JP5760706B2 - 面状光源装置および表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、表示パネルを背面より照射する面状光源装置と、面状光源装置を備えた表示装置に関するものである。

表示装置は、表示パネルと表示パネルを背面より照射する光源装置を備えている。この光源装置として、高輝度、薄型化等が実現できるＬＥＤ（発光ダイオード：Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ：以下、ＬＥＤと称する）を用いた面状光源装置が多く使用されるようになってきた。また、ＬＥＤを駆動させるドライバについてはユーザー側（客先）で準備する事が多かったが、ユーザー側で設計する筐体を小さくできるため、近年では、ＬＥＤドライバを表示装置に内蔵する要求が高まってきている。

ここで、従来の表示装置について、図を用いて説明する。図８は、一般的な表示装置の分解斜視図である。図８に示すように、表示装置１０は、画像を表示する表示パネル２を背面から照射する面状光源装置３を備え、フロントフレーム１と面状光源装置３を構成するリアフレーム５とが係合して構成されている。

図９、図１０は、図８の表示装置を組立てた状態で裏面から見た従来の表示装置の要部拡大図である。以下、図面を参照しながら説明を行う。面状光源装置３を構成するリアフレーム５の内部には光源としてＬＥＤ（図示せず）が配置されている。ＬＥＤはフレキシブルプリント基板（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ Ｐｒｉｎｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ：以下、ＦＰＣと称する）に実装されている（本明細書において、ＬＥＤが実装されたＦＰＣをＬＥＤ−ＦＰＣと称する）。図９に示す通り、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が、リアフレーム５の裏面５１に粘着剤（図示せず）等により固定されている。また、リアフレーム５の裏面５１には、ＬＥＤに電源を供給し、駆動させるＬＥＤドライバ内蔵基板７が配置され、ＬＥＤドライバ内蔵基板７に実装されたＬＥＤドライバ用コネクタ７１にＬＥＤ−ＦＰＣ６が接続されている。また、図１０に示すように、フレームカバー４は、リアフレーム５の裏面５１に配置されたＬＥＤドライバ内蔵基板７を保護している。図１１、図１２は図９の表示装置を組立てた状態で、Ｂ−Ｂ方向からみた断面図であり、ＬＥＤ-ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１へ挿入時の様子を図示している。図１１に示すように、ＬＥＤ−ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２に挿入させる場合、ＬＥＤ−ＦＰＣ６を指８で掴んで、ＬＥＤ−ＦＰＣ６の端部６ｃをＬＥＤドライバ用コネクタ７１に挿入する。この場合、通常、ＬＥＤ−ＦＰＣ６を指で掴むためのゆるみ６ａを設けている。

しかし、ＬＥＤ−ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２に挿入する際、ＬＥＤ−ＦＰＣ６のゆるみ６ａを指８で掴み、目視でＬＥＤ−ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２に挿入させるため、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１に対する、ＬＥＤ−ＦＰＣ６の位置決めが困難となり、組立作業性が悪くなるという問題があった。また、ＬＥＤ−ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２に挿入する際、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１にＬＥＤ−ＦＰＣ６の端部６ｃが引っ掛かり、折れ曲がることによりＬＥＤ−ＦＰＣ６が断線およびＬＥＤ−ＦＰＣ６の端部６ｃが剥離するなどの問題があった。また、組立てた状態の表示装置において、ゆるみ６ａに他部材が引っ掛かりＬＥＤ−ＦＰＣ６が破損するといった問題や、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１から抜けるといった問題があった。また、組立てた状態の表示装置において、ゆるみ６ａにより見た目が悪くなってしまうことを防止するため、テープ等（図示せず）を用いてＬＥＤ−ＦＰＣ６をリアフレーム５に固定してしまうとコストアップしてしまうという問題があった。

