JP5761133B2 - 車両用収納部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用収納部構造に関する。
車両用収納部構造においては、収納空間に仕切り板を配置した構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3284533号公報
しかしながら、収納形態のバリエーションを増やす観点からは改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、収納形態のバリエーションを増やすことができる車両用収納部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用収納部構造は、車両の内装部材に設けられて車両上方側へ向けて開口した収納凹部の底側を構成する底壁部と、前記底壁部に対し横置きの状態で載置可能な板状部材と、前記収納凹部の一部を構成し、前記底壁部の一端部から立設され、前記板状部材の一端を支持可能な支持部を車両上下方向中間部に備えた第一壁部と、前記収納凹部の一部を構成し、前記第一壁部の下部に対向して設けられて前記底壁部の他端部から車両上方へ向けて前記第一壁部に対し離間する側に傾斜することで縦置きの状態の前記板状部材の下部を対面状態で支持可能な下部縦壁と、前記下部縦壁の上端から前記第一壁部に対し離間する方向に延設されると共に前記板状部材の一端を前記第一壁部の前記支持部に支持させた状態で前記板状部材の他端を支持可能な棚部と、前記棚部における前記下部縦壁側とは反対側の端部から立設された上部縦壁と、を備えた第二壁部と、前記収納凹部の開口部を開閉可能に覆うドア本体と、前記ドア本体の裏面に形成され、縦置きの状態の前記板状部材の下部が前記第二壁部の前記下部縦壁に支持されかつ前記ドア本体が閉位置にある状態で前記板状部材の上端を挟持するリブと、を有する。
請求項1に記載する本発明の車両用収納部構造によれば、収納凹部の底壁部に対し板状部材が横置きの状態で載置可能となっている。このため、板状部材を収納凹部内に収納した状態で収納凹部内に大きな収納空間を形成することができる。
また、板状部材の一端を第一壁部の支持部に支持させた状態で板状部材の他端を第二壁部の棚部が支持可能となっている。このため、板状部材は、第一壁部の支持部及び第二壁部の棚部に支持されることで、収納凹部の車両上下方向中間部にて収納凹部内の収納空間を上下に仕切る仕切り板として機能し得る。
さらに、第二壁部の下部縦壁は、底壁部の他端部から車両上方へ向けて第一壁部に対し離間する側に傾斜することで、縦置きの状態の板状部材の下部を対面状態で支持可能となっている。また、第二壁部において、棚部における下部縦壁側とは反対側の端部からは上部縦壁が立設されている。これらにより、板状部材は、縦置きの状態で下部が第二壁部の下部縦壁に支持されることで、縦置きされながら収納凹部の空間を仕切る仕切り板として機能し得る。そして、板状部材がこのように縦置きの状態にされると、第一壁部、底壁部、及び、板状部材によって、底が深い収納空間が形成され、上部縦壁、棚部、及び、板状部材によって、底が浅い収納空間が形成される。
また、この車両用収納部構造によれば、収納凹部の開口部はドア本体によって開閉可能に覆われる。ドア本体の裏面にはリブが形成されており、縦置きの状態の板状部材の下部が第二壁部の下部縦壁に支持されかつドア本体が閉位置にある状態では、板状部材の上端がリブによって挟持される。このため、板状部材を縦置きの状態にしても、板状部材の振動が抑えられ、板状部材の振動に起因した異音の発生が抑えられる。
請求項に記載する本発明の車両用収納部構造は、請求項1記載の構成において、前記板状部材の外縁部には、少なくともコーナ部に前記板状部材よりも軟質で弾性変形可能な弾性部材が取り付けられ、前記コーナ部の全外面には前記弾性部材が被覆されている。
請求項に記載する本発明の車両用収納部構造によれば、板状部材の外縁部には、少なくともコーナ部に板状部材よりも軟質で弾性変形可能な弾性部材が取り付けられているので、板状部材の振動が弾性部材の弾性変形によって吸収され、異音の発生が抑えられる。また、コーナ部の全外面に弾性部材が被覆されているので、板状部材のあらゆる方向の振動に対して弾性部材が弾性変形する。よって、板状部材に対してどのような方向から荷重が入力されても異音の発生が抑えられる。
