JP5756695B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
例えば、図12に示すように、遊技盤20に取り付けられるレール飾り2の右下隅に凹部3を形成し、その凹部3に、証紙50を貼り付けた証紙台5を配置している。そして、このように証紙台を配置するため、証紙台5の左側面に設けたヒンジ軸6をヒンジ板7の軸受け溝7aに回動可能に支持させた上で、そのヒンジ板7を、ネジ8により、凹部3に設けたヒンジ板取り付け部3aに取り付けている。
しかし、この構成では、証紙台5を取り外すには、レール飾り2を遊技盤20から取り外した上で、更に、レール飾り2の裏面側からネジ8を緩めてヒンジ板7を取り外す作業が必要になり、取り外すのに手間が掛かる。
前記貼着部材は、側部に前記盤面部材に着脱可能に係止される係止片を有し、
前記盤面部材は、前記貼着部材の裏面を前記盤面側に向けて前記係止片を着脱可能に係止する係止片支持部を有するとともに、前記係止片支持部からの前記係止片の着脱を規制する着脱規制部材が取り付けられており、
前記着脱規制部材は、前記盤面部材に取り付けられる基端部と、前記係止片を前記係止片支持部へ押圧することで前記係止片の前記係止片支持部からの解放を禁止する押圧部と、前記基端部と前記押圧部とを接続する変形可能な接続部とを有してなり、前記押圧部は、前記盤面部材が前記遊技盤に固定された状態では、前記遊技盤の盤面と前記係止片とにより挟まれる位置にあって、前記遊技盤の盤面から押圧されることで前記係止片を前記係止片支持部へ押圧する大きさを有することにより、
前記盤面部材が前記遊技盤に固定された状態では、前記係止片支持部からの前記係止片の解放が禁止され、前記盤面部材が前記遊技盤から取り外された状態では、前記接続部の変形が可能となって、前記係止片支持部からの前記係止片の解放が可能となることを特徴としている。
したがって、装飾部材が遊技盤面上に固定されている通常状態においては証紙台の取り外しを防止することができ、一方、装飾部材のリユース作業のために取り外す場合においは、遊技盤から装飾部材を取り外したままの状態で、装飾部材から証紙台を取り外すことができるので、証紙台の取り外し作業の作業性が向上する。
前記貼着部材は、前記係止片の一部を回転中心として前記遊技盤の盤面に対し略垂直線回りに回転可能に係止され、前記証紙が貼着される表面が前記遊技盤の盤面に略平行になる状態で、所定の前記固定手段を正面視から被覆する位置に設けられていることを特徴としている。
このパチンコ機Pは外枠10を備え、外枠10の前面には、窓部を有する内枠11の一側部が開閉可能に取付けられ、内枠11の窓部には、ガラス16を装着したガラス枠12の一側部が開閉可能に取付けられている。
このガラス枠12と内枠11は、内枠11の他側部に設けられた施錠装置13により施錠されるようになっている。
さらに、このレール飾り22の前面右下端隅には、証紙50を貼り付けた証紙台(貼着部材)51を収納する凹状の空間部22cが設けられ、この空間部22cには、さらに、遊技盤20を内枠11に固定するための固定装置60の固定レバー(操作レバー)61が設けられている。
また、この空間部22cに面して、証紙台51を取り付けるための取付構造が設けられている。証紙台51は、この取付構造によって、遊技盤20の盤面に対して開閉動するように取り付けられ、遊技盤20の盤面に対し平行となる状態で、前記した固定レバー61などの固定構造を遊技者の正面視から隠すようになっている。
以下、レール飾り22への証紙台51の取付構造、および遊技盤20と内枠11との固定構造について、詳述する。
証紙台51は、図7〜図9に示すように、樹脂成形品で略矩形の平板状に形成されており、外形が証紙50よりも少し大きくされている。
この証紙台51の表面(前面)51aには証紙50が貼り付けられており、この証紙50には、当該パチンコ機の機械番号、製造業者、製造年、製造月等をそれぞれ記号や数字で表した製造情報が印刷されている。
この横リブ51eは、遊技盤22を内枠11に固定するための固定装置60の固定レバー61と対応する位置に設けられており、横リブ51eの前記した所定の間隔は、この固定レバー61の最大幅寸法よりも少し大きく設定されている。そしてこの2個の横リブ51eによって形成された凹部(固定レバー嵌合凹部)51fが、固定レバー61に嵌め合わせられる嵌合部となっている。
