部材を示す部分断面図である。 本発明の第二の実施形態によるインプラント用キーパーをアバットメントに螺着するために、二段式ネジ部材をアバットメントに螺合する直前の状態を示す部分断面図である。 二段式ネジ部材をアバットメントに螺合する様子を示す部分断面図である。 アバットメントに螺合した二段式ネジ部材にキーパー本体を被せた状態を示す部分断面図である。 アバットメントに螺合した二段式ネジ部材をキーパー本体に螺合させる様子を示す部分断面図である。 二段式ネジ部材がアバットメント及びキーパー本体に螺合した後、キーパー本体を螺着方向に回転させる様子を示す部分断面図である。 二段式ネジ部材によりキーパー本体がアバットメントに強固に締着された状態を示す部分断面図である。 本発明の第三の実施形態によるインプラント用キーパー組立体を示す分解断面図である。 図13のインプラント用キーパー組立体を示す部分断面図である。 米国特許第6,709,270号に記載の磁気式歯科アタッチメントを示す分解断面図である。 特開2009-131620号に記載のインプラント用キーパー組立体を示す断面図である。
本発明の実施態様を添付図面を参照して以下詳細に説明するが、一つの実施態様の説明は特に断りがなければ他の実施態様にも適用される。また、図示の例は限定的でなく、本発明の思想の範囲内で種々の変更が可能である。
[1] 第一の実施態様
(a) 構成
本発明の第一の実施態様によるインプラント用キーパー及びその組立体を図1及び図2に示す。インプラント本体5に固定されるインプラント用キーパー組立体は、インプラント本体5に螺着するアバットメント4と、キーパー1とを具備し、キーパー1は、ネジ穴22を有するキーパー本体2と、キーパー本体2のネジ穴22及びアバットメント4の頭部41のネジ穴45に螺合する二段式ネジ部材3とからなる。
インプラント本体5は顎骨に埋設するために外周面にオネジ部53を有する円筒状部材であり、アバットメント4の下部オネジ部43を挿入するための中央孔部51と、中央孔部51の奥側に設けられオネジ部43と螺合するメネジ部52と、上端面から中央孔部51と同心円状に突出する円環状凸部54とを有する。インプラント本体5は、通常のインプラント治療に応じた外径(約3〜6.5 mm)及び長さ(約10 mm)を有するのが好ましい。インプラント本体5は、顎骨との生体適合性、耐食性及び機械的強度の観点から、純チタン又はチタン合金からなるのが好ましい。生体適合性を向上させるために、ハイドロオキシアパタイトによる表面処理を施しても良い。
アバットメント4は、キーパー1のテーパ状凹部21に係合する頭部41と、頭部41の下端より半径方向外方に延出したフランジ部42と、インプラント本体5のメネジ部52に螺着される下部オネジ部43とを有する。フランジ部42は二段の上面を有し、外方の低い上面部42aにキーパー本体2の底縁部25が当接する。またフランジ部42の下面42bはインプラント本体5の上端面に接し、下面42bにはインプラント本体5の円環状凸部54が係合する円環状凹部42cが設けられている。アバットメント4の頭部41は、上端面中央に開口するメネジ部45と、ナット状側面部47とを有し、側面部47の一部はキーパー1のテーパ状凹部21に係合するテーパ面部47aになっている。アバットメント4はインプラント本体5と同じ材料からなるのが好ましい。
図1〜図6に示すように、円錐台形状のキーパー本体2は、アバットメント4の頭部41を受承するテーパ状凹部21と、テーパ状凹部21と連通するように上面23の中央に開口するメネジ部22とを有する。キーパー本体2のメネジ部22は、アバットメント4のメネジ部45より大きい呼び径を有する。キーパー本体2(高さt1)は円錐台状(D1<D2)であり、円錐状側面24の一部は例えばt1の1/2程度の高さt3を有する八角ナット部24aになっている。勿論八角ナット形状は一例であり、対向面の間隔がJIS B 1181 に適合した六角ナット形状でも良い。キーパー本体2の上面23の大きさは磁気式義歯アタッチメント9(図7参照)の大きさに応じて適宜設定する。キーパー本体2のテーパ状凹部21はアバットメント4の頭部41のテーパ面部47aと相補的であるので、テーパ状凹部21はテーパ面部47aと密に係合する。
二段式ネジ部材3は、アバットメント4のメネジ部45に螺合する小径ネジ部31と、キーパー本体2のメネジ部22に螺合する大径ネジ部32とが同軸的かつ一体的に連結してなり、小径ネジ部31と大径ネジ部32との間に段差部33が設けられている。二段式ネジ部材3がアバットメント4のメネジ部45に螺合すると、二段式ネジ部材3の段差部33はアバットメント4の上端面46に係合し、二段式ネジ部材3を軸線方向に正確に位置決めする係止部として機能する。二段式ネジ部材3は、平坦な上端面34にドライバー係合用のクローバー穴34aを有する。クローバー穴34aの代わりに、JIS B 1117に規定のすり割り又はJIS B 1177に規定の六角穴を用いても良い。
