JP5758280B2 - カウルルーバー - Google Patents
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Description
近年、カウルルーバーとウォッシャータンクとを一体化することが提案されている。これにより、カウルルーバーの搬送や車体側への組付け作業において、このカウルルーバーとウォッシャータンクとをアッセンブリとして取り扱うことができ、またウォッシャータンクとウォッシャーノズルとを接近して配置することも可能となる。
ルーバー本体の表面側において、ウォッシャータンクの注入口部が位置しているとともに、この注入口部に対するキャップの開閉操作が可能なカウルルーバーであって、ルーバー本体が、その裏面側からウォッシャータンクの注入口部を挿入して表面側に臨ませることが可能な貫通孔を備えている。この貫通孔の外周部分に相当するルーバー本体の表面に対し、キャップが引き剥がし可能に一体化された状態で成形されている。
カウルルーバー10は、樹脂材による一体成形品であり、図1で示すように車両のフロントガラス18と、その前方(図1の左方)にあるエンジンルームとの境に配置されている。カウルルーバー10は、車両の前後方向に関して所定の幅を有し、かつフロントガラス18の形状に倣って車幅方向へ長く延びている。
カウルルーバー10は、フロントガラス30側の縁に沿って車幅方向へ延びるプロテクター11を備えている。このプロテクター11は、柔軟な弾性素材からなり、フロントガラス18の表面に押付けられてシール機能を果たす。なお、カウルルーバー10における全面積の大部分は、エンジンフード20で被われている。
カウルルーバー10におけるエンジンルーム側の表面には、車幅方向へ連続して延びるシール体14が設けられている。このシール体14は、カウルルーバー10とエンジンフード20との間でシール機能を果たす。
キャップ30は帯状の連結部材34を備え、この連結部材34の一端はキャップ30の外周と一体につながっており、他端はカウルルーバー10にアンカー36によって結合されている。
連結部材34およびアンカー36はキャップ30と共に成形され、カウルルーバー10からキャップ30を引き剥がした後は、該キャップ30をカウルルーバー10側に連結しておく役割を果たす。
なお、連結部材34は幅の狭い帯状であることから、成形後の引き剥がしによる破損などを避けるために、スライド型(図示省略)を用いてカウルルーバー10の表面から予め浮かせた状態で成形してもよい。
カウルルーバー10の納入に先立ち、空のウォッシャータンク22の注入口部24を図1で示すようにカウルルーバー10の裏面側から貫通孔12に挿入し、カウルルーバー10の一部に一体化されているキャップ30で注入口部24を閉ざす。これにより、注入口部24の環状突起部26にキャップ30の両係合爪32が係合するため、カウルルーバー10側にウォッシャータンク22が結合された状態となる。したがって、これ以降は図4(A)で示すようにカウルルーバー10とウォッシャータンク22とをアッセンブリとして取り扱うことができる。
カウルルーバー10およびウォッシャータンク22を車体側に取付けた後は、キャップ30をカウルルーバー10から引き剥がす。これにより、図5(A)で示すようにウォッシャータンク22の注入口部24からキャップ30を外し、このウォッシャータンク22内にウインドウォッシャー液を入れることができる。
なお、ウォッシャータンク22の注入口部24から外されたときのキャップ30は、連結部材34によってカウルルーバー10側に連結されていることから、エンジンルーム内に脱落し、あるいは紛失することが防止される。
12 貫通孔
22 ウォッシャータンク
24 注入口部
30 キャップ
Claims (2)
- ルーバー本体の表面側において、ウォッシャータンクの注入口部が位置しているとともに、この注入口部に対するキャップの開閉操作が可能なカウルルーバーであって、
ルーバー本体が、その裏面側からウォッシャータンクの注入口部を挿入して表面側に臨ませることが可能な貫通孔を備え、この貫通孔の外周部分に相当するルーバー本体の表面に対し、キャップが引き剥がし可能に一体化された状態で成形されているカウルルーバー。 - 請求項1に記載されたカウルルーバーであって、
キャップと共に成形される連結部材を備え、この連結部材は、その一端がキャップと一体に成形され、他端がルーバー本体にアンカーによって結合されており、ルーバー本体の表面から引き剥がされた後のキャップとルーバー本体とが連結部材によって連結されているカウルルーバー。
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