JP6492886B2 - 杭継手装置 - Google Patents
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Description
一方、特許文献2が開示する杭頭結合構造は、既製杭の上端板に固定される基板と、基板から突設された補強鉄筋とを有する。
また、特許文献1が開示する杭の継手構造では、内リングの凹部は周方向に連続的に延在しており、2つの杭が相対回転可能である。このため、連結された杭を地中に回転させながら押し込むには他の部材が必要になる。
一方、特許文献2が開示する杭頭結合構造では、基板及び補強鉄筋によって、上部構造体と杭との間の接合強度が増大されており、地震時には杭に大きな曲げモーメントが作用する。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、例えば地震時に、杭に作用する曲げモーメントを低減可能な新規な杭継手装置を提供することにある。
環形状を有し、杭の端部に固定可能な第1固定部材と、
環形状を有し、前記第1固定部材と同軸に配置可能な第2固定部材と、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の外周に沿って配置可能な少なくとも1つの連結部材と、
前記第1固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第1凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第1凸部と、
前記第2固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第2凸部と、
を備え、
前記複数の第1凸部が前記複数の第1凹部に挿入され且つ前記複数の第2凸部が前記複数の第2凹部に挿入された組み立て状態で前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が変化することを許容するように、前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の形状、寸法又は配置が決定されている。
前記複数の第1凸部は、前記第1固定部材に螺合可能な複数のボルトによって構成され、
前記複数の第2凸部は、前記第2固定部材に螺合可能な複数のボルトによって構成され、
前記複数の第1凹部及び複数の第2凹部のうち一方又は両方は、前記第1固定部材又は前記第2固定部材の軸線方向に沿ってそれぞれ延在する複数の長孔によって構成されている。
一方、第1凹部又は第2凹部が長孔によって構成されているので、簡単な構成にて確実に、第1固定部材と第2固定部材との間の距離又は角度を適当な大きさに規制することができる。
前記組み立て状態において、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の周方向にて前記複数の第1凹部の位置と前記複数の第2凹部の位置が相互に異なるように、前記連結部材での前記複数の第1凹部及び前記複数の第2凹部の位置が決定されている。
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち一方は、前記第1固定部材又は前記第2固定部材に螺合可能な複数のボルトによって構成され、
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち他方は、前記第1固定部材、前記第2固定部材又は前記連結部材と一体に形成された突起によって構成されている。
環形状を有し、前記第1固定部材と前記第2固定部材の間に同軸に配置可能な中間部材と、
前記少なくとも1つの連結部材を前記中間部材に固定するための複数のボルトと、
を更に備え、
前記少なくとも1つの連結部材は複数の前記連結部材によって構成され、
前記複数の第1凸部は、前記第1固定部材又は前記複数の連結部材とそれぞれ一体に形成された複数の突起によって構成され、
前記複数の第2凸部は、前記第2固定部材又は前記複数の連結部材とそれぞれ一体に形成された複数の突起によって構成されている。
前記複数の突起は、前記複数のボルトよりも大きな横断面積を有し、
前記複数の突起は、前記第1固定部材又は前記第2固定部材の軸線方向にて相対変位可能に前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部に挿入されている。
前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が大きくなるほど、前記複数の第1凸部又は前記複数の第2凸部に作用する摩擦力が大きくなるように、前記複数の第1凸部、前記複数の第1凹部、前記複数の第2凸部又は前記複数の第2凹部の形状が決定されている。
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち一方又は両方は複数のボルトによって構成され、
前記組み立て状態において、前記複数のボルトの頭部と対向する前記少なくとも1つの連結部材の各々の外面は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の軸線方向に対し傾斜している。
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち一方又は両方は複数の突起によって構成され、
前記組み立て状態において、前記複数の突起と対向する前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の底面は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の軸線方向に対し傾斜している。
前記第1凹部又は前記第2凹部の内部に配置され、前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が大きくなるほど大きな反力を発生させる弾性部材を更に備える。
前記弾性部材はエラストマによって構成されている。
上記構成(11)によれば、エラストマによって構成された弾性部材を第1凹部又は第2凹部の内部に配置することで、第1凹部又は第2凹部の内部に異物が進入することが防止される。これによって、第1凹部又は第2凹部に対する第1凸部又は第2凸部の相対的な変位が、異物によって阻害されることが防止される。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