二段式ネジ部材3の小径ネジ部31の呼び径d1は1.2〜1.8 mm程度であり、大径ネジ部32の呼び径d2は1.6〜3.0 mm程度であるのが好ましい。小径ネジ部31の呼び径d1はネジとして機能するために最低でも1.2 mm程度は必要である。また、大径ネジ部32の呼び径d2が3.0 mm超であるとキーパー本体2の上面23の面積が小さくなり、磁気式義歯アタッチメントへの吸着力が弱い。二段式ネジ部材3の段差部33は、二段式ネジ部材3がアバットメント4への螺合の際にその上端面に係止される程度の大きさである必要があり、そのためには大径ネジ部32の呼び径d2と小径ネジ部31の呼び径d1との比d2/d1は1.2〜1.5程度であるのが好ましい。
キーパー本体2は、磁気式義歯アタッチメントに磁気的に吸着されるように軟磁性材料で形成する必要があり、優れた軟磁性及び耐食性を有するフェライト系ステンレス鋼(JIS G 4303参照)が好ましい。二段式ネジ部材3も、磁気式義歯アタッチメントに磁気的に吸着できるようにキーパー本体2と同様に軟磁性材料で形成するのが好ましいが、小さいのでチタンのような非磁性材料で形成しても良い。
(b) 固定方法
上記インプラント用キーパー1をアバットメント4に固定するには、まず顎骨に埋設されたインプラント本体5のメネジ部52にアバットメント4のオネジ部43を螺合して、インプラント本体5にアバットメント4を固定する。クローバー穴34aに嵌合するドライバを用いて、二段式ネジ部材3の段差部33がアバットメント4の上端面46に当接するまで、二段式ネジ部材3の小径ネジ部31をアバットメント4のメネジ部45に螺合させる。次いで、キーパー本体2をアバットメント4に被せ、キーパー本体2のメネジ部22に二段式ネジ部材3の大径ネジ部32を螺合させる。キーパー本体2の底縁部25がアバットメント4のフランジ部42の上面外周部42aに当接するか、キーパー本体2のテーパ状凹部21がアバットメント4の頭部41の上端面46に当接するまで、キーパー本体2を螺着方向に回転させる。
キーパー本体2とアバットメント4が当接した状態で、所定のレンチでキーパー本体2を螺着方向(通常右ねじの方向)に回転させ、キーパー本体2をアバットメント4に強固に締着させる。このとき、二段式ネジ部材3の上端面34はキーパー本体2の上面23から突出しないようにする。すなわち、二段式ネジ部材3の上端面34をキーパー本体2の上面23と実質的に面一か僅かに低い状態になる。螺合により二段式ネジ部材3の段差部33はアバットメント4の上端面46に当接するので、二段式ネジ部材3の大径ネジ部32をキーパー本体2のメネジ部22と同じか少し短く設定しておくことにより、二段式ネジ部材3の上端面34の位置決めを正確かつ容易に行うことができる。また二段式ネジ部材3の段差部33がアバットメント4の上端面46に係止されることにより、キーパー本体2の二段式ネジ部材3への螺合位置がずれることがない。
図2及び図6に示すように、キーパー本体2の二段式ネジ部材3への螺着により、二段式ネジ部材3の大径ネジ部32のネジ山の下側部分はキーパー本体2のメネジ部22のネジ山の上側部分を押圧し、二段式ネジ部材3の小径ネジ部31のネジ山の上側部分はアバットメント4のメネジ部45のネジ山の下側部分を押圧する。つまり、二段式ネジ部材3によりキーパー本体2は下方に押圧され、アバットメント4は上方に押圧される。そのため、キーパー本体2はアバットメント4に強固に締着され、繰り返し荷重がかかっても緩むことはない。
(c) 磁気アタッチメント
図7に示すように、キーパー本体2の上面23に義歯の磁気アタッチメント9を磁気的に吸着させることにより、義歯を固定する。磁気アタッチメント9自体は公知のもので良い(例えば、WO 2005/077297号参照)。図7に示す磁気アタッチメント9は、円形断面の凹部を有する軟磁性材料からなるカップ状ヨーク91と、その凹部に収納され、厚さ方向に磁化された円板状の永久磁石92と、凹部を密封するシール板93からなる。シール板93は、永久磁石92を凹部内に封止するとともに磁路となる部材であり、軟磁性材料からなる円板状ヨーク931と、その外周に固着された非磁性材料からなるシールリング932で構成されている。上記軟磁性材料としてはフェライト系ステンレス鋼(例えばSUS447J1)のような耐食性金属が好ましく、上記非磁性材料としてはオーステナイト系ステンレス鋼(例えばSUS316L)のような耐食性金属が好ましい。
永久磁石92には磁気特性の高いR-T-B系焼結磁石(例えばNd-Fe-B系異方性焼結磁石)が好適である。この焼結磁石は、27〜34質量%のR(Yを含む希土類元素の少なくとも一種であり、Nd、Dy及びPrの少なくとも1種を必ず含む。)、0.6〜1.8質量%のB、残部実質的にT(Fe又はCo)からなる組成を有するのが好ましい。Rが27質量%未満であると保磁力(iHc)が低すぎ、34質量%を超えると残留磁束密度Brが著しく低下する。Bが0.6質量%未満であると実用に耐える保磁力が得られず、1.8質量%を超えるとBrが著しく低下する。R-T-B系焼結磁石のより好ましい組成は、27〜32質量%のR、0.6〜1.8質量%のB、0.0001〜20質量%のCo、0.001〜3質量%のM(Al、Si、Cu、Ga、Nb、Mo及びWからなる群から選ばれた少なくとも一種)、及び残部実質的にFeからなる。
[2] 第二の実施態様
(a) 構成
本発明の第二の実施態様によるインプラント用キーパー及びその組立体を図8〜図10に示す。第二の実施態様は、キーパー本体2のネジ部材として図11に示す二段式ネジ部材6を用いた点を除いて、基本的に第一の実施態様と同じである。