さらに、この周リブ51dを有する証紙台51の厚さは、前記空間部22c内に証紙台51が収納された場合に、前記固定レバー嵌合凹部51fに固定レバー61が嵌め合う状態で、証紙台51の表面が飾りレール22の表面と略同一面となる厚さとされている。
係止片挿入スリット22dは、係止片51のヒンジ軸51c’が挿入可能なスリット幅を有しているのに対し、起立用スリット22d’は、該ヒンジ軸51c’の軸長以下のスリット幅とされている。
したがって、係止片挿入スリット22d側より挿入された係止片51cは、起立用スリット22d’側からは、ヒンジ軸51c’が該起立用スリット22d’内面に引っかかることで、引き抜けないように構成されている。
この係止片支持部22eは、図5および図6に示すように、挿入されたヒンジ軸51c’がすっぽり収納可能な凹部として形成されており、ヒンジ軸51c’がこの係止片支持部22eである凹部に収納されると、該凹部はヒンジ軸51c’の軸受けとして機能することとなり、証紙台51は、ヒンジ軸51c’の軸心を中心に回動することが可能とされている。
そして、固定レバー61が縦向きの位置のまま証紙台51を閉じると、証紙台51裏面の横リブ51eが固定レバー61に当接し、証紙台51が完全に閉まらない状態となる。さらに、ガラス枠12を閉めようとしても、ガラス16が証紙台51に当たるため、ガラス枠12も閉まらなくなる。
この着脱規制部材23は、図5および6に示すように、レール飾り22の内部空間に取り付けられており、レール飾り22の内壁にねじ止め固定される基端部23aと、係止片支持部22eの凹部を塞ぐ厚肉状の押圧部23bと、これら基端部23aと押圧部23bとを接続する薄肉状の接続部23cとから構成されている。これら基端部23a、押圧部23bおよび接続部23cは、ABS樹脂のような変形可能な合成樹脂によって一体的に成型されており、したがって接続部23cにおいて変形可能とされている。
また、証紙台51の係止片51cが係止片支持部22eの凹部に収納(係止)された状態でレール飾り22が遊技盤20の盤面上に固定されると、押圧部23bは、遊技盤20の盤面と係止片支持部22eの凹部に収納(係止)された係止片51cとにより挟まれる位置となり、しかもこの厚肉状の押圧部23bの大きさは、遊技盤20の盤面から押圧されることで係止片51cを係止片支持部22eの凹部へ押圧する大きさとされている。
したがって、この状態から係止片51cを、ヒンジ軸51c’が該凹部から外れるように操作すると、接続部23cが変形して押圧部23bと係止片支持部22eの凹部との間に隙間ができることにより、係止片51cを係止片挿入スリット22d側から引き抜くことができる。
図2および図3に示すように、レール飾り22の証紙台51が収納される空間部22cには、遊技盤20を内枠11に固定するための固定装置60の固定レバー(操作レバー)61が設けられている。該固定レバー61は、樹脂製の回転軸63の先端部に一体成形された、正面視を縦長略矩形とした板状の操作レバーであり、図中の矢印A方向に回転可能とされている。また、該回転軸63の後端部には、同様に一体成形された係合レバー62が同軸に設けられており、この係合レバー62も固定レバー61と同様に、正面視を縦長略矩形とした板状に形成されている。この固定レバー61と係合レバー62は正面視での縦長の向きを同一とするように回転軸63に取り付けられており、固定レバー61を正面視で寝かせた状態へ回動させると、係合レバー62も寝かせた状態となる。
該開口部71は、係合レバー62の正面視より一回り大きな形状であり、縦長略矩形の短辺の長さは、係合レバー62の厚さよりも大きいが、その正面視での長さより小さくされ、その長辺の長さは係合レバー62の正面視での長さより大きくされている。
また、リテーナ70の開口部71の周縁には、絞り加工によって、図11に示す後方へと隆起された隆起部(図示せず)が形成されている。
先ず、証紙台51をパチンコ機に取り付ける作業について説明する。
大まかな順序は、(1)レール飾り22に証紙台51を取り付け、(2)証紙台51を取り付けたレール飾り22を遊技盤20上に固定し、(3)レール飾り22等が取り付けられた遊技盤を内枠11にはめ込み、(4)最後に固定装置60によって遊技盤20と内枠11との固定を行う、というものである。
