JP5759046B1 - 鋼管杭の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】現場施工が容易であって強固な接続が可能な鋼管杭の接続構造を提供する。
【解決手段】上側の鋼管杭10の下端部に、上部が横に膨出した形状を有し下端面に開口した第1の切欠き12を周回方向複数箇所に設けるとともに、下側の鋼管杭20の上端部に、第1の切欠き12と周回方向同一位置であって、下部が横に膨出した形状を有し上端面に開口した第2の切欠き22を周回方向複数箇所に設け、第1の切欠き12と第2の切欠き22とが連接するように下側の鋼管杭20の上に上側の鋼管杭10を重ね合わせ、第1の切欠き12と第2の切欠き22とが連接してなる穴に、上部および下部が拡大した形状の連結部材を嵌め込むことにより、上下の鋼管杭10,20を連結固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として土木用に用いる鋼管杭の接続構造に関する。
上下の鋼管杭同士を接続する接続構造として、現場溶接が不要な継手であって、外径が鋼管杭の外径と同等の寸法である接続構造が提案されている(特許文献1参照)。その接続構造は、上下鋼管杭の接続端部に互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とをそれぞれ備え、雄雌円筒の先端側の嵌合面にそれぞれ相手側の嵌合面に遊合する円弧板状突起を、円周方向に交互に設けたものであり、雄円筒を雌円筒中に挿入後、上下杭を相互に軸周りに回動させて、前記円弧状突起を相互に噛み合せ、上下杭を接続する接続構造である。
この接続構造では、円弧板状突起の杭端側端面に相手方円筒に設けた円周溝と係合する印籠構造を設け、円弧板状突起の反杭端側の端面は上下杭接続後に相互に細隙を以て対向すると共に、接触により上下杭の鉛直方向力を伝達する杭軸直交面とし、上下杭に回転力を伝達するキー部材を雄雌円筒間に介装した鋼管杭接続構造である。
この鋼管杭接続構造は鋼管杭の外径から外方に突出する部分が全くなく優れているが、互いに係合する円弧状突起の係合部が端板の外周の長さの2分の1以下であり、構造がやや複雑である。
また、特許文献2には、杭の端部にある端板に複数の切欠きを設け、この切欠きに両端が拡大した接合部材を嵌合させることにより杭を連結固定する構造が開示されている。
この特許文献2は、主にコンクリート杭を対象とした接続構造であり、杭の表面部分のみしか接続されない。杭の奥側の部分を接続した例も記載されているが、打設したコンクリートが漏れ出る構造となっているなど、完成された技術ではない。
特許第4456427号公報 特開2008−267096号公報
本発明は、上記事情に鑑み、現場施工が容易であって強固な接続が可能な鋼管杭の接続構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の鋼管杭の接続構造は、
(A)上側の鋼管杭の下端部に、上部が横に膨出した形状を有し下端面に開口した第1の切欠きを周回方向複数箇所に設けるとともに、
下側の鋼管杭の上端部に、前記第1の切欠きと周回方向同一位置であって、下部が横に膨出した形状を有し上端面に開口した第2の切欠きを周回方向複数箇所に設け、
(B)第1の切欠きと第2の切欠きとが連接するように下側の鋼管杭の上に上側の鋼管杭を重ね合わせ、
(C)第1の切欠きと第2の切欠きとが連接してなる穴に、上部および下部が拡大した形状の連結部材を嵌め込むこと、
という3つの構成要素によって、上下の鋼管杭を連結固定することを特徴とする鋼管杭の接続構造である。
この接続構造によれば、現場施工が容易であって、鋼管杭の厚み全域にわたって強固に接続することも可能である。
また、本発明の鋼管杭の接続構造のうちの第1の接続構造は、
下側の鋼管杭の上端部の内壁面に沿う外壁面を有しその外壁面から外向きに突き出た突起部を周回方向複数箇所に設けた裏当て部材を備え、
下側の鋼管杭の上端部に、突起部を受け入れる第3の切欠きを周回方向複数箇所に設け、
上記突起部を第3の切欠きに差し込むことで裏当て部材を下側の鋼管杭に支持させて、
裏当て部材に、第1の切欠きと第2の切欠きとが連接してなる穴に嵌め込む連結部材の、内側への落下を防止させるものである。