二段式ネジ部材6は、下から順に中心軸線に沿ってアバットメント4のメネジ部45に螺合する小径ネジ部61(長さL1)と、螺刻されていない小径部63(長さL3)と、キーパー本体2のメネジ部22に螺合する大径ネジ部62(長さL2)とを一体的に有する。小径部63は、大径ネジ部62から小径ネジ部61に向かって縮径する第一テーパ部63aと、小径ネジ部61から大径ネジ部62に向かって縮径する第二テーパ部63bとからなる。二段式ネジ部材6の上端面64にはドライバー嵌合用のクローバー穴64aが設けられている。クローバー穴64aの代わりに、JIS B 1117に規定のすり割り又はJIS B 1177に規定の六角穴を用いても良い。二段式ネジ部材6の小径ネジ部61及び大径ネジ部62の呼び径の大きさは二段式ネジ部材3と同じで良い。
(b) 固定方法
上記キーパー1をアバットメント4に固定するには、図12(a) に示すようにクローバー穴64aに嵌合した工具Dにより二段式ネジ部材6の小径ネジ部61をアバットメント4のメネジ部45に螺合し、次いで図12(b) に示すように二段式ネジ部材6の第一テーパ部63aがアバットメント4の上端面46に当接するまで二段式ネジ部材6を螺着方向に回転させる。その結果、図12(c) に示すように二段式ネジ部材6の小径ネジ部61のネジ山の上側部分がアバットメント4のメネジ部45のネジ山の下側部分を押圧する状態で、二段式ネジ部材6はアバットメント4に係止される。キーパー本体2のメネジ部22の長さと二段式ネジ部材6の大径ネジ部62の長さを予め設定しておけば、二段式ネジ部材6の第一テーパ部63aのアバットメント4の上端面46への当接により、二段式ネジ部材6の上端面64を正確かつ容易に位置決めできる。また二段式ネジ部材6の第一テーパ部63aのアバットメント4の上端面46への当接により二段式ネジ部材6はアバットメント4に係止されるので、キーパー本体2の螺着の際に二段式ネジ部材6の螺合位置がずれることがない。従って、第一テーパ部63aを係止部と呼ぶことができる。
図12(d) に示すように、キーパー本体2をアバットメント4に被せ、キーパー本体2のメネジ部22を二段式ネジ部材6の大径ネジ部62と螺合させる。次いで、キーパー本体2の底縁部25がアバットメント4のフランジ部42に当接するか、キーパー本体2のテーパ状凹部21がアバットメント4の頭部41の上端面46に当接するまでキーパー本体2を螺着方向に回転させる。図12(e) に示すように、所定のトルク(例えば20〜30 N・cm)に設定したレンチ16でキーパー本体2を螺着方向に回転させ、二段式ネジ部材6によりキーパー本体2をアバットメント4に強固に締着させる。上記の通りキーパー本体2のメネジ部22及び二段式ネジ部材6の大径ネジ部62は所定の長さに設定されているので、二段式ネジ部材6の上端面64はキーパー本体2の上面23から突出しない(キーパー本体2の上面23と実質的に面一か僅かに低い)。
キーパー本体2の螺着により、図10及び図12(f) に示すように、二段式ネジ部材6の大径ネジ部62のネジ山の下側部分はキーパー本体2のメネジ部22のネジ山の上側部分を押圧し、二段式ネジ部材6の小径ネジ部61のネジ山の上側部分はアバットメント4のメネジ部45のネジ山の下側部分を押圧する。つまり、二段式ネジ部材6によりキーパー本体2は下方に押圧され、アバットメント4は上方に押圧される。そのため、キーパー本体2はアバットメント4に強固に締着され、繰り返し荷重がかかっても緩むことはない。
図12(a)〜図12(d) に示す手順の代わりに、二段式ネジ部材6の大径ネジ部62をキーパー本体2のメネジ部22に螺合させた後、アバットメント4のメネジ部45に二段式ネジ部材6の小径ネジ部61を螺合しても良い。その際、二段式ネジ部材6の第一テーパ部63aがアバットメント4の上端面46に当接するまで二段式ネジ部材6をアバットメント4のメネジ部45に螺合させると、二段式ネジ部材6の小径ネジ部61のネジ山の上側部分がアバットメント4のメネジ部45のネジ山の下側部分を押圧した状態で二段式ネジ部材6はアバットメント4に係合する。またアバットメント4にキーパー本体2を被せた後で、二段式ネジ部材6をキーパー本体2のメネジ部22及びアバットメント4のメネジ部45に順次螺合させても良い。
[3] 第三の実施態様
本発明の第三の実施態様によるインプラント用キーパー及びその組立体を図13及び図14に示す。このインプラント用キーパー組立体は、インプラント本体5にネジ8を用いて螺着するアバットメント7と、アバットメント7の頭部71に締着されるキーパー1とを具備する。キーパー1はキーパー本体2及び二段式ネジ部材6からなる。キーパー1及びインプラント本体5自体は第二の実施態様のものと同じである。
アバットメント7は、キーパー本体2に係合する頭部71と、頭部71の下端に連結する拡径部72と、頭部71内を延在する貫通孔77に同軸的に連通し、拡径部72の下面72bから突出する円筒部73とを有する。拡径部72の上面外周部72aはキーパー1の底縁部25に当接する。アバットメント7の頭部71は上端面76に開口するメネジ部75を有し、メネジ部75に二段式ネジ部材6の小径ネジ部61が螺合する。メネジ部75に螺合した二段式ネジ部材6の第一テーパ部63aは頭部71の上端面76と当接するので、アバットメント7の頭部71から突出する二段式ネジ部材6の大径ネジ部62の上端面はキーパー本体2の上面23と実質的に面一か僅かに低い状態になる。