また、図１２に示すように、ＬＥＤ−ＦＰＣ６にゆるみ６ａを設ける代わりに、ＬＥＤ−ＦＰＣ６より突出する取っ手６ｂを形成した場合、見た目が悪くなることを防止できるものの、取っ手６ｂに他部材が引っ掛かり、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１からＬＥＤ−ＦＰＣ６が抜けてしまい、パターン配線が断線するなどの問題があった。

そこで、特許文献１に記載された液晶表示装置によれば、下部シールドケース２１４に設けられたコネクタ露呈孔１３０６を通してフラットケーブル１４０２を挿入する構成となっており、このコネクタ露呈孔１３０６の一辺部に、コネクタ４０６のケーブル挿入孔５０２側に到る斜面を形成する延在部１４０４が設けられている。

特開平６−２６５９２１号公報（第７頁、第１４図）

しかしながら、特許文献１に記載された液晶表示装置は、フラットケーブル１４０２を斜面に沿ってコネクタ４０６に挿入する構造であり、コネクタ４０６とフラットケーブル１４０２の端部が接触してフラットケーブル１４０２が、破損するという問題があった。また、フラットケーブル１４０２を延在部１４０４に沿って曲げながら挿入させる必要があり、パターン配線の断線によりフラットケーブル１４０２が破損するという問題があった。

本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ＬＥＤ−ＦＰＣを搭載する面状光源装置および表示装置において、ＬＥＤ−ＦＰＣをＬＥＤドライバ用コネクタの挿入口に挿入する際に発生するＬＥＤ−ＦＰＣの破損を防止する面状光源装置および表示装置を提供する。

本発明の面状光源装置および表示装置は、光源と、光源が実装され、光源に電源を供給するＦＰＣ（フレキシブルプリント基板：Ｆｌｅｘｉｂｌｅ Ｐｒｉｎｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）と、光源およびＦＰＣを収納するリアフレームと、光源およびＦＰＣを収納するリアフレームの内面と反対側である裏面に配置され、ＦＰＣを接続させるコネクタを有するドライバ基板と、を備え、ＦＰＣは、光源が実装された光源実装部より延在する配線部を備え、リアフレームの内面に配置されるＦＰＣの配線部は、リアフレームの裏面側に突出した凸部の内部に収納され、配線部の端部は前記リアフレームに設けられた開口穴より裏面側に引き出されてコネクタと接続され、リアフレームは、裏面において、コネクタのＦＰＣの配線部の端部を挿入させる挿入口の近傍に挿入口の配置位置と略同じ高さで形成された突起部を備え、開口穴の端部および突起部の角部において、ＦＰＣとの対応箇所を曲面形状で形成し、突起部の上面には、ＦＰＣを配置する位置に対応して案内用の溝が形成され、溝にＦＰＣの配線部をスライドさせて、ＦＰＣの端部をコネクタの挿入口に挿入させることを特徴とする。

本発明によれば、ＬＥＤ−ＦＰＣを搭載する面状光源装置および表示装置において、ＬＥＤ−ＦＰＣをＬＥＤドライバ用コネクタの挿入口に挿入する際、ＬＥＤ−ＦＰＣが破損することを防止することができる。

本発明の表示装置を裏面からみた要部拡大図である。 ＬＥＤドライバ用コネクタ近傍の要部拡大図である。 図２のＡ−Ａ断面図を示す。 本発明の表示装置を裏面からみた要部拡大図である。 本発明の表示装置の断面図である。 本発明の表示装置を裏面からみた要部拡大図である。 本発明の表示装置の断面図である。 一般的な表示装置の分解斜視図である。 従来の表示装置を裏面から見た要部拡大図である。 従来の表示装置を裏面から見た要部拡大図である。 従来の表示装置の断面図である。 従来の表示装置の断面図である。

以下、本発明に適用可能な実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するためのものであり、本発明が以下の実施の形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、各実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。

実施の形態１．
図に従って、本発明の表示装置について説明する。図１は、本発明の実施の形態１における表示装置を裏面からみた要部拡大図である。なお、本発明の表示装置を表面より見た概略構成は、前述した図８で示す一般的な表示装置と同様であるため、説明は省略する。