次に、このように必要な役物等が取り付けられた遊技盤20を内枠11に嵌め込むが、その際、固定装置60の固定レバー61を正面視で立て向きにした状態にして、遊技盤20の右側端部に設けられている逃げ部20aに内枠11の一部を嵌合するように嵌め込むと、固定レバー61の後端の係合レバー62がリテーナ70の開口部71に挿入されて、リテーナ70の後方へ突出する。この状態から、図2に示すように、固定レバー61を矢印A方向に回転させると、係合レバー62はリテーナ70上で同様に回転する。リテーナ70の開口部71の周縁の隆起部は、縦長略矩形の長辺部の中央に向かうにしたがって次第に高くなるように形成されているので、係合レバー62が矢印A方向に回転すると、内枠11と遊技盤20とが緊密に固定されることとなる。
したがって、証紙台51は、その表面がレール飾り22の表面と略同一面となるので、ガラス枠12を閉じたとしても、証紙台51が邪魔することなく閉じることが可能となる。
ガラス枠12を内枠11へ閉じると、ガラス16を通して、遊技盤20右下隅に配置されている証紙50を視認することができる。
大まかな順序は、(1)固定装置60により内枠11から遊技盤20を取り外し、(2)取り外した遊技盤20からレール飾り22を取り外し、(3)取り外したレール飾り22から証紙台51を取り外す、というものである。
このように、レール飾り22を別体にすると、図6に示すように、着脱規制部材23の押圧部23bは遊技盤面からの押圧力から解放され、着脱規制部材23の接続部23cは変形が可能な状態となる。つまり、押圧部23bによって係止片支持部22eの凹部内に押し込められていたヒンジ軸51c’は、着脱規制部材23の接続部23cが変形することによって、該凹部から解放することが可能な状態となる。
したがって、この状態から係止片51cを、ヒンジ軸51c’が係止片支持部22eの凹部から外れるように操作すると、図6に示すように接続部23cが変形し、係止片51を係止片挿入スリット22d側から、図中の矢印B方向に引き抜くことができる。したがって、証紙台51は、ワンタッチでレール飾り22から取り外すことができる。
さらに、パチンコ機の製造時に証紙台51に証紙50を貼り間違えた場合は、その貼り付け不良となった証紙台51が単体で廃棄されることになり、レール飾りはそのまま再利用することができる。そのため、従来よりも廃棄部材の容量は少なくなり、無駄が抑えられる。
11 内枠
12 ガラス枠
20 遊技盤
2、22 レール飾り(盤面部材/装飾部材)
22d 係止片挿入スリット
22d’起立用スリット
22e 係止片支持部
23 着脱規制部材
23a 基端部
23b 押圧部
23c 接続部
50 証紙
51 証紙台
51a 表面
51b 裏面
51c 係止片
51c’ヒンジ軸
51d 周リブ
51e 横リブ
51f 固定レバー嵌合凹部
60 固定装置
61 固定レバー(操作レバー)
62 係合レバー
63 回転軸
70 リテーナ
Claims (2)
- 遊技盤と、前記遊技盤の盤面に取り外し可能に固定される盤面部材と、前記盤面部材に着脱可能に係止され、機種情報が表示された証紙が表面に貼着される貼着部材と、を備えるパチンコ機であって、
前記貼着部材は、側部に前記盤面部材に着脱可能に係止される係止片を有し、
前記盤面部材は、前記貼着部材の裏面を前記盤面側に向けて前記係止片を着脱可能に係止する係止片支持部を有するとともに、前記係止片支持部からの前記係止片の着脱を規制する着脱規制部材が取り付けられており、
前記着脱規制部材は、前記盤面部材に取り付けられる基端部と、前記係止片を前記係止片支持部へ押圧することで前記係止片の前記係止片支持部からの解放を禁止する押圧部と、前記基端部と前記押圧部とを接続する変形可能な接続部とを有してなり、前記押圧部は、前記盤面部材が前記遊技盤に固定された状態では、前記遊技盤の盤面と前記係止片とにより挟まれる位置にあって、前記遊技盤の盤面から押圧されることで前記係止片を前記係止片支持部へ押圧する大きさを有することにより、
前記盤面部材が前記遊技盤に固定された状態では、前記係止片支持部からの前記係止片の解放が禁止され、前記盤面部材が前記遊技盤から取り外された状態では、前記接続部の変形が可能となって、前記係止片支持部からの前記係止片の解放が可能となることを特徴とするパチンコ機。 - 請求項1において、前記パチンコ機には、前記遊技盤を前記パチンコ機の本体に固定及び固定解除する固定手段が設けられ、
前記貼着部材は、前記係止片の一部を回転中心として前記遊技盤の盤面に対し略垂直線回りに回転可能に係止され、前記証紙が貼着される表面が前記遊技盤の盤面に略平行になる状態で、所定の前記固定手段を正面視から被覆する位置に設けられていることを特徴とするパチンコ機。
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