複数の杭2は、例えば、鉛直方向に配列されて列をなし、複数の杭2によって構成される列が水平方向に離間して並列に配置されている。
なお本明細書において、括弧の前の符号は、括弧内の符号のうち1つ以上を指すときに用いられる。
第1固定部材12は、例えば鋼製であり、環形状を有し、杭2の端部に固定可能である。なお、第1固定部材12が杭2の端部に固定可能であるとは、第1固定部材12が杭2の端部を構成している場合も含むものとする。
第2固定部材14は、例えば鋼製であり、環形状を有し、第1固定部材12と同軸に配置可能である。なお、第2固定部材14も、杭2の端部を構成していてもよい。
複数の第2凸部20は、第2固定部材14の径方向に沿って、第2固定部材14及び連結部材16のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部24にそれぞれ挿入可能である。
なお引き抜き力は、上部構造体3が倒れようとするときに一部の列の杭2に作用し、曲げモーメントは、上部構造体3が水平方向に変位するときに全ての列の杭2に作用する。
この場合、図5に例示したように、杭継手装置10a〜10kによって相互に連結された2つの杭2が相互に離れたり又は傾くことができ、例えば地震時に、第1固定部材12及び第2固定部材14が固定された2つの杭2に作用する引き抜き力や曲げモーメントを低減することができる。
また、第1凹部22に第1凸部18がそれぞれ挿入され、第2凹部24に第2凸部20がそれぞれ挿入されているので、例えば杭打機を用いて、杭継手装置10a〜10kによって連結された複数の杭2を回転させながら地中に押し込むことができる。
この構成では、例えば地震時に、上部構造体3が倒れようとしても第2固定部材14に対し第1固定部材12が離れることができ、第1固定部材12が固定された杭2に作用する引き抜き力を低減することができる。
またこの構成では、例えば地震時に、上部構造体3が水平方向に揺れても第2固定部材14に対し第1固定部材12が傾くことができ、第1固定部材12が固定された杭2、第2固定部材14が固定されたパイルキャップ4a、及び、パイルキャップ4aに接合された基礎梁4bに作用する曲げモーメントを低減することができる。
幾つかの実施形態では、図8及び図9に示したように、複数の第1凹部22及び複数の第2凹部24のうち一方は長孔22a,24aによって構成され、他方は丸孔によって構成される。
上記構成によれば、複数の第1凹部22及び複数の第2凹部24のうち一方を丸孔によって構成したことで、杭2の軸線方向での連結部材16の長さを短くすることができ、連結部材16の加工が容易になる。
上記構成によれば、第1凹部22の位置と第2凹部24の位置が周方向にて異なっているので、第1凸部18を構成するボルト18aと第2凸部20を構成するボルト20aが相互に干渉することを防止することができる。また、第1固定部材12又は第2固定部材としての端板42の厚さを薄くすることができ、軽量化による作業効率の向上及び材料費削減を図ることができる。
上記構成によれば、複数の第1凸部18又は複数の第2凸部20が複数のボルト18a,20aによって構成されているので、簡単な構成にて確実に、連結部材16を第1固定部材12又は第2固定部材14に固定することができる。
また、図10、図11及び図20に示したように、複数の第1凹部22及び複数の第2凹部24のうち一方を丸孔によって構成することで、図8及び図9の場合と同様に、杭2の軸線方向での連結部材16の長さを短くすることができ、連結部材16の加工が容易になる。
そして、複数の第1凸部18は、第1固定部材12又は複数の連結部材16とそれぞれ一体に形成された複数の突起18b,18cによって構成され、複数の第2凸部20は、第2固定部材14又は複数の連結部材16とそれぞれ一体に形成された複数の突起20b,20cによって構成される。
また上記構成によれば、2つの杭2に引き抜き力又は曲げモーメントが作用するとき、突起18b,18c,20b,20cは第1凹部22b,22c又は第2凹部24b,24cに対し相対変位可能であるので、第1固定部材12と第2固定部材14との間の距離又は角度が変化し、突起18b,18c,20b,20cが第1凹部22b,22c又は第2凹部24b,24cの周縁に衝突したとき、突起18b,18c,20b,20cに剪断荷重が作用する。このとき、2つの突起18b,18cから連結部材16に作用する荷重は互いに逆方向であり、又は、2つの突起20b,20cに作用する荷重は互いに逆方向であるため、2つの突起18b,18cの間、又は、2つの突起20b,20cの間に位置する複数のボルト30には剪断荷重が作用しない。このため、中間部材28を固定するための複数のボルト30として、第1凸部18又は第2凸部20を構成するボルト18a,20aに比べて低強度のボルトを用いることができる。また、ボルト30に剪断力が作用しないので、杭継手装置10f,10gは高い信頼性を有する。
なお本明細書では、裁頭四角錐形状は角柱形状に含まれるものとする。
幾つかの実施形態では、図10に示したように、連結部材16に形成された第1凹部22b又は第2凹部24bは、連結部材16を貫通し、連結部材16の内面及び外面に開口する。
この構成によれば、第1凹部22b又は第2凹部24bが連結部材16の外面に開口していないので、第1凹部22b又は第2凹部24bの内部に異物が進入することが防止される。これによって、第1凹部22b又は第2凹部24bに対する突起18b,20bの相対的な変位が、異物によって阻害されることが防止される。
この構成によれば、エラストマによって構成された弾性部材32を第1凹部22又は第2凹部24の内部に配置することで、第1凹部22又は第2凹部24の内部に異物が進入することが防止される。これによって、第1凹部22又は第2凹部24に対する第1凸部18又は第2凸部20の相対的な変位が、異物によって阻害されることが防止される。
幾つかの実施形態では、図22に示したように、杭2がSC杭2aの場合、補強バンド46に代えて、コンクリート40の全体が外殻鋼管48によって覆われ、端板42が外殻鋼管48に溶接される。
なお、既製杭2の構成は上記構成に限定されることはない。
上記構成によれば、連結部材16が杭2の径方向にて杭2の中間部52の外周よりも内側に配置されるので、杭2を孔に挿入するときに、孔の壁面と連結部材16が摺動することが防止され、孔に対し杭2を容易に挿入することができる。