鋼管杭は中空形状を有するため、連結部材が内側に落下してしまわぬよう落下防止用の裏当て部材を備えることが好ましい。
ここで、この裏当て部材を、例えば仮付け溶接で固定する方法が考えられるが、短い溶接は母材に割れなどの悪影響を及ぼす可能性があり、好ましくない。
これに対し、上記のように、裏当て部材に外向きの突起部を設け、下側の鋼管杭に上記の第3の切欠きを設けて、その突起部をその第3の切欠きに差し込むことで裏当て部材を下側の鋼管杭に支持させる構造を採用すると、裏当て部材の溶接は不要であって、裏当て部材の設置が容易であり、かつ鋼管杭の内側への連結部材の落下を防止することができる。
さらに、本発明の鋼管杭の接続構造のうちの第1の接続構造は、上記の下側の鋼管杭に設けられる上記第3の切欠きが、第2の切欠きの下部に繋がる切欠きである。
1つの切欠きの表側(鋼管杭の外壁面側)を連結部材の嵌め込み用の第2の切欠きとして使い、奥側(鋼管杭の内壁面側)を裏当て部材の突起部の差込用の第3の切欠きとして使う場合を考えると、連結部材の奥行き寸法を突起部の突出寸法分だけ狭める必要がある。このため十分な強度の接続構造を実現するために例えば鋼管杭や継手の厚みを増す必要があるなど、経済的に好ましくない。
上記のように、第3の切欠きを第2の切欠きの下部に繋げて形成すると、連結部材の嵌め込みと裏当て部材の突出部の差し込みとを同じ厚み内で上下に重ねることができ、接続強度を増すことができ、あるいは材料費を抑えることができる。
また、本発明の鋼管杭の第1の接続構造において、上記の裏当て部材を備えた場合に、その裏当て部材の突起部を第3の切欠きに嵌め込んだときに、その裏当て部材の外壁面が下側の鋼管杭の上端よりも上に突き出た位置まで広がり、下側の鋼管杭に上側の鋼管杭を重ね合わせる際の水平方向の位置合わせ用として作用するものであることが好ましい。
このように、裏当て部材を下側の鋼管杭の上端よりも上に突き出た位置まで広がる寸法とすることにより、この裏当て部材を、連結部材の内側への落下防止としての役割だけでなく、下側の鋼管杭に対する上側の鋼管杭の位置決めとしての役割りも担わせることができる。
また、本発明の鋼管杭の接続構造のうちの第2の接続構造は、下側の鋼管杭に設けられた第2の切欠きに嵌め込まれて下側の鋼管杭から上方に突き出て、下側の鋼管杭に上側の鋼管杭を重ね合わせたときの上側の鋼管杭に設けられた第1の切欠きに入り込むことにより、下側の鋼管杭に上側の鋼管杭を重ね合わせる際の周回方向の位置合わせ用として作用する案内部材を備たものである。
下側の鋼管杭に対する上側の鋼管杭の位置合わせ用として、例えば上側の鋼管杭の下端面と下側の鋼管杭の上端面に、ピン穴とこれに嵌合するピンを設けることなども考えられるが、上記の案内部材を備えると、鋼管杭に位置合わせのための特別な加工を施す必要がなく、その案内部材により位置合わせを行なうことができる。また、その案内部材は、位置合わせの後抜き取って、何度でも再利用することができる。
ここで、本発明の鋼管杭の第1の接続構造および第2の接続構造のいずれにおいても、上側の鋼管杭が、下端部に、円環形状であって一周に渡って内向きに突き出ることにより下端部の厚みを増し第1の切欠きが設けられた上側鋼管杭用継手が溶接されたものであり、下側の鋼管杭が、上端部に、円環形状であって一周に渡って内向きに突き出ることにより上端部の厚みを増し第2の切欠きが設けられた下側鋼管杭用継手が溶接されたものであることが好ましい。
このように上側の鋼管杭が上記の上側鋼管用継手を備え、かつ下側の鋼管杭が上記の下側鋼管用継手を備えると、第1の切欠きおよび第2の切欠きの奥行き寸法および連結部材の奥行き寸法を、鋼管杭の、継手以外の部分の本来の鋼管杭の厚みを越えた寸法とし、上下の鋼管杭の接続強度をさらに高めることができる。
さらに、本発明の鋼管杭の第1の接続構造および第2の接続構造のいずれにおいても、上側の鋼管杭に設けられた第1の切欠きがT字形をなすとともに下側の鋼管杭に設けられらた第2の切欠きが逆T字形をなし、連結部材が、互いに連接した第1の切欠きと第2の切欠きとの双方からなる穴に合致した工字形であることが好ましい。