請求項に記載する本発明の車両用収納部構造は、請求項記載の構成において、前記弾性部材には、突起部が形成されている。
請求項に記載する本発明の車両用収納部構造によれば、弾性部材には突起部が形成されているので、板状部材が振動しようとした場合には、突起部がない場合に比べて、弾性部材が弾性変形しやすい。すなわち、突起部で荷重を受ける場合は、突起部のない弾性部材が荷重を受ける場合に比べて、単位面積当たりに作用する力が大きくなるので、弾性部材が弾性変形しやすくなる。その結果、弾性部材の弾性変形によって、板状部材の振動が抑えられ、異音の発生が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用収納部構造によれば、収納形態のバリエーションを増やすことができるという優れた効果を有する。
また、この車両用収納部構造によれば、板状部材の縦置き状態を安定化させることができ、異音の発生を抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の車両用収納部構造によれば、収納形態のバリエーションを増やしながら、三箇所に配置され得る板状部材の振動を抑えることで、異音の発生を抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の車両用収納部構造によれば、突起部を設けて弾性部材を変形させやすくすることによって、三箇所に配置され得る板状部材の振動を効果的に抑え、その結果として、異音の発生を効果的に抑えることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両用収納部構造の一部を示す斜視図である。板状部材は取り外し状態で示す。 図1の2−2線を切断位置とする拡大断面図であり、底壁部に板状部材を横置きの状態で載置した形態を示す。 図2と同様の切断位置で示す断面図であり、板状部材を横置きの状態にして上下に仕切る形態を示す。 図2と同様の切断位置で示す断面図であり、板状部材を縦置きの状態にしながら仕切る形態を示す。 本発明の一実施形態に係る車両用収納部構造の板状部材を示す。図5(A)は板状部材の正面図である。図5(B)は板状部材の側面図である。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る車両用収納部構造について図1〜図5を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。また、本実施形態では、後述するドア本体50のドア幅方向は車両幅方向と一致している。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両用収納部構造の一部が斜視図にて示されている。また、図2には、図1の2−2線を切断位置とする拡大断面図が示されている。
図1に示されるように、車室12内の前部には、車両の内装部材としてのインストルメントパネル14が設けられている。インストルメントパネル14は、インパネ本体16と、インパネ本体16よりも車両後方側に配置される意匠パネル22(図2参照)と、を備えている。なお、図1では、意匠パネル22を取り外した状態で図示している。
図2に示されるように、インパネ本体16は、上部を構成するインストルメントパネルアッパ18と、下部を構成するインストルメントパネルロア20(図中では上端部のみを図示)と、を含んで構成されている。また、意匠パネル22は、車室12側に面して配置される表側パネル24と、表側パネル24の裏側(車両前方側)に配置される裏側パネル26と、を含んで構成されている。裏側パネル26は、表側パネル24にクリップ(図示省略)で固定されている。
インストルメントパネル14は、車室12内側に湾曲して膨出する膨出部30を備えている。この膨出部30は、本実施形態では、インストルメントパネルロア20の上部と、表側パネル24と、後述するドア本体50と、を含んで構成されている。
