JP6238695B2 - 鋼管矢板基礎工法 - Google Patents

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本発明は、先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法に関する。
当該鋼管矢板基礎工法においては、施工対象地盤の状況や、施工の状況によっては、鋼管矢板本管が、計画位置に対してズレ(芯ずれや、傾斜や、回転等)を生じた状態に設置されることがある。そして、複数本の鋼管矢板本管のズレが累積されると、最後の閉合用鋼管矢板本管を設置する際に問題となる。
つまり、図5(c)に示すように、閉合用の鋼管矢板本管P2を打設する位置の両側に既に打設されている鋼管矢板本管P1どうしの間隔Lが、計画(図5(a)参照)よりも広くなっている場合には、閉合用の鋼管矢板本管P2は、隣接鋼管矢板本管P1の矢板継手j1と噛み合う際に、閉合用の鋼管矢板本管P2の矢板継手j2どうしが拡径方向(離間する方向)に引っ張られて、その方向が長径となる楕円形に変形しながら設置される。
また、図5(b)に示すように、前記鋼管矢板本管P1どうしの間隔Lが、計画(図5(a)参照)よりも狭くなっている場合には、打設に伴って、閉合用の鋼管矢板本管P2は、隣接鋼管矢板本管P1の矢板継手j1から縮径方向の押圧力を受け、その方向が短径となる楕円形に変形しながら設置される。
従来、この種の鋼管矢板基礎工法としては、ズレを生じた鋼管矢板本管は、引き抜いて、再度打設する方法で対処したり、各鋼管矢板本管の設置時に、ズレ防止治具を用意して、それに鋼管矢板本管を沿わせながら打設することで対処していた(例えば、特許文献1参照)が、何れの方法においても、極めて施工手間が掛かる問題があり、現実的には、閉合用以外の鋼管矢板本管は通常の打設を行って、上述のような閉合用鋼管矢板本管の変形を許容しながら鋼管矢板基礎外郭を形成することも少なくなかった。
また、その場合、先行して建て込まれた鋼管の上端部に、次の鋼管の下端部を連結しながら、順次、建て込んで閉合用鋼管矢板本管を構成するのに、先行の鋼管は、既に打設済みの両側方の隣接鋼管矢板本管の上端部と同レベルまで打設されるから、上述のように楕円形に変形していることがある。従って、その上に次の鋼管を連結する時には、突き合わせ端部の目違いを調整する必要がある。
従来の目違い調整は、これから連結する鋼管の下端部を、既に建て込まれている鋼管の上端部の断面変形形状に合わせて変形させる方法で実施されていた。
特開2000−257065号公報(〔請求項1〕、段落番号〔0004〕〜〔0006〕、図1)
上述した従来の鋼管矢板基礎工法によれば、施工手間の軽減を図るために閉合用鋼管矢板本管の変形を許容して施工を進めるとしても、上下に鋼管を連結する度に、吊り下げ状態で不安定な上の鋼管の下端部を、設置済みの鋼管の断面形状に合わせて変形させる必要があり、上下鋼管どうしの連結作業に手間が掛かる問題がある。
また、このような連結作業は、鋼管どうしの連結手法として突き合わせ端部どうしを溶接によって連結する場合には適用できるものの、例えば、鋼管の端部にネジ嵌合式の鋼管継手を備えたものどうしを連結する手法においては、継手断面形状が真円形状を保持していることが必要条件となることから適用できず、鋼管どうしの連結手法によっては採用できない問題点もある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、上下の鋼管どうしを鋼管継手で連結する場合であっても、鋼管どうしを迅速に効率よく連結できる鋼管矢板基礎工法を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
前記鋼管継手は前記鋼管に溶接固定された凸型鋼管継手と、これと連結する凹型鋼管継手と、からなり、
先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、前記鋼管の上端部に設けられた前記凸型鋼管継手または前記凹型鋼管継手の連結後に外表面を形成する外周の長径部分を加圧して鋼管継手の変形を矯正するところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、その鋼管継手の変形を矯正するから、真円状態を維持しやすくなり、上に連結する鋼管の鋼管継手との連結を、より確実に且つ迅速に実施することができる。
また、鋼管継手の変形の矯正については、対象の鋼管が、既に建て込まれているから地盤支持力を確保でき、安定した状態で矯正作業を実施することが可能で、正確且つ効率よく変形矯正を行える。
本発明の第2の特徴構成は、先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