図１に示すように、本発明の実施の形態１における表示装置１０は、面状光源装置３を構成する導光板、光を出射する光源としてのＬＥＤ（いずれも図示せず）およびＬＥＤを実装したＬＥＤ−ＦＰＣ６をリアフレーム５の内部に収納している。また、リアフレーム５の裏面５１には、ＬＥＤへ電源を供給し、ＬＥＤを駆動するドライバを内蔵したＬＥＤドライバ内蔵基板７を配置している。ＬＥＤドライバ内蔵基板７に形成されたＬＥＤドライバ用コネクタ７１に、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が接続されている。

図２にＬＥＤドライバ用コネクタ７１近傍の要部拡大図、図３に図２のＡ−Ａ断面図を示す。なお、図３（ａ）は、ＬＥＤ−ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１に接続する前の状態、図３（ｂ）はＬＥＤ−ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１に接続した状態の断面図を示している。図２、図３により、本発明の表示装置の構成をより詳細に説明する。リアフレーム５の内部において、ＬＥＤ−ＦＰＣ６の光源実装部は、リアフレーム５の光源配置側に位置決め固定（図示せず）されている。また、光源実装部より延在したＬＥＤ−ＦＰＣ６の配線部は、リアフレーム５の裏面５１側に設けた凸部５４の内側に両面テープ５４ａ等を用いて固定され、収納される。その際、凸部５４の高さは、ＬＥＤ−ＦＰＣ６と両面テープ５４ａの厚みを合わせた寸法よりも高く形成する。このように形成することで、ＬＥＤ−ＦＰＣ６がリアフレーム５よりも表示面側へ突出し、光学部材等を傷付けるという表示不具合を防止することができる。

また、ＬＥＤ−ＦＰＣ６の配線部は、凸部５４に沿って配置され、リアフレーム５の裏面５１に形成された開口穴５３より、裏面５１に引き出されている。引き出されたＬＥＤ−ＦＰＣ６の配線部の端部６ｃは、ドライバ用コネクタ７１の挿入口７２に挿入される。
リアフレーム５の裏面５１であって、開口穴５３とＬＥＤドライバ用コネクタ７１との間のドライバ用コネクタ７１の挿入口７２の近傍には、裏面５１側に突出する突起部５２が形成されている。図３（ｂ）に示すように、突起部５２は、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２の配置位置の高さと略同じ高さとなるよう、一体的に形成されている。また、突起部５２の上面５２ａは、ドライバ用コネクタ７１の挿入口７２と平行となる平面で形成されている。

次に、図３（ａ）、（ｂ）を用いて、本発明の実施の形態１におけるＬＥＤ−ＦＰＣ６とＬＥＤドライバ用コネクタ７１との接続方法を説明する。図３（ａ）において、ＬＥＤ−ＦＰＣ６は、リアフレーム５に設けられた開口穴５３より裏面５１に引き出され、突起部５２の裏面５１側の上面５２ａに配置される。図３（ｂ）に示すとおり、突起部５２の上面５２ａにおいて、矢印で示すＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２の方向に向かって平行な方向に、ＬＥＤ−ＦＰＣ６を指８でスライドさせることにより、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２にＬＥＤ−ＦＰＣ６の配線部の端部６ｃが他部材と接触することを防止することができるため、ＬＥＤ−ＦＰＣ６を簡単に挿入させることができる。したがって、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が他部材と接触して、折れ曲がることにより断線することや、ＬＥＤ−ＦＰＣ６の端部６ｃが剥離することを防止することができる。