膨出部30内には、図示しない助手席の車両前方側に収納ボックス部32が設けられている。収納ボックス部32には、車両上方側へ向けて開口した収納凹部34が形成されている。収納凹部34は、インストルメントパネルアッパ18の一部と裏側パネル26の一部(下端部を除く大部分)とを含んで構成されている。また、収納凹部34の上端部に形成された開口部34Aは、収納物の出し入れ用として車室12内に連通している。
図1及び図2に示されるように、収納凹部34の底側は、略四角形状の底壁部36によって構成されている。図2に示されるように、底壁部36は、車両前方側の部位がインストルメントパネルアッパ18の下部の横壁部18Aで構成されると共に、車両後方側の部位が裏側パネル26の下部の横壁部26Aで構成されている。なお、図1では、底壁部36の車両後方側の部位の図示が省略されている。
図2に示されるように、底壁部36は、車両前方側へ向けて車両下方側に若干傾斜している。また、底壁部36には、ティッシュ取出用の開口36Aが形成されている。開口36Aは、裏側パネル26の横壁部26Aとインストルメントパネルアッパ18の横壁部18Aとの間に形成されている。図1に示される開口36Aの車両幅方向の両サイド部は、インストルメントパネルアッパ18の横壁部18Aの一部と図2に示される裏側パネル26の横壁部26Aの一部とが重なり合ってクリップ(図示省略)で連結されている。
底壁部36に対しては板状部材44が横置きの状態で載置可能とされている。図5(A)には板状部材44の正面図が示され、図5(B)には板状部材44の側面図が示されている。なお、板状部材44の裏面には、図示しないリブが形成されているが、図5(B)では前記リブの詳細図示を省略し、簡略化した図で示している。図5に示されるように、板状部材44は、略矩形板状に形成されている。
板状部材44の外縁部には、四隅のコーナ部44Aに弾性部材としてのブッシュ46が取り付けられ、幅方向(図中左右方向)の中央部に弾性部材としてのブッシュ47、48が取り付けられている。ブッシュ46、47、48(以下、「ブッシュ46〜48」と略す)は、板状部材44よりも軟質で弾性変形可能とされ、板状部材44を表側及び裏側から挟み込み可能な形状とされている。そして、ブッシュ46〜48において板状部材44が挿入される溝部(図示省略)の内部には溝側壁を掛け渡す軸部(図示省略)が設けられている。これに対して、板状部材44には、鍵穴状の挿通穴(図示省略)が形成されており、前記挿通穴に前記軸部が圧入されて係合することで、ブッシュ46〜48が板状部材44に取り付けられる。
これらにより、コーナ部44Aの全外面及び幅方向中央部における被取付部の全外面には、ブッシュ46〜48が被覆されている。図5(A)に示されるように、コーナ部44Aに配置されたブッシュ46は、板状部材44の両サイドの外郭線L1、L2の延長線に対して外側に、及び、板状部材44の幅方向に沿った外郭線L3、L4の延長線に対して外側に、それぞれ配置される部位を備えている。また、図5(B)に示されるように、コーナ部44Aに配置されたブッシュ46は、板状部材44の表裏の外郭線L5、L6の延長線に対して外側に配置される部位を備えている。
図5に示されるように、ブッシュ46〜48には、表側および裏側にそれぞれ突起部46A、47A、48A(以下、「突起部46A〜48A」と略す)が形成されている。突起部46A〜48Aは、板状部材44の正面視で概ね板状部材44の外周形状に沿うように設定されている。コーナ部44Aに設けられた各ブッシュ46には複数個の突起部46Aが並設されている。
図2に示されるように、板状部材44が底壁部36に対して横置きの状態で載置される場合には、突起部47A、48A及び突起部46A(図5参照)が底壁部36に接する。すなわち、この場合には、板状部材44は、ブッシュ47、48及びブッシュ46(図5参照)を介して底壁部36に支持される。
また、図5に示されるように、板状部材44には、幅方向中央部のブッシュ47に隣接して左右一対の貫通孔44Bが形成されている。ブッシュ47に対する貫通孔44Bの位置は、ブッシュ47に親指を当てた場合に中指と薬指(又は人指し指)とを貫通孔44Bに挿入できる程度の位置関係に設定されている。