第1の切欠きは、上部が横に膨出した形状であって、T字形、逆L字形、ギボウシ形、コケシ形、P字形、Y字形、その他これらに類似する形状(第2の切欠きの場合は、これらの上下逆向きの形状)など、いずれの形状でもよい。実用的には、第1の切欠きおよび第2の切欠きの形状、並びに連結部材の形状はなるべく簡単な形状で、加工が容易な形状が好ましく、杭に作用する曲げ荷重に耐えるとともに、鋼管杭に作用する捩りモーメントを伝達するに十分な寸法であればよい。
そして、力学的特性や加工技術を考慮した最適な設計としては、第1の切欠きがT字形(第2の切欠きは逆T字形)であって、それらを連接して工字形の穴を形成し、連結部材はこの穴と同形の工字形を有するものとするのがよい。本発明における第1および第2の切欠き並びに連結部材の具体的な形状や寸法については、鋼管杭の使用目的、鋼管杭に掛かる荷重、その他の条件に応じて、当業者が容易に設計することが出来る。
さらに、本発明の鋼管杭の第1の接続構造および第2の接続構造のいずれにおいても、第1の切欠きと第2の切欠きとの双方からなる穴に嵌め込まれた連結部材の脱落を防止する手段を備えることが好ましい。
第1および第2の切欠きが連接することにより形成される穴に嵌め込まれた連結部材が脱落するのを防止する手段を講じておくと、杭打ち作業中や後日の不慮の事故を予防して、所期の性能維持を図ることが出来る。例えば、このような連結部材の脱落防止手段としては、接着剤の使用、ねじ、キー、かしめ、またはコッタ等の公知の構造を付加する手段、上記の穴と連結部材の寸法に締め代を付して連結部材を穴の中に圧入して緊結する手段、内部スプリット構造等を付加する手段、薄板バンド等により端板外周を被覆する手段、その他、公知の手段を用いることが出来る。
この場合、薄板バンド等によって端板外周を被覆する手段以外の手段は、杭外径から外方に突出する部分がない構造とすることができる。端板の外周に薄板バンドを取り付けて上下の鋼管杭の接続部分外周を被覆する場合は、厚さ6mm以下の薄鋼板のリング状のバンドを用い、この薄鋼板を皿ビス止めとすることによって、鋼管杭外径より外方に突出する接続部分の寸法が土木用杭としての制限内であることを満足することができる。
本発明では鋼管杭の接続部の外径が所要の制限値以内であり、接続部が鋼管杭の曲げ荷重に対する十分な強度を備えると共に鋼管杭の捩りモーメントを充分に伝達する構造を有しており、さらに、鋼管杭の沈設施工現場での上下の鋼管杭の接続が容易であり、土木工事用の鋼管杭の接続構造として最適である。
本発明によれば、土木工事用の鋼管杭の接続構造として簡易な構造で、現場溶接を必要とせず、現場施工も容易であり、接続部の外径が所要要件を充足し、力学的に優れた接続構造を提供することが出来た。
上下の鋼管杭の接続部分の分解斜視図である。 図1に示す円A,円Bの部分の部分拡大図である。 図1に示す案内部材と連結部材の拡大図である。 下杭の切欠きに案内部材を嵌め込んだ状態における、上杭と下杭とを別々に示した斜視図である。 図4に示す円C,円Dの部分の拡大図である。 下杭に上杭を重ね合わせた状態を示す斜視図である。 図6に示す円Eの部分の拡大図である。 位置を合わせて重ねられた上杭と下杭により形成された工字形の穴の1つに連結部材が途中まで嵌め込まれている状態を示す斜視図である。 図8に示す円Fの部分の拡大図である。 上杭の下端部および下杭の上端部を平面に展開して、それらの一部分を別々に示した図である。 図10のA−A矢視断面図である。 上杭の下端部および下杭の上端部を平面に展開し正しく位置決めされた状態に重ね合わせて、それらの一部分を示した図である。 図12のB−B矢視断面図である。 落下防止リングの斜視図である。 上杭と下杭との接続部分の展開図である。 図15のC−C矢視断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、上下の鋼管杭の接続部分の分解斜視図である。
ここには、上側の鋼管杭(以下、「上杭」と略記する)10と、下側の鋼管杭(以下、「下杭」と略記する)20と、裏当て部材30と、案内部材40と、連結部材50とが示されている。ここで、上杭10は、この図1に示す部分よりもさらに上まで延びているが、ここにはその上杭10の下端近傍部分のみ示されている。また、これと同様に、下杭20は、さらに下まで延びているが、ここには下杭20の上端近傍部分のみ示されている。さらに、案内部材40および連結部材50は、それぞれ複数個ずつ用いられるが、ここには、代表的に1個ずつ示されている。