アバットメント7の頭部71及びそのメネジ部75は円筒部73(貫通孔77)に対して角度αだけ傾斜しているので、ネジ8を挿入する貫通孔77は頭部71の側面に開口している。角度αは15〜35°の範囲内が好ましく、15〜30°がより好ましい。
インプラント本体5の中央孔部51にアバットメント7の円筒部73を挿入した後、ネジ部材8をアバットメント7の貫通孔77に入れ、ネジ部材8のオネジ部81をインプラント本体5のメネジ部52に螺合させると、アバットメント7はインプラント本体5に固定される。アバットメント7へキーパー1を螺着させる方法は第二の実施態様と同じである。

Claims (11)

  1. (a) メネジ部を有するアバットメントの頭部を受承する凹部と、前記凹部と連通するように中央軸線に沿って設けられ、前記アバットメントのメネジ部より大きい呼び径を有するメネジ部とを有する軟磁性材料からなるキーパー本体と、(b) 前記アバットメントのメネジ部と螺合する小径ネジ部と、前記キーパー本体のメネジ部と螺合する大径ネジ部とを有する二段式ネジ部材とを具備し、前記二段式ネジ部材は前記小径ネジ部と前記大径ネジ部との間にテーパ部を有し、前記アバットメントのメネジ部に前記小径ネジ部を螺合させ、前記キーパー本体のメネジ部に前記大径ネジ部を螺合させた後、前記キーパー本体を螺着方向に回転させると、前記二段式ネジ部材により前記キーパー本体が前記アバットメントに強固に締着され、前記テーパ部が前記アバットメントの上端面に係合するまで前記二段式ネジ部材を前記アバットメントの前記メネジ部に螺合させると、前記二段式ネジ部材を軸線方向に正確に位置決めできることを特徴とするインプラント用キーパー。
  2. 請求項1に記載のインプラント用キーパーにおいて、前記アバットメントの頭部の少なくとも一部は円錐台状であり、かつ前記キーパー本体の凹部の内面は前記アバットメント頭部の円錐台状部と相補的な円錐状であり、もって前記キーパー本体を前記アバットメントに締着したとき前記アバットメント頭部の前記円錐台状部が前記キーパー本体の前記凹部内面に密着することを特徴とするインプラント用キーパー。
  3. 請求項1又は2に記載のインプラント用キーパーにおいて、前記キーパー本体の側面部の少なくとも一部がナット状であり、もって前記キーパー本体は前記ナット状側面部に係合する工具を用いて螺着方向に回転自在であることを特徴とするインプラント用キーパー。
  4. 顎骨に埋設されたインプラント本体に固定するインプラント用キーパー組立体であって、(a) 頭部と、前記頭部の中央軸線に沿って設けられたメネジ部と、前記頭部の下方に延出し前記インプラント本体に螺着されるオネジ部とを有するアバットメントと、(b) 前記アバットメントの頭部を受承する凹部と、前記凹部と連通するように中央軸線に沿って設けられ、前記アバットメントのメネジ部より大きい呼び径を有するメネジ部とを有する軟磁性材料からなるキーパー本体と、(c) 前記アバットメントのメネジ部と螺合する小径ネジ部と、前記キーパー本体のメネジ部と螺合する大径ネジ部とを有し、前記小径ネジ部と前記大径ネジ部との間にテーパ部が形成された二段式ネジ部材とを具備し、前記アバットメントのメネジ部に前記二段式ネジ部材の小径ネジ部を螺合させるとともに、前記キーパー本体のメネジ部に前記二段式ネジ部材の大径ネジ部を螺合させた後、前記キーパー本体を螺着方向に回転すると、前記二段式ネジ部材により前記キーパー本体が前記アバットメントに強固に締着され、前記テーパ部が前記アバットメントの上端面に係合するまで前記二段式ネジ部材を前記アバットメントの前記メネジ部に螺合させると、前記二段式ネジ部材を軸線方向に正確に位置決めできることを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
  5. 請求項4に記載のインプラント用キーパー組立体において、前記アバットメントの頭部の少なくとも一部は円錐台状であり、かつ前記キーパー本体の凹部の内面は前記アバットメント頭部の円錐台状部と相補的な円錐状であり、もって前記キーパー本体を前記アバットメントに締着したとき前記アバットメント頭部の前記円錐台状部が前記キーパー本体の前記凹部内面に密着することを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
  6. 請求項4又は5に記載のインプラント用キーパー組立体において、前記キーパー本体の側面部の少なくとも一部がナット状であり、前記ナット状側面部に係合する工具を用いて前記キーパー本体を螺着方向に回転することを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載のインプラント用キーパー組立体において、前記アバットメントは前記頭部の下端から半径方向外方に延出するフランジ部を有し、前記フランジ部の上面外周部は前記キーパー本体の外縁部に当接し、前記フランジ部の下面は前記インプラント本体の上端面に当接することを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