一方、図1に示される収納凹部34の両サイドは、側壁部37、38によって構成されている。側壁部37、38は、底壁部36の車両幅方向の両サイド側の端部から立設されている。側壁部37、38は、その大部分がインストルメントパネルアッパ18の一部で構成されると共に、車両後方側の端部が裏側パネル26(図2参照)の一部で構成されている。なお、図2では、側壁部37、38の車両後方側の部位の図示が省略されている。
図2に示されるように、収納凹部34の車両後方側の部位は、第一壁部としての後壁部40によって構成されている。後壁部40は、底壁部36の車両後方側の端部(一端部)から立設され、一対の側壁部37、38(図1参照)の後端同士を連結しており、裏側パネル26の一部で構成されている。
後壁部40の下部40Aは、車両上方へ向けて車両前方側に若干傾斜している。後壁部40の車両上下方向中間部には、後壁部40の下部40Aの上端から略車両後方側に延設された支持部40Bが形成されている。図2の側断面視において、支持部40Bの長さは、後壁部40の下部40Aに比べて非常に小さく設定されている。図3に示されるように、支持部40Bは、横置きの姿勢の板状部材44の一端を下面側から支持可能とされている。支持部40Bが板状部材44の一端を支持する場合、突起部48A及び突起部46A(図5参照)が支持部40Bの上面に接する。すなわち、支持部40Bは、ブッシュ48及びブッシュ46(図5参照)を介して板状部材44の一端を支持する。後壁部40の上部40Cは、支持部40Bにおける車両後方側の端部から立設されて車両上方へ向けて車両前方側に若干傾斜しており、その上端部が収納凹部34の開口部34Aの後端部を構成している。
収納凹部34の車両前方側の部位は、第二壁部としての前壁部42によって構成されている。また、前壁部42は、一対の側壁部37、38(図1参照)の前端同士を連結しており、インストルメントパネルアッパ18の一部で構成されている。
前壁部42には、後壁部40の下部40Aに対向して下部縦壁42Aが設けられている。下部縦壁42Aは、底壁部36の車両前方側の端部(他端部)から車両上方へ向けて車両前方側(後壁部40に対し離間する側)に若干傾斜することで、図4に示されるように、縦置きの状態の板状部材44の下部を対面状態で支持可能とされている。なお、支持可能とは、板状部材44の自重の一部を少なくとも支持できることをいう。下部縦壁42Aが縦置きの状態の板状部材44の下部を支持する場合、突起部47A及び突起部46A(図5参照)が下部縦壁42Aの内面に接する。すなわち、下部縦壁42Aは、ブッシュ47及びブッシュ46(図5参照)を介して、縦置きの状態の板状部材44の下部を対面状態で支持する。
また、前壁部42には、後壁部40の支持部40Bに対向して棚部42Bが設けられている。棚部42Bは、下部縦壁42Aの上端から略車両前方側(後壁部40に対し離間する方向)に延設されている。図4の側断面視において、棚部42Bの長さは、下部縦壁42Aの長さに比べて小さく設定されている。図3に示されるように、棚部42Bは、板状部材44の一端の下面側を後壁部40の支持部40Bに支持させた状態で板状部材44の他端の下面側を支持可能とされている。棚部42Bが板状部材44の他端を支持する場合、突起部47A及び突起部46A(図5参照)が棚部42Bの上面に接する。すなわち、棚部42Bは、ブッシュ47及びブッシュ46(図5参照)を介して板状部材44の他端を支持する。後壁部40の支持部40B及び前壁部42の棚部42Bに支持された板状部材44は、後壁部40と前壁部42との間を架け渡しており、車両前方へ向けて車両下方側に若干傾斜している。
また、前壁部42には、後壁部40の上部40Cに対向して上部縦壁42Cが設けられている。上部縦壁42Cは、棚部42Bにおける車両前方側の端部(下部縦壁42A側とは反対側の端部)から立設されており、その上端部が収納凹部34の開口部34Aの前端部を構成している。なお、上部縦壁42Cにおける上部の形状については後述する。
図1に示されるように、収納凹部34の開口部34Aに対して左右両側(ドア幅方向外側)の周囲部は、インストルメントパネルアッパ18の横壁部18Bによって構成されている。なお、図1では、収納凹部34の開口部34Aにおける車両後方側の縁を二点鎖線で示している。収納凹部34の開口部34Aには、ドア本体50が設けられている。ドア本体50は、車両幅方向を長手方向とする略矩形板状に形成されており、ドア閉止状態(図示省略)では、ドア幅方向の両サイド部がインストルメントパネルアッパ18の横壁部18B上に配置される。