上杭10は、その下端部に継手10Aを備えている。この継手10Aは溶接部11で一周に渡って溶接されている。この上杭10の継手10Aには下端面に開口した切欠き12が周回方向複数箇所に設けられている。これらの切欠き12は本発明にいう第1の切欠きの一例に相当する。また、この継手10Aは本発明にいう上側鋼管杭用継手の一例に相当する。
また、下杭20は、その上端部に継手20Aを備えている。この継手20Aは、溶接部21で一周に渡って溶接されている。この下杭20の継手20Aには、上端面に開口した切欠き22が周回方向複数箇所に設けられている。これらの切欠き22は、本発明にいう第2の切欠きの一例に相当する。また、この継手20Aは本発明にいう下側鋼管杭用継手の例に相当する。
また、本実施形態では、平鋼を円環形状に成形した裏当て部材30が備えられている。この裏当て部材30は、上杭10と下杭20の接続部分の内側に配置される。この裏当て部材30は、その外壁面30aが下杭20の上端部(すなわち継手20A)の内壁面20bに沿う寸法に形成されている。詳細は後述するが、下杭20の上に上杭10を乗せると、上杭10と下杭20の切欠き12,22が互いに連接してそこに穴が形成され、その穴に連結部材50が嵌め込まれる。裏当て部材30は、穴に嵌め込まれた連結部材50が鋼管杭の内側に落下するのを防止する部材である。
案内部材40は、下杭20の上に上杭10を重ねる前に下杭20の切欠き22に嵌め込まれて上方に突出し、下杭20の上に上杭10を重ねた際に上杭10の切欠き12にも入り込むことで、下杭20と上杭10の周回方向の位置合わせの役割りを担っている部材である。
さらに、連結部材50は、上下の切欠き12,22の組により形成される穴に嵌め込まれて、上下の杭10,20を接続する役割を担っている。
図2は、図1に示す円A,円Bの部分の拡大図である。
図2(A)には、円環形状の裏当て部材30の一部分が示されいる。
本実施形態における裏当て部材30には、周回方向3箇所にボルト用のネジ穴31(図1参照)が形成されていて、各ネジ穴31には、図2(A)に示すように、ボルト32が螺入している。そして、そのボルト32の頭部32aが、裏当て部材30の外周面30aから外向きに突き出た状態となっている。この外周面30aから外向きに突き出た状態のボルト32の頭部32aは、本発明にいう突起部の一例に相当する。
また、図2(B)に示すように、下杭20の上端部には、裏当て部材30の突起部(ボルト32の頭部32a)に対応する、周回方向3箇所に、切欠き22の下部に繋がる切欠き23が形成されている。この切欠き23は、本発明にいう第3の切欠きの一例に相当する。
裏当て部材30の突起部(ボルト32の頭部32a)をこの切欠き23に差し込むと、裏当て部材30が下杭20に支持される。そしてこの裏当て部材30は、下杭20の上に上杭10を重ねることにより形成される、上下の切欠き12,22が連接してなる穴に、連結部材50を嵌め込んだときに、その連結部材50が杭の内側に落下してしまうことを防止している。
また、図2(B)に示すように、下杭20の上端部に形成された、上下に繋がる2つの切欠き22,23のうちの、裏当て部材30支持用の切欠き23を除くもう一方の切欠き22は、上端面に開いた上部22aと、その上部22aと比べ横に膨出した形状の下部22bとからなる切欠きである。本実施形態では、この切欠き22は具体的には逆T字形をなしている。
また、上杭10の下端部に形成されている切欠き12は、図2(B)に示す切欠き22を逆向きにしたT字形の切欠きである。ただし上杭10には、図2(B)に示すもう1つの切欠き23に相当する切欠きは不要である。上杭10の下端部に形成された切欠き12と下杭20の上端部に形成された切欠き22は、周回方向について互いに同一の位置に同数形成されている。したがって、下杭20に上杭10を重ね合わせると、上下の切欠き12,22を合わせた工字形の穴が形成されることになる。
図3は、図1に示す案内部材と連結部材の拡大図である。