幾つかの実施形態では、第1固定部材12と第2固定部材14との間の距離又は角度の変化を許容するように、複数のボルト18a,20a,30の締め付けトルクが設定される。
2 杭(既製杭)
2a SC杭
2b PRC杭
2c PHC杭
3 上部構造体
4a パイルキャップ
4b 基礎梁
5 上部構造体
10(10a〜10l) 杭継手装置
12 第1固定部材
14 第2固定部材
16 連結部材
18 第1凸部
18a ボルト
18b,18c 突起
20 第2凸部
20a ボルト
20b,20c 突起
22 第1凹部
22a 長孔
22b,22c 溝
24 第2凹部
24a 長孔
24b,24c 溝
25 底面
26 鉄筋
27 底面
28 中間部材
30 ボルト
32 弾性部材
40 コンクリート
42 端板
44 PC鋼棒
46 補強バンド
48 外殻鋼管
49 鋼管
50 杭の端部
52 杭の中間部
Claims (11)
- 環形状を有し、杭の端部に固定可能な第1固定部材と、
環形状を有し、前記第1固定部材と同軸に配置可能な第2固定部材と、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の外周に沿って配置可能な少なくとも1つの連結部材と、
前記第1固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第1凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第1凸部と、
前記第2固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第2凸部と、
を備え、
前記複数の第1凸部が前記複数の第1凹部に挿入され且つ前記複数の第2凸部が前記複数の第2凹部に挿入された組み立て状態で前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が変化することを許容するように、前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の形状、寸法又は配置が決定され、
前記複数の第1凸部は、前記第1固定部材に螺合可能な複数のボルトによって構成され、
前記複数の第2凸部は、前記第2固定部材に螺合可能な複数のボルトによって構成され、
前記複数の第1凹部及び複数の第2凹部のうち一方又は両方は、前記第1固定部材又は前記第2固定部材の軸線方向に沿ってそれぞれ延在する複数の長孔によって構成されていることを特徴とする杭継手装置。 - 前記組み立て状態において、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の周方向にて前記複数の第1凹部の位置と前記複数の第2凹部の位置が相互に異なるように、前記連結部材での前記複数の第1凹部及び前記複数の第2凹部の位置が決定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の杭継手装置。 - 環形状を有し、杭の端部に固定可能な第1固定部材と、
環形状を有し、前記第1固定部材と同軸に配置可能な第2固定部材と、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の外周に沿って配置可能な少なくとも1つの連結部材と、
前記第1固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第1凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第1凸部と、
前記第2固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第2凸部と、
を備え、
前記複数の第1凸部が前記複数の第1凹部に挿入され且つ前記複数の第2凸部が前記複数の第2凹部に挿入された組み立て状態で前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が変化することを許容するように、前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の形状、寸法又は配置が決定され、
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち一方は、前記第1固定部材又は前記第2固定部材に螺合可能な複数のボルトによって構成され、
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち他方は、前記第1固定部材、前記第2固定部材又は前記連結部材と一体に形成された突起によって構成されている
ことを特徴とする杭継手装置。 - 環形状を有し、杭の端部に固定可能な第1固定部材と、
環形状を有し、前記第1固定部材と同軸に配置可能な第2固定部材と、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の外周に沿って配置可能な少なくとも1つの連結部材と、
前記第1固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第1凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第1凸部と、
前記第2固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第2凸部と、
環形状を有し、前記第1固定部材と前記第2固定部材の間に同軸に配置可能な中間部材と、
前記少なくとも1つの連結部材を前記中間部材に固定するための複数のボルトと、
を備え、
前記複数の第1凸部が前記複数の第1凹部に挿入され且つ前記複数の第2凸部が前記複数の第2凹部に挿入された組み立て状態で前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が変化することを許容するように、前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の形状、寸法又は配置が決定され、
前記少なくとも1つの連結部材は複数の前記連結部材によって構成され、
前記複数の第1凸部は、前記第1固定部材又は前記複数の連結部材とそれぞれ一体に形成された複数の突起によって構成され、
前記複数の第2凸部は、前記第2固定部材又は前記複数の連結部材とそれぞれ一体に形成された複数の突起によって構成されている