ドア本体50におけるドア幅方向の両サイド部の取付基端側には、ドアヒンジ52が設けられている。ドアヒンジ52は、収納凹部34の開口部34Aに対してドア幅方向外側の両サイドに配置され、固定側ヒンジ部52A、可動側ヒンジ部52B、及びヒンジピン52Cを備えている。固定側ヒンジ部52Aは、インストルメントパネルアッパ18側に固定されている。また、可動側ヒンジ部52Bは、ドア本体50に一体的に配設されて固定側ヒンジ部52Aとドア幅方向に重なる(並ぶ)位置に設定されている。さらに、ヒンジピン52Cは、軸方向がドア幅方向に設定されて可動側ヒンジ部52Bと固定側ヒンジ部52Aとを相対回転可能に連結している。そして、ドア本体50は、ドアヒンジ52を介してインストルメントパネルアッパ18側に回転移動可能に連結されることで収納凹部34の開口部34Aを開閉可能に覆っている。
ドア本体50の回動基端側であるドア基端部50A(図2参照)には、その裏面に二本のリブ54が形成されている。二本のリブ54は、左右一対の可動側ヒンジ部52Bを繋ぐように、ドアヒンジ52の軸方向に沿って延在している。図4に示されるように、二本のリブ54は、ドア本体50が閉位置にある状態でかつ縦置きの状態の板状部材44の下部が前壁部42の下部縦壁42Aに支持された状態では、板状部材44の上端を挟持(広義には支持)するように配置されている。二本のリブ54が板状部材44の上端を挟持する場合、突起部48A及び突起部46A(図5参照)がリブ54に接する。すなわち、二本のリブ54は、ブッシュ48及びブッシュ46(図5参照)を介して板状部材44の上端を挟持する。なお、ドア本体50の裏面には、二本のリブ54以外にも複数のリブが形成されているが、図1ではその図示を省略する。
図2に示されるように、ヒンジピン52Cの位置は、ドア閉位置におけるドア本体50の回動基端側であるドア基端部50A(二点鎖線参照)と、収納凹部34の開口部34Aと、の見切り位置Aに対して、車両後方側に所定距離離れた位置に設定されている。これにより、ドア本体50は、ドア開位置(図中の実線で示される位置)ではドア基端部50Aが収納凹部34の開口部34Aの内側に入り込むようになっている。
これに対して、前壁部42の上部縦壁42Cにおける上部には、突出部42C1が設けられている。突出部42C1は、ドア開位置でのドア基端部50Aの位置の下方近接位置に突出頂部42Tを設定して突出し、ドアヒンジ52の軸方向に見て(図2の断面視で)収納凹部34の外側に開くV字形状に形成されている。図1に示されるように、突出部42C1は、ドアヒンジ52の軸方向に平行な方向に沿って複数(本実施形態では計三箇所に)設けられている。
また、前壁部42の上部縦壁42Cにおける上部には、突出部42C1の側方に並設される凹壁部42C2が設けられている。凹壁部42C2は、水平断面形状が収納凹部34の内側へ向けて開口する凹形状に形成されている。凹壁部42C2は、ドアヒンジ52の軸方向と平行な方向に沿って複数(本実施形態では計二箇所に)設けられている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、収納凹部34の底壁部36に対しては板状部材44が横置きの状態で載置可能となっている。すなわち、板状部材44の底面収納が可能となっている。このため、板状部材44を収納凹部34内に収納した状態で収納凹部34内に大きな収納空間60Aを形成することができる。よって、収納凹部34内を広く活用することができる。
また、図3に示されるように、板状部材44の一端を後壁部40の支持部40Bに支持させた状態で板状部材44の他端を前壁部42の棚部42Bが支持可能となっている。このため、板状部材44は、後壁部40の支持部40B及び前壁部42の棚部42Bに支持されることで、収納凹部34の車両上下方向中間部にて収納凹部34内の収納空間を上側空間60Bと下側空間60Cとに仕切る仕切り板として機能し得る。