  8. 顎骨に埋設されたインプラント本体に固定するインプラント用キーパー組立体であって、(a) 前記インプラント本体の中心軸線に対して傾斜して設けられた頭部と、前記頭部の中央軸線に沿って設けられたメネジ部と、前記インプラント本体の中心軸線に沿って設けられ、前記インプラント本体の中央孔部に挿入される円筒部と、前記円筒部から前記頭部の側面まで延びる貫通孔とを有するアバットメントと、(b) 前記アバットメントの前記貫通孔及び前記円筒部を貫通し、前記インプラント本体のメネジ部に螺合するオネジ部を有するネジ部材と、(c) 前記アバットメントの頭部を受承する凹部と、前記凹部と連通するように中央軸線に沿って設けられ、前記アバットメントのメネジ部より大きい呼び径を有するメネジ部とを有する軟磁性材料からなるキーパー本体と、(d) 前記アバットメントのメネジ部と螺合する小径ネジ部と、前記キーパー本体のメネジ部と螺合する大径ネジ部とを有し、前記小径ネジ部と前記大径ネジ部との間にテーパ部が形成された二段式ネジ部材とを具備し、前記アバットメントのメネジ部に前記二段式ネジ部材の小径ネジ部を螺合させるとともに、前記キーパー本体のメネジ部に前記二段式ネジ部材の大径ネジ部を螺合させた後、前記キーパー本体を螺着方向に回転すると、前記二段式ネジ部材により前記キーパー本体が前記アバットメントに強固に締着され、前記テーパ部が前記アバットメントの上端面に係合するまで前記二段式ネジ部材を前記アバットメントの前記メネジ部に螺合させると、前記二段式ネジ部材を軸線方向に正確に位置決めでき、前記インプラント本体のメネジ部に前記ネジ部材を螺着することにより、前記アバットメントを前記インプラント本体に固定することを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
  9. 請求項8に記載のインプラント用キーパー組立体において、前記アバットメントの頭部の少なくとも一部は円錐台状であり、かつ前記キーパー本体の凹部の内面は前記アバットメント頭部の円錐台状部と相補的な円錐状であり、もって前記キーパー本体を前記アバットメントに締着したとき前記アバットメント頭部の前記円錐台状部が前記キーパー本体の前記凹部内面に密着することを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
  10. 請求項8又は9に記載のインプラント用キーパー組立体において、前記キーパー本体の側面部の少なくとも一部がナット状であり、前記ナット状側面部に係合する工具を用いて前記キーパー本体を螺着方向に回転することを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載のインプラント用キーパー組立体において、前記アバットメントは前記頭部の下端に連結する拡径部を有し、前記拡径部の上面外周部は前記キーパー本体の底縁部に当接し、前記拡径部の下面は前記インプラント本体の上端面に当接することを特徴とするインプラント用キーパー組立体。
JP2013516376A 2011-05-25 2012-05-22 インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法 Expired - Fee Related JP5761342B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013516376A JP5761342B2 (ja) 2011-05-25 2012-05-22 インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011117383 2011-05-25
JP2011117383 2011-05-25
JP2013516376A JP5761342B2 (ja) 2011-05-25 2012-05-22 インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法
PCT/JP2012/063022 WO2012161182A1 (ja) 2011-05-25 2012-05-22 インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012161182A1 JPWO2012161182A1 (ja) 2014-07-31
JP5761342B2 true JP5761342B2 (ja) 2015-08-12

Family

ID=47217258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013516376A Expired - Fee Related JP5761342B2 (ja) 2011-05-25 2012-05-22 インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8951044B2 (ja)
JP (1) JP5761342B2 (ja)
KR (1) KR101519869B1 (ja)
CN (1) CN103561679B (ja)
DE (1) DE112012001947T8 (ja)
TW (1) TWI555516B (ja)
WO (1) WO2012161182A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101918654B1 (ko) 2018-09-19 2018-11-15 김용서 힐링 어버트먼트 및 이를 포함하는 기구 세트