上記説明したとおり、本発明の表示装置によれば、リアフレーム５の裏面に設けた突起部５２をＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２の配置位置の高さと略同じ高さとなるよう形成させている構成であり、上面５２ａにおいて、ＬＥＤ−ＦＰＣ６を指８でスライドさせることにより、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１の挿入口７２にＬＥＤ-ＦＰＣ６の配線部の端部６ｃが他部材と接触することを防止することができるため、ＬＥＤ−ＦＰＣ６を簡単に挿入させることができる。したがって、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が他部材と接触して破損することを防止できる。また、組み立て作業性を向上させることができる。また、組立てた状態の表示装置において、ＬＥＤ−ＦＰＣ６に、ゆるみ等がないため、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が他部材と接触してＬＥＤ−ＦＰＣ６が破損することや、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が挿入口７２より抜けることを防止できる。さらに、ＬＥＤ−ＦＰＣ６にゆるみ等を形成する必要がないため、コストを抑えることができる。

なお、ＬＥＤ−ＦＰＣ６をスライドさせる際にリアフレーム５の裏面５１に形成された開口穴５３の端部や突起部５２と接触することにより、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が削れてしまうことを防止するために、図３（ｂ）中５ｃで示す角部を曲面形状（Ｒ形状）としてもよい。ＬＥＤ−ＦＰＣ６と突起部５２または開口穴５３とが近接して配置される部分が曲面形状を有しているため、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が削れてしまうということを防止することができる。

また、本発明における表示装置は、図４の要部拡大図に示すように、リアフレーム５の裏面５１にフレームカバー４を備えてもよい。フレームカバー４により、リアフレーム５の裏面５１に配置されたＬＥＤドライバ内蔵基板７、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１、ＬＥＤ−ＦＰＣ６、開口穴５３（図２参照）等が覆われるため、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が他部材と接触することによりＬＥＤドライバ用コネクタ７１より抜ける、ＬＥＤ−ＦＰＣ６が破損するといった不具合を防止することができる。また、リアフレーム５の裏面に配置されている上記部材をフレームカバー４で覆うため、見た目が悪くならない表示装置となる。

なお、上記で示したリアフレーム５を金属製の薄板で形成すると、光源の熱を効率よく放熱することが可能である。また、突起部５２は絞りまたは折り曲げ形状とすると形成が容易となる。また、リアフレーム５を、樹脂を含む材料を用い成型で形成すると、形成が容易で軽量な表示装置を提供することができる。

実施の形態２．
図５は実施の形態２における表示装置の断面図である。実施の形態１では、リアフレーム５の裏面５１に突起部５２を設けたが、ＬＥＤドライバ用コネクタ７１と挿入口７２とが同じ高さとなるよう、図５に示す通り、リアフレーム５の裏面５１にガイド用スペーサ部材５５を配置することもできる。スペーサ部材５５を配置する構造のため、挿入口７２の高さに対応したスペーサ部材５５を配置することができ、挿入口７２の高さが変更された場合であっても、適宜調整することが可能である。なお、スペーサ部材５５の材料は限定されるものでなく、高さ調整が可能な材料であれば、種々変更可能である。なお、上記の構成以外は、実施の形態１と同様である。

実施の形態３．
図６は実施の形態３における表示装置の要部拡大図である。実施の形態１、２においては、リアフレーム５に突起部５２またはスペーサ部材５５を設ける構造であったが、本実施の形態３においては、図６に示す通り、突起部５２の上面５２ａにＬＥＤ−ＦＰＣ６の配置位置に対応した案内用の溝５２ｂを設ける。溝５２ｂは突起部５２に設けられた凹部とする。このような構造により、ＬＥＤ−ＦＰＣ６を案内溝５２ｂに対応させてスライドさせることができるため、より高精度な位置決めが可能となる。なお、図６では、突起部５２の上面５２ａに設ける構造を図示しているが、スペーサ部材５５にＬＥＤ−ＦＰＣ６の配置位置に対応した案内用の溝５２ｂを設ける構造であっても、同様の効果を得られる。なお、上記の構成以外は、実施の形態１、２と同様である。