さらに、図4に示されるように、前壁部42の下部縦壁42Aは、底壁部36の端部から車両上方へ向けて車両前方側に傾斜することで、縦置きの状態の板状部材44の下部を対面状態で支持可能となっている。また、前壁部42において、棚部42Bにおける前端部からは上部縦壁42Cが立設されている。これらにより、板状部材44は、縦置きの状態で下部が前壁部42の下部縦壁42Aに支持されることで、縦置き収納されながら収納凹部34内の収納空間を仕切る仕切り板として機能し得る。そして、板状部材44がこのように縦置きの状態にされると、後壁部40、底壁部36、及び、板状部材44によって、大きな収納空間60Dが形成され、上部縦壁42C、棚部42B、及び、板状部材44によって、小さな収納空間60Eが形成される。小さな収納空間60Eは、大きな収納空間60Dに比べて浅底であるが、板状部材44によって、車室12側からは見えにくい空間となるので、シークレットボックスのように利用することも可能である。
一方、収納凹部34の開口部34Aはドア本体50によって開閉可能に覆われる。ドア本体50の裏面にはリブ54が形成されており、縦置きの状態の板状部材44の下部が前壁部42の下部縦壁42Aに支持されかつドア本体50が閉位置にある状態では、板状部材44の上端がリブ54によって挟持される。このため、板状部材44を縦置きの状態にしても、板状部材44の配置状態を安定化させることができ、板状部材44の振動が抑えられる。よって、板状部材44の振動に起因した異音の発生が抑えられる。
また、図5に示されるように、板状部材44の外縁部には、コーナ部44Aを含む複数箇所に板状部材44よりも軟質で弾性変形可能なブッシュ46〜48が取り付けられている。このため、収納凹部34(図2〜図4参照)内に配置された板状部材44が振動しても、その振動はブッシュ46〜48の弾性変形によって吸収される。また、コーナ部44Aの全外面にブッシュ46が被覆されているので、板状部材44のあらゆる方向の振動に対してブッシュ46が弾性変形する。よって、図2〜図4に示される三箇所に配置され得る板状部材44に対してどのような方向から荷重が入力されても異音の発生が抑えられる。
さらに、図5に示されるように、ブッシュ46〜48には突起部46A〜48Aが形成されているので、板状部材44が振動しようとした場合には、突起部がない場合に比べて、ブッシュ46〜48が弾性変形しやすい。すなわち、突起部46A〜48Aで荷重を受ける場合は、突起部のない弾性部材が荷重を受ける場合に比べて、単位面積当たりに作用する力が大きくなるので、ブッシュ46〜48が弾性変形しやすくなる。その結果、ブッシュ46〜48の弾性変形によって、図2〜図4に示される三箇所のいずれかに配置された板状部材44の振動が抑えられ、板状部材44の振動に起因した異音の発生が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用収納部構造によれば、収納形態のバリエーションを増やすことができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態に係る車両用収納部構造は、図1に示されるように、車室12の前部側に設けられたインストルメントパネル14の収納ボックス部32に適用されているが、車両用収納部構造は、例えば、車室内の運転席と助手席との間に配置される内装部材であるコンソールボックス等のような他の収納ボックスに適用されてもよい。
また、上記実施形態では、第一壁部が収納凹部34の車両後方側の部位を構成する後壁部40とされているが、第一壁部は、収納凹部の車両前方側の部位や車両幅方向の一方側の部位等のような他の部位を構成する第一壁部であってもよい。第二壁部も同様に上記実施形態の例に限定されない。
また、図2に示されるように、上記実施形態の支持部40Bは、後壁部40(第一壁部)の曲げ形状により形成されているが、支持部は、例えば、第一壁部の所定高さ位置に沿って形成されて収納凹部の内側に開口する凹溝形状により形成された支持部等のような他の支持部でもよい。