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2868291A1 (en) * 2012-06-29 2015-05-06 Dentoz Co., Ltd. Dental implant
EP3848064A1 (en) 2012-12-28 2021-07-14 Boston Scientific Scimed, Inc. Kits for surgical repair
DE102013114779A1 (de) * 2013-12-23 2015-06-25 Bredent Gmbh & Co. Kg Zahnprothetische Anordnung
JP5553293B1 (ja) * 2014-01-21 2014-07-16 優一郎 河原 歯科用インプラント
IL230833A0 (en) * 2014-02-05 2014-09-30 Ophir Fromovich bone graft
CN106132349B (zh) * 2014-04-04 2020-03-10 日立金属株式会社 牙科用磁性附着体磁结构体
CN104546164B (zh) * 2014-12-11 2017-09-29 大连三生科技发展有限公司 橡胶塞角度印模转移装置
CN104546169B (zh) * 2014-12-11 2017-01-18 大连三生科技发展有限公司 螺栓角度印模转移装置
CN104546170B (zh) * 2014-12-11 2016-08-17 大连三生科技发展有限公司 吸磁角度印模转移装置
KR101669893B1 (ko) * 2015-02-13 2016-10-28 주식회사 워랜텍 임플란트의 2중 구조 어버트먼트
US10201404B2 (en) * 2015-02-16 2019-02-12 Sweden & Martina Spa Implant for dental prostheses
DE102015002948A1 (de) * 2015-03-10 2016-09-15 Straumann Holding Ag System zum Modellieren eines implantatgestützten Zahnersatzelements und seine Verwendung
CN106264758B (zh) * 2015-06-26 2019-04-09 朴永浩 一种口腔种植无牙颌修复大角度桥体基台及其使用方法
DE102015118285A1 (de) * 2015-10-27 2017-04-27 Heraeus Kulzer Gmbh Scanabutment mit vergrößerter Scanfläche zur genaueren Höhenbestimmung der Implantatauflagefläche
ITUB20155840A1 (it) * 2015-11-04 2017-05-04 Andrea Stocco Parallelizzatore implantare
CN105250039A (zh) * 2015-11-17 2016-01-20 陈朋 一种口腔种植体及其组件
IL242816B (en) 2015-11-26 2020-06-30 Mis Implants Tech Ltd A supporting structure, a covering and a method for connecting them in a multi-unit dental system
ITUA20161638A1 (it) * 2016-03-14 2017-09-14 Sweden & Martina Spa Sistema migliorato di impianto dentale
FR3053240B1 (fr) * 2016-07-04 2021-07-30 Euroteknika Embase de pilier pour une restauration dentaire
EP3478193A4 (en) * 2016-07-04 2020-07-15 Spinal Balance, Inc. COMBINATION OF PROTECTIVE CONTAINER AND DISPENSER FOR PEDICLE SCREWS
WO2018220612A1 (en) * 2017-05-29 2018-12-06 MIS Implants Technologies Ltd. Dental connection system
DE102017113148A1 (de) * 2017-06-14 2018-12-20 Bredent Gmbh & Co. Kg Befestigungsvorrichtung für eine Zahnprothese
IT201700076961A1 (it) * 2017-07-07 2019-01-07 Plan 1 Health Srl Dispositivo protesico dentale e relativo componente di collegamento intermedio