ことを特徴とする杭継手装置。 - 前記複数の突起は、前記複数のボルトよりも大きな横断面積を有し、
前記複数の突起は、前記第1固定部材又は前記第2固定部材の軸線方向にて相対変位可能に前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部に挿入されている
ことを特徴とする請求項4に記載の杭継手装置。 - 環形状を有し、杭の端部に固定可能な第1固定部材と、
環形状を有し、前記第1固定部材と同軸に配置可能な第2固定部材と、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の外周に沿って配置可能な少なくとも1つの連結部材と、
前記第1固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第1凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第1凸部と、
前記第2固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第2凸部と、
を備え、
前記複数の第1凸部が前記複数の第1凹部に挿入され且つ前記複数の第2凸部が前記複数の第2凹部に挿入された組み立て状態で前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が変化することを許容するように、前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の形状、寸法又は配置が決定され、
前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が大きくなるほど、前記複数の第1凸部又は前記複数の第2凸部に作用する摩擦力が大きくなるように、前記複数の第1凸部、前記複数の第1凹部、前記複数の第2凸部又は前記複数の第2凹部の形状が決定されている
ことを特徴とする杭継手装置。 - 前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち一方又は両方は複数のボルトによって構成され、
前記組み立て状態において、前記複数のボルトの頭部と対向する前記少なくとも1つの連結部材の各々の外面は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の軸線方向に対し傾斜している
ことを特徴とする請求項6に記載の杭継手装置。 - 前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部のうち一方又は両方は複数の突起によって構成され、
前記組み立て状態において、前記複数の突起と対向する前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の底面は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の軸線方向に対し傾斜している
ことを特徴とする請求項6に記載の杭継手装置。 - 環形状を有し、杭の端部に固定可能な第1固定部材と、
環形状を有し、前記第1固定部材と同軸に配置可能な第2固定部材と、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の外周に沿って配置可能な少なくとも1つの連結部材と、
前記第1固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第1凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第1凸部と、
前記第2固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第2凸部と、
を備え、
前記複数の第1凸部が前記複数の第1凹部に挿入され且つ前記複数の第2凸部が前記複数の第2凹部に挿入された組み立て状態で前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が変化することを許容するように、前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の形状、寸法又は配置が決定され、
前記第1凹部又は前記第2凹部の内部に配置され、前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が大きくなるほど大きな反力を発生させる弾性部材を更に備える
ことを特徴とする杭継手装置。 - 前記弾性部材はエラストマによって構成されている
ことを特徴とする請求項9に記載の杭継手装置。 - 環形状を有し、杭の端部に固定可能な第1固定部材と、
環形状を有し、前記第1固定部材と同軸に配置可能な第2固定部材と、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の外周に沿って配置可能な少なくとも1つの連結部材と、
前記第1固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第1凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第1凸部と、
前記第2固定部材及び前記少なくとも1つの連結部材のうち一方から突出し、他方に設けられた複数の第2凹部にそれぞれ挿入可能な複数の第2凸部と、
を備え、
前記複数の第1凸部が前記複数の第1凹部に挿入され且つ前記複数の第2凸部が前記複数の第2凹部に挿入された組み立て状態で前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が変化することを許容するように、前記複数の第1凹部又は前記複数の第2凹部の形状、寸法又は配置が決定され、
前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の距離又は角度が大きくなるほど、前記複数の第1凸部又は前記複数の第2凸部に作用する摩擦力が大きくなるように、前記複数の第1凸部、前記複数の第1凹部、前記複数の第2凸部又は前記複数の第2凹部の形状が決定されている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、7、8、9又は10に記載の杭継手装置。
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