図3(A)に示す案内部材40は、その下部については下杭20の切欠き22に嵌め合う形状となっている。この案内部材40は、下杭20の切欠き22に嵌め合わせたときに、その案内部材40の上部が下杭20から上方に突き出る長さとなっている。そしてその下杭20から上方に突き出る部分が上側ほど狭まった楔形となっている。この案内部材40は、後に示すように、下杭20の上に上杭10を重ねるときに下杭20に対する上杭10の周回方向の位置合わせ用である。この案内部材40は、数個(例えば3個)用意され、下杭20に上杭10を重ね合わせるにあたり、下杭20の数か所(例えば3箇所)の切欠き22に嵌め込まれて位置合わせ用として用いられる。上杭10が下杭20の上に位置を合わせて重ね合わされた後、抜き取られる。
図3(B)の連結部材50は、下杭20の上に上杭10を位置を合わせて重ね合わせたときに形成される、2つの切欠き12,22が連接してなる穴に嵌め込まれる部材であり、その穴と同じく、上部50aおよび下部50bが、中央部50cと比べ拡大した形状となっている。本実施形態では、上杭10の切欠き12がT字形、下杭20の切欠き22が逆T字形になっている。したがって、それら双方の切欠き12,22を合わせると工字形となり、これに合わせて、連結部材50もその穴と同じ工字形となっている。この連結部材50は、その穴の数、すなわち、切欠き12の数、あるいは切欠き22の数と同数用いられる。この連結部材50が全周にわたって嵌め込まれると、上杭10と下杭20が強固に接続される。
以下、図面を参照しながら、上杭10と下杭20との接続の手順を追ってさらに説明する。
図4は、下杭の切欠きに案内部材を嵌め込んだ状態における、上杭と下杭とを別々に示した斜視図である。また、図5は、図4に示す円C,円Dの部分の拡大図である。尚、裏当て部材30(図1参照)を取り付けると案内部材40の一部が隠れてしまうため、ここでは裏当て部材の図示は省略している。
また、図6は、下杭に上杭を重ね合わせた状態を示す斜視図、図7は図6に示す円Eの部分の拡大図である。
ここでは、図4に示すように、下杭20の切欠き22のうちの周回方向3箇所に案内部材40が嵌め込まれている。この案内部材40の上部は下杭20の上端面からさらに上に突き出ている。この上に突き出た部分は、楔形状を有し下杭20の上に上杭10が重ねられたときの案内として作用する。
案内部材40に案内させながら、下杭20の上に上杭10を、図6に示すように重ね合わせると、上杭10の切欠き12と下杭20の切欠き22とにより、図7に示すような工字形の穴60が形成される。案内部材40は、その工字形の穴60のうちの下杭20の切欠き22に嵌め合わされ、上部が上杭10の切欠き12に入り込んだ状態となる。
上杭10と下杭20とが、図6,図7に示されているように位置を合わせて重ね合された後、案内部材40は、工字形の穴60から抜き取られる。ただし、この抜き取りにより上杭10と下杭20の位置がずれてしまわないように、空いている工字形の穴60のいくつかに連結部材50を嵌め込んでから、案内部材40を抜き取ることが好ましい。
図8は、位置を合わせて重ねられた上杭と下杭により形成された工字形の穴の1つに連結部材が途中まで嵌め込まれている状態を示す斜視図である。また図9は、図18に示す円Fの部分の拡大図である。
下杭20の上に上杭10が位置を合わせて重ねられると、上述の通り、上杭10の切欠き12と下杭20の切欠き22とにより、工字形の穴60が形成される。連結部材50は、その工字形の穴60と形が合った工字形であり、図8,図9に示すように工字形の穴60に嵌め込まれる。
図10は、上杭の下端部および下杭の上端部を平面に展開して、それらの一部分を別々に示した図である。
また、図11は、図10のA−A矢視断面図である。
さらに、図12は、上杭の下端部および下杭の上端部を平面に展開し正しく位置決めされた状態に重ね合わせて、それらの一部分を示した図である。
さらに、図13は、図12のB−B矢視断面図である。
ただし、図10,図11は、下杭20に裏当て部材30のボルト32の頭部32aが差し込まれる切欠き23が形成されている部分を展開して示しているのに対し、図12,図13は、その切欠き23が形成されていない部分を展開して示している。