USD840038S1 (en) 2017-09-05 2019-02-05 MIS Implants Technologies Ltd. Dental connector
USD840039S1 (en) 2017-09-05 2019-02-05 MIS Implants Technologies Ltd. Dental connector
USD840037S1 (en) 2017-09-05 2019-02-05 MIS Implants Technologies Ltd. Dental connector
EP3456286B1 (de) * 2017-09-18 2020-04-01 Bernd Single Abutment und abutment-system
ES2667813B2 (es) * 2017-12-12 2018-08-09 Julián CUESTA GARCIA Sistema de fijación dual para prótesis sobre implantes dentales que permite que la prótesis pueda ser atornillada o retenida por clip según convenga
DE202017107751U1 (de) * 2017-12-20 2018-12-21 Straumann Holding Ag Behälter für ein Zahnimplantat
CN108852539B (zh) * 2018-05-04 2020-07-31 孙江龄 一种牙种植体系统
KR102218969B1 (ko) * 2018-11-23 2021-02-22 유창민 틀니 임플란트 어셈블리의 틀니지지체
CN111658197B (zh) * 2020-06-23 2022-02-11 西安交通大学口腔医院 一种牙种植体
BR102020022937A2 (pt) * 2020-11-10 2022-05-24 Jjgc Indústria E Comércio De Materiais Dentários S.A. Sistema de componentes e implantes dentários contendo configurações geométricas que apenas permitem montagem entre peças correspondentes
KR20220071408A (ko) * 2020-11-24 2022-05-31 주식회사 디오 치과용 컴포넌트와 그 시술용 홀더
CN113749803A (zh) * 2021-10-15 2021-12-07 中国人民解放军空军军医大学 一种颌面赝复体固位用磁附着固位装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5358367A (en) * 1992-03-18 1994-10-25 Yang Tai Her Screw or nut packing micro-adjustment
JP2009131620A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Hitachi Metals Ltd インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2508307A1 (fr) * 1981-09-16 1982-12-31 Lonca Philippe Nouveaux implants dentaires et materiel ancillaire pour leur mise en place
JPS62284642A (ja) * 1986-06-02 1987-12-10 木暮 山人 撤去脱着機能を備えた歯科用安定インプラント
SE463392B (sv) 1989-09-15 1990-11-19 Nobelpharma Ab Distansorgan foer ett kaekbensfoerankrat tandimplantat
US5658147A (en) 1995-09-19 1997-08-19 Shopvest, Inc. Working model for prosthodontic preparation of a crown for installation on an implant fixture
JPH10314186A (ja) * 1997-05-12 1998-12-02 Shopvest Inc 作業模型中に取り付けられる臨床歯冠形成用技工用アナログアセンブリ
US5961329A (en) * 1997-07-02 1999-10-05 Stucki-Mccormick; Suzanne U. Combination distraction dental implant and method of use
US6325803B1 (en) * 1998-02-18 2001-12-04 Walter Lorenz Surgical, Inc. Method and apparatus for mandibular osteosynthesis
JP2000024004A (ja) 1998-07-16 2000-01-25 Aichi Steel Works Ltd 無歯顎に固定されるインプラント