また、上記実施形態では、ドア本体50が回転移動することで収納凹部34の開口部34Aを開閉可能に覆っているが、ドア本体は、例えば、着脱すること又はスライド移動すること等によって、収納凹部の開口部を開閉可能に覆うような他のドア本体でもよい。また、本発明の実施形態ではない参考例として、ドア本体50の裏面にリブ54が形成されない構成も採り得る。さらに、本発明の実施形態ではない参考例として、ドア本体を備えない車両用収納部構造も採り得る。
また、上記実施形態では、図1に示されるドアヒンジ52のヒンジピン52Cが収納凹部34の開口部34Aに対してドア幅方向外側の両サイドに配置されており、開口部34Aを収納物の出し入れ用として最大限利用する観点からはこのような配置が好ましい。しかし、ドアヒンジのヒンジピンの配置は、このような配置には限定されない。すなわち、ドアヒンジのヒンジピンは、例えば、収納凹部の内側に配置される等のような他の配置位置に設定されてもよい。
また、本発明の実施形態ではない参考例として、図4に示される縦置きの状態の板状部材44の下部が前壁部42の下部縦壁42Aに支持されかつドア本体50が閉位置にある状態で、板状部材44の上端の片面側がドア本体50の裏面に形成された突出部により支持される構成も採り得る。
また、上記実施形態の変形例として、板状部材の外縁部には、コーナ部のみに板状部材よりも軟質で弾性変形可能なクッションゴム等の弾性部材が取り付けられてもよい。また、他の変形例として、板状部材の外縁部の全周に亘って板状部材よりも軟質で弾性変形可能な弾性部材が取り付けられてもよい。さらに、板状部材の外縁部に弾性部材が取り付けられない構成も採り得る。
また、上記実施形態では、図5に示されるように、弾性部材としてのブッシュ46〜48には、突起部46A〜48Aが形成されており、このような構成が好ましいが、前記弾性部材に突起部が形成されない構成も採り得る。
また、上記実施形態の変形例として、板状部材のコーナ部に取り付けられる弾性部材(ブッシュ46)の突起部は、弾性部材単体で見た場合に例えば正面視で二等辺三角形の頂点を形成するように設定され、コーナ部の外周曲線に沿うように配置してもよい。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
14 インストルメントパネル(内装部材)
34 収納凹部
36 底壁部
40 後壁部(第一壁部)
40B 支持部
42 前壁部(第二壁部)
42A 下部縦壁
42B 棚部
42C 上部縦壁
44 板状部材
44A コーナ部
46 ブッシュ(弾性部材)
46A 突起部
47 ブッシュ(弾性部材)
47A 突起部
48 ブッシュ(弾性部材)
48A 突起部
50 ドア本体
54 リブ

Claims (3)

  1. 車両の内装部材に設けられて車両上方側へ向けて開口した収納凹部の底側を構成する底壁部と、
    前記底壁部に対し横置きの状態で載置可能な板状部材と、
    前記収納凹部の一部を構成し、前記底壁部の一端部から立設され、前記板状部材の一端を支持可能な支持部を車両上下方向中間部に備えた第一壁部と、
    前記収納凹部の一部を構成し、前記第一壁部の下部に対向して設けられて前記底壁部の他端部から車両上方へ向けて前記第一壁部に対し離間する側に傾斜することで縦置きの状態の前記板状部材の下部を対面状態で支持可能な下部縦壁と、前記下部縦壁の上端から前記第一壁部に対し離間する方向に延設されると共に前記板状部材の一端を前記第一壁部の前記支持部に支持させた状態で前記板状部材の他端を支持可能な棚部と、前記棚部における前記下部縦壁側とは反対側の端部から立設された上部縦壁と、を備えた第二壁部と、
    前記収納凹部の開口部を開閉可能に覆うドア本体と、
    前記ドア本体の裏面に形成され、縦置きの状態の前記板状部材の下部が前記第二壁部の前記下部縦壁に支持されかつ前記ドア本体が閉位置にある状態で前記板状部材の上端を挟持するリブと、
    を有する車両用収納部構造。
  2. 前記板状部材の外縁部には、少なくともコーナ部に前記板状部材よりも軟質で弾性変形可能な弾性部材が取り付けられ、前記コーナ部の全外面には前記弾性部材が被覆されている、請求項1記載の車両用収納部構造。
  3. 前記弾性部材には、突起部が形成されている、請求項記載の車両用収納部構造。
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