前記鋼管継手は前記鋼管に溶接固定された凸型鋼管継手と、これと連結する凹型鋼管継手と、からなり、
先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、前記鋼管の上端部に設けられた前記凸型鋼管継手または前記凹型鋼管継手の連結後に外表面を形成する外周の長径部分を加圧して鋼管継手の変形を矯正するところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、その鋼管継手の変形を矯正するから、真円状態を維持しやすくなり、上に連結する鋼管の鋼管継手との連結を、より確実に且つ迅速に実施することができる。
また、鋼管継手の変形の矯正については、対象の鋼管が、既に建て込まれているから地盤支持力を確保でき、安定した状態で矯正作業を実施することが可能で、正確且つ効率よく変形矯正を行える。
本発明の第3の特徴構成は、先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、円弧中央部とその両端の仮固定部とからなる円弧状の反力保持部材の一対を鋼管の上端部に設置した鋼管継手の短径部分の外周面に仮固定部を仮溶接し、円弧中央部と鋼管の上端部に設置した鋼管継手の間に楔部材を打ち込むことで鋼管継手の変形を矯正するところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、鋼管に対する加圧を、前記楔部材と、前記反力確保部材とを使用して行うから、大がかりな装置を使用せずに、鋼管継手の形状矯正をコンパクトな装備で実施できる。
操作の具体例としては、鋼管の外周面との間に楔部材を打ち込む為の隙間を空けた状態に反力確保部材を鋼管に固定しておき、反力確保部材と鋼管との間に楔部材を打ち込むことで、楔部材による押圧力を鋼管の外周面に作用させ、形状の矯正を図る簡単な操作が一例として挙げられる。
更には、反力確保部材は、鋼管に固定して楔部材の押圧反力を確保するものであるから、周囲の作業足場への荷重負担を軽減でき、鋼管矢板基礎外郭の作業設備全体の簡略化によって工事のコストダウンを図ることができる。
本発明の第4の特徴構成は、先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、円弧中央部とその両端の仮固定部とからなる円弧状の反力保持部材の一対を鋼管継手の短径部分から鋼管の長手方向に移動した位置の鋼管の外周面に仮固定部を仮溶接し、円弧中央部と鋼管の間に楔部材を打ち込むことで鋼管継手の変形を矯正するところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、鋼管に対する加圧を、前記楔部材と、前記反力確保
部材とを使用して行うから、大がかりな装置を使用せずに、鋼管継手の形状矯正をコンパ
クトな装備で実施できる。
操作の具体例としては、鋼管の外周面との間に楔部材を打ち込む為の隙間を空けた状態
に反力確保部材を鋼管に固定しておき、反力確保部材と鋼管との間に楔部材を打ち込むこ
とで、楔部材による押圧力を鋼管の外周面に作用させ、形状の矯正を図る簡単な操作が一
例として挙げられる。
更には、反力確保部材は、鋼管に固定して楔部材の押圧反力を確保するものであるから
、周囲の作業足場への荷重負担を軽減でき、鋼管矢板基礎外郭の作業設備全体の簡略化に
よって工事のコストダウンを図ることができる。
鋼管矢板基礎外郭の形成状況を示す斜視図 鋼管を示す斜視図 鋼管継手を示す一部切欠斜視図 矢板継手を示す断面図 閉合用の鋼管矢板本管の設置状況を示す平面図 鋼管の矯正状況を示す説明図 別実施形態での鋼管の矯正状況を示す説明図 別実施形態での鋼管の矯正状況を示す説明図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図1は、本発明の鋼管矢板基礎工法の一実施形態を示しており、複数の鋼管矢板本管Pを、環状に打設することで、鋼管矢板基礎Kを形成する為の鋼管矢板基礎外郭1を形成している状況を示している。
鋼管矢板基礎外郭1は、先行して地盤に設置した鋼管矢板本管P1の矢板継手j1に、後から設置する鋼管矢板本管P1の矢板継手j1を嵌め合わせながら建て込んで鋼管矢板本管P1どうしを連結状態に設置し、順次、複数の鋼管矢板本管P1を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管P2を設置することで、環状の閉合構造が構成されている。
鋼管矢板本管Pは、縦に複数の鋼管2を連設して構成してあり、先行して地中に建て込まれた鋼管2の上端部に、次の鋼管2の下端部を連結しながら、順次、建て込む方法で設置される。
鋼管2は、図2に示すように、鋼管部2Aの両端に、管軸芯方向に連結する別の鋼管2との鋼管継手3をそれぞれ溶接によって取り付けて構成してあると共に、鋼管2の両側面のほぼ全長にわたって、矢板継手jをそれぞれ溶接によって取り付けて構成してある。
鋼管継手3は、図3に示すように、鋼管2の一端部(例えば、下端部)に設けられるリング状の凹型鋼管継手3Aと、鋼管2の他端部(例えば、上端部)に設けられて前記凹型鋼管継手3Aと嵌合連結可能な構造をもつリング状の凸型鋼管継手3Bとがある。
これら凹型鋼管継手3Aと凸型鋼管継手3Bとは、管径方向の内外に重なる状態で嵌合できるように構成してあり、互いの摺接面で対向する状態にそれぞれ周溝4,5が構成してある。これら両周溝4,5に亘って介在可能なキー部材6が設けてあり、このキー部材6を両周溝4,5に亘って位置させることで、凹型鋼管継手3Aと凸型鋼管継手3Bとの管軸芯方向への相対移動を規制するロック状態にすることができ、対応する鋼管2どうしを抜け止め状態に連結することができる。
矢板継手jは、本実施形態においては、図4に示すように、管軸芯方向視での断面形状が「C」字形状の鋼材で構成してあるものを例に挙げて説明している。
また、矢板継手jは、鋼管2の両側面にそれぞれ溶接によって取り付けてある。
断面「C」字形状の開口部7は全長にわたって設けられており、スリットSを構成している。図5に示すように、このスリットSを通して、隣接させる鋼管2の矢板継手jどうしが嵌合することで、互いの鋼管2は連結される。
具体的には、既に打設されている鋼管矢板本管Pの矢板継手jの直上に、これから打設する鋼管2の矢板継手jの下端部を対向配置させて、上述のように両矢板継手jの端部どうしを嵌合させ、その嵌合状態を維持しながら鋼管2を打設することで、全長にわたって矢板継手jどうしを嵌合連結することができる。
尚、上下に連結する鋼管2の連結作業は、径方向に隣接する設置済みの鋼管矢板本管Pの上端部レベルで実施される。
また、図には示さないが、嵌合済みの矢板継手jどうしの内部には、両鋼管矢板本管Pどうしの良好な連結状態を維持できるように、例えば、セメントミルク等の充填材が充填される。
尚、閉合用の鋼管矢板本管P2の打設予定位置の両側方に既に設置されている鋼管矢板本管P1どうしの間隔Lが、計画値と異なっている場合には、その打設予定位置に強制的に閉合用の鋼管矢板本管P2を打設するに伴って、閉合用の鋼管2には、矢板継手j2を通して径方向の外力が作用して、図5に示すように、楕円形状に変形することがある。
前記間隔Lが計画値より大きければ、閉合用の鋼管矢板本管P2は、両矢板継手j2が離間する方向に引っ張られて変形し(図5(c)参照)、逆に、間隔Lが計画地より小さければ、閉合用の鋼管矢板本管P2は、両矢板継手j2が近接する方向に押圧されて変形する(図5(b)参照)。
本実施形態の鋼矢板基礎工法においては、先行して建て込まれた鋼管2の上端部に設けられた凸型鋼管継手3Bが、図6に示すように、径方向に変形している場合、上方に次の鋼管2を連結する前に、凸型鋼管継手3Bの変形を矯正して、上方に連結する鋼管2の下端部の凹型鋼管継手3Aの形状(真円形状)に合わせた後、連結作業に入る。
凸型鋼管継手3Bの変形の矯正は、長径方向の外方側から、油圧ジャッキ等の押圧装置11によって圧力を加えることで実施するもので、長径寸法と、短径寸法とを計測しながら加圧し、両者が同じ寸法になるまで継続する。この加圧によって、凸型鋼管継手3Bは、真円状態に矯正される。
押圧装置11による押圧は、凸型鋼管継手3Bに対して直接に実施すること以外にも、凸型鋼管継手3Bに隣接する鋼管部2Aの上端部に対して実施することで、間接的に凸型鋼管継手3Bを真円状態に矯正するものであってもよい。
当該実施形態の鋼矢板基礎工法によれば、変形している鋼管継手3の長径方向の外方側から圧力を加えることで、リング形状の特性を利用して、長径を本来の半径に縮めると共に、短径を本来の半径に拡げることができ、簡単に且つ短時間での矯正を実現することができる。
その結果、上下の鋼管2の鋼管継手3どうしを迅速に効率よく嵌合連結できるようになる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉
鋼管継手3は、先の実施形態で説明した凹型鋼管継手3Aと凸型鋼管継手3Bとの組み合わせに限定されるものではなく、例えば、螺合自在な雄ネジと雌ネジを各別に備えた一対の鋼管継手3で構成してあってもよい。
また、鋼管2に対する上下の配置に関しては、上端側が凸型鋼管継手3Bで下端側が凹型鋼管継手3Aであることに替えて、上端側が凹型鋼管継手3Aで下端側が凸型鋼管継手3Bで構成してあってもよい。
〈2〉
鋼管継手3に対する変形の矯正は、先の実施形態で説明したように、鋼管継手3の長径方向の外方側から内方側に向けて押圧力を作用させる方法に限るものではなく、例えば、鋼管継手3の内空部において、短径方向の内方側から外方側へ押圧力を作用させる方法であってもよい。
また、鋼管継手3に直接的に押圧力を作用させることに替えて、鋼管部2Aに押圧力を作用させて、間接的に鋼管継手3の変形を矯正する方法であってもよい。
〈3〉
鋼管2への加圧は、先の実施形態で説明した油圧ジャッキ等の押圧装置によって実施する方法に限るものではなく、例えば、図7、図8に示すように、円弧状の反力確保部材8と、楔部材9とを用いて実施するものであってもよい。
反力確保部材8は、図に示すように、両端部に、鋼管継手3(又は、鋼管部2A)の外周面に対する仮固定部8aを備えた円弧状部材で構成してある。反力確保部材8は、単体で、充分な剛性を備えており、両仮固定部8aを、鋼管継手3(又は、鋼管部2A)の外周面に溶接によって仮固定した状態で、円弧中央部8bと、鋼管継手3(又は、鋼管部2A)の外周面との間に、楔部材9の打ち込み用の隙間10が形成されるように寸法設定してある。
楕円形を円形に矯正する場合は、仮固定部8aを、鋼管継手3(又は、鋼管部2A)の短径外周部に仮固定し、前記隙間10に楔部材9を打ち込むことで、鋼管継手3(又は、鋼管部2A)の長径方向に沿って楔部材9からの押圧力が作用し、長径を縮径させることで真円状態に矯正することができる。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1 鋼管矢板基礎外郭
2 鋼管
3 鋼管継手
8 反力確保部材
9 楔部材
j 矢板継手
P 鋼管矢板本管
P2 閉合用の鋼管矢板本管

Claims (4)

  1. 先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
    前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
    前記鋼管継手は前記鋼管に溶接固定された凸型鋼管継手と、これと連結する凹型鋼管継手と、からなり、
    先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、前記鋼管の上端部に設けられた前記凸型鋼管継手または前記凹型鋼管継手の連結後に外表面を形成する外周の長径部分を加圧して変形を矯正する鋼管矢板基礎工法。
  2. 先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
    前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
    前記鋼管継手は前記鋼管に溶接固定された凸型鋼管継手と、これと連結する凹型鋼管継手と、からなり、
    先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、上端部に前記凸型鋼管継手または前記凹型鋼管継手が溶接固定された前記鋼管の外周であって鋼管継手の長径部分から鋼管の長手方向に移動した位置を加圧して変形を矯正する鋼管矢板基礎工法。
  3. 先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
    前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
    先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、円弧中央部とその両端の仮固定部とからなる円弧状の反力保持部材の一対を鋼管の上端部に設置した鋼管継手の短径部分の外周面に仮固定部を仮溶接し、円弧中央部と鋼管の上端部に設置した鋼管継手の間に楔部材を打ち込むことで鋼管継手の変形を矯正する鋼管矢板基礎工法。
  4. 先行して地盤に設置した鋼管矢板本管の矢板継手に、後から設置する鋼管矢板本管の矢板継手を嵌め合わせながら建て込んで前記鋼管矢板本管どうしを連結状態に設置し、順次、前記複数の鋼管矢板本管を環状配置となるように連設し、最後に閉合用の鋼管矢板本管を設置することで環状に閉合させた鋼管矢板基礎外郭を形成する鋼管矢板基礎工法であって、
    前記閉合用の鋼管矢板本管は、縦に連設する複数の鋼管で構成すると共に、先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手に、次の鋼管の下端部に設けられた鋼管継手を連結しながら、順次、建て込む方法で設置し、
    先行して建て込まれた鋼管の上端部に設けられた鋼管継手が、径方向に変形している場合、連結前に、円弧中央部とその両端の仮固定部とからなる円弧状の反力保持部材の一対を鋼管継手の短径部分から鋼管の長手方向に移動した位置の鋼管の外周面に仮固定部を仮溶接し、円弧中央部と鋼管の間に楔部材を打ち込むことで鋼管継手の変形を矯正する鋼管矢板基礎工法。
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