図10,図11には下杭20の切欠き22の下に繋がるもう1つの切欠き23が示されている。この切欠き23は、本実施形態では、下杭20の上端部の周回方向3箇所に設けられている(図1参照)。この切欠き23は、図11に示すように、連結部材50の嵌め込み用の切欠き22の下部の、奥側(下杭20の内壁面側)の一部に繋がっている切欠きである。この切欠き23には、裏当て部材30の突起部(ボルト32の頭部32a)が差し込まれる。この裏当て部材30は、その外周面30aが、下杭20の上端部の内周面に沿う形状である。また、図10,図11に示すように、裏当て部材30の外周面30aは、ボルト32の頭部32aと切欠き23に差し込んだ状態において下杭20の上端よりも上に突き出た位置まで広がっている。これにより、この裏当て部材30は、下杭20に上に上杭10を重ね合わせる際の水平方向の位置合わせ用としても作用している。すなわち、下杭20の上に上杭10を重ね合わせる際は、図12,図13に示すように、裏当て部材30と案内部材40とにより、上杭10が、下杭20に対し、水平方向についても周回方向についても正しく位置決めされた状態で、下杭20の上に重ね合わされることになる。
尚、図11,図13に示す裏当て13,24は溶接部11,21の裏当てであり、本実施形態における裏当て部材30とは異なる部材である。
以上で本発明の第1実施形態の説明を終了し、次に本発明の第2実施形態を説明する。以下の第2実施形態の説明にあたっては、第1実施形態と共通の点については、図示および説明を省略し、相違点のみについて説明する。
図14は、落下防止リングおよび皿ビスの斜視図である。ただし、皿ビス72については代表的に1個のみ示している。
また、図15は、上杭と下杭との接続部分の展開図、図16は、図15のC−C矢視断面図である。ただし、図16においては、いくつかの部品を分解して示している。
この第2実施形態の、上述の第1実施形態との相違点は、落下防止リング70を備えていることと、連結部材50に、その落下防止リング70をビス止めするためのネジ穴51が設けられている点である。これらの点以外については、上述の第1実施形態と同一である。
図14に示す落下防止リング70は厚さ6mm以下の平鋼を円環形状に成形したものであって、周回方向に複数の皿ビス孔71が形成されている。本実施形態では、この皿ビス孔71のピッチ間隔は上杭10の切欠き12と下杭20の切欠き22とからなる穴60の1つおきの間隔、すなわち、その穴60に嵌め込まれる連結部材50の配列のピッチの2倍の間隔である。この落下防止リング70は、図15に示すように、穴60に嵌め込まれた連結部材50を外側から覆うように配置され、1つおきの連結部材50のネジ穴51を利用して、皿ビス72により固定される。この落下防止リング70は、下杭20の上に上杭10を重ねる前に、下杭20の外周に外装しておき、上杭10を上に重ね、さらに連結部材50を嵌め込んだ後に、連結部材50を覆うように配置して皿ビス72で固定する。
尚、ここでは、落下防止リング70の皿ビス孔71のピッチは連結部材50のピッチの2倍であって1つおきの連結部材50にネジ止めされる旨説明したが、この落下防止リング70を一周全ての連結部材50にネジ止めするように構成してもよく、あるいは、もっとピッチを粗くして、周回方向について例えば3〜4箇所のみで固定してもよい。
尚、この落下防止リング70は一例であって、前述のように公知の様々な落下防止手段を採用してもよい。例えば前述の第1実施形態において、上下の切欠き12,22からなる穴60に圧入する寸法の連結部材50を用意して穴60に圧入することで連結部材50の落下を防止してもよい。
また、ここで説明した穴60および連結部材50の形状も一例であって、前述の様々な形状のものを採用してもよい。
尚、第2実施形態の、ここでの説明を省略した点については、前述の第1実施形態と同一である。
10 上杭
10A,20A 継手
11,21 溶接部
12,22,23 切欠き
13,24 裏当て
20 下杭
20b 内壁面
22a,50a 上部
22b,50b 下部
30 裏当て部材
30a 外壁面
31,51 ネジ穴
32 ボルト
32a ボルトの頭部
40 案内部材
50 連結部材
50c 中央部
60 工字形の穴
70 落下防止リング
71 皿ビス孔
72 皿ビス

Claims (6)