US20020123022A1 (en) * 1999-10-28 2002-09-05 Nicola Pilla System of securement of dental abutments to dental implants
CN1216582C (zh) * 1999-10-28 2005-08-31 爱知制钢株式会社 义齿磁固位体
CN1284515C (zh) 2001-12-27 2006-11-15 爱知制钢株式会社 假齿磁固位体
JP4288505B2 (ja) 2004-02-18 2009-07-01 日立金属株式会社 義歯アタッチメント及びその製造方法
CN2893281Y (zh) * 2005-12-15 2007-04-25 董金 双丝自锁螺栓和螺母
JP2008093126A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Hitachi Metals Ltd インプラント用キーパー
US20080299515A1 (en) * 2007-05-29 2008-12-04 Gary Allan Duncan Duncan transfer screw
US9301818B2 (en) * 2010-10-07 2016-04-05 Bredent Gmbh & Co. Kg Abutment and dental-prosthetic arrangement having such an abutment

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5358367A (en) * 1992-03-18 1994-10-25 Yang Tai Her Screw or nut packing micro-adjustment
JP2009131620A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Hitachi Metals Ltd インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101918654B1 (ko) 2018-09-19 2018-11-15 김용서 힐링 어버트먼트 및 이를 포함하는 기구 세트

Also Published As

Publication number Publication date
US20140141387A1 (en) 2014-05-22
WO2012161182A1 (ja) 2012-11-29
TWI555516B (zh) 2016-11-01
JPWO2012161182A1 (ja) 2014-07-31
KR101519869B1 (ko) 2015-05-13
US8951044B2 (en) 2015-02-10
DE112012001947T8 (de) 2014-04-03
DE112012001947T5 (de) 2014-02-13
TW201302168A (zh) 2013-01-16
CN103561679A (zh) 2014-02-05
CN103561679B (zh) 2016-04-27
KR20140009523A (ko) 2014-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5761342B2 (ja) インプラント用キーパー及びその組立体、並びにキーパーの固定方法
JP5195285B2 (ja) インプラント用キーパー及びその組立体
US6709270B2 (en) Dental magnetic attachment
US9522051B2 (en) Spacer element
JP2008093126A (ja) インプラント用キーパー
AU2010238532B2 (en) Dental implant assembly comprising a magnetic temporary screw
TWI584789B (zh) A magnetic field generating device, and an artificial plant device using the same, and an artificial implant protection denture
JP4240955B2 (ja) 義歯アタッチメント
KR200306036Y1 (ko) 치과용 자기 부착 시스템
JPH06296625A (ja) 磁気式義歯維持装置
WO2023225584A1 (en) Magnetic drive system for dental applications and methods
JP5920323B2 (ja) 骨成長の促進を図る磁場発生装置と、これを用いたインプラント装置及びインプラント保護用義歯
JPH06225889A (ja) 磁気式義歯維持装置
JPH0833652A (ja) インプラント用磁気式維持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5761342

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees