JP5623839B2 - 補修管用分岐継手とその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設管の内面を樹脂製などの更生管で補修して成る補修管に対して、新たに分岐管(以下、取付管という)を取付けるための補修管用分岐継手とその施工方法に関するものである。
従来、既設管(例えば、ガス管など)の内面を樹脂製などの更生管で補修した補修管に対して、取付管を取付けるための分岐継手(補修管用分岐継手)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この分岐継手は、補修管に開削した挿通孔に挿通される継手管と、この継手管の外周面に嵌着されたシールゴムとを有している。そして、この継手管の上記した挿通孔へ挿通される端部には、膨出部が形成され、シールゴムは、膨出部よりも細い継手管の中間部分に外嵌されている。
特許第3450886号公報
上記した従来の補修管用分岐継手は、継手管の膨出部と、シールゴムが外嵌された中間部とを、順番に挿通孔を通して補修管の内部へ挿入し、シールゴムを挿通孔の位置に保持した状態で継手管を引き上げ、シールゴムの位置を相対的にズラせることにより、膨出部によってシールゴムを拡径し、拡径されたシールゴムと膨出部とによって挿通孔を密封するようにしている。このため、挿通孔は、その径を、膨出部及びシールゴムによって密封可能な大きさにまで広げなければならず、結果として、挿通孔の径が継手管の中間部の径よりもかなり大きくなってしまい、その分、補修管の強度が低下し、また、継手管の取付強度やシールゴムによる挿通孔の密封性が弱くなるという問題があった。
反対に、挿通孔の径をより小さくしようとすると、挿通孔を介して上記の作業を行うことができなくなり、補修管に接続された最寄りのマンホール等から継手管の取付作業を行わなければならなくなるので、施工作業性が著しく低下するなどの問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、補修管に開削する挿通孔の径をより小さく抑えると共に、施工を容易化することができる補修管用分岐継手とその施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、既設管の内周面に更生管を付設して成る補修管を分岐するための補修管用分岐継手であって、前記補修管に開削された挿通孔へ外方から挿入配置可能な継手管と、前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部と、前記挿通孔の内側に位置するように前記サドル部に形成された開口部分またはその周辺部分に対して、前記継手管の前記挿通孔への差込部またはその周辺部分を結合可能な結合部とを備えると共に、少なくとも、前記サドル部と前記補修管との間に介在されて、前記挿通孔の周囲を取囲むシール材と、該シール材が間に介在された状態で前記サドル部を前記補修管の内面に圧着させることにより挿通孔の周囲をシール状態に保持可能なシール保持部とを備え、前記サドル部が、外部から前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入し得る大きさまたは形状に変形可能または分解可能で、且つ、前記補修管の内部にて、前記挿通孔を覆い得る大きさまたは形状に復帰可能または組立可能に構成されたものに関する。
そして、請求項の発明は、上記において、前記結合部が、前記サドル部の開口部分またはその周辺部分と、前記継手管の差込部またはその周辺部分との間に設けられた、締結固定部、接着固定部、連結具を用いた連結部、サドル部の変形または分解組立構造を利用した挟着固定部のいずれかであることを特徴とする。
請求項の発明は、上記において、前記シール保持部が、前記挿通孔の周縁部に対し、前記補修管の外方から直接係止可能、または、補助部材を介して間接的に係止可能に、前記継手管に設けられた保持突起であることを特徴としている。
請求項の発明は、上記において、前記シール保持部、前記補修管の内周面に対する前記サドル部及び前記シール材の圧着状態を調整可能なシール調整部を取付け得るようにしたことを特徴とする。
請求項の発明は、上記において、前記シール材が、前記補修管の内周面に対して最適なシール状態を確保可能な最適シール状態確保部を備え、該最適シール状態確保部が、少なくとも、前記補修管の内周面へ向け一体に突出形成されて、前記挿通孔の周囲を取囲むように連続する環状の突条部を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、上記各請求項において、前記サドル部が、前記挿通孔を通過可能な大きさの複数の分割片に分割されると共に、複数の分割片が、連結部によって変形・復帰可能に連結され、または、着脱部によって分解・組立可能に構成されたことを特徴とする。
また、本発明は、既設管の内面を更生管で補修した補修管に挿通孔を開削し、該挿通孔に補修管用分岐継手を取付ける補修管用分岐継手の施工方法において、前記補修管用分岐継手が、前記挿通孔に挿通する継手管と、前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部とを備え、前記サドル部を前記挿通孔へ挿入可能な大きさに変形または分解する変形工程または分解工程と、変形工程または分解工程で変形または分解されたサドル部を、前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入する挿入工程と、挿入工程で補修管の内部へ挿入されたサドル部を復元する復元工程と、復元工程で復元されたサドル部を、補修管の内面に当接する当接工程と、当接工程で補修管の内面に当接されたサドル部と前記継手管とを結合する結合工程と、結合工程で継手管と結合されたサドル部が、間にシール材を介在した状態で前記補修管の内面に圧着されるようにすることにより、挿通孔の周囲をシール状態に保持する圧着工程とを備えたものに関する。
そして、請求項6〜請求項9の発明は、上記において、それぞれ、請求項1の結合部、請求項2のシール保持部、請求項3のシール調整部、請求項4の最適シール状態確保部を用いることを特徴とする。
(1)発明の補修管用分岐継手は、上記構成により、以下の作用効果を得ることができる。即ち、挿通孔の内側に位置するようにサドル部に形成された開口部分またはその周辺部分と、継手管の挿通孔への差込部またはその周辺部分とを、結合部によって簡単に結合することができる。この際、シール保持部によって、シール材が間に介在された状態でサドル部を補修管の内面に圧着させることにより挿通孔の周囲をシール状態に保持することができる。そして、サドル部を、外部から挿通孔を通して補修管の内部へ挿入し得る大きさまたは形状に変形可能または分解可能で、且つ、補修管の内部にて、挿通孔を覆い得る大きさまたは形状に復帰可能または組立可能に構成したことにより、補修管に開削する挿通孔の径を継手管の径に対して相対的に小さくしても、挿通孔を通して補修管の内部へサドル部を挿入することが可能となるので、挿通孔による補修管の強度低下を防止することができる。また、挿通孔へサドル部を簡単に挿入することができるので、挿通孔開削現場において、そのまま補修管用分岐継手の施工を行うことが可能となる。以って、施工を容易に行うことができて、施工作業性の低下を防止することができる。
)請求項の発明によれば、上記構成により、以下の作用効果を得ることができる。即ち、結合部を締結固定部とすることにより、単純な捩じ込み操作によって短時間のうちに締結固定を行うことができる。また、捩じ込み力の設定、調整によって、補修管の内面に対するサドル部及びシール材の圧着状態を調節することができる。結合部を接着固定部とすることにより、簡単確実に接着固定することができる。結合部を、連結具を用いた連結部とすることにより、確実な結合状態を得ることができる。結合部をサドル部の変形または分解組立構造を利用した挟着固定部とすることにより、連結具などを用いずに、連結具を用いた連結部とほぼ同等の結合状態を得ることができる。これにより、コストを抑えつつ、施工性を向上することができる。
)請求項の発明によれば、上記構成により、以下の作用効果を得ることができる。即ち、シール保持部として継手管に設けられた保持突起が、補修管の外方から、挿通孔の周縁部に直接係止、または、補助部材を介して間接的に係止することにより、保持突起とサドル部とで補修管を挟着しつつ、補修管の内面にサドル部及びシール材を圧着させることができる。また、保持突起と挿通孔の周縁部との間に補助部材を介在させることにより、補助部材でサドル部を引上げて、補修管の内面に対するサドル部及びシール材の圧着状態を確保することができる。
)請求項の発明によれば、上記構成により、以下の作用効果を得ることができる。即ち、シール保持部シール調整部を取付けることにより、補修管の内周面に対するサドル部及びシール材の圧着状態を調整することが可能となる。これにより、補修管の肉厚が異なっていた場合や、更生管の内面に凹凸等があったような場合であっても、シール調整部を取付けることによって状況に応じた施工を行うことが可能となる。
)請求項の発明によれば、上記構成により、以下の作用効果を得ることができる。即ち、シール材が最適シール状態確保部を備え、最適シール状態確保部が、少なくとも、補修管の内周面へ向け一体に突出形成されて、挿通孔の周囲を取囲むように連続する環状の突条部を備えることにより、補修管の内周面に対し、容易且つ確実に最適なシール状態を得ることができる。これにより、補修管の肉厚が異なっていた場合や、更生管の内面に凹凸があったような場合であっても、一種類のシール材で状況に応じた施工を行うことが可能となる。
(5)請求項5の発明によれば、上記構成により、以下の作用効果を得ることができる。即ち、連結部によって連結された複数の分割片を変形・復帰させることにより、サドル部を、挿通孔を通して補修管の内部へ簡単に挿入することができる。そして、複数の分割片が連結部によって連結されているので、補修管の内部へ挿入した分割片の落下などを防止することができる。また、着脱部を有する複数の分割片を着脱部で分解・組立することにより、サドル部を、挿通孔を通して補修管の内部へ簡単に挿入することができる。
そして、本発明の補修管用分岐継手の施工方法は、上記構成により、以下の作用効果を得ることができる。即ち、上記工程を順番に行うことにより、挿通孔開削現場で、補修管に対して補修管用分岐継手を取付ける作業を確実に行うことができる。また、請求項6〜請求項9は、それぞれ、請求項1〜請求項4と同様の作用効果を得ることができる。
実施例1の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す説明図であり、(a)は軸方向断面を示し、(b)は径方向断面を示す。 (a)は実施例1の補修管用分岐継手のサドル部を示す斜視図であり、(b)はサドル部の底面図である。 実施例1にかかる補修管用分岐継手のサドル部の分割状態を示す斜視図である。 実施例1にかかる補修管用分岐継手のサドル部の分割面を示す平面図である。 実施例1の補修管用分岐継手の施工方法を示す説明図であり、(a)は変形工程を示し、(b)は挿入工程を示し、(c)は復元工程を示し、(d)は当接工程を示し、(e)は結合工程を示す。 実施例2の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す説明図であり、(a)は軸方向断面を示し、(b)は径方向断面を示す。 実施例3の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す軸方向断面図である。 実施例3の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す径方向断面図である。 図7AにおけるA部拡大図である。 (a)は実施例3の補修管用分岐継手の分解斜視図であり、(b)は実施例3にかかる補修管用分岐継手のサドル部の分割状態を示す斜視図である。 実施例3の補修管用分岐継手の施工方法を示す説明図であり、(a)は変形工程を示し、(b)は挿入工程を示し、(c)は復元工程を示し、(d)は当接工程を示し、(e)は連結工程を示し、(f)は圧接工程を示す。 補修管用分岐継手の変形例を取付けた補修管を示す軸方向断面図である。 (a)分割したサドル部を連結するヒンジ構造の変形を示す斜視図であり、(b)はサドル部における分割部分の連結構造の例を示す説明図である。 実施例4の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す軸方向断面図である。 実施例4の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す径方向断面図である。 図12AにおけるB部の拡大図である。 シール調整部を示す側面図である。 別のシール調整部を示す側面図である。 最適シール状態確保部を示すものであり、(a)は最適シール状態確保部の平面図であり、(b)は最適シール状態確保部が設けられたシール材の正面図である。
以下、本発明の補修管用分岐継手とその施工方法を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜4に基づいて説明する。
先ず、構成について説明する。
図1は、実施例1の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す説明図であり、(a)は軸方向断面を示し、(b)は径方向断面を示す。図2(a)は実施例1の補修管用分岐継手のサドル部を示す斜視図であり、(b)はサドル部の底面図である。図3は、実施例1にかかる補修管用分岐継手のサドル部の分割状態を示す斜視図である。図4は、実施例1にかかる補修管用分岐継手のサドル部の分割面を示す平面図である。
まず、補修管1について説明すると、補修管1は、図1に示すように、下水道管等の既設管2の内側に更生管3を付設し、既設管2と更生管3とを一体化することで、老朽化した既設管2の内面を補修更生したものである。なお、補修管1は、上記した下水道管等が最適であるが、これに限るものではなく、既設管2の内側に更生管3を付設したものであれば何でも良い。更生管3は、通常、樹脂製のものなどとされるが、これに限るものではない。
上記した補修管1から新たに取付管を分岐するために、補修管1に対して実施例1の補修管用分岐継手10を取付ける。
この補修管用分岐継手10は、補修管1に開削された挿通孔4へ外方から挿入配置可能な継手管11と、挿通孔4を覆うように補修管1の内周面に当接配置可能なサドル部12(補修管内周面当接部材)とを有している。
そして、サドル部12には、挿通孔4の内側に位置するように開口部分が形成されている。サドル部12に形成された開口部分またはその周辺部分に対して、継手管11の挿通孔4への差込部11bまたはその周辺部分を結合可能な結合部とを備えている。
更に、少なくとも、サドル部12と前記補修管1との間には、シール材14が介在される。このシール材14は、少なくとも挿通孔4の周囲を取囲むように設けられる。そして、シール材14が間に介在された状態でサドル部12を補修管1の内面に圧着させることにより、挿通孔4の周囲をシール状態に保持可能なシール保持部を備えている。
ここで、継手管11は、両端が開放された円筒形状を呈しており、下水道用ポリエチレン管や硬質塩化ビニル管等によって形成されている。この継手管11は、補修管1の外部へ突出する一端部に、図示しない取付管が差し込まれる受口部11aを有しており、他端部は上記したように、補修管1の内部へ差し込まれる差込部11bとなっている。
差込部11bの外周には、上記した結合部として、サドル部12の開口部分またはその周辺部分と螺合するネジ溝が形成されている。
また、継手管11の中間部には、上記したシール保持部として、径方向に突出したフランジ状の保持突起11cが形成されている。
ここで、差込部11bは挿通孔4に挿入可能な外径を有しており、保持突起11cは挿通孔4に挿入不可能な外径を有している。このため、差込部11bを挿通孔4へ挿入した際に、保持突起11cが補修管1の外側1a、つまり既設管2の外周面に直接当接して、補修管1に対する継手管11のこれ以上の挿入が不能となるように係止することとなる。
サドル部12は、図2(a)に示すように、更生管3の内周面に当接可能なほぼ部分円筒形状を呈しており、下水道用ポリエチレン管や硬質塩化ビニル管等によって形成されている。サドル部12の中央には、上記したように、継手管11の差込部11bが嵌合される開口部分が形成されている。
このサドル部12は、挿通孔4の周縁部を全周囲む鞍部13と、鞍部13の中心に設けられた上記開口部分から起立するように一体形成された筒部15とを有している。この筒部15は、上記した開口部分の周辺部分を構成している。この場合、筒部15は、挿通孔4内へ挿入する方向へ向けて突出しているが、例えば、図10に示すサドル部12Aのように、筒部15Aを補修管1の内側へ向けて突出させるようにしても良い。これは、他の実施例でも同様である。
また、鞍部13の外周面側には、この鞍部13と補修管1の内周面との間を気密にするための上記したシール材14が設けられている。
ここで、鞍部13は、補修管1の内側1b、即ち、更生管3の内周面に対して面接触し得るようにするために、矩形板状(または長円形状や楕円形状などとしても良い)の面を補修管1の形状に沿うように湾曲した鞍型を呈している。また、筒部15は、挿通孔4へ挿入可能な外径を有している。筒部15の内周面には、上記した結合部として、継手管11の差込部11bと螺合するネジ溝を有している。この筒部15の内周面のネジ溝と、上記した差込部11bの外周のネジ溝とによって、筒部15と差込部11bとを螺着固定可能な締結固定部が構成されている。
また、シール材14は、粘着性を有するブチルゴム等により形成され、少なくとも鞍部13の補修管1に当接する面(以下、当接面13aという)に設けられている。このシール材14は、当接面13aから僅かに突出した状態で、筒部15の周囲を取囲むように設けられている。
更に、サドル部12が、外部から挿通孔4を通して補修管1の内部へ挿入し得る大きさ、または形状に変形可能、または分解可能で、且つ、補修管1の内部にて、挿通孔4を覆い得る大きさ、または形状に復帰可能、または組立可能となるように構成される(変形復帰可能サドル部または分解組立可能サドル部)。
この実施例1では、サドル部12は、変形復帰可能サドル部とされている。即ち、サドル部12は、図3に示すように、挿通孔4へ挿入可能な大きさとなるように、分割ラインLで分割され、折り畳みまたは二つ折り可能に連結されている(折畳可能サドル部)。ここで、分割ラインLは補修管1の軸方向に沿って延びており、サドル部12は周方向の中間部(この場合には中央部)で二分割される。この際、筒部15は、中心を通る直径によって二分割される。なお、サドル部12は、三分割以上とすることもできる。
そして、変形復帰可能サドル部とするために、サドル部12の分割片は、別部材である平型蝶番(ヒンジ機構、連結部)H,Hを介して連結されている(図2(b)参照)。そして、分割ラインLを中心に半分に折り畳み得る構成とされている。
サドル部12は、また、分解組立可能サドル部とすることもできる。そのために、分割片を、図11(a)に示すようないわゆる抜差蝶番N(着脱部或いは連結部)によって分解組立可能に連結しても良いし、分割片の分割部分に沿って、図11(b)に示すような凹凸嵌合部M(着脱部)を形成して互いに噛み合せることで完全に分離した状態から一体に連結できるようにしても良い。このようにすることにより、サドル部12の分割片を1つずつ挿入することができ、挿通孔4の径をさらに小さくすることができる。
ここで、上記した抜差蝶番Nは、サドル部12を変形復帰可能サドル部として使用することも可能となる。また、上記した凹凸嵌合部Mは、矩形状の凹凸部を嵌合させるようになっているが、これを円柱状部およびこの円柱状部を軸支可能な部分円筒状部を有する凹凸部としてヒンジ嵌合させるようにすることにより、変形復帰可能サドル部として曲げ伸ばし可能なものにすることもできる。なお、これらの構成は、この実施例以外の実施例にも適用することができる。
そして、サドル部12を折り畳んだ際に露出する分割面12a,12aには、図4に示すように、分割面12a,12aからの漏れを防止するための分割面用シール材(シール材)16と、サドル部12を元の形に復元した際に分割片どうしの位置ズレを防止するための位置規制部が設けられている。
分割面用シール材16は、対向する分割面12a,12aのいずれか一方に設けられており、分割面12a,12aを合せたときに、他方の分割面12aに密着する。
また、位置規制部は、分割面12a,12aを合せたときに、互いに嵌り合う複数の窪んだ凹部17aと突出した凸部17bとで構成されており、ここでは、窪んだ凹部17aと突出した凸部17bとは、分割された筒部15の分割面の両端部となる四箇所の位置に、凹部17aと凸部17bとが互い違いになるように対向配置されている。
次に、実施例1の補修管用分岐継手10の施工方法について説明する。
図5は、実施例1の補修管用分岐継手の施工方法を示す説明図であり、(a)は変形工程を示し、(b)は挿入工程を示し、(c)は復元工程を示し、(d)は当接工程を示し、(e)は結合工程を示す。なお、図5中GLはグランドラインを示す。
補修管用分岐継手10を施工するには、先ず、地面を掘削して補修管1の取付管取り付け位置を露出し、補修管1に補修管用分岐継手10を取付ける挿通孔4を開削する。挿通孔4は、補修管1の上半部、好ましくは、上斜め45度の位置に形成する。そして、この挿通孔4を介して補修管用分岐継手10を施工する。
変形工程では、図5(a)に示すように、挿通孔4の外側、例えば地上等において、補修管用分岐継手10のサドル部12を、挿通孔4へ挿入可能な大きさに変形する。この場合には、サドル部12を分割ラインL(図3参照)で折り畳む。この変形工程は、サドル部12を挿通孔4へ挿入可能な大きさに分解する分解工程とすることもできる。
挿入工程では、図5(b)に示すように、変形工程で折り畳んだサドル部12を、挿通孔4を通して補修管1の内部へ挿入する。このとき、サドル部12は、挿通孔4へ挿入可能な大きさに折り畳まれているので、挿通孔4に引掛ることなく挿入することができる。
復元工程では、図5(c)に示すように、折り畳んだ状態のサドル部12を展開して元の形状に復元する。ここで、サドル部12は、分割片が平型蝶番H,Hを介して相互に連結されているので、分割片が分離して補修管1内へ脱落することを防止できると共に、容易に復元することができる。
当接工程では、図5(d)に示すように、復元工程において復元されたサドル部12を、補修管1の内面に当接する。この際、サドル部12の筒部15を、補修管1の内側から挿通孔4へ挿入すると共に、鞍部13を挿通孔4の周囲に当接させるようにする。更に、必要に応じて、挿通孔4を介して補修管1内へジャッキJ,Jを搬入し、ジャッキJ,Jによってサドル部12を持ち上げることにより、シール材14が補修管1の内壁を構成する更生管3に密着した状態に保持させる。
結合工程では、図5(e)に示すように、当接工程で補修管1の内面に当接されたサドル部12と継手管11とを結合する。即ち、挿通孔4から継手管11の差込部11bを挿入し、当接工程において挿通孔4に挿入された筒部15の内側のネジ溝に、差込部11bの外周面のネジ溝を螺合させることにより、継手管11とサドル部12とを結合する。
更に、圧着工程として、結合工程で継手管11と結合されたサドル部12が、間にシール材14を介在した状態で補修管1の内面に圧着されるようにすることにより、挿通孔4の周囲をシール状態に保持する。そのために、継手管11の保持突起11cが補修管1の外側1aに当接、係止されるまで、継手管11をサドル部12に螺合させる。サドル部12は、継手管11の外周面と螺合することで、継手管11によって保持されると共に、鞍部13が補修管1の内周面に密着する。また、継手管11は保持突起11cが挿通孔4の周縁に当接、係止するので、挿通孔4内へ差し込み過ぎて補修管1内へ没したり、ガタ付いたりすることがない。
最後に、保持突起11cが補修管1に当接したら、ジャッキJ,Jを取り外し、補修管用分岐継手10の施工作業を終了する。
次に、作用について説明する。
実施例1の補修管用分岐継手10における作用を、「補修管内への止水作用」、「挿通孔径拡大抑制作用」、「施工方法における特徴的作用」に分けて説明する。
[補修管内への止水作用]
補修管1は、既設管2が老朽化して割れやクラック等を生じていることが一般的である。このような既設管2の割れ等を介して地下水が染み込んだ場合であっても、既設管2の内側に更生管3を設けることによって補修管1内への浸水を防止することができる。
また、補修管1に開削した挿通孔4には、補修管1の内側から補修管用分岐継手10のサドル部12(の鞍部13)が取付けられ、サドル部12と更生管3との間に設けられたシール材14によって挿通孔4の周囲がシールされているため、この挿通孔4を介して地下水等の不明水が浸入することが防止される。この結果、補修管1内へ地下水等の不明水が浸入することが確実に防止される。
特に、実施例1の補修管用分岐継手10では、サドル部12が、継手管11と挿通孔4との間に入り込むと共に、継手管11の差込部11bの外周面が螺合する筒部15を有している。このため、継手管11に対して安定した状態でサドル部12を結合することができ、サドル部12のガタ付きや位置ズレの発生を防止することができる。この結果、シール材14と補修管1との間に隙間が生じることを防止して、止水性能を高めることができる。
更に、実施例1の補修管用分岐継手10では、サドル部12を、挿通孔4に挿入可能な大きさの分割片に分割する構成としているが、この分割片の分割面12a,12aには、漏れを防止する分割面用シール材16を設けるようにしている。これにより、サドル部12の分割面12a,12aの間に地下水が染み込んでしまうことを防止でき、確実な止水性を得ることができる。
また、上記分割面12a,12aには、互いに嵌りあう複数の凹部17aと凸部17bとを設けている。そのため、折り畳んだサドル部12を元の形に復元する際に、分割面12a,12aどうしの位置ズレを防止すると共に、地下水が入り込む隙間を生じないようにすることができる。このため、止水性能を更に高めることができる。
[挿通孔拡大抑制作用]
実施例1の補修管用分岐継手10は、挿通孔4から補修管1内に挿入する際に、図3に示すように、サドル部12が挿通孔4に挿入可能な大きさになるように、補修管1の軸方向を中心にして周方向の中間部で折り畳みまたは二分割可能になっている。このため、挿通孔4の径を小さくしても、挿通孔4に引掛ることなく確実にサドル部12を挿入することができる。
これにより、サドル部12の大きさに応じて挿通孔4の径を大きくする必要がなくなり、挿通孔4の径の拡大を抑制することができる。よって、補修管1の強度低下を防止することができる。
[施工方法における特徴的作用]
実施例1の補修管用分岐継手10は、図5に示すように、補修管1に挿通孔4を開削してから、この挿通孔4を介して折り畳むなどした状態のサドル部12を補修管1内に挿入配置し、その後、展開して復元したサドル部12を補修管1の内側から挿通孔4の周辺に押し当て、最後に継手管11を挿通孔4に挿入してサドル部12と結合することによって施工するようにしている。
このため、挿通孔4の開削現場でそのまま補修管用分岐継手10の施工を行うことが可能となり、施工を容易化することができると共に、非常に高い施工作業性を得ることができる。
更に、ここでは、サドル部12の分割片どうしを、平型蝶番H,Hによって連結するようにしている。そのため、サドル部12を、分割ラインL(図3参照)で二つ折りにしても、離れることはない。これにより、補修管1内でサドル部12を元の形状に復元する際に、サドル部12の分割片が脱落することなどを防止して、施工し易くすることができる。
また、継手管11は、補修管1の外側1aに当接、係止される保持突起11cを有しているので、継手管11を挿通孔4へ挿入した際に、この保持突起11cが引掛ることにより、継手管11の挿入し過ぎを防止して適切な位置に施工することができる。
実施例2は、実施例1と同様の構成において、サドル部22と継手管21の差込部21bとの間の結合部を、接着固定部とした例である。より具体的には、継手管21の外周面に対し、サドル部22を接着によって結合するようにしている。
図6は、実施例2の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す説明図であり、(a)は軸方向断面を示し、(b)は径方向断面を示す。
この実施例2の補修管用分岐継手20は、補修管1に開削された挿通孔4へ外方から挿入配置可能な継手管21と、挿通孔4を覆うように補修管1の内周面に当接配置可能なサドル部22とを有している。
継手管21の差込部21bの外周面は、サドル部22が接着できるような円滑面とされている。一方、サドル部22の筒部25の内周面は、継手管21の差込部21bの外周面に摺接嵌合可能で且つ接着可能な円滑面とされている。
そして、差込部21bの外周面と筒部25の内周面とは、接着剤Sを用いて接着固定されることにより結合される。なお、この接着剤Sは、補修管用分岐継手20を施工する際に、予め筒部25の内周面に塗布してから差込部21bを挿入するようにしても良いし、差込部21bの外周面に塗布してから筒部25内に挿入するようにしても良い。
このように、接着剤Sを用いて継手管21とサドル部22とを結合することで、この結合部分から地下水が入り込み難くなり、容易に施工することができると共に、より高い止水性を確保することができる。
また、実施例2の補修管用分岐継手20の施工方法では、結合工程がこの接着剤Sを用いた接着となる。
なお、上記以外の構成、作用、効果については、上記した実施例1とほぼ同じである。
実施例3は、継手管31とサドル部32との結合部を、連結具を用いた連結部とした例である。
図7Aは、実施例3の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す軸方向断面図である。
図7Bは、実施例3の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す径方向断面図である。
図7Cは、図7AにおけるA部拡大図である。図8(a)は、実施例3の補修管用分岐継手の分解斜視図であり、(b)は実施例3における捕集管用分岐継手のサドル部の分割状態を示す斜視図である。
この実施例3の補修管用分岐継手30は、補修管1に開削された挿通孔4へ外方から挿入配置可能な継手管31と、挿通孔4を覆うように補修管1の内周面に当接配置可能なサドル部32(補修管内周面当接部材)とを有している。
また、継手管31とサドル部32との結合部に、連結リング(連結具)33を用いるようにしている。
更に、後述するシール保持部としての引上げ用突起31cと補修管1との間に、補助部材として圧縮リング(圧縮部材)34を介在させるようにしている。この補助部材は、この実施例以外の実施例にも使用することができる。
ここで、継手管31は、両端が開放された円筒形状を呈しており、下水道用ポリエチレン管や硬質塩化ビニル管等によって形成されている。この継手管31は、補修管1の外部へ突出する一端部に図示しない取付管が差し込まれる受口部31aを有しており、他端部は上記したように、補修管1の内部へ差し込まれる差込部31bとなっている。
この継手管31は、径方向へ突出する引上げ用突起31c(上記した保持突起とほぼ同様の機能を有するもの)を有するフランジ管31dに貫通配置されている。フランジ管31dは、引上げ用突起31cが、継手管31の拡径された受口部31aに当接、係止することで位置決めされると共に、継手管31の中間部に接着固定されている。更に、このフランジ管31dの外周面には、上記した連結リング33が係合する環状係合凹部31e(図7C参照)が形成されている。なお、フランジ管31dは、継手管31に対して一体形成しても良い。
サドル部32は、更生管3の内周面に当接可能なほぼ部分円筒形状を呈しており、下水道用ポリエチレン管や硬質塩化ビニル管等によって形成されている。サドル部32の中央には、内外管を貫通する開口部分が形成されている。
このサドル部32は、挿通孔4の周縁部を全周取囲む鞍部35と、鞍部35の中心に設けられた上記開口部分から起立するように一体形成された筒部37とを有している。この筒部15は、上記した開口部分の周辺部分を構成している。そして、この筒部15の先端部に継手管31の差込部31bが当接されるようになっている。
また、鞍部35の外周面側には、この鞍部35と補修管1の内周面との間を気密にするためのシール材36が設けられている。
ここで、鞍部35は、補修管1の内側1b、即ち、更生管3の内周面に対して面接触し得るようにするために、矩形板状(または長円形状や楕円形状)の面を補修管1の形状に沿うように湾曲した鞍型を呈している。
シール材36は、NBRゴム等により形成され、鞍部35の補修管1に当接する外周面(以下、当接面35a(図8(a)参照)という)の全面または大部分を覆うように設けられる面状部分と、この面状部分から筒部37の外周面を覆うように立ち上がる筒状の立上部36aとを有している。この立上部36aは、上記した面状部分に一体的に取付けられている。この立上部36aは、筒部37の全周を覆うと共に、筒部37の先端よりも突出するものとされる(図8(a)参照)。この突出した部分の内部に、上記したフランジ管31dの端部が挿入される。なお、36bは、シール材36の先端部を締め付けてシールする止水用ゴムバンドである。この止水用ゴムバンド36bは、帯状のゴムバンドからなり、両端部を互いに結束することで締め付け固定するようになっている。
筒部37は、挿通孔4に挿入可能な外径とされると共に、その外周面には上記した連結リング33が係合する環状係合凹部37a(図7C参照)が形成されている。
更に、サドル部32が、外部から挿通孔4を通して補修管1の内部へ挿入し得る大きさまたは形状に変形可能または分解可能で、且つ、補修管1の内部にて、挿通孔4を覆い得る大きさまたは形状に復帰可能または組立可能となるように構成される(変形復帰可能サドル部または分解組立可能サドル部)。
この実施例3では、サドル部32は、変形復帰可能サドル部とされている。即ち、サドル部32は、図8(b)に示すように、挿通孔4へ挿入可能な大きさとなるように、分割ラインLで分割され、折り畳みまたは二つ折り可能に連結されている(折畳可能サドル部)。ここで、分割ラインLは補修管1の軸方向に沿って延びており、サドル部32は周方向の中間部(この場合には中央部)で二分割される。この際、筒部37は、中心を通る直径によって二分割される。なお、サドル部32は、三分割以上とすることができる。
サドル部32の分割片は、連結ピン(ヒンジ機構または連結部)P,Pを介して連結される。
また、シール材36の立上部36aは、筒部37を緩く連結した状態に包持すると共に、サドル部32の折り畳みによる筒部37の開閉に伴って伸縮変形するようになっている。そして、サドル部32を折り畳んだ際に露出する分割面37b,37bには、サドル部32を元の形に復元した際に分割片どうしの位置ズレを防止するための位置規制部が設けられている。この位置規制部は、分割面37b,37bを合せたときに、互いに嵌り合う複数の窪んだ凹部17aと突出した凸部17bとで構成されている。
連結リング33は、内側へ向かって突出し、全長に亘って延びる一対の爪部33d,33dを有している。これらの爪部33d,33dは、一方がフランジ管31dの環状係合凹部31eに係合し、他方が筒部37の環状係合凹部37aに係合するものとなっている(図7C参照)。連結リング33は、例えば、開閉式のステンレスバンドからなり、開閉中心部33a(ヒンジ状部分)を支点に開放端部33b(締結固定部)が開閉すると共に、開放端部33bを貫通する固定ネジ33cによって締付固定するものなどとすることができる。或いは、連結リング33を、締付固定機能を有さない樹脂バンドとすると共に、この樹脂バンドを図示しない別の金属製のクランプ部材などで締付固定するものとすることもできる。
圧縮リング34は、フランジ管31dの引上げ用突起31cと補修管1との間に介装して、引上げ用突起31cを図中上方へ引上げるものである。圧縮リング34は、半割にされた第一リング片34aと、第二リング片34bとで継手管31の側面を挟み込むように構成されている。この第一リング片34aおよび第二リング片34bは、それぞれ引上げ用突起31cの下側に当接する平坦な面と、補修管1の外側1aに当接する傾斜した曲面とを有している。そして、第一リング片34aおよび第二リング片34bで継手管31を挟んだ状態では、両者間に周方向の隙間を有する状態で対向する。
この第一リング片34aおよび第二リング片34bは、圧縮リング用バンド34cを用いて締め付けることにより、引上げ用突起31c及び補修管1に対して互いに離反する方向の荷重を作用させる。なお、圧縮リング用バンド34cは、両端部を互いに結束することで第一リング片34aおよび第二リング片34bを固定する。
次に、実施例3の補修管用分岐継手30の施工方法について説明する。
図9は、実施例3の補修管用分岐継手の施工方法を示す説明図であり、(a)は変形工程を示し、(b)は挿入工程を示し、(c)は復元工程を示し、(d)は当接工程を示し、(e)は結合工程を示し、(f)は圧着工程を示す。なお、図9中GLはグランドラインを示す。
補修管用分岐継手30を施工するには、先ず、地面を掘削して補修管1の取付管取り付け位置を露出し、補修管1に補修管用分岐継手10を取付ける挿通孔4を開削する。挿通孔4は、補修管1の上半部、好ましくは、上斜め45度の位置に形成する。そして、この挿通孔4を介して補修管用分岐継手30を施工する。
変形工程では、図9(a)に示すように、挿通孔4の外側、例えば地上等において補修管用分岐継手30のサドル部32を、挿通孔4へ挿入可能な大きさに変形する。この場合には、サドル部32を分割ラインLで折り畳む。この変形工程は、サドル部32を挿通孔4へ挿入可能な大きさに分解する分解工程とすることもできる。
挿入工程では、図9(b)に示すように、変形工程で折り畳んだサドル部32を、挿通孔4を通して補修管1の内部へ挿入する。このとき、サドル部32は、挿通孔4へ挿入可能な大きさに折り畳まれているので、挿通孔4に引掛ることなく挿入することができる。
復元工程では、図9(c)に示すように、折り畳んだ状態のサドル部32を展開して元の形状に復元する。ここで、サドル部32は、分割片が連結ピンP,Pによって連結されているので、分割片が分離して補修管1内へ脱落することを防止できると共に、容易に復元することができる。
当接工程では、図9(d)に示すように、復元工程において復元されたサドル部32を、補修管1の内面に当接する。この際、サドル部32の筒部37を、補修管1の内側から挿通孔4へ挿入すると共に、鞍部35を挿通孔4の周囲に当接させるようにする。更に、必要に応じて、挿通孔4を介して補修管1内へジャッキJを搬入し、ジャッキJによってサドル部32を持ち上げることにより、シール材36が補修管1の内壁を構成する更生管3に密着した状態に保持させる。
結合工程では、図9(e)に示すように、当接工程で補修管1の内面に当接されたサドル部32と継手管31とを結合する。即ち、挿通孔4から継手管31の差込部31bを挿入し、当接工程において挿通孔4に挿入された筒部37の先端にフランジ管31dの先端を突き合せる。このとき、筒部37の先端からはシール材36が突出され、フランジ管31dの先端は、シール材36の内側に挿入配置される。この状態で、シール材36の上から筒部37とフランジ管31dとの突き合せ部分に連結リング33を巻き付け、一方の爪部33dを環状係合凹部31eに係合させ、他方の爪部33dを環状係合凹部37aに係合させる。最後に、連結リング33の開放端部33bを固定ネジ33cで固定して締め付け、筒部37とフランジ管31dとを結合する。これにより、継手管31とサドル部12とが結合される。その後、更に、シール材36の端部を止水用ゴムバンド36bで締め付ける。なお、連結リング33は、シール材36の内側に取付けるようにしても良い。
更に、圧着工程として、結合工程で継手管31と結合されたサドル部32が、間にシール材36を介在した状態で補修管1の内面に圧着されるようにすることにより、挿通孔4の周囲をシール状態に保持する。そのために、圧着工程では、図9(f)に示すように、補修管1の外側1aと引上げ用突起31cとの間に、圧縮リング34の第一リング片34aおよび第二リング片34bを差し込んで、継手管31をこの第一リング片34aおよび第二リング片34bで挟み込むようにし、圧縮リング用バンド34cで第一リング片34aおよび第二リング片34bを締め付けるようにすることで、引上げ用突起31cを継手管31ごと上方へ引上げて固定する。これにより、継手管31と共に鞍部35が上方へ引上げられるため、鞍部35を、シール材36を挟んだ状態で補修管1の内周面に均等に面当りさせることができる。サドル部32は、連結リング33を介してフランジ管31dによって保持される。
このようにして、圧縮リング34を固定したら、ジャッキJを取り外し、補修管用分岐継手30の施工を終了する。
次に、作用について説明する。
実施例3の補修管用分岐継手30では、継手管31に固定したフランジ管31dとサドル部32の筒部37とを、連結リング33を介して結合することで、継手管31とサドル部32とを一体にしている。このため、施工を容易化することができると共に、確実に施工を行わせることができる。
また、シール材36の立上部36aが、筒部37の外周面及びフランジ管31dの先端部を覆っているので、筒部37とフランジ管31dとの突き合せ部分からの浸水を防止でき、止水性能の向上を図ることができる。特に、この場合には、シール材36の上から連結リング33で締め付けると共に、更に、シール材36の端部を止水用ゴムバンド36bで締め付けるようにしているため、より浸水し難い構造とすることができる。
そして、補修管1の外側1aと引上げ用突起31cとの間に、圧縮リング34の第一リング片34aおよび第二リング片34bを差込み、圧縮リング用バンド34cで第一リング片34aおよび第二リング片34bを締め付けるようにする。これによって、圧縮リング34を補修管1の外側1aと引上げ用突起31cの双方に対して圧接させる。ここで、補修管1は固定であるため、補修管1に対する圧接力は反力となって引上げ用突起31cを押し上げる。これにより、引上げ用突起31cは継手管31ごと外方へ引上げられる。
この結果、継手管31に結合されたサドル部32、即ち、鞍部35も外方へ引上げられ、鞍部35は、シール材36を挟んだ状態で補修管1の内周面に面当りする。これにより、止水性を確保し、挿通孔4から補修管1への浸水を確実に防止することができる。
実施例4は、実施例3とほぼ同様の構成において、継手管41とサドル部42との結合部を、サドル部42の変形または分解組立構造を利用した挟着固定部とした例である。また、シール保持部または補助部材にシール調整部を設けた例である。更に、シール材46に最適シール状態確保部を設けた実施例である。
図12Aは、実施例4の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す軸方向断面図である。
図12Bは、実施例4の補修管用分岐継手を取付けた補修管を示す径方向断面図である。
図12Cは、図12AにおけるB部の拡大図である。
図13は、シール調整部を示す側面図である。
図14は、別のシール調整部を示す側面図である。
図15は、最適シール状態確保部を示すものであり、(a)は最適シール状態確保部の平面図であり、(b)は最適シール状態確保部が設けられたシール材の正面図である。
[挟着固定部について](図12A〜図12C参照)
この実施例4の補修管用分岐継手40は、補修管1に開削された挿通孔4へ外方から挿入配置可能な継手管41と、挿通孔4を覆うように補修管1の内周面に当接配置可能なサドル部42とを有している。
この継手管41は、径方向へ突出する引上げ用突起41c(上記した保持突起とほぼ同様のもの)を有するフランジ管41dに貫通配置されている。フランジ管41dは、引上げ用突起41cが、継手管41の拡径された受口部41aに当接、係止することで位置決めされると共に、継手管41の中間部に接着固定されている。なお、フランジ管41dは、継手管41に対して一体形成しても良い。
また、サドル部42の筒部47の先端には、管長の短い段付管43が挿入配置されている。段付管43は、継手管41の差込部41bと内外径共にほぼ同一の小径筒部43aと、フランジ管41dと内外径共にほぼ同一の大径筒部43bとを段差部を有して一体に備えたものである。サドル部42の筒部47には、小径筒部43aが挿入された状態で段付管43が一体に接着固定されている。なお、段付管43は、筒部47に対して一体形成しても良い。
なお、継手管41の上記以外の構成については、実施例3の継手管31とほぼ同様である。
そして、継手管41とサドル部42の筒部47との連結部として、継手管41の差込部41bの先端部外周(またはその周辺部)には、周方向へ延びる嵌合用溝部41eが形成されている。また、サドル部42の筒部47の先端部内周(またはその周辺部)には、周方向へ延びる嵌合用溝部47aが形成されている。この嵌合用溝部47aは、上記した嵌合用溝部41eと同じ幅寸法および溝深さを有するものとするのが好ましいが、構造的には、上記した嵌合用溝部41eと異なる幅寸法および溝深さのものとすることもできる。
一方、継手管41の差込部41bの先端部外周における、嵌合用溝部41eよりも先端側の位置には、嵌合用溝部47aの溝幅と同じ幅寸法を有すると共に、嵌合用溝部47aの溝深さ分に相当する突出量を有する嵌合用凸部が形成されている。また、サドル部42の筒部47の先端部内周における嵌合用溝部47aよりも先端側の位置には、嵌合用溝部41eの溝幅と同じ幅寸法を有すると共に、嵌合用溝部41eの溝深さ分に相当する突出量を有する嵌合用凸部が形成されている。
各嵌合用溝部41e,47aと嵌合用凸部とは、互いに嵌合合致可能な凹凸形状とされている。この凹凸形状は、継手管41の軸線方向に対して複数段に設けることもできるが、継手管41とサドル部42の筒部47との間の連結作業に対する容易性と確実性とを両立させるためには、できるだけ溝深さを大きくしつつ段数を少なく抑えるようにするのが好ましい。
なお、この場合には、上記したように、継手管41がフランジ管41dに貫通配置され、段付管43が継手管41に嵌着固定されているので、嵌合用溝部41eをフランジ管41dの先端部外周に設けると共に、嵌合用溝部47aを段付管43の大径筒部43bの内周に設けるように変更している。そして、継手管41の差込部41bの先端部と、段付管43の小径筒部43aの先端部とは、結合によって互いに突合わされるようになっている。
そして、サドル部42の折り畳みに伴う筒部47の開閉などを利用して(例えば、図8(b)の筒部37の開閉参照)、差込部41bを筒部47で直接挟着し、或いは、フランジ管41dおよび大径筒部43bを介して差込部41bを筒部47で間接的に挟着し、嵌合用溝部41e,47aどうしを嵌合させることにより、サドル部42と筒部47とが結合されるようになっている。
このように、サドル部42の開閉を利用して、継手管41をサドル部42で挟着固定することで、連結具などを用いずに、より短時間の作業で、連結具を用いた連結部とほぼ同等の結合状態を得ることができる。これにより、コストを抑えつつ、施工性を向上し、施工ミスを削減することができる。また、結合部としての挟着固定部は、周方向に対し部分的に凹凸するような部分がないので、シール材46の立上部46aへの影響を最小限に抑えて、立上部46aの損傷を防止することができる。
[シール調整部48について]
また、この実施例4の補修管用分岐継手40は、シール保持部として、継手管41の中間部の外周に径方向へ突出する(フランジ管41dの)引上げ用突起41cを一体的に有している。そして、シール保持部としての引上げ用突起41cと補修管1との間に、補助部材として圧縮リング(圧縮部材)44を介在させるようにしている。
そして、図13または図14に示すように、シール保持部(引上げ用突起41c)または補助部材(圧縮リング44)の少なくとも一方が、補修管1の内周面に対するサドル部42及びシール材46の圧着状態を(微)調整可能なシール調整部48を取付け得るようにしている。
このシール調整部48は、図13に示すような、シール保持部(引上げ用突起41c)に対して着脱可能なスペーサ48a、または、図14に示すような、補助部材(圧縮リング44)に対して着脱可能なスペーサ48bなどとする。これらのスペーサ48a,48bは、例えば、それぞれ平面視ほぼ半円形状の金属薄板などで構成することができる。
このうち、スペーサ48aは、引上げ用突起41cを包持可能となるように側面視ほぼコ字状のものとされている。
また、スペーサ48bには、圧縮リング44に対する位置固定が可能な位置固定部が設けられる。この位置固定部は、圧縮リング44の平坦な面に形成された凹部に嵌合係止可能な凹凸部48dなどとされる。この凹凸部48dは、エンボス加工などによって形成することができる。
なお、これらのシール調整部48は、この実施例以外の実施例にも使用することができる。
このような構成によれば、シール保持部または補助部材の少なくとも一方にシール調整部48を取付けることにより、補修管1の内周面に対するサドル部42及びシール材46の圧着状態を調整することが可能となる。これにより、補修管1の肉厚が予想と異なっていた場合や、更生管の内面に予想外の凹凸等があったような場合であっても、シール調整部48を適宜取付けることによって現場の状況に応じた施工を行うことが可能となる。なお、シール調整部48は、複数枚重ねて使用することができるのは勿論である。
なお、補修管1の肉厚は、例えば、既設管2の損傷度合に応じて、使用する更生管3の肉厚を変えて施工する、などの理由によって異なることがある。また、既設管2に対して、更生管3を十分に密着させられない部分が生じた場合などに、更生管3の内面に凹凸等が生じることがある。
[最適シール状態確保部46cについて]
また、この実施例4の補修管用分岐継手40では、サドル部42を構成する鞍部45の外周面側に、この鞍部45と補修管1の内周面との間を気密にするためのシール材46が設けられている。
ここで、鞍部45は、補修管1の内側1b、即ち、更生管3の内周面に対して面接触し得るようにするために、矩形板状の面を補修管1の形状に沿うように湾曲した鞍型を呈している。
シール材46は、NBRゴム等により形成され、鞍部45の補修管1に当接する外周面(以下、当接面45a(図12C参照)という)の全面または大部分を覆うように設けられる面状部分46bと、この面状部分46bから筒部47の外周面を覆うように立ち上がる筒状の立上部46aとを有している。この立上部46aは、上記した面状部分46bに一体的に取付けられている。この立上部46aは、筒部47の全周を覆うと共に、筒部47の先端よりも突出するものとされる(図12C参照)。この突出した部分の内部に、上記した継手管41の差込部41bの端部が挿入される。なお、符号44cは圧縮リング用バンド、46fは止水用ゴムバンドである。
そして、上記したシール調整部48に加えて、または、シール調整部48に代えて、以下のような構成を採用することができる。即ち、図15(a)(b)に示すように、上記したシール材46が、補修管1の内周面(内側1b)に対して最適なシール状態を確保可能な最適シール状態確保部46cを備えるようにする。
この最適シール状態確保部46cは、容易且つ確実に最適なシール状態を得られるようなものとする。そして、まず、最適シール状態確保部46cは、例えば、上記した面状部分46bから補修管1の内周面へ向けて一体に突出形成された線接触用凸部を備えている。この線接触用凸部は、例えば、リップ部46d(またはリブ部)などの突条部とする。このリップ部46dは、挿通孔4の周囲を取囲むように連続して設けられた環状(閉ループ状)のものとする。リップ部46dは、予め予想される補修管の肉厚の変化度合や、更生管内面の凹凸の程度を考慮して、これよりも高くなるようにする。このリップ部46dの高さによって、面状部分46bの厚み方向のシール可能範囲を拡大することができるようになる。また、リップ部46dの形成範囲や周長や形状によって、面状部分46bの面方向のシール可能範囲を拡大することができるようになる。この場合、リップ部46dは、平面的に見て長円形状または楕円形状とされている。
更に、このリップ部46dは、一重としても良いが、二重または多重に形成することができる。この場合には、二重とされているが、必要な場合には、三重以上とすることもできる。
加えて、リップ部46dを二重または多重にした場合には、内外周に隣接するリップ部46dの間に、リップ部46dや上記した面状部分46bとは異なる材質の異種シール部を設けるようにする。この異種シール部は、リップ部46dや面状部分46bよりも、低硬度で、易流動性を有するものとするのが好ましい。この異種シール部は、例えば、ゲル状や軟膏状などの柔らかいシール剤46eなどとし、リップ部46dで堰き止めるようにして設けるようにする。このシール剤46eは、予め隣接するリップ部46dの間に充填しておくと共に、施工時まで保護シートで覆っておくようにするのが好ましい。シール剤46eは、例えば、水膨張ゴムやシーラント剤などで構成することができる。なお、これらの最適シール状態確保部46cは、この実施例以外の実施例にも使用することができる。
このような構成によれば、シール材46が最適シール状態確保部46cを備えることにより、補修管1の内周面(内側1b)に対し、容易且つ確実に最適なシール状態を得ることができる。これにより、補修管の肉厚が予想とは異なっていた場合や、更生管の内面に予想外の凹凸があったような場合であっても、一種類のシール材46で特別な作業を伴うことなく、現場の状況に応じた施工を行うことが可能となる。
そして、シール材46が、補修管1の内周面(内側1b)に面状部分46bを圧着してシールを行うものである場合には、圧着面積が広くなってしまうため、サドル部42(鞍部45)を大きな力で補修管1の内周面へ押付けなければならないが、面状部分46bにリップ部46dを設けて、リップ部46dでシールを行わせることにより、圧着面積を小さくして補修管1の内周面に対するサドル部42(鞍部45)の押付力を大幅に低減することができる。また、リップ部46dを多重にすることにより、安定、確実なシール性を得ることができる。
また、内外周に隣接するリップ部46dの間にシール剤46eを充填することにより、異なる材質のシール剤46eを利用して、大幅にシール性を向上することができる。この際、上記したリップ部46dが、圧着状態においてもシール剤46eのはみ出し等を防止するため、シール剤46eの欠損などを防止することができる。
そして、実施例4の補修管用分岐継手40の施工方法では、結合工程が、サドル部42の変形または分解組立構造を利用した挟着固定となる。また、圧着工程に、シール調整部48や最適シール状態確保部46cによるシール調整工程が加わることになる。
なお、上記以外の構成、作用、効果については、上記した実施例3とほぼ同じである。
以上、本発明の補修管用分岐継手を各実施例によって説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。また、各実施例中の構成の、上記した以外の可能な組合せについても、本発明に含まれることは勿論である。なお、この明細書では、実施例ごとに符号を変えるようにしているが、名称が同じものは、符号が異なっていても同等のものであることは言うまでもない。
1 補修管
2 既設管
3 更生管
4 挿通孔
10 補修管用分岐継手
11 継手管
11b 差込部
11c 保持突起(シール保持部)
12 サドル部
12A サドル部
12a 分割面
13 鞍部
13a 当接面
14 シール材
15 筒部(周辺部分)
15A 筒部(周辺部分)
16 分割面用シール材
20 補修管用分岐継手
21 継手管
21b 差込部
22 サドル部
25 筒部(周辺部分)
30 補修管用分岐継手
31 継手管
31b 差込部
31c 引上げ用突起(シール保持部、保持突起)
31e 環状係合凹部(連結部)
32 サドル部
33 連結リング(連結部)
34 圧縮リング(補助部材)
34c 圧縮リング用バンド

35 鞍部
36 シール材
37 筒部(周辺部分)
37a 環状係合凹部(連結部)
40 補修管用分岐継手
41 継手管
41b 差込部
41c 引上げ用突起(シール保持部、保持突起)
41e 嵌合用溝部(連結部)
42 サドル部
44 圧縮リング(補助部材)
45 鞍部
46 シール材
46c 最適シール状態確保部
47 筒部(周辺部分)
47a 嵌合用溝部(連結部)
48 シール調整部
H,H 平型蝶番(結合部)
J,J ジャッキ
L 分割ライン
M 凹凸嵌合部(着脱部)
N 抜差蝶番(結合部または着脱部)
P,P 連結ピン(結合部)
S 接着剤(連結部)

Claims (9)

  1. 既設管の内周面に更生管を付設して成る補修管を分岐するための補修管用分岐継手であって、
    前記補修管に開削された挿通孔へ外方から挿入配置可能な継手管と、
    前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部と、
    前記挿通孔の内側に位置するように前記サドル部に形成された開口部分またはその周辺部分に対して、前記継手管の前記挿通孔への差込部またはその周辺部分を結合可能な結合部とを備えると共に、
    少なくとも、前記サドル部と前記補修管との間に介在されて、前記挿通孔の周囲を取囲むシール材と、
    該シール材が間に介在された状態で前記サドル部を前記補修管の内面に圧着させることにより挿通孔の周囲をシール状態に保持可能なシール保持部とを備え、
    前記サドル部が、外部から前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入し得る大きさまたは形状に変形可能または分解可能で、且つ、前記補修管の内部にて、前記挿通孔を覆い得る大きさまたは形状に復帰可能または組立可能に構成され
    前記結合部が、前記サドル部の開口部分またはその周辺部分と、前記継手管の差込部またはその周辺部分との間に設けられた、締結固定部、接着固定部、連結具を用いた連結部、サドル部の変形または分解組立構造を利用した挟着固定部のいずれかであることを特徴とする補修管用分岐継手。
  2. 既設管の内周面に更生管を付設して成る補修管を分岐するための補修管用分岐継手であって、
    前記補修管に開削された挿通孔へ外方から挿入配置可能な継手管と、
    前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部と、
    前記挿通孔の内側に位置するように前記サドル部に形成された開口部分またはその周辺部分に対して、前記継手管の前記挿通孔への差込部またはその周辺部分を結合可能な結合部とを備えると共に、
    少なくとも、前記サドル部と前記補修管との間に介在されて、前記挿通孔の周囲を取囲むシール材と、
    該シール材が間に介在された状態で前記サドル部を前記補修管の内面に圧着させることにより挿通孔の周囲をシール状態に保持可能なシール保持部とを備え、
    前記サドル部が、外部から前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入し得る大きさまたは形状に変形可能または分解可能で、且つ、前記補修管の内部にて、前記挿通孔を覆い得る大きさまたは形状に復帰可能または組立可能に構成され、
    前記シール保持部が、前記挿通孔の周縁部に対し、前記補修管の外方から直接係止可能、または、補助部材を介して間接的に係止可能に、前記継手管に設けられた保持突起であることを特徴とする補修管用分岐継手。
  3. 既設管の内周面に更生管を付設して成る補修管を分岐するための補修管用分岐継手であって、
    前記補修管に開削された挿通孔へ外方から挿入配置可能な継手管と、
    前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部と、
    前記挿通孔の内側に位置するように前記サドル部に形成された開口部分またはその周辺部分に対して、前記継手管の前記挿通孔への差込部またはその周辺部分を結合可能な結合部とを備えると共に、
    少なくとも、前記サドル部と前記補修管との間に介在されて、前記挿通孔の周囲を取囲むシール材と、
    該シール材が間に介在された状態で前記サドル部を前記補修管の内面に圧着させることにより挿通孔の周囲をシール状態に保持可能なシール保持部とを備え、
    前記サドル部が、外部から前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入し得る大きさまたは形状に変形可能または分解可能で、且つ、前記補修管の内部にて、前記挿通孔を覆い得る大きさまたは形状に復帰可能または組立可能に構成され、
    前記シール保持部、前記補修管の内周面に対する前記サドル部及び前記シール材の圧着状態を調整可能なシール調整部を取付け得るようにしたことを特徴とする補修管用分岐継手。
  4. 既設管の内周面に更生管を付設して成る補修管を分岐するための補修管用分岐継手であって、
    前記補修管に開削された挿通孔へ外方から挿入配置可能な継手管と、
    前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部と、
    前記挿通孔の内側に位置するように前記サドル部に形成された開口部分またはその周辺部分に対して、前記継手管の前記挿通孔への差込部またはその周辺部分を結合可能な結合部とを備えると共に、
    少なくとも、前記サドル部と前記補修管との間に介在されて、前記挿通孔の周囲を取囲むシール材と、
    該シール材が間に介在された状態で前記サドル部を前記補修管の内面に圧着させることにより挿通孔の周囲をシール状態に保持可能なシール保持部とを備え、
    前記サドル部が、外部から前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入し得る大きさまたは形状に変形可能または分解可能で、且つ、前記補修管の内部にて、前記挿通孔を覆い得る大きさまたは形状に復帰可能または組立可能に構成され、
    前記シール材が、前記補修管の内周面に対して最適なシール状態を確保可能な最適シール状態確保部を備え、該最適シール状態確保部が、少なくとも、前記補修管の内周面へ向け一体に突出形成されて、前記挿通孔の周囲を取囲むように連続する環状の突条部を備えたことを特徴とする補修管用分岐継手。
  5. 前記サドル部が、前記挿通孔を通過可能な大きさの複数の分割片に分割されると共に、複数の分割片が、連結部によって変形・復帰可能に連結され、または、着脱部によって分解・組立可能に構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の補修管用分岐継手。
  6. 既設管の内面を更生管で補修した補修管に挿通孔を開削し、該挿通孔に補修管用分岐継手を取付ける補修管用分岐継手の施工方法において、
    前記補修管用分岐継手が、前記挿通孔に挿通する継手管と、前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部とを備え、
    前記サドル部を前記挿通孔へ挿入可能な大きさに変形または分解する変形工程または分解工程と、
    変形工程または分解工程で変形または分解されたサドル部を、前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入する挿入工程と、
    挿入工程で補修管の内部へ挿入されたサドル部を復元する復元工程と、
    復元工程で復元されたサドル部を、補修管の内面に当接する当接工程と、
    当接工程で補修管の内面に当接されたサドル部と前記継手管とを請求項1に記載の結合部を用いて結合する結合工程と、
    結合工程で継手管と結合されたサドル部が、間にシール材を介在した状態で前記補修管の内面に圧着されるようにすることにより、挿通孔の周囲をシール状態に保持する圧着工程とを備えたことを特徴とする補修管用分岐継手の施工方法。
  7. 既設管の内面を更生管で補修した補修管に挿通孔を開削し、該挿通孔に補修管用分岐継手を取付ける補修管用分岐継手の施工方法において、
    前記補修管用分岐継手が、前記挿通孔に挿通する継手管と、前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部とを備え、
    前記サドル部を前記挿通孔へ挿入可能な大きさに変形または分解する変形工程または分解工程と、
    変形工程または分解工程で変形または分解されたサドル部を、前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入する挿入工程と、
    挿入工程で補修管の内部へ挿入されたサドル部を復元する復元工程と、
    復元工程で復元されたサドル部を、補修管の内面に当接する当接工程と、
    当接工程で補修管の内面に当接されたサドル部と前記継手管とを結合する結合工程と、
    結合工程で継手管と結合されたサドル部が、間にシール材を介在した状態で前記補修管の内面に圧着されるように請求項2に記載のシール保持部で保持することにより、挿通孔の周囲をシール状態に保つ圧着工程とを備えたことを特徴とする補修管用分岐継手の施工方法。
  8. 既設管の内面を更生管で補修した補修管に挿通孔を開削し、該挿通孔に補修管用分岐継手を取付ける補修管用分岐継手の施工方法において、
    前記補修管用分岐継手が、前記挿通孔に挿通する継手管と、前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部とを備え、
    前記サドル部を前記挿通孔へ挿入可能な大きさに変形または分解する変形工程または分解工程と、
    変形工程または分解工程で変形または分解されたサドル部を、前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入する挿入工程と、
    挿入工程で補修管の内部へ挿入されたサドル部を復元する復元工程と、
    復元工程で復元されたサドル部を、補修管の内面に当接する当接工程と、
    当接工程で補修管の内面に当接されたサドル部と前記継手管とを結合する結合工程と、
    結合工程で継手管と結合されたサドル部が、間にシール材を介在した状態で前記補修管の内面に圧着されるようにシール保持部で保持すると共に請求項3記載のシール調整部で圧着状態を調整することにより、挿通孔の周囲をシール状態に保つ圧着工程とを備えたことを特徴とする補修管用分岐継手の施工方法。
  9. 既設管の内面を更生管で補修した補修管に挿通孔を開削し、該挿通孔に補修管用分岐継手を取付ける補修管用分岐継手の施工方法において、
    前記補修管用分岐継手が、前記挿通孔に挿通する継手管と、前記挿通孔を覆うように前記補修管の内周面に当接配置可能なサドル部とを備え、
    前記サドル部を前記挿通孔へ挿入可能な大きさに変形または分解する変形工程または分解工程と、
    変形工程または分解工程で変形または分解されたサドル部を、前記挿通孔を通して前記補修管の内部へ挿入する挿入工程と、
    挿入工程で補修管の内部へ挿入されたサドル部を復元する復元工程と、
    復元工程で復元されたサドル部を、補修管の内面に当接する当接工程と、
    当接工程で補修管の内面に当接されたサドル部と前記継手管とを結合する結合工程と、
    結合工程で継手管と結合されたサドル部が、間に請求項4に記載の最適シール状態確保部を備えたシール材を介在した状態で前記補修管の内面に圧着されるようにすることにより、挿通孔の周囲をシール状態に保持する圧着工程とを備えたことを特徴とする補修管用分岐継手の施工方法。
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