  1. 上側の鋼管杭の下端部に、上部が横に膨出した形状を有し下端面に開口した第1の切欠きを周回方向複数箇所に設けるとともに、
    下側の鋼管杭の上端部に、前記第1の切欠きと周回方向同一位置であって、下部が横に膨出した形状を有し上端面に開口した第2の切欠きを周回方向複数箇所に設け、
    前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとが連接するように前記下側の鋼管杭の上に前記上側の鋼管杭を重ね合わせ、
    前記第1の切欠きと該第2の切欠きとが連接してなる穴に、上部および下部が拡大した形状の連結部材を嵌め込むことにより、上下の鋼管杭を連結固定することを特徴とする鋼管杭の接続構造であって、
    下側の鋼管杭の上端部の内壁面に沿う外壁面を有し該外壁面から外向きに突き出た突起部を周回方向複数箇所に設けた裏当て部材を備え、
    下側の鋼管杭の上端部に、前記第2の切欠きの下部に繋がり前記突起部を受け入れる第3の切欠きを周回方向複数箇所に設け、
    前記突起部を前記第3の切欠きに差し込むことで前記裏当て部材を前記下側の鋼管杭に支持させて、
    該裏当て部材に、前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとが連接してなる穴に嵌め込む連結部材の、内側への落下を防止させることを特徴とする鋼管杭の接続構造。
  2. 前記裏当て部材の外壁面が、前記突起部を前記第3の切欠きに嵌め込んだときに、前記下側の鋼管杭の上端よりも上に突き出た位置まで広がり、該下側の鋼管杭に前記上側の鋼管杭を重ね合わせる際の水平方向の位置合わせ用として作用するものであることを特徴とする請求項1記載の鋼管杭の接続構造。
  3. 上側の鋼管杭の下端部に、上部が横に膨出した形状を有し下端面に開口した第1の切欠きを周回方向複数箇所に設けるとともに、
    下側の鋼管杭の上端部に、前記第1の切欠きと周回方向同一位置であって、下部が横に膨出した形状を有し上端面に開口した第2の切欠きを周回方向複数箇所に設け、
    前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとが連接するように前記下側の鋼管杭の上に前記上側の鋼管杭を重ね合わせ、
    前記第1の切欠きと該第2の切欠きとが連接してなる穴に、上部および下部が拡大した形状の連結部材を嵌め込むことにより、上下の鋼管杭を連結固定する鋼管杭の接続構造であって、
    前記第2の切欠きに嵌め込まれて前記下側の鋼管杭から上方に突き出て、該下側の鋼管杭に前記上側の鋼管杭を重ね合わせたときの前記第1の切欠きに入り込むことにより、該下側の鋼管杭に該上側の鋼管杭を重ね合わせる際の周回方向の位置合わせ用として作用する案内部材を更に備えたことを特徴とする鋼管杭の接続構造。
  4. 前記上側の鋼管杭が、下端部に、円環形状であって一周に渡って内向きに突き出ることにより該下端部の厚みを増し前記第1の切欠きが設けられた上側鋼管杭用継手が溶接されたものであり、前記下側の鋼管杭が、上端部に、円環形状であって一周に渡って内向きに突き出ることにより該上端部の厚みを増し前記第2の切欠きが設けられた下側鋼管杭用継手が溶接されたものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の鋼管杭の接続構造。
  5. 前記第1の切欠きがT字形をなすとともに前記第2の切欠が逆T字形をなし、前記連結部材が、互いに連接した前記第1の切欠きと前記第2の切欠との双方からなる穴に合致した工字形であることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の鋼管杭の接続構造。
  6. 前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとの双方からなる穴に嵌め込まれた前記連結部材の脱落を防止する手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の鋼管杭の接続構造。
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