実施の形態４．
図７は、実施の形態４における表示装置の断面図である。実施の形態１乃至３においては、ＬＥＤ−ＦＰＣ６をＬＥＤドライバ用コネクタ７１の方向に指８でスライドさせる構造であるが、ＬＥＤ−ＦＰＣ６から指８が離れてしまい、スライドできない場合がある。そこで、図７に示すとおり、ＬＥＤ−ＦＰＣ６上にストッパー６１を配置する。ストッパー６１を配置することにより、指８がＬＥＤ−ＦＰＣ６から離れることを防止し、ＬＥＤ−ＦＰＣ６をより確実にＬＥＤドライバ用コネクタ７１に挿入することができるため、組み立て作業性をより向上させることができる。

１ フロントフレーム、２ 表示パネル、３ 面状光源装置、 ４ フレームカバー、
５ リアフレーム、５１ 裏面、５２ 突起部、５２ａ 上面、 ５３ 開口穴、
５４ 凸部、５４ａ 両面テープ、 ５５ スペーサ部材、６ ＬＥＤ−ＦＰＣ、
６１ ストッパー、７ ＬＥＤドライバ内蔵回路基板、
７１ ＬＥＤドライバ用コネクタ、 ７２ 挿入口。

Claims (8)

1. 光源と、
   前記光源が実装され、前記光源に電源を供給するＦＰＣ（フレキシブルプリント基板：Ｆｌｅｘｉｂｌｅ Ｐｒｉｎｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）と、
   前記光源および前記ＦＰＣを収納するリアフレームと、
   前記光源および前記ＦＰＣを収納する前記リアフレームの内面と反対側である裏面に配置され、前記ＦＰＣを接続させるコネクタを有するドライバ基板と、を備え、
   前記ＦＰＣは、前記光源が実装された光源実装部より延在する配線部を備え、
   前記リアフレームの内面に配置される前記ＦＰＣの配線部は、前記リアフレームの前記裏面側に突出した凸部の内部に収納され、
   前記配線部の端部は前記リアフレームに設けられた開口穴より前記裏面側に引き出されて前記コネクタと接続され、
   前記リアフレームは、前記裏面において、前記コネクタの前記ＦＰＣの配線部の端部を挿入させる挿入口の近傍に前記挿入口の配置位置と略同じ高さで形成された突起部を備え、
   前記開口穴の端部および前記突起部の角部において、前記ＦＰＣとの対応箇所を曲面形状で形成し、
   前記突起部の上面には、前記ＦＰＣを配置する位置に対応して案内用の溝が形成され、
   前記溝に前記ＦＰＣの配線部をスライドさせて、前記ＦＰＣの端部を前記コネクタの前記挿入口に挿入させることを特徴とする面状光源装置。
2. 前記突起部は、前記リアフレームと一体的に形成され、前記リアフレームより突出していることを特徴とする請求項１に記載の面状光源装置。
3. 前記突起部は、前記リアフレームの裏面側に配置されたスペーサ部材であることを特徴とする請求項１に記載の面状光源装置。
4. 前記リアフレームは、樹脂を含む材料で形成されており、
   前記リアフレームの裏面側に形成される突起部が、成型で形成されることを特徴とする、請求項１または２に記載の面状光源装置。
5. 前記リアフレームは、金属を含む薄板で形成されており、
   前記リアフレームの裏面側に形成される前記突起部が、絞りまたは折り曲げ加工で形成されることを特徴とする、請求項１または２に記載の面状光源装置。
6. 前記リアフレームの裏面に前記コネクタ、前記突起部および前記開口穴を覆うフレームカバーをさらに備えたことを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の面状光源装置。
7. 前記光源がＬＥＤであることを特徴とする、請求項１乃至６のいずれか１項に記載の面状光源装置。
8. 請求項１乃至７のいずれか１項に記載の面状光源装置と対向して、画像を表示する表示素子を備えたことを特徴とする、表示装置。

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